JumboFrameに関する覚え書き

 TeraStation Livingの導入の際にトラブッたJumboFrameについて、マニュアルの注意書きを確認したので覚え書き。

TeraStationのJF設定 ハブ 相手PC 通信可否
ON 対応 対応
ON 対応 非対応
ON 非対応 非対応
ON 非対応 対応 ×

△:通信はできるが、標準フレームサイズにフォールバック

 わかりにくいのが、ピア同士がJumboFrame対応しているのに、途中経路のハブが非対応だった場合に通信ができなくなることですね(まさにこの状況でした)。ハブもPCも非対応ならフォールバックして通信できるのに、意外ですね。おそらくネゴシエーション的には通ってしまうので、パケットサイズが大きいままやりとりしようとしてしまうんでしょう。

 JumboFrame設定は見た目わかりにくいので、ネットワーク不通トラブルの際には気づきにくい要素だと思います。しっかり頭の隅に置いておきたいものです。

DLNA環境整備完了?BRAVIAとTeraStation Living、その後

 BRAVIA J5000とTeraStation Livingのその後です。

■BRAVIA J5000

 この機種のリモコンにはシアターモードというボタンがあって、HDMI接続されたアンプを連動制御できるんですが、それをつないでいない我が家では用無しで、「目玉機能のでしゃばり」だと思っていました。が、ふと押してみると画質モードが「シネマ」に切り替わることを発見。もともと色温度が低いモードはあまり使わないので、このシネマモードはパラメーターいじりまくって、単に部屋が暗いとき用のセッティングにしていたんですが、切替手順の多さにやや不満だったのでまさに渡りに船。通常セッティングの「スタンダード」とトグルで切り替えられます(゜∀゜)イイ!。

 前にも書きましたが、ほとんどがDLNA経由で別室のレコーダーやPCファイルの再生がメインです。DLNAモードの場合、一部の高画質化機能がメニューから選べなくて残念感が漂いますが、画質的には満足しています。モーションフロー強度も設定できないんですが、普通にアニメみているだけでも立体感はあるように思います。ブラビアエンジン自体の性能でしょうか。色自体もかなり好みです。このサイズならジャギーもあまり気になりませんし。欲を言えば画質セッティングのプリセットをもう少し自由に増やせれば良かったと思います。一応ソース別に記憶はしてくれるんですが、例えばDLNAモードでも、V9からの実写番組を観ている時と、アニメのMPEG2ファイルを観る時とで最適値は違う感じです。あと、暗くした部屋用に最低輝度をもう少し下げたいです。最低にしてもまだ眩しい。

 あと、DLNAとHDMI(PS3のBD再生)時に確認したんですが、画面の横スクロール時に看板の文字など細かい描画部分が引きずられるような破綻を何度か目にしました。複数のソースで起きるのでおそらくBRAVIA側の問題だと思います。モーションフローを強にしていてノイズが出る場合は弱や切にしてね、とマニュアルに書いてあった気がするので、それかも知れません。一瞬のことなのでまぁいいんですが。

 DLNAモードで使えない機能は画質周りだけではなく、スリープタイマーもサブメニューに出てきません。寝る前にしばらくかけとく、という使い方をしてるんですが、DLNAの時だけスリープタイマーが使えない。なにか技術的な制約かなぁ、とも思ったんですが、無操作電源オフは効くんですよね。仕方ないのでこっちで1時間にセットして使っています。

■TeraStation Living

 数時間かかったRAIDアレイのチェックも終わり、現在旧TeraStationからのデータ移行中です。

 こないだ試した時に見えなかったMPEG2ファイルも無事見えました。>DLNA

 前エントリに書いたように、階層構造の見せ方に不満はありますが、早送りはUltimateCSよりも安定しています。UltimateCSは最大スピードで送ると途中で追いつかなくなって止まってしまっていたんですが、こっちはそんなことないようです。

 ただファイルを更新した後は都度Pcast設定画面からDB再構築を指示しなければならないのは面倒ですね。あるいは放置しておけば24時間周期で再構築されるのかもは知れませんが、たいていは即時反映させたいじゃないですか。どうしてDLNAサーバーって単にフォルダ構成通りに即時反映させられず、DB構築しないといけないものばかりなんでしょうね?普通にクライアント側でリロードしたら新しいファイルが見えてる、みたいなサーバーって作れないんでしょうか?

 Pcastからの再構築が面倒に感じる理由には、設定画面のモッサリさもあります。特にファイルコピー中は「またアクセス不能か!?」と思うくらい反応悪いことがあります。初代に比べてファイル共有は高速化されてるはずなんですが、その為にWebサーバー部分の優先度を下げてたりするのかも知れません。

■DLNA環境完成

 細かいところで不満はありますが、BRAVIA + V9 + TeraStationでかなり実用的なDLNA環境が整いました。環境としては以前からD1ブラウン管TV + ルームリンク + D97Aでできてはいたんですが、

  • 画質が良くなった
  • デジタル放送がSDに落とさずに観られるようになった
  • PC上の動画ファイルも観られるようになった
  • 寝室側はテレビ単体で済むようになった

などの要素で快適度大幅アップです。ベッドに潜り込んだものの、ちょっと寝付かれないなぁ、とか寝室マシンで時間のかかる作業をする時とかに、その場にいながらにしてV9に溜まる一方のコンテンツを消化していけるのはかなり便利です。

 あとはもっと普及して、高機能化が進み、

  • クライアントから番組削除
  • クライアントから録画予約
  • V9上とクライアント上とでブックマーク(再生箇所情報)共有

などができれば、ビデオ環境としては申し分なくなるんですが。

もう一度信じてみよう。TeraStation Living購入

 先日の値下げで10万切ってきたので買ってしまいました。現在は初代TeraStationの1TBを2台使ってバックアップしてるんですが、ニコイチ(あんまり使ってないLinkStationも入れるとサンコイチ)にできるならオトクかなぁ、と。パフォーマンスも上がってるみたいだし、何より初代は夏場に温度管理にかなり不安あり。まぁ、HDDなんて消耗品なので、トラブル前に買い換えるのが吉でしょう、と。

 初代TeraStationではファームウェア更新にコケてやむを得ず二台目を買い足すハメになったという苦い経験があります。ファームウェアの再導入だけなのにHDDを初期化します、というサポート方針のため。

 でもまぁ、あれから何世代かモデルもかわって、さすがにノウハウも蓄積されただろう、と特に根拠もなくチョイス。IO-DATAの白いヤツも小さくて良いんですが、さすがに詰め込みすぎな気がして熱が心配。初代TeraStationですら、別途USBファンで風あててないと不安というレベルなのに。しかもあれは冷却ファンも小さいだけあって五月蠅いらしい。

 で、PROかLivingかって話ですが、一応DLNAに興味があり、ActiveDirectoryは不要ということで、なぜか結構価格差があるLivingに。UPS非対応はちょっと気になるんですが…

■RAID構成をどうしよう?

 RAID構成は、もう一度TeraStationを信じてみよう、ってことでRAID5に。トラブル時にLinuxマシンにHDDをつなぎ変えてサルベージすることは可能っぽいですが結構複雑っぽい。すると結局TeraStationのガワで復旧を試みる方が妥当で、最悪は前回同様、もう一台TeraStationを買えば済むならまぁいいや、とw。RAID5の技術自体はもう少し信じてみようかと(というか厳密には前回の買い増しになった顛末もRAID5が原因ではないし)。不安なのは、

  • ファーム更新に失敗して起動しなくなる
  • 急な電源断でアレイを認識しなくなる(初代はこれが結構ある。何度か再起動すると直ったりするが心臓に悪い)

で、HDD自体が完全にダメになるようなことは(通常のHDD寿命に比べて特別には)可能性としては低いかなと。なら容量と保険のバランスとしてはRAID5でいいかなとの判断です。さて…

■いきなりちょっとしたトラブル発生

 ファーム更新と一通りの初期設定がおわって、DHCPから固定IPに設定をかえたところ、管理画面にアクセス不能に。/cgi-bin/top.cgiへのリダイレクトはされてるっぽいものの、画面は真っ白のまま。ファイル共有はブラウジングまではできるがフォルダを開こうとすると帰ってこない、という状況。管理画面の問題だけならファーム更新の失敗の可能性があるけど、フォルダ空けようとして返ってこないのはHDD不良っぽいイヤーンな症状。PC側の設定ツールで初期化してIPはDHCPに戻ったものの、症状は改善しない。やっぱりまだ全幅の信頼は置けないのかなぁ、と初期不良交換してもらうべく箱に収めて就寝。

 翌朝出かける前に、ユーザ設定でパスワードとか入ってるのがイヤだなぁと思って管理画面抜きで初期化をする方法を調べる。ドアをあけた中にある初期化スイッチを5秒押して完全リセット。これでPC側のユーティリティから初期化が実行できるようになる。ついでにアレイの初期化も実行。これで上手くすればHDD上のファームが一新されて動くようになるかも?!

 そして本当に復活!!

 もう一度設定画面を眺めてみて気付いた。そういや固定IP設定の時に同じ画面にあるJumboFrameの設定をいじったな、と。こいつのせいで一定サイズ以上のパケットが届かなくなっていたんではないか?今はRAIDアレイのチェック中なので放置してあるし、また試す勇気もないですが、多分間違いないだろうと。やれやれ。

■DLNA

 楽しみにしていたDLNAですが、案の定階層構造が無駄に長い。BRAVIAのXMBで既に動画メニューから入っているのに、またも動画、写真、音楽という選択肢が出る。まぁこれはどのDLNAサーバーも同じなので規格上の仕様なのかも。その下がフォルダ、アルバム、アーティストなどの分類の選択肢。MPGファイル置くだけなのでフォルダ分類以外使わないのに毎回かならず選ばされる。そして次が共有名。これが一番無駄。PCASTの設定画面でDLNAという共有を配信対象にして、その下にKanonというフォルダを掘ってMPEGファイルを置いたとします。そうすると、XMB遷移的には、

動画→動画→フォルダ→DLNA→Kanon

となります。PCASTの設定画面では同時に1つの共有(またはフォルダ)しか指定できないので、DLNAには同階層の選択肢はあり得ないはずなのに、毎回必ず出てきやがる。この辺りがUltimateCSだとDBを別に作ってやれば、フォルダ→Kanonのように見えるのでスッキリ。たかだか1階層の差ですが、そもそもかなり我慢の限界的な遷移数なので、更に無駄なステップが上乗せされるのはかなりイライラします。早送りとかのレスポンス次第ですが、DLNAは引き続きUltimateCSを使うかも知れません…

 もちろん理想は、XMBで動画を選んだらすぐにKanon(と同階層のフォルダ一覧)が見えて欲しいワケですが…

 しかも、試した限りではMPEG2ファイルがBRAVIA側で見えない(全然ダメじゃん)。これは詳しく検証する前に上記の問題が起きてしまったので、追ってあらためて検証します。 ちゃんと見えました。早送りもUltimateCSより安定していて良い感じです。

DLNA関係

 結局、TVersityとBRAVIA J5000の接続は成功してません。仕方ないのでUltimateCSを再度インストールしたところ無事認識。ただ、PS3と同様、トランスコードだと音声が不安定。PS3への正式対応の予定はあるようなので、もう少し待ちですね。

■DLNA利用は当面MPEG2で

 どのみち、さすがに32v型だとDivX、しかもトランスコード経由だと画質的にはイマイチ。当面はKanonくらいが観られれば良いので、別途MPEG2のままHDD上に置くことにしました。ホゲったVOBのままだと本編と無関係にファイルが分断している場合があるので、TMPGEnc MPEG Editor 2.0でエピソード単位に切り出し。これで(HDD容量以外は)かなり快適なDVDジュークになりました。XMBでサクっと目的の話数を選んで視聴できます。同じファイルならレジュームも効くっぽいです。MPEG2ファイルに抜き出した時点でチャプター情報を落ちちゃってるので、オープニングとばしたりはできないのが残念ですが。抜く時点でOP/EDをカットする手もあるけどなぁ。DLNAって規格レベルからしてDVDのオーサリング情報を扱うことってできないんですかねぇ…

 J5000のMPEG2デコード画質も上々。さすがにPS3 F/W 1.8にはかないませんが、色もいいカンジ。寝る前にちょろっと観る分には十分。部屋を暗くした時にもう少し画面輝度も下がってくれるといいんですが。てか手動でも良いので暗い画面設定と簡単に行き来できるような機能が欲しいですね。

 あとは早送りやチャプタースキップができないのが不便といえば不便。

■DLNAサーバーも物色したけど…

 今では多くのNASがDLNAサーバー機能をもってるし、ウチのLinkStationやTeraStationもホゲホゲすればDLNA機能を追加できるみたいですが、メディアデータベースの構築がえらい重たいっぽい。当面はMEPG2ファイルだけを配信できれば良いので、UltimateCSのような配信のフォルダ構成の自由度が高いPC上の実装の方が便利かと。この先、UltimateCSのトランスコードが安定するか、TVersityがBRAVIAに対応するかすればどのみちPCサーバーで使うワケですし。

 TeraStationの容量がもう少し切迫してきたらTeraStation Livingの2.0TBモデルにでも買い換えを検討しようかと。

■あとは大量のMPEG2ファイルの置き場

 Kanonの場合、1話が1.94GBほど。現在発売されている15話分で30GB弱あります。UltimateCS/TVersityを動かしているマシンは将来的にはちと容量不安があるので、置き場所を考えないと。遊んでる160GBのLinkStationでもいいんですが、二重にLAN内にパケットが走るのが無駄な気が。サーバーマシンに外付けのHDDでもつけようかな。320GBでも1万くらいで買えちゃうご時世だし。てか、USB-HDDなら直接BRAVIAにつなげば読めたりして?PC連動で電源が落ちるHDDなら無駄がない?ちょっとリサーチしてみよう。

追記:

マニュアルによると、USB接続のストレージの場合、MEPG1しか再生できないっぽいです。残念。

BRAVIA J5000 + PS3 + カジノロワイヤルはスゴかった

 2ちゃんで試した人が褒めてたので、せっかくだからとPS3を寝室に移動してつないでみました。電源ケーブル、LANケーブル、HDMIケーブルを追加で買ってきて、本体だけ移動して差し替えるだけ体制に。

 で、V9で購入特典でもらったカジノロワイヤルを再生したら、、、

スゴかった!

 まず動きの滑らかさがスゴい。良い意味でヌルヌルしています。これは単にJ5000とPS3が24p入出力に対応し、60p変換をスキップできたことの効果なのか、J5000が初搭載となるMotionflowの24p処理の効果なのかは不明(24pのレビューはこの記事が詳しい。更に技術的な解説はこっち)。ただ、今までなんの不自然さも感じてなかった映像が「あぁ、コマを連続呈示したものが仮現運動(錯覚の一種)でつながって見えてただけなんだな」と思えてきます。もちろん原理的にはこれだってコマ切れした映像なんですが、相対的に比べると何か違う原理で実際にものが目の前で動いてるかと思うくらいに滑らかってことです。

 そして立体感、奥行き感がスゴい。明らかに登場人物が背景から浮いて見えます。昔流行ったステレオグラムでも見ている様。これも何が効いているのかはわかりません。ブラビアエンジンも奥行き感を謳ってますし、上記リンク先の記事によると24p受け渡しにしたら奥行き感が出た、と書いてます。

 いやぁ、うっかりリビングの安物液晶を窓から投げ捨てたくなるほどですw。寝室用には過ぎた買い物をしてしまったかも知れない。というかリビングのシアター環境がこれに負けてるのが悔しくて、また投資してしまいそう。まぁ、すぐには実際問題無理ですが、次にリビングのプロジェクターを買うのはフルHD、動画ブレとカラーブレイキングがナサゲなものという条件で考えていましたが、1080/24p受けできること、という項目が追加されました。