帰省中、自宅のTeraStationにあるDivX動画をジュークボックス的に流したい、ということで帰ってくる度に試行錯誤しています。
■いままでのおさらい
自宅はBフレハイパーファミリー+IIJmio固定IP。実家はBフレ光プレミアム+BB exciteです。
- なぜかPPTPがつながらない
- なぜかPacketiXが切れまくる
- OpenVPNだと時々途切れる
という感じ。実家以外(公衆無線LAN経由など)はPacketiXで無問題。実家でもリモートデスクトップを使ったりするにはOpenVPNでOKです。
しかし、動画とスムースに再生するにはどれも不十分。
そこで、VPN系から視点をかえて、プロトコルをSMBに絞ってポートフォワード(トンネル)系に挑戦。少し前にSMB over SSHを導入。これはなかなかのパフォーマンスでしたが、
- Vistaだと仮想NIC(ループバックインターフェイス)を作成してもポートが空かない
- SSHのコンソールがデタッチできない
という難点がありました。
■そこでZebedeeですよ
で、他にポートフォワード系のソリューションを探していて見つかったのがstoneとzebedee。zebedeeは以前、まだメール環境をSSL/TLSでつなげなかった頃、トンネルに使ってました。Windowsクライアントでもサービス化すればいちいち接続操作がいらずバックグラウンドで自動的にトンネルがつながるのがお気に入りでした。
久しぶりに名前をきいて、「そんなのあったなぁ」と思い再設定。しかも、今回の帰省でリモートバックアップ用の常時稼働のLinuxサーバーを立てたので、そいつに常時トンネルを張らせようと。それであればVistaでローカルインターフェイスでSMB用のポートが占有される問題も回避できるし、最近のLinkPlayerやMovie CowboyなどSMB共有にアクセスできるメディアプレーヤーを買ってくれば単体でアクセスできる可能性大。
で、久々の設定に四苦八苦しつつなんとか開通。公開暗号鍵方式でパスワード不要のデーモン動作でトンネルが張れました。このLinuxサーバーのIPアドレスに対してSMBアクセスすれば自宅のTeraStationの中身が見える、という寸法です。
期待していたパフォーマンスも良好。マニュアルによるとストリーミングには圧縮にbzip2を使った方が良いと書いてありましたが、比べた感じではzlibの方がスムースでした。圧縮率は最高の9。目的が圧縮動画の転送なのであまり意味はないかも知れませんが、一応。むしろ遅くなってるような気配はないようです。
■OpenVPN vs SSH vs Zebedee
あくまでウチの環境で、SMBサーバー上の動画ファイルに特化した比較ですが、
Zebedee >>>> SSH >>OpenVPN
って感じ。
動画を観る上で重要なのは、
- 途切れないこと
- タイムスライダーなどによるサーチのレスポンスが良い
という2点。1つ目は当然としても、2つ目も快適さに大きくかかわってきます。σ(^^)の場合、DVというホイールで一定秒数の前後ジャンプができるプレーヤーを使ってCMスキップなどで15秒飛ばしなどをするんですが、ストリーミングだと再生が復帰するまでに待たされがちです。このレスポンスもZebedeeがもっともよく、ついでOpenVPN。ただしOpenVPNは1.の方でたまにつっかかることがあるのでSSHに負け、です。
またなんといってもZebedeeは一度デーモンを起動してしまえば都度の接続操作が不要、というのが扱いやすいですね。