とにかくCポートの多い充電器がほしい~UGREEN Power Delivery Fast Charger Gan X 65W

久しぶりの現場仕事を控え、細々と機材を買い揃えています。

1つは前から欲しかったUSB Type Cポートのマルチポートの充電器です。Type-CはPD(Power Delivery)の最大ワット数勝負なところが大きく、ポート数方向で頑張っている製品があまりないように思います。手持ちで最大でも2ポート(+Aポートが1,2口)のもの止まり。なかなかType Aみたいに7ポートとか10ポートとか景気のイイヤツはお目にかかりません。供給電流が大きいのでどうしても発熱の問題などがあるのでしょう。個人的には高出力のものは別で所持しているので、PD18Wでもいいから3,4ポートくらいあるのがいいなと思って探しました。

で、今回見つけたのはC x3 + A x1ポートのこちら。

上2つの口がMax 65W、3つ目が18Wで、合計で65Wという仕様です。つまり1口目が65W使ったら残りの口は使えない(あるいは均等に分配される)というわけです。ノートPC複数台を同時充電できるわけではないです。ただ例えば1つ目が終わったら自動的に2つ目が65Wまで上がるのであれば、寝る前につないでおけば済みます。実際に現場仕事ではホテルで寝る前につないでおける口の数が重要だったりします。口の数が足りないと充電終わったものから差し替えていく手間が発生します。

65WというとミドルクラスのノートPCくらい(MacBookでいうとPro13くらい)までは余裕。ハイエンドもスリープ中にゆっくり充電するくらいはできる、という感じ。(18Wくらいが多い)スマホなら3台同時に急速充電できるくらいですかね。サイズはGaN(窒化ガリウム)タイプなので出力の割にコンパクト。MacBook用充電器でいうと30Wクラスより微妙に大きいかな?くらい。もちろんプラグは折りたためます。

サイドにはUGREENのロゴと斜め縞のシボが入っていて、質感は悪くありません。

まだ全力運転させてないので、発熱の程度はわからないですが、仕様通りに動いてくれれば今回のニーズを満たす良い選択肢かなと思います。

 

BOSE SleepBuds → SleepBuds IIに無償交換でゲットだぜ!

BOSEのイヤホンもどきというか快眠デバイス、SleepBudsをめぐる顛末。

SleepBudsは2018年に登場したイヤホン型の快眠デバイスです。完全ワイヤレスイヤホンのような形状ですが好きな音楽を鳴らすことはできず、ノイキャンもない。単に寝室周りのノイズ(いびきとか)をかき消しやすい環境音(雨音、風音、飛行機のキャビンの騒音、たき火のパチパチ音、etc.)や専用音楽を流すだけのデバイスです。なんですが、機能を削ったおかげか普通のTWSイヤホンよりも一回り小型で、寝ホンとしてのつけ心地が最高というかノーストレス。横向けに頭を枕に押しつけるようにしても全くといっていいほど干渉しない。どちらかというと自身がイビキ音源な私ですが(CPAP療法中)、エアコンや時計の針の音、動物達の活動音でも寝付けなくなる達なのでメッチャ重宝していました。つけて寝ると途中覚醒が格段に減る感じ。

しかし設計上の欠陥がありバッテリー充電不良問題が勃発。多くの人が交換してもらうも根本的な解決に至らず、ついに2019年には発売中止、希望者には全額返金という措置がとられました(2019年末まで受け付け)。

しかし私は本製品を気に入っており他に代わりになる製品もなく、BOSEからも後継モデルが出るかどうかも定かではなかった為、返金よりも手元に残すことを選びました。

翌2020年、BOSEは欠陥を修復した後継モデルSleepBuds IIを発売。

個人的にはギャフン!という感じでした。充電問題が(たぶん)修正されている上、ケースの充電ポートがType-Cになってたり、レビューをみるとBLE接続も速くなったとの評価で初代を返品しておかなかったことを後悔しました。まぁ、性格的に資金をプールしておいたとも思えないけどw。

とはいえもう3万ぶっこむのもキツいので、騙し騙し使いつつ、やっぱり右側が使いたい時に充電できてなかったりスマホで認識できなかったりで徐々に使わなくなっていきました。

そして先日から毎朝オンライン会議があるプロジェクトに参加することになり、少しでも睡眠状況を改善しようと久しぶりに使おうとしたところ、、ついにどう足掻いても右側が認識しない。ケースの充電ランプからみても全く充電できてない気配。右ユニットを左ユニット用の充電スロットに無理矢理セットすると充電してそうな点滅パターンになるので一縷の望みを託して様子見したりしたけど結局どうやっても復活はならず。

もう改善できまへんとばかりに返金まで受け付けてたくらいなので修理サポートしてもらえるかすらわかりませんでしたが、自分でバラして電池交換した猛者の記事とかも見付からないし、ダメもとでサポート依頼してみることに。ネットに書かれているケースファームウェアの更新やリセット操作などやれることはやり尽くしたので、サポートにそれをしてみてと言われる手間を避ける為に、やったことを列挙しようとするも、なぜかサポートフォームの故障状況説明欄がTwitter並に文字数制限が厳しく、メッチャ苦労しました。そしたらなんということでしょう、人力を介さず、その場で「その製品はSleepBuds 2への無償交換対象だから着払いで送ってくれたら新型送るで」的な画面に!

画面の文面を規定文字数に縮めた苦労ェ…先に言えよ!っていうか2に交換決まった時点で既存ユーザに通知送れよ!!と思ったり思わなかったりしたものの、棚ボタ的に新型が手に入ることに。まぁ欠陥があったので当たり前といえば当たり前かも知れませんが、いちど返金措置をつっぱねて自己責任で使い続けたユーザに改めて交換提案してくれるという意味では太っ腹のイケメン対応と言えるんじゃないでしょうか。

■ファーストインプレ

初代を送ってしまったので比較写真が撮れないですが、充電ケースとの接触端子が2ピンから3ピンに変更されています。より安定して充電を行うための措置でしょうか?雑に放り込むだけでマグネットで定位置にスチャっと収まる仕組みも同じですが、マグネットの位置なども変更されています。USB充電端子がmicroBからType-Cになったのは地味ながら嬉しい。出張とかにも持っていくので、microUSBケーブルが必要な製品が1つでも減るのは有り難い。カラーもシルバーからシャンパンゴールド的な色になって高級感が増した感じ。LEDも真っ白なものから少し暖色寄りのカラーになっていて、就寝前に暗くした部屋で使っても目に刺さらない感じがナイス。

本体のつけ心地は今のところそんなに違いは感じず。

サウンドライブラリも随分数が増えており、転送速度も上がったみたい。初代は何十分もかかるので、寝る前にオンラインのライブラリから選んでもその場ですぐに本体に転送して使うのは無理でしたが、新型では2,3分くらいあれば転送できます。ただしバッチ転送はできないので、1曲(?)ごとに操作が必要。本体のメモリはさほど余裕がないので、あれもこれも試すには毎度削除して空き容量を作ったりと面倒ですが、お気に入りが見付かって固定されるまでは我慢かな。ちなみにこちらからサンプルを聞く事が出来ます。

■まとめ

BOSEが失敗にめげずにこんなマイナージャンルの製品でも後継改良モデルを出してくれたことも、旧モデルユーザーに交換サービスしてくれたことも感謝感激です。これで毎朝早起きワークスタイルも頑張れそうです。

もしまだ初代を頑張って使っている方がいらしたら、是非一度修理依頼フォームにシリアルNo.入れて進んでみるといいと思います。

ノイキャンもないどころか好きな音楽すら聴けないデバイスに3.3万円というとかなり覚悟のいる製品ですが、BOSE公式サイトで購入すれば90日間返品返金保証があるので興味がある方はそちらをご利用になってみるのも手かも知れません。

あと、これはこれで素晴らしいガジェットですが、そろそもこれくらいの完全枕対応の寝ホンが登場しないですかね。電池2時間くらいでいいので…

 

ロボット掃除機買い換え ECOVACS DEEBOT OZMO T8+

2015年に発売日買いしたDyson 360EYE、前居では使いどころがなく死蔵されてましたが、新居で再度活用できるかなと再起動。電池がヘタってたので、活入れしたり新品交換したりもしたものの、ケーブルやカーペット、衣類などをタイヤ(キャタピラ)に噛みこんでしまい走行不能になることが非常に多く、せっかくロボット掃除機におまかせとばかりに外出したり寝たりしたのに、リビングに戻ったら途中で擱座して止まっていた、なんてことばかり。

ハイテク好きとして、ランダム走行タイプは買いたくないので、買い換えるなら同じDyson 360の後継機Heuristか、ルンバのS9+やi7クラスかなと。しかしどれも発売から時期が経っており、いまにも新型機が出るんじゃないかと思うと(主に同居人の)食指が動きませんでした)。また新型にして吸引力やマッピング性能が向上しても、現在懸念となっている噛み込みによる擱座問題が改善されなければ意味がありません。ルンバの短期サブスクやDyson公式サイトの返品可能サービスを駆使して実地検証するしかないかなぁなどと日々思っていました。

■ECOVACSとの出会い

Dysonのコードレス掃除機V12/15が出たのでレーザー照射がどんなものか試してみようとヨドバシの掃除機コーナーに立ち寄った際、販売員さんと雑談したり、手持ちタオルを360Heuristやルンバのコース上に置いて「やっぱ噛みこんで止まっちゃうねー」とか話をしていた折り、そういう布やコードを巻き込まないことを売りにしたメーカーがあるんですよ、とそこのメーカーから来ていた販売員さんにつないでくれました。

それがECOVACSというメーカーのDEEBOT OZMO T8 AIVIというモデルでした。

家電ウォッチのレビュー記事が詳しいので見てみていただきたいのですが、簡単にいうとD-ToFのレーザー測距(いわゆるLiDAR)に加えフロントカメラの映像をAI解析してコードや靴下みたいな障害物を判別して避ける、というシロモノです。しかもリモートでそのカメラ映像をみられ、動くネットワークカメラとしても使えるということでかなり興味をひかれました。しかし、実際にタオルを目の前に置いてやったらあっさり擱座(笑)。まぁずっと待ってたら異常検知して自力脱出した可能性はありましたが、とりあえず噛むことは噛むぞと。

それでもまぁ説明員さんによるプレゼンテーションに感化されたり、スマホでレビューが非常に高評価なのをチェックしたりしてこのDEEBOT OZMOというシリーズはかなり良いものだということになり、同じT8系統で自動ゴミ収集スタンドの付属したT8+をゲットしました。

その時のヨドバシ店頭価格が99,800円でしたがAmazon最安値が7.5万円くらい。詳しく説明してくれた販売員さんの実績になるならできるだけその場で買おうとしましたが、価格相談したところ「自分はメーカーから来てる人間なのでどちらで売れても全然構わない」と言ってくれたので、お言葉に甘えてAmazon(マケプレでイーベスト電器)でゲット。価格.comでの最安値も99,800円だったので、イーベストの値段だけ突出して安く、後で間違えましたって取り消されたり、違う機種が届いたりしないかドキドキでしたが、無事二日後にT8+が到着しました。

なお、自動ゴミ収集スタンドが付属しないT8無印だと5万円台。

後述する性能の高さ、多機能、完成度さを考えると非常にコスパの良いシリーズだと言えます。不覚にも知らないメーカーでしたが、家電批評ベストバイを取っていたりコスパも含めDysonやiRobot(ルンバ)と勝負できるメーカーだと思います。

■Deebot OZMO T8+の特徴

  • D-ToD(iPad Proとかについてる測距システム)によるマッピング
  • 立体検出でケーブルやカーテンの裾などを噛みこむトラブルを従来比20~40%減
  • 自動ゴミ収集スタンドで30回分のゴミを自動吸引し蓄積(紙パック)(+のみ)
  • 同時水拭き機能
  • スマートスピーカー対応(Google Home/Alexa)
  • 家電批評2021年4月号ベストバイ(水拭き付きロボット掃除機として)
  • 別売りストロング電動モップ装着で、毎分480振動で圧力をかけながらモップがけ

とのこと。もちろん今時のスマホアプリで、

  • リモート操作
  • マップ確認(リアルタイム)
  • 禁止エリア指定
  • 指定エリア清掃

などは可能。

後継モデルとしてT9/T9+が発表されていますが、ホワイトカラーになったのとニオイ玉入れてニオイ巻き散らかしながら掃除ができるようになったくらいが違いで、価格がリセットされることを思うと、(その違いに魅力がなければ)安くなったT8/+がお買い得だと感じます。私が買った7万代はたまたま運が良かったようですが、それでなくとも10万切るというのはコスパ高いでしょう。

もちろん、きちんと動いてくれれば、、ですがはてさて。

■ファーストインプレ

トップカバーを開いたとこと

トップカバーを開くとゴミタンクやメイン電源スイッチがあります。T8+なら勝手にスタンドにゴミが吸引されていくので、基本的にここはあまり触る必要がないでしょう。手前のグレーのプレートはなんと掃除ツールです。

髪の毛などが絡んだ時に使うカッター搭載

タイヤの軸などに絡んだ髪の毛などを除去するのに使います。安全優先で刃が奥まったところにあるのでやや使いづらい気もしますが、慣れれば使いこなせるかな?

本体底面

上側が進行方向。両端の回転ブラシは消耗品ですが2セット付属しています。手前側が水拭き用の水タンク。安っぽさ、壊れそうなどの感じはなく質感は充分です。

メインブラシ部分

黄色いメインのブラシはシリコンのスイーパーとブラシのハイブリッド。カバーを外せば簡単に脱着、清掃できます。

タイヤ部分

タイヤはDyson360Eyeのような無限軌道(キャタピラ)式ではないですがグリップの良さそうな大きめのもので、沈む量も360Eye並で走破性は高そう。

おそらく段差落下防止の距離センサー
ステーションは紙パック式

開封して始めて気付きましたがステーション側は紙パック式です。ここに消耗品があるのカーって感じですが、まぁせっかく掃除毎にゴミを触らずに済むようになっているので、最後にまとめて捨てる時もゴミは見たり触りたくないよねっことでしょうか。紙パック式の掃除機を使うのは10年以上ぶりなのでちょっと逆戻り感。ちなみに2つ付属。

本体からタンクに吸い上げる経路

関心したのはステーションの底面。掃除機本体の底面からここを経由して負圧で吸い上げるのですが、経路が多重化されており万一片方が詰まってもバックアップ経路があるということになります。しかも外して洗えるっぽい。公式サイトによると収集スタンドを付属したのはEcovacs社が世界初なんだとか。iRobotのスタンドをあまりマジマジと見たことはないですが、こちらも充分に作り込まれている印象です。

動作音はオートならかなり静か。吸引力番長のDyson360Eyeがことさらうるさかったのもありますが、店頭で動いているルンバと比べても充分静かなんじゃないかと思います。じゃぁゴミが吸えてないかというとそういうこともなく、ほこりからペレット状の猫砂までしっかりととれてる気がします。ただし基本的に毎回ゴミタンクを目にすることがないので、Dysonのように「昨日の今日でまたこんだけとれてるカー!」みたいな達成感はないです。部屋に目立ったゴミが落ちてないからいっか、みたいな。まぁ本来それでいいんですけどね。まだ水拭きは試してません。別途同居人お気に入りのブラーバジェットが継続稼働中なので、そちらの拭き取りもあって床の綺麗さに不満はなし。

そしてDysonで最大の不満だった落ちているタオルとかケーブルとかに絡まって動けなくなるみたいなエラーはほぼなし。初日に7cm位のSカンを丸ゴとブラシに巻き込んで警告出たり異音を鳴らしてたりはしていたけど掃除自体は続行してました。感動したのは、そこで一時停止してひっくり返した異物を除去した後。今まで使って来たロボット達はなるべく現在地を見失わないように元の位置、元の向きに置き直すことを意識していましたが、こいつは再開時にすぐに動き出さずに数秒測位を行って現在位置を確認します。なので、同居人のように雑に持ち上げて「いいからこっちやってて」みたいな置き直しをしてもきちんと継続できるんじゃないかと思います(一時停止を伴った時だけか、持ち上げただけで再計測するのかは未検証)。

マッピングが優秀なのか比較的短時間で掃除を終えてベースに戻っていきます。「あれ?もう終わった?」という感じ。でもマップをみるとだいたい部屋全体をまわってるという。ただ地続きな洗面所とか廊下の奥までは(マップ上では見えてるのに)何故か行きたがらない。どういう基準なのか行かないエリアは手動指定しても行かないことがあります。メインであるリビングの掃除っぷりは不満なし。

アプリのデザイン、ユーザビリティも上々です。機能も操作フローもこなれており、仮に実家の家族に贈っても通常利用にはそれほど困らないんじゃないかという印象。

アプリのトップ画面

唯一このトップ画面(複数ロボットを選択できる)でローカライズが残念なところが2点。「オンライン」が文字幅足りなくて欠けてしまっているところと、一番大事な選択したロボットの詳細マップ画面に遷移するためのボタン。「ロボットを入力する」ってなんやねん!たぶん「Enter robot」を直訳したんでしょうけども(笑)。「ロボットを選択」とか「詳細画面」とかに意訳してほしいところです(公式サポートアドレスに意見メールしておきましたが特に返信なし)。

スマートスピーカー対応の掃除機も初ですがなかなか便利。Google Homeは掃除機クラスがあるので「掃除して」でOK。Alexaはスキル経由になるので「ディーボットを使って掃除して」みたいな言い方が必要。ただし定型アクションで好きな言い方を登録してリダイレクトしてやれば問題なし。

■まとめ

家電好きを自称するくせにEcovacsを知らなかったとは不覚もいいところですが、運良く上位モデルをお手頃な値段で買えました。今のところ大きな不満もなくいつか余裕ができたら実家にもプレゼントしたいな、と思うくらいには気に入っています。

ロボット掃除機といえばルンバ一択だと思っている方は一度店頭に見に行ってみるのもいいかも知れません。

7年ぶりのモニター刷新。高解像度化&HDR対応 LG 34WK95U-W

大きな仕事が一本片付いたので、恒例の自分ごほうび設備投資。前々から懸案だったメインモニタ(ディスプレイ)を7年ぶりに買い換えました。

今まで使っていたものは2014年の前々居の時に買ったLGの34UC97-S。3440×1440のウルトラワイド34インチ。60HzでHDR非対応です。それなりに広いモニタですが、コロナ禍でリモートインタビューの機会が増え、「Wordの進行シートで記録とり、Excelで相手のプロフィールデータを閲覧し、PowerPointで提示資料を見せ、OBS Studio経由の映像をZoomで接続」とかやってるとこれでも手狭感が出てきました。サブモニタを1枚足すということも検討したんですが、動画編集などで4KやHDRも欲しいなということでメインをリプレイスすることに。またゲーム用に高リフレッシュレート機も検討したんですが、なかなか全てを満たす製品は見当たらず、言うほどPCゲームしない(結局リビングでPS5でやる)ってことで妥協することにしました。

サイズ制約として、IKEAのFREDDEというデスクを使ってる都合、上方向はこれ以上高くできないというのがありました。普通に16:9の40インチの4Kモニタとかは多分無理。ウルトラワイドに慣れているのもあって今回もウルトラワイドで模索。候補として挙がったのはこの辺り。

候補1 LG 34WK95U-W

タイトルバレしてますが購入したのはコレ。今と同じ34インチながら解像度が上がって5120×2160。27インチ4Kを横に伸ばしたフォームファクタとなります。HDR600のIPS。34UC97-Sの外部入力切替の操作ステップ数が多くて「LGのモニタは二度と買わん!」と思ってたくらいですが、店頭で操作してみて多少して1手間減っていたので許すことにしましたw。ハードウェアキャリブレーションにも対応しているので、追々キャリブレーターを購入したら色校正なども捗るのではと。またThunderbolt3ポートでは85W給電に対応。MacBook Pro 15インチくらいならフル給電可能。16インチだとちょい足りないくらい。

候補2 MSI PS341WU

候補1とパネル同一品じゃないかってくらい似通ったスペック。それでいて4万円ほど安い。仕様上の大きな差はハードウェアキャリブレーションに対応していない点。またデザイン上で気になったのは足の形状が四角形でモニタの足元に色々な機材を配置したい私としてはデメリット。あとOSDコントロール用のジョイスティックが背面のサイド寄りだった点も手を伸ばすのが面倒くさそうで減点。WindowsとMacの行き来などで割と使用頻度高いので。最寄り店舗に展示と在庫がなくて結局現物は視認してないのですが、レビュー動画などをみて候補から外しました。その辺のデザイン仕様が気にならないならばコスパは高いモデルだと思います。

あとUSB Type-Cポートが候補1がThunderbolt3なのに対しこちらはDisplay Port Alt mode付きのUSBのみ。給電についても記載がなく不明。MacBook Proなどで使うにはちょっと気になります。

逆に強みとしては背面デザインでしょうか。端子が下向きかつカバー付きなのでゴチャゴチャするコネクタ周りが見えない。壁面寄りでない場所に設置するなど背面の見た目も重視するならこちらもアリかと。

候補3 LG 38WK95C-W

店頭で候補1の34WK95U-Wと並んで展示されていてちょっと揺れたのがこちら。解像度が3840×1600と、現行の3440×1440から微増となり、その分サイズが34->37.5インチと大きくなっている選択肢。やはり物理的に大きくなるのはインパクトとしては大きい。値段も候補1とほぼ同じで、解像度を取るか物理サイズをとるかという勝負。

その他、ゲーミング性能としてはSAMSUNGのOdessey G9とかも以前から気になってたんですが、

  • 日本未発売で並行輸入になるのでサポートが不安
  • 発熱がスゴいらしい
  • 高い

上に縦ピクセル数が1440と現状というのも微妙な気がして却下。

 

 

34WK95U-Wレビュー

ハード周り

前面のデザインはほぼ一緒。センター下にあったLGのロゴがなくなった位。大金はたいて買い換えた感が希薄です…

OSD用のジョイスティックも従来通り底面のセンター。しかしOSD自体の操作フローやレスポンスは改善されていてマシになっています。従来は外部入力選択がメニューツリーを2階層くらい辿らないとならなかった(信号がない時だけはトップから左にいけば入れた)のが、34WK95U-Wでは常時左に入力選択がアサインされるようになりました。地味ながら大きな改善です。

スピーカーは7W+7Wから5W+5Wにダウン。まぁどのみち外部スピーカーを使うのでキニシナイ。ただ34UC97-SではPC側からボリューム調整できない仕様だったのが34WK95U-Wでは普通にできるようになったのがこれまた地味ながら実用性の高い改善です。ちなみにWindows10からみて「16ビット/48000Hz (DVDの音質)」のサウンドデバイスになります。

ケーブル周りでは、MSIのところで書きましたが背面直差しなのはコストカット感あります。特に電源ケーブルの付きだし感がスゴい。ただ付属の電源、DP、HDMI、USBケーブルが全てホワイトなのはせめてもの気遣いでしょうか。そこまでするなら別に最初から黒でいいわ、という気もしなくもないですが(結局写真のようにWebカメラつけたりすると浮く)。色味でいえば34UC97-Sのシャンパンゴールドの方が好きだったかな。

背面。端子類は高めの位置にあり、背面パネルから垂直に突き出るタイプ。

別途スタンドに装着できるケーブルホルダーが付属しているので、片側から見る分には割と綺麗にまとめられるかなという気はします。どうせならスタンド支柱の中に隠せるともっと綺麗かも。

脱着式ケーブルホルダー

解像度かサイズか、それが問題だ…

候補1がいくら5120×2160といっても、サイズが34インチのままだと100%表示では文字がめっちゃ小さくなって老眼入ってきてる目には実用になりません。結局150%とかで使うならば実用上の解像度は大してかわらずただフォントや写真が綺麗になるのがメリットという感じになります。それでもまぁWindowsももはや100%で使う時代でもなく、サインインしなおさずにスケールかえても不具合のあるアプリはかなり減って来ているので、用途にあわせて色々なスケールで使える選択肢があることが大事かなということで解像度をとることに。ブラウザやOfficeなら動的にスケールかえて使えるし。

なお、横5120pxを150%スケールで使うとほぼ3440pxディスプレイと同等の広さ感&文字サイズとなります。これだと作業性は変化なし。Windows10の場合その間は125%しか選べない。macOSだと更に選択肢は減るけど、たぶんオンラインユーティリティとかで選択肢は増やせるはず(まだ詰めてない)。

今のところ買い換えた実感が欲しくて125%で使っています。ほとぼりが冷めたら150%になってる予感も(笑)。でもまぁUI類は多少小さくてもメインコンテンツの文字さえ大きくできれば良いので、125%や100%にしつつブラウザやOfficeのデフォルトスケールだけ拡大するってのが落とし所かなぁとか。文字をスケールしても綺麗なのが高解像度の利点ですし。

YoutubeでHDRが見られる幸せ

PCでNetflixでHDRな映画を見るということは基本ないので、HDRコンテンツとしてはYoutubeが主な用途になります。とりあえず普通に見えています。たまにへんな白飛びしてたりしますがこれはたぶんHDRの規格の違いでYoutube側の変換が上手くいってないとかなのかな。追々自分でもiPhone 12Pro Maxやα6600で撮った動画をPremiere ProでHDR編集してYoutubeに出す手習いをしてみようとお思います。

HDRを有効にするとスクリーンキャプチャに支障が出る問題

というのがあるぽいです。というかChrome/Edgeの問題というべきか。主要な画面キャプチャツールがHDRに非対応なため、白トビした画像になってしまう模様。逆にHDR対応のXBox Game Barを使ったら保存形式がHDR対応のJPEG XR(.jxr)になってしまい、一般的な用途には使いづらくなる。

いまのところChrome機能拡張かコントロールパネルから都度ON/OFFしてやるしかないのかな?愛用しているWindows標準の「切り取り&スケッチ」が自動SDR変換に対応してくれるといいんですが…

 

屋根裏部屋の換気に電源が欲しいがコンセントがない!そんなあなたにセパラボディ

昨年移り住んだ賃貸戸建て住宅には屋根裏(天井裏)部屋があります。購入したガジェットの箱などが捨てられない派にはとりあえずの仕舞い場所として大変重宝します。しかし住宅自体はかなり古い作りなのでなんと換気扇がありません。夏の日差し照りつける屋根の真下になるのでこもる熱も半端ない。空き箱類ならまだしも本とかCD/DVDは大丈夫か?というレベルです。

さりとて借家なので勝手に電気工事するわけにも行かないし、そう何万も掛ける気も無い。昨年の夏の終わりに引っ越してとりあえずやり過ごした感じでしたが、今年もそろそろ温度が上がってきており、少し探し物をするだけでも汗だくです。なんとかしないとなぁと思って暇を縫ってリサーチ。

コンセントはないですが唯一E26の電球ソケットがあります(さすがに照明はついている)。これってAC100Vが直接配線されているものなので、理屈的にはここから電気取れるんだよなぁーと思って探してみると、バッチリ私が求めていたものが存在しました。

名前がちゃんとついていてセパラボディというそうです。Wikipediaに載ってすらいます。なんだか怪しげな美容商品みたいですが、PanasonicやELPAなど老舗が販売している真っ当な商品のようです。

パナソニック セパラボディ WH4101

パナソニック セパラボディ WH4101

232円(01/23 09:37時点)
Amazonの情報を掲載しています

セパラボディ

奥側がE26口金、手前側がAC 100Vのコンセント穴になっています。

つまりこうなる

適当な電源コードを差し込んでみるとこんな感じ。現在の感覚だと賢いんだか頭悪いんだかよくわからない商品ですね。まぁ電気的には至極当たり前で形状を変換してる(元に戻している?)だけとも言えます。いや本当に電気が家庭に普及しだしたころは、このねじ込み式が先で、これを分岐して使うのが普通だったわけで、むしろそこから現在のコンセント形状に移っていく過程では当たり前に使われていたのかも知れません。

ともあれこれさえあれば屋根裏部屋唯一の電球ソケットから通常のAC100V製品が使えるコンセントを得られるというわけです。ちなみに一般的な壁付けのコンセントや延長タップが15A上限なのに対し、こちらは6Aと半分以下が限界となります。電子レンジやドライヤー、ストーブなどの大きな電力を使う電気器具には向かないので注意が必要です。

■薄暗い照明環境をアップグレードする

電源が取れるとなれば色々可能性は広がります。夏に向けて換気をどうにかするというのはさておき、とりあえず電球ひとつでいまいち薄暗かった照明を改善してみることにしました。まず電球のソケット数を増やすためにライティングレールを導入。既存ソケットが天井ではなく壁面だったので使用したのはこちら。

これで1m幅の任意の位置に電球ソケットを設定できます。足りない場合は延長用レールとジョイントを買えばさらに伸ばすことも可能。

ソケットはとりあえず3つ、角度が変えられるものがいいかなと思ってこちら。

3個中、1つだけ接触が微妙なのがありましたが、一度位置決めすればそうそう触るものでもないかと思いそのまま使っています。

そして電球ですが、いずれ換気扇なりをつけたなら廊下にある壁スイッチは常時通電することになります。ので電球だけ独立でON/OFFできなければならず、他の廊下や階段でも愛用しているIKEAのTRÅDFRI(トロードフリ)を追加導入することにしました。E26口金タイプでホワイト系だと1000lmで色温度も変えられる2,499円の対応と、806lmで調光(明るさ変更)のみ799円のものがあります。今までの階段、廊下はセットモデルだったのもあり前者だったんですが今回は後者にしてみました。価格が3倍違う割に明るさはそこまで差がないので調色が不要ならばかなりコスパが高いです。ライティングレールで数を増やさずに一番明るい電球にする手もありましたが、今回は物陰ができやすい屋根裏部屋物置なので、配光的には点光源で明るいよりは複数箇所から照らせることが重要だろうと。806lmタイプは60W相当の明るさで消費電力は8.9Wとなっています。3つ点けても27Wなので、6A(x100V=600W)のセパラボディ経由でも余裕ですね。

IKEAのTRÅDFRIはスマホアプリで制御できるのはもちろん、Google Home、Amazon Echo、Apple HomeKitなどと連携することもでき、声でON/OFFもできます。ちょうど廊下の天井から屋根裏への格納式階段を下ろしたあたりにGoogle Home miniがあるので、階段を出し入れしたり上り下りしながら「OK Google、屋根裏の電気を点けて」などと言えばバッチリです。なんならモーションセンサーを追加してもいいかなと思っています。IKEAのTRÅDFRIシリーズはコスパも高いですが、こうしたアクセサリが豊富なのもポイント高いです。

ともあれまずは照明環境をアップグレードでき、収納物を探索する時の快適度が大幅アップしました。いつでも元に戻せる非破壊施工できたのはセパラボディのお陰です。あとは夏が本格到来するのに備え、本命の換気環境を検討していきたいと思います。