Thunderbird上からGmailの迷惑メール判定を制御する

実家おとんのメール環境は、会社ドメイン宛のメールをGmailに転送し、Gmailの強力な迷惑メールフィルタを活用しつつ、IMAPでThunderbirdで受信して読み書きしています。そんな折り、ある知り合いからのメールが毎度迷惑判定されると相談されました。

Gmail上で分類されて「迷惑メール」マークがつけられたメールは、Thunderbird上では仮想の「迷惑メール」フォルダとして見えますが、あくまで名前が「迷惑メール(Junk)」なだけで、Thunderbird的には迷惑メール扱いではないので、迷惑メール判定を解除するボタンが表示されません。そもそもGmail側での判定なので、Thunderbird上でどうこうしたところで仕方ない訳です。

で、Gmailで迷惑メール判定を解除する一番簡単な方法はアドレス帳にそのアドレスを登録すること。そこで、Thunderbirdのアドオンで、Gmail<->Thunderbird間のアドレス帳同期してやればいいんじゃね?ってことでリサーチ。Thunderbirdはデフォルトで「個人用アドレス帳」と「記録用アドレス帳」が作成されています。前者は手動で管理する用。後者は送受信履歴から自動で登録されていく用です。後者が空の人は、「オプション」->「編集」タブを開き、「メール送信時に受信者を次のアドレス帳に自動で追加する」の設定をチェックしてみましょう。ということでこの2つをGmailのアドレス帳に自動アップロードしていけば、一度でもやりとりした人のアドレスが迷惑メール判定されることはなくなるんではないかと。

アドオンですぐに見付かったのは日本人の方が作って公開している「Google Contacts」。残念ながらこちらはThunderbird上に専用のアドレス帳を作成してそこと同期するというものでした。

次に見つけたのは、「gContactSync」。英語UIですが、複数のアドレス帳同士を好きに対応づけて同期することができました。ただしGmail側のアドレス帳(グループ)名に日本語が含まれると文字化けして同期数0になってしまったので、まずGmail上で「Thunderbird-Personal」、「Thunderbird-Record」などと英語名のグループを作成しておき、アドオン側で指定しました。自動同期の周期を設定したり、定期的にバックアップすることも可能です。

とりあえず初回起動でGmail側に同期されたことは確認しました。今度ちゃんと継続的に同期するのか、これで迷惑メール誤判定がなくなるのかは未検証ですが、とりあえずご紹介まで。

激安GbEハブ Planex FXG-08EP2

実家私室とメインルーターのある居間とをつなぐ8ポートのギガビットハブがお亡くなりになったので代替品を物色。折角買うなら省電力性能を重視ということで、

  • 使っていないポートの分は電力をカットする
  • ケーブル長を検出して、送出レベルを調整する

などの機能がついたものという条件。通常は、前面にランプ、背面にポートというレイアウトを条件にするところですが、今回のハブは設置場所の関係でどっちでもOK。電源内蔵でもACアダプタでもOK。また消費電力を考えれば発熱もたいしたことなさそうなので金属筐体にもこだわらない、という感じで。

で、一番安かったのがPlanexのFXG-08EP2。なんと2,000円台。GbE、8ポートですぜ?ループ検知機能もJumboFrameも対応して、通常のハブとしての基本は充分おさえてる感じです。

ということで到着したのでレビュー。まぁ、ハブなんで動いて当たり前。真の価値は何年保つかってとこなので、商品写真でわからない部分のフォローを中心に。

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本体とACアダプタ。ACアダプタは割と小さめ。これくらいなら電源内蔵じゃなくてもあまり困らないでしょう。

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ちょっと辺なアングルですが、実際はこの板の裏に隠してしまうので一時的にぶらさげてる状態。ランプは一番右が電源で緑。リンクランプはギガビットがオレンジ、10/100Mが緑。奥の3つは赤く光ってるようですが実際には消灯してます。

発熱はほんのり温かい程度なので別に金属筐体でなくても問題なさげ。

 

先に書いた通り、これが何年保つかで真価が問われるわけですが、まぁとりあえず動けばいいやという感じならこのお値段は魅力なんではないかと。

オトンのLet’s Note CF-W8をSSDに換装したった

ちょうど3年前に買ったオトンのLet’s Note CF-W8がどうにも遅い、だがもう少し使いたい、というので一番ネックになってそうなHDDをSSDに換装することに(まぁできればWindows Vistaも7にしたかったところですが…)。

SSDは私的定番のCrucial M4。約5,000時間使うと停止するバグで話題になってますが、修正ファーム0309で簡単に治る話なので無問題。CF-W8はSATA3.0に対応してないので無駄といえば無駄ですが、同じモデルで揃えておくと、こういうメンテナンス情報のアンテナも張り巡らさなくて済むメリットもあります。まぁ、一斉に死ぬリスクもありますが(笑)。

■格安のSATA->USBアダプタを発見

実家で突然の作業になったため、データ移行に必要な外付けケースも買わなきゃと思ってたんですが、豊橋のGoodWillでナント300円の裸族的なスタンドを発見。玄人志向辺りのケースが980円なのでかなりお得。常用には向きませんが、SSD換装の友と言えましょう。ちなみにUSB2.0/1.1仕様です。

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電圧不足を防ぐダブルコネクタ仕様もこういう時に使う分にはむしろ心強い。またケーブルは右の写真のように巻いておけるので保管時もコンパクトにまとまります。

■Let’s Note W8のバラし

一昔前のLet’s Noteというとやたら分解が困難だったり、HDDの電源ピンが特殊で市販のバルクドライブを使う時にピンの加工が必要だったりと、換装の障壁が高いイメージだったんですが、最近のものは随分簡単になっているようです。基本的に底面をみるとHDDが収まっている部分が独立したカバーになっていて、そこを外すだけで良いです。

ただしちょっとだけトラッピー(壊れた日本語)だったので写真付きでメモ。

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まずは左の写真にある赤丸3箇所のネジを外します(写真では悩んで他のところも外してありますが多分不要なはず)。そして赤矢印のところがポイント。ひっくり返して右の写真の赤丸のネジを外します。これに気付かずに結構悩みました。そうすると、こんな感じでカバーが外れ、HDD(の保護カバー)が露出します。

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衝撃吸収パッドがたくさんついた黒いカバーで囲われていますが、丁寧に調べればすぐにつけはずしできるでしょう。ただし持ち上げる時にSATAケーブルがつながっているので注意。

コネクタの向きを確認しながらSSDに入れ替え、フタを戻してネジ止めすれば完了です。


■データ移行編

データの引っ越しには元々バックアップ用にインストールされていたAcronis TrueImage Homeを使いました。SSDへのクローニングでアライメントがズレないことでも定評があるツールです。メインメニューからは探しにくいですが、ファイルメニューの中にクローンのウィザードを起動する項目がありました。

標準HDDが120GB、SSDが128GBだったので自動にす
ると自動でパーティションを伸張しようとしてくれますが、リカバリ領域まで公平に大きくしようとしていたので、手動に切り替えて、リカバリ領域は元サイズのまま、増加分は主パーティションに割り振る様に調整しました。クローンを実行すると再起動がかかり、CUI画面(全て英語表示)でコピーが実行されます。放置しておいたので正確な時間はわかりませんが、2時間はかからなかったんじゃないかと。データコピーが終わるとメッセージが表示され、なにかキーを押すと電源が切れます。そこで換装作業を実施します。

残念ながら一発で起動はせず、BIOS画面の後で再起動を繰り返すループが発生。そこでF2を押してBIOS設定画面に入り、終了->コンピューターの修復を実行。リカバリ領域のWindows-PEが起動し、パーティションに問題があると言われ「修復」ボタンで無事Windowsが起動しました。リカバリ領域いらなくね?とも思ったんですが、素直にコピーしといて良かったです。この辺りは毎度一発で素直にいかなくて焦ります。

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■ベンチマーク

CDMによるベンチ。左が換装前(HDD)、右が換装後(SSD)です。

CF-W8_beforeCF-W8_after

同じm4を録画用PCに組み込んだ場合に比べるとイマイチですが、まぁ超低電圧版Core2Duoだしこんなもんでしょう。アライメントずれてそうなヒドさはないかと。

コールドブートで電源ONから自動ログオンしてマウスカーソルのグルグルが収まりSkypeのサインイン音が鳴るまでの実測時間は換装前1分51秒、換装後は1分32秒でした(一回限りのかなり雑な計測です)。Mac Book Air等のような失禁モノのブート時間ではないですね。まぁVistaだしってとこでしょうか。

■ついでにメモリも最大まで装備

ものはついで、ってことでメモリも標準の1G+1G=2Gから最大の1G+2G=3GBにするべく発注。2GBが1枚なら2,000円以下で買えます。これはあまり凝ったことをしないオトンの使い方では大きな影響を持たないかも知れないので、どちらかといえばσ(^^)の自己満足ってことでポケットマネーでこっそり交換って感じ。

 

σ(^^)自身はもっさりが大嫌いでPCの高速化には投資を惜しまない方ですが、そういう人間に限って周りからサポートを頼まれて診てみると低スペックなマシン、たまりまくりのアップデートパッチで窓から投げ捨てたくなる遅さにフラストレーションを感じます。とりあえず逃れられない家族のPCを多少なりとも強化できてシアワセでした。

Windows 7でログオフするとBSODで落ちる時の覚え書き

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実家のWindows 7/32bitマシンでログオフするとかなりの確率で写真の様なBSOD(青画面)でクラッシュする現象が起きていたのを一応解決できたっぽいので覚え書き。

エラー内容の「SESSIONS_HAS_VALID_POOL_ON_EXIT」をググると海外の複数の掲示板でビデオドライバーに問題があると出やすいという指摘がありますが、最新版にしてもダメ。更にググると、やはりログオフした時にこれが出るという報告があり、dfmirage.sysという単語が。なんだろうと思ってググってみると、TightVNC向けに画面キャプチャを高速化する割り込みビデオドライバDemoForge Mirage Driverのファイルらしい。TightVNCを利用する時にあらかじめインストールすることが推奨されてるみたい。このPCはWindows Vistaからアップグレードインストールしたシステムなんですが、そういえば昔TightVNCを使っていたかも知れない。公式サイトによるとアンインストールは「プログラムと機能」から行えるとなっているものの見当たらないので、いったん最新版のインストーラーを使ってインストールした後、で「プログラムと機能」から削除してみたところ、ログオフしても落ちなくなったようです。

(最新版なら入れてあっても大丈夫なのかも知れませんが、当面不要なので削除することにしてみました)

TightVNC自体はすでに使っておらずSSDからも削除されてるっぽいですが、まさかこんなトラップが残っていたとは…

この問題に関する日本語情報はヒットしなさそげなので、参考になればと覚え書きしておきます。

iTunesでホームシェアリングができなくなった時の覚え書き

いつの頃からかあるWindows マシンでiTunesのホームシェアリングができなくなりました。iPhone/iPadの母艦として使っているマシンで、音楽ライブラリもここに全て入っているので、Remoteで操作してAirPlayで寝室のコンポに鳴らしたりしてたのができなくなり非常に不便していました。症状としては、当該マシンのサイドバーに「共有」の項目が見えず、また他のマシンのiTunesやiOS端末のRemoteアプリからも見えないという感じ。もちろん設定で共有をOFF/ONしたり、ファイアウォールを無効化したり、iTunesやBonjourをアンイントール->インストールしてみたりもしたんですが治らないままはや2,3ヶ月。

今日こそはとあれこれググったりするも有効な情報が見つからない。とりあえずBonjour Browserで見たところ、同じPC上のAirVideoサーバーのパケットは飛んでいることを確認。Bonjourの問題ではなく、iTunesの問題だろうと辺りをつける。アンインストール->インストールをしても治らないということは、共有ファイルではなくユーザ別の設定ファイルだろうという仮説を立て、試しにゲストアカウントを有効にしてサインインしiTunesを起動してみると、、、「共有」出たっ!

結果として、

c:\users\(ユーザ名)\AppData\Roaming\Apple Computer\iTunes\iTunesPrefs.xml

というファイルを捨ててからiTunesを起動したら治りました。このパスはWindows 7/Vistaの場合で、Windows XPの場合は、

c:\Documents and Settings\(ユーザ名)\Application Data\iTunes\iTunesPrefs.xml

辺りにあると思います。また念のためいきなり削除するのではなく一時的にどこかへ移動しておくと良いでしょう。

このファイルが無い状態で起動するとライセンス許諾画面からスタートしますが、意外と各種設定は保持されていました。ただしiTunesライブラリはマイミュージック内のものを読みに行くようで、変更している人はShiftを押しながらiTunesを起動し、変更先のライブラリファイルを選択しなおす必要があります。

まずは最初の方に書いてある手を試してみて、それでもダメならお試し下さい(自己責任でお願いします)。

 

これでまた今夜からマイライブラリを聴きながら眠ることができます!