実家メインPCも高速化 6コア PenomII X6 1065T

先日SandyBridge化した仕事マシンで使っていたQ9650がそこそこの値段で売れたので、実家のデスクトップ機もCPU換装しちゃいました。2008年3月にML115から抜いたAthlon64/3500+で組み、その後、Athlon 64 X2/5000+に換装して使ってきましたが、さすがに720pクラスのH.264動画はのエンコにはとても使えたものではなく、Lightroomなどもレスポンスが悪いと感じてました。

そんな折、Avisynth + x264を使った実用ベンチで6コアのPhenomII、1090Tが2600Kに迫るスコアを出しているということを知り、それなら実家マシンのマザーそのままで載るかもっ!ということで計画始動。

結果的に実家PCのマザー、GA-MA78GM-S2H rev1.0CPUサポートリストによると、1090Tは対応ファームがないことになっています(2011/2/1現在)。代わりにTDP95Wの下位モデル1065Tが最新ベータBIOSでOKとのこと。Athlon 64 X2/5000+が65Wということを考えると、いきなり倍近い125Wの1090Tにするのも微妙だしちょうどいいか、ってことで1065Tに決定。

お店の駐車場で軽くググった感じ、リテールファンがショボいということだったので何か買って帰ろうかとも思ったんですが、まぁσ(^^)が帰省して使う時くらいしか最高クロック継続で使うこともないし、とりあえずリテール試してダメだったらまた買おうってことでシルバーグリスだけ買って帰宅。そしたら元々そこそこ大きいファンのついたクーラー(またしてもサイスの手裏剣?狙って指名買いしてるワケじゃないのに好きだなぁ>自分)がついてました。過去のオレナイス!

■ベンチマーク

まずはVistaのエクスペリエンスインデックススコア。左がAthlon64/5000+、右がPhenomII/1065Tです。

Athlon64X21065T

CPUはVistaでは最高の5.9に到達。内蔵グラフィックのスコアもつられて上昇しており、先日のメモリ交換、SSD化もあいまって、Vista世代としてはかなりイケてる領域に達することができました。

お次は件のAVisynth + x264実用ベンチ。まさに普段のエンコで活用するこの2ツールで、720pや1080pのエンコードをしてくれるベンチです。全部で6パターンのテストがあるんですが、ここで問題発生。テストNO.4が開始した瞬間に再起動orz。とばして同じ1080pの5,6は完走するので、廃熱の問題とかではナサゲなんですが…。とりあえずそれをスキップしたスコアがこちら(32bitのみ)。

Athlon64/5000+ PhenomII/1065T
NO.1 2.36fps 11.23fps
NO.2 2.30fps 10.37fps
NO.3 2.37fps 11.28fps
NO.4 1.75fps (完走せず)
NO.5 1.79fps 7.35fps
NO.6 1.80fps 7.39fps

 

ヒーハー!4,5倍になってます。2fpsとか心が折れる数値ですが、10fpsならアニメなら実時間の2.5倍くらい。というかこのベンチはかなり重めのフィルターをかけてます。ウチのレシピなら20fps超えしてるみたい。自宅の仕事PCで90秒かかっていた90秒のアニメOPエンコが102秒。単純計算でアニメ1話が2600K機で24分、こちらが27分というところです。うん、これなら実家滞在中にも充分使えるぞと。

 

ベータBIOSとはいえ、3年近く前のマザーで6コアの最新CPUが載っちゃうとはAMDもまたコストパフォーマンス高いですねぇ。

iOS開発修行中に参考になった本を紹介

■木下誠 「たのしいCocoaプログラミング」

iPhoneのSDKが一般公開された頃から、自分でアプリ作ってみたいと思ってMac miniまで買いそろえたりしていたものの、昔から「C」と名のつく言語(というかポインタ?)が苦手だし、オブジェクト指向も概念はわかるもののいまいちとっつきにくくて、長らく放置していました。

が、MacBook Airを買ったり、ちょっと仕事絡みで相談を受けたりを機にようやく重い腰をあげてみたのがこの年末年始。でもやっぱりObjective-CもXcodeも敷居が高くてTwitterでプログラマの友人達に助言を請うたりしつつ、1月は本当に頭を悩ませていました。本を何冊も買っては、説明がスッキリしなかったりサンプルのビルドが通らなかったりで投げ出したりの繰り返し。

そんな中で急速にObjective-CやXcodeに関する理解が進んだ感があったのが、木下誠氏の「たのしいCocoaプログラミング」でした。この本は正確にはiOS開発について触れた書籍ではなく、MacOSXに関するものです。ただObjective-CやXcodeに関しては共通事項もおおいということで、随分前にTiger版を買ってあったのを手にとってパラパラと読み返してみたところ、その前に何冊か読んでいてイマイチすっきりしてなかったところが急激に納得いくようになりました。Xcode 2.xと現行の3.xでは随分作法もかわっているということなので改訂されたLeopard版を速攻で注文。

以前友人向けにVB.NETで作った簡単なWindowsアプリをOSXにさっくり移植できてしまいました。最初からこれ一冊で足りたかどうかは定かではありませんが、断片的だった知識をこの本が再構成してくれた感は高いです。特に他の書籍ではXcodeやInterface Builder上での操作が手順でしか示されていなかったのに対し、この本ではその意味についても触れてくれていたのが大きいような気がします。.hファイルと.mファイルがペアで1つのクラスを表している、といった極基本的な事も、この本でようやく気付いたというレベル(他の本は.hにこう書け、.mにこう書け、ほら動いたでしょ、というノリ)。Objective-Cについても、例えばimport文で宣言ファイルを指定するのに、<>で括るのと””で括る意味の違いまで触れていたのはこの本が初めてでした。そういうレベルの入門者には、(iOS開発を目的とした場合やや遠回りに思えるかも知れませんが)一読の価値があると思います。

■所友太「iPhoneプログラミング UIKit詳細リファレンス」

続けて重宝したのがこちら。「たのしい~」でObjective-CとXcodeの雰囲気がつかめたので、あとはiOS特有の部分を差分的に読めればいいやってことで。iOS 3.x世代の解説本ですが、入門レベルの要素は網羅されているので支障はない気がします。まぁ、もしかするとiOS4.xなら同じことをより簡単にできるようになったりはしてるかも知れませんが。

この本を参考にして、相談を受けた極簡単なアプリのデモ版を完成させることができました。データ保存もネット通信もしないごくごくプリミティブなアプリですが、何冊も投げてきたσ(^^)としては、格段の進歩という気がしています。詳しい人にソースを見せると、とてもオブジェクト指向的とは言えないような作りかも知れませんが、それは今までのVB.NETで作ってきたツールも同じだしw。

「あとは本でもネットでも公式リファレンスでも見ながら猿真似していけば(σ(^^)個人が作る規模のアプリなら)なんとかなるんじゃないか?」という気がVB並にしてきたのは(錯覚だったとしても)大きい。あとはそのドキュメントがVBに比べるとやはり少ないのが難点ですね。

■てことで逆引き本2冊

というワケで、やりたいことがサクっと調べられるよう、いわゆる逆引き本をObjective-CとiOSで1冊ずつ買って見ました。これらはまだ活用には至ってないので、(「原則として自分で使ってみたものをレビューする」という本ブログの主旨には反しますが)紹介まで。

1冊目はObjective-Cという言語に関するもの。「文字列を文字列で分割する」とかそういうレベルの調べもの用。おそらく現時点で日本語で読める逆引き本としては唯一なんじゃないかと。先日立ち寄った書店でも2010年のプログラミング関連書籍ランキングで3位になってました。

もう1冊はiOS特化の方で、「アプリ内から写真撮影をするには」とかいったAPIレベルのノウハウが数多く収録されているようです。世代的にもiOS4.x対応なので心強いです。

 

当面この後マスターしたいのはテーブルビュー(リスト画面)とCoreData(データの保存関係)ですね(フルグラフィックなアプリを作ることはないだろうし)。それを習得できれば簡単な実用アプリは書けるようになる気がします。なんか手頃なお題を物色中。

上から挿せるカードリーダー BUFFALO BSCRA38CU2

P1000750

実家のデスクトップ機で使っていたUSBカードリーダーの調子が悪く、Explorerが固まったり、ヒドい時にはカードの中身が壊れたりすることもあったので買い換えることに。要求仕様は、

  • SDカード、とメモリースティックDuoが使える
  • できればmicroSDがアダプタ無しで使える
  • ドライブ別アイコンが設定できる(Explorer上でどのドライブがどのスロットか見分けがつく)
  • Macでも使える
  • 片手でカードを抜き差しできる

といった辺り。最後のは今回初めて設定した条件。実家のPCデスクは広いのでスロットを上に向けて両面テープなどで固定してしまえば楽なんじゃないかと思ったワケです。で、見つけたのがBUFFALOのBSCRA38CU2シリーズ。キューブ型をしていて、ケーブルの固定方法で上向きにも横向きにも使えます。写真のようにイイカンジにハマりました。一般的な平べったいリーダーと違って安定してるので両面テープ固定も不要そうです。ただしケーブルが短めなので、写真のようにUSBハブの側面にポートがついていればいいんですが、上面のポートに接続すると長さが足りなくてBSCRA38CU2側が浮いてしまいます。組み合わせるハブに注意が必要です。

あとドライブ別アイコン表示も非対応でした。ドライバー不要が流行なのか最近見ないですね。

2009年発売ということで既に終息傾向なのか黒はAmazonでは買えないみたいですね。ヨドバシにはまだありました。パッケージには書いてないですが製品ページをみるにSDXCも使えるっぽいですね。片手で抜き差しできるというのが思いの外使い勝手が良いので、実売1,000円しないし自宅用にも買っちゃおうか思案中です。

メモリ交換、Sandy Bridge化完了

昨日のエントリで書いた不良メモリはヨドバシにもってたらチェックもせずすぐに交換してもらえました。ただし同一品のみ。無事な片方は保持とかもできず、パッケージごと交換。片方だけ交換できれば再不良発生率も抑えられるのにと思ったものの、結果として交換してもらった方はどちらも大丈夫そうでした。数時間使ってみて一度もBSOD発生無し。GTX260も

■とりあえずストレージのベンチ

まずC300。左が旧マザーでのSATA2接続。真ん中はU3S6つけた時のもの(ただしアライメント調整前)。右が新環境のSATA3。

C300_Sandy C300_Sandy C300_Sandy

イイカンジ。一部U3S6経由に負けてるけど、気にするほどじゃなさげ。

とはいえ、いまんとこ体感で差を感じるほどではないですね。

 

以下はHDD(WD1002FAEX)。

1002FAEX_Sandy1002FAEX_Sandy

SATA3.0の効果まったく無し。単騎で使う分にはSATA2.0の帯域でも余裕ってことですね。うーん、ビデオ編集作業とかでもたつきを感じたらRAID-0復活させるか。

■エクスペリエンスインデックススコア

まずはグラボ刺さない素の状態。つまりHD3000。あとメモリが片方不調でシングルチャンネル状態。

EI1

下がGTX260を刺した状態。メモリもデュアルチャンネル効果が出てますね。

EI2

2600Kゲット!…しかしメモリ不良?orz

予約注文してから一週間半、ようやくヨドバシから2600Kの入荷連絡があり、さっそく組み付けてみました。

OSの再インストールは行わずマザー、CPU、メモリのみ交換という形で普通にブートできました。ただしBSOD(ブルースクリーン)が出まくり。色々検証した結果、どうやらUMAXのDDR3メモリ(4GBx2)の片方がダメっぽいです。2枚差しでmemtest86+を3passかけて問題なかったんですが、負荷テストであるPrime95やエクスペリエンスインデックス計測でBSOD。メモリを1枚ずつ検証したところ、片方はPrime95数分でBSOD、もう片方はPrime95も平気っぽいしTMPGEnc Video Mastering Worksによる短時間のエンコードも完走するなど安定してるっぽいです。これだけ傾向が見られれば初期不良として交渉する材料になりそうなので、早速明日ヨドバシに行ってこようかと。

実は購入後、UMAXはDDR3世代になって相性問題が出やすくなり評判を落としているということを知りました。DDR2のものは我が家でも3、4台のマシンで安定稼働しており、先日もっと安いメモリでトラブルまみれだった実家録画マシンもUMAXに交換したらピタリと安定したので、「メモリはケチっても最低限UMAXを買っておくべし」と決意したばかりでした。それがDDR3になってそんな話になってるとは…なんという情弱!>自分

CPU入荷を待つ間にもどうするか悩んだんですが、ヨドバシの自作パーツは不良以外で返品交換は不可みたいなので、「まぁ、さすがに定格で使う分には普通に動くくらいの品質はあるん(2chで騒がれてるのはOCerだけ?)じゃね?」と望みをかけてみることにした訳です。が、結局評判通りの結果になったと(^^;)。

ヨドバシの対応が同じ製品に交換するのみか、差額払って別ブランドの製品に変更させてくれるか、明日の報告をお待ち下さい。

2011.01.27追記:

無事交換してもらいました(同等品のみ)。交換品を組み付けてみたところ嘘みたいにBSOD病は収まりました。やはりメモリ不良だったんですね。これがUMAXクオリティなのかたまたまの不運だったのかは難しいところです。

■エンコテスト仮報告

メモリのテストを兼ねてTMPGEnc Video Mastering Works 5 + Intel HWでエンコードしてみました。90秒のアニメOP、1440x1080i –> 1280x720pのH.264エンコで、ノイズ除去フィルタをかけるとQ9650 + x264とあまり変わらない結果になりました。ノイズ除去しないと半分くらい。フィルタはHW支援されないのでかなり足を引っ張るのかな?という印象。基本的には画質重視のアニメはどのみちHWではなくx264を使う前提で考えていますが、ノイズ除去等のフィルタにはCUDAを使えるように、最終的にはGTX260も外さずにおきたいところです(今は検証のため外しています)。