久々に欲しいレンズ、タムロンAF 28-300mm F3.5-6.3 Di VC

タムロン、「AF 28-300mm F3.5-6.3 Di VC」の発表会

 タムロンから久々にそそるレンズが出ます。VCと呼ばれる独自の手ぶれ補正を内蔵し、かつ28-300というズーム幅をもったレンズです。ボディに手ぶれ補正をもたないKissデジNにとってはポイント高いです。Canon純正だと24-105とか17-85とか望遠側が弱いのばっかでしたし。

 欲を言えば同じタムロンの18-200をVC化してくれた方が汎用性は高かった気がしますが。そのうち出るかなぁ。

 あと日常使いにはちょっとデカイかな。APS-C専用でいいので、もう一回り小さくならないもんですかね。

 んー、悩ましい。VCの評価も出そろって、第二弾くらいが出るまで待とうかなぁ。 

撮ったら即PCに保存のCOOLPIX S7c

 とある知人のイベントの実況で、撮った写真をできるだけ速やかに簡単に遠隔地のPC上に映す、ということをする必要ができ、色々研究した結果右のデジカメが使えそうだったので買ってみました。

 NikonのCOOLPIX S7cという無線LAN内蔵のモデルです。無線LAN経由(アドホックモード可)で撮ったそばから写真がPCのフォルダに溜まっていくようなモードが搭載されています。残念ながらこの機能は後継モデルのS50cからは削られてしまっており、慌てて在庫品を探したところ、なんとか新品でゲットできました。買ってから見つけたんですが、右の楽天ショップならσ(^^)の買値よりさらに安い\19,979で買える様子(執筆時点であと17台)。

■無線LAN転送

 早速、その機能を実際に使ってみました。設定にはセットアップユーティリティのインストールが必要です。写真管理ツールのPicture Projectは不要です。考えてみればAd-hoc通信なんてほとんど使ったことがないので、最初つながるまで少し手間取りました。

 撮影したら即転送されるモードだと、転送が終わるまで次の写真は撮れないんですが、最低解像度のXGA(平均150KB程度)ならほとんど一瞬で転送されるので、メモリカードに保存してるのとかわらない感覚です。その上の解像度(平均500KB程度)でも一呼吸程度なので問題なさそうです。冒頭の用途だとそれ以上の解像度は使うことがないでしょうからとりあえず満足。ちなみにメモリカードにはデフォルトでは保存されません。

 イベントでは、フォルダに次々にたまったファイルをFolderShareあたりで遠隔のPCと同期させてく感じで送ろうかと思っています。セットアップだけしてしまえば、カメラマンは何も考えずに次々に写真をとるだけで、それが遠くのパソコン上でスライドショーされる形にもっていけそうです。あとはフル充電で連続使用で何枚くらい撮れるかですね。場合によっては予備バッテリの用意も必要になるかも知れません。

 EOS Kiss Digitalなどの一眼レフカメラではこれに近い機能をもってたりますが、あちらはUSBケーブルでつないでおく必要があり、取り回しは断然こっちの方が便利です。会場の中を自由に動けますからね。

 ニッチだとは思いますが、無くなってしまったのはちょっと残念ですね(現行モデルのS50cはネット上のアルバムサービスへのアップロードのみ)。

■その他のレビュー

 最近のデジカメにしてはややもっさり気味な印象です。特にピントが合うまでにちょっと待たされる印象。

 充電やUSB接続には専用のクレイドルが付属していますが、充電ケーブルはカメラ底面に直結することができる点はCASIOより優れていますね。欲を言えばUSBも直結できて欲しいですが。というか充電もUSBでしたい…

 ウチの場合、データ転送はメモリカード抜き差しが基本ですし、増してこの機種では無線LANでも転送でき、なおかつ充電器直結もできる。じゃぁクレイドルいらないじゃん、と思ったんですが、唯一無線LANの初期設定の時だけ一旦USB接続の必要があり、そのために箱をしまった物置までクレイドルを出しに戻るハメに。SDカードに設定ファイルを書き込んでカメラに挿せばOK、的な作りにして欲しかったです。そうすれば出先で急に別のPCとリンクする必要ができても対応できますし。

■2007.08.14 補足

 この機能が何故削られたかわかった気がします。ものすごく不安定だし、ネットワーク設定を一部書き換えるのでトラブルの種になりやすいです。しばらくVAIO type Uがネットにつながらなくなって困りました。これではサポートもたまらないでしょう。

 データのやりとりにIP通信を使っているんですが、カメラ側にDHCPサーバー機能をもっていないので、アドホックで無線がつながってもWindowsがタイムアウトして自動プライベートIPアドレスが適用される数十秒までもダルいです。省電力のためにカメラをこまめに切ったりすると、次にサクっとつながってくれない。もちろん、固定でIPをふる手もあるんですが、通常のネットワーク接続に支障が出てしまいます。カメラにDHCPサーバーを実装してあれば随分話が違ってきたような気がします。

Blu-ray版パトレイバー THE MOVIE

 昨日、1日早く届きました。

 結論からいうと満足です。抱き合わせ販売のリマスター版DVDと比べても明らかに綺麗です。冒頭のバビロン工区の上をヘリで飛ぶシーンとか、98式の横顔がアップになるところとか、背景画の止め絵の緻密さがスゴいです。もちろん人物などセルで動いてる部分もDVDとは明らかに違いますね。台風の海のシーンで手描きの波とかの気合いの入りようがバッチリわかります。

 一方、何カ所か気になるシーンもありました。

・前半の野次馬の前で2号機をキャリアから起こすシーンでジャギーが目立つ

 たぶん原画の問題だと思うんですが、大好きなシーンだけに残念。

・遊馬がトラックからスクーターを降ろすシーンで人物の輪郭が盛大にボケる(?)

 ボケというより影のようなものが周りを囲む感じです。この現象は他にも何回か見た気がします。

・画面が揺れる

 最初、炎天下の表現として揺れてると思ったんですが、そうでないシーンでもごく微妙に揺れを感じます。フィルムをテレシネする時の問題でしょうか?再生側の問題だといいなぁ。

 音声もDolby TrueHDとLiniearPCMの違いがハッキリわかる!、と思ったんですが、どうやらこれは前者はDVD化(5.1ch化)された時の新録音源で、後者は劇場オリジナルというソースの違いが大きいようです。でもTrueHDのサラウンド感は良好です。レイバーの外部スピーカーで太田さんが叫ぶところの響き具合や、台風のシーンなどの臨場感はなかなかのものです。AIRといい、アニメの方が音声の演出も過多気味にしやすいんですかね?

 それにしても1989年って、もう再来年には20周年にもなる古い作品なんですね。作中の時代設定が1999年。かたや現実の2007年はようやくこんなレベルorz(同じ出渕デザインつながりで)。まだまだ本作品の方が先をいってますな。

 不要なDVD版を抱き合わせにして売るという商売ッ気にはちょっとヒキますが、Blu-rayタイトルとしての出来にはほぼ満足です。2も予約済みですがキャンセルどころか楽しみでなりません。

mod_securityでspamトラックバック対策

 σ(^^)が管理してるMovableTypeサーバー2台が、ときどきハングアップしたように無反応になることが時々ありまして、topによるとmt-tb.cgiが原因ぽい。つまり、トラックバック処理でリソースが食いつぶされているということですね。

 spamトラックバックのフィルタリング自体はMT内蔵機能でほぼ解決できるんですが、この処理自体が重すぎて、山のようにトラックバックが来た場合にDoS状態になってしまう訳です。

 そこでApacheレベルで特定のリクエストを排除できるmod_securityを導入してみました。1.8/1.9系の設定例はたくさん見つかるんですが、設定文法がまるっと変更された2.x系の情報は見つからず苦労しました。なにも考えずに最新版を導入してしまった…

 とりあえず設定してみたって段階ですが、覚え書きしておきます。

■インストール

 ウチの環境だと、mod_unique_idは導入済みでした。libxml2はlibxml2-develパッケージまで入れておく必要があるみたいです。

 で、後はアーカイブを展開し、Makefile内のtop_dir = 行に、httpd.confのServer rootで指定してあるパスを記入し、make、make installします。

 Apache側の設定として、httpd.confの然るべき場所に、

LoadFile /usr/lib/libxml2.so

LoadModule unique_id_module modules/mod_unique_id.so
LoadModule security2_module modules/mod_security2.so

 を記入します。

■日本語を含まないトラックバックを弾く

 公式サイトには、USER-AGENTやIPアドレスなどのブラックリストを定義した設定ファイルが色々置かれていますが、この手は最新版を入れ続けないと効果が薄そうだし、ルックアップの負荷も大きそうなので、とりあえず日本の皆さんがやられている「日本語(2バイト文字)を含まないものを弾く」というアプローチを採ってみます。

 具体的な設定は、同じくhttpd.confで、

<Files “mt-tb.cgi”>
    SecRuleEngine On
    SecRequestBodyAccess On
    SecDefaultAction deny,log,status:406,phase:2,t:urldecode
    SecRule REQUEST_BODY “^[\x00-\x7F]+$”
    SecAuditEngine On
    SecAuditLog /var/log/httpd/mod_security.log
</Files>

としてみました。Filesディレクティブでトラックバック用スクリプトにだけ働くように指定しています。1.x系から変更になったコマンド名だけを書き換えるだけでは上手くいかず試行錯誤したんですが、どうやらSecDefaultActionにt:urlencodeを追加したら上手くいったっぽいです。

 動作試験しようにも、ウチのブログはブログ名が日本語なので、 一時的に

SecRule ARGS:excerpt “^[\x00-\x7F]+$”

 のように、POSTデータの内、excerpt(トラックバックで送られる概要)のみを検査対象にし、本文に日本語を含むエントリと含まないエントリからトラックバックしてみたところ、一応後者のみが弾かれました。

 これでしばらく様子を見てみたいと思います。

 が、しかし本ブログに関してはそもそもトラックバックが正しく受信できない問題が発覚しました。別途原因究明しないと…

 ともあれ、このmod_securityはかなり柔軟にレシピが書けるので、Webアプリケーションのセキュリティ対策に色々と活用できそうです。

イバラード時間、サクサク動きすぎ

 ハイビジョン感を満喫できるBDソフトないかなぁ、と思っていて目に付いたので買ってみました。

 井上直久氏のイラストの一部をCGアニメーションで動かしつつ、まったり音楽をつけました的な作品。

 実際大型テレビやプロジェクタで大写しにすると、まるで絵画を飾っているようで綺麗です。ただ逆にそういう視点で観るとちょっと動きすぎかな。特にパン、チルト、ズームしすぎ。フレーミングがかわるとどうしても絵画っぽく感じられなくなってしまう。動きが速いのも理由の一端かも知れません。一見1枚の絵画なのに、よくみると動いてる、くらいの感じなら、延々とBGVで流しておきたいかも、って気が強まる気がします。

 おそらくただのスライドショーに毛が生えたようなものじゃ商品性が薄いと考えたんでしょうが、個人的にはむしろ「スライドショーに毛が生えたようなもの」の方が良かったなぁ、と。細部がチョロチョロ変化するのは良いと思います。水が波打ってたり、街灯が明滅したり。

 あと、EDクレジットとか抜きでリピート再生する位のオーサリングは欲しかったです。