Find My U3がパスワードロック時でも起動可能に

 U3という規格をご存じでしょうか?USBフラッシュメモリ内で完結したアプリケーション環境を手軽にパッケージインストールできるようにするためのSandisk主導のプラットフォームです(Microsoftが提携して次期バージョンを開発するとかなんとか)。

 OperaやThunderbird、puttyなどの愛用ソフトが起動できるUSBメモリ環境を簡単に構築できて重宝しています。最近は鍵束にぶら下げて持ち歩くようになり、スマートフォン達の進歩もあいまって、心理的に「PC持ち歩かなきゃ」圧が下がって来てます。ウエストポーチ無しで出歩くことを多くなりました。

 ちなみに、U3対応のUSBフラッシュメモリをお持ちでない方は、こちらで色々とインストールパッケージが配布されているのが便利かも知れません。U3向けのものよりバージョン新しいかったりもします。

 さて、話をU3に戻しますが、コレにはFind My U3というアプリがありまして、USBメモリを挿すと自動的に起動して、持ち主の連絡先が書かれたページを表示してくれる機能を持っています。しかしこれには重大な欠点というか欠陥があり、USBメモリ自体がパスワードロックされていると起動しないのです。技術的にはごく自然なことですが、あまりにも意味がありません。あり得なさすぎて実はしばらく気づかずに使っていました。自分で使うのにパスワード解除してからこのアプリが立ち上がってくるという順序に疑問を抱いてませんでした(^^;)。自分にとっては出たら消すだけのダイアログですしね。

 そんなFind My U3がようやくバージョンアップして、

> Find My U3 now works when Password Protection is enabled on your U3 smart drive.

とのことです。激しく今更ですが、ようやくマトモに使えるようになったと言えるでしょう。もう一度入れてみようかなと。

 といいつつ、Thunderbirdが1.5系から更新されないのをみてると、もはやU3環境止めてPortableappsのパッケージで暮らして行こうかとも思う今日この頃。

Vistaでsvchosts.exeがCPU食いまくる件

 仕事用マシン(Vista Business)のCPUが100%張り付きっぱなしになることがよくあって、ディスクもガリガリいいっぱなし。タスクマネージャーでみるとsvchosts.exeが食ってる様子。XPでは有名なWindows Updateのバグでこうなることがわかっているけど、Vistaでは情報が無い。

 とりあえずsvchostsのサブプロセスを表示する方法を参考に候補を絞り、手軽に殺せるReadyBoostとオフラインファイル(旧オフラインファルダ)を切ってみたところスコンと軽くなりました。でReadyBoostを戻しても問題なし。どうもオフラインファイルが犯人だった模様。サーバーから切り離して使うノートPCでは有効な機能ですが、常時接続のデスクトップでは切っておくのが吉っぽいです。つーか、なんでデスクトップPCなのにデフォルトでONになってるかな…

  ちなみにオフラインフォルダの切り方は、コントロールパネル->オフラインファイルから。

 あれだけガリガリいってたHDDがまるで油を注したかのように静かになりました。

Orbで自宅メディアサーバーをモバイル対応に

 窓の杜 – 【NEWS】自宅PCをメディアサーバー化して外出先からストリーミング再生できる「Orb」

 いまいち公式サイトの説明ではやってることがわからないので気持ち悪さを感じていたOrbですが、試してみてなんとなく仕組みがわかってきました。そしてなかなかよくできてると感心。

■Orbの目的と仕組み

 OrbはWindows向けのメディアサーバーで、各種モバイル機器向けにリアルタイムエンコーディング&ストリーミング配信機能を持っています。そして、無料登録制のWebサービスを経由することで、動的IPアドレスやファイアウォール、モバイル機器毎の設定などの問題を回避する仕組みです。

 まず自宅の常時接続されたPCにOrbをインストールし、メディアファイルを登録します。以前DLNAサーバーソフトで苦労したような問題もなく、ネットワークフォルダのファイルをサクっと登録できました。

 次に自分のアカウントでhttp://mycast.orb.com/ にアクセスしてログインすると、登録したファイルが見えます。Ajaxを使ったインターフェイスでなかなか快適にファイルを探したり、プレイリストを作成したりできます。

 このページもAGENT(ブラウザ種類)で自動的に最適なものが選ばれ、またストリーミングのフォーマットも、WMV9、Real、3gp、flv(Flashムービー)などが利用可能です。

 実際にリアルタイムエンコードをしているのはOrbが動いてるPCで、おそらくストリーミング自体はサーバーを介してはいないはずです。OrbサービスのサーバーはあくまでWeb UIの提供と動的IPサービス利用者への仲介が目的だと思われます。

■デバイス別の挙動

 手持ちのデバイスからアクセスをしてみた感じをまとめてみます。元ファイルは640×352のDivXです。Orb稼働マシンはCoreDuo/T2400(OC有)。

・Windows + Ethernet(実用度A)

 LAN内のPCからアクセスしたところ、WMV9が使われました。OrbマシンのCPU占有率も平均で50%いかない程度のようなので、充分に余裕がありそう。カクカク感もあまりなく上々の画質。

・EM-ONE + HSDPA(実用度A)

 MyCastページで速度測定したところ、500kbps?800kbpsと出ました。Operaからではログインができず、IEを使用。WindowsMediaPlayerが起動し、これまたWMV9で配信。映像ビットレートは200kbps。ピクセル数やフレームレートは確認できませんでしたが、多少ジャギー感、カクカク感は感じられます。

 また、後述しますがレターボックス状態で配信されているようで、フルスクリーンにしても額縁状態でした。

 電波が安定していればまぁ観られる画質でしょうか。Eモバの定額が活きる用途ですね。

・PlayStation3 + Ethernet(実用度B)

 OrbにはDLNAサーバー機能も内蔵されているんですが、PS3のDLNAインターフェイスからアクセスするとファイル一覧のかわりに「ブラウザからアクセスしてくれ」というメッセージが出て使えません。

 で、ブラウザからアクセスした場合、おそらくflvを独自のFlashプレーヤーで再生しているとおぼしく画面がでてきます。常に画面下部に操作ボタンが出ていて全画面表示は出来ナサゲ。

 一応、途切れることなく再生できるという意味では、YouTubeとかの画質でなんの不満もない人には割と実用的かも知れません。

・Wii + 無線LAN(実用度C)

 これもPS3同様、flvでしょう。プレーヤーのデザインも同じですし。無線LANのせいかかなりカクカクし、リップリンクもできていない感じ。鑑賞には堪えません。

・PSP + 無線LAN(実用度×)

 再生できませんでした。動画のリンクをクリックすると「RSSチャンネルに登録しますか?」と聞かれ、登録してRSSチャンネルから入り直しても再生されない。

・E61 + 無線LAN(実用度C)

 さすがにパケット通信でやる勇気はないので無線LANでw。E61でもOperaではなく標準のブラウザを使う必要がありました。配信フォーマットはrm。内蔵のRealPlayerが起動して再生できました。ピクセル数は176×96。ビットレートは318kbps。さすがにこの解像度だとかなりギザギザします。というかこれでも通信が追いつかないので、途中で止まったりします。

 

 そのうちネットカフェや実家など外のネットワークからの再生状況も評価してみたいと思います。

■まだ改良が必要な点も…

 とりあえず大きな問題としては、アスペクト比の扱いが適当、というかピクセルのアスペクトが1:1しか扱えないみたいで、720×480で16:9みたいなMPEG2は縦に間延びしています。

 また、WMV9の場合、4:3でしか再エンコードできないのか、全画面再生時に額縁になります(おそらく上下にレターボックス帯がついて、それが縦サイズ基準になるので横にも縁がでる状態)。まぁ、元解像度もそんなに高くないのであまり引き延ばさない方がシアワセかもは知れませんが、なんとなく悔しいですよね。

■インフラが整えば使い方は広がりそう

 まだ発展段階という印象は受けますが、今までにない使い方を手軽に実現してくれるという意味ではとても価値あるサービスだと思いました。

 面白い点は再生ポイントを記憶してあって、デバイスを切り替えても続きが観られる点。これは長年待ち望んでいた機能ではあります。Orbという閉じられた世界でしか通用しないですが、自宅で観ていたムービーの続きを外出先ですぐに観られる点は秀逸。PS3など在宅時の再生環境がもう少し改善されれば、そういう使い方にもヨサゲです。

 また友人への公開もできます。まだ試してないのですが、ムービーはプレイリスト単位でアクセス許可を設定できる模様。ただ、毎回メールを送信して招待しなければならないっぽいのが面倒そう。

 移動中でのアクセスはパケット代なども考えると、現状ではイーモバイルくらいしか現実的ではないでしょうね(WILLCOMの帯域幅でどれくらい観られるかは興味あるところ)。ただ仮にEM-ONE環境があったとしても、いつ使うのかは微妙。電車に乗ってしまったらそう安定しては電波受け続けられないし、運転中も歩行中も危ない。

 例えばカフェみたいなところで録り貯めた番組を消化してみるとか?ウチみたいに膨大なアニメ資産がサーバーに集約されてるような場合は、飲み会中にある作品の話題になった時に、ちょっと観てみようぜ、とかできるのかなぁ(←ちょっとやってみたい)。

Operaのスピードダイヤルの検索欄をカスタマイズ

 Opera 9.2から搭載されたスピードダイヤルですが、検索欄がYahoo!なのが納得いってませんでした(OperaってGoogleから出資受けてたはずでは?)。

 ただ、スピードダイヤルのページであれこれいじっても変えられる気配がないので長いこと放置してありました。

 が、ようやく変更する方法を発見したので覚え書き。

 ツール->設定->ネットサーチ->(希望のサーチエンジン)->編集->詳細->「スピードダイヤルのサーチエンジンとして使用する」

 深っ!

eneloop solar charger、コスト回収する頃、地球はどうなっているだろう…

 前々からガジェット野郎的物欲は刺激されつつも、絶対経済的に見合わないと我慢していたeneloop solar chargerですが、なぜか急に欲しくなって調べてみると意外にどこにも売ってない。ディスコンか?と思いあわてて在庫のあったSofmapでポチっとしてしまいました。どうも、受注生産のようですね。

 注文した当日は「これだけのエネルギーを活用しない手はないだろ」ってくらい太陽照りまくりだったんですが、到着した途端雨天曇天続きorz。水不足気味なので良いことなんですが、、、

 ちっとも充電できずに面白くないので、コスト試算をしてみました。今回の購入費は\22,000。公式サイトによると単三型エネループをAC充電器で1本充電するのにかかる電気代は\0.2。単純計算で11万回充電すれば元がとれますね(^^;)。

 さて、インプレスの記事によると、公称「秋の晴天下に設置した場合で約6日」がフル充電に必要な時間とのこと。当然夏はこれより効率があがり、冬は下がるでしょうから、これを通年の平均としましょう。フル充電で単三型エネループが4本フル充電できるようなので、11万本を充電するには4583日=12年半!?

 いやぁ、三洋さんもよく商品化にこぎつけましたねぇ。乾杯。 その頃には地球の環境問題がどうなっているかと想いを馳せてみたりできます。

 てか、六日に4本ものペースで乾電池使わないし。それ以前に内蔵リチウムイオン電池がそんなにもたないし。なんて素敵な自己満足アイテム。

solar.jpg

 ちなみに、我が家の窓は掃き出しばかりだし、1Fで直射日光もほとんど射さないので、写真のようなフードストッカーを買ってきて簡易防水壁とした上で、バルコニーに設置してみました(また償却期間が年単位で延びたな…)。

 この製品は背面の電池ケースに入れたエネループを充電するだけではなく、USB 5V出力端子も備えているので、ケータイやPDA、ゲーム機などのUSB充電ケーブルが出ている製品全般にも使えます。できればここからUSB延長ケーブルをひきまわして(また償却期間が延びるな…)。 、室内のベッド枕もと(=ガジェット充電コーナー)までもっていきたいところ。枕もとにガジェット用のエコ充電ポートが1つでも作れれば自己満足感は高いですよね。ただ、充電と給電が同時にできるかはまだ不明。背面カバーをスライドすると給電ポートが露出するんですが、どうもただのカバーではなくスイッチも兼ねている模様。マニュアルによると、給電時はカバーを外すんではなくズラした状態しないとダメな模様。そおらく内部電池からの出力をUSBか電池ボックスか振り分けるスイッチを兼ねてるんだろうけど、問題はこの状態で充電されるかどうか。ともあれ、日が照ってくれないとないともなりません…