AirPods Proはサイボーグの夢を見るか?

AirPods Pro買いました。WF-1000XM3(以下XM3)を買ったばかりだし見送るつもりだったんですが、発売日の絶賛コメントがすごくて試してみたくなり、近場の家電店を探し回ってなんとか当日ゲット。

Apple AirPods Pro

Apple AirPods Pro

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■音楽を聴くためというよりノイズの少ない生活をするデバイス

AirPods ProとSONYのWF-1000XM3はノイズキャンセルの優れた完全ワイヤレスイヤフォンとしてガチ競合する製品で、比較レビューも数多くあります。ノイキャンは互角、音質はXM3という評価が多い印象です。自分もそんな印象ですがこれには優劣というより設計思想の違いが出ている気がします。

SONYはあくまで音楽を楽しみデバイスとして音質を追求しています。ノイキャンについてもそのための静寂を目指している感じ。外音を取り込むクイックアテンションもタッチしている間だけ機能し、通常は無音が基本。スマホアプリと組み合わせれば安全のために歩行中にはノイキャンをオフにすることもできる、という感じ。

他方AirPods Proは音楽もノイズ低減も快適な生活のための手段という感じがします。むしろ電子耳栓として音楽を聴いていなくても常時使用を目指したような使用感。例えば料理とかちょっとした手作業をしている時、完全にその音が消えてしまうと感触がわからず作業しづらかったりします。AirPods Proのノイキャンはそういった自身の出す生活音は比較的自然に残る感じ。これをノイキャン性能が劣ると捉えるかどうかはまさに目的次第。

まさにAppleWatchのように常に身につけさせるにはどうすればいいか?という問いから生まれたデバイスという感じです。身につけていれば音楽も聴け、不快なノイズも消せて、Siriが様々なサポートをしますし電話機もたずに通話もできます。生身の身体より便利ですよと。そのために優先したのがコンパクトさと外音取込みモードなのでしょう。外音取込みモードはイヤホンを装着していない状態に近い聞こえ方をかなり再現したモードです。従来のノイキャンイヤホン/ヘッドホンの思想からしたら、なんでわざわざ未装着状態を再現するんだ?と思いがちですが、ノイキャンの圧迫感、閉塞感を嫌って音楽聴く時以外は外してしまうんではなく、外音取込みモードに切り替えてそのまま装着していてね、ということなんじゃないでしょうか。音楽、動画、ゲームとサブスクリプションサービスを次々にリリースして人間の可処分時間を全て奪い取ろうとする強欲なAppleですから「いずれ人の耳に入る音はすべて牛耳る!」くらいのビジョンはもってても不思議はないんじゃないかなと(笑)。

■勝手に期待する未来のAirPods像

常時身につけるスマートデバイス、もっとカッコ良く言えばサイボーグ/身体拡張デバイスとして見た時に個人的に期待したいのは、Appleデバイスとの接続のスマート化です。もちろん従来のペアリング切り替えに比べてAirPodsのAppleIDをベースとした切り替え方法は便利で手軽です。AirPods側の操作なしにiPhoneやiPad、Macの側でサウンド出力先として指定するだけで切り替わります。でももう一歩未来へ進んで、身体にサウンドインターフェイスを常時装備しているユーザ体験を実現しようとするならば、出力デバイス側の操作すらなしに、それこそiPhone11から搭載されたUWPなどを活用して、近くにあるデバイス、正面にあるデバイスの音声出力を勝手に接続してくれるといいなと。Macの前に座ればMacの音が、iPhoneを手に持って動画を再生したらその音が、みたいなことができたらワクワクしますね。もちろん排他ではなく適切にミキシングされて両方の音が聞こえればなお良し。

あとはノイキャンモードと外音取込みモードのシームレス化ですかね。これはSONYが少し先取りしてスマホのモーションセンサーを使って取り組んでいます。ただまぁ不意にノイキャンがOFFになって雑音が飛び込んできたりと不快感が大きく購入初日に速攻で無効化してしまいました。AirPods Proでは現状そこは完全手動切り替え式です。長押しなのもちょっと面倒。むしろ音楽用途は二の次でいいから1クリックをモード切替えにアサインできたらいいのにと思います。左単押しでモード切替、右単押しでSiri、というアサインができたらより身体拡張デバイスっぽいですね(現在は1クリックは再生/一時停止専用で、まだ音楽デバイス感があります)。

あとは終日稼働できるだけのバッテリーライフと更なる軽さ、小ささですね。XM3と比べればかなり小さく快適ですが例えば寝ホンとしてはまだ突き出し部分が大きすぎます。

■寝ホンとしての使い勝手

私はSAS(睡眠時無呼吸症候群)でCPAPという呼吸補助機をつけて寝るのですが最近機種変更したTeijinの機器がやや空気排出の音が大きく寝づらさを感じています。そこでBoseのSleepBudsを導入してみましたが充電不良問題が改善できずに回収返金対応となってしまいました。またXM3は寝ホンとして使うには大きすぎます。

それらの代替としての期待もあってAirPods Proを買ってみたんですがその結果としては、

  • 羽毛など柔らかい枕であれば横向きに寝ても痛みは最小限(反発力のある枕は無理)
  • ただし起きると外れていることもしばしば
  • 電池が朝までは保たない

という感じで70点というところでしょうか。朝イチに充電が切れているということは、そのまま持って出かけることもできないわけなのでちょい不便ですね。SleepBudsを回収に出して返金を受ければちょうどAirPods Proが買える金額になるわけですが、うーんどうしようかなというところです。

■音声通話用としては今ひとつ

またいくら外音取込みモードが優秀といっても、気になる時はあります。自分の声と食べ物を食べる咀嚼音の反響です。これはさすがにカナル型イヤホンの宿命から逃れられるレベルには達していません。いちど電話会議に使ってみたんですが自分の声がモゴモゴ響いてしまって無理めでした。外での騒がしい場所での通話ではノイキャンのメリットの比重が高まるかも知れませんが、それなりに静かでノイキャンなくても通話できるような場所での電話会議ならやはり自然に外音が取りこめるXperia Ear Duo最強!って感じです。

まとめると、

  • 音楽をしっかり聞くならXM3(というかハイレゾ対応でより音質の良いWH-1000XM3使うかな)
  • 電話会議にはXperia Ear Duo
  • 寝る時はSleepBuds
  • それ以外はAirPods Pro

という感じですかね。うーん、どれも手放し難い…

子ども用書籍が読み放題のKindle キッズモデル レビュー

離れたところに住む姪姉妹にいいかもと思いKinldeキッズモデルを買ってみました。ハードウェアとしてはベーシックモデルのKindle(10th?)と同等で、特徴としては、

  • U12向けの読み放題サービスKindle FreeTime Unlimited 1年分利用権付き
    • 4人分の進捗管理、実績バッジ機能
    • 大人アカウントで買った書籍も許可すれば読ませられる
  • ピンクまたはブルーのカバーが付属
  • 落下や濡れ破損に対し2年の交換保証
  • スリープ時の壁紙が絵本的で可愛い絵柄に

といったところ。

ちなみにカラー液晶で本以外にも学習アプリやゲームも使えるFireタブレットのキッズモデルも各サイズ存在します。

Fireと違いeペーパーなので当然カラー表示はできませんし画面サイズも解像度もショボいですが、「どうせ買い与えてもゲームやったりYoutubeみたりにしか使われないし…」という懸念がある場合は物理制約として「本しか読めない!」というのは一種のメリットかと。

「実家の蔵書量と生涯賃金に比例する」なんて調査が少し前に話題になりました。例によって相関であって因果かどうかもわからないですが、確かに妹宅にはほとんど本がなく子ども達もゲームやYoutube漬けなので(おもに叔父である私がスマホやタブレットやPC環境を揃えすぎているのが原因なのですが…)、こういうのもあっていいかなと。乱読でもいいので興味をもった本をちらっとでも紐解いてみるきっかけになればなと。とはいえ上の子はもう中2なのであまり読めるものはないかもなので、実質下の子用。上の子はすでにiPhoneもってるし。

■久々にみるベーシックモデルの解像度ェ…

個人的には日本導入前からKindle端末を使ってきており、ここ何年かはVoyageやOasisといった高解像度モデルを使っているので、6インチで167ppiの画面は「ちっさ!ジャギジャギ!」って感じが否めません。

Fireは非キッズモデルに後からアプリを入れてFreetime Unlimited契約すれば(ケースや故障サービスの付帯しない)キッズモデルとして使えました。買い換えて不要になった端末をおさがりで使えるのはとても合理的です。なので、Kindle端末も同じように、サービス開始されたらメニューに「Freetime Unlimited」という項目が出現して、使わなくなったVoyageを転用できないかと心待ちにしていました。まさにサービス開始の直前に更新が来たので、「これは!」と思ったのですが残念ながら転用メニューは出現せず。仕方ないので本人にカバーの色の希望を聞いてピンクを注文しました。

ということで解像度は残念ですがついにフロントライトはついたのは幸い。充電ポートはあいかわらずMicro USBですが、こと妹宅に限ればSwitchくらいしかCデバイスがないのでむしろアリかな。

■ユーザ切り替えが…

中学生の上の子にはあまり利用機会がないかなと思いつつ、せっかくユーザ切り替え機能があるので二人それぞれのアカウントを作成。

普段の操作画面をみてみます。基本は通常のKindle 10thとかわりませんが、右上の3点メニューの中に通常モデルには存在しない「Amazon FreeTime」というメニューがあります。

これを選択するとFreeTimeモードに遷移したり設定をしたりする画面が出ます。

ここでは「もも」と「はな」という二人の子どもアカウントが作成済みで、どちらかの「本を読む」リンクをタップすることで、子ども用ホームに遷移します。

ご丁寧に左上に「ももさんのKindle」と表示されるところがニクいですね。さて、ここでまた3点メニューボタンを押すと、

こういうメニューです。大人モードでしかできない設定をしたり大人ライブラリを見るには「ペアレンタルコントロール」か「Amazon FreeTimeを終了」ですがどちらもパスコードを入れないと進めないという具合です。

親のKindleアカウントに紐付いているのでうっかりするとライブラリが丸見えになってしまいますが、まぁ一応暗証番号をしっかり管理していればOKということです。

さて、ここまで来てふと問題に気付きました。

あれ、じゃぁ”もも”アカウントから”はな”アカウントに切り替えたい時は??

もちろん、一旦抜けて2番目の画面から選び直せばOKです。ただしそれでは姉妹でアカウントを切り替える度に親が暗証番号を入れて承認しなければならないことになります。いやいやそんなわけないっしょ!?WindowsだってMacだってNetflixだって最初にアカウント選択画面が出ます。じゃぁKindleを一度スリープにして起こし直してみたら?→ダメ。端末を再起動したら?→ダメ。それ自体(アカウントスイッチ)を有効にする設定項目がどこかにある?→発見できず

あちこちいじりたおして見ましたが現時点では発見できていません。ちなみにKindle 10thとしての電子マニュアルは大人ライブラリに入っているもののFreetime Unlimitedに関する説明はなし。

もちろん、妹が姉のアカウントにスイッチして設定年齢以上のコンテンツにアクセスできたり、他の兄弟姉妹のアカウントでうっかり本を読んで実績やしおりに干渉したりといったことは望ましくないですが、それはぞれぞれのアカウントにパスコードをつけて管理するのが正しい気がします。Netflixのようにそこまでは厳密に管理しない使い勝手、わかりやすさ優先のアカウント管理も選べても良いでしょう。だけど、親を通さないと兄弟間で受け渡しすらできない、というのはちょっとおかしいんじゃないのと思います。これを書いている今でも「いやいやそんなバカな仕様なわけがない。私がバカで見落としているだけで、だれか早くツッコんでくれ、オマエの目は節穴かと罵ってくれ!」と思っています。真っ当にユースケースを想定して作ってればこんなことあるわかけがない。是非コメントでご指摘ください。

そしてもし、もしも本当に現状でそれができないというのであればAmazonには猛省して神速でファームウェア更新してほしいものです(あと従来端末のファームにもFreetime Unlimitedメニューを!)。

2019.11.08追記:

Amazonのカスタマーサービスから上記問い合わせについて返信いただきました。「現状はPINを入れなければ変更ができない件についてはお子様が自分でプロフィールを更新するのを防ぐための仕様でございます。」とのことです。「プロフィールの更新を防ぐ」??なんだか壁を建てる場所を間違えてる気がしますね…

オモチャと侮るなかれ Switch リングフィットアドベンチャー

Nintendo Switch向けに新しいフィットネスソフト&周辺機器「リングフィットアドベンチャー」が発売されました。体重増加が止まらない私も早速購入。

リングフィット アドベンチャー -Switch

リングフィット アドベンチャー -Switch

7,380円(05/04 11:13時点)
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本タイトルはSwitchに付属する2つのJoy-Conを

  1. 手に持って扱うウェスト大のリング
  2. 太ももに装着するベルト

にセットして、運動を測定します。リングは弾性のある樹脂でできており、これを押したり引っ張ったりして腕や肩、お腹の筋肉を使ったエクササイズを行います。Joy-Conのセンサーでその向きやリングの歪みを検出しているようです(歪みはどうやって検出してるんでしょうね)。行ってしまえばただの樹脂の輪っかなワケで、大の大人が両手でギュっとすれば簡単に歪む程度の強度です。ただしその持ち方でそれなりに力を必要とします。例えば前方や頭上に腕を伸ばした状態でではより力を入れないとつぶれません。ゲーム内ではこうした姿勢をとらされる為、思ったよりも筋力を使うエクササイズになります。またガード動作としてお腹にあてて腹筋の力でつぶすモーションもあります。なるほど、ただの樹脂リングですが使い方で色々な箇所を鍛えられるというわけです。

太ももの方はおそらく傾きを検出して歩行動作やもも上げなどを検知しているのでしょう。よって、先日発売さればばかりのJoy-Conが分離しないNintendo Switch Liteでは利用できないので注意が必要です。こちらは計測用でプレイ中は基本的に意識することはありません。

また少し驚いたのはリングにセットしたJoy-Conの赤外線センサー(モーションIRカメラ)に指の腹を当てて心拍数を計測できる点です。なるほどApple Watchでも赤外線や緑色LEDを肌に当ててその反射を読み取って心拍を測っているので理屈でいえば同じようなことをしてるんでしょうけど、なんかちょっと得した気分ですね。Apple Watchのように常時計測できるわけではなく、ステージの区切り区切りで参考的に記録するだけではありますが、自分にとっての運動負荷を把握する目安にはなります。

こうしたシンプルなハードウェアの組み合わせで全身動作に近いモーションセンシングを行い、全身ジェスチャー入力にしつつ運動負荷を与えるというわけです。さすが任天堂。安い部材を目新しい体験に仕立て上げるのが上手い!任天堂流のヘッドセットを使わないVRといったところでしょうか。

■ゲームの進み方

最初にリングを力一杯つぶす動作をさせられ個人個人のマックス筋力を計測します。これに加えて希望する運動強度を選ぶことで、全体を通しての運動負荷が調整されます。軽度のエクササイズからガチで汗だくになるトレーニングまで自在というわけです。

ゲームとしては自意識をもったリングに封じられていた魔王をうっかり解放してしまったので、リングと共にその魔王を追って再封印をするというストーリー。魔王がムッキムキで追いつくと腕立てとか筋トレをしていて笑います。これ全般を通して魔王を追ううちにプレーヤーもムッキムキになって「今日からオマエが新しい魔王だ」みたいなまどマギっぽい展開になるんじゃないだろうかw。

進行としては移動パートと戦闘パートがあります。移動パートでは一本道のマップの中を足踏み歩行動作で進みます。時々階段や泥沼などがあって腿を高く上げる動作を要求されます。ここは集合住宅では階下への振動が少し気になるところです。なるべく跳ねるような動きはせず、ゆっくり交互に腿上げだけする感じでしのいでいます。また途中で金貨や宝箱、HP回復のハートが落ちており、それに向けてリングを絞ると空気泡みたいなものが打てたり、広げるとバキュームで吸い取りができたりします。またリングを下に向けて絞ると上昇気流が吹き出て大きくジャンプすることができ、障害物や谷間を乗り越えることができます。1つのパートが数分というところでしょうか。

また途中で雑魚モンスターと会敵したりステージ最後のボスモンスターまでいくと戦闘パートに移行します。モンスターのライフを示すバーをゼロにするまで攻撃を続けるわけですが、攻撃手段がエクササイズになっていていくつかから選んで行います。最初は3,4種類でステージを追って増えていくようです。例えばリングを両手で抱え真正面から真上に上下させながらスクワットをし、1回毎に攻撃が発生します。呼吸のタイミングなども指示されます。これを所定回数繰り返すと1セット終了で、防御ターンになります。防御は上述のようにリングの片側をお腹にあて、反対側を手でもって押さえます。手よりはお腹側に力をいれて一定時間こらえることで防御になります。それをしのぐとまた攻撃ターン。さきほどのエクササイズは一定サイクル選べなくなるので、異なるエクササイズを選択することになります。そんな感じで、防御ターンをはさみつつ、3,4種類ほどの異なるエクササイズをこなすと勝利できます。時間にすると数分か10分程度で運動強度設定次第で結構汗をかけます。また体のあちこちの筋力を使っている感じがします。これを始める前にOculus QuestでBeat Saberをやって汗をかいていた時期がありますが、あちらは上半身、というか両腕がメイン、下手すると手首のみに負荷が集中することになりがち(まぁエクササイズソフトではないので仕方ないですが)。それに比べるとこちらはしっかりと体系立てて身体の各所を使える感じです。

ストーリーとしてどこまで面白さが広がっていくのかはまだクリアできていないので不明ですが、とりあえずただボケっと走る、泳ぐといった運動が苦手な人間にとっては多少のモチベーション維持にはなりそうです。

またまだ試してないですが、他のテレビや動画をみながら「ながら」で運動するモードも備わっているようです。Switch本体をドックから出して、テレビ側では好きなコンテンツを流してプレイできるんじゃないかなと予想されます。ゲームとしてハマれない人でも計測機能付きのエクササイズ用具として使えるわけです。

心拍計測精度はApple Watch並?

ステージボスを倒すと心拍計測するか聞かれます。Apple Watchでもエクササイズモードにして常時計測しつつその値を比べてみるとかなり近い値が出ます。プラスマイナス1というところです。ただあくまでステージ間のこの時しか測れないですし、十数秒くらい指を当て続けないと測れないので、インターバルを挟まずリズムよく進めたいのであればApple Watchなどの他のデバイスで記録をした方がよさそうな気がします。ただ計測した心拍情報が結果分析にどう使われるかわからないので今のところ一応ステージ毎に計測してもらうようにしています。

再起動不要のマルチユーザ対応

もちろんマルチユーザに対応していますので家族で別々に進行管理やロギングすることが可能です。しかもSplatoon2などのようにいちいちホーム画面に戻ってソフト自体を再起動しなくても、ゲーム内でユーザ切り替えができます。これはとても良い。SwitchのOS的に前からできたのか、これにあわせて密かにアップデートされたのか不明ですが、他のソフトも是非この方式のユーザ切り替えに対応してほしいものです。

床振動対策

前述のように移動パートでの歩行モーション、特に腿上げの時の振動が気になります。追々他のエクササイズでもそうした激しい振動を発生させがちなものが出てくるかも知れません。それを考えると集合住宅住みとしてはなんらかの対策を考えたいです。

試しに先日オフィスチェア用に買ったゲルマットを敷いてみました。卵を落としても割れないというアレです。

ちょっとマシになる気がします。その場で足踏みするだけならこれで足りなくもないですが、理想をいえばもっと大きなのがあればヨサゲです。ただ単価的にちょっと高くなりそうですね。エクササイズの中には寝転がって行うものもあるので、ヨガマットくらいの広さがあれば理想ですが、椅子用マットで2,000円すると考えると、、、

あと激しく足踏みするとなるとやはり素足だとちょっとやりづらさを感じます。室内用シューズを履いてやりたいところです。いっそソールはしっかりありつつ靴底にこのゲルのような振動/騒音吸収素材を備えたようなものがあるといいのかも知れません。

昨冬に買ったルームシューズは底に滑り止めもついているので、こいつになにかしっかりしたインソールを入れてやるといいかも?なんて考えています。ただちょっと暑いかなぁ…

 

Xperia Ear Duo (XEA20)のイヤーピースが自由回転するようになったので交換

SONYのXperia Ear Duo (XEA20)、テレカン(オンライン会議)などで重宝してたんですが、ある日左側のイヤーピースが装着と同時にクルっと回ってしまい耳にフィットしなくなってしまいました。装着前に突起のある向きを合わせておいても、耳との摩擦でクルクル回ってしまうのです。

 

右側が正常な向き。左側はその向きに固定されなくなってしまった。

なんでだろう?と思ってイヤーピースを外してみたところ、中で踏ん張り役っぽい硬質な樹脂製パーツが外れて出てきました。おそらく本来こいつとシリコン部分が固定されており、本体側とこいつもまたガチっと噛み合うことでイヤーピースの回転を防いでいたのでしょう。

重宝しているといってもそんなに毎日ヘビーに使っているわけでもなく、通算でも50回未満だと思うので強度的にやや不満ではありますが、仕方ないので交換パーツを手配することに。XEA20は独自のイヤーピースなので汎用品は使えないので補修部品扱いで取り寄せしかないぽい。

XEA20には左右それぞれにS/M/Lの3サイズのイヤーピースが付属していますが、メーカー都合なのか、なんと2サイズが左右別パックで補修パーツ販売されていました。ユーザ目線でいえば自分の使っているサイズの左右セットで入手できた方が嬉しいんですが、、、

  • 9-913-601-52 [XEA20 イヤーピース R 黒]
  • 9-913-601-53 [XEA20 イヤーピース L 黒]
  • 9-913-601-54 [XEA20 イヤーピース R ゴールド]
  • 9-913-601-55 [XEA20 イヤーピース L ゴールド]

品番はこんな感じでした。今回欲しかったのは4つめなわけですが、なぜかヨドバシ.comには上3つはあるのに肝心の4つ目がない。eイヤホン(楽天店含む)にはあるけど送料が高い。ということでヨドバシに問い合わせると数日待たされましたが10日間限定の注文URLを案内され、そこから注文したらさくっと1、2日で届きました。価格は税込み1,100円(10%還元)でした。

これでまた後日また右が壊れたて取り寄せたら、いらないSサイズとLサイズが3セットも手元に溜まることになりますね…

小型コードレスなバーコードリーダー Tera

最近、同居人がネットショップの出荷管理のためにバーコードを扱い始め、σ(^^)が大昔に買ったUSBバーコードリーダーを引っ張り出してきて活用していたました。こちらの製品です。

当ブログ経由でも地味に売れ続けた製品ですが、ケーブルのコネクタがUSB Aなので最近のUSB CなMacBookやPCに直接刺さらず、アダプタを介すると折れそうで不安を感じていました。

もはやアダプタ、コネクタ、ケーブルの自重でしなってきてる気配すらあります。これはいつかひっかけてボキっとやるなり、PC本体側に壊滅的なダメージを与えるんじゃないかと。

ということでなんかもっと負担のかからなそうなUSBアダプタなりハブなりを物色していたんですが、ふと「いっそワイヤレスのリーダーならそもそも負担ないし、使い勝手も大幅に向上するんじゃね?」と思い検索方針を切り替え。

以前は高かったBluetoothタイプのバーコードリーダーも随分安くなっていました。またQRコードにも対応しています。形状も従来のグリップ型に加え、指輪型など色々ありましたが、今回選んだのはこちら。

例えるならクルマのスマートキーのような形状、サイズ感です。

操作部はとてもシンプル。青色LEDで光る真ん中のボタン1つです(充電中は赤く光ります)。ロゴが少し傾いているのが惜しい…

接続&充電インターフェイスは今時のUSB-C。

PCとの接続は、

  • USB有線
  • 2.4GHz USBドングル
  • Bluetooth

の3パターンに対応しています。ドングルとはワイヤレスキーボードなんかについてるアレです。サイズ的にもLogicoolのUnifiedアダプタくらいの小さいものです。Bluetoothよりも電波到達距離が長いようです。Bluetooth対応ということはiPhone、Androidといったスマホにも使えるということですね。バーコードリーダーは信号的には単なるキーボードなので、Bluetoothキーボードが認識できるOSであれば基本なんでも使えると思って良いでしょう。

またUSBコネクターの下にはストラップホールがあり、ハンドストラップも付属しています。今回の使い方だと段ボール箱をさばきながらそれに貼った伝票のバーコードを読む、という流れになるので、ストラップを手首にかけておけば一時的に両手がフリーになるのでとても使い勝手がよくなりそう。

その他の便利機能としては、

  • 蓄積&一括送信
  • サイレント(振動)モード

などがあります。蓄積モードは、1つのバーコードを読み取る度に送信するのではなく、一旦メモリ内に溜めておいて、送信用QRコードを読み取った瞬間にドバドバっと本体に送信するモードです。コード毎に改行コードが入ってダダダっとキー入力される感じです。PCから少し離れた場所で連続で読み取り作業をして、PCの画面を見ながら一括入力、という作業スタイルに向いています。サイレントは文字通り「ピッ!」という音を消して振動でフィードバックするモードで、図書館などの音が出せない環境を想定したもののようです(音と振動は独立でON/OFFできるので両方ONや両方OFFも可能です)。

その他、特定のバーコード規格毎にON/OFFしたり、改行コードや文字コードを変更したりも付属マニュアルのQRコードをスキャンして行うことができます。今回使用するCODEBAR(NW7)規格はデフォルトでは無効化されていて手動でONにする必要がありました。あとマニュアルの設定用QRコードは読んでも「ピッ!」と言わないことがあり、反映されたかどうかちょっとわかりづらかったです。

2019.10.23追記:サポートとやりとししたところ、バーコード規格別ON/OFFコードは呼んでもピッと言わないがライトが1回点滅するのが仕様だそうです。ただこのわかりづらさは先方も認めてくれて、技術部とかけあってみるとのことで、もしかすると次期ファームや次期モデルチェンジでは変わるかも知れませんね。

読み取りモードも一般的なリーダーと同じく、都度センターボタンを押す方式、常時読み取りなどが選べます。総じて形状が違うだけで使用感や機能は従来のリーダーと変わらない感じです。

いよいよスキャンしてみる

では早速スキャンしてみます。スキャン用の赤色LEDと照明用の白色LEDが同時に光り、写真のような赤いラインが高速に明滅するので、読み取りたいバーコードに近づけます(1次元バーコードの場合)。すると「ピッ!」と鳴り、数値がPCに転送されます。これも通常のリーダーと全く変わらない使用感です。タッチ式と違いピタッとあてなくてもいいので速いです。ワイヤレスなこともあいまって非常に取り回しが良いです。

実のところ、この作業のために簡単なスマホアプリも作成して背面カメラでバーコードを読み取れるようにもしてみたのですが、やはり「液晶画面でみながら背面カメラを向ける」よりも「デバイスを向けて赤い光で指す」方が直観的で手早い印象です。反応速度自体はさほど変わらない気もするんですが、連続で読んでいくと差が開いていく感じ。買って良かったなと思います。

勿論QRコードにも対応しているので、よくあるURL入りのコードを読ませることもできます。

あとは耐久性次第ですかね。そういう意味ではシリコンカバーとかあるといいかもと思いました。それこそカー用品店で適当なキーケース探したらあうのがあったりして?

あとなくしてしまったらアウトなマニュアルですが探した限りに付属の日本語マニュアルに相当するPDFデータは見つかりませんでした。ただここが製造元らしく、英語マニュアルはたぶんここの「(EVHK0012-1)Tera Mini Wireless Barcode Scanner」かなぁという感じ。型番などでピッタリ整合するものはないんですが、中のQRコードを見比べた感じでは同じっぽい。まぁこのメーカーのものであればQRコードはほぼ互換性があるんじゃないかと。できれば日本語マニュアルをPDFで保存しておきたいですが、まぁ並行輸入版に対して国内代理店版のアドバンテージとして電子配布はしないのかも知れないですね。ステープル中綴じなのでバラしてスキャンしてもページ番号を揃えるのが大変そうなので英語マニュアルで我慢しますw。

2019.10.22追記:QRコードを無効化する

ヤマトのB2で出力される伝票上で暗号化QRコードと1次元が隣接しており、1次元コードが読みたいのにはずみでQRコードを読んでしまう、ということがたまにありました。そこでQRコード読み取りを無効化しようとしたところ、マニュアルの規格別ON/OFFのところにQRコードの無効化、有効化コードが載っていませんでした。「その他のコードは問い合わせろ」的なことが書いてあったので早速メールで問い合わせ。下記のコードを教えてもらい、ブログ掲載も快諾いただきました。同じようなことで困ってらっしゃいましたら是非ご活用ください。

QRコードを有効化

QRコードを無効化

なお、上の方の追記にも書きましたが、規格毎のON/OFFをする設定コードは読み取り成功してもフィードバックの「ピッ!」が鳴らないので注意が必要です。ライトが1回明滅するそうです。確認できなかったけどまぁ実際にQRコードを無視するようになってくれたので良しです。