前に書いた通り、今回はSoftbankからauにMNPしてみました。初日ゲット権を蹴って!一週間待って!その結果やいかに!?
■噂どおりLTEエリアはかなりスポット的
ネットの計測値をみていると、都心部はau、田舎はSoftbank圧勝という傾向が見てとれますが、どうやら横浜は後者の分類されるらしく、LTEが拾える場所はかなりまばら。自宅はもちろん最寄り駅も圏外でした。既存の2.1GHz基地局のソフトウェアを更新すればLTE化できるSoftbankに対し、物理的に設置工事をしていかなければならないauは不利な訳ですが、そんな中でも神奈川はつながらない報告が多い印象。工事リソースが都内優先でアサインされちゃってるんでしょうか…
傾向としてはLTEと3Gのハンドオーバーがかなり遅いというか鈍い印象。移動しながら切り替わると、少し逆方向に戻ってもなかなか復帰しないという感じ。auは3G電波にそこがLTE対応してるかどうかのビーコンを載せて、無駄にLTE電波を探してバッテリーを消費することがない仕組みになってるらしいですが、そのチェック間隔が長いとかいうことなんですかねぇ。一度フライトモードにしてから戻すとLTEでつながったりすることも。
速度はまばらですが15Mbpsが多く、たまに20Mbps近くまで逆に5Mbps位のこともあります。10MHz(75Mbps)らしき速度にはまだ出会えていません。山手線圏内にでもいかないと無理ですかねぇ。
現状、横浜の青葉・都筑周辺では恒常的に使えるものではなく、LTE表示が出てたらラッキーみたいな宝探し的な様相を呈しています。auの公開している対応市町村名をみて期待するのはかなり危険です。現時点でこれだとすると、2.1GHz基地局の設置を待たなければならない可能性も大きいんですかねぇ。LTE面においてはauにしたのは若干敗北感が漂います。今日はSoftbankのイーモバイル買収の話まで飛び出してきちゃいましたしね…
■更に意外と遅い3G (EV-DO)
3Gでももともと規格上、auは3.1MbpsのCDMA2000 1xEV-DO Rev.Aというのを使っておりスピードはさほど期待はできませんでした。ただプラチナバンドで運用されてる場所が多い為、建物奥などでもつながりやすいというのが強みです。そしてiPhone5では2~3バンド束ねて使うことで6.2Mbps~9.2Mbpsのスピードを出せるWIN HIGH SPEED(以下WHS)という方式に対応しているため、基地局が対応している場所では速度アップも望めます。もちろん横浜一帯は既に対応済み。規格上はSoftbank 3Gの21Mbpsには劣りますが、スマートフォンでの体感には充分だろうと。また一般にSoftbankよりレイテンシが高い(反応が素早い)と言われていたのにも期待がありました。
ところが!意外とスピードが出ないorz。測定サイトで1Mbpsいかないことも多い。本当にWHSでつながってるんだろうか?というレベル。電波が混んでて一人に3波をアサインできない状態なんですかねぇ。
また3Gすら掴めないいわゆる○表示も頻発。ただこれは昨日発表されたPRLの更新(3→5)によって若干改善した印象。もしかすると速度も改善してるかも知れないのでまた追って検証してみます。
たださすがだなーと思ったのは、エレベーターの中やいつも電波が入らない某社のトイレの中でもちゃんと圏内のままだったことですね。データ通信としてはともかく電話の着信はしっかりできそうです(まー、あんま電話しないんですけども…)。
■そして案の定、自宅はギリギリ
ウチはちょっと特殊な半地下みたいな作りになっていて元々ほとんどのキャリアが圏外です。Softbankもホームアンテナ2を設置してました。docomoは圏外にはなりませんが弱め(窓際だとXiも入る)。auは数年ぶりでしたがやはりきわどい。窓際の部屋で1,2本。奥の方に行くと○や圏外表示になります。実際に電話を受けられなかったことも。仕方ないのでauにもレピーター設置依頼を出してみました。部屋が散らかりまくってるので調査員の人を招き入れるのはとても憂鬱ですorz。とういかこれでレピーター設置は無理ですって言われたらSoftbankに戻らざるをえないかも知れません。そしたらいったいいくらかかるやら…
ちなみにサーバー設置してる関係で固定回線をKDDI系に替えられないので、フェムトセルは設置不可なんですよねー。調査員は10/4に来てくれるそうなので上手くすれば即日レピーター設置となるはずです。改善されるといいなー。
■テザリング周り
そんなauの12月までのアドバンテージであるテザリング。これはまぁ電波さえ入ればやはり便利です。Xiのテザリングが意外と使い物にならなかったので、さっさとパケホーダイをダブルに変更。これで-3,000円。そしてSoftbankの007zも5円運用に切換て-2,500円。これが3ヶ月早く実施できる分お得という計算だったんですがなんと今日のSoftbankのテザリング開始前倒しで1ヶ月短縮されてしまったw。
また、建物内で使うことが多いテザリングではプラチナバンド(の3G)でも使えることを重視してみました。実際、Softbankとイーモバイルの電波が使える007zでもSoftbankの電波は届かないことが多く、イーモバ利用率が高かった訳です(イーモバのエリアは割と実用的だった)。ところがこれまた本日の発表でイーモバがSoftbankに吸収されたw。まぁ、007zが使う42MbpsエリアとLTEのエリアは違うのでそのまますぐにLTE使えるようになる訳ではないんでしょうが、より周波数が低い1.7GHz帯はプラチナ程じゃないにしても有利なんだろうなぁ。ここでも若干敗北感…
まぁ気を取り直して使用感など。残念ながらせっかく対応した5GHzはテザリングでは使用してくれないらしく、20くらいはざらにESSIDが飛んでおりほとんど空きチャンネルがないこの辺のノマドスポットではちと干渉があってすんなりつながらないことが多いです。iPhone側はMac側のWi-FiをOFF/ONしたりしてるウチにいつのまにかつながるって感じ。数分もたつくこともザラです。そんな状況下でも、同じ2.4GHz電波を使うBluetoothテザリングならあっさりつながったり。ただしこちらは速度があまり出ない。またLightning-USBケーブルで直結すればUSBテザリングも可能。USBとWi-Fiはまぁ同じ位のスピードですかね。iPhoneの充電もできるので一石二鳥ではありますが、ケーブルがもっと短いものや巻き取り式のものが欲しくなります。いずれにせよルーターを別に持ち歩く必要がなくなることはモバイラーにとって嬉しい限りです。ただまぁその分、予備バッテリーは必要になるのかも知れません(笑)。なんかもう最後の砦になりつつあるバッテリー持ちの良さでau版の本領を発揮してほしいものです。