DELL XPS 15 2-in-1 (9575) 追加レビュー

DELL XPS 15 2-in-1 2018年モデル(9575)を一月半ほど使っての感想。

■キーボード

やっぱりスペースキーだけが違和感。

■インターフェイス(ポート)周り

前レビューにあれこれ追記してますが、思いのほかMac用にもってたUSB-C機器がApple純正のディスプレイアダプタも含め普通に使えたのは良かったです。USB-Aがないのはたまに不便だけど、充電は両側でできるし、まぁ満足。

せっかくOculus Rift CV1もどうにか動きそうなグラフィック性能をもってるものの、結局面倒くさくて試してません。インサイドアウト型でセンター類の接続を省略できるWindows MR系のヘッドセットにいっそ買い換えるかなと思いつつ、そろそろ第2世代の足音が聞こえてきてるので様子見。Odessayの第2世代とか日本でも売られるといいなぁ。

■速度周り

残念ながら吊しでサイコー!という感じではありませんでした。

まず休止状態からの復帰がややじれったい。また電源ボタンを押さないと起動しないんはMacBookに慣れた身では煩わしいので、電源プランを変更してスリープ運用に変更しました。これなら液晶を開いてすぐに認証画面になります。

Windows Hello(生体認証ログイン)も上々。カメラ位置が下なので目線を意識して下に向ける必要がありますがほぼ瞬時。iPhoneX/XSのFaceIDより速くて正確な気がします(といっても他人の誤パス率は測ってないですが)。たまーにもたつくけど、そういう時は電源ボタンにタッチして指紋で通してます。

一番困っているのが使用中にどうしようもなくもたつく点。プチフリと言ってもいいくらいマウスカーソルすら動かなくなる。省電力なのかサーマルスロットリング(熱暴走・破壊を防ぐためにクロックを落とす機能)なのか、ウリの膝上使用を検知して発熱を防止する機能の誤爆なのか不明。タスクマネージャーを眺めててもクロックはめまぐるしく変化しているので、操作やフリーズ現象との関連付けは確証がもてず。ただ電源プランでCPU動作の最低値を5%から50%とかにしてみてもあまり変わらない印象。そういえば最初のレビュ-でファンがジェットエンジンみたいに爆音、と書いたけど最近あまりうならないなと気付いて、DELL Power Mangerの「サーマル管理」を「最適化」から「低温」(つまり冷却重視)にしてみたところ、ファンは鳴りやすくなったけど、スローダウンも減ったような気がしています。ただなんか変なところで均衡するのか、1秒おきくらいに軽くファンが「ウァン、ウァン、ウァン…」と鳴りっぱなしになる状態が増えました。加速、停止、加速、、を繰り返している感じ。

またマウスが動かなくなってる瞬間でもタッチ操作は受け付ける感じがするので、TouchProとか常駐ソフト系の問題かなと思って色々組み合わせを試行中。

■バッテリー

そういうプチフリ的なクロックダウンを嫌って処理速度優先気味のチューニングをしているせいかバッテリーは期待ほどもたない感じ。打ち合わせにACアダプタもたずに安心して行ける、という感じではない。

■ペン

仕事柄、スクリーンショットを使った資料を作ることが多いんですが、Windows Ink ワークスペースでスクショとってペンで丸描いてコピー/保存、というワークフローが便利です。ペンのお尻側のボタン2回押しでスクショを起動するようにアサインして使っています。ただペンが本体内に格納できないので基本家に置きっぱなし(というか普通に忘れる)ことが多いです。また5chでも話題になってましたがペン先が摩耗した時にペンごと買い直さないといけない(修理、交換不可)というのはクソです。

あとSnipping Toolのようにウインドウ単位の切り抜きができないのは、1809アップデートから搭載される「切り取り&スケッチ」も含め不満点。

■ストレージ

奮発して1TBにして良かったです。MacBook Proでもデスクトップ機でも512GBまでしか使ったことなかったですが、それに比べるとなんでも入れちゃえ感あります。まぁMacではWindowsの仮想環境やBootCamp入れてるので、それをそろそろ整理したら512GBでもだいぶ余裕でると思うんですが。

速度もまぁ多分充分速いんだと思うですが、どうも上述のプチフリ現象の印象が強くて、たまにモタつきを感じてるイメージがつきまといます。

 

とまぁプチフリ以外は概ね満足というかプチフリで台無し感ありますが、引き続きチューニングしつつバグ修正とかであっさり治ることを期待したいところ。なにか情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら是非お知らせくださいませ。

Thecus W4810+のメモリを増設してみた

自作erの性(さが)として、Thecus W4810+のメモリを最大容量まで盛ってみました。

2020.05.13追記:うーん、やっぱりフリーズするので結局純正メモリに戻して4GB運用で使ってみます。どうもRDPしようとした瞬間固まるっぽいので、やはりメモリ使用量が増えて問題のある区画を使おうとすると発症する感じでしょうか。でも全く違うメモリと入れ替えても起きるので、相当に相性が厳しいか、なにかソフト的な要因ですかねぇ…
2019.09.22追記:結局あれこれ組み合わせて試したところ、2スロット使うとブートできなかったりフリーズしたり不安定になるということで、こちらの8GBメモリ1枚で運用することにしました。4GBだとほぼ使い切ってる感じだったのが8GBだと半分空きになって精神衛生上よろしいです。ただし体感速度はかわらず、やはりCPUがネックなのか、SSDでメモリ潤沢でも遅いもんは遅いですね…
2019.6.10追記:このメモリ増設後、システムがやたらフリーズするようになってしまったので、現在取り外して検証中です。

購入したのはこちら。前回の記事に書いたようにCPU-Zを入れて型番調べてピッタシのを注文したんですが、残念ながらM471B5173EB0-YK0のはずがM471B5173BH0-YK0という微妙に違うものが届きました。フラッシュメモリチップの形状も違います。まぁスペック的には同一っぽいし動いてるので良しとしますが、下記リンクから購入をお考えの方はご注意ください。ていうかもう800円くらい下がってて悔しい…

気を取り直して取り付け作業の様子をば。気合いを入れてステップ毎の写真を掲載しといてやろうと思ったんですが、やってみたら拍子抜けするほどメンテナンス性の良いケースでした。

まずリアのネジを三箇所外します。

リア。赤丸のネジを三箇所外す。

作業とは直接関係ないですが真上から見たところ。写真の上が正面パネルです。

上から見た様子

てっきり4つのHDDベイの上、液晶パネルの裏側がメインボードだと思ったんですが、意外なことにサイドに縦に入ってしました。ベイの上にいる黒い箱がシステムの入った60GBのSSDですね。というか64GBって書いてあります。型番でググると、Innodisk製でTOSHIBAの15nmチップのようです。

DES25-64GD08BC3QC 64GB 2.5″ SATA SSD 3ME3, MLC flash, 4 channels, 380 MB/s (read), 80 MB/s (write)

残念ながらSATA SSDとしても性能はさほど高くはなさそうです。物理的には交換は簡単そうですが、まぁサーバー機なのであまり気にしても仕方ないでしょう。4ベイのSATA端子はライザーカードになっています。

で、マザーボード上にメモリスロットが見当たらず焦りましたが、なんのことはない裏側にありますした。ケースからマザーボードを取り外さなくてもメモリスロットx2とCMOSバックアップ電池に余裕でアクセスできます。

正面から向かって左サイド

ということでなんとも拍子抜けするレベルでしたが、無事システム的にも8GB認識されました。これでいずれ仮想PCを動かすことになっても2GBとか4GBとか躊躇なく割り当てられそうです。

システム情報画面で8GB認識されていることを確認

以下がCPU-Zの画面です。型番とシリアル、製造週以外に違いはなさそうなので目をつぶることにします。

初期搭載のメモリ。M471B5173EB0-YK0
増設したメモリ。M471B5173BH0-YK0

わだいのメッシュWi-Fiを導入したぞ!〜NETGEAR Orbi

前の家できばって導入した業務用Wi-FiアクセスポイントYAMAHA WLX202ですが最近ちょっと不安定で、ふとスマホを使おうとするとつながってなかったりして、Wi-Fi OFF/ONしたりWLX202を再起動するととりあえず直す、ということが何度かありました。同居人からも指摘をうけ強度をMaxにしたりチャンネルを調整したりしたんですがかわらず。また先日Mac App StoreでWi-FiアナライザーツールのiStumblerがメジャーバージョンアップを果たし、早速購入して試したところ、仕事部屋での電波状況が割と悪いということが発覚。OSのインジゲーターではフルなんでまぁどっちを信じたらいいかという話ではあるんですが、いずれにせよ以前から興味のあったメッシュWi-Fiシステムをリサーチ。メッシュWi-Fiをはひたすら強い出力のAPを1台置くのではなく、家中のあちこちに分散してを配置し、AP同士の中継制御を賢く行うことであらゆる場所で均一なWi-Fi環境を実現しようというものです。AP同士の通信(バックホール回線)は無線の場合も有線の場合もあります。従来製品でも例えば中継器などを使ったり有線で伸ばした先に別のAPを置いたりして同じ様なことはできてたんですが、それのAP間ローミングをルーター側でインテリジェントに管理してやろうという感じです。遠い方のAPにいつまでもぶら下がってネットワーク全体を遅くしたりという現象が(たぶん)上手く抑えられることが期待されます。ウチは1フロアのアパートなのでアンテナ3,4本生えたゴツイAPで飛ばせば届いちゃうくらいのはずなんですが、実際のところ不都合が起きているので、メッシュなら改善するかもと期待を持ってみたわけです。集合住宅なので無駄に強い電波をご近所まで届かせて迷惑かけるのもなんですし。

ちなみに現在、我が家はリビングにある壁ポートからRTX1210をメインルーターとしてつなぎ、AVラック周りのAV製品やゲーム機は全て有線。Wi-Fi機器はWLX202で2.4GHzと5GHz(11ac/877MHz)、そして仕事部屋へはASUS AC-87UとEA-AC87で別チャンネルの1733MHzの5GHz/11acでつなぎそこからスイッチを経由して有線という感じです。つまりASUSペアによる1733MHzのWi-Fiがバックホールではあるものの、仕事部屋側にはAPは立ててない状態で、Wi-Fi機器は若干環境が悪いという状況でした。またバックホールチャンネルの実際のリンク速度は900〜1000Mbps程度。仕事部屋にNASや一部対外サーバーなどもあるので、この幹線を犠牲にするという選択肢はありません(本当は有線を敷きたいんだけど…)。

■1733MbpsバックホールならOrbi一択

さて、NETGEAR、TP-LINK、ASUS、Googleに続き国内勢でBUFFALOが参入して話題を集めるメッシュWi-Fi界隈ですが、スペック的に気になるのは

  1. 無線バックホールとクライアント向けの5GHz電波(チップ、アンテナなど)を共有してない(=トライバンド)
  2. 無線バックホールが1733MHzである(現状より理論値スペックが落ちない)
  3. アクセスポイント(ブリッジ)モードで使える(せっかくRTX1210があるので)

といった辺り。実ののところもうこれだけでNETGEARのOrgi一択になります。

BUFFALOはトライバンド(5GHz+5GHz+2.4GHz)であるもののバックホールともども最高866Mbps止まり。またGoogle Wi-Fiはアクセスポイントモードに非対応です。ということでお値段的なところで躊躇はしたけど、選定としてはほとんど悩みませんでした。各所のレビューも上々そうだし。

あと機器毎の接続状況が一元管理/監視できる点も好感。WLX202にもあるにはあるんですが、連携しているRTX1210側でこまめに記入した表示名が反映されず素のMACアドレスしか見えないので、どれがなんだかさっぱりわからず実質役に立たなかったのは以前レビューした通りです。だったらYAMAHAで揃えて連携させてる意味も無いも同然だなと。

■設置とベンチ

わかっちゃいたけど親機も子機もデカいです。漫画週刊誌一冊分という感じ。でもまぁ立て置きだし白いし形状もゴツくなくアンテナ内蔵なのでわりと背景に馴染みやすいのかなと。上部にリングランプがついてますが基本的には消灯してるので夜眩しいとかいったことはなさそうです。逆にいうとパット見動いてるかどうか見分けもつかない。

以下はIO-DATAのWi-Fiミレルというアプリでリンク速度基準でヒートマップを作った感じです。下の「5GHz」は引っ越し直後に計測したものですがWLX202での様子。上寄りの洋室2室でイエローになっていました(仕事部屋といっているのは左上の5.5帖)。それが上の「Orbi」の方だとバッチリオールグリーンになっています。

まぁこれはあくまでリンク速度(≒電波強度)基準なので、仕事部屋にAPがあってグリーンになるのは当たり前とも言えます。実際の通信速度が問題。

赤線より下が以前の環境。ちょっとどの部屋で記録したか憶えてないですが23時とか午前1時とかなので比較的混み合う時間とはいえ結構遅いです。それがOrbiだと22時台とはいえかなり改善しています。上の2つが仕事部屋に移動し、サテライト子機にリンクした状態で測ったもの。ステータスをみてると5GHzと2.4GHzが時折自動で切り替わるので、測定した瞬間がどちらだったのか判別できないんですが、時間的にはむしろ2.4GHzの方上だったように思えます。なぜかそっちの方が速い。まずまずの結果だと思います。

■アプリの出来も良い

以下Orbiアプリのスクショを。アクセスポイントモードにするとDisney印のアクセス制限機能が使えなかったりしますが、電波強度の確認など基本的な機能は問題なく利用できます。

これがメッシュの構成を示す「ネットワークマップ」画面。サテライトも「Orbi2」という名前に何度か変えたんだけど反映されないのはまぁご愛敬。AirMacのアプリに似た感じ。特定の端末に障害が出てたらわかります。(いや無線バックホールの場合、親機に障害出たら子機も表示されないかも?)

面白いことに、親機からspeedtest.netへの速度計測ができます。Wi-Fi区間に影響されない回線速度を確認できます(まぁうちはAPモードなのでRTX1210の影響かにあるわけですが、まぁそこがネックになることはまずないでしょうから、ウチのプロバイダの速度はこれくらいということでしょう)。

そしてこれが重要なデバイス一覧画面。(というか我が家、起動してるだけで42デバイスもあんのかよ!Orbiは端末1台に30台が推奨スペックなので片側に集中したら足りないじゃん。)

(i)をタップすると画面の「SRS-HG1」の項目のように展開して詳細が確認できます。親機とサテライトのどちらに、2.4GHzと5GHzどちらでつながっていて、リンク速度はどれだけ出ているかといったことがわかります。残念ながら電波の強さは扇マークでしか確認できませんが、調子が悪い端末をAP側から見てどういう強度でつながっているのかを確認できるのはトラブルシュートに有用だと思われます。これらは「リモート管理」を有効にしておくとWANからでも確認することができますので、将来的にもうちょっと値段がこなれてきたら2F建ての実家に入れてもいいなぁなどと思っています。

その他面白い機能としては、Wi−Fi設定をQRコードにして表示/共有ができたり(最近のiOSなら標準カメラアプリで撮影すればプロファイルが落ちてくると思われる。もちろんAndroidもOK)。ゲストWi-Fiも簡単に作成できるようです(ただし家庭用モデルはWeb認証機能は省略)。

 

基本的に5GHz対応機器ではきっちり5GHzを使いたい派なので、いままで2.4GHzと5GHzでSSIDを一緒にすることには抵抗がありましたが、まぁそこは仕方ないかなと。むしろ上の測定値を見る限りは2.4GHzの方が速いこともあるっぽいので、そこら辺も含めてインテリジェントに選択してくれるならまぁしばらく任せてみるかという感じ。

あと気になってるのはバックホール通信のリンク速度を確認する手段がどうもなさそうだという点。以前の900〜1000Mbpsと比べて落ちてるのか改善しているのか知りたいところです。それを見ながら最適な端末配置を試行錯誤したいんですよね…

AutoHotKeyでWindowsのキーボードアサインをMacに似せる

数年前にMacBook Airを購入し怒濤の勢いでメイン機までMacBook Proにしてしまったおり、慣れたWindowsキーアサイン(ショートカットなど)をMac上でどう再現するかについてリサーチして記事を書きました。そして今回DELL XPS 15 2-in-1(以下XPS9575)を購入し開発作業にもゴリゴリ使っていこうということで、逆にmacOSの馴染んだキーアサインをWindows上で再現する必要性に駆られています。とりあえず現状のまとめ。

■達成目標

現在、macOS側にもWindowsの基本ショートカット(コピペやアンドゥ)を一部取り込んでたり、macOS上で仮想Windowsを使って開発作業をしていたりで、わりとカオス。コピーする時にCtrl+Cを使ったりCmd+Cを使ったり行き当たりばったり。さらにエディタではEmacs的なキーバインドも使うので、Ctrl+Aが「全選択」な時もあれば「カーソルを行頭に移動」だったり自分でもあんまり明確なルールがありません。結果として色々なところで意図しない結果となって「ちっ」とか思いつつ根本解決にじっくり取り組んではいない、という状態。

でもまぁとりあえずの目標として、

  • コピペくらいではイラつかないようにしたい
  • エディタ(主にSublime Text 3)ではある程度Emacsキーバインドを採り入れたい
  • WinキーいらないのでmacOSのCmdキー互換で各種ショートカットを使えるようにしたい
  • XPS9575とデスクトップWindows機(キーボードはLogicool CRAFT)でも違和感なく往来できるようにしたい
  • これらのカスタマイズが今後の変更も含め自動で同期してほしい

■解決編

ざっくりいうと、WindowsでAutoHotKeyを使うことで大枠は解決できます。その上でSublime Text 3で細かい追加調整をしています。

AutoHotKeyを使う

2022.12.26追記: AutoHotKeyのスクリプト記法は2.0でリニューアルされました。以下のスクリプトは1.x時代のもので最新版では動かない可能性があります。

AutoHotKeyは常駐型のキーバインド変更ツールです。レジストリ書き換え型と比べると安定性やメモリ消費に不安もありますが定評もあるのであまり先入観に囚われず導入してみることにしました。ソフトウェアでマッピングするので単なるキースワップ以上に、バッチ的なことや文字列入力動作など自由度が格段に高いです。まだ試してないですがアプリケーション毎に設定を変えることもできそう。往年のKarabiner(Elementになる前)を彷彿とさせる万能ツールですね。日本語の詳しい情報はWikiにまとめられています。

設定ファイル(拡張子.ahk)の文法はやや馴染みづらいですが、例えば公式の入門ドキュメンドを引用すると、

で、「Ctrl + Jで”My First Script”」とタイプする、という意味になります。これをエディタに書いて.ahkという拡張子にして保存、ダブルクリックすれば有効になります。Winキーの場合は「^」のかわりに「#」を使います。また送出側にCtrl + Cみたいなキーコンビネーションを指定する場合はこんな感じ。Ctrlを押す->Cを押す->Ctrlを離す、というのを指示してるわけですね。

これでWin+Cを押すとCtrl+C動作をさせることができます。当該のWinキーショートカットがある場合でも、ここで上書きすることで本来の動作を抑止することができるみたいです。たぶん「return」のおかげでOSにシグナルが届かずイベント処理が終了するということでしょう。

とりあえずこんな感じにしました。

ショートカットやアンドゥはCtrlでもCmdでも同じ動作で構わないので先の例のままです。Macでウインドウを閉じるCmd+WはWindowsではCtrl+WではなくCtrl+F4が一般的だと思うのでそちらにアサイン。Cmd+Qがアプリケーション終了でAlt+F4。Ctrl/Cmd+Aはエディタ(Sublime Text)ではCtrl+Aを「カーソルを行頭へ移動」(Emacsキーバインド)、Cmd+Aを全選択と振り分けたかったので、AutoHotKeyでは一旦Alt+Aに割り振り、Sublime側でAlt+Aを全選択にアサインしています。ただしこれだとSublime以外のアプリケーションで全選択できないので、ウインドウ名などで条件分岐するIfWinActiveを使います。ahk_exeはアプリの実行ファイルを使った指定という意味です。Sublime Textは「(ファイル名)-  Sublime Text」のようなウインドウタイトルになるので、部分一致検索するよりは実行ファイル名の方がなんとなく確実かなと。elseブロックがあるのでSublime Text以外ではCtrl+Aになります。将来的にアプリ名を複数ORで指定したくなったらどうすんのとかはまだ調べてません。

AutoHotKeyを自動起動する、設定を同期する

AutoHotKey自体に「ログイン時に起動」のような設定はありません。.exeから起動した場合、同じディレクトリにあるAutoHotKey.ini(書式は.ahkと同じ)を読み込むようですす。

なので、設定は.ahkファイルに書いて、DropboxやOneDriveなどで同期。Windowsのスタートアップフォルダにその.ahkファイルへのショートカットを追加しておけばよさげ。

DELL XPS 15 2-in-1 (9575)届いたった

この文章をあなたが読んでいる頃、私の元にはXPS 9575が届いているでしょう。

ということで8/7早朝に注文。なぜかクレカ不承認でキャンセルされたものの、ちょうど20%OFFクーポンが再開されてラッキー。同日夕方に再注文。すぐに生産完了、出荷になるも船便が長く、8/17に国内で佐川に引き渡されて伝票番号が表示。本日8/18に受け取れました。購入の経緯は以前の記事にて。

あれこれセットアップしながら気付いた点をつらつらとレビューしていきます。

■液晶(4K)

満足のいく綺麗さです。とても鮮やかで明るい。もはやドット欠けとかあっても気付けないんじゃないかとか。デフォルトのスケーリングは250%。かなりフォントが綺麗で見やすいですがもうちょっと作業スペースが欲しいので当面200%で頑張ってみようかなと。中間に225%というのもあります。

明るさ調節がFnキーの中になくて焦りましたが、Fn+カーソル↑↓でした。見付かってしまえばFnキー列よりも直観的で調節しやすい気がします。

■キーボード

最大の期待と不安を抱いていた部分ですが上々です。MacBook Proの第二世代バタフライキーボードと比べて、パチパチ感がなくコリコリした感じ。とても良いです。シリコン膜が入ったという第三世代バタフライもこんな感じなんだろうか。店頭で触った感じあまり違いがわからなかったけど。ともあれ、すごく静かという感じではないけど、2ndバタフライよりは耳障りさが軽減されていると思います。特に心配していたスペースキーがちょっと固いというか引っかかる感じがして「不良品か仕様か展示機が出たら比べないとなぁ。交換だったらイヤだなぁ」とか思ってたレベルでしたが、使ってるうちに気にならなくなりました(いや、やっぱり気になりますわ…)。

動画などでキーボードの中心を押し込んでたわむ映像が出ていて不安でしたが普通にタイプする分には全く不都合のない強度でした。かなり強く押し込めば確かにたわむんですが、そこらへんの安いノートPCみたいなフニャフニャとまではいかないです。

レイアウト的にはEnterが小さいとか言われてますが個人的にはさほど気にならないです。どちらかというと「全/半」と「1」の押し間違いが多いかな。

トータルでみてかなり満足度の高いキーボードです。現物を触らずに特攻したけどまずは安心しました。バタフライが好きな人なら問題なく馴染める系だと思います。

■トラックパッド

デフォルト設定でタッチでクリックする状態だと一番感度を低くしても誤クリック置きまくりで速攻OFFにしました。MacBook Proよりやや面積が小さいですが操作感、精度は上々。二本指で右クリック動作にして、右下のボタンは無効とすることもできるし、三本指左右スワイプに仮想デスクトップ切り替えをアサインすることもできmacOSに馴染んだ人も不満なくスイッチできるんじゃないでしょうか。

■ACアダプター

130Wという出力でさすがに小型とはいえないですが、角が丸くなっていて携帯時はPC側のケーブルを巻き付けておけるのが良いです。またUSB-Cコネクタに通電ランプ(白色LED)があるのも地味に良い。Macはこういうユーザビリティがどんどんないがしろにされていきますが、DELLはまだ気を配ってくれていて嬉しいです。ただしあくまで通電ランプであって、本体の充電状態で色が変わったりはしなさそげ。

コンセント側は久々のミッキーコネクタ。早速ショートケーブルを買おう。アース線が出てないやつだとこの辺ですね。

BUFFALOのはケーブル長が20cmなのでちょっと長い。下のはコネクタ込みで22cmのようです。

■発熱、静かさ

本モデルのウリとしてモーションセンサーで膝の上で使っているのか机上なのかを検知し、前者では発熱を抑えるようです。実際短パンで腿に載せてずっとセットアップ作業していますがほんのり温かくなる程度。

ただしファンは回り出すと盛大に音がします。ジェットエンジンみたいなキュイーーン!という高いめの音がします。あくまで音質がということであって、耳を塞ぐような大音量というわけではないんですが、もし公共の場で鳴りだしたらちょっと耳につきやすい音かも知れません。

まだどんな時にどれくらいファンが回るかわからないですが、それと関係あるのかたまにマウスカーソルの操作がままならないほどレスポンスが落ちる現象があります。サーマルスロットリングなのかどうかは不明(温度どこで見られるんだろ?)。CPUやGPUの負荷はそんなに高くない状態でも発生します。今のところそれが唯一最大の不満というか困り毎です。

■その他備考

回復用ディスクは購入せず、安いUSBメモリで自作。18GBほどになったので用意する人は32GBをチョイスしてください。私はコスパ優先でこれにしました(USB-C端子はないので変換アダプタやハブが必要になります)。

あとApple Storeで買ったBelkinのUSB-C Ethernetアダプタはすんなり使えました。色違いだけど多分これかな。

2018.08.20追記:

Apple純正のThunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ(A1790)で外部モニタ出力ができました。4Kでは試してないですが、3440 x 1440モニタでは少なくともOKです。もちろん本体左側のポートを使う必要があります。形は同じですが右側はUSBのみでThunderbolt非対応なので。

2018.09.03追記:

Apple純正のHDMIアダプタ(USB-C Digital AV Multiportアダプタ)も使えました。内部的にThunderbolt3なのか、これも左側のポートでしか使えなかったように思います(ちょっと認識に時間がかかってただけかも)。4Kデュアル表示まで確認。USBと充電は試してません。

2018.9.9追記:

ASUSのモバイルバッテリー、ZenPowerMaxで充電ができました(70%程度から100%まで確認)。本製品のUSB-CポートのPower Delivery仕様は最大で20V x 3Aの60Wです。付属の130Wアダプタに比べると半分以下です。実際下記のような警告画面が出ます。ただそれでもWeb閲覧やファイル操作(SDカードの読み書き)などをしながらでも充電は可能でした。さすがに3Dグラフィックをゴリゴリ使いながら、とかだと追いつかないかもは知れませんが、とりあえず手持ち機器がまたひとつ流用できそうでなにより。ただし上記の70->100%でバッテリーの4つあるランプは残り1つにまで減ってしまったので、フル充電一回分には足りなさそうです。

 

タブレットモードやペン、dGPUを酷使するようなゲームなどについてはまだ未評価なので、追々追加レビューをしていきたいと思います。とりあえずMacBook Proのハードはとても気に入っているけれど、都合でどうしてもWindowsも欲しかったという今回のニーズにはとてもマッチした選択肢だったと思います。