ねむり時間計 Sleep Design lite HSL-001

WellnessLink対応デバイスのレビューシリーズ第三弾はねむり時間計Sleep Design liteです。

枕元に置いておくと、モーションセンサーで寝返りの頻度を計測し、睡眠サイクルをログってAndroidアプリで読み込んでグラフ化する、って感じの商品です。iPhoneアプリでも同種のことができるものはいくつかありますが、iOSの特性上、アプリを起動しっぱなしにしておいたり、その為に電源ケーブルをつなぎっぱなしにしたりと制約があり、これを嫌うのであればこうした専用デバイスを使った方が楽です。ただし計測の内容はかなりショボいです。

まず公式サイトでAndroidアプリに表示されるグラフを見てみて下さい。4つの時刻情報を使って3つの指標のグラフを描いていることがわかります。

  • A. さぁ寝るじぇ!と布団に入った時刻(ユーザが本体のボタンを長押し)
  • B. 実際に寝入った時刻(ベッドの揺れが収まった時)
  • C. アラームが鳴った時刻(ユーザがあらかじめ設定)
  • D. 布団から出た時刻(ユーザが本体のボタンを長押し)

AからBの時間が「寝付き時間」、BからCが「睡眠時間」、CからDが「起床にかかった時間」という訳ですね。ちなみに来月発売予定の上位機種HSL-101と違って眠っている間の睡眠の“質”は計測してくれません。また夜中に起き出してトイレにいったとかもカウントされません。

あれ?デバイスのセンサ使ってるのBだけじゃね?

ただアラームの時刻は眠りが浅いAS(古い言い方をするとレム睡眠)時を狙って鳴らす機能はついてるので、そこをどう判断してるかですね。上位機種のように眠りの深さの計測はしてないので、単に一般的なAS/QSのサイクル(1.5時間)基準で計算してるのか、実はグラフに出さないだけで内部的にはモーションセンサーを使っているのか、そこはマニュアルやカタログからは判断できませんでした。

冒頭のiPhoneアプリの不便さを容認できるのなら、85円からの値段で睡眠の深さに関するグラフも見られるのでコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。

■メリットは手軽さ

iPhoneに充電ケーブルをつないで、アプリを立ち上げて、数ステップの操作をして、、、という手間に比べると、こちらは操作ステップの少なさがメリットと言えます。アラーム設定時間い変更がなければ、本体上面の大きなボタンを長押しするだけです。リチウム電池で半年保つと謳われているので、コードもなにもなく枕の脇にポンと置いておくだけ。朝はボタン単押しでスヌーズ、長押しで完全起床。アラーム設定は背面にあるUP/DOWNボタンから可能です。ASタイミング狙いの「スッキリアラーム」と、そんなの無視して指定時刻に鳴らす通常の「アラーム」の切換も本体でできます。スッキリアラームの時の許容誤差とスヌーズ感覚はWellnessLinkからしか設定変更できないみたいです。

■データ通信あれこれ

データを取り出す方法は2つあります。おサイフケータイまたはNFCに対応したAndroid2.3以上の端末を使うか、PCにUSB通信トレイHHX-IT3をつないでそれに載せる方法です。前者だとアプリ上で先のリンク先にあるようなグラフが見られます。PCの場合は活動量計などと同じくデータをWellnessLinkに投げるだけで、全ての情報はそちらで閲覧します。

ちなみにdocomoガラケー向けのデータ転送アプリも使うことができました。カタログには書いてないので無保証ですがこれは嬉しいかも。というのも、残念ながら通信トレイは活動量計307ITに付属するHHX-IT2と互換性がなく、別途HHX-IT3が必要だからです。せっかく307ITをなくして買い直したことでIT2が2つになったのでw、ひとつは実家に置きっぱなしにしようと思ったものの、こちらの機種には使えず結局IT3をもって帰省するしかないかー、と思ってたので。実家にいる間はガラケー経由転送でいいかと。ただし惜しいことに初回機器登録にはIT3が必要でした。未登録状態でガラケーを当てても「登録された機器じゃないYO」エラーになります。常時ガラケー運用する人でもIT3は必須な訳です。ちなみにダメもとでIT2を使ってみようとしまいたが、やはり初期登録画面でこの機器はIT3じゃないと読み取れないよ、というエラーが出ます。繰り返しますが、とっとと307ITの付属トレイをHX3に変更するか、トレイ別売りにしてほしいです。家族で複数台導入するなんてケースも少なくないんじゃないでしょうか。

ともあれ無事登録とデータ転送を済ませると、WelnessLink上での表示はこんな感じに。

hsl001a

寝入った時刻、起きた時刻、睡眠時間、スヌーズ回数が見られます。「スッキリ寝覚め」はこの画面上で自分で評価して記録します。スヌーズ回数が見られるのがちょっと面白いです。

hsl002b

こちらはグラフ画面。例によって3種類のグラフしか一度に出せませんが、どのみち選べるのはあと1つ「起床にかかった時間」のみ。やはりあまり詳しいデータをとっていないようです。「就床・起床時刻」は写真ではわかりづらいですが、下端の位置が就床時刻を示しています。Androidアプリと違って、体組成計や活動量計と同じグラフ描画エンジンを使い回していて、とてもシンプル(棒読み)な表現です。てか昼寝とかして一日に複数回の睡眠があるとどうなるんでしょうねw。

睡眠量と、体重変化、活動量との相関がどうなるのかという興味はありますが、基本的にAndroidアプリで使った方が楽しげです。

■睡眠サイクルを測る意義?

ここまで書いて今更な議論ですが、睡眠サイクルをログってなにかいいことあるんでしょうか?ぶっちゃけわかりません。少なくとも現時点では、せっかく導入したんだから決まった時間に寝起きしてみようというモチベーションはあります。ただもともと毎日決まった時間に起きる必要が必ずしもない生活なので、果たしていつまで続くことか(^^;)。とりあえずたくさんログがあると何か見えてくるかも知れないというライフロガー大好き系にはオモチャとしては楽しい気がします。トレイも込み3,000円台くらいで買えるとなお良いんですけどね。

個人的にはHSL-101が本命なんですが、5月発売が待ちきれなかったのと、まぁとりあえず下位モデルでお試ししてみようという意図で購入に踏み切りました。来月には101を買ってこちらは手放してるかも知れません。ただ101はカタログを見る限りアラーム機能はないようなんで、上位下位というよりは目的が違うとも言えますね。101は大きさと設置条件の制約も気になっています。はてさて。

WellnessLink対応 体組成計 HBF-208IT

先日紹介した活動量計HJA-307ITですが、速攻でなくしましたorz。ジーンズのメインポケットにケータイと一緒にいれておいたらケータイに傷がつきまくりだったので、コインポケット(通常のポケットの上にある小さいポケット)に入れて運用していたんですが、気付いたらなくなってました…

仕方ないのでもう1つ買い直し、ついそのまま勢いでおなじWellnessLink対応の体組成計とねむり時間計もゲットw。

■活動量計の紛失防止策

活動量計を再度無くさない様、ストラップをつけることにしました。クリップタイプのものが付属しているんですが使いづらそうだったので別途カールコードタイプでクリップの代わりにカラビナがついており、またガジェット側が取り外しできるものをチョイス。これでポケットから取り出して歩数を確認したり、自宅で通信トレイにのせて同期したりのやりやすさもキープできたんじゃないかと。

■体組成計 HBF-208IT

で、体組成計です。前記事にも書きましたが元々同じオムロンの体組成計を使っていたので計測値をWellnessLinkのサイトに手打ちしてやれば一応ログはとれるんですが、やっぱり手間なのと、手打ちではできない機能に興味がわいたので買って見ました。

その手打ちではできない機能とは「朝晩ダイエット」というサービスです。通常体重は朝起きてすぐが一番減っており、夜の夕食後が一番増えています。この自然な増減分も勘案した上で、一日単位の達成目標を立てて継続して取り組んでいくというコンセプトです。まだ設定したばかりで数値が入ってないですが、画面例は以下のような感じ。

asaban

青い線が今の体重(やだ、はずかしい…///)。オレンジが目標値。これは一ヶ月で無理のない推奨値(2%減)を提示してくれるのでそれをそのまま採用しました。で斜めの線にそって朝晩で上下しながら下降していくというのが理想という訳です。別に朝だけ、夜だけの値をつけていってもいいんですが、一日単位のわかりやすい小目標が出来、その達成率(週の何日達成できたか)を意識させるというのが狙いっぽいです。で、活動量計の方にも連動して目標活動カロリーが転送され、リアルタイムにあと何kcal消費するべきか確認できます(σ(^^)の場合は632kcalに設定されました)。日ごとにメモも記入できるので「外食した」とか書き込んでおけば、数値との相関も検証できます。

正直手入力じゃダメな理由はなさげですが、まぁハードも売っていかないといけないというマーケティング的な制約でしょう。手入力でも一日に複数回時刻入りで記入することはできるので、上記のグラフは生成されないですが自分で同じような取り組みをすることはできます。でもまぁ7,000円台で買えるし、以下のメリットもあるしってことで購入に踏み切りました。

手入力の場合、日付を選択した上で、体重、基礎代謝、体脂肪率、骨格筋率、内臓脂肪レベル、体年齢、時刻を入力することになります(BMIは自動で計算される)が、本製品は2つの方法で自動転記することができます。

・計測データの転送(USB接続)

付属のminiUSBケーブルでPCにつなぎ転送します。WindowsにもMacにも対応しています。ユーティリティはタスクトレイ/メニューバーに常駐するタイプのほぼGUIを持たないアプリでPC上にデータを蓄積するのではなく受け取ったデータをWellnessLinkに送信するだけのものです。活動量計など他のデバイスとも共用なので一度インストールすればOKです。設定後はUSBケーブルをつなぐだけで自動的に最新データが送信されます。ただ残念なことにUSBケーブルがつながっていると通信モードのまま計測ができません。PCの側の置いて常時つなぎっぱなしで使うことはできないという訳です。普段はケーブルを抜いて置いて、転送する度につなぐ手間が必要です。測定完了時にオンラインだったら送信する、とかせめて手動で操作できる送信ボタンがあればよかったのになと思います。本体内にメモリがあるので必ずしも毎日アップロードする必要はないですが、「朝晩ダイエット」のようなサービスがあるんだから、基本的に測定したら即時アップロードをしたいと思う人も多いはず。もう少し手間を省く工夫が欲しかったです。ここはWiFi Body Scaleに負けてる点だと思います。

また活動量計の時と同様、このユーティリティの調子がイマイチで、(ユーティリティを)再起動しなければ認識できないことも。活動量計の時はUSB通信トレイの抜き差しで良かったんですが、どうもこちらはユーティリティを一度終了しないとダメっぽいです。スリープをすると見失うのかな?できれば改善してほしいものです。

あとWellnessLink導入済みだと初期設定が全て自動で転送されるのが楽でいいです。活動量計を買い直して再設定する時にも思ったんですが、サービス上に保存されている年齢、身長、性別、居住地(体重計への緯度による誤差を補正するのに必要)などが登録作業時に自動的にダウンロードされます。

・計測データの転送(おサイフケータイ)

本モデルはFelica通信に対応しており、おサイフケータイ(ガラケーでもスマートフォンでも)経由で計測値を送ることもできます(ガラケーはdocomoのみ)。我が家は今のところおサイフ対応Androidがないのでガラケーで試用してみました。ガラケーの場合は専用のiアプリをインストール、起動し、体組成計の上面のマークの部分にタッチさせるだけです。ケータイ上でグラフなどを表示する機能はなく、単純に計測値を転送するだけです。こっちを使えばPCから遠い脱衣所などに設定してあっても楽にデータ送信ができます。

ただウチの場合はおサイフケータイ用に割りきった回線でパケホーダイ的なプランをつけてないので、わざわざパケ代払って転送するのも微妙。まぁテキストデータなのでメール1通分程度の話ですし、大抵の人はパケホーダイでしょうから関係ない話ですが。やはりできればスマートフォンで使いたいところです。

・その他ハード面

今までに使っていたモデルが両手両足測定モデルだったので、それに比べると本機は薄いし外れる部分もないので扱いやすいです。最近は一週間以上帰省することも多いので、持って行き来したりするのが楽なのは嬉しいです。

一般に両手両足モデルの方が測定が正確と言われていますが、実際測定値は同じオムロンでも多少食い違います。でもまぁグラフにしてみれば誤差と区別つかないレベルかも知れません。

 

とまぁ、「朝晩ダイエット」と計測値の(半)自動転送の手間に8,000円弱(-旧製品の売却益)ならまぁありかなと思いました。希望を言えば毎日のデータ転送の手間はもう少し改善の余地があるんじゃないかなと感じます。WiFi Body Scaleのような完全自動を目指してほしいところです。せめてドライバはもう少し安定動作するようバージョンアップを望みます。

■通信方式や利用条件がデバイスごとにバラバラでキレるレベル

あと、体組成計、活動量計、婦人体温計、血圧計、ねむり時間計と様々な計測デバイスをWellnessLinkというWebサービスで統合管理できる点はとても面白いのですが、それぞれに使える送信手段がバラバラでとてもわかりにくいのは改善が必要でしょう。σ(^^)でも何度もカタログページや仕様表とにらめっこしてやっと、というレベルです。普通の人はキレます。

活動量計307ITには専用の通信トレイHHX-IT2がついてきますが、これはねむり時間計では使えず、別売りのトレイHHX-IT3を購入する必要があります。しかし逆にHHX-IT3は307ITでも使えます。だったらいっそ307ITにトレイは付属させないで価格を抑えてくれればいいのに。発売時期の違いもあるでしょうが、だったらとっとと307IT-2みたいに品番をかえてHHX-IT3を付属させるべきでしょう(単品購入した場合の価格はほぼ一緒)。

また、体組成計208ITはdocomoガラケーでも転送できますが、ねむり時間計やはスマートフォンのみ、来月発売の睡眠計はSDカードまたはUSB経由。活動量計307ITは非接点通信トレイを使うものの、おサイフケータイには非対応。これを正しく理解して使い分けられる人がはたしてどれらけいるのやら。ちゃんと把握できてる店員さんがどれだけいるかもあやしいものです。これも発売時期のズレによるもので、ガラケーはサポート終息方向なんでしょうが、もう少し整理されてせめて一覧表でもあると良いんじゃないでしょうかね(いっそ自分で作ろうと思ったけど間違いないく作れる自信がないのでパスw)。

 

ねむり時間計についてはもう少し使ってから後日レビューします。

BRAVIA パネル交換ログ

IMG_2042三日前、突然テレビが映らなくなりました。写真のように縞々模様が出っぱなしに。チャンネルや入力関係なし。しばらく電源切って放置しても同様。いかにもTNT液晶の走査線(?)的な不具合、つまりコントローラーないしパネル自体の故障くさいです。

このテレビはSONY BRAVIAの32J5000という2007年モデルで確かこのクラスで最初にMotionFlow(倍速液晶)を搭載した頃だったかと。さて、これがパネルだとすると相当な修理代がかかるぞー、いっそ新型買うかー、などと思ってるうちに、そういえばこれ買った頃にYAMADAの「THE安心」に入ったことを思い出しました。この補償(保険)サービスは、年会費が3,832円(使わなければ割引きもあり)かかる有料サービスである代わりに、加入時に購入した商品以外でも対象製品(例えば液晶テレビなら20型以上、他は白物家電中心)であれば、それが他店購入品であっても修理代が全額補償されるというもの。テレビの場合製造から6年以内のものが対象ですが、コレは5年目なのでOK。入ってから一度も使ったことがなかったので、仮にこのテレビと同時に加入してたとすれば今まで2万円ほど払い続けてることになります。さて、これで修理費が賄えて、保険料の元がとれるのか?!

■持ち込み修理は不可

我が家はとても人様を呼べる有様ではないし、32型なら運搬もそう苦ではないので、まずは担いで購入したYAMADA店舗に持っていきました。すると、なんということでしょう。20型以上の預かり修理はできない、と受付を拒否されましたorz。後で他の店舗で聞いたところ、大型の液晶は運搬すると故障するリスクが大きいので訪問修理のみにしている、とのこと。ぐぬぬ、理屈はわかるけど、、、

■「THE安心」窓口へ電話

仕方ないのでまた家まで持ち帰り専用窓口へ電話。故障発生当日の水曜日に電話して金曜日に訪問してくれるとのこと。上記写真を店員に見せて「こりゃパネルですね」と言質もとっていたので、「最初からパネル部品調達してきて一回の訪問で済ませてくれ」と頼んでみるも、「一度現物を確認しないことには」の一点張り。持ち込み拒否と合わせて、本サービスへの不満は募るばかり。

■訪問一回目

とりあえず玄関入ってすぐの廊下の段ボールを一時的に物置や脱衣所に非難して作業スペースを空け、初回訪問を受けることに。「どうせひと目見て、こりゃパネルですね。部品調達してまた来ます」って1分で帰ってくんだろ?とか思ってたら本当にそんな感じでしたw。ただし既に来る前にパネルの手配はしたとのことで、最速で土日に部品が来ればその日のうちに直しに来ます、と。一応電話で言ってみた甲斐ががあったかな?少し評価が持ち直す現金主義。

補償対象になることの確認と、ちなみに本来ならおいくら万円かかるか質問。パネルが2.8万円、出張費2,100円、工賃がおそらく1.5万円位で計4.5万円位になるだろうとのこと。うひゃ、画質にこだわらなければ新品の32型テレビ買ってお釣り来ますね。これYAMADA的にも新しいテレビプレゼントした方が安上がりなんじゃw。

■いっそ買い換えも頭をよぎる

いや、タダで直るんだけどさ。いちど頭をよぎって商品選定しだしたりすると色々考えちゃう訳ですよ。今時は32インチでもフルHDだし、4倍速機種もあるし、むしろベゼルが細くなって今の置き場所でも40インチ買えちゃうし、消費電力も下がるし、、とか。

元々「次買うならこれだよなぁ」と思ってたBRAVIAの40HX720が後継の750が出たことでかなり割安(6万円台前半)に。しかも750は微妙にスペックダウンしているので720のお買い得度はかなり高い。アニメ向けに評価高い機種なんですよねー。σ(^^)は後ろ髪ひかれつつスルーしますが、現時点で購入を検討している人にはかなりオススメです。

YAMADAの店頭在庫が残ってたらやばかったですが、展示現品限りとかだったのでなんとか思いとどまりました。というか新モデルのHX850がスタンド外してサウンドバーというのを組み付けると高さを抑えられるので、写真の通りすぐ上にプロジェクターのスクリーンがある我が家ではちょうどよくね?と。2013年モデルが出て40HX850+サウンドバーが値下がりする頃にお金があったら、、ってことで。

まぁ、本気視聴にはすぐ上のプロジェクターを使うんで、あんましテレビに気合いいれなくてもいいんですけどね。どうせレコーダーの番組しか見ないので、Wチューナーはおろかチューナー自体いらないし、3Dもプロジェクター使えばいいし。でもまぁいずれフルHDにはしたいなと。

■訪問二回目

で、日曜の朝になってパネル部品が入荷したので1時間後位に行ってもいいかと電話が入る朝8時過ぎ。なる早で直るに越したことはないので了承。きっかり9時にきて47分で作業終了。ハンコついただけで完全無料!

こころなしか画質がよくなったような!(多分気のせいw。設定はリセットされてない模様。まぁ表面が汚れてたんでしょう(^^;)。)

 

存在自体忘れかけてたTHE安心ですが、毎年3月頃にクーポン券が届くのでかろうじて思い出すことができてラッキーでした。ちなみにこのクーポンは500円券x6枚綴りで、1枚ずつ2ヶ月の使用期間があります。額面上3,000円分の価値があるので年会費がほぼ相殺されますが、一度に使うことはできず、2ヶ月毎に500円ずつ来店してなんか買えよ、ってことなのでなかなか使い切るのは難しいでしょう。ただそれでも修理費用が高くなりがちな大型家電が、YAMADA購入品でなくとも補償されるので、保険としてはなかなか有用ではないかなと思いました。持ち込み修理できないのはやや不満ですがこれはどちらかというとYAMADA店舗側のポリ
シーみたいですし。訪問修理でなにも困らない実家でも加入しておこうかなと思った次第。

おやゆびでお 2.1の公開とデモ動画

拙作iOSアプリ「おやゆびでお」の2.1が公開されました。iCloud経由のレジューム情報同期などクールな機能を実装したので、記念に動作の様子を動画に撮ってみました。

後半のiCloud同期が見物ですよ。個人的には移動中にiPhoneで見ていたものの続きが自宅でiPadでシームレスに続き再生できるので重宝しています。またマッチングはファイル名だけで行っているので、iPhoneではローカルにコピーしたファイルで見ていて、iPadは自宅ファイルサーバーからのストリーミングでもちゃんと同じファイルと見なされます。いちいちiPad上にも同じ動画ファイルをコピーしていく必要はありません。自宅にストリーミング可能なファイルサーバーがあって、iPhone用にのみ一部をコピーして持ち出して視聴、というスタイルの人には便利な機能ではないでしょうか?

とにかく傾き補正を重視した自炊レシピメモ

bREADERで快適に小説を読む為の自炊研究の続き。前の記事では、ノンブル領域を目安に素早く傾きがヒドいページを見つける方法を模索しましたが、これ自体が傾き補正精度を上げる訳ではありません。今回は全く別のアプローチで傾きを軽減するレシピについてです。

実はこれを見つけたのは偶然というか怪我の功名というか、還付金でもっと傾き補正がイケてるスキャナに買い換えようかと情報収集をしていて、(他のスキャナの話ですが)「傾き補正をオフにした方が傾かない」という書き込みを見つけたことがきっかけでした。多くのスキャナの傾き補正機能はeTilTranのような文字や罫線を認識しているのではなく、ページの末端を使っているらしいのです。で、自炊など断裁機で背表紙を裁ち落とした辺は傾いていることも多いので、これがかえって傾きを助長させてしまう(本来比較的まっすぐに取り込めているのに、この傾いたページ境界を使ってかえって傾いて補正されてしまう)という訳です。特に我が家の場合、糊残りでくっついてるページで重送されにくくする為と、スキャン速度を上げる為に、文庫本などは横向きにセットします。糊が残っている可能性がある断裁した側を上(後ろ)に向けるので、特に影響を受けてしまうんじゃないかと(ページ後端で識別するものが多いらしい)。

ということで、手持ちスキャナ(fi-6130)の付属ソフトの傾き補正をむしろオフにしたら他のモードにしてみたらマシになるんじゃね?ってことで実験を始めました。同スキャナの付属ソフトScandAll PROでは、「自動傾き/サイズ検出」という設定項目に「無効」、「後端検出」、「自動用紙サイズ検出」、「黒背景」という選択肢があります。「よしこの4モードを全て試して傾き方に違いが出るか試すぜ」となったんですが、そのうちの最後、「黒背景」というのが思わぬ結果をもたらしてくれたのです。

1. 黒枠つきでスキャンする

0021

実際に「黒背景」モードでスキャンするとこんな画像が吐き出されます。このスキャナがスキャンできるA4サイズに対し、紙がかかっていなかった部分が黒く塗りつぶされている訳です。一見すると使い物にならない訳ですが、ものは試しにとeTilTranに食わせてみるとびっくり!かなりの精度で傾きが補正されています。それもそのはず、下の写真はeTilTranの内部演算プレビューを表示したところですが、中の文面には目もくれず、紙面と黒枠の境界部分の上下辺を基準に補正してくれてます。つまり断裁の影響を受けていない2辺ということですね。

image

見かけ上、解像度が落ちてるようですがそんなこともなく、単に全体のピクセル数が大きいので縮小されて見えるだけです。

つまり、この画像から黒枠部分をトリミングできればほぼ理想の傾き補正済み画像が得られるという訳です!

2. 黒枠部分を裁ち落とす

おそらくこのような画像を読み込んだ場合、全てのページが「漫画」種別で認識され、基準テクスト領域が全体を囲い、ノンブル領域は未指定になってると思います。まずこの基準テクスト領域を紙面相当部分に指定しなおしてやります。

「領域設定」ウインドウで偶数ページ、奇数ページそれぞれ値を修正していきます。前にも書きましたがeTilTranの領域設定はマウスで範囲指定して、とかできないのでちと面倒ですが、まずWidthとHeight値を「黒枠なしでスキャンした場合に出てくるサイズ」を目安に指定すると手っ取り早いです。300x300dpiでスキャンした文庫本の場合、1180×1760位になります。少し小さめ位にしておくと後の調整が楽です。偶数ページと奇数ページでは多少ズレが出るので片方に合わせたあとで4つの数値を書き写し、X,Yを修正してやります。またページを重ねるうちに段々ズレてくるので、最初の方と最後の方で確認しておきます。枠を小さめにしてどこでチェックしても黒枠が入らないようにすればOKです。

今回の例では、

偶数ページ X:0239 Y:0187 W:1175 H:1760

偶数ページ X:0193 Y:0182 W:1175 H:1760

となりました。基準ノンブル領域は設定しなくていいです。

次に前回も使用した「自動領域補正」を使います(失敗してもいいよう適宜プロジェクトを保存しつつ作業して下さい)。「トリミング範囲を基準領域から自動計算する」にチェック。余白指定はお好みで(指定したピクセル分の余白が各4辺に足されるようです)。中段は「基準テクスト領域に、テクスト領域のみを合わせる」を選択(ここの選択肢の違いはよくわかってませんが、まぁノンブルは指定してないのでノンブルを使わないのがいいだろう、位の理解w)。

imageすると今回の例では偶数ページだけが少し右へズレてトリミングされてしまいました。とはいってもこの段階で実際にトリミングが完了している訳ではないので補正が可能です。まず右サイドバーの「テキスト補正」欄を見ながらカーソルキーでプレビューを動かして、いい感じに赤枠に紙面が収まる位置を見つけます。今回はX(水平)方向に-25でOKそうです。この数字だけ記憶し、一旦補正を0に戻します。

次の同じだけの補正を全偶数ページにだけ一括適用させます。「ツール」->「一括補正」を開き、写真のような感じで指定し「適用」をクリックすれば、全偶数ページが25左に移動してピッタリ赤枠内に収まってくれます。部分ごとにパラーメーターを変えて適用することもできるので上手く使いこなして下さい。

image

3. 後処理

σ(^^)の場合、この後はヒストグラムを調整して文字を濃くするんですが、ひとつ困ったことがあります。全てのページが一律で「漫画」に分類されてしまっているので、挿絵のページを除外してヒストグラム変更する、といったことができません。

仕方ないので手作業で分類しなおす訳ですが、その際は、Explorerでサムネイル一覧表示にしてやれば挿絵ページをすぐ見分けられるので、それと見比べながら作業するのが良いかと思われます。

 

eTilTranの作者さんは最近はChainLPばかりメンテされてeTilTranはあまり手を掛けて下さってないですが、個人的にはこれが一番便利で使い出があると思います。なんとかマウスで領域指定できるようになってくれるとさらに神なんですけどねぇ。

2012.04.19追記:コミックの場合、「原稿外枠しきい値」を調整する

そもそもeTilTranにはこうした黒枠がついた画像を識別し分離する機能がついていました。設定->原稿外枠というカテゴリのパラメーターで、「原稿外枠しきい値」と「原稿外枠識別」の2つです。後者は単なるON/OFFなのでまぁONにしてきます。で、前者は文字通り、外枠として認識する基準値を指定します。基準の決め方は上記公式サイトの説明にあるように、「モノクロ化閾値上限」をかえつつ、内部演算プレビューで「二値画像」を選択した状態で、綺麗に中身が真っ白になり、外枠だけが黒くなる状態を探します。その数値をこの「原稿外枠しきい値」に指定して、再読込すればOKです。説明には50~80とありましたが、カラーページなどはかなり低くしないと上手く分離できませんでした。まぁ、白黒のページで基準領域が決まったら、あとは「原稿外枠識別」をOFFにしてカラーページだけ再読込してやればヨサゲ(ページ毎の再読込は、左サイドバーのリストを右クリックすればメニューがあります)。