Xen上のWHSにPVドライバ導入

ヨドバシのPC書籍コーナーで、「Xen徹底入門」の第二版を発見。完全仮想化(HVM)なWindows OS用のPVドライバの解説も載っていたので、ウチの仮想Windows Home Serverマシンにもそろそろ入れてみるかと購入。いままでの存在は知っていたんですが、まだ不安定という話を聞いていたので見送っていたのですが、本書で取り上げるようになってきてるならそこそこ使えるようになってきたのかなと。また本書の説明では、boot.iniにエントリを追加していつでも無効設定でOS起動できるようでしたし。

DLサイトには記載バージョンよりも新しくなっており、とりあえず0.10.0.83を使用しました。boot.iniを書き換え、ドライバのmsiファイルを実行してインストール。再起動を求められるので再起動すると、とりあえずBSODに。で、一旦PVドライバ無効にして起動し、デバイスマネージャーを見ると「!」が4つのデバイスについていたので、それぞれについて「Reinstall Driver」を実行して再度、再起動。次はちゃんと起動したものの、クライアント側からは見えない。調べてみると、従来の仮想NICが無効になっており、PVドライバーによる新しいNICにDHCPによる別のIPアドレスが振られた状態でした。そこで、PVなNICに元からの固定IPアドレスを振り直すことで、無事クライアントからも認識。

共有フォルダをVistaマシンにネットワークドライブとして割り当て、CrystalDiskMark 2.1で計測した数値を貼っておきます。

(単位:MB/s) 従来 PVドライバ
Sequential Read 4.806 59.970
Sequential Write 6.480 51.225
Random Read 512KB 4.528 61.792
Random Write 512KB 6.704 49.628
Random Read 4KB 2.900 9.594
Random Write 4K 1.531 6.435

 

歴然の差ですね。ただ、Windows Home Server Console表示などのレスポンスはあまり変化が見られません。安定性も含め、バックアップの速度などに改善が見られるかしばらく検証していきたいと思います。

Asteriskでビジュアルボイスメール

iPhoneのビジュアルボイスメールは慣れると激しく便利ですよね。従来の留守電はいつ誰からかかって来たのか、聞いてみないとわからない。複数ある中からある1件を探し出すなんて作業は絶望的に面倒です。

(動画的な意味での「ビジュアル」ではありませんのであしからず)

一方、自宅で使っているAsteriskの留守電は(OSSで実装してるという意味ではスゴいんですが)、通常のプッシュトーン操作による留守電としてもやや使い勝手に難があります。読み上げ順が、時間->日付->メッセージと一般の電話機とは逆で、肝心のメッセージが聞けるまでにひどく待たされます。特にうちは非通知でかかってきて無言で2,3秒という無意味なメッセージがよく溜まるので、いくつも連続で聞いてるとウンザリします。

多分、この再生順はどっか設定をいじれば変えられるんじゃないかとググっていたところ、Web Voice Mailなる機能があることを発見。早速設定してみました。

■設定方法

ウチはソースからコンパイルして入れてるので、あんまディストリ関係ないですが、CentOS 5です。

ソースディレクトリで make webvmail します。オプションでApacheのドキュメントルートを指定したりもできるみたいですが、cgiファイル1つとスタティックファイル(画像)のフォルダだけなので、make時に配置されたメッセージをみて、自分で移動してもさして手間は替わらない気がします。

CentOS 5の場合、suidでperlを動かすために、yum install perl-suidperl も必要でした。

あとは配置したcgiファイルにブラウザでアクセスすればOKでした。AsteriskのボイスメールIDと暗証番号でログインします。

asterisk

こんな感じで留守電が一覧され、「Play」でQuickTimeプラグインが起動してブラウザ上で聞くことが出来ます。なお、最初の一度だけ音声フォーマットを聞かれるので、Asteriskでの録音設定と同じものを選びます。

ちなみに、iPhoneのSafariだとエラーになって再生できませんでした。フォーマットをリニアPCMなWAVにすればいいかも。でも、メール添付で送られてくるファイルはいつも再生できてるんですけどね。

 

いや、しかしこれは便利。やっぱAsteriskはやめられません。おかげで、いつまでもBフレをNextに更新できないσ(^^)ガイル。

LiteBoxを導入しました

前エントリのiPod classicの記事から、画像リンクにLiteBoxを導入してみました。戻って写真をクリックしてもらえればわかると思いますが、拡大写真を表示するのにページ遷移をしないで、オーバーレイというかポップアップというか、うにょ~んと出るアレです。

ちょっぴりクールでちょっぴりユーザビリティが向上します。ちなみに、複数写真があるページでは、拡大写真をポイントすると、「NEXT」、「PREV」というボタンが表示され直接写真間を移動できます。試してないですが、JavaScriptが使えないブラウザの場合は従来通り画像直リンクとして機能してるんじゃないかと思います。

最近は外部ストロボを使うなどして写真撮影も気を遣ってるんですが、あまり大きい画像を貼ると重たくなって流し読みの人には迷惑だし、というジレンマがあったんですが、これで心置きなく高解像度写真も置けます(興味のある方だけクリックしてご覧下さい)。

実家の11n化完了。

WZR-AGL300NHが届き、実家および父親の会社の事務所の11n化完了しました。前エントリに書いたとおり、5GHzで11n、2.4GHzで11b/gという設定。ただ、11nで倍速(300Mbps)設定が機能しません。type Zでも父親のLet’s Note W8でも(どちらも無線LANチップは300Mbps対応なはずのIntel Wi-Fi Link 5100)。Web管理画面での設定はもちろん、PC側のドライバ設定のそれらしいところをいじってもダメ。Intelから最新ドライバもってきてもダメ。BUFFALOの倍速設定ツールも試してみても「対応カード無し」になるし。倍速設定ツールがやってるだろうレジストリ操作かなにかをしたりすればイケるんでしょうかねぇ。

倍速いけました。というか最初から倍速でした。どうも5100 AGNは上り150Mbps、下り300Mbpsが仕様で、Windowsは送信速度をリンクスピードとして表示するんだそうです。実際、20MHz固定にしてみたらリンクスピードは70Mbps台になりました。4965の2710pも以前から倍速でつながってたんですね。ちなみに上りも倍速でつなげるのは上位機種のWi-Fi Link 5300に換装が必要っぽいです。バルク品を見つけたら確保しておいて、保証が切れるころチャレンジしましょうかね(って、保証5年じゃんw)。

ということで、リンクスピードは150Mbps止まりなんですが、とりあえずRBBのスピードテストでは20Mbps –> 47Mbpsとアップしました(ちなみに優先接続のデスクトップ機からは63Mbps。20MHzと40MHzで違いなし)。横着してLAN内でのスループット測定はしてない(^^;)。実際、実家にはファイルサーバーとかもないですしね。インターネットが速くなればとりあえず良し。

あと、残念ながら今までのルーターを無くして、コレ+バックアップ用のLinuxマシン(CentOS4.5)のPPTPサーバーという組み合わせも上手くいきませんでした。どうもこの手の製品の「PPTPパススルー」はLAN内にクライアントがある場合にもので、サーバーを立てることには対応してないっぽいです。それでなくても自宅でCentOS4系の時はPPTPサーバーは上手くいった試しがないので、検証要素が多すぎて断念。今までのルーターを生かしたまま、AGL300NHはアクセスポイント使いに。ONU、ひかり電話ルーター、ルータ-、コレ、とルーターコーナーはゴチャゴチャ(^^;)。

TeraStation HDD換装、とりあえず成功

使用量が96%程度になったTeraStation Living/2TBのHDDを換装しました。元が500GBx4構成だったので、1TBx4に換装し引き続きRAID5で3TB使用です。

ドライブには回転数制御機構を搭載して待機中の消費電力、静音性に優れてそうなWD10EADSをチョイス。サーバー用には余計な機構がついてない方がいいんじゃないかって説もありましたが、値段も\7,980と手頃だったので、衝動買い。

■交換手順

この世代のTeraStationはカーネルがHDD上にあるらしく、いきなり4台全てを交換すると復旧が大変ということだったので、あちこちに書かれているように以下の手順で実施しました。

  1. 中身を他のマシンにバックアップ
  2. 設定内容保存のため、管理画面をキャプチャ(FireFox + ScreenGrabを利用)
  3. HDD 2~4を新品に交換(交換手順はこちらを参考に)
  4. 電源を入れるとエラーになりつつも管理画面にアクセスできる
  5. 既存アレイを削除(←これ以降は引き返せません)
  6. HDD 2~4がフォーマットされていないというエラーが出るのでフォーマット(これによりHDD 2~4までに起動用のカーネルがコピーされる模様)
  7. 電源を切り、HDD 1も交換
  8. 当然今度はHDD 1がフォーマットされていないと出るのでフォーマット
  9. 新しくアレイを作成
  10. 共有フォルダを再設定
  11. バックアップを書き戻す

この手順であれば、ユーザやグループ、ネットワーク設定などは保持されます。ただし、アレイを削除するので、共有フォルダや中身のデータは全て消えます。あと、infoとshareは自動で復元されるかと思ったんですがinfoだけで、shareは無くなりました。バックアップも取ってなかったんですが、まぁ公式からダウンロードできるものばっかだと思うからいいや。

HDD 1の中身は消えてますが、HDD 2~4は無傷なので、RAID運用していたのであれば適当なLinuxマシンにぶら下げて中身が取り出せるのかも知れません。でもまぁリスクが大きかったので今回はキチンとバックアップをしました。少し調べて感じでは、ARMのLinux Kernelのバグで、i386なLinuxでマウントする時は修復操作が必要になるらしいです。ということは、TeraStationに戻してもマウントできなくなる可能性もあるので、リスキーですよね。

現在はディスクチェック中(自動で開始されます)。1200分(20時間)もかかるみたいなので、データの書き戻しは明日ですな。速度面などで変化があるか楽しみ。