7年目のPanasonic VX系洗濯乾燥機の給水弁を交換した

2016年購入の洗濯乾燥機、Panasonic NA-VX9600Lがまたまた不調になったのでDIY修理を敢行しました。

■不調の内容

今回の不調は給水に関する部分。同居人から給水ホースからジョロジョロと空気を多く含むような音がして、水がほとんど流れていってないとのこと。給水蛇口を絞ってあるかのような雰囲気。最初同居人は給水経路につけてあるSHARPの銀イオン発生ホースAS-AG1が詰まっているのでは?と主張しました。

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だいたい私が後付けしたものを疑ってくスタイルです。ならばと取り外したみたものの状況は変わらず。

ググってみると給水弁という文字通り給水を止めたり流したりするパーツの故障がPanasonic洗濯乾燥機のあるあるトラブルのようです。このシリーズ、消耗品でないのにしばらく使うと故障する実質消耗品的部位多すぎ…

パーツ自体はすぐに入手できてそれほど高額でもないんですが、背面パネルにアクセスが必要で、我が家の狭い脱衣所、しかも排水パンがあって手前に引き出しづらい環境ではかなり厳しい作業になりそうでしたが、いちかばちかでチャレンジしてみることに。

手配したパーツはこちら。

ドンピシャ同一機種ではないですが、特に参考にさせていただいたのがこちらの動画と、

こちらのブログ記事です。

とりわけ動画の中でやられていた「段ボールにネジを刺しておく」メソッドはめちゃくちゃ参考になりました。前回は紙の上にスケッチを描いてそっと置いていたんですが、うっかり紙を揺らしてしまったり猫がいたずらしたら破綻してしまいます。

今回はこのようにマーカーでパネルの概略図を描き、該当箇所にネジを刺していくという方法を採ったところ、猛烈に捗りました。梱包の内側に底板として使われる集めの段ボールでしたが片手で充分差し込めました。

トップパネルとバックパネル(上部)を外したところです。トップはこれまでにも何度も外しているのでお手の物です。背面は参照ブログ記事にあるように結構たくさんのネジがあります。洗濯機を手前に引き出せなかったので、グイっと傾けるようにしながらどうにか外しました。たぶん明日(明後日?)は筋肉痛です。

赤丸部分が問題の給水弁になります。後ろから見るとこんな感じ。

2つのパネルを外せばとりあえず露出はするんですが、このように白い樹脂パーツががっちり囲んであって邪魔をしています。動画のコメントにこれをノコでカットしたという猛者もいましたが、さすがに真似はしませんでしたw。つまりこの給水弁とそれにつながる白い大きなブロックを上にズラす必要があります。そうした上で給水弁を背面方向に引き抜くのが目標です。その為には、まず基板を取り外し、その下の黒いお皿というかボックスも取り外す必要があります。

基板のアップがこちら。数えてませんが非常に多くのコネクタがつながっているので、これをひとつひとつ外していきます。

多くはユニークな色と形をしているので後でどこに刺すんだっけ?とはなりにくいですが、いくつか悩ましいポイントだけ押さえておきます。

まずこの水色と白の2ペア。逆でも刺さってしまうので気をつけます。

さらにこちらの同色のコネクタ。配線の色が濃い方が奥側です。写真では黄色に見えますが、実際には薄汚れた白かベージュ、くらいで白と似ているので気をつけます。

またところどころこういう黄色いピンで配線が固定されています。写真では上方向でわかりづらいですが細いピンが生えているので、それをラジオペンチかマイナスドライバーで押し込んでやると外せます。

ようやく基板と黒いボックスが外れました。奥寄り左右の2つのネジを外すと、この白いパーツ全体が上に浮くので、これでようやく給水弁にアクセスできます。給水弁自体も左右2つのネジで止まっているので落とさないように中して外します。

ついに給水弁を取り外せました!

3つのゴムリングは交換部品に移植します。動画で「シリコンオイルを塗る」とあったので、こちらをホームセンターで買ってきてゴムリングの上と下に塗っておきました(コーナン店舗でゲット)。自動車用のタッチペンのようにフタにハケがついているのでペタペタと。

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必須かどうかわかりませんが、ゴムパーツの寿命が延びたり、水漏れが防げたりしそうです。

給水弁を交換したら全てを元通りに戻していきます。

このオレンジのコネクタだけ刺さるものが無くて悩みましたが、上の写真を見るとどうやら最初からなにも刺さっていなかったぽいのでそのままにしておきました。

■修理成功!

無事に組み戻せたので試運転。もはや音が違います。聞き慣れたジョバーっという勢いのある水音。念のため洗剤投入口の引き出しを外してみると、ドバーっと水が垂れています。今までこれがチョロチョロになっていたので、洗剤が充分に溶けなかったり洗濯に異常に時間がかかったりしていたワケです。

■まとめ

洗濯時に水がほとんど入っていかなくなり、給水弁というパーツを交換しました。3,000円弱+シリコンオイル500円くらいでジョバジョバに水が流れるようになりました。洗濯パンがあって持ち上げられず、洗濯機を手前に傾けながらどうにか達成。このアプローチは男手が必須かも知れません。しかも元々洗濯機の足元に落ちていた異物が、洗濯機の足を持ち上げたことでその下に入り込んでしまい、これを除去するのも傾けながら下に定規などをつっこんで掻き出すのに苦労しました。狭い場所でやる時は極力回りのものを片付けてから動かしましょう(^^;)。

Panasonicのこの洗濯機は定期的に分解して清掃や部品交換が必要になるのはなんだかなーと思います。ウチは洗濯量が多い方だし、他社をそこまでハードに使ったことがないのでわかりませんが、せめてもう少し分解や部品交換が楽な作りになっててくれたらなと思います。何年も続いたVXシリーズはフルモデルチェンジしてLX系統へと置き換えられましたが、あちらはこの辺り改善されてるんでしょうかね。

精密機器輸送スペックのキャリーPROTEX FPZ-09

最近、現場近くで4,5泊のホテル泊まりが増えて来ました。快適な滞在空間を構築する為、着替えやPC装備に加え、FireTV Stickや自前のWi-Fiルーター、時にはMetaQuest Proを持っていったりします。また自分は睡眠時無呼吸症候群(SAS)なのでCPAPという呼吸補助治療機器も持っていかねばなりません。結果、結構な大荷物になります。

これまではLOJELのCuboシリーズのSサイズ(3泊4日用)を使用していました(現場に持ち込む機材類は別で、あくまで宿泊荷物を入れてホテルに持ち込む用です)。

中心線のファスナーを開くことでマチが広がって厚みが増し、容量は37~42Lの二段階となっています。一般的な荷物量ならこれで充分3,4泊可能なんでしょうが、ガジェットの多い自分ではもうワンサイズがほしくなり、一般に5~7泊用とされる60Lクラスで物色することに。

■精密機器も安全に運べるPROTEX FPZ-09

速い段階で目についたのがPROTEXのFPZ-09です。(写真ではちょっと青味がかってしまいましたが)カッチョいいブラックで、ヘビーデューティーな雰囲気がたまりません。実際PROTEXというブランドはカメラ等の撮影機材や各種業務用専門機材を安全に運ぶキャリーケースの国産ブランドで、どのモデルかは不明ですが、シンゴジラやシン仮面ライダーにも登場しているそうです。その性能を一般スーツケース化したのがこのFPZシリーズということのようです。

公式製品ページ: https://www.protex-web.jp/c/suitcase/FPZ-09

公式紹介動画

普段はホテル用ですが場合によっては機材を入れて使うこともあるでしょうし、この堅牢性、防塵防滴性は魅力です。ポリカーボネートなのでそこそこ軽いです。かなり気になりましたが、お値段が7万円近くするのと、納期待ちで直近の出張に間に合わなそうということで一旦見送って、その後もヨドバシAkibaなどでソフトキャリーも含めあれこで検討しました。

■要求仕様

色々見比べて理想スペックとして上がったのは、

・60L程度

先にも書いた通り、今使っているMax42Lよりも大きくするのが目的で、60Lクラスが理想的だと感じたのでこれを目安に選定しました。

・フレーム型

参考:ファスナータイプとフレームタイプの違い

安いものは全周をグルっとファスナーで開け閉めするタイプが多いですが、地味に開け閉めが大変です。実は機材キャリーがこのタイプで、ちょっと必要なケーブルがあるなんて時にも面倒です。今回はフレーム型と呼ばれる、ラッチ式のロックを2,3箇所外したらバカっと開くタイプにしようと決めました。文字通りフレームが芯になって全体の形状保持力が高まり歪みづらいのもメリットです。

・静音ホイールであること

車と交通公共機関使用が半々くらい。電車やバスで現場に向かう際、アスファルトやコンクリート、駅構内のタイルブロックなど様々な地面/床面を移動する時に、ガラガラ音が気になります。特に自宅を出て最寄りバス停に向かう際、閑静な住宅街をけたたましい音で移動するのは憚られます(これがまたバスの時間にあわせて早足での移動になりがち)。

ということで極力タイヤが静かでまた衝撃吸収能力が高いことを条件にしました。

・ストッパー装備

これも電車等で気になるポイントです。(全方向に動ける4輪キャスタータイプは)車両の加減速やカーブにあわせて床面を滑っていってしまうと困るし危ないので、一部の製品はタイヤをロックしておくことができるようになっています。これは是非要件にしたいと常々思っていました。

■結局FPZ-09に戻って来た

家電量販店ながらスーツケースの展示在庫量も豊富なヨドバシAkibaで様々な現物を1時間くらいいじりタオして上記要件を挙げつつ選択したところ、いくつか「いいかも」というのがあったんですが、結局値段が5,6万になってしまい、だったら背伸びしてFPZ-09でいいやんけ、となりました。最大の弱点はストッパーを装備していないことでしたが、トータルのバランスを見て許容することに。

1ヶ月ほど待ちましたが今日佐川さんが届けてくれました。

まだ実際の現場に投入できてないのですが、とりあえず綺麗なうちにと写真を撮ってみました。

左ビュー。フレーム構造でバカっと開くタイプ。
右ビュー。ラッチ式ロック。ハンドルもかなりしっかりしたものがついています。

いい感じですね。フロントオープンとメインブロックが同じドアからアクセスする形だったLOGEL Cuboと違って、独立しているのでそれぞれのアクセスが容易な感じがします(フロントドアからメインにアクセスも可能)。60LクラスでフロントにノートPCなどを出し入れできるコンパートメントがあるのは以外とレアなようです。ドア面にハンドルがあると車などに寝かせて積み込む時に楽なんですが、残念ながらそれは無し。マットな質感なので傷がつきにくいまでは行かないまでも、多少傷付いても気になりづらいかなと思います。実際に傷付いたわけではなさそうですが、LOGELの方が傷付きにくそうな質感ではあります(なにか当たっても滑りそう?)。ホイールはざっと滑らせた感じでは静かそう。荷物をパンパンに入れた時に改めて評価します。ハンドルの使い勝手は至って普通かな。

内部に目を向けると、LOGELで気になっていたノートPCポケットの固定ベルトが金属ホックではなくプラ製のバックルになって、少し上めについているのがいい感じ。LOGELのもノートPC側に金属が剥き出しだったわけではないのですが、やはり固い金属パーツをノートPCの上から押しつけるような形なのはPCが凹みゃしないかと若干不安でした。本品は樹脂パーツな上に、ノートPCよりも上の部分に位置しているのでその当たりの不安はなさそう。メイン部には脱着可能な仕切り板があり、それ自体にもポケットがついています。場合によってはそこにタオルなどを詰めたらより安心かなとも。また初日にホテルにチェックインする前、最終日にチェックアウトした後には客先にも持ち込む場合がありますが、そこでちょっと荷物の出し入れをしたいとなった時に、着替えなどあまり見せたくない荷物を仕切っておくのにもヨサゲ。

中が広いだけに、垂直方向にももう少し仕切りのようなものがあると、各種ガジェットが中でガチャガチャせずに良いと思いますが、そこはない。あくまでスーツケースという感じ。先日ドリキンさんの動画で知って購入したラップで包むなどして中で機器同士が擦れて傷がつくのを防ぐようにしたいと思います。

これ、マイクロファイバーの風呂敷的なもので、表面と裏面をあわせた時だけくっつく特性があるので、中身を包んだ状態で簡単に固定ができるのが良い感じです。もうちょっと安いと数揃えられるんですが。他にもなにかしら良い仕切り、クッション材を物色してみようと思います。

■まとめ

スーツケースをワンサイズ大きくしたことで、ホテル滞在時により多くの機材を持ち込めたり、着替えを多めに入れていくことで、途中で洗濯をする手間やコストを省いたりできそうで、次の出張が楽しみです。少しお高い買い物でしたが、長く使えるでしょうし、カッコ良さで気分もアガるし、客先に持ち込んだ時に話のネタにでもなればいいなと思います。

VX洗濯換装機、ついでにヒートポンプも取り外して洗浄

昨日、VX9600Lの給水弁交換DIYをした後、関連動画を見ていたらヒートポンプを取り外して掃除している動画が出てきました。

今まではフタを外して歯磨き用の電動ウォッシャードルツでちまちま汚れを流すに留めていました。

これだと汚れを奥に押し込んでいるだけという説もあり、本当はユニット外して丸洗いしたいんだよなぁとは思ってたんですが、思いのほか簡単に外せるんだなということがわかり、昨日の作業に使った段ボールが残っており、洗濯機の上のゴチャゴチャも戻してない今、ついでにやってしまうのが効率的だろうと再び分解。

■手順概略

自分用の記録なので、通しで参考にするなら動画を探していただいた方がよろしいかと思います。

まずいきなりフタを外したところのBefore/After。

正直期待したほどピカピカにはできませんでした。というのも今回はユニットごと外しせたので外にもっていって洗車に使っているバッテリー型ケルヒャーで洗ったんですが、ヒートポンプは薄いアルミフィンの集合体で、強い水流を当てると簡単に曲がってしまいます。ビビりながらの作業でしたり、それでも写真奥のブロックの上面を結構曲げてしまいました(ある程度ちまちま復元した)。ので、まぁ手でむしり取れる範囲プラス、ざっとケルヒャーで洗ったという感じです。

ちなみにパーツとしてヒートポンプ部品を取り寄せるとこの外側の黒いケースごと届いて、まるごと交換になるようです。それはそれでかなりのバラしが必要になるので、こちらの動画では中のフィンのブロックだけ交換したようです。

自分もいつか掃除でどうにもならなくなって交換するって時はこのやり方でいいかなと思います。

給水弁交換と比べたら工程としてはかなり少ないですが、一応後で助かりそうなところのメモ。まず奥のキャップを外したところにある3色のコネクタ。位置関係を間違えるとマズいのでパシャリ。

また同じハーネスから、その手前に2箇所の温度センサーピンが刺さっています。断線させないよう新調に引き抜いたところ。

このピンが刺さっている筒のところに、こんな感じの小さな部品がはまっています。これでセンサーと筒の隙間を詰めて固定しているという感じ。引き抜く時にうっかり下に落としてしまわないよう注意が必要です。

これらの周囲のコネクターやセンサーを引き抜けば、あとはヒートポンプユニットは上に持ち上げるだけで外れます。ユニット自体は特にどこにも固定されていませんでした。ただし奥側の筒状のユニットとつながっているので、ヒートパイプを曲げないよう、またアルミフィンを曲げたり指を切ったりしないよう注意深く真上に引き抜きます。

ついでに奥側フィルターが破れていたので注文

ついでにホコリ侵入避けのフィルター(カートリッジを外した奥についている方)が破れていたのでパーツで取り寄せることにしました。フィルターの枠に「PP-TD20.PET」と書かれていたんですが、これでググっても見つかりません。結局、メーカーサイトで洗濯乾燥機の型番でググったところ、こちらのAXW2208-8RX0だとわかりました。Amazonでもヨドバシでも売ってました。お探しの方は参考になさってください。

指紋/Felicaでロックを開錠!セサミTouchが来た!

予約してあったスマートロック用オプション、Sesame Touchが届きました。CANDY HOUSE製スマートロックSesameシリーズ(3/4/5)と組み合わせて使用する、指紋&ICカードリーダーです。

スマホアプリやAppleWatchアプリを起動して操作しなくても、指やICカードをこれに当てるだけで解錠できます。

電池式で配線いらず。Sesame本体とBluetooth圏内であればどこにでも貼り付けておくだけで使用できます。これで税別2,980円とかコスパ高過ぎでしょう。本体のSesame 5(3,980円)と合わせても数千円で、もちろんランニングコストも不要です。

Sesame5本体のレビューはこちら。

■セットアップ

最初に背面パネルを止めている2本のネジをドライバーで外す必要があります。ドライバーは付属しないので自前で用意する必要があります。またネジを完全に緩めても背面パネルはかなりがっちりと防水パッキンではまっており、公式ではネジをピンセット等でつまんで引っぺがすようアナウンスしています。ちなみにこちらは付属のペラ紙ではなくサイトでの案内となっています。発売してみたら問い合わせが殺到して急遽対応しました感アリ。ちなみに爪で無理にネジを掴んで引っ張ろうとしても結構な確率で爪がもげますのでオススメしません。防水のためとはいえドライバーやピンセットが別途必要というのは同社製品にしては手間かけさすなぁという印象でした。

背面パネルを外して中の電池の絶縁シートを抜き取ると電源が入って起動します。しかしアプリで新デバイス登録画面にして待っていても一向にデバイスが見つからない。BluetoothなどをOFF/ONしてもダメ。結局もう一度フタを開けて(本来、再セットアップの時に押せと書いてある)リセットボタンを押す必要がありました。

これからセッティングする人は一通りセットアップが完了するまで、裏蓋は閉じない方が良いでしょう。

一度フリーズもした

いくつかの指紋を登録し、更にICカードを登録している際、ガチで反応しなくなりました。本製品はフタの中のスイッチ以外にボタンはなく、指紋センサーに指を当てるかICカードでタッチするとLEDが光って音が鳴るくらいしか操作要素がありません。これらが全く反応しなくなりました。仕方が無いのでまたしても裏蓋のネジを外し、一度電池を抜いて挿し直して再起動させて解決しました。これ、ネジで固定した背面パネルを両面テープで壁などに貼り付ける方式なので、こういうフリーズが頻繁に起こったら滅茶苦茶めんどくさいことになりそう。ちなみに両面テープは予め貼ってあるものを含め3枚付属しています。どうか普段使いでフリーズしませんように(-人-)。

■取り付け

我が家は大家さんの趣味か玄関ドアが無駄に高級な木製で両面粘着テープで貼るのははばかられます。また壁も凸凹したパネルになっており、結局はめ殺しのガラス部分に貼り付けるしか選択肢がありませんでした(ガラスも凸凹してるように見えますが表面はフラットです)。

左に見えるドアホンユニットに3Dプリンターで固定具を作ってみようかと思いましたが、思い切ってガラスに貼り付け。電池交換やフリーズのたびに剥がす必要があります。3Mの両面テープでガッチリ固定されてますので、剥がす時はドライヤーなどで温めた方がいいかも。

アップ

割と厚みがありますが、逆にそのお陰で指などは当てやすくて良いかなとも。

ちなみに裏側からみるとちょっと目立つ…

■使用感

操作には指またはICカード(SuicaなどFelica)を使用します。

指での操作

指を使う場合、

  • 登録した指で解錠
  • 登録していない指で施錠

という動作になります。つまり解錠と施錠で指を使い分ける形でちょっと違和感あります。確かに同じ指で施錠と解錠がトグル(交互)動作だと、すでに施錠されているのに気付かずもう一度タッチして意図せず解錠状態のまま出かけてしまう、というリスクがあるので仕方ないところではあります。が欲を言えば別で施錠ボタンとかあっても良かったかなと。ちなみにロックかアンロックかはビープ音の長さで聞き分けできるようになっていて登録した指で認証すると「ピッ」と短い音、それ以外の指で認証失敗すると「ピーッ」とエラー音な感じに鳴ります。LEDは常に青発光のみ。人間の指らしきものを検知、くらいの意味の発光です。指でタッチしたあと一瞬の間をおいて「ピッ」または「ピーッ」と鳴って解錠または施錠動作がトリガされます。もうちょっと速いといいなとは思いますが音だけ聞き逃さなければ実用上は問題ないレベル。登録は1タッチのみで、iPhoneなどのように周辺部を念入りに記憶させたりするプロセスはないので、できるだけ同じ角度で指を当てないと認識されないことがあります。これを突き詰めると、あえてエッジ部分でタッチして認証失敗させて施錠、帰って来た時はしっかり中心部でタッチして解錠、のように1本の指で開け閉めできそうな気も。また登録時と同じ角度で当てる限り、あらゆるスマホの指紋認証と相性が悪い同居人の指でもしっかりと認証できているようです。伊達にセンサーがデカくないということでしょうか。スマホのセンサーは小さかったり液晶の下にいたりデザイン優先なところがあり、それと比べると精度が上がりやすいってことなのかも知れません。暗証番号が使えるSesame Touch Proを買わなかったことをブチブチ言ってた同居人にも今のところキレられていませんw。

ICカードでの操作

ICカードは解錠のみ。施錠はできません。ICカードはFelicaならなんでも良いみたいで、物理のSuica/PASMO(半導体不足で無記名のものが新規発行停止だそうですね)はもちろん、iPhone/AppleWatch/AndroidのモバイルSuicaでもOKです。iPhoneだと「エクスプレスカード」に指定してあればロック状態でも触れるだけで使えます(駅の改札と同じ)。ちなみに同居人が使っているGarminのスマートウォッチ(モバイルSuica対応モデル)でも登録できました。

スマートウォッチをしているなら、解錠はそちらでして、あえて指は非常用に小指などだけ登録しておいて、普段は(登録しない)人差し指や親指で施錠、って使い方もアリかなと思います。

■まとめ

とにかく本体とセットでもQrio2の半額以下で買えるSesame5+Sesame Touchというソリューションはコスパ最高だと思います。最終的には更に予約済みのオープンセンサーを追加して施錠は自動化できれば更に便利になる気もします。万一意図せず締め出されてしまってスマホもっていないという場合でも指紋で解錠できるのであれば安心じゃないかと。発売が楽しみです。

指紋とICカード以外に暗証番号も使えるテンキー付きのSesame Touch Proも1,000円違いでリリースされましたが、これだけ指紋とICカードできっちり開け閉めできるならコンパクトなSesame Touchの方で正解だったなという気がします。

STARTREK Picardをホテルで高音質で楽しむためのネックスピーカー SRS-NS7

最近、中断していたSTARTREK Picardを見始めました。

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TNGやVOYの懐かしい面子がちょいちょい登場していましたが、いよいよ第三シーズンでドカっと再集結という雰囲気で、これは追いつかないと!と。今第二シーズン中盤くらいですが、しっかりスタトレ、TNGですね。令和の世になって続編が見られるとは感無量です。

とはいえ自宅にいる時はなんだかんだで進まないので、最近多い仕事でホテル泊まりする時に進めてる感じです。自分がよく泊まるのはアパホテルで、テレビが大きめなのがポイント。FireTV Stickを持ち込んで試聴しています。ただやはりホテルなので音量には気を遣います。AirPods Proだと姿勢を変えた時にポロっと落ちることがあってストレスなので、少し前にオーテクのAT-NSP300BTを購入しました。

寝ホンとしても使えるようにうなじ部分が細くて違和感がないことを基準に選び、音質もサイズを考えればまずまずで良かったんですが、ホテルで枕を積み上げて背もたれにして映画を見ようとすると少し不便が見えてきました。ぶっちゃけデブ( ´)Д(`)が首を傾けると肉でスピーカー口が塞がってしまい、片側からしか音が聞こえなくなるんですorz。あと再ペアリングがやりづらい、というか一度ペアリング済みの機器の電源を切って相手がみつからない状態にしてやらないとペアリングモードに入れないっぽいのです。例えばiPhoneで音楽を聴いていた後にFireTVで使いたいと思うと、わざわざiPhoneのBluetoothをオフにするなどしてやる必要があり、AirPodsなどの切り替えの楽さに慣れてるとめっちゃ不便。

先日5泊して全国旅行支援のクーポンが1万円分貯まってしまい、チェックアウト日に使い切らないと失効するという状態だったので、どうせならまた泊まり出張に役立つモノということで音響環境をグレードアップすることにしました。

■ホテルで使えるサラウンド環境がない

そもそも多くのネックスピーカーやヘッドフォンはBluetooth接続でサラウンド音声を伝送することができません。HDMI入力を備えた親機があって2.4GHz電波で伝送するようなものが必要で、これはちょっと出張の荷物として持ち込むのは厳しい。またSONYのINZONE H9のように専用USBドングルで7.1chサラウンド音声を疑似サラウンド2chにして送れるものもありますが、そもそもブラウザで視聴するAmazonプライムビデオ自体がサラウンド配信に対応してなさそげ。やるとしたら、

  • Blu-rayドライブとディスクを持ち込んでPowerDVDなどで再生すればワンチャン?
  • Mac/AppleTV + AirPods Pro/Maxで空間オーディオ配信(現状Apple+コンテンツのみ)

という感じ。

前者はDTS-HD Master Audio収録で、それがPowerDVD + INZONEで利用できるかはいまいち確証がない。たぶんDTSのコア部分の5.1ch相当になる?INZONEは所持してるのでいいんですが、このためだけにWindowsノートとBDドライブを持ってくのも微妙。

後者は元から持ち込むMacBook Pro + AirPods Proで実現できますが、 STARTREK Picard(Amazonプライムビデオ)を見る場合、サラウンドにはならず、単にヘッドトラッキングでテレビの方向から音が聞こえるという形になるだけ(これはこれで大型スピーカーで聴いてるようで快適ではありますが)。

うーむ、どちらも微妙。

そもそもAmazonプライムビデオのコンテンツは明示的にサラウンド表示がなくどの作品が対応してるかもよくわからないので、そのために投資するのはリスクすぎます。仕組み的にはFireTVをサラウンドAVアンプなどにつなげられれば原理的には対応可能っぽいんですが、ホテルで構築は無理そげ。せめて疑似サラウンド化してBluetoothヘッドフォンで聴ければいいんですが。

■サラウンドは断念

とりあえずサラウンドで視聴するのは断念することとしました。

1つにはMacでストリーミング再生、HDMIで客室のAQUOSに映像、AirPods Proに疑似空間オーディオで音声というスタイル。先述の通りヘッドトラッキングに対応しいて、頭の方向関係なく常にテレビの方向から音が聞こえる感じになります。サラウンドではないですが、少なくともテレビの内蔵スピーカーで聴くよりは定位がしっかりしていて、音量、音圧もまずまずです(イヤーチップは交換済み)。ただよく外れる、というストレスは残ります。これで音質と使い勝手が上がるなら今更ながらにAirPods Maxを買ってもいいなとも思いますが、寝転がって使うにはどうなんだろ。あとそろそろモデルチェンジしたりしないんですかね?

そして結局クーポンの使い道として選んだのがSONYのSRS-NS7という上位ネックスピーカー。

テレビが最近のBRAVIAならサラウンド再生も可能ですが、ホテルでも自宅でも非対応機種なので、単純に2chのBluetoothネックスピーカーとしての使用になります。それでも、形状、口径的に先のオーテク製品のように自分の首の肉がかぶって音が埋もれることはないし、音質、音圧もあきらかに良いです。イヤホンやヘッドフォンと違って長時間使っていても耳が痛くなるとか蒸れるということもなく快適。出張荷物としては多少嵩張りますが、付属の充電器やトランスミッターは一切使わず、USB-C充電で運用できるので、クルマ移動ならまぁありかなと。

クルマ出張で積載量に余裕がある時はコレ。ない時はMac + AirPods Pro、Windows機をもってく用事がある時はBDドライブ+INZONEまでもってくのが理想という使い分けかな?