ATOKのSurface Pro X(ARM64)対応リクエスト先

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2020年1月21日現在。ATOK Passportの最新版はSurface Pro Xで正常に機能しません。一応インストールはでき32bitエミュレーションで動作するのですが、入力する対象アプリ/ソフトも32bitエミュレーション動作しているものでなければ起動しません。例えば「メモ帳」すら使用不能ということになります。またChromium Edge(開発版)やFireFoxなどせっかくARM64最適化してくれているブラウザに限ってATOKが使えないという残念な状況です。

ということでJustSystemに要望を送ってみました。同社Windows製品の問い合わせは電話のみなので、すでに対応予定があるのかどうか聞くのはまた別途。とりあえずWebからは返信なしの要望としてフォームからリクエストができます。

JustSystems 製品・サービスに関するアンケート

「ご意見・ご要望の対象となる製品・サービス名(必須)」は「ATOK Passport for Windows」とでもしておけばよいでしょう。「今回いただくご意見に該当するもの(必須)」は一番上の「製品の機能、操作性、画面デザイン、マニュアルについて」ですね。

同じことでお困りの方、是非こちらから熱い気持ちを送りましょう!

USB-C時代にピッタリのモバイル用SDカードリーダー ELECOM MR3C-D011

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先日買ったSurface Pro XにはSDカードリーダーがついていません。手持ちノートPCでいえばMacbook Pro 15′ 2016もなし、XPS 15 9575はmicroSDのみ。そしてどの機種もUSBポートがType-Cのみです。スマホはiPhone11 Pro Max、Pixel3XLともにSDスロットがないので、出先で写真転送などをする時にSDカードリーダーの出番はありません。が、たまーにOsmo PocketとかRX100M7、ビデオカメラ等で撮った写真をすぐに吸い出したいということがあるんですよね。ということで、Type-Cでできるだけ小型なSD/microSDカードリーダーを物色してみました。

買ったのがこれ。

USB Type-C専用なので非常に小型。キャップは使用中は反対側につけておくこともできます。そして決め手になったのはレアな特性としてUSB 3.1 Gen1に対応しているという点。

大抵のデジカメ、ビデオカメラは現行製品でもUSB microだったりします。つまりUSB 2.0です。昨年出たSONY DSC-RX100M7しかり、今年になって買ったばかりのPanasonic HC-VX992M(2019年5月発売)ですらそうでした。すぐに何GBというサイズになる4K動画を扱うというのに、、。USB2.0は規格上の上限が480Mbpsです。昨今の比較的高速なSDカードの読み出しが95MB/sなどで換算すると760Mbpsなので、UBS2.0のカメラとケーブルで接続した吸い出す場合は頭打ちになってしまうわけです。

ということでUSB3.0以上のリーダーにSDカードを差し替えてPCに直刺ししてやった方が速いというわけです(もちろんPC側のUSB端子も対応している必要があります)。Surface Pro XのUSB-C端子はUSB 3.2 Gen 2なので10Gbpsが規格上の上限値です。まぁ実際にはSDカードとしては意味のない速度なので、本製品のUSB 3.1 Gen1(5Gbps)で過不足ないと言えます。

キャップ付きでなにかを傷つける心配もなし
地味に嬉しいアクセスLED付き!

スペック、サイズ、ユーザビリティともに死角なしの製品だと思います。色は写真のブラックの他、ホワイトもありました。

microSDオンリーで構わない、という方はこちらの方がよりコンパクトで良いかも知れません。

2020.1.24追記iPad Pro 12.9 2018でも使えました。「ファイル」や「Lightroom Mobile」でSDカードからの写真を読み込み可能でした。

Surface Pro X ブラウザベンチマーク

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Surface ProのArm64版のあるChromium Edge Dev(開発版)を入れてみたので比較ベンチをとってみました。ブラウザベンチはどれがいいのかわからなかったのでとりあえずJetStream2で。サブスコアが膨大なのでとりあえずトータルスコアに着目。

モデルはこちら。電源に接続し、内蔵Wi-Fiでインターネットに接続した状態で計測しました。計測時に他のブラウザは終了し、なるべくメモリを空けています。

■結果

Edge 正式版(79.0.309.68)x86 32bit

38.666点

Edge 開発版 (81.0.389.2)Arm 64bit

77.462点

Chrome (79.0.3945.130)x86 32bit

38.716点

FireFox(72.0.1)Arm 64bit

55.116点

参考:Core i7 4790デスクトップでEdge(79.0.309.68)x86 64bit

94.225点

 

■所感

  • Edge同士で(バージョンが違うものの)、32bitエミュレーションとArm64ネイティブでスコアが倍違う
  • Chromium EdgeとChromeではほぼ同じスコア
  • 同じArm64版同士でEdge DevとFireFoxではEdge Devの方が優勢
  • 我が家でトップクラスのデスクトップ機と比べてもArm64ネイティブのEdge Devなら8割くらいの性能は出ている

というところでしょうか。Arm64ネイティブは健闘していますね。しかしArm64ネイティブアプリには現時点で個人的に重大な弱点があります。ATOKが使えない点です。ちょっとしたSNSくらいならいいですが、ブログ記事を執筆したりするには辛い。JustSystemsさん、是非早期にATOK PassportのArm64版をリリースしていただきたく…

超小型高出力USB PD充電器 RAVPower RP-PC112

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Surface Pro Xの記事で買うならこれかなって紹介した充電器を結局買ってしまいました。

流行のGaN(窒化ガリウム)式でサイズの割に大きな出力がウリです。GaN型はAnkerなどからぼちぼち増え始めているタイプですね。RAVPowerも充電器、バッテリーのメーカーとしてはAnkerの次くらいに実績はあるイメージです。

購入時点ではなぜかホワイトの方が若干安い上にクーポンまでついてました。がブラックが欲しかったので、悩んだ末結局同居人へのプレゼントとしてホワイトと一個ずつ購入。

ちなみにほぼ同スペック品としてこちらがあります。

1,000円くら安いです。こちらのサイズが「49 x 49 x 32 mm」、RAVPowerが「約49 x 49 x 30 mm」となっており、2mmの薄さに1,000円払いました。が、届いたRAVPowerをノギスで測ってみたところ32mm以上ありましたorz。「約」に騙されましたね。残ったのはAttikbizというあまり聞いたことないブランドに対してRAVPowerという少しは名の知れたブランドという違いとデザインのみ。正直デザインはAttikbizの方がスッキリして好みです。なによる充電関係の製品でぷっくり膨れているとう手触りが不安を掻き立てます(笑)。値段はタイムセールなどで変動すると思うので、これから買われる方は少なくとも「RAVPowerの方が若干薄いから少し高くても買う価値がある」とは思わないでおくと良いかも知れません。

■サイズ比較

USB type-CをコネクタにしたUSB Power-Delivery(USB PD)は見た目は同じでも給電能力が異なります。USB通信で互いの能力を確認してから電気を流すので、大は小を兼ねます。余力のある充電器で小さな機器を充電する分には問題ありません。しかしノートPCのように大きな電力を必要とする機器を、スマホ用の18Wタイプなどで充電するとめちゃくちゃ時間がかかったり、PC使いながらだと全く充電できなかったりします(消費の方が大きく追いつかない)。

というわけで、旅先などに1台でなんでもかんでも充電するように持っていくには、なるべく出力が大きく、かつコンパクトなものが理想になります。ところが原則としてはサイズと出力は正比例するので、なかなかそういう美味い話はありません。

そこに登場したのがGaNタイプで、今までのサイズ感を覆るコンパクトさを実現しています。細かい原理はσ(^^)も理解できていませんが、ともあれ本製品もそんなGaNタイプの1つです。

手元にあるPD充電器で比べてみます。

手持ちApple製充電器と比較

出力的にはMacBook Pro 13’用が一番近いんですがあいにく我が家にはないので、15’用の87Wタイプ、そしてiPad Pro 2018についてくる18Wとの比較。厚みを除けばApple製18Wにかなり近いですね。MacBook 12’付属の29Wにも近いかも知れません。

次に先日買ったばかりのSurface Pro Xの充電器(非USB PD)との比較。

Surface Pro X充電器との比較

箱も半分くらいな上、両側のケーブルもないので(他にUSB Cケーブルを持ち歩くのであれば)かなり荷物の嵩を減らせそうです。ただしコンセント直付けになるのでタップなどに並べて挿せるかは留意が必要です。

厚みはそれなりに。膨らみも気になる…

ただし厚みは結構あります。一方、このサイズでプラグが折りたためるところもナイス。金属部分が剥き出しには変わりないので、他のものとごっちゃにバッグに入れる際にはなにかしらの保護が必要なことには変わりなさそうですが。

macOSのシステムレポートで確認したところ60Wで認識されました。

macOSのステータスで60W判定

 

Surface Pro Xセカンドインプレ

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いやぁ、Surface Pro X、話題にならないすね!発売日こそ各社が記事として取り上げましたが、メディアの記事は2,3件、5chスレでもほとんど購入報告なし。もちろん周りで買ったという声もゼロです。まぁそれくらいレア機の方が個人的には良い気分ですが、各ソフトベンダーがARM版出そうって思ってくれるくらいには売れてほしいもんです。

その後押しなるかはわかりませんが、さて三日程使っての追加レビュー。

■ギガビットLTE

用途の都合でせっかくのdocomo SIMを入れてませんで、docomo系MVNOのひとつLinksMateのSIMで運用しています。上り下りとも20Mbpsくらいでしょうか。せっかくdocomoのギガホが60Gになったので、もう1枚くらいデータSIMを追加させてほしいものです(1枚は車載で使用済み)。そのうち実験的には入れ替えてみたいと思います。

とはいえ20Mbpsも出てればほぼ体感的な不満はないです。ただちょうど時を同じくして出たChromium版Edgeに5つほどタブをピン止めしてあると、起動時に一斉にグルグルしてるのは気になります。バックグラウンドタブの優先度を落とす機能拡張でもないかな。

追記: グルグルはデスクトップ機でも発生しました。Chromium Edgeの問題ぽいですね。

接続自体は速いです。というか本当に常時接続なんですかね。スリープ復帰して顔認証してログオンした時点ではつながってる感じで、実際いつつながっているかは見てとれません。Surface Goは同じ瞬間だとまだ未接続でそこから数秒またされる感じで、ノート取り機としてはとても期待外れな感じでしたが、これならストレスなくサッと開いてすぐ書き出せる感じ。

ただ1回だけ突然接続が切れる現象がありました。LTEモデムを何度かOFF/ONしてるうちに復帰しましたが。ファミレス店内で電波は3/5くらいだったかな。

■Visual Studio 2019でコーディングしてみた

なんとなく開発ツールは今時64bit専用だろうというイメージがあってPro Xでの使用は完全に諦めてたんですが、調べてみたら32bit(ProXではエミュレーション)で動くということだったので入れてみました。WPF/C#のプロジェクトで2時間ほどプログラミング作業をしてみたところ、「快適ではないができなくはない」という感触。ちなみにデスクトップ機でビルドは秒で終わるレベルの簡単なアプリ開発です。コンパイル中にコーヒー飲めるような大規模プロジェクトだとまた印象は違うと思います。インテリセンスの補完とかXAMLのプレビュー描画に微妙につっかえる、みたいな非力さです。快適ではないです。ARM版VS2019でないかなー。

あとVS2019に加えChromeを調べ物用に開いてタブを3,4枚出した状態でタスクマネージャーを開いたらメモリが90%以上使用されていました。もしかしたら遅い原因はこれ(スワップ発生?)だったのかも。タスクトレイに常駐ものはいくつかいましたが、タスクバーでアクティブになってるのはVSとChromeのみって状態。これでほぼメモリ使い切ってしまわれるとするとやはり8Gでは開発作業は厳しい、、のかな。メモリ食いと言われるChromeの代わりに他のブラウザを使ってみたらどうかなとか思いますが、まぁ基本的にわざわざこのPCでやるこっちゃないなという印象です。最初からノマドでコーディングするならXPS 15をもって出かけます。いきなり出先で隙間時間ができたとか、最新ビルドをデモする必要ができた、みたいな時にやってできなくはない、というところですね。

ちなみにこの状態で2時間ほど作業をした後のバッテリー残は60%ほどでした。

■グラフィックアクセラレーション周りの不具合

前記事に書いたChromeでマウスカーソルが見えなくなった件に加え、新EdgeでもWordPressのエディターで文字入力をしている際に入力文字が真っ白で読めない(変換候補ウインドウには出る)という現象が発生しました。あとWindows Terminal(ベータ版)で背景透過が有効にならないとか。グラフィックアクセラレーション周りでちょくちょく微妙な挙動があります。さすがにIntelでもRadeonでもGeForceでもないグラボということで圧倒的に検証が追いついてないんでしょうかね。設定の変更で回避できる可能性もありますが、それについてもまだ圧倒的に情報不足な感じ。

■ACアダプタ

前記事執筆時点でまだ開封してなかったACアダプタを取り出してみました。箱に折りたたみACプラグが直付けだったSurface Goと違い、メガネコネクタのケーブルが生える形状(ケーブル2本出し)でした。早速ショートケーブルを発注。

出力的にはSurface Go用が15V x 1.6A=24Wなのに対し、Pro X用は15V x 4A=60Wあります。MacBook でいえばPro 13’級ですね。ただしUSB-CではなくSurfaceコネクタのケーブルが直付けなのでUSB PD充電器としては使えません。その代わりというわけでもないですばUSB Aの5V x 1Aの出力がついています。

GoとProXの付属ACアダプタ比較

Go用アダプタで充電できないこともないんでしょうけどさすがに出力が半分以下なので多めに時間がかかったり、Pro Xで全開仕様時に充電が追いつかないといったことはあるかも知れません。また自慢の高速充電(1時間で80%)を行うには以下の要件が必要となります。

  • Surface デバイスに付属する Microsoft Surface 65W 電源、または 60W 以上の USB Type-C 充電器に十分な電力が供給される。
  • 充電時の温度範囲が 25C (77F) ~ 35C (95F) である。

(公式サイトSurface の高速充電より)

その意味では一緒に持ち歩くなら60W以上のUSB PD充電器がよさげ。ただまぁいまのところ割と本体バッテリーの保ちがいいので、できるかぎり充電器を持ち歩かないで運用してみたいなと思っています。

適当に見繕うとしたらここらでしょうか(実際に高速充電できるか試したわけではありません)。

・現状最小クラス?

→結局買っちゃいました。

・スマホ用USB-Aポートあり