S21HT、あらためてレビュー

モデム速度に関しては、前のエントリに補足しときましたんで、そちらをどうぞ。とりあえずσ(^^)の環境ではあまりEMONSTERと比べて向上はありませんでしたorz。

■ハード面

さすがにキーボードを削っただけあって、スリムです。胸ポケットに入れても違和感ない感じ。ただ、モデム用途メインのσ(^^)としては追々デカバッテリーに交換予定で、その時にどういう厚みになるか、ですね。まぁ、それでもEMONSTERよりは薄いでしょうけど。

VGA画面も綺麗です。MangaMeeyaなんかを使うとかなりそそります。まぁ実際に読んだら頭痛くなりそうですがw。

画面隅のタッチパネルの反応がいまひとつで、スタートボタンや「×」ボタンを一発で認識してくれないことがあり、処理待ちかと思って待ってしまうということが多々あります。当初の「もっさり」イメージの多くはここに起因している気がします(実際それ以外でももっさりではありますが)。

左手で持つことが多いので、電源ボタンはiPhoneのように右上の方が人差し指で押しやすかった気がします(S21HTは左上)。

ショートカットボタンやジョグがさっぱり無くなっているので、アプリ一発呼び出しを設定する先がほとんどありません。純正の割り当てツールでは、発話キーの長押しにしか割り当てられず。電話として使わないので、再度のボリュームUp/Downもアプリ起動に割り当ててしまいたいところ。サードパーティのツールでできますかねぇ。(→できました)

十字キーサークルのクルクル動作は思ったより使える場所がなく、Operaのズーム操作くらい?それも中心ではなく左上を起点にするみたいで、後からスクロールしないと思った位置が表示されず、あまり使い道もナサゲ。(→レジストリカスタマイズ系のツールで他のアプリでも機能させられました)

自動ローテートもOperaくらいしか効かないようです。手動で回転させることもできないので、MangaMeeyaで横画面を使う方法すら今のところ不明です。(→Gyrator2というツールで自動回転できました)

スタイラスの挿入口の置くにマグネットが入っていて、途中まで入れるとスルっと引き込まれるように収納されます。最後の押し込みの一手間が減って微妙に便利&快感。刺さなくてもボディ横にスタイラスを置いたらペタっとくっつきます。置き忘れ防止にもなるかも(笑)。

充電器がiPhoneのようにUSBケーブルを刺して使うタイプに変更になりました。少し荷物が減ってうれしいかも!と一瞬思いましたが、まぁ、どのみち出張や帰省には他の充電器をもってくのであんま意味なかった(^^;)。

■ソフト面

TouchFlow 3Dの使い勝手はいまいち。タブの構成がいじれないので、いらないものを減らしたり順序を変えたりもできず、一番よく使うホームとランチャーが左右両端に離れているという状況。間に使いもしない、電話、予定表、メール、ミュージック、etc.、etc.が常に出ていてウザイ。個人的にはホーム、ランチャー、天気くらいで充分なんですが…。(→レジストリカスタマイズ系のツールで不要なタブを非表示にできました)

また、リストスクロールもiPhoneに比べると完成度が低く、スクロールさせたいのに項目が選択されてしまう、という現象が頻発します。ドライバのチューニングで改善されることを期待。

手書き入力はなかなかの精度ですが、入力語1,2秒で強制確定されてしまうので、Windows TabletPC/Vistaのように認識失敗時に上から書き直す、という使い方ができないのでいまいち使いづらいです。また、候補が文字種別に色分けされたりもしてないので、「ー」なのか「一」なのかとか見分けが付かない点も実用上致命的です。

Comm Managerもリニューアルされてますが、インターネット共有が直接呼び出せなくなってたり、EMONSTER版の方が使いやすかった気がします。(→レジストリカスタマイズ系のツールで対応できました)

また、

  • デフォルトキーボードが設定に関わらず常にテンキーになってしまう
  • CAPSキーを押すとなにやら豆腐文字が入力される

など細かいところでバグが残ってる感じです。

 

とまぁ、正直未完成感が強く、VGA液晶をのぞけば現状ではEMONSTERの方が出来の良い端末と言えそうです。ファームウェアアップデートで見違えるといいなぁ…

2008.10.27追記:

各種オンラインツールを駆使して、ソフト面の不満のいくつかが解決できました(上記の太字部分)。かなり快適になった気がします。

イーモバイル S21HTゲト、モデム速報ベンチ

先日店頭で見て気になりだし、今日結局ゲトしてしまいました。>S21HTことイーモバイル版HTC Touch Diamond

最近、外でのネットアクセスはiPhoneでこと足りてしまっており、EMONSTERは主にBluetoothまたはWMWifiRouterでのモデム利用がメイン。なので、画面がVGAになってもあんまりメリットがない訳ですが、

  • 下り7.2Mbpsになる
  • 薄くなり携帯性アップ

というメリットで決めました。キーボードも必要ないですし。

で、さっそくモデムとしてのベンチマーク。gooスピードテストFLASH版にて。WMWifiRouterは1.2を使用。赤SIMです。

  EMONSTER
(みなも)
Diamond
(みなも)
Diamond
(自宅前)
D02HW
(自宅前)
Bluetooth PAN
(D02HWはUSB)
1回目 0.93 0.85 0.94 1.73
2回目 1.02 0.68 0.91 1.94
平均 0.96 Mbps 0.77 Mbps 0.93 Mbps 1.83 Mbps
WMWifiRouter 1回目 1.16 1.59 1.58
2回目 1.18 1.47 1.69
平均 1.17 Mbps 1.53 Mbps 1.64 Mbps

 

うーん、あんまり変わらないですね。Bluetoothに至っては落ち込んでますorz。瞬間的にはEMONSTERと同じくらい出るんですが、時々パケつまりしてトータルの数値が落ちてる印象。

WMWifiRouterはかろうじて勝利ですが、とてもHSDPA側が倍になった値ではないです。横浜市都筑区某所ですが、もしかすると7.2Mbpsエリアではないのかも知れません。D02HWで3Mbps超が出た自宅近辺で改めて再挑戦してみます。

ただ、この場所のスタバ、マックはよく使う場所なので、ここで差が出ないってのはちょっと残念。

2008.10.26追記

以前D02HWで4Mbps出た自宅前で追試してみました。が、結果はかわらず。Diamondの性能限界なのか、無線の限界なのか。念のためD02HWも引っ張り出して来て再計測。なんと、DiamondでのWMWifiRouterにちょっと毛が生えた程度しかかわらないorz。当時と比べ、イーモバイルの回線自体が混んできたんでしょうかね。

まとめると、

  • Bluetooth自体のネックが1Mbps弱程度
  • 我が家の周辺環境の上限が2Mbps弱程度

であり、結果としてEMONSTERとDiamondでは実効速度に差が出ない、ということになりそうです。他のネットワークが空いているエリアであれば、WMWifiRouterでならDiamond(とD02HW)が勝つ可能性はありますが、普段使いではほとんどメリットがなさそうです。

iPhoneでWebアプリをフルスクリーン表示する

こちらのブログ記事に、iPhoneのWebアプリをフルスクリーン表示(Safariの画面上下のUIを非表示にする)タグが紹介されていました。ファーム2.1から対応したようです。

具体的には、ヘッダーに、

<meta name=”apple-mobile-web-app-capable” content=”yes” />

と書いておきます。Home画面に登録する際にフラグが記録されるようで、古いホームアイコンでは効かず、作り直す必要がありました。

また、リンクを辿るとフルスクリーンが解除されてしまう場合があるようです。

Squirrel MailログインページをiPhone向けにカスタマイズ

iPhone OSのファームウェア2.1で、auの絵文字入りメールが全文文字化けするようになってしまいました。以前は絵文字部分だけが化けてたので内容は読み取れたのですが、今回は全文化けてしまうのでどうにもなりません。IMAPもMobileMeもダメです。

で、対策されるまでの一時しのぎで、文字化けメールが来た時はSafariからPHPベースのWebメールASPであるSquirrel Mailを使って読んでいるんですが、このログインページがデフォルトだと写真のように表示され、フォームの選択がやりづらい。ダブルタップでも拡大してくれず、ピンチで手動ズームする必要があります。

対策前

そこで、例によってmetaタグを追加して、iPhone/iPod touchで適当な倍率で表示されるようにしてみました。

なお使用中のバージョンは1.4.8です。

手を加えたのは、functions/page_header.phpです。30行目付近にページ先頭部分のHTMLが定義されているので、赤字部分を追加するだけです。PCでは解釈されず無視されるので影響はないはずです。

    echo ‘<!DOCTYPE HTML PUBLIC “-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN”>’ .
         “\n\n” . html_tag( ‘html’ ,” , ”, ”, ” ) . “\n<head>\n” .
         “<meta name=\”viewport\” content=\”width=device-width, hight=device-height, initial-scale=0.8, \
user-scalable =yes\”>\n” .

         “<meta name=\”robots\” content=\”noindex,nofollow\”>\n”;

initial-scaleは0.8位だと縦画面でちょうど良い感じになりました。横画面メインの方は適宜調節してみて下さい。

対策後

こんな感じになりました。たかだかピンチ1回の手間ですが、省けるものは省いた方が気分が良いです(ピンチは片手持ちでできないので結構手間ですしね)。

iPhoneをファイルビューワーにするDataCase

少し前からサイトに情報はあがっており、AppStoreでの公開が待たされていたDataCaseが本日販売開始されていました。iPhone上で簡易ファイルサーバーを立て、PC/Macからファイルを転送。iPhone上のビューワーで閲覧、といったツールです。実は既に何本か同種のソフトが発売済みだったんですが、それらは転送プロトコロルにWebDAVを使っており、Vistaとの相性や日本語ファイル名が空白になってしまう問題を抱えていました。サードパーティのWebDAVクライアントを入れれば良いものの、普段あまり使わないWebDAVのためにツールを入れるのも面倒で敬遠していたところです。

で、DataCaseの場合はより汎用性の高いFTPを使っています。FTPなら常用マシンには全てFileZillaも入ってるし、文字コード指定してやればなんとかなるだろう、という判断で特攻してみました。

■PCからの転送

結果、VistaのExplorerからFTPアドレスを叩いてファイルを置いた場合、やはり日本語ファイル名が空白になってしまいました。が、FileZillaを使って、文字コードをUTF-8強制(自動はダメ)、転送モードをアクティブにしたところ、ばっちりでした。FileZillaは接続プロファファイルを作っておけば、使い勝手は悪くないので、個人的にはこれで満足です。

Macの場合は、AFP + Bonjourにも対応しているようなので、普通にFinderに出現して更に便利そげ。ウチの場合は不要なのでオフにしましたが(設定アプリで可能)。

共有フォルダは自由に追加でき、それぞれに対して、書き込み許可、読み出し許可、不可視、iTunesへのバックアップ、接続の度にiPhone画面に確認ダイアログの表示などをON/OFFできます。不可視にすると一覧で見えなくなるので、フォルダ名を知ってて自分でタイプしないと開けなくなります。簡易的な認証になるワケですね。iTunesへのバックアップもON/OFFできるのも気が利いてます。

■PCへの転送

当然これもFTPクライアントを使えばいいんですが、別にHTTPサーバー機能も持っていて、ブラウザから8080番ポートを叩けばアクセスできます(ダウンロードのみ)。誰かにファイルを渡すには便利かも知れません。

■本体ビューワー

Office系ファイル、PDF、テキスト、HTML、音楽、動画などiPhone自体が対応しているファイルはおおむね対応しているようです。50ページ程度のPDFは日本語も含めて普通に読めました。ページ指定ジャンプがないので不便ではありますが。テキストはUTF-8にしないとダメっぽいです。動画はiTunes経由では観られるはずの.mp4を置いてみたんですがダメでした。タップしても何も起こらず。バグかも知れません。フォルダ分けが自由にできる分、ちゃんと動いてくれれば(プレイリスト管理ができない)iTunes経由よりは便利かも知れません(レジュームできれば)。

 

出先で同一サブネットの無線LANネットワーク下に入るということはあまり考えられないので、USBフラッシュメモリの代わりにはならないと思いますが、

  • 各種ドキュメントをフォルダ仕分けしつつiPhone上に保存し、閲覧できる
  • iTunes同期しているマシン以外からでも保存できる

などはメリットだと思います。路線図とか時刻表などのPDF/HTMLデータなんかを入れておくと便利そげ。