妹宅のテレビを緊急買い換え 〜東芝 55C350X

先日帰省した時に、妹宅のテレビの電源が点かなくなったから診てほしいと言われました。このテレビは自分が2013年に買ったREGZA Z7を譲ったものです。

ググると液晶タイミングコントローラー(通称TCON)を安く購入して自分で交換する修理がメジャーっぽいですが、ウチはどうもそれではなくメインの電源基板の方が逝ってるぽい。電源ランプが赤で3回点滅。こちらの方の症状に近い。

概算で4,5万かかるということなら安い4K TVに買い換えてしまおうということになりました。

しかし、自分の実家滞在日数が限られており、通販で安いテレビを注文しても間に合うか微妙。ということで、その日のうちに深夜営業しているドンキに母と姪を連れて物色に行きました。

要求仕様としては、

  • 今が42インチなのでそれよりワンサイズ位アップ
  • 必然的に4K
  • Youtubeやネトフリなど配信がメイン(スマートTV機能)
  • 妹がたまーにTVも見る(ドンキのチューナーレス機ではダメ)

といった位。

正直エントリークラスは普段視野に入っていないので事前の商品情報はほぼゼロの状態で、店頭にあるTCLやSHARPなどを比較して検討。リモコンの展示すらなく、お店がポップとして貼ってある仕様○×表が主な情報源。必要に応じてググったり。

でまぁ、国産メーカーの方が修理対応体制が整ってるだろう、今が東芝なのできっと操作感が似ているだろう、くらいの理由で東芝の55C350Xに決定。ラスイチの在庫をゲットできました。値段もその時点の価格.com最安より2千円くらい安く、深夜12時過ぎにゲットもできたので、MEGAドンキマジ助かる。

Android TVではないので後々新興配信サービスが立ち上がったときアプリが追加される望みが薄めですが、まぁ最悪またFireTV Stickとかを外付けにしようと。あとやっぱり東芝は映り込みが激しいのが心配でSHARPとも迷ったんですが、使う当人(姪)に視野角なども含め店頭での見えを確認してもらい意見を聞いて決定。

後部座席が倒せないクラウンクロスオーバーだと絶対に積めないので、妹のルーミーで買いに行ったんですが、それでも3人乗車だとかなりギリギリでした。縦にして運転席と助手席の間に差し込むみたいな積み方でなんとか持ち帰ることができました。

また足が両端に独立で生えてる形なので、もともと使っていたカラーボックスに乗らないことが懸念されましたが、こちらは相談の結果、最終的には壁掛けにするということに。残念ながら否かの家電店は壁掛け金具を在庫しておらず、通販は間に合わないということで次回に持ち越し。とりあえずホームセンターでカラーボックスの上に置く木の板をカットしてもらって間に合わせておきました。

■設置と画質チェック

とりあえず床置きで配線と動作チェック。もとから有線LAN接続だったので、電源、アンテナ線、LANケーブルを刺し替えるだけでOK。チューナー設定などもさくっと済みました。

仕様としては、HDR対応で、倍速対応ではないが、4Kダイレクトモーション120という曰く「高輝度のLEDを高速で明滅させることで、液晶表示の残像感を効果的に低減し、動きの速いシーンでもクリアな映像を実現します。」という倍速対応と優良誤認させるような名称の機能を搭載。実際Netflixでアニメを再生したところ、なかなかいい感じにヌルヌルでした。フレーム補完がないせいか破綻したコマもなく綺麗にスクロールしていて、姪も感激してました。輝度や発色はそれなりという感じですが一般的なリビング環境では充分だし、42→55インチのサイズアップと4K化しただけでも10年前のフルHD機からすればかなりの進歩。妹からしたら臨時出費ですが、子供達からするとラッキーな買い換えになったんじゃないかと思います。本体に配信視聴機能がついたことで、FireTVをなくせて1つのリモコンで操作が完結できるようになったのもスッキリ。

■壁掛けしてみた

父親の入院絡みで帰省サイクルが早まっているため、早速壁掛けも実行しました。

購入した金具はこちら。スイベルなどの機能はいらず、できるだけ壁ピッタリにしてほしいという要望で決めました。

また壁の裏の柱を探すのにこちらを購入。

しかし結果は微妙。反応があるところに印をつけまくっていきましたが混乱するだけ(写真でみるとシャーペンで書き込みまくってますw)。結局近くのホームセンターに針で刺して確認するタイプの下地探しを買ってきてブスっと刺して確認する作業が必要でした。最初からこれで良かった気がします。

想定よりだいぶ手間取りましたがどうにかベースをネジ止めした様子がこちら。かなり太いボルトを柱にもりもりねじ込むので、柱の木材が避けてしまわないようドリルで下穴を開ける必要があります。説明書を捨ててしまいましたが確か5.5mm指定だった気がします。手持ちが5mmしかなく、少し締め付けが大変でした。ボルトは6角でサイズは13辺りだったような(うろ覚え)。苦労の甲斐あってかなりガッチリつきました。

そしてついにテレビをかけ、配線をモールで綺麗に整えて完成です。

置くのラックは撤去予定で、下のボックス上にBDプレーヤーとNintendo Switchドックのみ設置

テレビの裏はセンター部分が厚いので、端寄りはなんとかおっさんの腕が入るものの、コネクタ類の抜き差しはそのままではかなり厳しいくらいの壁ピタ感です。必要が生じたら一度外す方が楽じゃないかと。テレビ側の金具はH字の形をしていて、壁側の金具にひっかけるようにして留まっています。2箇所から紐が垂れていて、それを引っ張るとロックが外れてフリーになる感じ。左右位置は壁側金具の幅の範囲内で動かせます(厳密にはセンター部分はまたぐのでそこまで端っこに寄りはしないですが)。

寿命はわからないですがただの鋼材の部品なのでそれほど劣化は考えられず下手をするとメーカー品の1/10近い価格を考えるとかなりコスパは良い気がします。

■まとめ

急なプロジェクトでしたが、10年以上前の42インチFHDテレビを最新の55インチ4K壁掛けスマートテレビに7万弱でアップグレードできて妹宅リビングもかなりモダナイズできたかなと思います。写真奥にあるBDレコーダーやミニコンポもこの機会に撤去予定らしいので、最終的にかなりスッキリするんじゃないでしょうか。

iPhone15でも使える格安CF Express Aリーダー

現在メインで使っているミラーレスのα7IVとFX30はどちらもSDカードに加えより高速なCF Express type Aカードを使用します。普段使う分にはSDXCカードでも足りることが多いですが、静止画の連射などでもアドバンテージがあるだろうということでCF Expressカードをメインストレージに使っています。

またこのせっかくの高速ストレージをPCに快適に読み込むために、SONY純正のCF Expreessカードリーダーを使用しています。α7IVもFX30もUSB Type-C端子は10Gbps対応ではあるんですが、なんかやっぱり専用カードリーダーを使った方が安心感あるというか。

速くて快適なのは確かですが、難点として、

  • 大きい
  • 高い

というのがあります。もうひとつメジャーなところでは、ProGradeのものがあります。

SONYのより若干小さく、若干安い。いずれにせよ仕事や撮影旅行に持ってくのに嵩張るし、デスク用と持ち出し用兼用だと、さぁ使おうって思ったらカバンの中だったぁ!なんてこともちょいちょい。とはいえもう一個買ってもっておくにはちと値が張ると思って諦めていました。

そんな折り、iPhoneが15シリーズでついにUSB Type-C化。しかもProはUSB 3(明記はしてないけど3.1 Gen2らしい)対応。大量にRAW写真をコピーするならWi-Fiよりもカードリーダーかなということで、改めて調べてみたところ、いつのまにか中華メーカーの格安品がかなり増えていました。2,3千円ならカバンに入れっぱなし用に常備しといてもいいかもと思って、こちらを購入。この値段で10Gbps対応とのこと。

あっさりiPhone15 Pro Maxで利用でき、α7IVで撮った写真を「写真」アプリで読み込めました。もちろんPC/Macでも使えると思うので、撮影旅行先で何十枚とまとまったRAW写真をLightroomに取り込んで選別/現像するのにも使えそう。

CF Express type Aリーダーライターは高い、という先入感があっさり崩れました。これでまたミラーレスデジカメでSDXCカードに固執する理由が減ったかなと思います。まぁ肝心のメディア単価はまだまだ開きがありますが…

話題のHHKB Studioを手に入れたゾ!タッチは極上だが墨字が辛い、、互換キートップも思いのほか少ない

エンジニアが愛してやまないPFUのHappy Hacking Keyboard(以下HHKB)に新顔が登場しました。私は古くは大学院生自体に同室のH氏が愛用しており存在は知っていました。OSをまたいで使えることに魅力か感じるものの、テンキーがないなどの点でそこまでブッ刺さりはしないで30年くらいスルーしていました。静電容量無接点スイッチのタッチ自体は好きで、同スイッチ採用でフルサイズのRealForceは結構愛用してきてました。そしてここ何年かはMacBookに始まる浅ストローク系にハマってデスクトップではLogicoolのMasterシリーズなどを使用。

まずは左上にダイヤルデバイスがついたCRAFTを購入。

正直この位置に1つだけダイヤルあってもそこまで活用できないんだよなーと思う中、ちょっとだけストロークが増したMX Mechanicalに転向したんのが半年前くらいだったと思います。

こちらはキースイッチが3種類から選べて、比較的静かなリニア(赤軸)をチョイス。

そんな折り、HHKB Studioが発表になりました。ちょうど出張でバタバタしていてあまりニュースを精査することなく、あのHHKBがついに

  • 静電容量無接点スイッチをやめてMX互換のメカニカルに転向した!
  • ThinkPad伝統のスティックポインターがついた!

くらいの理解で「( ´_ゝ`)フーン」って感じでした。しかし出張から帰って落ち着いてネットを散策していると、FacebookでフレンドになっているPFUアンバサダー勢やスタパ氏のレビュー記事が目に入り、なんと左右と手前側面に4つのスライダー型ジェスチャーインターフェイス「ジェスチャーパッド」がついているということを発見。動画編集用に前述のCRAFTや、LoupedeckやSpeed Editorなどのアナログ系補助デバイスを色々試してきた身としてはかなりそそりました。本モデルは家電量販店などの販売/展示はなく、公式サイトとAmazon、楽天、Yahooの各公式ショップの販売のみ。試し打ちができる体験スポットは全国で片手ほどしかなく、キーボードは試して買いたい派の自分としては不安もありましたが、最悪キースイッチやキートップはMX互換品に交換できるからいいやということで割と反射的に注文。とはいえ初回ロットは既に売り切れ。10/31日に二次受付があるということで待ち伏せ。なんとか注文できてラッキーと思っていたものの、「システムの不具合で注文受け付けちゃったけどあんたの分は三次発送になるわメンゴメンゴ(要約)」ってメールが来て落胆。数日遅れで発送されてようやく届きました。

■HHKB Studioの特徴

改めて従来モデルのものも含め、HHKB Studioはこんなキーボードです。

  • テンキーレスのコンパクト
  • USB-C給電または乾電池(単3×4本)駆動。
  • USBに加え4台までのBluetoothペアリング(切り替えは特定のキー操作で行う)。
  • Windows、Mac、Linuxやもちろん、iOS、iPadOS、AndroidのようなモバイルOSにも対応。
  • キーのリマップは4パターンまでキーボード内のメモリに保存可能(つまりPCでカスタマイズしておけばiPhoneでも適用される)。
  • リマップだけでなくキーコンビネーションを割り付けることも可能
  • 伝統の静電容量無接点スイッチからメカニカルスイッチに移行。標準はKailhの赤軸ベースの特注スイッチ(45g)。
  • Cherry MX互換のスイッチやキートップに交換が可能。
  • ブラックのみ。キートップは墨字、LED照明は無し。
  • 英語配列モデルと日本語配列モデル。
  • ThindPadのトラックポイントのようなポインティングデバイス搭載でマウス代わりにもなる。
  • 4箇所のスライド型デバイス、ジェスチャーパッド搭載。

といった特徴があります。究極のタッチを備えたコンパクトキーボードということで、出先でノートPCにつないでまで使用するという方もいて、ノートのキーボードの上に設置する為のアクリルカバー(気ボードブリッジ)まで販売されています。

バード電子 キーボードブリッジ (スモークブラック) BRG-BM

バード電子 キーボードブリッジ (スモークブラック) BRG-BM

5,280円(11/24 15:20時点)
Amazonの情報を掲載しています

(ちなみにバード電子さんはPFUのHHKBやScanSnap向けの様々なアクセサリを販売していて面白いです)

■使ってみてのファーストインプレ

タッチは極上

自分もHHKBは始めてなものの、RealForceは使っていたので、静電容量無接点スイッチの良さはよく知っています。正直メカニカルになったことに残念さ、不安は感じていました。ただ届いた製品を触ってみて、その気持ちは霧散しました。とにかく静かでガタツキがない上品な打ち心地です。底を打った時の感触がフェルト材かカーペットでも敷かれているかという感じのふかっとした心地で例えようがない上質感があります。またRealForceにすらあったキートップに軽く触れて左右に揺らした時のカタカタいう音がほぼありません。僅かに動きはしてるのですが音がしない。通常のデスクトップキーボードって、そろばんやピアノのグリッサンド奏法みたいに指を左右にずらぁっと滑らせると、カラカラって音がすると思いますが、本製品はそれが全くといっていいほどしないんです。めちゃくちゃ良いです。

正直、浅いストロークに慣れていたので「いずれキースイッチとキートップを薄型モデルに全交換したろ」と思っていたんですが、ちょっと躊躇われるというかもったいないなと思うようになってしまいました。

ポインティングスティックは普通

ポインティングスティクの使い心地はまぁ普通ですかね。パームレスト(?)部分に3つボタンがあり、左右クリックに加え、真ん中はスクロールボタン(押しながらポインティングスティック上下でスクロールホイール動作)になっています。カーソルの動きもショートカットで簡単にスピード調整ができるのが良いです。

正直デスクトップ環境ならマウスやMagic TrackPad2を使った方が効率的な気がしますが、iPadなどでノマドするときに本品単体でキーボードとマウスとして使えるのは重宝します。狭いデスクスペースでも作業できます。

ジェスチャーパッド

正直までこれを使って動画編集作業などはしてないので実力は測りきれていません。

デバイスとして左右サイドと左右手前面の4つスライダーが搭載されていて、それぞれにキーボードショートかとのペアを登録し、スライド操作でそれらが連続入力される仕組みです。標準では、

  • 右サイド:スクロールホイール
  • 右手前:アプリケーションスイッチ(Alt+Tab)
  • 左サイド:カーソル上下
  • 左手前:カーソル左右

がアサインされています。よく練られたプリセットだと思います。強いて言えばスクロールホイールは上述のポインティングスティック+中央ボタンでもできるので、右サイドは別のものに割り当て直してもいいかなと思います。オフィス、Web用とではズームとか?

通常のキータイプをしていて誤反応するような害もないようです

キーカスタマイズ

ツールはシンプルでわかりやすいですが、現状ではPC/MacでUSB接続しないと使えません。出先でBluetooth接続だったりスマートフォン、タブレットで使用中だと「ちょっと便利な設定思いついたからやってみよ」と思ってもすぐ実行できないのが残念。

またモバイルOSでは難しいでしょうが、入力中のアプリを判別してプリファイルを自動切り替えとかできると活用の幅が広がるのにな、とは思います。なまじジェスチャーパッドの汎用性が広そうなため、アプリケーション毎に最適化してみたくなります。プロファイル4つでは足りないし手動切り替えも煩雑です。WindowsならReWASDなど使えばできるかも?

とにかく墨字刻印が辛い

現状一番残念というか不便に感じているんがキートップの墨色の文字刻印です。黒いキートップに黒い印字なのはデザイン的な意図だと思いますが、コントラストが低くとにかく見辛いでづ。暗い場所でもだめだし明るすぎてキートップが光ってしまうような場所でも厳しいです。自分は基本的にブラインドタッチができている方だと思いますが、それでも数字列+SHIFTの記号や、かなキーと変換キーの押し間違えなどは乱発します。単にHHKBレイアウトに慣れていないせいかもしれませんが、かなり作業効率が落ちます。自分のデスクトップ環境では、猫がキーボードの上に載ってくるので、こういうガラステーブルの下で打鍵しています。上に猫やものが載ってくるとキーボードの上がかなり暗くなるので余計に厳しいです。

心理学の実験で、ブラインドタッチできると思っている人でも実際にはかなり視覚や体感覚に頼っていて紙とペンを渡してキー配置を書き出させると思いの外書き出せない、というのがあったりしますが、やっぱり完全なブライドタッチって結構難しいんじゃないでしょうか。HHKBの墨や雪、無刻印モデルを好んで買う人は本当に微塵も困ってないんでしょうかね、、

少なくとも自分はもし将来LEDで刻印が光るモデルが出たら速攻で買い替えたいです。RGBでなくてもMacBookのような白単色でいいのでついてくれるといいなと思います。

交換キートップが絶望的に少ない(今後に期待)

LEDはともかく、刻印が気に入らないなら交換すればいいジャナイ!ということで遊舎工房などで物色。しかしいくつかの条件が重なり本製品にマッチするものは基本的に純正の交換用キートップセットしかありませんでした(もちろん墨刻印だから今回の場合意味がない)

Cherry MX互換ならやまほどあるはずやんけ、と思ったのですが、使えない理由としては、

  • ポインティングスティックの窪みがあるG/H/Bキーが合わない
  • JIS配列刻印の選択肢が極端に少ない
  • HHKB特有のシリンドリカルステップスカルプチャ形状に合わない

という三重苦になります。G/H/Bが合わない、JIS配列がないので諦めてモディファイアキーなどだけでも交換しようと思うと、三番目が問題になります。HHKBは横から眺めた時になだらかに円筒で削ったような形状をしています。人間工学的に配慮された設計なのですが、汎用キートップを一部だけ交換するとキーの高さや面が隣と合わない結果になってしまいます。

私は実際にモディファイアキー(CtrlやTabなどの制御キー)だけでもなんとかしたいと思ってこちらの特殊キーセットのNon-StandardとNoveltiesを購入したんですが、良いキーがあったと思っても高さのツラが揃わずに難儀しました。

あれやこれや試行錯誤して落ち着いたのはこちら。

  • カーソルキーを明確にする
  • 変換&無変換キーを明確にする
  • 全/半、Win(Command)、Alt(Option)の3つを間違えにくくする
  • 数字列をズレて押さないようにする(5と0とマイナスキーを交換)

などがこだわりポイントです。その他、せめてホームポジションで人差し指をおくFとJ(ポッチがあるキー)を目立たせたかったんですが、適当なキーがありませんでした。いずれここだけでも英語キートップセットを買って交換するかも知れません。ただモディファイアキーは結果として高さが違うことで触覚的にも区別がついてアリかなと思いますが、文字キーでどれかのキーだけ窪んだりでっぱったりしてたら気持ち悪いんじゃないかなと二の足を踏んでしまいます。やるなら英字全てのでしょうが、そうするとポインティングスティックを囲むG/B/Hがつかなくなくなる、JIS配列固有の右寄りの記号キーもない、などが障壁となってきます。ぐぬぬ、、

PFUは2024年3月にキーキャップの3Dモデルデータを公開する予定らしいので、それを受けてさまざまなサードパーティ品が登場してくるのを期待したいものです。

ちなみに中の人にとりあえずの回避策としてキートップに貼るシールを教えてもらいました。刻印が剥がれたキーボードを安価に治す商品のようです。

悪くないんだけどかな表記は要らないんですよねー。本当に純正の刻印内容で色だけきちんとコントラストがついてくれれば理想なんですが、、、

◾️まとめ

極上タッチのコンパクトキーボードを入手できましたが、

  • 墨字刻印の視認性が衰えたおっさんの視力には辛い

という点においてまだ個人的には理想とは言えない状態です。カスタマイズ性は高いので来年互換キートップが増えることに期待かなと思います。PFU公式で白文字刻印のキーキャップセットも是非販売して欲しいものです。

またキースイッチもロープロファイルで純正同等の上質な打鍵感を実現できるものがあるなら変えてみたいなと思います。

いずれにせよジェスチャーパッドを動画編集、写真編集などで使ってみて上手く活用できそうなら、そういった投資もやぶさかではないかなといったところです。

ケガで手指が動かせなくなった父にXBOX Adaptiveコントローラーを準備した話

先日父がバイク事故で手足が動かせなくなりました。幸い、現在はそこそこ回復して左手に麻痺は残るものの、右手はかろうじてマウスやスマホを扱えるくらいにはなり、車椅子で自律移動も(足で)できるようになっています。以下の話はまだ四肢の麻痺がどれだけ残るか不明な時点で先んじてリサーチの意味も含めて準備した話になります。一日中ベッドでほぼ寝たきり状態だったので、せめてPCやスマホ、タブレットが使えればQOLがだいぶ改善するんではないかと取り組んでみました。

帰省して実際にお披露目した時点ではそこそこ指が動くようになっており「いつものマウスでいいわ」という話に落ち着き、実運用には至っていないのですが、誰かの役に立つかもということで記事にまとめておきます。

■ユニバーサルアクセスに取り組むゲームコンソール会社

ゲームコンソール各社は肢体不自由のある人にもゲームを楽しんでもらうべく、補助コントローラーをリリースしています/しようとしています。これはコントローラー上の各ボタンやスティックを別の入力デバイスに置き換えることをサポートする変換デバイスで、例えば指の一部が不自由で押せないボタンがある人が、かわりに足で押せるフットスイッチを使う、といった具合です。

・Microsoft Xboxシリーズ/PCの場合

たぶんこちらが先鞭をつけた気がしますが、XBox Adaptiveコントローラーというものを発売しています。発表時スゲー!と感動したんですが、確か最初は日本で発売未定となっておりしばらく忘れていました。

(プレ値/転売価格にご注意ください。Microsoftストア価格が1万円強くらいです)

左に十字キー(D-Pad)、右の大きな黒い丸がA/Bボタンです。タッチパッドのような大きさですがただのON/OFFボタンです。他にXBoxボタン、メニューボタンなどがあります。これだけでも指が細かく動かせない人がグーとかでA/Bボタン操作ができたりしますが、左右レバーやトリガもないし、十字キーも小さく落ちづらいので微妙に思えます。しかし本製品の真価はそこではないのです。なんと背面にコントローラーの全ボタン/レバーの入力端子がズラっと並んでいます。そこに好きなボタンやレバーを組み合わせることで、利用者の症状にあったゲーム環境を作り出せるのです。またコパイロット機能で通常のコントローラーを組み合わせて使うこともできます。基本は通常コントローラーを使いつつ、Lトリガーだけ足ペダルで代用、みたいなスタイルもできちゃうわけです。

公式のガイド動画チャンネルも(英語だけど)充実しておりMicrosoftのこの分野への取り組み姿勢がかなり真剣だということが伝わります。

またXboxコントローラーはデファクトスタンダード的であり、PCはもちろんiOSやiPadOSでも使えます、iOS/iPadOSのアクセシビリティ機能をマッピングすれば、iPhone/iPadの操作にも活用できてしまうのです。

・Nintendo Switchの場合

任天堂自身はこのような身体障害者向けデバイスを販売していませんが、HORIが類似製品のFlex Controllerを販売しています。Xbox Adaptiveコントローラーが2020年1月発売に対し、こちらが同年11月なので、二番手となります。任天堂の意志がどこまで関与しているのかわかりませんが、一応Switchゲームをしたい人に選択肢はあることになります。また本製品もWindows対応が謳われています。

お値段がXboxの2倍以上する上、執筆時点で購入できる大手ECが見当たらず入手性がよろしくない点が難です。なんなら任天堂公式ストアできちんと扱ってほしいくらいです。

・SONY PlayStation 5の場合

SONYは出遅れ感が否めませんが2023年末についにPS5向け周辺機器を発売開始します。特長としては他2社にないアナログスティックを搭載している点。もちろん3.5mmジャックで外部スイッチも利用可能ですが、単純ON/OFFスイッチと違ってアナログスティックは調達が難しい/高価だったりしがちなので、最初から大きなスティックがついているのは評価できます。現代のゲームにおいてアナログスティック抜きでは考えられないですし。価格は12,980円とまぁまぁお手頃ですが、左右スティックをこれに頼ると2つ買い揃える必要があるので注意が必要です。

DualSenseもiOS/iPadOSやmacOSで使えるはずなので、もしかするとこれも使えちゃったりするのかも知れませんが、公式には今のところ特に記載はないようです。

■マウスやキーボードとして使うには?

さて、これらはあくまでゲームコントローラーです。ABXYLRボタン、トリガ、左右レバーなどがありますが、PCでブラウザやメールソフトで直接役に立つものではありません。そこで今回はコントローラーボタンのリマップツールであるReWASDを使って、特定のマウスやキーボード操作にアサインすることを考えました。これは以前にAYANEO AIRのような左右にゲームコントローラーがついたポータブルWindowsマシンで、FPS的なゲームだけでなく紙芝居ゲーも快適にプレイしたいと思い導入していたツールです。執筆時点で$7の有償オンラインソフトで、さらに複数のキーコンビネーションや連続したキーマクロをアサインするには別の追加ライセンスがこれまた$7必要になります。

両手でコントローラーが持てて各ボタンやレバーが扱えるのであれば、上述の特殊コントローラーを使わずに、一般的なゲームコントローラーを使ってマウス/キーボード操作に割り当てるだけでも便利かも知れません。

■今回はXbox Adaptiveコントローラーを購入

ということで公式サイトですぐに購入でき価格ももっとも安いXbox アダプティブコントローラーを購入しました。また入手性が良いだけでなく、世界的なユーザ数が多いこともあり、3Dプリンターなども絡めた非公式のカスタム例なども豊富にある点も重要な優位性だと言えます。こちらの3Dプリントデータ共有サイトでもたくさんの方の工夫が見られます。

マウス操作の代替としてはアナログスティックが使いやすいかと思いましたが、外付けになると扱いづらいし、自作するにも単に信号線をショートさせるだけのデジタルスイッチと違って電子工作面で苦労しそうだったので、とりあえず内蔵の十字ボタンを活用することを考えました(外付けのアナログスティックについては後述します)。

今回テストしたのはこちらのアイテム。一度本体を分解して、標準の十字ボタン(カバー)のかわりに、中心に差し込み穴の空いたXAC_HandiAdapter_Baseパーツを組み込みます。次にそのねじ込み穴にXAC_HandiAdapter_Multitoolというパーツを回転させながらねじ込みます。さらにその上に各種XAC_HandiAdapter_JoyStick_*と書いてあるパーツを使いたい人の症状にあわせてチョイスできるというもの。各形状毎にTightTolとついたファイルはMultitoolに差し込む星形の穴がキツめのサイズになってる本番用ということのようですが、ウチではあまり違いは感じませんでした。スポっと抜き差しできてしまうので必要に応じて粘着テープや接着剤で固定する必要も出てくると思います。

ウチではSphereタイプのstlファイル一式をいただいてとりつけてみた様子がこちら。

強度を期待してカーボン入りのPLAフィラメントを使ってみました、ブラックなのでいい感じにまとまりのある見た目になりました。写真をよく見ると球型パーツの直下が少しだけ太くなっています。実はこれ本来は除去するサポート材で空転する状態なんですがかなり苦労しました。Curaなどでスライスして出力する際、サポート材は「ツリー」にするのをオススメします。

この下はマウスボタンにも使う小さなマイクロスイッチなので、あまり長いレバーはてこの原理で大きな力がかかってスイッチを破損させる恐れがあるので、あくまで自己責任の改造になります。力の入れ方を上手く調整できない人がつかう場合は、TwistedThinTwistedLargeのようなグネグネ曲がりそうなスティックで力を逃がせると良いかもしれません。ただウチの3Dプリンターではサポート材がうまくつかずに出力できませんでした。Curaの設定次第だとは思うんですが。作者と同一機種、推奨フィラメントをお使いなら.gcodeファイルを直接使わせてもらうと上手く出せるのかも知れません。どうしても必要ならDMM.makeなどの出力サービスにお願いしちゃうのもいいかも。

あと、Multitoolパーツはいちど強く締めすぎて下側がポッキリ折れてしまいました。3Dプリント時はインフィル(充填)率を高めるなど強度に留意したパラメーターを心がけるのが良いと思います。可能ならモデリングツール側で一体化してしまうとか補強構造を追加するのが理想かもです。

ともあれ、多少ナナメ入れがしづらいものの、ReWASDと組み合わせてレバーでマウスカーソルを上下左右に動かせるようになりました。ReWASDは各ボタンの短押しに加え、長押しや連打にも固有の動作をアサインできます。今回は手指が自由に動かないので二度押しなどは前提とせず、短押しと長押しのみを利用する想定で、下記のようなアサインを考案してみました。

ボタン短押し長押し
Aボタン左クリック右クリック
Bボタン戻る
XboxボタンWin(スタート)キー
ビューボタンオンスクリーンキーボード開閉トグル(Ctrl+Win+o)
メニューボタン
通常時

ボタン短押し長押し
Aボタン左クリックSpace(変換)
BボタンバックスペースEnter(確定)
Xboxボタン
ビューボタンオンスクリーンキーボード開閉トグル(Ctrl+Win+o)
メニューボタン
文字入力時(osk.exeがフロントにある時)

前述のように実運用まではもっていけていないので、実際は利用者でユーザテストをして、たとえばシニアにとって覚えやすさでいけば、A/Bボタンが左クリック、右クリックの方が直観的だろうとか最適化が必要かと思います。上の設定例はどちらかというと利用頻度を考えて自分ならこうするかなという効率重視なセッティングです。例えば文字入力で確定のためのEnterより打ち間違えて連続してBSしたい時の方が多いだろうということでこのような割り当てになっています。

Windows 11のオンスクリーンキーボードは2つあって、ひとつはタスクバーにボタンを出しておきそこから呼びだせるもの、もうひとつはCtrl+Win+oで開くものとなっていてややこしいです。少なくとも後者はosk.exeという実行ファイルで動いてるようで、ReWASDでアサイン切り替えができました。タスクバーから呼び出す方は今のところ成功していません。どちらかといえばこっちの方が使いやすい気がするので、これを.exeで見分けたり、ショートカットキーで呼びだせると理想なんですが。情報お持ちの方がいらしたら教えてください。

また本機はXbox Eliteコントローラー2のように3つの設定メモリを持っており、ハード単体でアサイン状態を切り替えることができますが、今回は利用者がシニアということでそこまでの使いこなしは難しくかえって混乱を招いてしまいます。このボタンは無効化やリマップができないので、しかたなく全メモリスロットの同じ設定を書き込んでおくことで対応しました。

・アナログスティックを自作する

アナログスティックの方がより自然にマウスカーソルを操縦できそうなのですが、残念ながらXbox Adaptiveコントローラーには内蔵されておらず、外付けにする必要があります。製造コスト的にはそこらで売ってるゲームコントローラーに内包されているパーツなので、もっと安く作れるんじゃないかと思うわけですが、残念ながら市場がニッチすぎるのか、各種障害補助金で買う(メーカーは税金からお金もらう)前提なのか、ちょっとお高い。たとえばこれなど4.4万円とXbox Adaptiveコントローラーより高い。なんなら高級ゲームパッドのエリコン2やDual Sense Edgeより高いw。仕方ないと思いますし国内販売してくれているだけ有り難いのですが、今回の自腹研究ではちょっと手が届きませんでした。

そこでちょっと見てくれは悪くなるし、固定部分はDIYで工夫が必要ですが、とりあえず動くものを作ってみるということで模索。アプローチは2つあります。

1. USBコントローラーを経由してUSB端子に接続

Xbox AdaptiveコントローラーのUSB端子はいわゆるHID準拠のジョイスティックデバイスを受け付けます(マウスやキーボードとして認識されるデバイスは不可)。この動画の例では自作キーボードなどで使うPro Microを使ってるぽいです。

2. 可変抵抗を通してアナログ値を直接X1/X2端子に入れる

こちらは左右のアナログトリガなどに使う用のX1/X2端子に可変抵抗値を入れる方法。この動画ではPS2のスティック部品の出力を3.5mmコネクタに変換して接続している模様。

こちらの方が簡単そうなので必要なパーツを揃えるところまではしましたが、そこでタイムアップというか、父が「マウスでいいや」宣言を出してしまったので一旦保留。そのうちヒマを見つけて動作確認はしたいと思いますが、忙しさに埋もれてしまう可能性も大きいので、一旦知見として公開しておきます。

PS2スティック

別にSwitchやPS系、Xboxでも使われているレバー部品なら以前Switchコン修理したのが余ってたんですが、なんとなくこの動画に倣ってみたかったのと、ピンが一列に並んでいてコネクター接続がしやすそうだったので買ってみました。

いわゆるピンヘッダーとかで使うコネクターが使えそうだったので、こちらを購入。

アナログ値2つ(上下・左右)に加えスティック押し込みの信号もあるので5ピンです。Xbox Adaptiveコントローラーに入れる時は、X1/X2ジャックのどちらかに加え、(押し込みも活用したければ)L3/R3ジャックにもつないでやる形になりそう。このケーブルのUSBコネクタ側を切り落として5芯線として使う算段でした。

その芯線をこちらの変換端子にネジ止めしてやれば、ハンダ付け無しで3.5mmジャックにいれてやることができます。

押し込み動作用の2ピン仕様はこちら。

たぶんこれだけあれば自作アナログスティイクは作れるんじゃないかと思っています。もちろんハンダごてが使える人、よりスリムに組みたい人は、自分で4極と2極の3.5mmプラグを用意して配線する手もあるでしょう。

■まとめ

ちょっと今回の取り組みとしてはここまでになりそう。また時間ができたら動作検証などはしておきたいと思います。実際に組んでみた、使ってみたという方がいらっしゃいましたら情報交換させていただけると有り難いです。

あともしSONYのAccessコントローラーがWindowsでも使えそうなら、これから買うならそっちがいいかなーという気もします。実際にアナログスティックでマウス操作するとどれくらい快適なのかもテストしてからにはなると思いますが、もし仮に父の具合が再び悪化するようなことがあれば、(Windowsで動くならですが)買い直すことも視野に入るかも知れません。

余談ですが、Xbox Adaptiveコントローラーは手指が不自由な人向けの商品だけあって、箱も極力簡単に開封できるようデザインされていて興味深かったです。

Xbox Adaptiveコントローラーのパッケージ

SONY版が出た時はガジェット系Youtuberの開封レビューを探して、後発SONYのその辺りのこだわりっぷりにも注目してみたいと思います。もちろんそこら辺にも手を抜かないのがSONYだよなっ!?

Meta Quest3を開封したのでインプレ

Meta Quest3を買いました。Quest、Quest2、Quest Proと来ての買い増しというか2からのリプレイス予定。Proは着け心地、画質とも満足していますが、ハードタイプのストラップで固定で嵩張るのが難点。最近割と出張に持ってくのでこれがQuest2のようにゴム生地のベルトになり、更にQuest2よりコントローラーがコンパクトになり、画質も向上したのであれば出張持ち出し用として最適ジャナイカと考えたわけです。

Meta Quest 3 512GB

Meta Quest 3 512GB

81,400円(11/24 20:17時点)
Amazonの情報を掲載しています

容量は一応512GBにしました。ImmersedとかVirtual Desktop、PCVRなどをする分には128GBで充分かなとも思ったんですが念のため。

Meta Connectの基調講演中にふと公式ストアをみたらはやくも予約可能になったので速攻で注文入れたんですが発売日の10/10ではなく10/14着となってしまい、後から発売日到着のヨドバシで注文しなおしました。公式の色違いストラップも注文していたんですが、冷静になってみると付属品と同等品で本当に色が違うだけということだったのでこれはキャンセル。ナックルストラップとシリコンフェイスカバーのみ同時購入しました。

結局出張で開封できたのは10/13。公式でもあまりかわらなかったかも。

以下、Quest2はずっと人に貸しっぱなしで最近はQuest Proしか使ってない身からのレビューです。だいたいあちこちで書かれていることと同じになりますが、

  • パススルーの画質、解像度は確かに高いけど、歪みが大きい
  • コントローラーが軽くて扱い易い
  • パンケーキレンズで隅まで綺麗

という感じ。パススルー歪みは頭を動かさなくてもウネウネしてるので若干気持ち悪い。一方でパススルー越しにPCの画面をみて文章を書くくらいはかろうじてできるかなという解像度はあります。

液晶自体の画質差はアプリが最適化されてないのか(Pro比で)そこまで進化を感じないです。全体にレスポンスは良い印象。MRはパススルー綺麗だなーと思う一方で、実用的なキラーアプリがまだないかな。Immersedとかはまぁ周囲が見えて普通に便利ではあるんですが。

問題は装着感

Proの装着方式に慣れた身から久しぶりに顔面圧迫型に戻るとかなり装着感が劣るなという感触。ベルトを緩めにすると荷重が頬骨にかかって顔面の神経や血管が圧迫される感じが辛い。だからといってベルトをキツく締めるとフェイスパット全体が水中メガネのように顔面を押さえ付けてやっぱりしんどい。またピントをガチピンにするために頭頂ベルトを持ち上げるようにキツくすると、後頭部側がズルっと上にずれていきます。あー、Quest2のベルトに戻ったなという感じ。逆Tから逆Y字になったことで装着感が向上したかと期待しましたが、なんかすごく懐かしい「しっくり来ない」感。ぐぬぬ、やっぱりハードストラップを買わないとダメか?でもハードストラップならQuest Proでよくないか?というモヤモヤが拭えません。元々ハードバンド専用のProと比べてフニャフニャに小さく折りたためる点に期待してたので、、、あと寝転がって使う時やハイバックの背もたれ椅子に座って使う時に後頭部にハードパーツがない点が重要だったんですよね。あと純正ハードストラップ(Eliteストラップなど)はQuest2向けのが強度不足で破損しまくった経験があるのでいまいち買う気にならない。脱着するのが恐い。

とりあえず現在はこちらのパーツを注文して到着待ち。これだとEliteストラップのように後頭部が上にずれるの防げる上、ソフトパーツなので持ち運び時に嵩張らないんじゃないか、とか。

こいつが売り文句通りの性能なら福音になり得るかなと期待しています。

あるいはインナーレンズを作れば多少雑な装着でもピントが合う範囲が広がるかなぁとも思案中。

全体にメカ部分は進歩しているものの付属ストラップはやっぱり微妙、、というのが第一印象。

改めてMeta Quest Proな長時間装着が快適になるよう念入りに設計されていたんだなと。特にドリキンさんの頭頂バンドカスタムをすると、後頭部が枕や背もたれに当たること以外はとても快適(自分はパッド除去や重りはつけず、頭頂バンドだけ真似してます)。特にメガネerには断然オススメ。

あとフロント側にカメラが搭載されたことで、そちらを下にして机などに気軽に置きづらくなりました。この向きが一番安定感あったんですが。ハードカバーなども売られているようですが、そこまでするのもなぁという感じ。どちらかというとレンズ保護フィルムが欲しいかも。既に売ってはいるようですが日付もかかるし待ってればPDA工房あたりから出るかな?

■同時購入アクセサリのレビュー

Meta Quest アクティブストラップ (Touch Plusコントローラー用)

Meta Quest アクティブストラップ (Touch Plusコントローラー用)

5,270円(11/25 03:21時点)
Amazonの情報を掲載しています

歴代Questにもこれ系のナックルストラップはつけていました。手首用ストラップよりも脱着が簡単ですし、プレイ中に手指を開いてパーにしたりしても落ちないのでめっちゃ扱い易くなります。やっと純正品が出たかという感じ。ちょっと高いけどマストだと思って購入。Proで使ってる社外のシリコンのものみたいに伸びないので若干窮屈ですがまぁいいかなと。社外品でもっと安いものが出たらそれでも充分かも知れません。

Meta Quest 3 シリコン接顔部

Meta Quest 3 シリコン接顔部

5,939円(11/25 03:21時点)
Amazonの情報を掲載しています

Beat saberやFitXRなど汗だくになるタイトルを遊ぶ時に、汗を吸収しないシリコンカバーはやはり必須です。汗の拭き取りや丸洗いが断然楽。シリコンという単語をみて脊髄反射的に購入してしまいましたが、なんとこれはフレームと一体化しており、なんと付属のファブリック版と比べて開口部の横幅が狭い!今のメイン眼鏡だと干渉して無理でした。付属の方なら一応入る。そこサイズ違うんかい!という。正直返品したい。こちらも社外の純粋なシリコンカバーを買い直し。これどうすっかなー。

・追加購入したアクセサリー

レンズ保護フィルムです。Quest2ではフロント面を下にしてテーブルなどに置くことが多かったので、この面にレンズがあることは不安でした。たぶん縁があるので完全にフラットな面ならレンズに接触することはない気もしましたが念のため。値段は安かったですが粘着力が弱いのか、ふと気付いたら1枚剥がれてなくなってました。真面目に探してませんがおそらく見つかることはないでしょう。再注文するにも送料別だし海外発送なので2週間くらいかかるので微妙。これなら500円でも予備を入れて5枚組とかにしてほしいかもです。

こちらは写真のように標準バンドの後頭部部分につけるパッドです。バンドが頭上方向にずり上がってくるのを防いでくれます。標準バンドだとずり上がりを防止するためにキツ目に締める→ゴムの伸縮力でますますズレる、の悪循環になってしまいますが、これがある程度うなじ寄りのところにひっかかってくれる為、Eliteストラップに近い安定感が出ます。締め付けるにも面積が広く圧が分散される感じで楽です。そしてEliteストラップにしてしまうと後頭部にハードパーツができて枕やクッションとの相性が悪くなるんですが、コイツならギリ許容できます。また柔らかい素材なので運搬時にも嵩張りません。安定度でいえばEliteストラップより優れているとまでは言わないですが、コスパ、携帯性、装着感の向上などでいうと純正採用してほしいくらいの良パーツだと思います。おそらく当面これがあれば自分はEliteストラップは買わないでいいかなという気がしています。ハードにしめて使いたい時はQuest Proがあるので。Quest Proを売却したり、長時間使う必要が出てきたらバッテリー付きのEliteストラップを買うかも、というところ。高いEliteストラップやゴツいサードパーティヘッドバンドはちょっとなぁ、という方にはオススメです。

■まとめ

普段はハイバックでヘッドレスト(頭部クッション)があるけど、VRゴーグルする時だけそこが後ろに倒れるなどして後頭部の干渉がさけられるオフィスチェア、どっか発売しないですかね…

Quest2からは間違いなく上位互換なので2は売却できそうですが、Proは残しておくどころか今後もメイン残留になるんじゃないか説。