十数年目の浮気。カーナビをKENWOOD 彩速Z701に

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σ(^^)の人生初カーナビはPioneerのCD-ROM機でした。たぶんRoad Navigator IIIの世代。あの頃は関東とか中部とかエリア毎にディスクを入れ替えたり面倒でしたね。以降、DVD、HDDと進化を遂げるなら、同社のフラッグシップ機をメジャーモデルチェンジの度に買い続けてきました。しかし2012年にAR HUDという飛び道具をひっさげて登場したAVIC-ZH99HUDがとっても残念(おもに超もっさり)で、Pioneerに対する信者魂が薄らいで来ていました。そして車の買い換えを夏に控え、恒例のGW明けの新型発表。一応のフリック操作は実現したものの相変わらずの感圧式タッチパネル&HDDでドマイナーチェンジ。発表後最初の週末に横浜で開かれたイベントに実機を触りに行ってもみたんですが、やはりKENWOODやPanasonicのようなスマフォライク操作勢に比べると明らかに旧世代感が漂いました。クルーズスカウターやAR HUDといったギミックは大好物なんですが、さすがにもうあのもっさり(地図操作も検索もルート探索も)には嫌気がさして、同乗者からもクレームが出る状態。さらにはレヴォーグにはEye Sight Ver.3があり(注意してくれるだけの)クルーズスカウターは意義が薄いし、AR HUDに至っては取付不可能である可能性が高い。ならばと、仕事絡みで他社製品もじっくり使ってみようという意味合いも含め、レスポンスと操作感で突出していると評判のKENWOOD 彩速に浮気を決意しました。AR HUDまで含めたCyberNaviが20万超えコースなのに対し、彩速は上位モデルでも10万円切りで購入できます。もし来年こそCyberNaviが巻き返しを図ってきたのなら、その時また買い換えてもいいやろ、くらいの覚悟で。

1月に発売された彩速の最上位モデルMDV-Z701の特長は、

  1. ガラス製静電容量方式タッチパネルでドラッグ、フリックといったスマフォライクな操作感
  2. SSDでスクロールや検索が爆速
  3. スマフォ連携やデータ通信にWi-Fiが使える
  4. 地図はPioneerからのOEM供給らしい。SmartLoopにも対応。
  5. HUDユニットも発売!
  6. 不定期ファームアップデートで機能が増える楽しみ

など。1.は単に地図がドラッグスクロールできるというだけでなく、画面外からのスワイプでUIパネルが出現するなどスマフォ的なインタラクションで、次世代感というかナビもやっとタブレット端末並になったなという感慨があります。また音楽録音容量にこだわってかいまだにもっさり要因のHDDを採用し続けるCyberNaviに比べ、2.は大きなアドバンテージです。実際速いです。3.に関してはUSB型のFOMAデバイスを3年無料提供するPionnerとは違ったアプローチですが、これは一長一短だと思います。CyberNaviはオールインワンでなんでもやってしまおうという姿勢、KENWOODは音声認識処理なども含めスマフォのリソースを積極的に活用しコストを抑えようアプローチで、設定にややスキルを要するという短所があります。4.は元信者としては安心材料。ただ配色までは同じではないのでまだ慣れないです。5.は購入した翌日に発表があってサプライズだったのですが、まぁどのみちレヴォーグにはつけられない予感…

■感涙の爆速レスポンス!

現行より更にもっさりなZH99世代と比べると別次元です。スクロールやUI表示のレスポンスもサクサクですし、検索やルート探索も一瞬。CyberNaviはいちいち通信でサーバーに問い合わせるのか、施設名検索すらひどく待たされる状態でしたが、こいつはほぼインクリメンタルサーチといえるレベル。CyberNaviも昔はこうだった時があった気がするなぁ…。また周辺検索後に地図スクロールすると改めてその場所で再検索してピンが振ってくる。初期のiOSの地図アプリのようなインタラクションでこれが地味に便利。ルート探索も速いですが、まだその質を評価するほどは走り込んでません。やはりネットでもCynerNaviを見限って彩速に乗り換えた人が多いようですが、ルート案内の質と音質についてはCyberNaviの方が良かったという意見をよく見ます。追々検証が楽しみです。

■UI周り

数年前からALPINE辺りから始まった印象の「ルート案内時以外のナビ画面ってただ地図を表示しとく以外にもう少し活用できんじゃね?」アプローチを採用していますね。HOME画面は見やすさよりもオシャレさを優先した3D地図表示が半分とオーディオ情報、また天気や時計などのウィジェット要素も盛り込まれています。「現在地」ボタンで従来の地図表示もできますが、どちらかというとこちらが基本画面という雰囲気。SONYのレコーダーがテレビ画面よりホーム画面がデフォルトになってるのと近いコンセプトです。悪くない発想だと思いますが、まだたまに間違えてボタンを押してしまうことも。

画面上部枠から下に指をスワイプするとスマフォの通知領域のようなパネルが下りてきて音量や画面の明るさがさっと替えられるのはナイス。他にも任意のショートカットが置けるといいなぁ。また画面左右枠の上下それぞれからも4つの操作パネルがスワイプで呼び出せます。オーディオの切換とかはパネルが長いのでやや煩雑な気もしますがまぁ次世代UXという意味ではアリ。

■スマフォ連携

・テザリング

スマフォのWi-Fiテザリングにぶらさがってデータ通信(SmartLoop、地図開通情報更新、天気、駐車場満空情報など)できるのは合理的だし体感的に速度も速い気がしますが、単に車に乗っただけだと自動で接続されなかったり少し手間が煩雑な気も(まぁこれはiOSのテザリングが腐ってるせいな気も。またWiMAXルーター車載しようかな…)。

またSmartLoopを使ったり一部のサービスは有料です。旧モデルからの過渡期で仕方ないのかも知れませんが少しシステムが複雑です。1つはKENWOOD Drive InfoというアプリをBluetoothでペアリングして、そのアプリ上でアプリ内課金する方法。もうひとつはスマフォ向けWebサービスであるMapFan for KENWOODにキャリア請求購読で契約する方法。どうもZ701世代では後者推しらしく、1年継続することで年次地図更新が無料になる特典があるのですが、当初この2つの区別がついておらず(前者のアプリにもMapFanのロゴがついてるんだもの!)うっかりそちらを1年分課金してしまった後で判明。前者で得られる付加機能は後者でも得られるので、無料地図更新特典も考えると後者のみを契約すれば良かったわけですが、なんか騙された気分。

・音声フリーワード、音声住所入力

残念ながらAndroid版しかないんですが、ナビのマイクで発した音をリンクしたアプリ「VOIPUT」側で処理しクラウドで認識させることでナビ内蔵の音声認識よりも精度と付加価値が高い結果を返す仕組み。場所を探すことに限って言えばSiriやしゃべってコンシェル程度に適当な内容でも識別してくれますし、住所検索は都道府県名から番地まで一息にしゃべっても見事認識してくれました。iOSで使えないのが残念でなりません。単に対応が遅れてるだけで、技術/規約的制約じゃないといいなぁ。そのうち出るかなぁ。

iOSの場合はSiriアイズフリー相当の機能が使えます。Siriアイズフリーとはどこにも書いてないですが、画面上部に紫のバーも出るし、挙動としては同等のもののようです。BluetoothやUSBでリンクした状態で、電話操作パネルを引っ張り出し、音声認識ボタンを押すとiPhoneがSiri聞き取り状態になります。音声はナビのマイクが使われ、フィードバックはナビのスピーカーから出るのでiPhone端末はポケットやカバンの中にいても利用可能です。ただし画面表示を伴うような検索操作などは使えません。またロック中のSiri利用を不可に設定していると正しく機能しないようです。セキュリティ面からロック中のSiriは無効にするのが定番ですが、魅力に負けて有効化してしまいましたw。

NaviConにも対応

NaviConはDENSO製品のスマフォアプリで、他のアプリから受け取った位置情報をBluetoothやUSB経由でナビに渡してルート探索などに使うことができます。σ(^^)も以前作ったアプリをNaviConに対応させたことがありますが、ようやく自分で活用できるようになります。また久しぶりにNaviConを起動したら「友達を探す」的な機能も追加されているようです。iOSとAndroid間で使えるので誰かと待ち合わせする時に重宝しそうです。相手の位置情報に向かって走る、みたいなことが簡単にできるわけですね。

■音楽・動画周り

σ(^^)の糞耳で聞いた限りではCyberNaviとそう遜色ない気がします。ただCyberNaviの方がもう少しハッとする瞬間があったかも。一方でZ701は24bitのWAVやFLACといったハイレゾ音源に対応していたり、動画も1280×720のH.264/MP4までとメディアファイルのフォーマット対応が進んでいます。ウチでソフトエンコしてるライブラリの動画も再生できました。ただし残念ながらANIME LOCKERによるMP4はそのままでは再生できないようでした。もう少し検証してみます。Bluetoothがapt-X/AACに対応しているよのもポイント高いです。

CyberNaviでは少し前にやめてしまったDSPエフェクトがまだ生き残ってますね。基本的にイコライザで充分、むしろヘンな効果はいらない派ですが、同乗者は当面喜ぶかも。走行ノイズ(というか車速?)に応じて音量を調節する機能はこちらにもありました。またエンジン始動後に少し音量を抑える機能もおっ、と思いましたが元ボリュームへの復帰が結構遅めなので結局OFFに。

 

スマフォ連携などは複雑すぎてまだ全貌が見えてない気がしますが、これだけできて10万円というのはコストパフォーマンスは非常に高いと思います。そして運転状況の中で大事なレスポンスはとても気持ちが良いものです。開発者が「信号待ちに全て終わらせられるのを目指した」というのも納得。同乗者に毎度「こいつおっそいんだよー」って言い訳しなければならなかったAVIC-ZH99HUDとは大違いです。今のところ完全にPioneerを見限ったつもりはなく、この値段なら来年半額くらいで売り、もしまたCyberNavi復権の兆しがあったらいつでも戻ってくるぜ!くらいの気分です。ただそれには次期CyberNaviには見違えるほどの進化を果たしてもらわないとならない気がしてきました。とりあえずCDリッピング機能とかもういらないんでHDDをやめてSSDにし、タッチパネルは静電容量式にしてほしいものです。

foltia ANIME LOCKERでmp4変換されなくなった時の覚え書き

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ANIME LOCKERで正常にTS録画はされるもの、mp4変換がパッタリされなくなりました。折角のLinuxサーバーなので他のファイルも置いたりしようと思ってDocumentRootに置いたら、結構小さいシステムパーティションで残0にしてしまったことがあって、どうもその時にゴミデータができるとかしたみたい。最初エラーログにat(時間指定実行デーモン)由来のエラーがどっさり出ていたので、atqとかでいじってサイズゼロのタスクを消してみたんだけど効果無し。そしてググっていてこの記事を発見。なるほど、1つ変換できないTSファイルがあるとそれ以降全部ダメになるのか(一応自動で諦める処理も入ってるらしいが)。

ウチでもさっそく管理画面からphpPgAdminを開いて、テーブル「foltia_subtitle」中身を表示。録った覚えのないものまでどっさりでてくるので、m2pfilenameフィールドがNOT NULLなものだけにフィルタ。すると確かにfilestatusが正常を示す200のもの意外に、70のものが数個と90のものが1つ。90のものが変換されてない中で一番先頭のものっぽい。これを999(強制スキップ)に変更しシステム再起動。外出して帰ってきたら残りの70のものが全て変換されていました。基本的にはシステムパーティションの残量が0になるなんていう人為ミスさえやらなければ大丈夫だと思いますが、一応覚え書き。

foltia ANIME LOCKERと「おやゆびでお」のいい関係(ステマ)

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先日導入したfoltia ANIME LOCKERの、ポッドキャスト機能を試してみました。ポッドキャストは新しいコンテンツをRSSベースで通知する仕組みで、動画コンテンツを含むものはビデオポッドキャストと呼ばれます。iOS7ではその名の通り「Podcast」という純正アプリが提供されており、RSSに含まれるコンテンツをストリーミング再生したり、最新の指定話数を予めダウンロードしておきオフラインで見ることができます。一方ANIME LOCKERは録画したコンテンツを全てまたは予約毎にRSS配信する仕組み(Folcast)になっており、iPhoneなどでそれを購読しておけば、いつでも最新録画が再生できるわけです。さらに「Podcast」アプリでDLしたコンテンツはiOSの標準メディアライブラリに配置されるため、拙作「おやゆびでお」からもアクセスでき、フリック操作でCMを飛ばしまくりながらの視聴が可能です!

いか、「おやゆびでお」を使っての視聴操作に触れておきます。

■通常ストリーミング

Podcastは関係なくアプリ内蔵のブラウザ「Web」タブから行います。なお写真は近日リリース予定(のまま半年が過ぎてしまっていて申し訳ない)3.0のものになります。

「Web」画面でANIME LOCKERの録画一覧画面にアクセスし、各番組の「MP4-HD」または「MP4-SD」ボタンをタップすれば再生されます(各ボタンはそれぞれの画質でMP4自動変換を有効にしてないと表示されません)。

folcast1

HTMLがスマートフォンに最適化されていないのでスクロールをしまくらないとなりませんが、再生が始まってしまえば快適です(MP4-HDの場合、ローカルネットワークでないと読み込みが追いつかないかも知れません。またルーターのポートを開放しインターネットからアクセスできるようにする場合は認証をかけ自己責任で。)

「おやゆびでお」側の機能によりレジューム再生も効きます。

■Podcast経由でのダウンロード再生

1. AppStoreからPodcastアプリをインストールしておく
2. Folcastを購読する

まずSafariでANIME LOCKERの録画一覧を開き、赤丸の「この番組のFolcast」と書かれたリンクをタップします。予約番組別のページ等にも同様のリンクがあります。

folcast2

すると自動的に「Podcast」アプリに切り替わり、購読確認が出るので購読します。無事購読ができるとこんな感じで最新コンテンツが表示されます(件数などは設定による)。

folcast3

写真はDLが済んでいる状態ですが、未DLの場合はクラウドアイコンが出るのでそれをタップします。自動DL設定などは「設定」からできます。またANIME LOCKERにBASIC認証がかかっている状態だと上手くDLできないようです(ストリーミング再生はOK)。σ(^^)はANIME LOCKERマシンにSSHでアクセスし、.htaccessを手で書き換えてローカルネットワークからは認証が出ないようにしました。

そして「Podcast」アプリでDLが完了している状態で、「おやゆびでお」の「iTunesライブラリ」タブを開いた状態がこちら。「ビデオポッドキャスト」セクションの中にタイトルが見えます。

folcast4

残念ながら、PodcastでiTunesライブラリにDLしてしまうと内部的なファイル名がかわるので、「Web」タブでストリーミング視聴した時のレジューム情報は引き継がれません。同一タブ内でならちゃんとレジュームされます。

 

ANIME LOCKER導入時にはあまり意識してなかったFolcast機能ですが思わぬところでメリットが生じました。Windows系の録画環境や家電レコーダーと違って、Apache(Webサーバー)を持っているが故のオイシサですね。

foltia ANIME LOCKER+MiniITXマシンで新録画PC

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自宅のPC機材の省スペース化作戦第二弾として、ATXサイズ+大型HTPCケースの録画PCを刷新してみました。

■脱Windows!

TVRockの開発が停止されてはや幾年。問題なく動いているとはいえソースも公開されておらずメンテもままならない状態なので、この際ソフト環境の移行もしてやろうということに。そこで着目したのがCentOS(Linux)ベースのfoltia ANIME LOCKER(以下ANIME LOCKER)。特徴として、

  • Linuxベースの簡単インストールでPCを録画アプライアンス化
  • しょぼいカレンダーと連携してアニメ録画が簡単便利
  • (CPUリソースがあれば)録画と同時にMP4変換してスマートフォンやタブレットからも視聴可能
  • DLNAサーバー
  • SMBサーバー
  • PHP&Perlベースでいじろうと思えばいじれる?

など。TVRockがごく希(2,3ヶ月に一度?)にクラッシュしてることを思うと安定性向上も期待できるかなと。また昨今の怒濤のアニメ作品数で録画管理が大変なのも軽減できるかなと。TVRockはファイル名の命名ルールに正規表現が使えたりと自由度の高さは良いんですが、改変期の録画設定が大変なんですよね。

ANIME LOCKERはあまりレビュー記事もないし、パッケージ版の出荷がつい先日終了しており終息か?!とも思ったんですがVectorでDL版は変えるし更新もつい最近までされてるようなのでまぁいいかなと。ダメならまたWindowsに戻ればいいしということで。

■ハード周り

今回は省スペース化と更なる省電力化が目的なので選択肢が増えてきたMini-ITXにするか悩みました。Celeon J1900でPCI付きなんてのもあるのでPT2を再利用すれば安上がりかなー、とか。ただどうせなら二枚差しして地デジだけで4ch録れるようにしたいかなとも(たまに2chだと足りない)。悩んでいたところ、PX-Q3PEというのならロープロ1枚で4+4ch録画ができる上、filtiaがプリインストールPCとして販売しているラインナップでも使っているので互換性は問題なかろうということでMini-ITX + PX-Q3PEでいく方針に。どうせならとケースとマザーも同社の最上位モデルと同じものを使うことにしました。いっそプリインストールPCを買うことも考えたものの、Amazonでも受注停止になってるし、BDドライブとか当面不要そうなものも含まれていたので適当に自分でカスタマイズしようと。

・マザー

Wi-Fi (11ac)搭載型が良かったんですがH87とかZ87とか高いめのチップセット機ばかりだったので。そしてなによりリファレンス機と同じの方がドライバー周りで困ることもないかなとか。初のUEFIマザーなのにWindows8/8.1で使わないとはw。

・CPU

推奨はCeleron/3GHz程度とのこと。ただMP4変換付き録画を同時何本走らせるかに依存します。生ts目的がメインなのでmp4化はできりゃいいくらいに考えつつも色々試算してJ1900オンボ?->いやSocket1150マザーにしておけば後からCPUアップグレードできるのでは?->Cerleon Gシリーズやi3買うなら+1万でi5いけるんじゃね?ってことで結局Core i5/4570Tに。無印より若干性能が落ちるものの最大TDP35Wというのに惹かれ。Tシリーズは入手性に難ですが幸い秋葉原で店頭ゲットできました。バルククーラー付き。

・HDD

一応3.5”も入る筐体ながら、やはりプリインストール機が2.5”を使用していたのでこれも倣っておこうということでWD Greenの2.5”版の2TB。速度的に足りるなら静かで省電力な方がいいし。あと3.5"の3TBとかだとブートパーティションの2TBの壁にひっかかって面倒なことになる予感がしたので日和ったというのもw。ちなみにANIME LOCKERはLVMボリュームを自動で作って単一パーティションに見せかけて使うっぽい。後から増やす時は自分でシェル操作が必要かも。

このケースなら4台まで入るっぽいので最大で8TB!?と思ったけど、本ドライブは厚みがあり、4段マウンタの一番端にはつけられませんでした。最大3台止まりかも。増やしたくなる頃には薄型の2TBが出ていることも期待。

・電源

ACアダプタ化を目論んでたんですが、ツクモの店員さんにファンレスは寿命がアレなので24h稼働機にはオススメできない、と言われ、ケースと同じSilverStoneの準ファンレスの通常電源300Wをチョイス。一定の熱以下ならファンが停止するので上手くすれば無音状態で使えるかもと。

・メモリ

これもリファレンス機に倣って4GB。ツクモでマザー買う時に適当に見繕ってもらいました。

■インストールメモ

ケースの組みやすさは小ささの割に上々。大きなインシュレーター的ゴム足がついていたのもナイス。ただ前述の通り15mm厚の2.5" HDDだと4枚は無理かも。ただ本体天板下に追加ファン、スリム光学ドライブ、3.5” HDDなどが設置できるのでそっちのスペースを使えば入るんでしょう。
まぁつけるとしたら大型ファンかな。

やはりCPUファンがバルクだしそれなりに音はしてるようです。これもいずれ大型の静かなものに交換するかも。

ミニPCのケースとしてはブラックのアルミヘアラインでなかなか高級感あると思います。ただHTPC向けで基本横置きな上、天板にも冷却穴があいているので置き場所を選びます。上にモニタとかは置かず、ラック設置用ってことですね。

最初DVD-Rをケチって体験版ISOをUSBメモリにコピーしてインストールしようとしたんですが、2TBが2つのパーティションに別れていたのでなんでだろうと思って「パーティション削除」オプションを指定して進んだらなぜかエラーになってUSBメモリブートが不可能に。MacやWindowsでフォーマットしなおしてもダメ。結局USB光学ドライブをつけてDVD-Rに焼いたインストールディスクからインストールしました。Linuxベースというと難しいイメージですが、ブートするとWebサーバーが起動し、画面に表示されるIPアドレスに別PCのブラウザからアクセスすれば日本語のウィザード形式でインストールを進められます。DHCPで割り振られるIPアドレスをルーターなどで調べる手段があれば、完全にモニタレスでのセッテイングも可能かも知れません。ネットがつながっていれば最新版も落としながらインストールを薦めてくれます。途中PT3のドライバ(PX-Q3PEの場合でもこれでいいみたい)とNeroのAACデコーダーを自分でダウンロードしてブラウザからアップロードするよう促されます。これはインストーラーに勝手に含めると権利上問題になりそうだからあえてこうした方法にしてるんでしょうね。まぁ仕方ないのでしょう。インストールがおわってポータルにアクセスできるようになっても、どんなチューナーデバイスをどれだけ認識しているかを知る術はなく不安ですが、一応録画はできるようになりました(同時録画はまだ試してない)。

■使用感

基本全ての操作は別PCのブラウザから行います。一応rootパスワードがマニュアルに書かれているのでコンソールからログインしてLinux的な操作をすることは可能です(ちなみにデフォルトではsshdすら入っていない模様入ってました)。

予約はしょぼいカレンダー連動と通常の放送波から取得するEPGの両方で可能。前者はアニメしか扱えないですが、EPGからならそれ以外の番組も録れます。キーワード予約もできますがチャンネルや時間帯でANDフィルタできないので同じ番組の再放送もゴリゴリ録ってしまうらしいのが難点。

同日補足:キーワード検索時、ジャンルとチャンネルによるANDフィルタリングは可能でした。ただやはりCSなどで何度も繰り返し放送するようなものは全部録ってしまうようです…

しょぼいカレンダーでは全国のアニメ放送予定が網羅されており、とにかく番組名で探して選択すると、自動でその番組を放送している局一覧から選べるようになります。全国の局が見えても無駄っちゃ無駄ですが、BS11かMXかtvkかなんてのをサクっと指定できるので悪くないかと。

同日補足:「受信可能chのみ」の表示が選べました。

録画ファイルは生tsと(指定した場合は)mp4。SMBでアクセスできます。実ファイルはタイムスタンプ的なわかりにくいものですが、「JP-File-style」という共有があって、そちら経由で覗くと年、月、MPEG2かMPEG4かなどのフォルダ階層の下に日本語で番組名の入ったファイル名で見られます。もちろんTMPGEnc MPEG Smart Renderer 4で普通に読み込めました。>ts

DLNAでのtsの再生状況は芳しくなく、PS3だとかろうじてカクカクしながら再生。それ以外のAndroid/iOS/Windows8アプリそしてREGZA Z7では非対応形式といわれてしまいます。MP4なら問題ないんですが、常時変換するかは悩ましいところです。

ブラウザでの再生はMacだとSafariとFireFoxはダメでChromeでのみ視聴可能でした。iOSのSafari、AndroidのChromeもOKです。すばらしいことにmp4ファイルの直リンがあるので、「おやゆびでお」の内蔵ブラウザからアクセスして、再生することもできました!

2014/5/2補足:おやゆびでおで使うのと同じmp4ファイルへの直リンであればMacのSafariでもストリーミング再生可能でした。また10秒ごとのキャプチャサムネイル一覧が便利で楽しげ。そこをクリックすると当該箇所から再生できます。

ただしライブ試聴はどの環境でもダメ。iOSでかろうじて絵は出ますがブロックノイズ出まくりです。CPUパワーが足りてないのかな?

設定画面で変換画質やIPアドレスの固定など一通りのことができますが、なぜか上記にあったようにチューナーカードの認識状況が見られないのが不安。また信号強度なんかも見られないっぽい。ここら辺がもう少し手厚くGUI化されるといいなと。

 

しばらく試験稼働して安定性を確かめてみないとですが、ファーストインプレとしては上々です。インストールにドライバやらアプリの組み合わせをあれこれググってDLしてとかしなくていいのがいい。チャンネル変更とかも楽そう。ANIME LOCKERは7千円強しますが、Windowsのライセンス代が不要で手間も軽減できると思えば安いものかと。是非今後も精力的にアップデート/メンテナンスを続けていってもらえればと思います。

吸引力が変わらない?Dyson初試用

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カーペットにからみつくペット(主に猫)の毛がとれる掃除機に買い換えたい、という知人の相談に乗りはじめてDysonの掃除機を使う機会があったのでレビュー。

購入した機種はDC48のモーターヘッド付属版[製品情報]。3月が超忙しくてなかなか書けずにいる間に後継のDC63が発表になっちゃいましたがキニシナイ!

ダイソンの掃除機にはモーターヘッドというヘッドに電動回転ブラシがついているものとそうでないものがあり、今回の用途ではやはりあった方がいいだろうということでDC48MHをチョイス。上記新型が控えていたせいか既に近隣家電店には欲しかったピンク(アイアン/サテンフューシャ)がなく紫(アイアン/サテンパープル)を購入。

■いきなりクリアビンの初期不良にあたる…

開封して組み立ててる時点でクリアビン(ゴミタンク)の絞まりがユルユルなことに気付きました。クリアビンの底がパカっと開いて手を汚さずゴミを捨てられるようになってるのですが、ここが本体から外した弾みや単に持ち歩いているだけで勝手に開いて、せっかく集めたゴミをぶちまけてしまう仕様。色々締め方を変えてみたり、ゴミパッキンをドライヤーで温めて変形を試みたりして数日使ってみたもののやはりダメ。結局Webでユーザ登録し、問い合わせフォームからサポートに連絡したところ、週末を挟んですぐに返信が来て、「ユーザ登録住所に交換品を送るから試してみてくれ。不良分は返却不要でそのまま処分してOK。」とのなかなかの対応。そして交換品はばっちりフタが固定される良品でした。初期不良だったのは残念ですが、サポート体制はなかなか好感のもてるものでした。

■騒音

ダイソンと言えば「よく吸うけどうるさい!」というイメージが強いと思いますが、このDC48からは劇的に静かになっており、国産機種と変わらないレベル、とレビュー等でも書かれていて、実際気になるほどうるさいという印象はないです。特別静かだという感じもしないですが。

■取り回し

Ballテクノロジーと言うらしいんですが、球体部分に主要パーツが入っていて低重心での取り回しが良い、なんてスポーティカーみたいな宣伝文句。実際あちこち歩き回って掃除した場合でも割とちゃんと付いてきてくれる感じです。本体そのものが小柄でひっかかりずらい形状をしているのもポイントでしょう。まぁたまに横転もしますが丸いのでそれでもついてきます(本体や床に傷がつくかも知れないけどw)。掃除機といえば両サイドの車輪を大きくすることで転がりにくく進化してきた経緯があるのに対し、このデザイン発想は興味深いです。

あとは電源コードがやや太いんですが、その分絡みにくい感じがしました。巻き取りボタンによる巻き取りもスムーズ。

■そして吸引力は?!

σ(^^)はあんまりマメに掃除をしないので比較が難しいですが、購入した当人は非常に満足のようです。毛足の長いカーペットでモーターブラシを回転させた時など、カーペットごと吸い込んでヘッドを動かせなくなるレベルです。カーペットの反対側に誰かが乗って、そこから逆方向に引っ張る感じで掃除していく感じがやりやすい。ヘッドを押す方向でかけるのは不可能といえるでしょう。モーターブラシをOFFにすればもう少し動かしやすくなりますが、せっかくの吸引力を活かすならそうしたかけかたがいいのかなとか。

モーターブラシは床面を傷つける場合があるので、基本カーペット用です。では固い床はどうかというと、まぁ不足は感じません。ただペレット状の固形ペットフードなど少し大粒なゴミをあまり吸ってくれないなという印象。その上にヘッドを乗せてしばらく前後に動かしてみても、ヘッドを持ち上げたらまだ残ってる、って感じ。粉ものの吸い取りは得意だけど固形ゴミは苦手なんでしょうかね。同じものを国産掃除機で吸ってみてないからなんともですが。

■交換ヘッドパーツ

モーターヘッドブラシ以外の付属の先端ツールは4種類。詳細は家電Watchの記事に写真入りで載っているのでそちらをご覧下さい。個人的にはソフトブラシツールがいいなと思いました。やわらかめの毛で撫でるようにほこりを掃いて吸い込むツールです。テレビなどの家電や棚の上などをハタキのかわりに掃除する用途です。試してないですがフィギュアのようなものにも使えるんじゃないかと(うっかり倒さないようにだけはしないとですが)。ふとんツールもいいですエチケットブラシ的なものがついていて、布の表面についた糸くずなどが綺麗にとれます。

逆に微妙なのはフレキシブル隙間ツール。柔らかくて曲がるのは「おっ?」っと思いましたが、実際使ってみるととにかく先端に綿埃が詰まって据えなくなる。いくら本体の吸引力が落ちなくてもノズルが詰まったらダメじゃん、みたいな。

 

「ペットの毛をさくさく掃除したい」という購入者の目的は見事に達成できたので薦めた側としてもひと安心ですが、上述のように固形ゴミがあまり綺麗に据えないのが若干気になります。埃や粉ものの吸引は抜群です。掃除機として全体的な取扱のしやすさやサポート体制も国産と比べても引けを取らないレベルだし、弱点と言われていた騒音も並んだといっていい程度に抑えられていて、価格を除けば悪くない選択肢なんじゃないかなという評価です。