[3Dプリント] Kirkland(Costco)パテキャットフード用のキャップを作成

我が家の猫は偏食でキャットフード(ウェット)を選びます。洋猫なせいか魚系よりは肉系(チキン)が好き。ただし肉の粒は残しがち。なので今のところパテタイプのものを選ぶようにしています。ただ最近はサーモンと名のつくフレーバーがちょっとお気に入りっぽい。

パテタイプのウェットフードってあんまりなくて、そこら辺で売っているものだとモンプチの缶詰の一部(テリーヌ仕立て)とカルカンのパウチの「やわらかパテ」シリーズくらいじゃないでしょうか。

モンプチは少し前に3缶パックが廃盤(?)になってしまい、ちょっと種類が減ったり割高になってしまい、最近はカルカンのやわらかパテを箱買いしてます。でもまぁ同じのばっか連続で出すと食べなかったりで日々味変ローテに苦労しています。

そんな折り先日コストコを訪れるとこちらのカークランドシグネチャー パテ キャットフードを発見。ちなみにカークランドはコストコのプライベートブランドですね。

チキン、ターキー、サーモンと我が家で比較的人気なフレーバーで、15個ずつ45個セット。もし気に入らなかったらと思うとリスクが高いボリュームですがコストコなので仕方なし。一縷の望みで購入してみました。

結果としてはまぁまぁ食べるけどカルカンほどでもないかな?という位。また継続的に与えると飽きなども来るかも知れません。とりあえず1回で食べきらないことが多いので、半量ずつあげることのしました。そんな時困ったのがこの特殊な6角形形状です。普通の丸い缶詰ならこういうキャップがあるんですが、この形はちょっと見付かりそうにありません。

ただ形状としてはそこまで複雑でもないので3Dプリンターで自作することにしました。素材(フィラメント)はちょうど先日買ったばかりのTPU95Aがあったので使用。スマホケースとかに使われるグニっと曲がる柔らかさの素材です。

できあがりはこちら。下側に縁(へり)を設けてしっかりとはまるようにしました。95Aという固さもちょうど良かったです。

アルミかなにかの力を入れるとぐにゃりと変形する容器なので、1つ1つ歪みがあったりですが、先端(上)側から縁に差し込むように入れていけばピタっとはまる感じ。

一般に3Dプリント品は積層(レイヤー)痕にカスが残って不衛生になりやすいので食器などへの利用は向かないとされます。またこのフィラメント自体も食品グレードの認証をとったものではありません。使用は自己責任ということにはなりますが、直接フードに触れるわけでなくあくまでフタとしてなのできちんと清潔に保っていればいいかなと。その面で心配だったのが食洗機通せるか、だったのですが、試しに1回洗ってみた限りでは大丈夫でした。何度か通してみて観察してみようと思います。食洗機でしっかり洗えないなら使わない方が無難かもと思っています。

オマケ

[3Dプリント] DIY家具の綺麗に作るための治具

前記事で洗濯乾燥機の修理に来てもらったことを書きました。

その際、洗濯機と洗面台の間にピッタリサイズの自作棚が湿気でボロボロになっていたのを一新することに。写真がその完成品ですが、この記事の主旨はその過程で製作した3Dプリント治具についてです。

前回かなりやっつけでフル木工で作り、未塗装だったこともあり段々変形したり固定が緩んだりしてきてしまいました。今回はコンセプトとして、

  • 棚板には防水防腐処理をする
  • 支柱はアルミパイプを使う
  • ジョイントは3Dプリンターで自作し、きっちり水平/垂直/直角を出す

という点を挙げました。こうした家具は「真っ直ぐカット」「真っ直ぐ接合」が肝です。

そこで、3Dプリンターでジョイントパーツを作るだけでなく、アルミパイプをいかに長さを揃え、切断面も水平真っ平らにカットするかを検討。以下のようなサポート治具を作ってみました。

まず切断するの面の反対側にこういうパーツをつけます。しっかり奥の同じ位置まで刺さっていることを確認できるよう三角窓も設けました。

そして切断側はこんな感じ。ベースは同じですが穴が貫通しており任意の位置に固定でき、またノコギリを当てやすいようお皿を追加しています。このお皿に刃を当てながらギコギコすることで綺麗に切れるんじゃないかという仮説です。

なお今回購入したノコギリはこちら。

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説明書に金属カット時にはシリコンやオイルをつけるべし、とあったので、適当なシリコンスプレーを吹きかけながらカットしました。

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結果がこちら。なかなかのものじゃないですか?ちなみに途中で位置がズレてこないようにマステでグルグル巻いて固定しています。

予期してなかった副次効果として、丸パイプが仮想角棒になることで、台に押さえつけて固定するのがめちゃくちゃ楽になりました。丸パイプのままだと転がって動いてしまうんですよね。

結果として長さも切断面もいい感じのパイプが完成しました。

反省点としては、割とギチギチに作ったので抜き差しが大変だった点。4本を密着させすぎたかも。隙間に指を入れずらくて大変。しかもシリコンスプレー塗ってて滑るし。差し込みもしやすいよう丸穴にテーパー(傾斜)つけても良かったかも。あと4本同時に位置決めして挿すのは大変なので、1本ずつ微妙に高さをズラすといいかなとも。

Starlink用DC-USB変換アダプタが届いた

Starlink MiniはUSB PD 100Wでも動作します。そのために標準の5521 DCプラグ↔USB Type-Cケーブルが純正および社外品で発売されています。

自分はモバイルバッテリーと組み合わせてコンパクトなセットを組みたかったので、まずはこちらの変換アダプタを注文してみました。DCプラグの反対側がType-Cジャックになっていて、手持ちの(PD100Wに対応した)USB Type-Cケーブルを使えるというシロモノです。Amazonで買えるものの海外発送のため、本体よりだいぶ送れての到着となりました。二個入りです。

有線LANポートのフタであるStarlinkプラグとの比較はこんな感じ。

動作は問題なかったですが、ぶっちゃけ結構長いです。差し込むとこんな感じで、飛び出し量は20.5mmほど。制御基板まではいかないかもですがeMarkerチップなど色々内蔵する必要があるのでしょう。

それでも一見問題なさそうに見えますが実は罠があります。スタンドとギリ干渉します。

当たってないように見えますが、スタンドが完全には閉じなくなります。

たぶん微妙に削ればなんとかなりそうですが、問題は「スタンドが閉じない」だけではありません。USBケーブルのコネクタを差し込むと結局干渉します。L字コネクタやL字アダプタを使って右にケーブルを逃がしてもそこからもどして下に通せるだけの隙間がないので詰みます。

結論として、2枚目の写真のようにスタンドを外して使う専用ということになりそう。

ちょっと不便なので、アリエクでショートケーブルタイプのものを追加注文しました。こちらもUSBジャック側は長いですが、DCプラグ側が短いので、取り回しは良さそう。

本当は30cmくらいのDC-USBケーブルがあればいいんですが。これケーブル内はDCの2極なんだとしたら長いの買って自分でカットして半田付けしなおせばショートケーブルが自作できそうではあるんですがどうなんでしょうね。

最終的に付属のスタンドを使わず、3Dプリンターでモバイルバッテリーをマウントできるスタンドをフルスクラッチする予定です。以前貼ったこのモバイルバッテリーがセールで5,000円台になっていた(黒のみ)ので、注文済みです。

またお見せできるものができたら投稿します。

Starlink Miniの車載実験など

Starlink Miniの最大性能を引き出してみたいということで、前回自宅で多少障害物警告が出る状態だったのを、より開けた場所に行って計測してみました。

またムーンルーフ(サンルーフ)マウントも作ってみたので、それの試験と、

  • 屋根置き
  • ムーンルーフ内側
  • フロントガラス内側

でどれくらい速度差が出るか検証してみました。自動車のガラスは熱線反射処理がされていることがあるので、電磁波もカットされる可能性があり、どれくらい影響が出るか気になります。

ちなみにムーンルーフはトヨタの呼称です。サンルーフと同義と思ってよいです(じゃぁそう書け)。

動画で見たい方はこちら。

なお、Starlinkは日本で移動局としての認証を取得していないので、走行時の使用はNG(法律違反)です。車中泊など停車中の使用に限定されますのでご注意ください。

■電源ケーブルスプールを変更

15mもあるDCケーブルは、屋根に設置するのでもない限り持て余しがち。といいつつもキャンプとかもっていって現地で足りないと悲劇なのでやはり持ち歩くしかない。ということでコンパクトに巻いて持ち運べるスプールの3DモデルをMakerWorldで物色。

最初に作ったのがBonzo氏作成のこちら。Starlink Miniの元箱にフィットする形状。左に置いてある紙のホルダーに入って、凹みに収まってくるんですが、その凹みを再利用する形。

これ、元箱にそのまま仕舞っておくには良いのですが、実際に使ってみるとイマイチでした。巻き取るにも引き出すにはクルクル回転させられないのでとても効率が悪いのです。

で、同じBonzoさんが別モデルのStarlinkの箱にあわせた正円版も提供していたので、そちらで作り直しました。また最初のヤツで両側のプレートがペラペラでやや頼りなかったので、モデルをいじって少し厚みを増やしました。

他モデル用も15mなのか、ケーブルの長さ(容積)に対してピッタリ過不足ないサイズ感が良き。市販品ではなかなかこうは行きません。

しかも思わぬ副次効果として、純正DCアダプターがちょうど中心にスッポリ収まります。これの何が嬉しいかというとアダプター側のプラグを引き出す量を最小限にして写真のように使える点。あとはアンテナ側を必要量だけ引き出せばOK。

もとからついていたケーブルタイ(写真左上)は長さが足りなくなったので、市販品をカットして使います。

■ムーンルーフマウントを作る

お次はムーンルーフに貼り付けるマウントです。Amazonとかでもいくつか見付かります。

ただクラウン(クロスオーバー初期)のムーンルーフは前後方向に短いので、横向き設置想定で、短辺側に吸盤が来る必要がありそう。2番目のは良さそうですが結構高い。使用頻度が高いものではないのでちょっともったいないなということで、これもMakerWorldで提供されているモデルを物色。

これに着目。ただ想定している吸盤が日本のAmazonでは買えなさそうだったので、似たようなものを探して購入。アームの間隔があわなかったので少し修正させてもらって造形しました。アーム自体も少し長さや角度を調整しています。

また造形時間や材料を節約するため、フレームと吸盤をつけるアーム部分を別パーツに分割したんですが、PETGだと瞬間接着剤で上手くくっつかなくて不慣れなプラリペアで固定したらちょっと汚くなってしまいました…

これをStarlink Miniの上下にとりつけて、横向きにして吸盤で固定。ガラスが微妙に湾曲しているのか、位置決めが少しシビアです。上記の吸盤4つのタイプの方がその点でも冗長性という意味でも良いかも知れません。

ただなんということでしょう!

閉じられちゃいましたw。これなら落下の心配はなさそう。ただ排熱はどうだろ?ケーブルの取り回しも考えないとですね。

まぁ当面は走行中は使用できないので、あんまり意味ないかな。停車中ならフロントダッシュボードで良いし。

■設置位置による速度差検証

さて、それでは実際の速度に影響はあるのか調べていきます。クラウンのムーンルーフは見るからに色がついてて熱線カットもしてくれそうです。

まず屋根置き。

Starlinkアプリでカメラを使った障害物診断もクリアです。全項目が「良好な経験」になったの始めて見た。

結果はこう。

下り151Mbps、上り17.9Mbps、レイテンシ27ms。ちなみに以前の記事で貼った、もっと障害物があって赤色が多かった自宅では、下り181Mbps、上り15Mbps、レイテンシ26msだったので落ちてる!携帯やWi-Fiの電波と同じで、電波強度と速度はそこまで相関しないのかも知れないですね。それよりは時間帯による混雑度合いの変動の方が大きそう。自宅でも速いということは嬉しい一方、もう少し驚く数字が出るかという期待は外れました。ただ、「高度なスピードテスト」モードでは「Starlinkからインターネット」区間で236Mbpsという速度を観測。なんとWi-Fi区間より速く、Wi-Fi5がボトルネックになってます。上りも20Mbps超えです。

しかしこの数字をどう組み合わせても先の151Mbpsにならないのはどういうことなんでしょうね。本当に1回1回の変動が大きいってことなんでしょうか。(今回すべての条件で1回ずつしか測定していません)。

この後も通常テストと高度なテストで結構なバラつきがあって解釈が難しいのですが、とりあえずそれぞれを掲載しておきます。ともあれ同様に、

  • ムーンルーフ直下マウント
  • フロントガラス直下、ダッシュボード置き

も計測した結果がこちら。高度なテストの結果画面にはレイテンシが出ないので記載がありません(高度なテストなのに!?)。

通常測定と高度なテストで順位バラバラです(;´Д`)

やはり何回かずつは測って平均とらないとダメでしたね。

単なるランダム変動でないと仮定したらの話ですが、やはり屋根置きが安定して速いかな?ムーンルーフは設置の手間や落下のリスクに見合うほどのメリットはなさそう。

晴天なら屋根置きとか地面など車外に出すのが無難かな、、と思いかけたけど、考えてみたらStarlinkは防水仕様だから別に雨でも外でいいじゃん、とw。積もるレベルの雪だとワイパーが使えるフロントガラス内側のメリットが出るかな?

ちなみにクラウン始めトヨタのハイブリッド車には車内のAC1500Wコンセントからの電気を車外に引き出すための「外部給電アタッチメント」が付属しています。

引用:トヨタ自動車

これを使えば雨や虫の侵入を防ぎつつ簡単にケーブルを車外に引き出せます。

あと屋根置きは風で多少カタカタいっていたので、強風時は注意が必要かも知れません。ボディに傷がついてもイヤなのでムーンルーフガラスの上に設定してましたが、なにかシリコンマットみたいなものを敷いてもいいかも。地面でもいいんですが場所によっては障害物を除けるのに高い場所の方がいいかもですよね。そういう時はポールマウントかな。ポールのかわりにつける三脚穴つきのマウントなんてのもあります。

これも3Dモデルはたくさんありますが、さすがに金属の方が安心かなとか。またアンテナは重さや風に煽られやすい形状なので、三脚の耐荷重以上に安定度には気を遣いそう。なにかしらのマウントアームに使うならまだしも、三脚はあまり高いものは恐いかも。

■まとめ

現行の認証ではあくまで停車中に限定されますが、車中泊などで使う予行演習ができたかなと思います。クラウンで車中泊は無理ですが、クラウンから電源とって、その近くのテントやロッジ内でWi-Fiや有線LAN経由で使うのもアリかなとか。ファミレスとかでもワンチャン駐車場と店内の席が窓越しくらいの距離ならいけるかも?USB電源アダプタが届いたらモバイルバッテリーつないで車内放置して試してみたいなと思っています。

Starlink Miniの防水パッキン付き有線LANプラグを自作する

Starlink Miniの有線LANポートは防水仕様になっています。RJ45ジャックがかなり奥まったところにあり、ケーブルのプラグに二重のパッキンがついています。

公式ケーブルの写真がこんな感じ。右側が防水プラグです。

公式ストア価格で15mが7,000円とややお高いので、3Dプリンターでプラグカバーを自作して市販のLANケーブルを使えるようにしてみました。

まずベースとしてプラグ部分がなるべく小さいケーブルを物色。ELECOMのECLD-GPASSTBKシリーズを選定。色は黒のみで、1,2,3,5,7,10mのラインアップがあるようです。

いきなり完成イメージ。

ロックの爪をあえて押さえっぱなしにする構造です。固定自体は弾力性のあるパッキン部分が充分そうなので、抜き差ししやすさを優先して爪は使わない考え。

実際の造形では上下真っ二つにしてケーブルをサンドイッチする形にしました。

爪は常に押さえつけられた状態

固定は接着やテープで巻いてもいいんですが、一応着脱可能できるようにと、溝をつけてOリング(小さなゴムバンド)で留められるようにしてあります。下記セットから直径6mm、太さ2mmのリングが合いました。

造形にTPUというスマホケースなどに使う弾力性のある素材を使うことで、パッキンリング部分に弾力をもたせてみました。PLAなど固い材質で造形して、Oリングをパッキンとして使うことも考えたんですが、抜き差しする時に外れてしまうかなと思ったり。ただ結果的にOリングも最後のフタになるような位置取りになっています(ほぼ偶然)。どうしても上下パーツが開いてしまうのでくびれのところにもう一本Oリング巻いてもいいかも。

使用しているうちにTPUのリング部分が削れたり変形したりして緩くなる可能性もありますが、そうそう何百回も抜き差しするものでもないので、一旦これでいいかなと思っています。

今のところELECOMの特定ケーブル限定で10mしかないですが、純正ケーブル15mを7,000円で買うことを思えば1,800円はかなり安上がりかなと。

また中華互換ケーブルも3,000円くらいでありますが、長さごとに買い揃えると割高だし嵩張るなと。

もちろん長期的に固定で設営するならばプラグだけでなくケーブルも耐候性のあるものを使わないとですが、自分はアドホックな場面での使用がメインなので、状況に応じた長さのケーブルを使い捨てに近い感覚で好きに使えた方が便利だろうと。ECLD-GPASSTBKシリーズはスリムケーブルなので嵩張らないのもGood。

今度山奥のロッジ的なところに宿泊しに行って、アンテナは屋外に設置し、内蔵アクセスポイントはオフにし、有線LANケーブル(と電源)を室内に引き込み、別のWi-Fiルーターに接続して使ってみる予定です。

ちなみにルーターはこれがオススメ。USB-C給電で荷物が減らせるし、LAN側ポートも2ポートあるので、PC等を有線接続可能。

Wi-Fiと有線LAN性能がアップした新型も出てるんですが、LAN側ポートが1つに減ってるので買い換え躊躇しています。WAN側が2.5Gbpsでも宿泊施設とかでは活かせないので。むしろPCやFireTV Stickなど有線で複数台使いたい場面の方が多くて、別途ハブが必要になる方が困ったり。でもWi-Fi 5GHzgが1201 Mbpsから2402Mbpsに高速化してるので、FireTVくらいならWi-Fiでいいかってなったりも。

そうこうしてるうちに全部入りの新型が出ないかなと期待。