PS3 Ver1.80とDVD-3930

 PS3のDVDアップスケール再生がいつまでたってもリリースされないので、業を煮やしてDVD-3930を15万出して買ってしまったワケですが、ついにPS3の方も対応してきました。

 おそるおそる画質比較。出力は720pです(SHARPのDLPプロジェクタのZ3000)。3200ES経由、HDMI接続。

 まずPS3でHQVベンチマーク。最初の解像度テストはクリア。ちゃんと白黒交互1ドットずつの縞模様が描き分けられています。ファームアップ前は混ざって灰色のチラチラに見えてたんで、ここは確実に向上。ただ、続くジャギーテストはFail。ここの写真の左側のようになります(もちろん3930は右のような感じ)。他にもわかりやすいところでは3-2変換時のモアレ検出精度のテストでもまさにこの通りの差が出ます。HQVテストは、3930が使用しているRealtaなどのチップを作っているメーカーが作っている指標なので、出来レースみたいなものではありますが、やはりアップスケールだけではDVDの高画質化は十分ではないということでしょうか。

2007.5.29補足

 検証方法に問題がありました。こちらのエントリで補足。

 一方、一般作品の試聴ではそれほど差が出ませんでした。

 実写ではちょうど今日届いたSTARGATEの第五シーズンのDisc1を。これはあんまり差がわからないですね。PS3上でアップスケールをON/OFFしてもアニメほど劇的には変化がないです。もともとジャギーが出やすいクッキリした斜め線などがあまり無いからでしょうね。

 アニメではKanon Vol.5とToHeart2 OVA Vol.1でテスト。まずKanonですが、これまたあまり差がわからず。3930との差も、アップスケールON/OFF時の差も。Kanonは元々塗りが丁寧な分、実写に近い印象なのかも知れません。逆にアップスケールの効果がはっきりわかったのはToHeart2の方です。こっちはペターっとした塗りの絵で、アップスケールON/OFFの差がもっとも顕著に感じられました。輪郭のジャギーも目立たず、解像度が増した感ばヒシヒシと感じます。ジャギーの消えっぷりは3930をも凌駕している印象でした。2ちゃんねるでもハルヒの比較サンプルで絶賛されていましたが、こういうタイプの塗り方の作品はPS3で観た方が幸せになれそうです。

 正直、先にこのファームのPS3があったらわざわざ3930を買ってはなかったでしょう。問題は両方ある今後はどうしようか、です。画質以外の面でいえば、使いやすさではPS3圧勝。リモコンの使い勝手が良いし、OSDでの操作もできます。また今回のアップデートでDLNAクライアントを搭載したので、手持ちのDVDをメディアサーバーにホゲっておけばビデオジュークボックス化も可能です。HDMIも足りないので、いっそ3930を手放してしまってもいいような気もします。ただ、HQVベンチの結果(ジャギー、モアレ)を考えると、なんかどっかでPS3だと損してそうな気がしちゃうんですよね(^^;)。今後のバージョンアップでさらなる磨きがかかるまでもう少し悩んでみましょうかね。

 それにしても、今回のファームは内容濃いですね。PS/2ゲームもアップスケールできるようになったし、セーブデータがメモりカードに書き戻せるのもPS2と併用するにはかなり嬉しい。BDを720pで出せるようになったので、普段は720p設定でもそのままBD再生できます。DLNAはリモートプレイからでも使えるので、簡易ロケフリ化できます。DLNAサーバーにトランスコード機能がついたNERO7の体験版を入れてみました。DivXのファイルをリアルタイムにMPEG2に変換してPS3側で再生できます。さすがに画質はイマイチですが、さらにこれをリモートプレイでPSPに映す分にはそれなりに我慢できる範囲かと。さらに今月中にはこれがインターネット越しにできるようになるってんだからスゴいですね。

 単純にゲーム機としてWiiに比べると割高感があってあまり売れてないっぽいPS3ですが、BD再生、DVDの高画質再生ができるプレーヤーとしてみるとめっさお買い得になってきましたね。ドンキの\39,800祭りの時にもう一台買っておけばよかったなぁ。

映画漬け

 BDZ-V9を買った記念にWOWOWに再加入。HVな映画を撮りまくってます。BD発売済みタイトルも多く、買うかどうかの評価にももってこいですね(基本的にはBDの方がBSデジタルの方が画質はやや上。音声フォーマットは種類が豊富、ってカンジ)。

■スーパーマン・リターンズ

 BD版買っちゃいました。DVDで観たときのレビューはこちら。SFXが派手なのでBD画質で観る甲斐がありますね。音声フォーマットは地味目(ふる目)なのが残念。

■ファイヤーウォール

 WOWOWで観ました。もっとサイバー戦が楽しめるかと思ってたんですが、普通にサスペンス、アクション映画でした。お父さんカコイイ。頭脳労働者の割には戦いすぎw。

 画質は上々。良すぎて、車の運転シーンで背景がクロマキー合成なのが丸わかりでちょっと萎え。

 んー、とりあえず一度観れば満足。BDは買わない。

■妖怪大戦争

 これもWOWOWで。妖怪が東京に大集結するあたり、ハイビジョンで観たらスゲーかも、と思って録画。まぁ、話はDVDで観てたし、繰り返しみるほど好きでもないので、スキップしまくりでw。

 これもとりあえず満足。BDがもし出ても買わない。

 てかBSデジタルだと音声がショボいので、BD購入意欲がわきにくいのかも。夜中に音量控えめで観てるせいもあるでしょうけど。


■007 カジノロワイヤル

  BDZ-V9購入キャンペーンで当たりました。2ちゃんねるの画質評価スレで満点続出のMPEG4AVC、2層の作品です。

 舞台が見栄えのするカリブやベネチアなので確かにハイビジョン感に浸れます。煉瓦敷きの道路や建物などの風景がスゲーです。冒頭のフリーランナーを起用したチェイスシーンも格好良いです。

 ストーリー的にも終わったようで終わらない引きづり方も飽きさせません。ただ個人的にはボンドカーの活躍シーンが一瞬しかなかったのが残念。もっとガジェットが登場してほしかったです。

■トップガン

 WOWOWです。ナツカシー。音楽カッチョイー。

 画質はグレイン多め。古い映画がなお古っぽく見えます。グレイン自体は嫌いではないけど、ドッグファイトの戦闘機なんかはもう少しクッキリ感があるとウレシカッタかも。

 

 

 

ND-BC20取り付け完了

 前のエントリで書いたハイアングルモード搭載のバックカメラ、ND-BC20が届いたので早速取り付けました。

 結局、あのデカい純正のカメラハウジング、デカいデカいと思ってた割に、微妙にND-BC20は入りきらず。諦めてリアワイパーと三菱ロゴの間くらいにとりつけました。ハウジングと純正カメラユニットを取り外した後は3つの穴が残ってます。今はとりあえずビニールテープで塞いでありますが、いずれなにか考えないと。

topview1.jpg

topview2.jpg

 さて、 肝心の映りですが、右の写真がハイアングルモードにPinPでノーマルビューを表示した状態です。本当にカメラが目標スペースの真上にあるわけでなく、あくまでPinPの方が実際の映像で、ハイアングルモードの映像はそれをもとに画像処理で合成しているわけです。なので、先(画面で上)へ行けば行くほど実際の解像度は落ちていき、映りも荒くなっていきます。写真ではわかりにくいですが、MPEGのブロックノイズが激しく載っているような状態です。実用上は問題ないんですが、ちょっと気にはなります。

 実は以前に某所でこの種のプロトタイプを見たことがあって、それはとある別の方法を使ってこの荒さを補完していたんですが、アレはアレで別の問題があるので、まだ実用化は難しいのかも知れません。

 更に気になるのは2枚目の写真。これは最終ポジションまで近づいた状態です。 後ろの車がヒドいことになってます(^^;)。PinP側の画像を見ればわかる通り、実際に映ってない分は映ってる分を引き延ばしてごまかすしかないんですね。どちらかといえば、アスペクトを保持して、左右下端のように黒くマスクしてしまう方が自然だったんじゃないか、という気もしますが…

 とりあえず、純正のカメラよりは圧倒的に使いやすくなりましたが、それはカメラを真ん中に移設したり、カメラ自体の性能があがったことによるところが大きく、別にハイアングルモードでなくてもいいかなぁ、という感触。今のところハイアングルモードの方が良い点というのはあんまり思い当たりません。もう少し使ってみますが、最終的にはノーマルモードにハイアングルモードをPinPというスタイルに落ち着くような気がしています。

PacketiXが急に安定した

 実家からの接続が切れまくって使い物にならなかったPacietiXが突然安定しました。

 たまたまメインのLinuxサーバーが外から反応しなくなったんで、常時稼働でPacitiXサーバーのWindowsマシンにリモートデスクトップで接続してLAN側からアクセスを試みたんですが、どうも切れない。

 特に設定もかえておらず、状況が変化したといえば、

  • いぜんLinuxマシンにもPacietiXサーバーを入れてみようとしたことがあって、使ってないつもりだったんだけど、そっちも起きててなにかコンフリクトしていた?
  • フリーズしてたLinuxマシンがDHCPサーバーも兼ねてたためIPアドレスがとれず、クライアント側で固定IP設定にしてみた

くらいかなぁ。帰宅してLinuxサーバーを再起動した時、PacketiXサーバーは自動起動しなかった。ただこれはrcの設定がそうなってただけで、フリーズ前に動いていなかったことを証明はできない。

 DHCPに戻すのはすぐに試せるけど、まぁちゃんと動いてるならいいやw。それにLANからと外からで同じマシンに同じIPがふられてる方がなにかと便利な気もしてきたし。

 ただ、やはりSMBのパフォーマンスはZebedeeの方がいいカンジ。PacietiXはコネクション数とかチューニングの要素がいろいろありはするのだけれど。

 とりあえず一番パフォーマンスが必要な動画サーバーへの接続はZebedee。それ以外のファイルサーバーを使ったり、リモートデスクトップ、iTunesなどに用がある場合はPacketiXってカンジですかね。

 そうそう、PacketiXといえば、Homeのパッケージ版にはUSBメモリから再起動無しで起動でき、PCに痕跡も残さないユーティリティが同梱されてまして、こないだはじめてネットカフェで使ってみたんですがちゃんと動きました。便利便利。

実家から自宅鯖の動画を観るためにZebedeeがいいみたい

 帰省中、自宅のTeraStationにあるDivX動画をジュークボックス的に流したい、ということで帰ってくる度に試行錯誤しています。

■いままでのおさらい

 自宅はBフレハイパーファミリー+IIJmio固定IP。実家はBフレ光プレミアム+BB exciteです。

  • なぜかPPTPがつながらない
  • なぜかPacketiXが切れまくる
  • OpenVPNだと時々途切れる

という感じ。実家以外(公衆無線LAN経由など)はPacketiXで無問題。実家でもリモートデスクトップを使ったりするにはOpenVPNでOKです。

 しかし、動画とスムースに再生するにはどれも不十分。

 そこで、VPN系から視点をかえて、プロトコルをSMBに絞ってポートフォワード(トンネル)系に挑戦。少し前にSMB over SSHを導入。これはなかなかのパフォーマンスでしたが、

  • Vistaだと仮想NIC(ループバックインターフェイス)を作成してもポートが空かない
  • SSHのコンソールがデタッチできない

という難点がありました。

■そこでZebedeeですよ

 で、他にポートフォワード系のソリューションを探していて見つかったのがstoneとzebedee。zebedeeは以前、まだメール環境をSSL/TLSでつなげなかった頃、トンネルに使ってました。Windowsクライアントでもサービス化すればいちいち接続操作がいらずバックグラウンドで自動的にトンネルがつながるのがお気に入りでした。

 久しぶりに名前をきいて、「そんなのあったなぁ」と思い再設定。しかも、今回の帰省でリモートバックアップ用の常時稼働のLinuxサーバーを立てたので、そいつに常時トンネルを張らせようと。それであればVistaでローカルインターフェイスでSMB用のポートが占有される問題も回避できるし、最近のLinkPlayerやMovie CowboyなどSMB共有にアクセスできるメディアプレーヤーを買ってくれば単体でアクセスできる可能性大。

 で、久々の設定に四苦八苦しつつなんとか開通。公開暗号鍵方式でパスワード不要のデーモン動作でトンネルが張れました。このLinuxサーバーのIPアドレスに対してSMBアクセスすれば自宅のTeraStationの中身が見える、という寸法です。

 期待していたパフォーマンスも良好。マニュアルによるとストリーミングには圧縮にbzip2を使った方が良いと書いてありましたが、比べた感じではzlibの方がスムースでした。圧縮率は最高の9。目的が圧縮動画の転送なのであまり意味はないかも知れませんが、一応。むしろ遅くなってるような気配はないようです。

■OpenVPN vs SSH vs Zebedee

 あくまでウチの環境で、SMBサーバー上の動画ファイルに特化した比較ですが、

Zebedee >>>> SSH >>OpenVPN

って感じ。

 動画を観る上で重要なのは、

  1. 途切れないこと
  2. タイムスライダーなどによるサーチのレスポンスが良い

という2点。1つ目は当然としても、2つ目も快適さに大きくかかわってきます。σ(^^)の場合、DVというホイールで一定秒数の前後ジャンプができるプレーヤーを使ってCMスキップなどで15秒飛ばしなどをするんですが、ストリーミングだと再生が復帰するまでに待たされがちです。このレスポンスもZebedeeがもっともよく、ついでOpenVPN。ただしOpenVPNは1.の方でたまにつっかかることがあるのでSSHに負け、です。

 またなんといってもZebedeeは一度デーモンを起動してしまえば都度の接続操作が不要、というのが扱いやすいですね。