クラウンクロスオーバー、納車1ヶ月インプレッション(ほぼIGLA2の話)

納車から1ヶ月経ちましたので、改めて。とはいえ、既にセカンドインプレという記事も出してますので、重複しないようなところで社外セキュリティのIGLA2+の使い心地や、実家まで3時間位ドライブした時の感想など。

■社外セキュリティAUTHOR ALARM社IGLA2+の使い心地

クラウンはトヨタのフラッグシップ車種ということで、ランクルほどではないにせよ盗難率ランキング上位勢です。保険があるとはいえ再注文して納車までに何ヶ月もかかるようでは困るので最低限の守りは固めておきたいと思います。ウチは賃貸で駐車場に勝手にゲートやポールを設置したりもできないので、車両単体で完結できる方法を採りました。現在の車両盗難はCANインベーダーでものの数分で乗り去られるのが常套なので、外部の駐車場に駐車している時も守れるに越したことはありません。

追加イモビライザーとは

従来のカーセキュリティ、あるいは現在でも狭義のセキュリティというと、正規の手続きを経ずにドアやボンネットが開けられたり、ガラスが割られたり、振動を検知したり、人の接近を検知した時にけたたましいアラーム音(クラクションだったり別系統のサイレンだったり)を鳴って警告するというものです。風の強い日とかにそこらの駐車場でプープーと鳴っているアレです。きちんと技術のあるインストーラーが設置すればあぁいう誤動作は起きないと言われますが、ウチのような住宅街だと万に一つも誤発報してほしくはありません。我が家では協議の結果、これ系はやめとこうという結果になりました。

上記カーセキュリティは車上荒らし防止の観点も含め、物理的に車内への侵入を抑制するアプローチです。対してイモビライザーは不正なエンジン(以下、電動車も含め便宜的にエンジンと記述)始動をブロックして乗り去りを防ぐものです。今時の車両なら純正で搭載されており、ペアリングしたスマートキーがないと始動できないはずではあるのですが、人気車種というか盗難転売的に旨味の大きい車種ではその解除方法が研究されていて、例えばCANインベーダーのようなツールを使うと数分で始動されてしまいます。そこでサードパーティ製の追加イモビライザーを設置して、二重に防御しようというのがトレンドになっています。

パンテーラとかクリフォードとかが有名ですがこれらは物理検知的な意味でもセキュリティも統合したソリューションで比較的高価だったり、操作のためのリモコンキーがデカかったりするのが難点。我が家ではコスパや”携行品が極力増えたりサイズアップしない”という観点でAUTHOR ALARM社のIGLA2+を選定しました。対物理侵入セキュリティが別オプションになっていてIGLA2+だけなら比較的施工が短時間で済み(実際3時間切るほどでした)、工賃含め7万円台というのも魅力でした。基本的にきちんと認定を受けた施工店でのみ取り付けでき、Amazonで買ってDIYで取り付け、みたいなことはできないようです。

同車のラインナップ的には、

  • 追加イモビライザー(エンジン始動ブロック)のIGLA2
  • 不正キーレスエントリ抑止(リレーアタック対策)のKEYLESS BLOCK
  • 物理セキュリティのIGLA ALARM

という構成になっており、警戒したい攻撃手段毎に対策製品が用意されていて組み合わせて取り付けできるようになっています。今回はサイレンが鳴るIGLA ALARMは除外。KEYLESS BLOCKはIGLA2とほぼ同額で、倍の予算になってしまうので保留中です。後述のキーフォブが2つになってしまうのも躊躇理由です。まずは最悪の乗り逃げ盗難を防ぐということを優先してIGLA2を取り付けました。

なお取り付けたIGLA2+の「+」の違いは後述のキーフォブが2つ付属しているという点のみです。

IGLA2の実際

セキュリティのためとはいえ、日常の運用の手間が増えるのは最小限にしたいところです。IGLA2では、純正スマートキーに加えて以下のいずれかの要件が満たされた時のみエンジンが始動できるようになります。

  • 専用のキーフォブ(キーホルダーにぶら下げられるmamorio位のBluetoothタグ)
  • 車内のボタン類を一定パターンで操作
  • 予めペアリング設定をしたスマホアプリで操作

仮に純正スマートキー認証をCANインベーダーなどでバイパスされても、さらに上記のいずれかの手段を解析しないと車両盗難ができないというワケです。

なお、ガソリン車とハイブリッド車で多少挙動が違うようで、エンジンがかからないパターン、エンジンはかかるがDレンジに入れると落ちるパターンなど。また設定によっては一見順調にエンジンかかって走る出せるが、一定距離でクラクション慣らしハザードを点滅させつつ強制的にエンジンを切るというパターンもあるようです(その場で犯人に逆ギレされ危害を加えられることの防止?)。きちんと認証できているかどうかは、メーター内のあるランプが点滅と音が一定回数光る/鳴ることで区別できます。これを見て/聞いてから発車すればOKです。クラウンの場合、認証が通ってないと「ブレーキを踏んでから始動ボタンを押せ」というメッセージが出て始動状態に進めない感じです。

キーフォブ

大きさ的にはmamorioより少し小さい程度。中にコイン電池が入っています。純正の革ケースも販売されており、鍵束が元からじゃらじゃらしてる人ならほぼ誤差の範囲くらいの大きさ/軽さです。スマートキーと一緒にしておけば、普段の使い勝手はほぼ変わらずですが、逆にいうとスマートキー自体を誰かに盗まれたり拾われてしまうとそのまま始動されてしまうので、理想を言えばスマートキーは鍵束、キーフォブがバッグ、など別々にしておくのが良いでしょう。

スマホアプリからBluetoothの感度(有効範囲)設定を調節できるので、自分は念のため最弱にしています。うっかり自宅内のキーフォブの電波が駐車場まで届いてしまうと自動認証されてしまう恐れがあるからです。ただこのせいか、キーフォブを持って車内に乗り込み、ブレーキを踏んで始動ボタンを押しても認証されていないことがあります。感覚的に10回に1,2回でしょうか。その時だけ、次節のキー操作で認証を要します。Bluetooth感度設定を上げるか悩ましいところですが、キー操作自体も覚えてしまえばどうということはない手間なので、トータルとしては日々の運用にさほど手間としてのしかかってる感じはないです。

ボタン操作(PINコード)認証

運転席にある各種ボタン(ステアリングスイッチ、窓周り、エアコン、オーディオ、パーキング関係等)の組み合わせを3~20ステップで定義できます。ただ使えるボタンは車種によって限りがあるようで、(他の車種はわかりませんが)正直クラウンではあまり多くのボタンは使えないんだなという印象。施工業者さんが、これとこれとこれが使えるよと教えてくれるので、後でそれらを使った組み合わせ、回数でPINコードを登録する感じです。

キーフォブのような追加の携行品を何一つ増やしたくないという人はこれが良い気がします。ただ操作する様子を信頼できない人に見られないなどは留意が必要でしょう。また点検や車検で他人に預ける時は別途メンテナンス用のモードに入れるとか、その時だけキーフォブを一緒に渡すかなどする必要もあるでしょう。

スマートフォン認証

文字通り専用アプリを起動してGUI操作で認証する方法。元々持ち歩いているスマホを使うという意味では携行品は増えませんが、操作の手間は一番大きく、エンジンをかける度にするのはちょっとな、ということで、あまり現実的ではない気がしています。感度設定などをするのにアプリは入れてますが、キーフォブとしての機能は無効にしてあります。最近のスマホの強力なBluetooth到達範囲で意図しないで認証をしてしまう方が恐いので。

IGLA2+まとめ

ということで、小さなキーホルダー1つ分の携行品が増えたり、たまにPINコードを入力する必要は生じているものの、総じて普段の運用形態を大きく変えることなく使うことができています。これで乗り去り盗難が防げるのなら納得の範疇かなと思います。

惜しいのはリレーアタックなどドアロックの不正解錠を防げるKEYLESS BLOCKのキーフォブと互換性がなく、両方取り付けたらキーフォブと2つ持ち歩かないとならない点です。KEYLESS BLOCK単体で他社のセキュリティ製品と組み合わせて使う想定もあるのでキーフォブが付属すること自体はわかるのですが、なんかこうIGLA2で使ってるキーフォブとKEYLESS BLOCK側にも登録して、1つで両方の認証ができたりすると、KEYLESS BLOCKもつけとこうかな?って思うんですけどね。

あと、見える所に設置するLED銘板というかステンレススキャナーというオプションがあります。動作中にピカピカ光って「この車はIGLA2で守られてんぞ」と威嚇するためのものです。これもつけようか迷ったんですが、ちょっと存在感ありすぎて、

  • 住宅街で悪目立ちしそう
  • 仮にIGLA2が解析された時に、カモだとアピールすることになる
  • 乗ってる側からしても視界に入って邪魔

ということで見送りました。配線の都合上フロントガラス部分にしかつけられなかったのもありますが。配線頑張って後席の三角窓とかにつけられればまだよかったかも知れません。個人的には目を付けた盗難車が近寄ってきた時に気がつく、くらいのアピール度で充分だと思うので、もっと控えめな動作ランプが欲しかったです。

あとこれは濡れ衣かも知れませんが、IGLA2施工後に、純正の「リモートパーク」アプリの接続性がすごく悪くなった気がします。どちらもBluetoothを使うので干渉してるんじゃないかな?とか。まぁクラウンが納車されて3日くらいで取り付けしてしまったので、IGLA2が無い期間にリモートパークしたのも1,2度なので確証はありません。ただ納車直後は一応つながって使うことができたiPhoneからのリモートパークが現在ではまったく実用にならないレベルで途切れるようになっていることは確かです。IGLA2本体は見つかりにくい場所に隠すように設置されていて、一時的に外してテストする、みたいなことも自分ではできないのでモヤモヤしたままです。これから施工を検討する方は、是非純正状態で色々動作確認をされてから取り付けられるのが良いかと思います。

それでいうとIGLA2+はクラウンのT-Connect各種機能とも適合は出ているようです。例えばリモートパークやエアコンONはエンジン始動ができないと使えなくなりそうな心配もありましたが、(iPhoneでとにかくつながらない問題を別にすれば)、どちらも使えていると思います。リモートパークは駐車時は既に車内にいてエンジンかかっているのでキーフォブで認証が済んでいる状態なので当たり前といえば当たり前。問題は外から近づいてきて駐車場から出す時。運転席ドアを開ける前でもキーフォブ認証ができているのか、一応Surface Duo2からならエンジンかかって車を動かすことができたことはあります。でもできたりできなかったり不安定で、これをやれば確実、みたいなのはわかっていません。IGLA2の影響かどうかもわかりませんのであくまで参考まで。

■実家まで長距離ドライブした感触

連休に初めての帰省をしてきました。八王子で突発的に開かれたオフ会を経由して愛知まで。初めて新東名の120km区間も通ってきました。連休中とはいえ夜中だったので渋滞もなくスムーズな巡航でした。

セカンドインプレにも書きましたが、白線がキッチリ描かれている自動車専用道ならLTAが外れることはほぼなく、料金所やSA休憩、意図的に車線変更をするでもない限りはほぼおまかせで運転できる感じ。もちろん前をしっかり見てハンドルは保持していないとですが、ハンドル保持検出もRSはトルク検出ではなくタッチセンサー式になっているので、軽く触れているだけでOK。カーブの減速もPDAが補助してくれるので、すごく自然に車線中央を維持して巡航できます。ということで高速道路の長距離運転は本当に楽です。

シートもこれまで車歴の中ではCOLTが最高で休憩無しで帰省できてました。続くLEVORGとカロスポは普段はなんの問題もないですが帰省のような長距離だと腰の痛みや疲れを感じて休憩は必須という感じでした。単にCOLTに乗ってたのが10年位前で若さや体重差によるだった可能性もありますw。で、今回の帰省はというとトイレとか飲み物買いたいとかいう理由で休憩は入れましたが、まだまだ行けるという感じもしていました。これはもう少し回を重ねて検証したいと思いますが、今んとこ好印象です。電動でランバーサポート含め各所を(走行中でも)調節できるので、姿勢が固着しづらい点もいいのかも知れません。

■夏に気になりそうなこと

今後暑くなるに連れ、いくつか気になりそうな点として、ムーンルーフ周りがあります。まず単純に閉め忘れそう。ユーザーカスタマイズの設定項目の中に、スマートキーでロック時に一緒に閉まってくれるぽい設定があります。ただディーラーでしか変更出来ない項目なので1ヶ月点検の時に変更してもらう予定。でも連動できる選択肢が、「チルトのみ」か「スライドのみ」になってて、両方ダメなん??ってなってます。そこも含め適用待ち。まぁ真夏はむしろ開けないかもですが。

これが自動で閉まってくれたとして、内側のシェードは手動です。これも締め忘れたら中は灼熱になりそうで心配。電気的になにも連動しないので警告すら出ません。降車時には必ず締めておく習慣を身につけないとです。

駐車時のフロントガラスシェードも悩み中。一応IRカットガラスになっていますが、やはりシェードをした方がより車内の温度上昇を防げるのは間違いないでしょう。またクラウンは待望の遠隔エアコン起動ができるので、燃費を度外視すれば、出かける直前にスマホから冷房かけておくことでもマシにはできるでしょう。それでもシェードを買って毎晩駐車時にセットするかどうか。

一応専用品としてこちらを見つけてあります。

よくある屏風型よりコンパクトに畳めて、パっと設置はできる一方、乗る時に収納は面倒くさそう。シェード型でクラウン専用サイズは見当たりません。

また後席やリアウインドウについてはスモークフィルムを貼ろうかどうしようか思案中。ディーラーだとリアガラスは設定がないので社外のフィルム屋さんに頼むか、DIYで貼るかです。

クラウンはリアがハッチではなく空かないので後部座席からかなりしんどい姿勢で貼り付けが必要で、内装もしっかり養生しないと石けん水とかが染みこんだらイヤだなとか。でも頼んだら7,8万コースでしょうし。外観的にはバイトーンのブラック部分に揃えて黒くしたら映えるだろうなとは思います。後方視界はデジタルインナーミラーで確保できるので真っ黒でもほぼ問題ないなとか。

リアサイドガラス以外についてもフィルム貼るか、こういう簡単に付け外しできるサンシェードもありかなと思っています。

リアは普段誰も乗らないのでつけっぱでいいし、高速SAなどで仮眠する時に前席にもつけ、更にフロントシェードもつければ周りの視線を気にせず眠れそう。リアサイドはこれで済ますのもありかなぁとか。

クラウンにロックボルトを取り付け~はじめてのトルクレンチ

クラウンは車両盗難も恐いですが、ホイールを盗難された事例などもあります。

通常、盗難の恐れがある高額なアルミホイールはロックナットという専用のアダプタをかまさないとレンチで緩められない防犯用のナットを一部使って盗難を抑止します。ところがクラウンではナットではなくボルト締結(ローター側は穴で、ボルトを刺して締める)を採用しており、これがbz4Xで緩む問題を受けて緩み防止機構である2ピース型のものにリコールされました。その結果、当初ディーラーオプションにラインナップされていたロックボルト(McGuardのOEMらしい1ピースのもの)がカタログから消えてしまったという経緯があります。

つまり現状で純正のロックボルトが存在しません。上記の盗難にあったオーナーも防止策のしようがなかったのかも知れません。

しかしクラウン発売から日が経って色々情報が共有されるようになり、サードパーティ品のロックボルトの適合情報が出てきました。もともと外国のハイパワー車はボルト締結の車両が多くラインナップ自体はあったようですが、そのうちのサイズや形状がクラウンに合いそうだと、と。”合いそう”であってトヨタやロックボルトメーカーが公式に適合を認めているわけではないので最終的には自己責任にはなりますが、言うてネジなのでサイズがあってればそうそう問題ないだろうと。

いまんところ多分3社くらいあって、McGuardは個体ごとにアダプタの形状が違うのでセキュリティ面では最高ですが、DOP版と同じ1ピース(緩むリスクが大きい)なので除外。あとは協永とRays。協栄のはキャップが有色だったりちょっと長い(出っ張る)感じが違和感出そうだったのでRaysにしました。サイズは「14R球面座 M14xP1.5 首下28mm」でよいようです。Amazon、楽天では品切れ。Yahoo!ショッピングでギリ買えました。

■工具も必要

タイヤのボルトやナットを締めるのは緩すぎてもキツすぎてもダメで脱落や破損の危険があります。車種ごとに規定の固さで締め付けることが重要です。そのためにトルクレンチという道具があるんですが、自分は電装系のDIYこそ歴が長いものの、足周り系は手を出してこなかったので所持しておらず、今回初チャレンジ。こちらを購入しました。

ガジェット好きとしてはデジタルで数値が見えるのとか好きですが、ヘタするとこれっきり使わないことを考えるとさすがにもったいないかなと。

実際つかってみるとしっかりとしていて安っぽさはないです。表面処理など高級感もあって質実剛健なツール!という感じがあり満足感高いです。

またトルクレンチは規定の力で締めるための道具で、緩めるのには使えません(壊れる)。そこでクロスレンチも買わないと、と思ったんですが、たまたま旅行中に立ち寄ったカー用品店でエーモンもこちらを土屋圭一が解説してる動画を流していてヨサゲだったので買いました。

これの素晴らしいのは、十字の交点をズラすことができ├のようにして使うことができるところ。横棒が片側に長くなることで、てこの原理でより力をかけて回すことができるようになります。少し緩んだら十字に戻して両手で素早く回せるというスグレモノです。しかも使わない時はバラして並列にケースに収納できて場所を取りません。通常のクロスレンチはタテヨコにフットプリントが大きくなり片付けておくには不便です。これを見つけらて本当にラッキーでした。

■実際の施工のメモ

どちらのツールも勝手がわからず少し手間取りました。特に緩める時に最初の1つが固く、├モードにして足で踏んでやる必要がありました。それだけたまたまだったのか、コツがつかめたのか残りの3つは手の力だけで緩めることができました。

締め付けもなかなか規定トルクまで届かず、というかカチっという合図の動きがなく「こんなに締めて大丈夫?ボルト千切れない??」とおっかなびっくりで、一旦90N・mなどに設定を下げてカチっという動作の感触を把握し、そこから小刻みに指定値を上げていきました。一旦感触がわかってしまえばあとの3輪はすんなり最初から規定トルクで締め付けできました。

■まとめ

足周り初心者が初めて手に入れたツールでなんとか交換達成です。あとは100kmほど走ったところで増し締めというか緩んでないか再度チェックをするのが一般的だそうなので、今の走行距離を記録しておいてそれまではトルクレンチは車載しておこうと思います。

あとの問題はロックアダプターの補完場所ですね。なくすとホイールが外れなくなってしまいます。車内に積んでおくのが一番無くさない気がしますが、防犯的にはよろしくないでしょう。といって自宅に補完するとディーラーに入庫した時に「ロックアダプタあります?」とか不意に言われて「家だ~!」ってなりそう。

クラウンクロスオーバー、セカンドインプレ(クソ長文)

長距離ドライブも行って来たので改めて追加のレビューなど。

納車直後のものはこちら。

■運転感覚

やっぱり車幅や車重が増えているのでいくら馬力が上がってようとデュアルブーストシステムだろうと、軽快感ではカロスポに適いません。あちらの方がスイスイ走って気持ち良かった部分もあるなと。

一方、ドッシリまでは言わないまでも安定感は格上。路面が良いと本当に静かで振動もなくスィーっと進みます。EV率は街乗りで半分程度ですがエンジンかかっていても低回転ならさほど気にならないです。普通に街乗りしてるだけなら2,000回転もいかないくらいで、特に意識して慣らし運転とかしなくてもそう滅多に回転が上がることはないなと思って回転系はメーターレイアウトから外しています。ちなみにまだパドルシフトやMモードは使ってないです。

車体が大きい分、駐車場や狭い道路のすり抜けなどで緊張しますが、先にも書いたPVMで天空視点で周囲が確認できるのが本当に重宝します。ボタンも比較的押しやすい位置にあってすぐ起動できます。欲を言えばステアリングスイッチから起動したい位ですが。各方向にギリギリに寄せられるので切り返しも少なくなった気すらします。自車のタイヤ方向が見えるのも、うっかりハンドル一周戻し忘れてて真っ直ぐじゃなかった、みたいなことも防げて地味に良い。これは色々な車格のクルマにもっと普及していってほしい機能です。単なるバックモニターにはもう戻れません。運転スキルの低い人にこそ活用してほしいなと。

■ADAS周り

自動ブレーキが作動するような場面には幸い遭遇していませんが、より日常的に有用な機能としてプロアクティブ・ドライビング・アシスト(PDA)がつきました。ACCを起動してなくても、一般道でも、より早くに自動減速が効きます。その他、歩行者を避けて反対寄りを走ったりしてくれるらしいけど、それはまだ未経験、というか少なくとも実感はなし。減速は日常的にわかるレベルです。前のクルマが信号とかで減速するとこちらもグンと減速Gがかかります(もちろんブレーキランプも点灯)。自動ブレーキのために無理矢理一般道でACCを有効にしなくてもよくなった。

とはいえACCもまた進化しているので、(あいかわらず自動車専用道、高速向けではありますが)一般道も含め車線追従力は格段に良くなっていて、白線がはっきり見えてればほぼはずれなくなりました。自動車専用道ならほぼおまかせで走れる。ハンドル保持判定もトルク式ではなくタッチセンサー式になったので、定期的に無理矢理ハンドル切って「ちゃんと持ってるで」ってアピールしなくてもよくなったので、総合的に高速道路の巡航とかは本当に楽。

■アドバンストパーク

飛び道具として楽しみにしていた機能ですが、自宅では厳しそう。スロープで泊まったり、期待するほど幅寄せできなかったり。スロープをなだらかなものに交換したり、白線をひいてみれば改善するかもですが、まだ手が出せず。

一般の駐車場ではそれなりに広さがあって白線がしっかり見えていればかなりの精度で駐車できます。少し使ってると、行ける駐車場、厳しい駐車場の検討がついてくるので、後続車の気配などもさぐりつつ、行けると思ったところでは積極的にまかせて駐車してもらってます。

一方スマホを使うのはかなり微妙。Bluetooth接続がめっちゃ切れる。iPhoneが悪いのかもですが。ほぼつながらないし、つながっても動かしてる途中でブツブツ切れて中断。ドアの真横に立つくらいでもダメ。まぁ飛び道具として面白いけど、実使用場面で例えばドアが開けられないような狭いところに駐める、みたいなことはほぼないんですが。

■ナビ周り

レスポンスや音声認識精度もだいぶ良くなっててナビとしての実用度は結構高い気がします。お気に入り(メモリ地点)周りがやや使いづらいですが、お店とかなら音声で名前言えば一発なので、もはやあらかじめ行くところをブックマークしておくって時代でもなくなりつつあるのかなという気もします。

12.3インチのワイドアスペクトは活かし切れてないというか単純に引き延ばしただけのUIはちょっとイケてないなという気も。ソース選択画面を閉じる×ボタンとかめっちゃ遠い(左上)。ダイアログとかにして真ん中にコンパクトにまとめてほしいとか、そういう細かいユーザビリティは不満が多いです。

マルチユーザ対応してドライバー毎にお好み設定を独立で記憶できるようになったのは〇。地図の方向とかで戦争しなくても良い。一方でお気に入りなどまで全部独立なのはウチの使い方だとかえって不便かなとか。あとパワーシートもドライバー毎にメモリされますが、これもドアにある1、2のスイッチとどう絡んでいるのかマニュアルを見ても明記されておらず。ドライバー毎に1と2を使い分けられるのか、ドライバー1が1、ドライバー2が2なのか(そうすると3人目以降には枠がない)、はたまた完全に独立なのか。自分はシートポジションを更新したら都度ドアのボタンで1に上書き保存してますが、次に自分の設定が選択された時に、いったいどこからシートポジションを読み込んでいるのかが謎なんです…

インフォテイメントとしては、ハイレゾも含め音楽は綺麗に鳴ります。ただUSB端子が1つでCarPlay端末(Ottocast)が占有してるので不便。前車のようにSDカードスロットは欲しかった。実はあのUSB端子、光学ドライブをつなぐとCDやDVD再生ができるっぽいので、USBハブとかも意外と使えたりしないですかね。今度試してみよう。Ottcast2のUSB端子に音楽ファイル入れたUSBメモリを挿してしのいでますが、ナビから直接読めないのでイマイチ。せめて標準でApple Musicとかの配信アプリがついててくれると良かったなと思います。Ottocastがつながってると始動時に自動で起動してしまうのも微妙。この辺りのセッテイングがまだ詰め切れてないというか、理想の環境が構築できてないです。でも無線CarPlayでiPhoneからBluetoothで鳴らすより、USB経由の方が音はいいのかなと思ったり。いうてBluetoothでもApple Musicだとロスレスなのか割といい音。CarPlay時の音楽プロトコロルってどうなってんでしょ?

■メーター、HUD周り

メーターもダダっぴろくて色々カスタムできて良いです。最初ウィジェットがたくさん置ける1眼を主体に作ってたんですが、Ottocastからの楽曲情報はほとんど表示されないとわかってきて、だったらウィジェットなくて2眼で構成した方がいいかなと思い直してテスト中。デザインはRVっぽい「タフ」を愛用。とはいえもう少し全体的にセンスあか抜けて欲しいなーとは。ちょっと野暮ったい。

とはいえ60プリウスやレクサスRXが全く魅力的に見えないのはこのメーターによるところが大きいです。後から出た車種なのに、なんであそこ先祖返りしちゃったんですかね。12.3インチフルカラーメーター良きです。

HUDはほとんどカスタマイズできないですが、情報量は増えて実用性も増してます。ドライバー毎に位置設定も記録できるので座高差がある同居人も使いやすいかなーと思ったけど、相変わらず目のスキャンレートが高いのかチカチカしてまともに見えないということで早々にOFFられたようです…そういう人がいることをメーカーが認識しているかどうかわからないですが、もっと表示フレームレートを上げてみて欲しいなと思います。

■アプリ周り

色々と不満だらけです。

・My TOYOTA+

車両の情報をみたりエアコンの遠隔操作をしたりできるT-Connect対応車種でもっとも広く使われる基本アプリです。+が点く前の初期は通知が来る度にテトリスのように上から積み上がって(下がって)くというトンデモUIだったのを思えば随分マトモにはなりましたが、やはりまだ「機能としては一応実現している」から「実用になる」までの中途段階にある印象。まるで家電エアコンの各社のアプリのよう。

例えば車両の状況確認をする画面がこちら。

ロックし忘れ、窓の閉め忘れがないかを確認する画面ですが、非常に機械的というかただ列挙しただけのレイアウトで、例えば一目で問題のある箇所を把握することができません。うっすらグレーで「閉じています」と出ているのが、1つだけ異常状態だったとして気付けるでしょうか?この良記事の話を地で行ってる印象。

https://qiita.com/mskmiki/items/544149987475719e417b

そして更にヒドいのはこれがリアルタイムではないという点。画面の上にひっそり最終更新時刻がありますが、時計とかなりかけ離れた古い時点の情報を示しています。右のリロードを押しても滅多に進みません。仕組みは推測するしかないですが、これは最終変化があった時刻の状態を見ることしかできないんじゃないでしょうか。カーファインダーも現在位置ではなく最後に駐車した(エンジンを切った?)時にしか更新されませんし。定額モバイル通信なので無駄にパケットを使いたくないんでしょうけど、やっぱりここでは「今自分の車は大丈夫か?」を確認したいところなので、せめてサーバーに問い合わせた時刻と、車両から送られて来た最終時刻は別に見せてほしい。そしてユーザにリロードボタンを押させなくても常に最新状態を表示するようにしてほしいと思います。このタイムスタンプが古いままであること自体気付かないで使ってる人もいそう。少なくともリアルタイムでないのに「閉じています」じゃねぇよ、と思ってしまいます。「何時何分時点で閉じてました」しかわからないはずなのに優良誤認させてると言えるんじゃないでしょうか。理想はこの画面を開いた時に自動で車両につなぎに行って数秒前くらいの状況をみせて欲しい。

・デジタルキー

以前の投稿にも書いたと思いますが、作動範囲の設定と動作の実態の関係が情報不足で無駄に不安が募ります。つまり、Bluetooth電波圏内でリンクしていると、例えばスマホが家の中にあっても車上荒らしがドアを開けられてしまうのではないか?という点。

アプリを起動するとここの左が家の中からでも余裕で「接続済み」になります。開錠ボタンを押せば鍵を開けられます。この状態で駐車場で車上荒らしがドアハンドルをタッチしたらどうなるんでしょう?ドア空いちゃうんじゃないかと思いませんか?そして作動エリア設定で距離を一番短くしても「接続済み」になっちゃうんです。いまのBleutoothは見通し100mとか届いちゃいますし。もっというと本当にBluetooth経由かどうかもわからない(スマホのBluetoothをオフにすると「未接続」になるので、さすがにインターネット経由ではないと思う)。GUIボタンによる手動開錠/施錠操作の話と、疑似スマートキーとしてドアハンドルに触れて開錠/施錠できる話がUIや解説文で明確に分離されてないのです。いらん説明をしなくても使えるのが良いUIだとは言いますが、ことセキュリティが絡む話は不安だ先行しがちなので、少なくとも知りたい人にはきちんと情報提示しておくことが重要だと思います。

・リモートパーク

これはさほどできることもなく画面数も少ないので操作性はそこそこですが、そもそもつながらない。とにかくつながらない。まずスマートキーで解錠すると車内のBluetoothモジュールが起動して待ち受けになるようなんですが、そこでiPhoneを取り出してこのアプリを起動しても全然つながりません。Bluetooth機能のついたセキュリティをつける前に一度だけ試した時には試行錯誤しながらもかろうじてつながって動かせましたが、セキュリティ施工後は一度もつながってない気がします(iPhone 14 Pro Max)。なにか2.4GHz電波が干渉してる?でもSurface Duo2だと若干マシになるのでスマホ側の個体差でしょうか。デジタルキーアプリのように作動エリアの設定画面などもなく、ただただ使えないという状態。つながる、つながらないの二択ではなく、電波強度などをアナログ的に見せてくれれば、まだ近づいたり位置を変えたりしてみられるんですが、そういうフィードバックは皆無なので試行錯誤のしようもないです。

そんな感じで、そもそもアプリが機能毎にバラバラなのもいかがなものかと思いますが、それぞれが色々と課題を抱えている印象。開発チームには是非頑張っていただきたいです。お仕事も待ってますっ。

■まとめ

ソフトウェア面では不満も多々ありますが、そこは車種共通でトヨタ全体の問題であって、クラウンという車種はかなり満足しています。燃費はさすがにアレですが、長距離ドライブでも疲れにくいツアラーとしての完成度はさすがのクラウン。連休には帰省もできると思うので楽しみです。

クラウンのデジタルキーとBluetooth有効範囲の関係検証

クラウンを含む最近のトヨタ車一部車種はスマホをスマートキー代わりにできる「デジタルキー」が搭載されています。

クラウンのスマートキーはカロスポに比べて一回り大きいので持ち歩かなくて済むならメリットではあります(後述の理由でそう単純にもいかなそう)。

メーカーによってはiOSの「ウォレット」に登録してNFCでドアハンドル付近にタッチする方式のものもあります(BMWなど)が、トヨタはBluetoothを使用しているっぽいです。

基本画面

下の画面のようにアプリを起動してGUIで施錠解錠を行う方法と、アプリを起動(バックグラウンドでもOK)した状態でドアハンドルに触れる方法があります。後者の方がスマートキー感覚で手間が少ないですが、スマホOSはメモリ不足になるとバックグラウンドアプリを強制終了してしまうので、100%いつでも機能する保証はありません。ドアハンドルを触れてみて開かなかったら改めてスマホを取り出してアプリを起動して、、ということになります。

開閉ボタン画面

■本当にスマートキーいらなくなるの?

これさえあればあのデカいスマートキーを持ち歩かなくて良いかというと、単純にそうもいかなそうです。

まず上記のように完全にスマートキーと同じユーザビリティを備えておらず、多少の操作が発生しがちであること。

第二の理由として、もし災害などで車両を路上に置いて逃げるなどの事態になった場合、緊急車両の通行妨害になったりした場合に移動できるようキーは置いていくことが推奨されています。火事場泥棒などを考えるとなかなか勇気が要る判断ですが、ガチの災害の時はそうもいってられないかも知れません。この時、スマホを置いてくのは現実的ではないですし置いていっても現場の救助員の人も操作がままならないでしょう。最悪電池を抜くとかワイヤレス機能を無効化した上で車内に常備しておく手もありますが、今度は車上荒らしに見つかったら乗ってかれてしまいます。

第三の理由はリモートパーク機能を使うのにスマートキーで解錠する必要がありそうだということ。解錠することで車両のBluetoothが起動してリモートパークアプリを待ち受ける状態になるようです。デジタルキー(スマホ)でも同等の動作をするのかも知れませんが、少なくとも表記上は「スマートキーで」と書いてあります。なんでも全条件を書きたがるトヨタ構文なら、もし使えるなら「スマートキーまたはデジタルキーで」と書くんじゃないかとw。実際試してもてもデジタルキーの解錠ではリモートパークアプリが接続しない気がします。ただこのリモートパークアプリがまた不安定でつながったりつながらなかったりなので、まだきちんと検証できていません。もし使えたという方がいらしたらコメントで教えていただけると嬉しいです。

第四の理由としては、このデジタルキーが有料のオプションサービスだという点。3年間は無料ですが、それ以降は月550円もかかります。たかだか鍵の開閉でそこらのMVNOの最低料金よりかかるってのはちょっとなーという気はします。

■今時100mとか届くBluetoothで認証して大丈夫なの?

車両盗難にはリレーアタックという手法があります。スマートキーの電波を増幅して、持ち主(=スマートキー)が遠くにいて目が届いていない時に解錠したりエンジンを始動したりする攻撃手段です。

そこでふと思ったのは、そもそも最近のBuetooth 4.xとか5.xって見通しなら100mとか届くので増幅しなくても電波届いて認証状態になってしまうんじゃないの?という点。例えばデジタルキーとして機能している(アプリがバックグラウンドで起動している)スマホが自宅の寝室とかにあって家の前の駐車場に電波届いてたら、あとは車上荒らしがドアハンドルを触れるだけでアンロック&始動できてしまわないの?と。

実際、家の中(2Fとか)でアプリを起動すると、最初の画面のここの部分が「接続済み」になってしまい焦ります。

これはいかんと設定画面から「作動エリアのカスタマイズ」を開き、有効範囲を絞ってみたりしましたが、どうやっても「接続済み」になってしまいます。

作動範囲設定画面

今回、シャッター付きガレージのついた宿に泊まる機会があって、安心して実験環境だったので色々テストしてみました。

結論としては、

「接続済み」と出たスマホを2Fに置いて、1Fのガレージでドアハンドルを触っても解錠できない、ということがわかりました。そしてこの状態で2Fに戻ってスマホのGUIから解錠ボタン、施錠ボタンは聞きました。つまり、

  • 「接続済み」になっている状態でもスマートキー(スマートエントリー)としては使えないが、GUIボタンからは操作できる
  • 「作動エリアのカスタマイズ」はスマートエントリーとして機能する範囲の設定であり、「接続済み」判定になるかどうかには多分影響していない

という風に理解しました(あくまで私の解釈です。実際のところはメーカーにお問い合わせください)。

GUI操作を伴う場合は常にBluetoothで届く最大の範囲が有効で、無操作でスマートキーとして機能する範囲はそこから一定の電波強度(dB)を条件として絞り込んでいる、という感じでしょうか。そりゃそうだよな、という感じではありますが、この辺の仕様がアプリ上の表示や説明書の記載では全く読み取れないのをなんとかしてほしいなと思います。

感覚としてはまぁまぁ動作範囲を広くしていても家の奥に入ればスマートキーとしては反応しないようでしたが、玄関のドア1枚隔てたすぐのところでは開いてしまうこともありました。実使用場面やスマホの機種によってどうしても差が出ると思うので、きちんと自宅で動作検証してエリア設定は最適化しておくことをオススメします。スマートキーのようにリレーアタック対策で金属ケースに入れておくものでもないですし。

ちなみに動作範囲を広くした場合の弊害としては他にも、車両内にスマホを置き忘れていると誤検知して、警告が出たり安全のために無効化され再使用にはアプリ操作して生体認証が必要になったりする点です。

クラウンのスペアホールにDタイプスイッチがはまらかなかった話

自動車のスイッチユニットはメーカー毎にサイズが規格化されていて、オプションの有無によって空きスロット(スペアホール)があり、そこに新たなスイッチや最近だとUSB充電器などを取り付けられるようになっています。トヨタ車だとA~Dの4タイプがあるようです。

例えばこういうものがDタイプです。

今回クラウンのスペアホールにデータシステムのTV-KITの切り替えスイッチを取り付けようとしたところ、元からついてたキャップと同社の付属スイッチTSW016がサイズが全く違って取り付けられませんでした。

右が取り外したキャップ。左がTSW016。
ボタンの大きさは23×23で同じ。紛れもなくDタイプ。

ボタン自体は同じっぽいのですが、後方のスイッチのケース部分が大きく違っています。取り外したキャップの方が大きいので、TSW016がスカスカで固定できません。なにかサイズ変換アダプタのようなものが売ってないか探してみたんですが見つからず。テープなどでグルグル巻きで太くしたり、厚めの両面テープで止めるなども考えましたが、差し込み方向できちっと固定するのは至難の業。

2023.4.28追記:

データシステムさんから返信がありました。やはり仕様として4つあるスイッチパネルのうちの左端には取り付け不可とのことで、その隣につける想定のようです。ただウチの仕様だと左から2番目のパネルは元からウインドウシールドデアイサーのスイッチが入っています。ウインドウシールドデアイサーは寒冷地仕様に含まれるので、寒冷地仕様をオプションでつけた人や(それが標準となる)北海道の人はそもそもこのビルトインスイッチは取り付けできない、ということになります。それは是非適合表にも注釈を載せておいてほしいとお願いしておきました。

アダプタを自作

仕方ないので3Dプリンターで自作してみました。

当該スイッチをセットしたところ

フィラメント(プリント材料)は少しでも熱に強い方がいいかなと思いPETGにしたら色が半透明というかほぼ白なので色を塗らないとかもと思ったんですが、取り付けてみると全然見えないので平気でした。少し奥行きが短いのは単純に時短です。上下の三角の突起で固定されるので、それより後ろはなくても同じのはず。スイッチと作成したケースの固定は、スイッチを前から押し込む形で特にロック機構はなし。普通に使っている分には手前に引き出す方向の力はかからないのでいっかと。

予定外の作業が発生してすっかり夜になってしまいましたがバッチリ取り付けできました(そのうち昼間に撮り直します)。

もしかしたら見落としているだけで既製品があるのかも知れませんが、とりあえず即日で対処できたので良かったです。クラウンのこのパネルはかなり他のパーツと絡んでいて、ここを取り付けなければ他のパーツも組み戻せず、車両を使えない時間が増えるところでした(翌日乗る用事が控えており焦りました)。

単純なプラスチック部品で済む話なので、データシステムさん含めどこかが商品化してくれるといいんですけどね。もしこんな間に合わせの設計データでも欲しいという方がいらっしゃいましたらDMM.make辺りにSTLデータを公開しようかと思います。