動物瞳AF対応したZV-E10で猫動画を撮るため、リグにトップハンドルをつけた

既報通り動物リアルタイム瞳AFが動画撮影時にも使えるようアップデートされたZV-E10。早速活用すべくトップハンドルを追加してみました。これにより吊り下げるようにカメラを持つことが可能になり、猫目線に近いローアングルでの撮影がやりやすくなることを期待。

SmallRigのリグに同社のトップハンドル2821を装着

元々我が家のZV-E10にはSmallRigのケージが取り付けてあるので、それのトップのネジ穴を使って固定するタイプをチョイス。

もともとZV-E10のシューは本体真ん中やレンズ中心線上ではなく端っこに寄ってるレイアウトなので、仮に強度的に問題がなかったとしてもシューマウント式のトップハンドルは使いにくそうです。SmallRigだけでもトップハンドルは何種類も出ており、ハンドル部分にも三脚穴やコールドシューがついているものもありましたが、今回の用途でそれらが必要になる場面は浮かばなかったり、なるべくコンパクトでお手軽なものがいいかなと思いこちらの2921をチョイス。お値段も手頃。

せっかく軽量なZV-E10がどんどんヘビーになっていきますが、さすがにネジ2本でガッチリ固定していて多少振り回しても平気な安定感があります。

固定は1/4ネジを2本でガッチリ

向きは前後逆にもつけられます。見た目的にはそちらの方が好みだったんですが、写真の向きの方が前に傾けて保持しやすかったのでこちらに落ち着きました。逆に猫目線より下から煽りで撮るなら逆もアリかも知れません。

いずれにせよやはりバリアングル液晶は使いづらいです。外撮りにしろ自撮りにしろ思ったアングルに固定できない、というかできたとしても液晶の自動上限反転の境が微妙で、ローアングルで構えて上から覗き込む、というセッテイングがいまいち決まらない。α6600のチルト液晶の方がしっくり来ます。

ケージと干渉してモフモフが奥まで入らない

ZV-E10の象徴とも言えるウインドジャマー(もふもふ)はこのハンドルというよりケージと干渉して奥までピタっとはまらない感じ。普通に振り回す程度でスッポ抜ける感じもないですが、きちんと風音をカットできるかは実験してみないとなんともです。

■まとめ

もともとコスパ高くて人気で品薄だったものが、「動物瞳AFの動画対応でさらに入手難になりそう」と前記事に書きましたが、ついに受注停止になってしまったようです。欲しいと思っている方が普通に買えるようになると良いのですが。

これを活用して撮った猫動画は、あれこれ部屋が映ってしまうので公開しづらいですが、良いものが撮れたらここに追記しようと思います。

ZV-E10のリアルタイム瞳AFが動物も動画撮影対応

猫撮りカメラとしては、動物瞳AFが動画非対応という点が惜しいZV-E10(α6600も同様)でしたが、本日いきなりファームウェア2.0で対応となりました。

正直、ZV-E10は手放してもいいかなと思いつつあったんですよね…。購入した主な動機は仕事で三脚乗せてのHDMI出力デバイスとしての用途で、外部電源が使えることが魅力でした。

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こちらのダミーバッテリー型の充電アダプタAC-PW20、もしくはその互換品を使えば、バッテリーレスでAC運用ができ、発熱も抑えられて残量の心配もなく長時間連続録画ができる、と。当時α6600が使うFZバッテリーについてはAC-PW20に相当するアダプタがないと思ってたんですね。ところが、、

ありましたorz。純正品がないからてっきりできないと思い込んでたんですが、ふと探したら普通に互換品売ってましたわ。ちゃんとα6600のバッテリー蓋にもケーブルを通すためのブッシュがついてた!

5VのmicroUSBでは安定給電は望めないと、長回しでの使用は諦めていたα6600でもできるとなれば、普段の静止画利用にはボディ内手ぶれ補正は使えるし、(ZV-E10のバリアングル液晶より使いやすい)チルト液晶だし、α6600でいいじゃん!と。

しかもです!せっかく別売りアダプタまで買ってバッテリーレス給電にしたZV-E10が、熱停止(熱暴走)したんですよね。先日の実務で外部出力(つまり録画してない)していたら、唐突に映像が切れた。慌てて本体をチェックすると完全に無反応。電源入れ直したら復帰しましたがまた数分でブラックアウト。数回これの繰り返し。高熱エラーが出るとかではなく突然のダンマリ。もしかして熱かなーと思って急遽部屋の冷房を入れ、バリアングル液晶を起こして液晶裏の本体が放熱しやすいようにしたところピタリで収まりました。翌日からは4cmファンをそこに貼り付けて運用して再現はしていません。高熱エラーやアイコンは出ていないので本当に熱による停止なのかも確定ではないですが、録画もしておらずHDMI出力もFHD設定、秋の室内という比較的負荷の低い状態で止まるようでは頼りない。もちろん自動電源OFF温度も「高」にしてました。同じ状況でα6600(+外部電源アダプタ)で平気かどうかはまだ検証できていないですが、ZV-E10であるべき理由が薄れたという感じ。

まさかの動物瞳AFの動画、初対応!!

ZV-E10は現在も品薄が続いており、今なら売却してもそう悪くない値で売れるかもという気がしてきた折り、いきなりのアップデート。α6600どころかフルサイズ機でも使えてなかった動画での動物瞳AFとなれば一気に価値があがります。現状、ZV-E10と近日発売のα7IVのみの特権です。これはちょっと手放せないです。

残念ながら4Kは不可で1080/60pまでです。α7IVなら4K/60p時もいけるんですかね。軍艦型の形状好きじゃないんですがちょっと7IV気になり出しました。HDMI端子もフルサイズだし、10bit対応だしで、それでいて7SIII/FX3よりかなりお手頃価格。うーむ。

2021.12.26追記: 初出時4K不可と書きましたが間違えていました。マニュアルによると、

  • 以下のときは、顔検出/瞳検出機能は使えません。
    • 光学ズーム以外のズーム
    • 撮影モードが[スイングパノラマ]のとき
    • 撮影モードがシーンセレクションの[風景]、[夜景]、[夕景]のとき
    • [ピクチャーエフェクト]が[ポスタリゼーション]
    • ピント拡大時
    • 動画撮影時で[記録設定]が[120p]のとき
    • スロー&クイックモーション撮影時で[S&Qフレームレート]が[120fps]のとき
    • [記録方式]が[XAVC S 4K]、[記録設定]が[30p 100M]または[30p 60M]で、[4K映像の出力先]を[メモリーカード+HDMI]に設定しているとき
    • [記録方式]が[XAVC S 4K]で、[プロキシー記録]が[入]のとき

となっています。分かりづらいですが、4K動画撮影に限っていうと、

  • 電子ズーム
  • HDMI同時出力
  • プロキシー記録

をOFFにしていれば4Kでも動物瞳検出が使えるということっぽいです。気付かず最近はずっと1080pで撮ってました…

撮ってみた

以前ねこがまだ小さかった頃、この動画を撮りました。

ものすごい勢いでレンズに近づいたり遠ざかったりするので、絞った状態だと顔からピントが外れることが多く、床にいる時は完全にピンボケしています。まさに「動画でも瞳AFが使えたらなぁ」と思ったものです。

なので、同じ構図で再チャレンジ。

PP10で撮ってCatarystでMXFに変換し、Premiere ProでQT(ProRes422HLG)書き出しをしてアップ。LUTとかはあててないんですが妙に色が赤くなっちゃいました…この辺りはまた研究しておきます。

検証用のスローパートを含んで前半後半ありますが、前半はちょいちょいピントはずれてる瞬間がありますが、後半はそこそこ追従できている気がします。そもそも速すぎてピントあってるかどうか見えないレベルですがw、それでも床でタイミングを図っている時などはちゃんとピント来てるんじゃないでしょうか。

いややは、これはZV-E10手放せなくなりましたね。α6600にも同様のアップデートがくるか、思い切って全部売り払ってα7IV+レンズ買うかでもしない限りは持っておかねばです。まぁ猫を撮りたい時って突然来るので、iPhoneやGoPro使っちゃうことが多いんですけど…

これ目当てで猫飼い勢からの引き合いが増えて、ますます争奪戦が激化しそうです。

ネックバンドでついにどんな服装でも活用できるようになったREON POCKET(2購入)

SONYがクラウドファンディングで先行販売した携帯型クーラーデバイスREON POCKET。私も先行入手したクチですが、当時は装着用ポケットがついた専用インナーシャツが必要で、ワイシャツ&スーツ着な人専用という感じで、あまり利用機会がないままでした。

ソニー(SONY) [ソニー] REON POCKET レオンポケット

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衣料ブランドとのコラボも追加され、ポロシャツやゴルフウェア、Tシャツなどもポケットのついたものが登場しましたが、基本的に高価格帯品な上にデザインがオッサン向けばかりで食指が動きませんでした。

どちらかというとクーラー用途より、むしろエアコンが効いた部屋で首を冷やす過ぎないようヒーターモードで使うことに効果を感じていたんですが、結局あの汗をあまり吸わなそうなインナーシャツを着ると汗をかいたときに気持ち悪そうでなんだかんだで使わないままどっかいってしまいました。

そんなある日、ついに純正アクセサリとしてネックバンドが登場。

[ソニー] REON POCKET(レオンポケット) 専用ネックバンド

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シンプルなプラスチックパーツですが、これで服に関係なく装着できるようになりました!発表と同時に予約して入手したのですが、肝心な本体が紛失したままで、2021年の夏は終わってしまいました…

そして実査が続く11月、ノートPCを終日のように使い続けているともともとストレートネックな自分は首肩が痛くなって仕方なく、あのポカポカが恋しくなってついに本体を再購入することに。

Black Fridayで安くなるかなーと期待したんですがどこも値下げはしておらず。また初代は7,000円台まで値下がりしていたものの、せっかく買い直すのに進化もなしじゃ悔しいよなということで、2世代目をゲット。

仕様的な違いは、肌に密着する部分の素材変更や電力設計の見直しで冷却能力が最大2倍となるレベル4が追加された点。実のところ暖房メインな自分にはあんまり意味がなかったんですが、まぁネックバンドで活用の場が広がれば来年以降の夏にも使うかも知れない、と思って投資です。

久しぶりに使ってみた

到着した今日、ちょうどファミレスで待ち合わせしつつPCで作業をする時間があったのでさっそくネックバンドともども初投入。

ネックバンドは自分の首にはややキツ目で「締め付けてる」感というか喉元が刺さる感があります。ヒートガンで温めて変形させられないかな?

もちろん今日はヒーターで使用。スマホアプリから電源を入れた瞬間にじんわ〜と温かくなります。むしろレベル1でも熱いくらい。でも温かいお風呂に入ったように「はぁ〜」って声でそうになる気持ち良さ。もう最後に使ったのが昔すぎて正確に比較できないですが、ともあれ秒で温かくなります。基本は冷却の強化とのことですが素材がかわったことで熱伝導率自体も底上げされているのかな?

冷房用途は検証できていませんが、もともと風で冷気を循環させる要素もあるので、Tシャツとかスカスカの服装ではどれほど効果が出るのかなという気はします(だから専用シャツに固執したのかなと理解しています)。これはまぁそのうち検証して効いたらいいな、くらい。

とりあえずは温熱デバイスとしてだけでも価値を感じています。短時間なのでなんともですが、とりあえず首に痛みを感じることなくノマドタイムを乗り切りました。

仕様上、30分すると切れてしまい再操作しないとなりませんが、他の電子レンジで温める系のジェルや小豆の入った首温熱ツールに比べたらはるかにしっかりした熱量を長時間保持してくれるので効果は段違いでしょう。

むかしSANSYOがENELOOPシリーズのバリエーションとしてモバイルバッテリーを使ったネックウォーマーを出していましたが、あれは首をぐるっと巻いて使うのでビデオ会議などでは使いづらかったのに比べ、本製品は後ろ側だけで完結するのでカメラにはほとんど存在感が出ません(ネックバンドは襟形状によってはチラっと見えるかも)。安くはない商品ですが、首肩が冷えやすく肩こりや痛み、偏頭痛を生じやすい人にはマストなアイテムではないでしょうか。いまなら初代が比較的ゲットできるのもチャンスかも知れません。

ゲリラセール?でWF-1000XM4をゲット

コロナ禍で外出、ノマド作業が激減し、外で音楽を聴く機会もとんと無くなりました。ノマドが好きな割に集中力がない自分はノイズキャンセリングイヤホンをあれこれ買ってきましたが、昨年手放したWF-1000XM3の後継モデル、XM4は見送っていました。

しかし唐突にAmazonや大手家電量販店で1万引きセールがスタート。

2万ちょいで買えるなら買っておこうかなと、別件でヨドバシに行ったついでにゲット。

前機種XM3との違いは、

  • LDAC対応
  • 本体、充電ケースの小型化
  • ノイキャンやマイクなどの進化
  • バッテリー保ちが6->8時間
  • AndroidやWindows10でクイックペアリング
  • マルチポイント接続が進化(音楽+通話待ち受けのみでなく音楽を複数デバイス同時接続)
  • アップスケーリングがDSEE HXからDSEE Extremeに進化

など。もっとも惜しかったLDACが完全独立ワイヤレスとしてはついに、という感じ。Bluetoothイヤホンの欠点である音質面をかなりのレベルで改善できます。ただしiPhoneは送信側が非対応なので、AndroidかWALKMANを買うしかないですが。XM3のマイクは一度オンライン会議で使ったら静かなホテルの部屋だったにもかかわらずやたら聞きづらいと相手に言われて、それきり使っていません。XM4での進化はどうなんでしょうね。

最近は新規ではハイレゾでしかほぼ買わないので、ワイヤレスイヤホンでもほぼ原音で楽しめるというのは魅力です。

まだ音質を評価するほど聞き込んでないですし、どうせクソ耳だし、すでに散々レビュー記事もあがってるので、とりあえず個人的に使い勝手などの面をメモしてみます。主にXM3やAirPods Proなどとの比較で。

■取り回し

本体もケースも小型化されたということですが、AirPods Proと比べてしまうと、耳からの左右方向への突出量はまだまだという感じ。特に寝ホンとして見た時にはしんどいですね。柔らかめの枕であっても横向きになるとグっと押し込まれる感じ。寝られないというレベルではないですがAirPodsがあるならそっちを使うかな。いずれもBose SleepBudsのつけ心地には適わないですがやはり好きな音楽を聴いて寝たいという場面はあるので、寝ホンとして使えるのは重要。その意味ではXM4のバッテリーが8時間というのは頼もしいです。

外れやすさはAirPod Proはイヤーピースをコンプライに替えているので、直接比較は難しいですが、まぁ朝起きたら外れてるだろうなという感じ。外れたら自動で一時停止するので、無駄はないし、シャカシャカなり続けて同室の人に迷惑かけることもなさそう。まぁ、それはAirPodsも同じなのでアドバンテージではないですが。出先でも安心して歩きたいので、そのうちコンプライ系のイヤーピースに交換するかも知れません。

■ケース素材、充電周り

AorPods ProはプラながらAppleお得意のツルツルですぐに傷がつきそうな仕上げ。本製品は少しシボが入っているというかマットな仕上がり。普通にしている分には傷がつきにくそう。ただ剥き出しの鍵とかと一緒にポケットにつっこんだらどうなるかはわからないので、傷ひとつつけたくないという場合はやはりケースにカバーをつけたいですね。せっかくいい色味(買ったのはシルバー)なので隠れちゃうのは勿体ないですが。透明だとピカピカしちゃってこれまた風合いは損なわれちゃうんですよね…

充電はUSB-Cに加えQi充電もOK。不満なし!

■エコパッケージ

プラゴミを出さないこだわりで、簡易紙パッケージを採用したのは興味深い取り組みです。卵の紙ケースみたいな素材の箱を、紙ラベルで巻いたような簡素な作り。中の本体もApple製品でよくある十字のフィルム包装をペラペラのトレペみたいな素材の紙で代用しています。

紙素材を両面テープで貼り付けてるので、ほぼ不可逆で、買い換え時にフリマに出したい、かつパッケージを極力綺麗に元通りにして梱包した派には難敵です。事前情報がなければ簡単に破ってしまっていたことでしょう。今回は知っていたので、逆に意地になってカッターで丁寧に開封しました。それでも中の方の包装はちょっと破損してしまった。

正直、ストローだとレジ袋だの日用品に比べたら微々たる誤差の範疇な気がしますが、チャレンジとしては面白いかもですね。中古商品はパッケージなんてないのが当たり前、となってくれば(世の中とっくになってるw?)、こちらとしても余計な気を遣わず楽になるのかも知れません。

■総評

アダプティブサウンドコントロールとかは途中で音質がかわるのが違和感でXM3でも初日に速攻オフしたきり。たぶん使わないんじゃないかな。

その他にも、アプリでバッジシステムみたいなのが導入されて、使った時間や設定した機能でバッジ(トロフィー)がもらえる「はいはい、ゲーミフィケーション、ゲーミフィケーション」みたいなのがついたりしてますが、「いるかこれ?」という感じ。その分、アプリの初期設定フローでユーザ登録を促されたりで、開封から使い始めるまでの時間が30分くらいかかった(ファームウェア更新含む)。色々設定をアシストしてくれるのはいいんですが、やっぱりまずは音を聴いてWAO!って思わせる方がユーザ体験としては大事なんじゃないですかね。

また実際に使ってみて気付きがあれば追記します。ともあれ1万円引きはとてもレアなチャンスだと思うのでもともと関心があった、という方は特攻してみてもいいんじゃないでしょうか。

ZV-E10ファーストインプレ

ついにZV-E10が発売されました。

個人的に購入することにした経緯などはこちら。

まだ外に撮りに持ち出したりはしてないのですが(そもそも仕事用だし)、ざっと触ってみた感じのインプレなど。

■身軽?

大きな特徴である軽量さですが、キットレンズとシューティンググリップGP-VPT2BTに、さらに神マイクECM-B1Mまでつけるとそれなりにズッシリはします。

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これだけの装備をつけて、例えばGoProと比べてどれだけアドバンテージがあるのか?、またジンバルとかなくてもヌルヌル動画が撮れるのか?といった辺りが焦点になるかなと思います。個人的にはCatalystを使ったジャイロセンサーログによるソフトウェア手ぶれ補正も気になります。

GP-BPT2BTがリモコン操作は便利なんですが、割とゴッツくて嵩張るので微妙な気がしています。それだったらもう一回り大きくなっても小型ジンバルいっちゃうか?という。RX100系用のもっと小さなグリップがあったと思いますが、あれの無線対応版が出て欲しいですね。

■手ぶれ補正周り

前記事にも書いたとおり、購入動機は三脚室内撮り用なので、さほど重視はしてないのですが、アクティブ手ぶれ補正もCataryst対応機種としても初入手になるので試してみたいとは思います。また静止画はα6600を使えばいいやと思っているので、本機では基本動画撮影時の評価を行っています。

ボディ内手ぶれ補正がないので、レンズ内手ぶれ補正(OSS)がある場合のみ「スタンダード」の補正が効くようです。あるいは画像処理ベース「アクティブ」はどのレンズでも使えますが割とクロップ(切り取り)が起きます。スタンダードとアクティブは排他利用です。また後からPCでCatalystを使う場合はどちらもOFFで撮影しないと駄目っぽいです。アクティブとCatalystは類似の処理なので排他になるのはわかりますが、せっかく光学式手ぶれ補正がついたレンズならそれで少しでもブレを軽減しておいて、Catalystでのクロップを押さえる、という使い方ができればいいのにと思いますが、そうもいかないようですね。まぁジャイロのログから光学補正した分を取り除くようなことは難しいでしょうから致し方ないのかも知れません。

私はRAWで撮ってPCでじっくり現像するのが好きなので、手ぶれ補正についてもインボディで行わず、あとでPC上で適用量を見定めてかけることに興味を抱いていました。が、今回実際使ってみて、「思ったよりこっちもクロップするな」という感想をもちました。2up画面で比較しながら適用量を調整できますが、まず「自動」で処理させるとかなり削られます。揺れていれば揺れているだけゴリっと削って見えなくするという感じ。なのでFHDで撮ってFHDで出力する場合、実効解像度がかなり落ちて縦が800とか700とかすぐに行きます。これを最終的にFHDに拡大してレンダリングするのでちょっと厳しいなと。4K->4Kも同様でしょう。唯一FHD出力だけど4K撮影、なんて場合にはあまり害なく使えるのかなという感じ。本機を含めSONYの現行APS-Cセンサー機は6Kをダウンコンバートして4K録画してるはずなので、(実際どういう順序で処理されるか不明ですが)インボディで6K時点で補正できるなら「アクティブ」を使った方がいいのかも知れません。

Catalystによる手ぶれ補正はハードウェアエンコード支援が使えるので速度はそこまで気にならないものの、手間は手間だし、さらに後でPremiere Proなりで編集する素材とする場合、再エンコードになるのもちょっとイヤ。

もしこれで本格的に外で手ぶれのない映像作品を撮るとなったらジンバル買うかなぁという気分になっています。

少しオーバースペックですが買ったままほとんど使っていないRONIN SCを活用するか、これあたりを買うか。

■電源周り

もうひとつの重要ポイントは、仕事で長時間動作させる場合の安定度/バッテリー保ちなどについて。基本的にはHDMIまたはUSBから映像をPCに出してOBS Studioなどで他のカメラ映像と合成して録画することになりますが、本機でもバックアップの意味で録画を回しておけるにこしたことはありません。これについてマニュアルを精査したところ、以下のことが判明しました。

  • 電源がオンになってる間はUSBは給電のみになる(バッテリーに充電されない)
  • USBカメラモードをUSB給電で使ってもバッテリーが減ることがある

おそらくHDMI出力しながら本体内録画した場合の方が電気を食うと思うので、基本的には「USB電源挿すとバッテリーの減りは遅くはできるがずっとは保たない」ということになります。なるほど夏にα6600で現場に挑んだ時、なぜか突然バッテリーが0%になって切れたことがありました。てっきりケーブルや充電器の不良だと思っていましたが、これと同様な仕様だったとしたら説明がつきます。電源を切れば充電に切り替わるんでしょうが、例えば日をまたぐUT実査なんかだと、その日の最後にはカメラのような高額機材はいちど電源を外してロッカーなどにしまったりすることも多く、本番中に減り続けたバッテリーを翌日までに満充電に戻すタイミングがありません。

で、当初から気になっていた「電池抜いてUSBケーブルだけで稼働できるか」については試してみたところダメでした。なので、安定して終日レベルの長時間稼働をさせたいと思ったらやはりダミーバッテリー型の外部給電アダプタが必須となることが確定。電池の充放電のよる発熱がない分、4Kなど高負荷録画をする時にもいいかなと。ただ純正はちょっと高いんですよね。

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電源周りなので互換品は不安がありますが、個人的に

  • USB 5V x2ポートで給電できる
  • 全体にやや小ぶりである

ことが刺さってこちらを買ってみました。

どのみち現場にはマルチポートのUSB充電器はあれこれ持ち込むので、それを使って給電できるなら荷物をコンパクトにできるなと。純正品は7.2Vあるらしいですが、こいつは5Vのポートを2口使って電圧を稼ぐっぽくて、とりあえずちゃんと動きました。そのうち、これで終日HDMI出力しっぱなしで動くかテストしておこうと思います。

■操作UI(対α6600)

ハードスイッチ周りはかなり動画特化に変更されているので、相互運用性としてはあまりよろしくないように思います。電源の入り切りからして違います。でもまぁFメニューやメモリセットなどを駆使しておおむねやりたいことがやれるようにはできたかなという気がします。一番気になるのはモードダイヤルがなく、単一のボタンで静止画->動画->S&Q->静止画…とサイクリックに切り替える点。反応がワンテンポ遅くてつい押しすぎて通り過ぎてしまうことも。また動画にしてからさらにP/A/S/MをGUIで切り替えなければならないのも二度手間。これで良いという層がいることは理解できるのですが、せめてサイクリック動作で何を巡回するかをソフト的にカスタマイズできたら良かったなと思います。せめてM1くらいは入れたい。

どちらかというと、しばらくZV-E10を使った後でα6600に戻った時、ズームのつもりで電源を切ってしまうんじゃないかっていう不安が(笑)。まぁズームレバーと固さが違うので気付けるかなとも。

特長である、ボケ切り替えや商品レビューモード切り替え機能はまだ活用できてませんが、それぞれのボタンはもったいないので他の機能にアサインするかなと思います。「商品レビューモード」ボタンはα6600でC4ボタンと同じ位置なので、ピント拡大とかにしようかなと。「ボケ切り替え」になってるC1ボタンは現在αではホワイトバランス調整になってますが、そこまで多様してるわけでもないので思案中。C1はシューティンググリップGP-VPT2BT側にもついているのでいい機能をアサインしたいところ。やはりカスタムボタンが少ないのは微妙に頭を悩ませますね。

■HDR周り

せっかくモニターをHDR対応にしたので、これを機にHDR撮影、Youtubeアップにもチャレンジしようと少し調べてみました。こちらのZV-1を使った解説がわかりやすかったです。

なるほど、現状Premiere ProがSONY機の書き出すXAVC SのHDRに非対応なんですね…Catalyst Browseを使っていちどSony XAVC-Intra形式変換してやる必要があるぽい。Intra形式はMPEG系の時間方向圧縮を行わずに全てのフレームをIフレーム(基準フレーム)として保持する形式で圧縮がない分、ファイルがめっちゃ大きくなります。またリアルタイムで書き込むビットレートも必要なため、α7SIIIのようなハイグレード機でないと対応していません。一方で一旦オールIntraになったファイルは再生としては軽いので編集ソフト側での対応はしやすいということなんでしょう。仮にPremiere ProがXAVC SのままのHDRに対応してきたとしても、編集するPCのストレージ速度なんかも要求されそうだし、当分はしかたないのかな。てことで、当面はというか、α6600やZV-E10でHDR編集をするには、

  • PP10で撮る(HLG 1/2/3はとりあえず2で良さそう)(この時点では拡張子は.MP4)
  • Catalyst BrowseでXAVC-Intraに書き出し、それなりに速いSSD領域などに保存する(拡張子.MXF)
  • Premiere Proで読み込めばシークエンスが「Rec.2020/HDR」になってればOK
  • 「Apple ProRes 4:2:2 HQ HLG」で書き出す(拡張子.MOV)
  • Youtubeにアップロード

という感じかな。なるほど読み込みも書き出しも.MP4ではないんですね。近いうちにYoutubeアップロードまでのワークフローにトライしてみたいと思います。

 

 

■バリアングル液晶イラネ…

操作感で一番不満なのはバリアングル液晶。個人的には猫をローアングルで撮ることが多いので、カメラ本体を低く構えて液晶だけクイっとチルトさせることが多かったんですが、バリアングル液晶になってしまうと一旦モニタパネルを左に開いてから回転させるという二度手間になるし、視線もレンズ方向ではなく脇見する感じになるので非常にストレス。急いでやると壊してしまいそうだし。唯一のメリットは液晶を内側にして畳んでおくと持ち運び中に画面を傷つけないかも、というのがありますが、実際いままでやらかしたことはないし、持ち運ぶ時はソフトケースなどに入れそうなんで実効性があるかは不明。

■良かった点と次期種への期待

まぁ色々と不満はありますが、α6600と比べて進化ポイントとして、

  • MIシューのデジタル音声接続
  • USB Type-Cによる高速通信と充電
  • 外部給電によりバッテリーレス稼働

は個人的に非常に有り難い。これらのためにα7cに行かずに済みました。フルサイズはレンズまで含めると取り回し、コスパがしんどいので自分的にはAPS-Cで踏みとどまりたい。ボディ内手ぶれ補正対応のα6600に上記を追加したマイナーチェンジモデルが出たら写真も撮るメイン機として買い換えてしまいそう。

■作例

カワスイ(川崎水族館)でHDR撮影のテストをしてきました。暗いところが多いのでキットレンズではなくSIGMA 30mm F1.4で。

実際にはもっと撮ったんですが、ピンボケが多くて取れ高少なめ。あのモニタだとピント確認は厳しいです。MFだとピーク箇所が出るんですがAFは無理。動き回る魚とかはMFでは厳しい。またタッチで指定したオブジェクトを追従しつづけるタッチトラッキングは4Kでは使えないというのも辛いですね。暗さにめげずもう少し絞って撮れば良かった。

そして案の定モードエラーをやらかした。前半知らず知らずのうちにS&Qでとっていたという失態。やっぱサイクリック動作ボタンは使いづらいです。

結論として、やはり本機は業務用のカメラデバイスとしての使用がメインになるかなと。持ち出して使うならカメラ内手ぶれ補正があるα6600でいいやって感じ。レンズまで込みで考えるとボディの重量差は誤差の範囲かなと。それよりも使い勝手や性能、バッテリー保ちの方が重要。まぁα6×00持っていてサブ機でこれを買う人はそもそもあんまりいないと思いますが参考まで。