オトンのLet’s Note CF-W8をSSDに換装したった

ちょうど3年前に買ったオトンのLet’s Note CF-W8がどうにも遅い、だがもう少し使いたい、というので一番ネックになってそうなHDDをSSDに換装することに(まぁできればWindows Vistaも7にしたかったところですが…)。

SSDは私的定番のCrucial M4。約5,000時間使うと停止するバグで話題になってますが、修正ファーム0309で簡単に治る話なので無問題。CF-W8はSATA3.0に対応してないので無駄といえば無駄ですが、同じモデルで揃えておくと、こういうメンテナンス情報のアンテナも張り巡らさなくて済むメリットもあります。まぁ、一斉に死ぬリスクもありますが(笑)。

■格安のSATA->USBアダプタを発見

実家で突然の作業になったため、データ移行に必要な外付けケースも買わなきゃと思ってたんですが、豊橋のGoodWillでナント300円の裸族的なスタンドを発見。玄人志向辺りのケースが980円なのでかなりお得。常用には向きませんが、SSD換装の友と言えましょう。ちなみにUSB2.0/1.1仕様です。

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電圧不足を防ぐダブルコネクタ仕様もこういう時に使う分にはむしろ心強い。またケーブルは右の写真のように巻いておけるので保管時もコンパクトにまとまります。

■Let’s Note W8のバラし

一昔前のLet’s Noteというとやたら分解が困難だったり、HDDの電源ピンが特殊で市販のバルクドライブを使う時にピンの加工が必要だったりと、換装の障壁が高いイメージだったんですが、最近のものは随分簡単になっているようです。基本的に底面をみるとHDDが収まっている部分が独立したカバーになっていて、そこを外すだけで良いです。

ただしちょっとだけトラッピー(壊れた日本語)だったので写真付きでメモ。

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まずは左の写真にある赤丸3箇所のネジを外します(写真では悩んで他のところも外してありますが多分不要なはず)。そして赤矢印のところがポイント。ひっくり返して右の写真の赤丸のネジを外します。これに気付かずに結構悩みました。そうすると、こんな感じでカバーが外れ、HDD(の保護カバー)が露出します。

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衝撃吸収パッドがたくさんついた黒いカバーで囲われていますが、丁寧に調べればすぐにつけはずしできるでしょう。ただし持ち上げる時にSATAケーブルがつながっているので注意。

コネクタの向きを確認しながらSSDに入れ替え、フタを戻してネジ止めすれば完了です。


■データ移行編

データの引っ越しには元々バックアップ用にインストールされていたAcronis TrueImage Homeを使いました。SSDへのクローニングでアライメントがズレないことでも定評があるツールです。メインメニューからは探しにくいですが、ファイルメニューの中にクローンのウィザードを起動する項目がありました。

標準HDDが120GB、SSDが128GBだったので自動にす
ると自動でパーティションを伸張しようとしてくれますが、リカバリ領域まで公平に大きくしようとしていたので、手動に切り替えて、リカバリ領域は元サイズのまま、増加分は主パーティションに割り振る様に調整しました。クローンを実行すると再起動がかかり、CUI画面(全て英語表示)でコピーが実行されます。放置しておいたので正確な時間はわかりませんが、2時間はかからなかったんじゃないかと。データコピーが終わるとメッセージが表示され、なにかキーを押すと電源が切れます。そこで換装作業を実施します。

残念ながら一発で起動はせず、BIOS画面の後で再起動を繰り返すループが発生。そこでF2を押してBIOS設定画面に入り、終了->コンピューターの修復を実行。リカバリ領域のWindows-PEが起動し、パーティションに問題があると言われ「修復」ボタンで無事Windowsが起動しました。リカバリ領域いらなくね?とも思ったんですが、素直にコピーしといて良かったです。この辺りは毎度一発で素直にいかなくて焦ります。

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■ベンチマーク

CDMによるベンチ。左が換装前(HDD)、右が換装後(SSD)です。

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同じm4を録画用PCに組み込んだ場合に比べるとイマイチですが、まぁ超低電圧版Core2Duoだしこんなもんでしょう。アライメントずれてそうなヒドさはないかと。

コールドブートで電源ONから自動ログオンしてマウスカーソルのグルグルが収まりSkypeのサインイン音が鳴るまでの実測時間は換装前1分51秒、換装後は1分32秒でした(一回限りのかなり雑な計測です)。Mac Book Air等のような失禁モノのブート時間ではないですね。まぁVistaだしってとこでしょうか。

■ついでにメモリも最大まで装備

ものはついで、ってことでメモリも標準の1G+1G=2Gから最大の1G+2G=3GBにするべく発注。2GBが1枚なら2,000円以下で買えます。これはあまり凝ったことをしないオトンの使い方では大きな影響を持たないかも知れないので、どちらかといえばσ(^^)の自己満足ってことでポケットマネーでこっそり交換って感じ。

 

σ(^^)自身はもっさりが大嫌いでPCの高速化には投資を惜しまない方ですが、そういう人間に限って周りからサポートを頼まれて診てみると低スペックなマシン、たまりまくりのアップデートパッチで窓から投げ捨てたくなる遅さにフラストレーションを感じます。とりあえず逃れられない家族のPCを多少なりとも強化できてシアワセでした。

Windows 7でログオフするとBSODで落ちる時の覚え書き

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実家のWindows 7/32bitマシンでログオフするとかなりの確率で写真の様なBSOD(青画面)でクラッシュする現象が起きていたのを一応解決できたっぽいので覚え書き。

エラー内容の「SESSIONS_HAS_VALID_POOL_ON_EXIT」をググると海外の複数の掲示板でビデオドライバーに問題があると出やすいという指摘がありますが、最新版にしてもダメ。更にググると、やはりログオフした時にこれが出るという報告があり、dfmirage.sysという単語が。なんだろうと思ってググってみると、TightVNC向けに画面キャプチャを高速化する割り込みビデオドライバDemoForge Mirage Driverのファイルらしい。TightVNCを利用する時にあらかじめインストールすることが推奨されてるみたい。このPCはWindows Vistaからアップグレードインストールしたシステムなんですが、そういえば昔TightVNCを使っていたかも知れない。公式サイトによるとアンインストールは「プログラムと機能」から行えるとなっているものの見当たらないので、いったん最新版のインストーラーを使ってインストールした後、で「プログラムと機能」から削除してみたところ、ログオフしても落ちなくなったようです。

(最新版なら入れてあっても大丈夫なのかも知れませんが、当面不要なので削除することにしてみました)

TightVNC自体はすでに使っておらずSSDからも削除されてるっぽいですが、まさかこんなトラップが残っていたとは…

この問題に関する日本語情報はヒットしなさそげなので、参考になればと覚え書きしておきます。

iTunesでホームシェアリングができなくなった時の覚え書き

いつの頃からかあるWindows マシンでiTunesのホームシェアリングができなくなりました。iPhone/iPadの母艦として使っているマシンで、音楽ライブラリもここに全て入っているので、Remoteで操作してAirPlayで寝室のコンポに鳴らしたりしてたのができなくなり非常に不便していました。症状としては、当該マシンのサイドバーに「共有」の項目が見えず、また他のマシンのiTunesやiOS端末のRemoteアプリからも見えないという感じ。もちろん設定で共有をOFF/ONしたり、ファイアウォールを無効化したり、iTunesやBonjourをアンイントール->インストールしてみたりもしたんですが治らないままはや2,3ヶ月。

今日こそはとあれこれググったりするも有効な情報が見つからない。とりあえずBonjour Browserで見たところ、同じPC上のAirVideoサーバーのパケットは飛んでいることを確認。Bonjourの問題ではなく、iTunesの問題だろうと辺りをつける。アンインストール->インストールをしても治らないということは、共有ファイルではなくユーザ別の設定ファイルだろうという仮説を立て、試しにゲストアカウントを有効にしてサインインしiTunesを起動してみると、、、「共有」出たっ!

結果として、

c:\users\(ユーザ名)\AppData\Roaming\Apple Computer\iTunes\iTunesPrefs.xml

というファイルを捨ててからiTunesを起動したら治りました。このパスはWindows 7/Vistaの場合で、Windows XPの場合は、

c:\Documents and Settings\(ユーザ名)\Application Data\iTunes\iTunesPrefs.xml

辺りにあると思います。また念のためいきなり削除するのではなく一時的にどこかへ移動しておくと良いでしょう。

このファイルが無い状態で起動するとライセンス許諾画面からスタートしますが、意外と各種設定は保持されていました。ただしiTunesライブラリはマイミュージック内のものを読みに行くようで、変更している人はShiftを押しながらiTunesを起動し、変更先のライブラリファイルを選択しなおす必要があります。

まずは最初の方に書いてある手を試してみて、それでもダメならお試し下さい(自己責任でお願いします)。

 

これでまた今夜からマイライブラリを聴きながら眠ることができます!

今年最後のPC機器購入は実家、年賀状専用プリンタでした

σ(^^)自身は年賀状を出さない主義になって10年以上経ちますが、やはり家族は紙のハガキで年賀状を出すことをやめられない様子。そのくせ大晦日になってまだ準備ができてないと。結局、年賀状出さない派のσ(^^)もあれこれ面倒に巻き込まれ中。

んで、実家にはFAX付きのモノクロレーザー複合機の他に、こんな時位しか使われないカラーインクジェットプリンタとしてhpのPSC-1610があります。オトンがテレビショッピングに騙されて買ったもので、ご存じの通りhp製プリンタなのでハードは安いけどインクカートリッジが割高。ヘッドを含むのは仕方ないにしても、色別独立タンクじゃない点も割高感を醸しています。もっと前もって言ってくれれば安いネット通販で手配できたのに…仕方なく近所の量販店へ。2つ必要なうち1つは新品カートリッジがあったので足りない方(3,300円程)を買いに出かけ、その場の勢いでEPSONのローエンド機PX-404Aを7,980円で購入。複合機(FAX含まず)なのにホント安いですね。EPSON機はPM-760C辺り以来十数年ぶりな気がしますw。

インクは4色タイプでPSC-1610に劣りますが、出力解像度は上がってるし、家族もCP重視なのでキニシナイ。また1.4型とは言え液晶モニタを内蔵していて、本体だけでメモリカードの写真も印刷できます。以前買ったAQUOS Photo Playerは結局家族は使いこなせず終い(σ(^^)がいつも印刷操作をさせられる)なので、替わりにこれで自力印刷できるようになるならそれも償却理由になるだろうと。

■ハード

とてもコンパクトで良いです。背面もほぼ一杯まで壁面に寄せられます。カタログ写真で巧妙に隠してある突起とかはなく、ほぼイメージ通りのフットプリントです。

コスト環境に配慮して本体塗装を止めた、とありますが、さほど安っぽさはない良いシボだと思います。操作パネル分だけはツルツルでちと安っぽいですが。上部に1つネジが丸見えなのもご愛敬。

スキャナ部のカバーはあまり持ち上がらないので、辞書的な分厚いものの取り込みではとじられない感じ。

給紙は背面トレイのみですが、ホコリが入らないようにカバーがついているのがGood。

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液晶部の画質もなかなか。ただ微妙な表情のバリエーション違いとかになると見分けできるか不明。多分ここで選別するのはあまり現実的ではないので、デジカメ液晶上で選別してからこっちで選び直しやすいように、ファイル名を表示して欲しかった気がします。

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操作自体は、左右で選択、上下で枚数増減と至極シンプル。設定はデフォルトでL版、フチ無しになってました。実際には写真にある「OK」ボタンではなく、更に右にあるスタートボタンを押して印刷開始ですが。ウチのオカンとかだとOK押しそうだなぁ…まぁ、実際にやるとしても妹くらいかな。とりあえずL版用紙を買い置きしておこう。

■ソフト面

IEとFireFox向けの「E-Web Print」ツールバーがなかなかよさげです。Webページを印刷するのに、1枚に収まるようリサイズしたり、必要部分だけ矩形で指定したりしてダイレクトに出力できます。基本的にプリンタ付属ソフトはゴテゴテ常駐が増えて嫌いなのでドライバだけインストールする派ですが、珍しく入れといてみようかと。

好感度Upだったのは、インストールROMのインストーラーを起動したところ、「インターネットに接続して、最新版をインストールする」というチェックボックスがあった点。ドライバは添付CD/DVDを信用せず、公式サイトから最新版を落としてくる派である一方、付属CD/DVDからしかインストールできないソフトやフォントなどもあったりしてその選別が難しい。結局、CD/DVDから一通り入れつつ、ドライバと使うソフトは公式サイトにとりにいく、という二度手間になりがち(これも「もうドライバだけでいいや」と感じる一因)。しかしこのチェックを入れておけば、最新版があるものは最新版を使って一発インストールしてくれる(はず)!ベリーナイス。この辺りはローエンドモデルといえどEPSONのノウハウがつまってる感じ。

 

インクジェットプリンタは長く使わないでおくとインクが固まってカートリッジやヘッドがダメになりがち。そういう場合はhpのようなヘッド一体型の方が話が簡単だったりしますが、最近のCanon/EPSON勢はそこら辺どうなのか。真価がわかるのは来年の年末になるかも知れません。

Mac用お手軽H.264ハードエンコードソリューション turbo.264 HD

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Macで手軽に使えるUSBスティック型ハードウェアエンコーダー(トランスコーダー?)のturbo.264 HDを買って見ました。比較的低スペックのノートPCのCPUでもエンコードができるという点もさることながら、専用付属ソフトが比較的使えそうな印象だった点が選択の理由です。この手のハードウェアトランスコード製品の付属ソフトって、プロプライエタリに自社開発してるせいかあまり機能的、操作性的にイケてない製品が多いんですが、本製品はどうもそうでもなさそうだったのです。

■HDDに取り込まなくてもAVCHDカメラ上の動画を変換できる

例えばMac付属のiMovieで同じことをしようとした場合、フルHDの映像を一旦内蔵ストレージに取り込み、そこから変換をかける形になります。これはMacBook Airのような容量の小さなSSDの場合、かなりの足枷です。Turbo.264 HD(付属ソフト名は先頭大文字)だと、USBでつないだAVCHD規格のビデオカメラから直接ファイル一覧(サムネイル付き)を取得し、そこから必要なものを選んで直接トランスコードできます。内蔵ストレージには圧縮後のファイル容量しか食われないわけです。簡単なカット編集もできます。

既存ソフトでも直接.m2tsファイルを読み込んで変換できるものはあるんでしょうけど、AVCHDフォルダ構造を辿って目的のファイルを探す苦労がついてまわります。

未確認ですがどうも日付かなにかでファイルをひとまとまりにして扱う習性があるようです。

■字幕、音声多重にも対応

(CSSのかかっていない)VIDEO_TSフォルダを放り込めば、字幕と音声を選んで一発トランスコードできます。これも高機能な汎用ソフトならまだしも、ハードエンコーダーの付属ソフトでの対応はなかなか貴重ではないでしょうか。とりあえずモバイルで見れれば良いという作品をサクっと変換するのには便利です。残念ながらチャプター単位でのファイル分割することはできませんでした(カット編集を駆使すれば可能かもは知れませんが)。続き物をエピソード単位で出力できないのは惜しい。

■肝心のエンコード能力は?

あえてCPU能力が低いMacBook Air 2011(Core i5/1.6GHz)でテストしてみました。HandyCamをUSBで接続し、3分10秒のフルHD録画をソースにしています。プリセットは比較的古い基準のようで、「iPhone」は3G/S世代、「AppleTV」は第一世代を対象としているみたいです。iPhone4/Sや第二世代AppleTVなら全て「iPad」で出力しておけばよさそう。他にもYouTube HD(変換後アップロードまでしてくれるみたい)や1080p、720pのようなプロファイルもありますし、自分で追加することもできます(設定項目も割と豊富でインタレ解除の方法まで選べます)。

プロファイル名 変換時間 出力解像度 ファイルサイズ
iPhone 1分50秒 480×270 24.7MB
AppleTV 2分55秒 960×540 93.4MB
iPad 3分13秒 1280×720 97.4MB

 

720pの「iPad」設定でちょうど実時間というところですね。もう少し爆速を期待したんですが、少し期待外れです。またCPU占有率もそれほど低くなく、70%前後位は行ってます(ただいくつか連続で変換しても冷却ファンが全開になるといったことはなかったです)。画質は目立ったブロックノイズも出ず、iPadやYouTubeで使う分には充分かなという印象。ただ少し大きいですね。この辺りは設定でバランスを見極めていきたいと思います。

参考に、アニメで試したものはさすがにブロックノイズも出ており保管用に常用はできない感じ。また、洋ドラマ2エピソードが入ったDVDを字幕付きで「iPhone」設定で変換したところ、100fps程度の表示で682MBになりました。SD用途にはまずまずかも知れません。

■その他の使い勝手

  • バッチエンコードはできます。複数ファイルをドロップし、ファイル毎に出力プロファイルが選べます。
  • PT2な生tsも変換できました。
  • 付属ソフトの表示はちゃんと日本語
  • 自動アップデート通知での更新内容もちゃんと日本語だったのでそれなりのサポート体制と思われる

 

ソフトウェアエンコードと比べてみないとなんともですが、変換能力自体は最新のCore iクラス、特にi7級のマシンだとあまり恩恵はないのかも知れません。各プロファイルの設定からみても、少し前のCoreDuo、Core2Duoクラスの頃のマシンでこそ最大限の恩恵が受けられる製品なのかも知れません。ただ付属ソフトがそこそこ使い勝手が良いことも考えれば、Macでのお手軽動画変換にはなかなか良い製品ではないでしょうか。