Kindleを寝転がって片手で使う為のハック

連休の研究テーマは「Kindle Paperwhiteを仰向けに寝転がって片手で快適にダルダル読書をする」為のハック術。先日のレビューに書いたように、サードパーティのカバーの中には背面にハンドストラップがついているものもあるんですが、自分は基本的に持ち出さないので、無駄に嵩張ったり取り回しが悪くなるので敬遠。そもそも7,980円のガジェットにその半額前後するアクセサリをつけるというのが気持ち的に悔しいw。

実は事前にSimplismのリンググリップスタンドという吸盤でつけるタイプの保持用リングを買ってみたんですが、案の定ラバーコーティングのKindle Paperwhiteにはまともにくっつきませんでした(両面テープて貼り付けるプラ板も付属してますが、やはり7,980円でも直接貼り付けるのは躊躇われます)。

ということで本体に加工しない前提でDIYチャレンジ。まずはプロトタイプI(写真左)とプロトタイプII(写真右)。贅沢に“素材”を二重化することで強度と指への当たりの良さを実現しています。えぇぇと思うかも知れませんが、意外としっくり来ますw。

プロトタイプIIは結び目を作ることで更に指当たりを良くし、また操作性を向上させています。操作性というのは、例えば小指だけ手のひら方向に引っかけるようにテンションをかけることで、本体を手のひら側に押しつけて安定感を増す、といった微妙なコントロールができるといった話です。

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継続して使用する分には「なんかもうこれで充分じゃね?」って気もする予想以上の出来映えですが、

  • 長時間使うとやや鬱血するような気がしなくもない
  • 見た目的に電車とかで使うには気がひける
  • うっかり外れたり切れたりした時に痛い目見そう

などの課題が浮き彫りになってきました。

kindle_hs3それらを踏まえて翌日ホームセンターや手芸店を巡って使えそうなものを買い込んで来たのがこちら。

右側のDカンは若干幅が狭く外れやすいので除外。これ以上の幅のものも売ってたんですが、高さも増えたり曲線側のアールもついたりしてダメそげでした。

意外にしっくり来そうだったのが上のチェーン。どちらも1m当たり190円。上手く言ったら量産して売ろうかという量が確保できてしまいました。がしかし、帰宅してよくみると全ての切れ目が溶接(?)されており、ペンチなどではバラせないことが発覚。我が家のニッパーでも歯(刃)が立たなそうなので、今回の使用は見送り。実家に帰ったらチェーンカッターがあるのでチャレンジするかも。サイズ、形状的にかなりよさそうです。

結局今回使用したのは真ん中のプラ製の角カン。2つで100円。手芸店で購入。幅(内側)が30mmのもの。Kindle Paperwhiteは裏側が曲面になってるのでややフィットしないですが、一応ハマります(ハマり具体は動画にて)。これに平ゴム紐(幅2.5mm)を、(ミシンないし手縫いは面倒だし綺麗にならなそうなので)アイロン粘着シートで接着。コツがつかめず、というか粘着力が足りず試行錯誤しましたが、最終的に両側に粘着テープをつけるなどしてどうにかしっかりと接着できました。ただゴムの厚みが割と無視できないというか、ピッタリだと思っていた角カンのハマり具合がややキツ目に。まぁ、ゴムなんで引っ張って薄くなった状態でセットすると、かえって後で厚みが戻ってしっかり固定されてイイカンジといえなくもないですが。

完成したマークIがこちら↓!!

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100円ショップで売っててもいいレベル(ドヤァ(原価もっとかかってるけど)。

とりつけてみた様子。風船ヨーヨーみたいにしても余裕です。プロトタイプと比べて指への当たりもソフトでナイス。ただプロトタイプIIの小指技が使えないのがちと惜しいかな。

■マークIIに向けての課題

上下センター位置にフック的なもので引っかけて左右どちらの手でもユニバーサルに使えるものを作って見たかったんですが、今日回った範囲では良いパーツが見付かりませんでした。金属板の曲げ加工とかすれば、内側に傷防止兼滑り止めのパッドをつけたりしていけそうな感じですが、次の課題としておきましょう。

あと、今回使用したプラ角カンだとiPad mini(+ハードケース付き)にはハマりませんでした。こちらにも合うようなパーツを探してマークI for iPad miniも作りたいなと思います。

Kindle Paperwhite向け自炊レシピ

758×1024と高解像度化して、リフローをしないで余白除去だけをするレシピを再構築。

■ChainLPかPDFDietEasyか

PDFDietEasyというのが手軽で良いと聞いて試したんですが、どうも余白を指定してもKindle側の余白除去機能が効いてしまうらしく、画面一杯に文字が配置されてしまう状態を抜け出せませんでした。この現象(機能)はKindleシリーズで以前からあったことで、ChainLPやMeTilTran、eTilTranシリーズには四隅にグレーのドットを打つことでこれをキャンセルする機能が組み込まれています(実は本ブログでこのキャンセル技を詳解したのを見た方が作者にお願いして機能として実装してもらったという経緯が(ドヤァ)。やはり一日の長がありますね(ただ最新版でKindleに全画面表示を指示するタグを追加されるようになったので、もはやコーナーのドットは関係ないかも?)。てことで、今回はChainLPを活用することに。

■原稿の下準備

我が家の業務用スキャナfi-6130の自動傾き補正はイマイチなので、eTilTranを使って自動補正しています。お手持ちのスキャナ(+付属ソフト)の傾き補正に満足できない人は参考になさってください。ちと面倒ですが…

ChainLPも傾き補正をしてくれるんですが、なんか昔試した時にイマイチだった印象があるのと、我が家の場合はまずbREADERありきでどのみち下処理をするので、そこからの派生手順として。Kindleオンリーな人はChainLPだけで行けるかも。

またKindle Paperwhite用にはあまり文字を太らせない方がいいので、bREADER用にガンマ補正をする前段階で別途出力したものを使うようにしています。

■ChainLPの下準備

ChainLPはいくつかの外部ライブラリを使用します。基本的には配布サイトからリンクを辿ればOKです。この他、Kindle用の.mobi形式で出力するのに、Amazonが配布するKindleGenというコマンドラインツールが必要になります。Windows版をダウンロード、解凍し、.exeファイルをChainLPのフォルダに入れておきます。

次にChainLPを起動し、編集->詳細設定を開きます。重要なのは以下かと。タブ別に見て行きます。

・ファイル入力

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「事前リサイズ」をオフに。処理を高速化したり省メモリする為の設定ですが、なんか二回リサイズすると劣化が激しくなりそうなので、マシンパワーに余裕がある場合は精神生成上オフにしてます。体感では処理時間もかわない印象。出力サイズがOFFの方が5%ほど大きくなるのも良い兆候と捉えていますw。

・画像

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画像形式をJPEGにしておきます。特に弄った覚えはないんですがGIFになっていました。PDF出力しようとすると「すげーデカくなるよ?」って警告が出たので直しました。今回の.mobi形式出力に影響するかはわかりませんが念のため。

・ファイル出力

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冒頭に書いたKindle用のグレードットを四隅に打つ設定です。これも今となっては必要か微妙ですが念のため。

・ページ補正

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ノンブルとはページ番号や章タイトルのことです。小説の場合は左右上にあることが多いですが、ChainLPではこれを画面下などに移動させることができ、その指定です。プレビューで結果が確認できるのでお好みで。ページ番号いらないという場合はチェックをOFFにしておけばOKです。

「挿絵を判断された~」は、文字通り挿絵ページの自動認識指設定です。挿絵ページと本文ページでは余白除去やガンマ補正などのパラメーターを別々にした方が綺麗なんですが、その区別をある程度自動でしてくれます。が、これが完璧ではないので、次節で補完します。

・トリミング&余白

詳細設定を抜け、改めて編集メニューから「トリミング&余白」を選んで開きます。本来、無駄な余白をカットして少ない解像度になるべく大きく綺麗に文字を表示させる為の補正ですが、個人的には全く余白がないというのも落ち着かないので、ここで上下に若干の余白をつけるよう設定します。数値はお好みで(「更新」を押すとプレビューに反映されます)。上側は縁の厚みによる影が落ちるので下側よりは多めにするといいかなと思います。

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さて、共通設定は終わりで、いよいよ目的の原稿画像が入ったフォルダをChainLPにドロップします。

■原稿毎の処理

文字ページと同じ基準で補正をすると挿絵が真っ黒になってしまう場合があるので、左の一覧で挿絵のページのみチェックボックスをONにしておきます。先の設定をONにしておけば、ある程度自動判別してくれるはずなんですが、時として全くONにならないことが(最新版のバグ?)。σ(^^)はExploreでサムネイル一覧表示にしておいて、見比べながらチェックをつけています。kindlepw_rcp6

出力形式はMobi。画質的にはPDFの方がいいみたいですが、ページめくり方向が左綴じ固定になってしまうので妥協しています。画質優先の人はPDFと出し比べてみて下さい。

サイズはKindle Paperwhiteの固定画素数である758と1024を指定。

次に、ノンブル位置を指定します。先ほどの設定はノンブルの移動先、こちらは元の位置を指定します。左右ページでそれぞれ外側に別れて配置されてるものがほとんどだと思いますが、その場合は「左右上」を指定すればOKです。プレビューで意図通りの結果になっているか確認して下さい。

本文ボールド化をONにすると文字が濃くなりますが同時にやや太ってつぶれ気味になります。原稿の状態にもよりますがKindle Paperwhiteでは必要ないかなと思います。ガンマ補正も同様。というか最新版からなぜかグレーアウトして使えなくなりました。自動レベルはON/OFFできるのでお好みで。ヒストグラムでも濃さが調整できますが、eTilTran等のようにページ毎の指定ではなく、本文ページと挿絵ページの2種類の設定しかありません。他の同種のページにも反映されてしまうので注意が必要です。

最後にタイトル、著者を指定して「出力」ボタンを押します。

■mobiファイルのダイエット

一応上記で完了で、Kindleに転送すれば読めるんですが、もうあとひと手間かけるとファイルサイズを半分にできます。どうも(ChainLPがmobi出力に使う)KindleGenが変換前の画像もファイルに含めてしまうようで、以下の方法でそれを取り除くことができます。無駄なファイルを消しているだけなので画質が落ちたりということはないはずです。

ただ準備はちとめんどくさいです。コマンドプロンプト操作に慣れてないと辛いかも知れません。

KindleStrip.pyというツールなのですが、Pythonというスクリプト言語でプログラムされており、Windowsの場合はまずそちらをインストールしなければなりません。こちらからダウンロードします。32bitの人は「Windows Installer」、64bitの人は「Windows X86-64 Installer」でいいでしょう。自分のOSがどちらかわからない人は前者でOKです。ダウンロードしてダブルクリックすれば普通にインストーラーが起動するので、そのまま最後までインストールします。

KindleStrip自体は上記ページから、.app(Mac用)ではなく.pyという拡張子の小さい方をダウンロードしておきます。「パスってなんぞ?」という人はとりあえずデスクトップにmobiファイルとKindleStrip.pyの両方を置き、以下に手順に従って下さい。

  1. コマンドプロンプトを起動する
  2. 「C:\Users\(ユーザ名)>」と出ているはずなので、「cd Desktop」と入力してリターン
  3. 続いて「\Python27\python.exe kindlestrip.py “元ファイル名).mobi” “ダイエット後ファイル名.mobi”」と入力してリターン

数行のメッセージの中に「done」という言葉が入っていれば成功です。同じくデスクトップに「ダイエット後ファイル名.mobi」の名前でサイズが半分になったファイルができているはずです。

3.のPython27の27はインストールしたPythonのバージョンによって違うかも知れません。またファイル名が日本語(2バイト文字)を含む場合は、半角のダブルクオーツ(””)で囲ってやらないとダメかも知れません。それでも上手くいかない時は一旦ファイル名を半角英数だけにしてからやるといいかも。

結局、Kindle Paperwhiteも買ったった

iPad miniを買ったしイラネと思いつつも、微妙に値下がりして、この値段なら買っても良かったなー、と思いはじめ、さりとて今更注文しても納期が1月とかなのでスルーを決め込んでたKindle Paperwhiteですが、発売日の昨日、普通にビックカメラに売ってたので買ってしまいました。家電量販店ではヨドバシ、ヤマダはAmazon憎しで取り扱わず、Amazonに出店していて共存を目指すビックカメラや、ケーズ、TSUTAYA辺りは扱うらしいですね。

■ハード面

サイズ、解像度、バックライトなど電子ペーパー的にほぼ同スペックのkobo gloと比べ、本体外寸はひとまわり大きい本機ですが、やはりサービスが全く別モノなので比べても仕方ないでしょう。

kobo gloは店頭で少し触った程度ですが、あちらのバックライトは輝度を上げるとインク色まで青っぽくなって、大昔のΣBookみたいな安っぽさがありました。それに比べると本機のバックライトは最大輝度としてはkobo gloに劣るものの、最大照度近辺でも墨色部分に不自然な青白さがあまり感じられない印象。暗いところでの補助というより、紙色をより白く見せるためのバックライトなのかなと。ただやはり海外発売時に言われていてムラはあるし、白部分に青さは出るので、点けなくて済むなら点けずにいた方がいいなぁという感じ。特に真正面から見た時の違和感が大きい。少し下方向からみるとむしろ綺麗なんですが、

レスポンスはまぁ電子ペーパーとしては納得のレベルかな。自炊コンテンツの場合、開いた最初の数秒は反応が詰まるのもお約束。iPad等に慣れていると多少イラっとしますが、普通に読み始めると(先読みが進むと)ほぼ問題ないページめくり速度になります。

あと、KindleDXやSONY Readerで気になっていたUSB経由でコピーする時の書き込みの遅さも随分解消されたなと思いました。前二機種はどんだけ安いフラッシュメモリだよって位書き込み遅かったです。

背面はラバーコートですが、滑りにくいかっていうとそこまででもなく、寝転がって片手保持するなら背面にハンドストラップ(?)のついたケースが欲しくなります。このニーズは結構把握されてるようで、BUFFALOはじめいくつかのブランドのケースでは既に対応済みです。個人的にはカバーいらないのでストラップだけ追加できるようなアクセサリが欲しいなぁとも思いますが。

■操作性

惜しいのはページめくりのタップ操作方式です。過去に何度も書いてますが、この手の端末では持ち手を頻繁にスイッチする為、左右どちらの手で持っても親指で順送りできることが重要です。逆送りなんて頻度でいえばたいしたことないので、スワイプとかで充分なんですが、どうもこの手の端末メーカーは順送りと逆送りの操作の対称性にこだわりたいようで。せめてiBooksアプリや他の多くのリーダーアプリのようにカスタマイズできるといいんですが。

Kindle(写真左)の場合、ヘルプ画像にあるように右寄りの狭いエリアが逆送りで、残りは順送りというタップ反応エリアを非対称にする措置をとっています(もちろん本の綴じ方向によっては反転します)。なので一応右手で持っても親指をちょっと伸ばせば順送りできるっちゃできるんですが、やはり地味に負担が大きいというか、読書に熱中していると指の伸ばし方が足りずに逆送りになってしまってイラッ☆とします。これに関して設定は一切できません。また裸で片手持ちする場合、画面上の枠を人差し指と中指で挟むようにして持つことが多いんですが、この状態で親指でタップすると上部のツールバー呼び出しゾーンが反応してしまうこともしばしば。

参考までにkobo gloの設定画面も載せておきます(写真右)。デフォルトは左右の一定ゾーン、設定で真ん中部分まで使うことができますが、両方順送りに指定することはやはりできません。このプレビューで見る限り、逆送りゾーンも結構太いみたいです。

kindlekoboglo

この辺りの割り切り、シンプルさがiOS等を爆発的に普及させた大事な観点で、日本メーカーが苦手とする部分でもあるんですが、当のApple製リーダーiBooksですらこの点は認識してカスタマイズ可能にしているんですよと言いたい。

脱獄したらこの辺りの境界座標をいじれるよ、っていうなら迷い無く脱獄したいレベルです。

■画質

KindleDXを除く多くの電子書籍端末は長らく600×800というのが主流でしたが、kobo glo共々ついに758×1024と高解像度されました。さすがにKindleの小説コンテンツはその恩恵を感じられます。一方Kindleコミックはまだまだ微妙。文字はかろうじて読めますが、トーンがつぶれてモアレが発生しまくり。iPad miniでも指摘しましたが、それよりも気になります。例えば無地のシャツを着ているはずのキャラが妙な柄物を着てることに翻案されてるレベル。服ならまだいいですが、髪に模様とかおかしすぎますw。もう少しインテリジェントなスケーリングアルゴリズムを採用するには処理能力が不足なんですかねぇ。個人的にはこれでコミックを読むことはない気がします。

自炊(小説)に関しては、この解像度変更でMeTiltranを使ったリフロー処理をしなくても、ChainLPの余白カットだけで実用になる域になったのが大きいと思います。特に一段組の文庫本なら充分です。画質的にはPDFが綺麗らしいんですが、なぜかページめくり方向が左綴じ固定になってしまう仕様で、現状はやや文字が太るもののmobi形式を使うのが無難かなという気がしています。自炊レシピについては別エントリにて。

■その他

KindleDXの頃と違い、充電器は付属していません。まぁいまやスマートフォン用にUSB5V充電器やmicroUSBケーブルなんて家に転がってる人が多いので妥当なところでしょう。ただ付属のmicroUSBケーブルはKindleDXに付属のものと似ている手触り。DXのものは1,2年で皮膜が硬化してボロボロに割れて来たので、今回もイヤーな予感しまくりです。

iPad miniでPC遠隔操作が捗るわぁ

iPad miniが来て改めてPC遠隔操作系アプリを再評価。この小さくて軽いデバイスの上でWindows機の操作ができるというのはそれだけでちょっとワクワクします。

試したのは前記事でも書いたiTap RDP(1,000円)とSplashtop 2 Remote Desktop(600円)(価格は執筆時点)。

■iTap RDP

Windows標準の遠隔操作プロトコルRDP(Remote Desktop Protocol)を使用するので、Windows側は特にサーバーソフトを入れる必要がない一方、そもそもProfessional/Business以上のEditionしか対応してない。Home系Editionの人はいきなり選から外れます。σ(^^)はもともとPC-to-PCでもこれを使いまくりで、購入するOSは全てProfessionalを選択しているので無問題。最近のバージョンからは音声もiOS端末側で鳴らすことができるようになりましたが、たまに途切れるのでゲームとかにはちょっと厳しい印象。

長所としてはタップ箇所をズーム表示するルーペ機能があり、画面全体を拡大しなくても精密なポインティングができる点。

たまに寝室でiTunes上の音楽をAirPlayで枕元のコンポに流そうとしたけど、母艦でiTunes起動してなかったわー、とかテレビの録画周りの設定いじる時とかに重宝しています。

■Splashtop 2 Remote Desktop

こちらは独自プロトコルを使用しているので、サーバー側にも常駐ソフトをインストールする必要がある一方、パフォーマンス的にはRDPよりも良い感じ。Nvidiaドライバに最適化してるということなので、GeForce派の人には特にマッチするかも知れません。Radeon機では試してません。

音声も含めて割と快適なんですが、一部のゲームで全画面表示にしようとすると「直接描画には対応してません」的なエラーになります。DirectXを使ってるといいのか使ってるとダメなのかよくわかりませんが、相性問題が発生しやすいのは確か。画面が狭いiPadで使う上、やはりゲームは余計なノイズがない全画面表示でプレイしたいので、これはちょっと厳しい。しかも、一度この状態になると、一瞬でもフォアグラウンドになる度にこのエラーになって、終了もままならないことすらあります。ALT-F4で素直に終了してくれるソフトはいいんですが、それすらフックしてゲーム画面上に「終了してよろしいですか?」とか確認するようなソフトはもはやタスクマネージャーで殺すしかなくなります。

一方でRDPではできない長所としては、電源操作ができる点。RDPだとスタートメニューの一番下の項目が「ログオフ」とかになってしまい、スリープやシャットダウン操作ができません(まぁコマンドラインやバッチファイルを駆使する手はありますが)。また試してませんが、Splashtop 2アプリ上からWake-on-LANシグナルを使ってPCをスリープからたたき起こすことができるようです。あと、マルチモニタに対応している点も優位かと。

 

うーん、一長一短で用途によって使い分けというところでしょうか。どちらもそれぞれマウス操作をタッチパネル操作に置き換えるにあたって独自の操作ルールを定義していて、これまた一長一短だし、片方に慣れるともう片方にスイッチする時にこんがらがるという問題も。全体的にはiTapの方が素直で覚えやすい印象です。三本指を使わなければならないシチュエーションが少ない(切断時とコントロールパレット呼び出しのみ。どちらもスワイプ。)。一方、Splashtopは画面のスクロール(表示範囲の移動)が三本指スクロールな上に、パレットの呼び出しの三本指タップの反応がいまいち渋くてイライラしがち。Splashtop2はトラックパッドモードというのがあって、これとのトグル切換に二本指タップを使います。このモードは絶対位置のポインティングではなく、指の移動量が現在のマウスカーソル位置に相対的に加算されるタイプの操作方式で、片手でデバイスを保持して親指の可動範囲だけでポインタを画面全体に行き渡らせることができます。これはとても便利なんですが、右クリック、左クリックの各ボタンが画面下に固定されているので、結局そちらに指を動かさなければならない。このボタンの位置を自由にカスタマイズできたらいいなぁと。あと紙芝居ゲーの読み飛ばしに不可欠なCtrlキーもその近くに置けたら神だよなぁとか。要望送ってみようかな…

どちらもLTEでつながっているiPhone5のテザリングを通してVPN経由でも使ってみましたが、レスポンスは充分です。ちなみにこの時iPad mini側で測定した下り速度は19Mbpsでした。

XperiaSXのバッテリー調整 ~電話帳サービス無効化~

最近、XperiaSXのバッテリー消費が妙に激しくなってきました。基本的におサイフケータイ専用機なのに1~2日でバッテリーがなくなる位。以前、Battery+というアプリを入れてスリープ中は3GもWiFiもオフになるようにしてから、消費グラフはほぼ横ばいで減らなくなってたんですが、いつのころからかグングン減るようになっています。BatteryMixでアプリ毎の消費をみると「電話帳サービス」が80%位占めています。この「電話帳サービス」は他のdocomo製Android端末でも悪名高いバックグラウンドアプリで、電話帳の個々の登録相手との通話、SMS、SNS履歴などを一見できる様、色々データ収集に勤しんでいるようです。一覧対象を絞り込めるのですが全てをオフにすることはできず、最低1つはオンにしておく必要があります。全く余計なお世話です。あくまでdocomo製「電話帳」アプリの補助サービスなので、Xperia版など他の電話帳アプリを使う分には全く不要。無効化してしまいます。

さて、無効化方法をググると「アプリ->すべて->電話帳サービス->無効化」という手順がすぐに見付かるのですが、何度見ても手元の環境では「無効化」という項目が見付からない。実はバージョンアップ履歴があると「無効化」ボタンが更新アンインストールボタンに置き換えられていたのです。初期バージョンに巻き戻さないと無効化ができない、というわけですね。なんだかこれも納得いかない仕様です。そういえば少し前にこれをバージョンアップした頃から現象が出てるような気が。

せっかくなので一応図解しておきます。

sx_battery1設定->アプリを開き、上の見出し部分を右にスワイプして「すべて」を出現させてタップします。

次に一覧から「電話帳サービス」を探してタップ。「すべて」だとかなりの数が出るのでずっと下の方です。


sx_battery2写真の様に「無効にする」が出ていればそれをタップ。「アップデートの削除」になってる場合はそれをタップすれば「無効にする」に変化すると思います。

無効化するとリストでは一番下に移動します。なくなったようでビビりますが、再度有効化したい場合は、一番下まで探してみれば見付かるはずです。


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これで、バッテリー消費量が横ばいに戻りました。赤が充電中、青が使用中です。この記事を書き終わる時点で4時間経過していますが、いまだ100%のままです。σ(^^)の使い方だとこれのペースなら何日も保ちます。

普通にメイン端末として使う人にとってもこの違いは大きいんじゃないでしょうか。