常時接続型グループトーク用BluetoothヘッドセットBONQ

以前から名前くらいは知ってたんだけど、知り合いが買ったのを機に改めて仕様とかを読み返してみて便利かもしれないという気になって購入してみました。

ハードとしては生活防水対応なアウトドア向けBluetoothヘッドセットなんですが、専用アプリと組み合わせることで、以下のような特徴があります。

  • 10人までグループ通話
  • 電波状況などが悪化してコネクションが途切れても自動再接続
  • というよりそもそもコネクションレスで発話があった時だけ音声データを送信
  • 発話認識はPTT(ボタン押してる間だけ)だけでなく、自動認識ができてそれが比較的優秀

通常SkypeでもFacetimeでも最初に相手またはグループに対して接続(発信)の手続きがあります。意図せず切れた場合でも手動で再度「かけ直す」という行為が必要です。一方BONXでは一度トークルームを作って参加しておくと、24時間は自動的に再接続をしてくれます。我が家はアウトドア用というより普段の買い物で広いお店で別個に歩き回ってる時とか、片方が留守番してる時とかに「こんなの売ってるけどいる?」「あれまだ残ってたっけ?」みたいな会話をする様に買いました。こういう時に、切れた時にわざわざかけ直してまで聞くか、っていうと結構面倒になってしまいがち。あるいはテキストチャットで済ませたりするんですが、長文で説明するのが面倒なものがあったり、店内のスマホ利用に回りの目が冷ややかだったりします(歩きスマホはもちろん、立ち止まっていてもそれはそれで周りの迷惑になりがち)。そんな時に何も操作しなくても「常時接続」なテレパシー的な通話ができるのが便利かなと。

一方、常時接続とはいえ、本当に常時すべての音が相手方に流れてもノイズになってしまうだけです。BONXはトランシーバーのように必要な時だけ最低限の通信をする仕組みでパケットや電池の消費が優しいです(逆説的ですが技術的には常時接続してない故なわけです)。さりとて本当にトランシーバーのようにPTTでは手間で、そこをVAD的な処理で話者の音声がある区間だけ自動で識別して送信モードにしてくれます。これがなかなか優秀で、同じ人の声でも店内放送やテレビの声などは割とちゃんとフィルターしてくれます。自分が音声を伝えたいと思った時だけマイクがオンになり、その他の雑音はできるだけ流さない、という点が本製品の一番のウリなんだと思います。

■ハード周り

防水、耐衝撃性能のせいで、いわゆるBluetoothヘッドセットに比べるとフットプリントは大きいです。写真の通り丸い形をしていて、耳の上にかぶるような形状。ただし、カナル部分に3筋の凹みがあって周りの音はさほど遮断されないです。これで自転車乗っててお巡りさんに停められないかどうかは定かではないですが、耳栓感は低いです。実は先日出たばかりのXperia Ear Duoも買ったんですが、開放感はいい勝負だと思います。どちらも十分軽くて首を振っても一体感があります。

カナル部分は2サイズ、イヤーフックが3サイズ付属。イヤーフックはLサイズをしばらくつけてみましたが若干耳が痛くなります。見た目の割に軽いし、カナル側に固定様の突起もあるので相当ハードなアクティビティをするのでなければイヤーフックは外してしまってカナル部分だけの保持でも足りそうです。

音質はまぁBluetoothなり。音楽にはまったく使えません(モノラルだし)。

ノイズキャンセル/VAD周りの処理は、少なくとも余計な音が相手に伝わる感じはほぼないです。店内放送とか人の声の周波数帯を誤認識するかなと心配したんですがそれはなさげ。ただ逆に、話しかけてるけど返事ないなって時はあって、もしかすると発話と見なされずに送られていない、というケースは割とあるのかも知れないです。そこはちょっとフィードバックがない(アプリを見ればレベルメーターでわかりますが)ので、大事な話題で返事がなければ「今の聞こえた?」と都度確認するしかなさげ。感度調整もあるのでそこは追々試行錯誤してみようと思います。最終手段としてはマニュアルのPTTモードも選べますし。

 

約1.5万円の専用ハードが必要なので、不定期なイベントのために友人に買わせるのも自腹で相手分まで買い揃えるのもちょっと勇気がいりますが、独特の使い勝手をもった製品だと思います。これでサバゲーとかやったら楽しいんでしょうなぁ。

色々残念な4K Webカメラ Logicool BRIO

ずっと使っていたWebカメラがmacOS High Sierraにしたらまともに使えなくなってしまったので、4K画質であり、背景ぼかし、背景交換(人物以外の背景をぼかしたり画像を合成したりする機能)ができるという触れ込みのLogicool BRIOというややお高いWebカメラを購入しました。

引っ越し後1年経っても、仕事部屋が全く片付かず、特にテレビ会議をした時に移る背後側は段ボール積み上げ状態なので、それを隠せるならいいかも、と。

画質もマイク性能もLogicoolの上位機ならではで非常に良いんですが、背景ぼかし/交換(以下まとめて背景交換)周りがヒドいものでした。結論から言えば、背景交換目的なら大変不安定なので買うな、ということです。見せたくないものがあるから背景交換するわけですが、この不安定さのうかげでうっかり一瞬でも素の背景が映ってしまうリスクを常に感じながら使うことになるんです。「たまに赤の他人にも開いてしまうセキュリティ商品」みたいなものです。それでも不幸にも買ってしまった人向けに情報共有になればと思い、以下、一ヶ月半に渡り容量を得ないサポートとのやりとりを続けた結果判明したことをまとめていきます。

まずMacでもWindowsでも背景交換の設定画面が出ない。公式サイトの写真ではタブが3つあるところ、2つしか出ない状態です。そもそも利用手順を示すマニュアル的なものすら提供されていません。大変いやな予感がしました。初期不良とでもいうことにして返品するべきか悩みましたが、結局問い合わせしてみることに。そのままのらりくらりと役に立たない返事につきあわされ返品の機会を失ったという感じです…

まずLogicoolカメラの背景交換機能はPersonifyという会社のChromaCamという仮想カメラドライバーソフトに丸っと依存しています。Logicool側には操作手順に関する知識もなければ対応する意志もありません。サポートページで配布されているのも1.2系とかなり古いバージョン止まりです(Personify公式サイトでは2.x系が既に出ている)。サードパーティ製ソフトのライセンスを買って自社サイトで配布しているがサポートは壊滅的という状態です。ここでいう仮想カメラドライバーとは、物理的なハードウェアではなくソフトウェアのみで構成されたカメラのデバイスドライバーで、Skypeなどのカメラ選択画面に現れて使えるというものです。PDFプリンタドライバーのカメラ版みたいなものとお考えください。例えばiPhoneをリモートカメラにしたり、まさにこんもChromaCamのようにリアルのWebカメラの映像をキャプチャし、それを加工して流すエフェクター的なものなどがあります。BRIOで背景交換するには別途このChromaCamをインストールする必要があります。

まずWindows10ですが最新ドライバとChromaCamをインストールしてみたものの純正カメラ設定アプリに上述のように背景交換を設定するタブが出現しません。Skype側でもLogicool BRIOは見せますが当然無加工の映像しか出ません。サポートに問い合わせたところ、仮想カメラドライバーのインストーラーのダウンロードURLが送られてきました。これを入れたところ設定タブが現れカメラ設定アプリ上ではボケや背景交換がプレビュー可能になりました。ところがこれでもSkypeのカメラ選択メニューには現れず、絵に描いた餅状態です。本当に日本語通じてるのかすらわからないサポートとのうんざりするやりとりを省略し、結論を書くと、Windows 10標準のSkypeでは現状利用できないようです。古いWindowsでも使えるSkype for Desktopを入れてみるとようやく使うことができました。Windows10向け(UWP?)なSkypeはビデオドライバのアクセス方法が違うんでしょうかね。ちなみにサポートにそう教えられたのではなく、自分で試行錯誤して発見しました。サポートは控えめにいって本当にクソでした。

ここで当記事執筆時点の仕様表を引用しておきます。カメラとしての動作要件と背景交換や4Kが非常にわかりにくく、かつ優良誤認を招く書き方で記載されています。「互換性」というところには利用できるビデオ通話アプリケーションが列挙されていますが、最終的に「ほぼすべてのビデオ会議アプリケーション」と締めてしまっています。これは背景交換や4Kで使えることを意味しているのかどうかわかりづらいし、Windows/Macの区別すらされていません。サポートにせめてここだけでも改善して後の犠牲者が減ってほしいと思い「優良誤認ではないか。」と主張してみたものの「問題ありません」と直す気のなさそうな返事でした。

で、本命のMac。背景交換は「ベータドライバーが利用可能」とあります。しかしダウンロードサイトで検索しても出てきません。これもサポートにいったらURLが送られてきました。上記Windows用の仮想カメラドライバも含めブログで公開していいか聞いたところ、「問い合わせがあった人にしか渡さない」という謎ポリシーで拒絶されました。困ってる方はじゃんじゃん問い合わせしてください。さて、このベータドライバーとやらで、こちらもようやくカメラ設定(Mac版は英語のままでCamera Settings)アプリ上でプレビューはできるようになりました。しかしこれまたSkypeにもFacetimeにも仮想カメラ名が出てきません。もう本当にうんざりしつつもまた問い合わせたところ両者とも「ほぼすべてのビデオ会議アプリ」には含まれないということです。この2つに非対応で、じゃぁ一体なんなら使えるんだ?と聞いても動作確認しているソフト名は公開していないそうです。どういうカメラAPIを使っているアプリなら使えるんだ?と聞いても同じ答え。そして「ベータ版」というからには将来的に正式版を出す気があるのか?という問いにたいし「予定はない」という返信。本当にサポートからはなにも役立つ情報が得られません。どういう意図で「ベータ」という言葉を仕様表に書いたのか理解に苦しみます。公式スペックに「動けばラッキーな不完全サポートです」と半端な情報を載せる意味があるんでしょうかね、仕様表ってそういうことを書く場所ではないように思います。また背景交換の品質もWindows版より劣る印象です。身体を動かした時の追従精度が悪く、頭が半分くらい欠けたり背景がチラっと見えてしまったりします。

背景交換についてはChromaCamを応援するしかないですね。単体アプリなのでLogicoolのカメラをわざわざ選ばなくてもいいんじゃないでしょうか。Mac版は開発中で、登録しておくと進展があった時にメールくれるようです。是非登録してニーズがあることを知らしめましょう。ちなみにWindowsではChromaCamのウインドウとLogicoolの「カメラ設定」アプリがそれぞれあって、交換する背景の選択肢すらまったく別ものです。そしてどうも色々衝突してるくさくて、両方開いてると不安定になったり、Skypeの設定画面のプレビューを出すと「カメラ設定」では絵が出なくなったり。まぁありそうな話ではあるんですが、じゃぁLogicoolとしての標準的な設定手順はどうなってるんだ?とこれまたサポートに聞いたんですがマニュアル自体存在しないとのこと。「カメラ設定」使えばいいとのことですが、個人的な印象ではChromaCamを使った方が上手く動くことが多い気がします。デフォルトの背景も素敵な写真が多いような。

結論をまとめると、

  • カメラとしての性能は良い
  • 背景交換は外部丸投げでサポート体制もクソ
  • 問い合わせしないとまともなドライバーをくれない
  • 運良く動いてもアプリ側で認識できないケースが多い
    • WindowsでSkype使いたい場合は旧バージョンOS向けのSkype for Desktopを別途利用する
    • MacではFacetime、SkypeともNG、というか未だに認識するアプリ発見できず
  • Mac版「ベータ」ドライバーは今後更新する気なし

という感じですね。長年Logicoolの製品はキーボード、マウス、トラックボール、Webカメラなど様々使っていて大変品質の良いものだと感じてきましたが、ソフト面、サポート面でこんなにガッカリするとは意外でした。結果としてBRIOは無駄に高い買い物でしたが、カメラとしてはHigh Sierraでも普通に動いてますし、背景交換を謳う商品がどのみち他にないので、背景交換自体を諦めて使っていくしかなさそうです。これから買おうと思っている方はご注意ください。

YAMAHAのマイクスピーカーPJPシリーズ生産終了

PJP-20UR/10UR生産終了のご案内

以前このブログのマイク比較記事でご紹介したYAMAHAの会議用マイクスピーカー、PJP-10URを含むPJPシリーズが生産終了だそうです。代替モデルとしては多機能ながらやや大きいYVC-300などもあるにはありますが、直系の後継機は途絶えるということでしょうか。残念です。

YAMAHA Web会議用マイクスピーカー PJP-20UR 小型・軽量

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PJP-10URは小型でかつ非常にノイズキャンセル性能が良いので、自宅だけでなく打ち合わせ先でSkypeもつないでなんて時に重宝していました。また単純にマイクとして優れているのでUTの録音で使ったこともあります。ただしちょうど最近、数人+遠隔の会議をSkype中継することがあって、単一指向性の10URだとちょっと後ろ側の人の声が聞きづらいという指摘があり、20URも買おうかなーと思ってたところにまさかの生産終了の報。確定申告や年度末の収入を見込んで注文しちゃいました。いきなり流通在庫まで全てなくなる類の製品ではないとは思いますが。

全方位マイクアレイ型のマイクスピーカーとして、20URとYVC-300の違いは、20URはUSBマイクとしてしか使用できないのに対し、YVC-300はアナログのイヤホンマイク端子やBluetoothスピーカーフォンとしても使えるという違いがあります。その他、デジーチェーン(複数連結)ができたりオートゲインコントロール(遠くの声と近くの声の音量を均一化)がついてたりします。ノイズリダクションやエコーキャンセラーはどちらにも搭載されていますが、内部処理は後発のYVC-300の方が深化しているかも知れません。ということで、スペック的にはあきらかにYVC-300の方が上だし実売価格もほぼ同じなんですが、唯一YVC-300はデカい!会議室に据置ならYVC-300一択だと思いますが、σ(^^)のように客先に持ち込んで使うにはさすがにドン引きされるサイズだし、抜き身でバッグに入れて運ぶとあっという間にドームが変形しちゃいそうでもあり断念しました。

ちなみにMacBookシリーズを始め最近のUSB-CポートしかないノートPC向けには、この辺りのUSB-C – MiniBのケーブルを使えばハブを介することなく直結できます。20URの動作電流は500mAなので、0.5Aでいけると思います。50cmタイプがあるのも持ち運び用には良いです。

続・Google Homeから赤外線デバイス不要でBRAVIAを制御する

間が空きましたが、以前の記事でBRAVIAをネットワーク経由で制御する方法をまとめました。Node.jsサーバーを建てて、alanreidさんのGitHubにある制御スクリプトをクローンして設置すると、

という感じでNode.jsスクリプトを叩けるAPIが構築できます。WakeUpの部分がBRAVIAリモコンのボタンに対応づいていて、

といったコマンドが使えるようです。

後はこれをポート開放してインターネットから叩けるようにすれば、ブラウザはもちろん、IFTTTのWebHookから呼び出すことが出来、つまるところGoogle Homeに向かって「OK Google、NHKにして」と言ったら、

を叩くようなレシピが書けるわけです。

ただし、実際に使ってみるとこれだけでは不十分だと気付きます。Num1は数字キーの1に相当しますが、試せばわかるように、例えばホーム画面が出ている時にNum1を押してもNHK(関東の場合)にはならないのです。あるいはBSを見ている時にNum1したらBS1になってしまいます。これらはあくまでリモコンのボタンと同等の機能しかもっていないので、実際にある目的の状態に遷移させるには複数のボタンをマクロで動作させる必要があります。例えば、ホーム画面にいることを想定すると、Exit(戻る)->Digital(地デジ)->Num1(数字キー1)を押す必要があります。これはIFTTT側では対応できません。そこで、あるGETパラメーターに対して連続的に上記コマンドを発行する別スクリプトを作りました。統一性に欠けますが個人的に使い慣れたPHPで書いています。

仕組みは簡単です。冒頭の関数send()が実際にNode.jsサーバーのAPIを叩く部分です。自宅内のNode.jsサーバーのIPアドレスとポート番号を適宜書き換えます。本PHPスクリプトを動かすサーバーと同じでも良いですし、別でもいいです。外部にポート公開するのは本PHPスクリプトを動かすApacheなどのポートのみでOKです。安全の為、Node.js側のポートは閉じておいた方が良いでしょう。

例えばApacheのDocumentRootに本スクリプトをindex.phpなどという名前で配置した場合、呼び出し方は、

という感じになります。cmdコードはswitch文の中で色々と定義できます。例えば、先ほど書いたNHKの部分は、

なので、sleep(1)で1秒ずつ間隔を置きながら、Exit、Digital、Num1を発していることになります。これでホーム画面にいてもBSを見ていても地デジの1チャンネルとなるので、IFTTT側で「NHKにして」と言われたらWebHookで

を叩くようにすればOKです。MethodはGET、Content Typeはtext/plainでOKです。BSチャンネルの場合はDigitalの代わりにBSを指定します。

他にも、音量アップダウンは、

のようにして、同じ操作を5回繰り返して1単位としています。ここはsleep挟まなくてもいけてるぽいです。

なお、Netflixだけはリモコンにダイレクトボタンがあるのでcmd=Netflixで一発起動できます。うまくマクロを組めばユーザ選択くらいまでは自動化できるかも知れません。しかし他のYoutubeやAmazonプライムビデオといったアプリは対応できません。頑張ってHome、↓、↓、→、決定みたいなマクロを書けばできるかも知れませんが未検証です。

■セキュリティ的な配慮

caseのどれにも当てはまらない場合はDefaultセクションでそのまま送信することになっています。つまり、個別のボタンを直接叩くこともできます。可能性は低いと思いますがいたずらのリスクを抑えるのであれば、Defaultセクションは消しておいて、自分が定義したマクロ以外は無視するようにしてもいいかも知れません。電源はGoogle Homeから直接Chromecastエミュレーションでオンにできると思うので、電源だけはこのスクリプトからオンできなくしておくとか(あれ、でもNum1とかで電源はいっちゃうかな?)。その他、

  • パスを深くする
  • POSTにする
  • パラメーターで暗号キーを一緒に渡してチェックする
  • ソースIPをIFTTTのものに限定する

くらいの配慮はできるかもですが、IFTTTのWebHookから利用することを考えるとその辺りが限界でしょうか。Node.jsスクリプトを直接インターネットに公開するよりはマシかなとは思います。いずれにせよ本PHPスクリプトはあくまで実証スクリプトということで、ご利用は自己責任で。自宅アドレスを含むIFTTTレシピをそのまま共有しないようご注意ください(笑)。

■IFTTTのGoogleアシスタント用コマンドにチャンネル名を使う

以前の記事で固有名詞がGoogleアシスタントのコマンドに向かないよということを書きましたが、あれはあくまで自分のペットの名前などマイナーな固有名詞についてです。日本の代表的なテレビ局名くらいはきちんとGoogle側の辞書に入っているので、特に問題なく認識されると思います。「日テレ」などの略称でも大丈夫でした。「tvk」「MX」なども不安でしたが大丈夫なようです。Googleアシスタントアプリで確認したところ「ティーヴィーケー」と言うと「TVK」と出るので、そこは大文字でコマンドを定義しました。適宜Googleアシスタントアプリで聞き取り方を確認しつつIFTTTを設定してみてください。

■「?」を使ったレシピ集約

今回は主要チャンネルの数だけレシピを作ってしまいましたが結構手間です。IFTTTのGoogleアシスタントレシピでは「?」(「Say a phrase with a text ingredient」)を使って聞き取った文字列の一部をWebHookスクリプトにそのまま文字列として渡すことができますので、「チャンネルを ? にして」のようなレシピ1つで、あとはスクリプト側で分岐させる手もあると思います。そこら辺はAVアンプ制御編でチャレンジしてまうので、そちらも合わせてご覧ください。

 

2017に買った家電・ガジェットふり返り

今年は引っ越し含め家庭事情の変化があったので家電、特に家事家電への出費が嵩んだ気がします。

■白モノ家電編

ホットクック。かき混ぜができる電気調理鍋。圧力はかからないけど自動温度制御で煮物系の調理が得意。ただし言われるほどカレーが激うまではなくむしろ同居人には不評なので、主にカボチャの煮物と白菜と豚肉のミルフィーユがベビーローテ。野菜ジュースを使ったスポンジケーキとかも超簡単だけど最初だけだったな。まぁでも一度セットすれば放置できるので、時短や並行で別メニューの準備したりと効率化にはなってます。

続けて買い換えたのが電子レンジ。購入時のレビューはこちら。モデルチェンジ直後に最上位機種をお得に購入。これはとても良かった。電子レンジなんだけどグリル皿という加熱プレートを使うと両面の焼き物が幅広くできる。ハンバーグとかもフライパンでやるより失敗がない(やりすぎると油抜けすぎてカスカスになるけど)。トーストなどもプレートで天井近くに配置されるので従来のオーブンレンジみたいに時間かかりすぎということもない。まぁ時間でいったらポップアップトースターほどじゃないけど、ピザトーストとかガーリックトーストとかもしっかり焼けるし、揚げ物の温めなんかも焼き目がつく位に“焼ける”。またお手入れが楽なのも良い。スチームを空だきして庫内の汚れを浮かせたり、オーブンを空焼きして匂いを焼き消したり、元からある加熱機構をうまく使ってセミセルフクリーニングできる。今年買った家電で活用頻度でいえばダントツのトップ。

引っ越し先の市で助成金が出て安く買えた生ゴミ乾燥機。温風式でかき混ぜ機能もないので時間かかるしたまに乾ききってないこともあるけど、以前使っていたものと比べるとコンパクトだし音もほとんど気にならないので重宝。

イワタニ スモークレス焼肉グリル やきまる CB-SLG-1

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煙が出ない焼き肉専用コンロ。以前から気になりつつも品薄で手に入りづらかったのが、ふと近所のコーナンで見つけて衝動買い。まだ一度しか使ってないのでなんともだけど、10年以上前のコート剥がれかけたホットプレートよりは美味しく焼けるし、片付けも楽かな。ガスボンベはやっぱ火力がある。煙と匂いはまぁ感激するほどゼロではないけど、ジアイーノとあわせて消えるのは早まったかな?という感じ。そんなに高いものでも場所をくうものでもないので、1,2名用の卓上コンロとしてはアリ。ただし汎用性には欠ける。別売りでタコ焼きプレートとかに換装して使えると面白いんだけど。

PC作業してる時の肩こりと偏頭痛がひどくて藁にもすがる思いで購入。低周波治療器と違って時間をとって治療をするのではなく、普段から付けっぱなしにできる手軽さがナイス。効き目も長い。完全にコリが解消したとはいわないけど、つけてる日は確実に楽な印象。付属テープは言われてるほど弱くもなく貼りっぱなしならそんなに剥がれないけれど、やっぱりどこかで無くすのが恐くて結局シリコンリングでTシャツを挟んで固定。消耗品代がかからないのはいいけど、思った位置にピタリとつけるのは難しい。首に使う場合、ネックストラップに固定して使う方法が楽そうなんだけど、そのまま充電できるようにしてほしかった。あと知らないうちにバッテリーが切れてたりするので、切れる直前に音で知らせてくれるといいなぁ。

従来の洗浄機はハンディ型だったのに対し、コイツは据置型で強力。夜食やお菓子を食べた直後だと、歯磨き後でもなんかしらカスが出てくる。ただし音がめちゃくちゃうるさい。コンプレッサー的な音。集合住宅では深夜に使うのは気が引けるレベル。洗濯機の足の下に敷く制震パッドの上に置いてみたけどあんまりかわらないかな。

特筆するようなものはそれくらいかな。実際にはその他にも、エアコン、シェーバー、電動アシスト自転車体組成計など。ジアイーノやハリア(電動アシスト自転車)も入れるとPanasonicにお布施が多かった年かなと。

■ガジェット

iPhoneXのレビュー書いてないですが普通に買いました。珍しく4:01勝負かけたのに初日ゲットならずでしたが、普通に気に入ってます。ホームボタンの代替操作も慣れて逆に他の機種で間違えるレベル。有機ELでなにが良いって寝る前のベッド利用で輝度をかなり落とせる点。液晶だと一定以下の明るさにすると色がおかしくなったりして見辛いんですが、有機ELは最低まで落としても割と見られる。特にKindleで小説コンテンツを白黒反転させて読むのが良い。

同じ理由で有機ELの読書機が欲しくてiPhoneXより少し前に購入したのがZenfone AR。画面解像度もXより広いので横向きにして小説を読むのに愛用。ただし文字が読みやすい最低輝度はXの方が優れているかな。画面の広さとのトレードオフでどっちつかずに使い分けてます。惜しいのはページめくりに便利な音量ボタンのカチカチが少しうるさいことと、Oreoがくる気配がない点。また自慢のAR/VR機能はTango(AR)は廃止が決定したしDayDream(VR)はようやく国内販売はじまったけど、さほど魅力的なアプリがなく見送り中。

ついに大型化、高解像度化、防水化を果たした新フラッグシップ。Voyageから買い増し。夏頃に旧Oasisが無闇に欲しくなったけど待ってて良かった。ページめくりボタンはVoyageのタッチ+振動式が好きだけど、画面は広くてとても見やすく、固定レイアウトの技術本なんかもギリギリ読む気になる。そしてそれが風呂でも使える。画質の問題でKindleストアではコミックは滅多に買わないので、32GBモデルは見送り、小説を読んでは消す使い方。というか容量以前にもう少し「大量の書籍を管理し効率的に見つけて読む」という点に力を入れてくれない限り、やっぱりKindle端末に本を貯め込む気にはならないかな。

この三台で今年は小説(ラノベ)読みまくりで不眠が捗る捗る。そしてつい電子書籍を買って読んでしまうので、実本の「境界線上のホライゾン」や「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」などの積ん読がまったく進みゃしない。これそのうち電子版出て買い直すパターンかなぁ。2月に引っ越して一度も自炊してない気がする。

あと仕事で活躍するiPad Pro 12.9’も2017年モデルに買い換え。初代からiPadをほぼ全モデル買ってて初の3G/LTEモデル。というか、一度Wi-Fiモデル買ったのに、電車でパクられて「Find iPhone」で追跡して取り返したって記事を読んで、Apple Store購入だったので返品して買い直しました。Apple SIMでauプリペイド契約ですが、いまだにOS「設定」アプリからはチャージができず、Safariからauのサイトでチャージしている点が唯一の不満というか不調。

スマホ、タブレット以外でいうと、今年はなんといってもGoogle Home、Echoといったスマートスピーカー(という言い方は好きではないけど)と家電コントローラー。10月にGoogle Homeが出て、それまでスマホアプリからiRemocon Wi-FiやNature Remo経由で操作していた家電を片っ端から音声操作対応させてずいぶん生活が変わりました。赤外線経由だけでなくAndroidTVやAVアンプなどをTCP/IP経由で操作したりもしてます。カテゴリを是非ご覧あれ。結局、Google Homeを皮切りにminiを4台(半額セール万歳)、Amazon Echo dotを1台購入。それぞれ割り引きセールやクーポンでかなりお安く買えたのでコスパ最高です。家電は主にNature Remoで操作。先日スマートコンセントも追加。また国内ではAssistOn専売となるAmbi Climate 2も購入しましたがエアコンが非対応で現在サポートとやりとり中。Google Home miniの1台は実家用なので設置して姪っ子達に使わせるのが楽しみ。

■AV家電

今の家ではプロジェクター、サラウンド環境などホームシアター周りが全く出せないので死蔵したまま。なのであんまり投資もしてない。去年買った4K BRAVIAを中心にUHD BDプレーヤーとしてUB90を買ったくらい。しかしソフトがあんまり出ない。SAOオーディナルスケールが4Kで出なかったのはガックリ。あとせめて低音だけでもとBRAVIA専用のワイヤレスウーファーも買ったか。終息に気付いて慌てて近隣のお店に電話かけまくって展示品を安くゲット。電源ケーブルだけでどこにでも設置できるのはとても良い。でも結局深夜視聴がおおいのであまり活躍の場がなく、、

あとはデュアルコア世代の9300cがAndroidTVとしてはモッサリすぎて、Amazon Primeビデオに対応したと報じられたその日にAppleTV 4Kを購入。あとGoogle Home対応のためにChromecast Ultraも買ったけど、結局AppleTVメインかな。こういうのがゴチャゴチャしないためのAndroidTVだと思うのだけど、あと1年待ってクアッドコア機を買ってればもう少しまともに使えたのかしら。9300cは特にAmazon Primeビデオアプリがダメで画質メニューだしたり、ひどい時は音量かえるだけで再生がガタつくくらいギリギリのところで仕事してる感じ。

音と画面サイズは今の家ではいかんともしがたいので有機EL機種がもう少しこなれてきたら買い換えも検討したいところ。

 

今年も買いました。買いすぎました。でもまぁ色々ストレスのたまる1年でもあったので発散としての意味も兼ねて仕方ない!