玄関ポーチライトの制御をSwitchBotからSesameボット2へ移行

玄関ドアの外側の屋根のある部分(以下ポーチ)の照明をIoT制御したいと思って、クラウドファンディングで買って余ってたSwitchBotを使っていました。壁スイッチはPanasonicのコスモワイドシリーズ21の3ボタンタイプで、そのままだとSwitchBotと相性が悪かったので、3Dプリンターで固定具を作りました。

照明スイッチコスモワイド21用SwitchBotマウンターの自作

しかしこれがどうも安定動作にもっていけず。設置時点で大丈夫そうだと持ってもしばらくするときちんとボタンを押し込めず。基本的にオートメーション機能で日没前に点灯し、日の出で消灯みたいな自動化をしてるんですが、スイッチは1つのトグルなので、きづくと点灯消灯が逆転していたり…

そこで、ついに重い腰を上げてSesameボット2に乗り換えてみました。こちらの方がアームの稼働(回転)範囲が広いし、ボディ外側に出ているアームを交換したりカバーパーツを付けたりもできるので、最悪でもまた3Dプリンターでオリジナルアームを作ってみたりできるんじゃないかと。ソフト面ではSesameアプリ単体ではオートメーション機能がなく自動化ができませんが、Matter対応なので、Google Home/Alexa/Apple Homeに登録すればそちら経由でなんとかなるだろうという目論見。

CANDY HOUSE キャンディハウス Bot 2 ホワイト

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(Sesame製品はAmazonoよりも公式ストアの方が安いことが多いのでご注意ください)

早速3Dプリンターで固定具を製作

CGの左がSwitchBot用、右がSesameボット2用です。Sesameボット2の方が若干フットプリントが小さく、さらに両面テープが貼ってある部分は小さいので、固定プレートは小さめ。アームの位置も異なるので位置もかなり下がります。これでも3連の一番上のスイッチの真ん中あたりを押す想定です。

実際に取り付けた様子がこちら。

レイアウト的に3つボタンそれぞれに3台のボット2を配置するのは難しそうですね。左側に配置して引っ張るアダプタをつけるとかですかね。

SESAME Bot 2用コスモワイド21マウンター

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コスモワイド21用SESAME Bot 2マウンター

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・セッテイングには少しクセがある

SwitchbotとSesameボット2に大きな違いは、前者がアームを倒して戻すという往復動作をするのに対し、後者(本品)はアームを360°回転する仕組みです。そのお陰でモデルカーの車輪を回すみたいな応用も効くのですが、ことスイッチを押すという目的だと逆に少しまどろっこしく感じることも。

具体的には「0.x秒正回転」「0.x秒逆回転」みたいな動作を時系列に組み合わせて「台本」というもの作ります。角度ではなく時間で指定します。例えば今回のセッティングでは試行錯誤の結果、

  • 0.3秒回し、
  • 0.2秒戻す

という台本になりました。「おなじだけ0.3秒戻す」んじゃないの?と思われるでしょう。これが本品の面倒くさいところです(^^;)。まず本体を基準にした絶対角度で指定できません。あくまで今のアーム位置から相対的にn秒間回すことしかできないのです。回転速度は一定時間の通電である程度一定の角度を得られそうなものなんですが、それでもなんらかの外的要因でアームの角度が変わってしまうとアームがきちんとボタンを押しきらない、ということも起こりえます。手で回しても簡単には回りはしないのですが、ボタンをグっと押し込んだ後とかにノックバック(反動)で大きめに戻ったりしがち。そんなこんなで綺麗に毎回同じ動作を繰り返すということがそもそも苦手な製品だと感じました。

そんな中でどうにかやりくりをして見出したポイントが、

  1. 長めに回して確実に押す
  2. 押す力を緩めるくらいの意味でほんの少し戻すステップを入れてやると、あとは勝手に反動で戻る
  3. 本体の固定をしっかりする

という3つ。アームがどんな角度からスタートしても確実にボタンまで到達するように長めにします。すると当然早くタッチしてしまった場合も続けてグイグイ押し続けることになります。でもそうするしかない。この時、本体が負けて滑落しないよう3.のしっかり固定しておくというのが大事になります。そして充分な時間をかけてボタンを押したあとで、同じだけ戻すとまたアーム位置が不確定になります。その代わりに0.1秒という極短時間戻す動作を入れると押す力がふっと抜けて、ボタンのバネの力でいい感じに跳ね返されて、概ね一定の位置に戻ることを発見しました。

跳ね返って戻るという不確定な動作に頼るのは甚だ気持ち悪いのですが、現状上手くいきそうなのはこのパターンのみでした。

ちなみに公式も含めてググると「回転モード」みたいなのが選べる設定画面が出てきますが、これは初代ボットにあったもので、ボット2からは削除されているぽいです。あくまで、正回転、逆回転、止めるの組み合わせに秒数を組み合わせて「台本」を組むのがボット2です。

なおこの台本は0番から9番まで10本作っておけます(0番始まりなのがエンジニア脳な人が作ってるなという感じで微笑ましい)。後述のSesameリモートをペアリングした場合、解錠ボタンを施錠ボタンが0番と1番に紐付く様です(逆かも)。コスモ21の場合、ONとOFFの動作は同じなので、台本0と台本1には同じ設定を入れました。そして微妙な位置調整が必要になった時のために、台本2は「0.1秒(最小単位)戻す」だけのセッティングをしました。どうしてもボタンを押し込んだままの位置で止まってしまった、といった時に使うようです。台本2~9はスマホアプリからのみ実行可能ということになります。あと台本に名前がつけられずにあくまで0~9のどれがなんだったかはユーザが覚えておかないとならないのが残念。

とまぁ、いままで色々使って来たSesame製品の中ではちょっと設定回りが惜しい気がしています。それでもSwitchbotよりは確実にボタンを押して照明をON/OFFできてるので、今の時点では替えて正解だったかなと思っています。操作の反応もSwitchbotよりクイックな印象。あっちは「あれ?反応しなかった?もう一回押すか?」ってなるレベルで待たされることありました。

ともあれ、これから長期的に安定して稼働するかどうかは見て行きたいと思います。

外での点灯にはSesameリモートnano

玄関ポーチの照明をスマート化する動機その1は、「ドアの外からも点けたり消したりしたい」です。

SwitchBotにはリモートボタンという別売りアクセサリがありましたが、Sesameではリモートやリモートnanoが使えます。今回は小さくて安いリモートnanoを買ってみました。nanoは標準でストラップもついており、キーホルダー的に鍵束やランドセルにぶら下げて使うモバイル用の位置づけなんですが、ストラップは取り外せるようになっています。

CANDY HOUSE キャンディハウス Remote nano ブラック

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Switchbotリモートボタンの時と同じように玄関にある置き配棚(ルミナスラック)に固定する治具をこれまた3Dプリントで作りました。nanoの背面はフラットなので両面テープで貼り付けるだけの簡単なものです。背面パネルはスライドできる電池ブタになっていますが、これを貼り付けたままでも問題なく開けられます。

取り付けた様子がこちら。

モバイル用ということでフルサイズのリモートよりバッテリーが小さいため、普段はスリープしているようで、ボタンを押してからボット2が反応するまで若干待たされる感じはあります。こういう固定の使い方ならフルサイズ版の方が良かったかなと思います。まぁ今回はまだ持っていないnanoを買って採寸して色々なアクセサリを作ってみたいなという意味合いがあったので。そのうち耐えきれなくなったらフルサイズに替えるかもですが、今のところ耐えられないほどの遅延ではない気がします。

本来的な用途で、例えばスマホをまだ持たせてない子ども用とかには良い製品かなと思います。バッテリーは3~10年保つとのこと。電池はやや馴染みの薄いCR1632というサイズ。

難点としては、初期設定時以外に設定画面に入れないということ。一度設定をして画面を抜けると、次にまた設定画面に行くには、裏面のリセットボタンを細いピンで長押しして再度アプリで新規デバイス追加フローをしなければなりません。省電力との兼ね合いなのかアプリ側から設定を呼びだせないのです。名前を付け替えることすらできません。そして、このリセットのピン穴がまた小さくて刺さるものを探すのが大変、、安定運用が始まればそうそういじることではないとはいえ、初日だけでなんやかんや3回くらいリセットしました。

オートメーション機能が標準アプリにはない

玄関ポーチの照明をスマート化する動機その1は、「朝晩に自動点灯/消灯したい」です。

しかしSesameはもともとスマートロック製品なせいか、現時点で標準アプリ単体ではオートメーション機能がありません。やろうと思ったら、

  • Sesameハブ3経由で、Appleホーム/Google Home/AlexaにMatter連携する
  • Nature Remoと連携する

といった座組が必要になります。Nature RemoはSesameスマートロックやSesameボットの共有キー(QRコード)を使って直接紐付けするので、ハブ3を設置してなくても使えます。一方でたぶんBluetoothを使って通信なので、物理的にSesameボット2とNature Remoが離れている場合不安定になる場合があります(ウチでは警告が出た)。Sesameハブ3を設置して経由する場合、ハブ3とSesameデバイスがBluetooth通信して、ハブ3と他のスマートデバイスはIP通信になるので、Wi-Fiは有線LANを介して家中で安定通信が見込める、という違いがありそう(ハブ3の位置だけは留意が必要)。

我が家では全てあるんですが、なぜかGoogle Homeだけはエラーになって連携できず。今回はAppleホーム(HomeKit)がレスポンスも良かったので「ホーム」アプリでオートメーションを組みました。

ただいずれにせよSesameボット2は照明の物理ボタン(コスモ21)のON/OFFを識別できないので、各アプリが認識するON/OFFを実際の点灯状態は必ずしも一致しないという制約があります。人が手動でスイッチ操作したり、ボットによる押下に失敗したりするとアプリ上のステータスと反転してしまう必要があります。日の出や日の入りでオートメーションをしたら、極力人力で操作しないようにするなどの運用が必要です。またGPSなどと連携して「帰宅したら点灯」みたいなことももし最初から点灯していたら消灯させてしまう結果になるので、あまり上手くないでしょう。これはSwitchbotも同じなんですが。きちんと物理のON/OFFを連動させたければ、壁スイッチ自体をPanasonicのリンクプラスとかに置き換えるか、トグル式ではなくシーソー式のスイッチにするしかないですね。

リンクプラスは無線ブリッジまで含めると高いし、2スイッチモデルまでしかないのでちょっと我が家にはそぐわないんですよね、、

なおシーソースイッチにする場合は、アームセットに含まれるスイッチレゴアームを使う必要がありそうです。シールを貼って引っ張ってオフ動作をする感じ。あれ、でもこれアームの絶対位置を検知しないボット2の仕様だと、連続でONとか連続でOFFしたら簡単にアーム位置がズレでおかしくなるような??公式の動作イメージに載せてくくらいだけど本当に実現できる(実用になる)のかな?

いずれにせよ電気工事士の資格がないと触れない工事内容になってしまうので断念。

■まとめ

重い腰をあげて(オリジナルマウントが)動作不安定なSwitchbotからSesameボット2に移行して、とりあえずは安定して動作するようになりました。これで毎日定時にON/OFFされてくれれば毎日の手動操作からは解放されそうです。ただ日の出と日の入りトリガーだと少しタイミングとして不満があるので、季節毎に時刻を調整しつつ使って行く感じになるのかな?と思っています。

AirTagを10年稼働する防水ケース TimeCapsule ~盗難車両追跡に

AirTagには車両の盗難を防ぐ機能はありませんが、万が一盗難された際に、追跡できる可能性がわずかながら上がります。AirTagをもって「盗難対策しています」というのは完全に誤りですが、費用対効果を考えるとバックアップ/プラスワンで車載しておくのはアリなんじゃないでしょうか。プロの窃盗団だとこうしたデバイスで追跡されてアジトが見付かるのを避けるため、一定期間は街中のコインパーキングなどに放置して観察をするらしいので、その期間に発見できる可能性は上がると思います。

そんなAirTagですが、いくつか問題がありました。

  • 有名すぎて見つけたら即座に捨てられる可能性が高い
  • バッテリーが1年程度しか保たない

AirTagを車内のグローブボックスなどにポイと入れておくだけではすぐに見付かって捨てられるのがオチです。簡単なケースに入れても同じでしょう。だったら内装をはがして奥まったところに埋め込んだらいいのでは?となるわけですが、バッテリーが1年しか保たないので定期的に電池交換のために取り出すことを思うと、あまり面倒なところにも入れられません。

そんなジレンマを解消する製品がELEBATIONLABのTimeCapsuleです。日本のAmazonにも一旦は登録されたのですが、すぐに完売してしまい、以後入荷する気配がありません。またメーカー公式サイトは日本へ配達していなかったりしますが、ふとみたら米Amazon.comでなら注文可能で日本への配送もOKでした。

  • 1個 $19.00
  • 2個 $29.00
  • 4個 $39.00

というたくさん買う程割安になる値付けだったので、とりあえず2個セットを購入。

されこれはどんなものかというと、バカバカしくなるくらいに単純な仕組みです。

この写真のように、AirTagの電池と電池フタを外し、白い側をTimeCapsuleの電極にとりつけます。TimeCapsuleには単三電池x2本が入るようになっており、標準のCR2023よりも大きな電池容量をもたせられるという寸法です。公式には10年保つと謳っています(リチウム電池の場合)。そして見た目もAirTagとはわからない似ても似付かないデザインになります。かなり大きくはなりますが知らないとなんだかわからない外見です。惜しいのはメーカーのロゴが刻印されている点。「なんだこれ?」と思ってググったらAirTagが入っていることがバレてしまうかも知れません。いっそパテで埋めてしまうとかシールを貼る、更にケースに入れるとかしたいかも。

もっというと電源配線も不要で10年放置で稼働させられるのであれば、先に書いたように車体の奥深くに隠しても良いことになります。Bluetoothの電波を遮断しない場所でないとですが、例えばや天井の内張りをはがして金属パネルの裏側とかに両面テープで貼り付けるというのはどうでしょう。金属パネル自体が電波を遮断してしまいますが、車両の外壁近くならまだマシかなとか。電波だけでいえばガラスの内側とかがいいんでしょうけど見付かりやすさとトレードオフですね。フロントガラス直下のダッシュボード下とかもいいかも。Aピラーは今時エアバッグが入ってるので難しいでしょうし。あるいは防水ケースなのエンジンルームとか車の下に潜ってシャーシのどこかに貼り付けるでもいいかも知れません。

AirTagはストーキングなどに悪用されないため、登録されていない持ち主のスマホと長時間一緒に移動しているとスマホに警告が出て、音を鳴らすことができてしまいます(公式の詳細はこちら)。車内にポンと置いておくだけではやはりすぐ見付かって捨てられてしまうでしょうから、念入りに隠蔽したいところです。ちなみにこの外装ケースに入れることで音量はかなり抑えられる印象はあります。それでもものすごく静かな場所だったら聞こえてしまう可能性はあるでしょう。いっそ振動板を取り外す改造などもできますが自己責任ですね。

使用電池について

形状は普通の単三電池ですが、公式では「We recommend Energizer Ultimate Lithium for longest life. We do not recommend alkaline batteries.(最大寿命のためにはEnergizerのアルティメットリチウムを推奨します。アルカリ電池は非推奨です)」と言っています。リチウム電池とはスマホとかに使うリチウムイオン充電池やリチウムポリマー充電池と似た名前ですが、充電はできない別物です。単三形状ながらアルカリ電池よりも容量が大きく軽くちょっとお高いです。Panasonicなどからも出ていますが、ここはメーカー推奨のEnergizer Lithium電池をチョイス。こちらは普通に日本のAmazon.co.jpで買えます。2つ入りを買ったので4本パックを注文しました。

2本入りはこちら。

■まとめ

AirTagを大幅に長寿命化するケースで車両盗難追跡デバイスとしての実用性を向上させてみました。

AirTag + 本品 + 電池で1万円かからないので、サブのセキュリティとしてはアリかなと思います。

執筆時点で日本での購入は難しいですが、米Amazonでならサクっと買えました。

裏蓋を交換することが電波法(技適)的にどうなるかは不明です。基板はいじってないですが、金属蓋なのでワンチャン、アンテナを兼ねてるとかあったりして?

取り付け位置はまた検討します。というかナイショ。

あとは車両を売却する時に取り外すのを忘れないようにしないとですね…

マイナ免許証開始初日レポ@神奈川県

本日2025年3月24日(月)にいよいよマイナ免許証が開始されました。ちょうど運転免許証更新期間中だし、マイナンバーカードも更新したてだったのでせっかくだからとこの日をまって早速マイナ免許証にしてきました。

■マイナ免許証のメリデメ

保険証と違って移行は任意

マイナ免許は今後強制移行になるわけではなく、

  • マイナ免許証だけもつ(従来免許証は返却)
  • 従来免許証だけもつ(マイナ免許証は作らない)
  • 両方もつ

の3パターンから好きな持ち方を選択できます。手数料は講習区分で違いますが、基本的にマイナのみがもっとも安価で、両方持つ場合がもっとも高いですが、従来免許証に加えてマイナ免許証をとる時の差額は+100円です。またマイナ免許証を作っておくと次回更新時にオンライン講習を選択でき、対面講習と比べて300円(優良)~600円(一般)安くなるので長期的に見れば元はとれるかなという感じ。免許センターに行くと地味に駐車場代が高かったりしますが、それも不要になります(オンライン講習でも受け取りは出向く必要はありますが、その場合は最寄り警察署で良いかと)。

メリット

  1. 従来免許証と2枚持ちができる、またはマイナカードに集約し携行物が減らせる
  2. 更新時の講習がオンラインで受けられる(優良と一般区分のみ)
  3. 住所変更が市区町村役場の転居届けだけで済む(従来免許証がない場合)
  4. マイナ免許証だけの発行だと手数料がちょっと安い
  5. 住所地外での更新が早くなる

といった辺り。個人的に魅力に感じるのはやはり1番目と2番目です。普段免許証は財布に入れてますが、最近のキャッシュレス化であまり財布を出さなくなってるので、なんだかんだで持ってでかけるのを忘れがち。2枚持ちして運転免許証を車のとこかに隠しておけば、いざという時でも不携帯にならずに済みます(車上荒らし対策で隠し方は工夫が必要でしょう)。

また更新時の講習がオンライン受講できるようになるのも魅力。自宅近所の警察署では即日発行に対応してないので、いままでは基本的に免許センターに行ってました。これが混むし駐車場が少ないしで地味に大変。最近でこそ免許センターの駐車場(1,000円)が広くなって近隣の民間駐車場を使う必要は基本的になくなりましたが。オンライン受講の場合でも免許証の受け取りには行く必要がありますが、それだけなら別に後日警察署受け取りでも同じだと思うので、今後事故や違反をやらかさない限りは免許センターに行かなくて済みそう。あわよくば生涯最後の免許センターかと思って雰囲気を味わってきましたw。

デメリットと制限

必ずしもデメリットとまではいえないけど、現状の制約みたいな点も含めてまとめると、

  1. 2枚持ちの場合、従来免許証も同時に記載変更するので市役所ワンストップ転居手続きはできない
  2. マイナンバーカードに都度インストールするので、マイナンバー更新や紛失時は再度手続きが必要
  3. 現状ではスマホのマイナンバーカードには格納できない
  4. 身分証としての使用は各社まちまち

辺り。2枚持ちをすることで、メリットの3.は打ち消しになります。じゃぁ車に乗せっぱなしにしない人はマイナ免許証のみにするのが安いしいいか、ってとこなんですが、もしマイナンバーカードを紛失した場合、現状では再発行が1ヶ月程度かかり、そのあいだに免許証もないという状態になるのが普段から運転する人には致命的です。

3.はとっとと対応してほしいですね。そしたら基本不携帯にはならずに済みます。

4.に関しては基本マイナンバーカードを身分証として使えば携帯電話の契約などでeKYC認証するのには問題ないですが、例えばレンタカーを借りる時など免許証の提示が必要な時に、マイナ免許証で通用するかどうかは企業側の対応次第になるようです。なにかの記事で読んだ情報によると、日産レンタカーはカウンターに読取り装備(アプリを入れたスマホ?)を配備、トヨタレンタカーは自分のスマホで情報を読み出して提示、とのことです。まぁ各社追々対応はしていくでしょう。一番対応が難しそうなのは海外での国際免許証としての認定かも知れませんね。

■初日から特攻してみた@横浜市

まぁ混んでるだろうなと思いつつも誕生日も過ぎていたし、どうせなら初日にゲットしてやろう!と思っていってきました。最後に言ったのが5年前になるので、平日の人出はよく覚えてませんが、まぁまぁ人がいました。下の写真は①の申請書の発券機に並ぶところの様子。

従来ならこれが現地について最初に並ぶところなのですが、マイナ免許証を希望する人は、先に別室の⓪番に行く必要があります。初日だけあって係員が入り口で必死に連呼していたのでことなきを得ましたが、知らないと①に向かってしまうのが人情ですよね。今後リナンバーするんでしょうか。

覚えてる範囲で窓口(丸数字)の順番を書き出すと、

  1. ⓪マイナンバーカードに免許証APを搭載
  2. ①タッチパネル端末で申請書の発券
  3. ②手数料を払って印紙を購入
  4. ③視力検査
  5. ④写真撮影
  6. ⑤講習を受講、新しい免許証を受領
  7. ⓪マイナンバーカードに免許証データを書き込み
  8. ①タッチパネル端末に戻ってオンライン講習に必要な電子証明書の書き込み(希望者のみ)

つまり、マイナ免許証を発行する人は最初と最後に手続きが増えるという感じです。

⓪免許証APの搭載(インストール)

まず⓪番の部屋へいって写真のような無人のセルフ端末でカードリーダーにマイナンバーカードを置くと「免許AP搭載」という処理が実行されます(十数秒くらい)。

ちょっとボカしいれちゃいましたが、モニタ右にある箱がカードリーダーで上に乗せるだけです。おそらく初めての時だけでいいんじゃないかと思います。

「免許AP搭載」ってなんのこっちゃ?ってことですが、ようはマイナンバーカードのICチップの空き領域に免許証データを保存する区画を作成するということだと思います。おサイフケータイのFelicaチップにSuicaやiDのデータ領域をフォーマットするのと同じです。ICチップって実はプロセッサやストレージをもつコンピューターなんですよね。ただ自力で電力を供給する仕組みがないのでリーダーからの電磁波をうけてプログラムを実行します。AP搭載とはまんま「アプリをインストール」の意味と思って良いと思います。

実際にはそんな仕組みを利用者が理解する必要はないんですが、なんかこういう利用者に説明する気ゼロのワーディングがマイナンバーカード自体や役所手続きを得体の知れないものに感じさせる大きな要因なんじゃないかなと思います。「免許情報を書き込む下準備をします」とか一文書いてあるだけでも違うんじゃないですかねー。

これ初日だからマイナ免許証を使いたい全ての人がやる手続きになりますが、次回以降は「免許AP搭載済み」かそうでないかでまた順路が別れたりして、「自分はどっち?」ってなる予感しかしません(毎回必要かも知れませんが)。

①タッチパネル端末で申請書の発券

ちょっとうろ覚えですが、ここでマイナ免許のみ、従来免許のみ、2枚持ちの選択肢を選んで、マイナ免許証を作る場合はマイナンバーカードも挿入して署名用パスワードを入力させられた気がします。

それでこの後で各窓口で見せるA4の申請書が印刷されてきます。⓪のAP搭載もここで一緒じゃ駄目なん?と思わなくもないが、きっとなにか事情があるんでしょうとも…

あとは暗証番号2つを決めます。昔は2つとも自分で決めてた気がしますが、今回は1つ目は強制で決められて、2つ目だけ自分で4桁入力する感じでした。あわててスマホを取り出して撮っておきましたが、ちゃんとレシートみたいなのもプリントされます。これにはQRコードやバーコードも印字されており、最後のマイナンバーカードへの免許データ書き込みの時に必要になります。

ここから受講までは基本従来の手続きと変わりません。④の写真撮影時に係員が「二枚持ちですねー」と口頭確認をしていたくらい。聞こえた範囲で自分の前の人達はみんな「二枚持ち」を選択してたようです。

⑤講習

今日は初日のトラブルか、普通は講習聞いている間に出来上がってくる新しい免許証がなかなか出来上がってこず、前の講習も長引いて教室に入るまでに待たされたし、自分達の講習が終わったあとも20分くらい待たされました。

ようやく免許証が出来上がってきて配布となりますが、

  • マイナ免許のみの人(18人)
  • 2枚持ちの人(32人)
  • 従来免許のみの人(十数人)

の順番で配ってました。マイナありの人は追加手続きがあるからということかも知れません。()内はうろ覚えですが係員が言っていた人数比率です。結構な数の人がマイナ免許ありでしかも2枚持ちを選んでいたようでした。

⓪マイナンバーカードに免許証データを書き込み

新しい免許証を受け取って(マイナ免許証のみの人は手ぶらで)最初の0番の部屋に戻り、12台くらいある書き込み端末にそれぞれついている人に、免許証、マイナンバーカード、①で発券されたレシートを手渡します。途中マイナンバーカードをリーダーに置くよう言われるのでその通りにしたりすると数十秒くらいで書き込みが完了です。

てっきりこれで終わりかと思いきや、係員の方が「オンライン講習を利用したい人は、さらに①のタッチパネル端末に行って署名用電子証明書を書き込んでいってください」的なことを言ってきます。「ん?なんだそれは?」と寝耳に水状態。自分はe-Taxをしているので署名用電子証明書がなんなのかは理解してるつもりですが、今の段階で誰が何を証明するために署名するの??という感じ。

頭が「???」となりつつも次回オンライン講習は選択していので言われるままに①の端末に。そこで出てきた画面がコレ。最初と同じ端末なのに、時間的に切り替えてるのか、トップ画面からして違います。

さて、「次回オンライン講習を受けたいので証明書のなんとかをしろって言われるままに来て見た」って人が選ぶべきはどちらでしょう?(そもそも一番デカい枠付きなのはボタンじゃないんかい!)

ざっと読むと「住所・氏名・生年月日を連携・解除する」と「本籍のみ連携」の二択に見えます。なんかよくわからないが全部連携しとけばいいやと左を選択したところ、「こっちはマイナ免許証のみ作った人向けです」みたいなエラーが出ました。そしたら消去法で右か?ってなるわけですが、マジで何言ってるかわからないので結局近くにいた係員に聞いちゃいました。やはり、マイナ免許のみの人は左、2枚持ちの人は右で正解だったようです。ならそう書けよとw。これ絶対近い将来テプラが貼られる奴やん。ユーザーは「なんちゃらかんちゃらを連携したい」と思ってここに立つわけではなく、「次回オンライン講習を利用できるようにしたい」と思ってるわけです。ユーザーコンテクストというものに基づいた表記をしてほしいものです。

帰宅して改めて神奈川県警のサイトをみるに、

オンライン講習を受講するには、事前に以下の手続が必要です。

  • 免許証とマイナンバーカードの一体化手続
  • 署名用電子証明書の運転免許センター又は警察署への提出
  • マイナポータルでのマイナンバーカードと免許情報の連携手続

とあります。係員が「署名用電子証明書」といっていたので2番目の話っぽいですが、端末にはそんな単語はどこにもなく、むしろ3番目の手続きをしてる感がありますね。うーん、わからん。

署名用電子証明書をなぜ提出するか自体もピンと来ない。次回オンライン講習を申し込む時点とかで電子申請書に”電子署名”して(申請書を)提出するとかならわかるんだけど、電子証明書自体をしかもこの段階で提出ってどういうこと??最大限想像を働かせるとしたら、自身の公開鍵情報をあらかじめ警察に渡しておくってことかな?そうすると次回申請書を自分の秘密鍵で署名と暗号化して送信した時に、警察がそれをチェックできる的な??いやホントわからん。マイナ免許のみと2枚持ちでやってることが全然違いそうな点もわからん。そしてなにより「これで本当に次回オンライン受講できる状態になったのか」がまったくわからん。更にいえば後でマイナポータルからでも手続きできたような気もする。なんだかなー。

2025.3.25追記:

itmediaの記事によると、ここから更にマイナポータルで免許証との連携手続きが必要なようです。その説明はなかったような?5年後にしたっけ?と悩むくらいなら今やっておくのが良さそう。ただしなんらかの理由で免許証が再発行になったらやり直しだそうで。

「マイナ免許証読み取りアプリ」で読み取って表示してみる

マイナ免許証の記載事項を確認できるアプリは一般にも配布されていて、AppStore/Google Play Storeから誰でもインストールできます。

読取りボタンを押すと出てくる画面はこんな感じ。

ここでまたブリ切れですよ(笑)。「免許情報を表示するための暗証番号」ってどれやねん、と…

4桁数字ってだけえもマイナンバーカードの暗証番号(4つ)、免許証の暗証番号(2つ)あるぞと。共通のもあるのでどれが正解かはわかりませんが、少なくとも免許証発行にに強制で決められた1つ目ではなさそう。

さらに先へ進むとマイナンバーカード上のいくつかの番号をイラスト付きでこことこことここのを転記せよ、となります。認証としてそれ必要か?ってなります。券面にそのまま書いてある数字なので。

で、カードをかざして読み取るとこんな感じで従来免許証の券面を模した画像がでてきます。

この画面はアプリ上に保存でき、都度マイナンバーカードを読み取らなくても閲覧できます。これで済めばマイナンバーカードすらいらない気もしますが、きちんといつ読み込んだデータか表示が入るので、保存したものは証明にはならないんでしょうね。

■まとめ

ということで、初日時点のフローなどを覚えている範囲で書き連ねてみました。これから手続きしようという方の参考になれば幸いです(あくまで神奈川県の例です)。

ユーザビリティ屋としてはITシステム回りには色々と不満も書き連ねましたが、総じて免許センターのスタッフの練度は高く、最大効率で人をさばくようにデザインされていたように思います。ここからまた日を追ってテプラや張り紙やアナウンスが最適化されていくことでしょう。多少トラブルで待ち時間が発生しましたが、きちんと即日でマイナ免許証を作ることができ一安心です。夢の「財布もたない生活」にまた一歩近づきました。

メインスマホのキャリアを変更~いいとこどりでマルチSIM構成に

メインのiPhone回線は数年前からdocomoのパケホ->パケホ5G->eximoと無制限プランを使っていました。スマホ自体ではそこまで通信しないのですが、データプラス回線を1,000円で契約して車載ルーターに組み込んで30GBまで使えるようにしていました。別でデータをそこそこ使える回線を契約するよりは安いかなと。また自宅はドコモひかりなので1,000円ほど割引き。dカードGOLDの割引きもという感じ。

ahamoが登場した当時乗り換えなかったのは、それらの割引きがあればまぁまぁ安い状態だったのと、セルラーモデルのApple Watchにワンナンバーオプションが入れられなかった点。他社のY!mobile/LINEMO/UQ mobileといったサブブランドや格安SIMもそこがネック。必須というほどでもないけど、やぱりApple Watchもセルラー回線入ってた方が安心かなと。あとはビジュアルボイスメール。iOS18で留守電というか書き起こし機能がついたものの、やはり圏外の時に留守電があると安心。そして普通の1417とかにダイヤルする留守電には戻りたくない。

そんなこんなでズルズルdocomoの高いプランを使ってきましたが、最近は電波や速度面で不満を覚えることが増えました。広いホームセンターやスーパーなどで同居人とdiscord通話つないだまま別々に徘徊したりするんですが、建物の奥の方にいくと結構電波が届かず通話が途切れることが。相手のSoftbank(Y!mobile)回線は大丈夫ぽいのでdocomoの問題ぽい。そして昨年LINEMOをPerplexity目当てでサブ回線契約してiPhoneにバックアップのeSIMとして登録。ことあるごとに速度測定とかしてみると明らかにdocomoより速い。

以下はStalink Miniが届いた時に手持ち回線で色々比較したものですが、同じiPhoneに入っているdocomoとLINEMOでかなり違います。たまたま4Gだったのもありますが、モバイルルーターのデータプラス回線でもそこまでという感じ。Softbankの5Gなんてナンチャッテ5Gといわれて速度は出ないと言われているのにこんだけです。

サブブランドですら普通にStarlinkより速いSoftbankへ回帰したい気持ちが強まっていました。(iPhone 3Gが出る少し前E61とか使ってた頃から、iPhone4sか5くらいまでSoftbank、その後auにして、数年前にdocomoと渡り歩いてきました)。だいたいどれもエリアに不満があったのがきっかけだった気がしますが、まぁ生活圏も電波状況も変化してきてるので、今の行動範囲では自分やパートナーが試した限りSoftbank良さそうだぞと思った次第。

あと、先日OpenSignalのベンチマークレポートでauとSoftbankが結構良いスコアとってたニュースも後押しになった気がしています。

■よし数年ぶりにキャリア見直すかっ!

でまぁ単純にSofrbankやauの使い放題系プランにいくかというとそうもいかず。いくつか要件、条件を挙げると、

  • 自宅回線はドコモ光10Gで安定してるので変えたくない
  • Apple Watchはできれば維持したい
  • iPhoneは月3~4GBだが、車載ルーターに月間30GBくらい積んでおきたい
  • 電話はほぼ使わないので5分定額ともなきゃなくていいかも
  • 車載ルーターで楽天モバイルを使うとトンネルとかちょくちょく切れるので除外
  • できればiPhoneはSoftbank系にしたい

という感じ(プランやオプションの呼称はdocomoのもので統一。適宜読み替えてください)。そもそもApple Watchのワンナンバーオプションは、docomo(irumo/ahamo含む)、au、Softbankのみ。Y!mobile/UQ mobile/LINEMOだと諦めるしかない。さりとてauやSoftbankの上位プラン+車載用にデータプラスSIM、という形にそのまま移行すると光セット割がなくなるので割高に。

iPhoneは光セット割の利くirumo 6G辺りにして、車載ルーター用はデータ専用回線にしようか?とも思ったけど、使い放題の楽天モバイルは電波が微妙。さりとて他社で20/30GB級のデータ回線って結構高い。うーむ、価格面では今のeximoより安くするのは結構ムズい。でもできればメイン電波はSoftbankにしてみたい。

ということで紆余曲折ののち、以下の構成にしてみることにしました。

  1. iPhoneメインというか音声回線用にirumo 0.5GBプラン(+ワンナンバー+ビジュアルボイスメール。光セット割は対象外)
  2. iPhoneデータ回線としてY!mobile シンプル2 S(4GB、半年は2G増量が無料、パートナーと家族割で-1,100円)
  3. 車載回線としてLinksMateの余ってたSIMを入れ、2~30GB程度増量

音声用回線に安定のdocomo維持

ユニバーサル接続料とか細かいのは端折りますが、概算でirumo 0.5GBにワンナンバー、留守電をつけて1,450円。そんなに使わないけど一応仕事の電話もとるので安定のdocomoも維持でき、Apple Watchも使え、ビジュアルボイスメールも可。5分定額は思い切って外しました。データ通信量は0.5GBしかないしスピードも上限3Mbpsしか出ないので基本的に使う気なし。非常用という感じ。docomo.ne.jpアドレスは月300円で維持できましたが思い切って捨てました。

データ回線にコスパ良く家族割も狙えるY!mobile

次にY!mobileをセカンドSIMとして入れてデータ通信用として指定します。Sプランで2,365円ですが、同居パートナーと家族割を組むことで1,100円割引き。さらに元々加入しているLYP(Yahoo!プレミアム)が包含されるので実質508円引き。実質757円で月4GB使えます。さらにキャンペーンで半年は2GB増量オプション550円が無料。それが過ぎても、4GBで足りなかった月だけ足すとしてもお手頃。また2回線あった楽天モバイル回線を1本MNP弾にすることでPayPayポイントが17,000ptもらえます。月757円なら2年分くらいペイできてしまう計算です。なんならそれが切れることにまた他社にMNPしてもいいですね。音声回線と切り分けてMNP弾が2倍になるメリットです。特にデータ通信用回線(実際は音声も使える契約)はころころ替えることにも抵抗や手間が少ないです。

動画視聴多めの車載SIMにLinksMate

そして車載ルーター用ですが、もともとサブスマホや姪っ子達の回線で契約していた格安SIMのLinksMateに白羽の矢を立ててみました。LinksMateは1契約で計5枚のSIMを持ててデータをシェアできます(SIM毎の基本料はデータで110円、音声で462円と格安)。既に5枚まで作ってましたが、あまり使ってない端末の回線をeSIM再発行して移行しました。ちなみに親MVOはdocomoで5Gも無料で対応しています。ゲーム好き向けでレスポンスには気を配っていてそこまで極端に速度が落ち込むこともない印象です。あとギガの選択肢が38段階もあって過不足なく選べる感じも特徴です。たくさんの回線を安く持てる格安SIMブランドだと思います。そしてなんと提携のゲームやアプリの通信が9割引きになるカウントフリーオプションというのに550円で入ることができます。X、Instagram、Facebook、AppStore、GooglePlayStoreをはじめなんと動画系でU-NEXT、Abema、dアニメストアなどが対象となっています。実は最近メインのアニメ視聴プラットフォームをNetflixやDMM TVからU-NEXTにしたとこだったんですよね。Netflixはアプリが使いにくくなる一方。DMM TVはOP/EDスキップの制御が選べて最高でしたが、最近U-NEXTも一応OP/EDスキップの手動が選べるとわかって、元々パートナーがポイントでコミック買ってたりして止めづらかったU-NEXTに一本化することに(余談ですがDMMよりOPスキップできない番組が多いのは残念)。ともあれ、車載でU-NEXTとYoutubeが主なので、LinksMateにすることで実際使った通信量に対してコストをかなり抑えられる可能性があるのです。AndroidアプリではなくFireTVアプリになるので、はたしてきちんとカウントフリー計算対象になるかはしばらく使ってみないとですが。上手くすれば元々7GBくらいだった契約を15GBくらいにすれば収まるのでは?と思っています。差額とすれば+数百円。20GBくらい必要になっても+千円くらいで済むので、データプラスと同額くらいです。将来的にU-NEXT以外に主軸が移ったらまた再検討かもですが。

動画がカウントフリーになるSIM

ちなみにU-NEXTの母体であるUSENとヤマダ電機が共同でやってるY.U-mobileですらU-NEXTカウントフリーは提供していないというのは興味深いです。逆にBIGLOBEがU-NEXTとYoutubeをカバーするフリーオプションを提供していますが、データSIMだと+1,078円/月とちょいとお高いめです。U-NEXTをカウントフリーしてくれるのは検討時点でLinksMateとBIGLOBEの二社っぽいです。あとpovo2.0ベースでDMM動画がカウントフリーになるDMMモバイルPlusというのもありましたが、DMM以外の通信が2GBで990円なので、ちょっと心許ない。povoの他のトッピングと組み合わせてどうかな?というところではありますが、いまんとこパートナーがU-NEXT推しなので今すぐは選べないかなというところです。あとdocomoデータプラス回線でDMM TVを使ってた時、結構な頻度で映像が止まることがあり、そこもパートナー的にはメインにしたくなさそう。ホーム画面に余計な要素載せてこない点とアニメのOP/EDスキップの仕様ははベストなんですけどねー。まぁホーム画面の作りはU-NEXTも充分及第点。

まとめ

そんなこんなでdocomoの上位プランであれもこれも8,000円くらい払ってたのが、irumo 1500円+Y!mobile 800円 + LinksMateで増量+1,000~2,000円見込みという感じでかなり費用を抑えつつ、希望のSoftbank回線(サブブランドだけど)をメインデータ回線にし、なおかつApple Watchやビジュアルボイスメールも維持に成功。Y!mobileは実質2年分無料とも言えるし、音声と切り離したことでデータ回線の流動性が高められたので、定期的にMNPジプシーを繰り返しす戦略も取れそう。

散々悩みましたが、まずは納得の着地点を見つけられたかなと思います。

あとはiPhoneで音声回線とデータ回線を別々で運用した時の使い勝手がどうかというところは多少心配してますが、主回線のSMSがちゃんと受信できれば問題ないかなと予想しています。もしなにかあれば追記していきたいと思います。

Starlink Miniのモバイルルーター化と実地テスト

山奥でStarlink Miniを使ってみたいということで、伊豆のグランピング施設に宿泊してきました。ついでに前から取り組んでいたStarlink Miniへのモバイルバッテリーマウントがようやく形になってきたのでこちらも実際にテスト。

Starlinkをケーブルレスで運用する

以前の記事でモバイルバッテリーを背面に固定したらケーブルレスで巨大モバイルWi-Fiルーター化できるんじゃね?といっていたアレです。

Starlink Miniと組み合わせるモバイルバッテリー検討

PD 100Wモバイルバッテリー、INIU P63-E1を固定するマウンターを3Dプリンターで設計、出力してみました。

バッテリーの厚みが突出していましたが、こんな感じでケーブルレスでStarlink Miniを起動できています。

上下分割式でフタを開けるとこんな感じ。

モバイルバッテリーからL字アングルを介してUSB-Cケーブルを出し、Starlink Mini用防水プラグアダプタにつながっています。使用したパーツはこちら。

Starlink Mini電源アダプタはAmazonになく、アリエクでこちら。ショートケーブルではない変換プラグもありましたが、形状的に上手く収まらず、ショートケーブルの方が融通きいて良かったです。

一応、右下側に有線LANケーブルを通せる穴も開けてあります。電源ランプが覗ける穴も。

Starlink Miniには電源スイッチがないので、モバイルバッテリーの電源ボタンを押せる穴もつけたんですが、小さすぎて指が通らずw。今度造形する時は修正します。

これで電源を入れたらあとは北向きに空を見渡せるところに置いて、Starlinkアプリで向きを確認して修正するのみです。

ただバッテリーの膨らみだけでは角度が足りず、結局標準スタンドを下にかましました。将来的にはなにかしらスタンド機構も持たせたいところです。

山の上だから施設付帯のWi-Fiの速度もたいしたことなかろうと侮っていましたが、普通に下り400Mbpsとか出てStarlinkイラネって感じでしたw。

Starlinkもアンテナ内でのスピードテストでは下り250Mbpsくらい出てたんですが、このテントが少し電波を通しにくい素材なのか、室内に入るといっきに速度が落ちて65Mbpsに(下写真)。

やはり有線LANで室内までケーブルを引き込んで、別のモバイルルーターでWi-Fi電波を飛ばした方が良さそうです。ウチで使っているのはこういうの。

ただ今回のテントは外から中にケーブルを通せる穴は見付からず、結局わざわざStarlink使う必要ないわということで1時間ほどで回収。バッテリー残量100%から使い始め、1時間8分ほどで70%でした。3時間くらいは稼働させられそうですね。ただまぁ衛星に向けての電波送信が電力食いでしょうから、上り通信が続く配信などの使い方ではもっと短い時間で電力を使い切る可能性も。

■まとめ

Starlink Miniが届く前からチャレンジしてみたかったモバイルルーター(ケーブルレス)化に一応の目処がつきました。課題もいくつかあって、

  • Starlink本体の設置角度が調整できる足をつける
    • バッテリーを足にすると残量表示窓のクリアパーツが設置してキズが入りそう
  • バッテリーの給電ON/OFFをできるよう穴を広げる→広げました
  • 内部のケーブルも固定したい
  • バッテリー部分に防水性がない
  • 外した時に電源プラグが一緒に抜けない→改善しました
  • バッテリーを充電するためにフタを開けなければならない
  • 斜面は3Dプリント積層痕が目立つので削るとか0.2mmノズルで造形するなどフィニッシュ作業

など。もう少し厚みを出せば色々捗るんですが、なんとなくこのStarlink Mini背面の斜面とつながったデザインが捨てがたく、、、

ともあれStarlink Mini側にフィットする土台モデルはできたので、またもっと良い形のPD 100Wバッテリーが見付かれば上積み部分をそれにあわせて改良してもいいかも知れません。

2025.06.09追記: 汎用モバイルバッテリー版

上記で使用したINUI P63-E1というモバイルバッテリーが一時期Amazonで在庫切れだったり入手性に不安があったので、特定のバッテリーに依存しない汎用カバーを作ってみました。

なんのことはなく、表面を低くフラット化して、USBケーブルを外に出す穴を開けただけですw。

穴はバッテリーの端子位置にあわせて好きなところからケーブルを生やせるよう複数配置しています。ただ無駄に全部開けてしまうのもなんだなと思って、必要なところをバキっと折ってあけられるといいなと思い、分割線だけ入れるチャレンジ。でも厚みのチューニングが難しくてまだ成功していません。これは使うフィラメント材料の強度にもよるので、あんまり現実的ではないかも。開けたい人はドリルでどうぞ、の方が逆に綺麗かな?

バッテリーの固定は両面テープでもいいし、脱着したいならベルクロ(マジックテープ)のバンドが通せるスリットを開けて締め付けるか、いっそMagSafe互換マグネットリングを装着して、MagSafeバッテリーがペタっとくっつくようにするのもアリかも?まぁ、PD100WができてMafSafeなモバイルバッテリーってあんまりない気がするので、微妙かな?

もしMagSafe化するなら、ケース側にこういう非MafSafeスマホやケースをMagSafe互換にするマグネット付きリングを貼って、

バッテリー側はこういうただの金属リングで良さそう。

もちろんMafSafeで給電できるわけでなくあくまでワンタッチ脱着のためですが。