Ryze TelloとiPad mini用コントローラー Gamevice GMV-GV141

少し前に憧れのジンバル付きドローン、DJI Mavic Airを買いました。sikamo

Gogglesも付けて。日本では目視外飛行に制限があるしMavic Airだと(プロポと)有線接続のみになっちゃうんですが、普通にmicroSDカードに入れたMP4ファイルも再生できてピクセル数もPSVRやOculus Rift CV1より良いのでなんか使い道あるかもなーと。

それはさておき、Mavic Air、200g超の機体なのでそれなりに飛行経験を積んで国交省に申請しないと関東ではあまり飛ばせる場所/機会がありません。まずその練習ができないというニワトリとタマゴな状態。一応GW中に練習場で講習受ける予定ですが、それはそれとして同じDJIの技術とIntelのプロセッサを積んだRyzeというメーカーのTelloという機体を練習用として購入しました。

【国内正規品】 Ryze トイドローン Tello Powered by DJI

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19,780円(11/13 06:26時点)
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こちらは1.3万円と1/10くらいのお値段で買えます。Mavic Airと違い、

  • カメラにジンバルがなく電子手ぶれ補正のみ
  • カメラは機体正面固定でアングルを変えられない
  • プロポがなくスマホアプリ上の仮想ジョイスティック、もしくはBluetoothコントローラーを使用
  • GPS非搭載でホバリング性能が落ちる/自動リターンなどが使えない
  • 本体に静止画や動画を記録するメモリやメモリカードスロットがなく、スマホアプリ側で記録(電波悪いと途切れる)

などの弱点があります。その代わりオモチャ並の価格と80gという軽さを実現しています。また、このクラスのトイドローンは以前にも買ったことがまともにホバリングもできずすぐにコントロールを失って壁に激突したりして使用を諦めてましたが、このTelloはGPSもないのに下部カメラのビジョンポジショニングシステムなどで割と一箇所に留まっていてくれます。さらにカメラ画素数もかなり大きめの500万画素から1280×720を切り出す電子手ぶれ補正なので、ジンバル機ほどではないにしろ最近のスマホで手持ちで撮ったくらいの揺れで収まった動画が撮れます(ただし2.4GHz Wi-Fi伝送されたものをスマホ側で撮るので、少し距離が離れると電波が不安定になりコマ落ちはしまくります…)。

ともあれコスト的にも重要的にも墜落してもあまり痛みがないとても手頃な練習機だと言えます。空撮機としてはコマ落ちが致命的ですが練習機としては十分な安定性がありますので、追加投資をしてハードウェアコントローラーを買うことにしました。Tello自体はAndroidとiOSに対応していますが、Androidの方はかなり対応があやふやで、公式動画で映っているGameSir T1というの買ってみても駄目だの、キーアサイン変更アプリ入れればいけるだとかなり情報が錯綜しています。公式に動作保証している機種がないのも問題。どのみちAndroidの方がさらにWi-Fi切れやすいという話も聞くので、iOSで使うことに。で、iOSの場合は基本的にMade For iPhone(MFi)認証付きのコントローラーならOKということになっています。ここでひとつ条件にしたかったのは、Mavic Airのプロポに操作感を近づけるため、左右のジョイスティックが同じ高さにあるPS4配置にしたかった。なぜかMFi製品は左スティックが上、右スティックは下というXbox配置のものが多いんです。

そんな中で見つけたのがSteamのNimbusでした。でもこいつは他の多くのコントローラーのようなスマホを固定するスタンドがついていない。VR利用するならともかく、通常はスタンドが欲しい。海外の中華製互換品とかも探してみましたが見付からず。

次なる候補は純正でも動作保証をしているGameviceシリーズ。

本体を左右から挟む形の製品で、スマホスタンドも兼ねつつ、左右スティック位置も同じ高さです(PS4に比べると左右とも高い位置ですが)。またこのシリーズはLightningで直結するのでBluetooth式に比べレスポンスが良いのと、2.4GHz帯での干渉を防げるというメリットもあります。ただ結構お高い。あとVRモードで使えないという難点も。これを見つけてからかなり悩んだんですが、結局こいつのiPad mini用モデルの旧型が安くなってたのでゲットしました。

現行の140だと内蔵バッテリー(iPadに給電できる)がなくなっている分軽いんですが、1.3万円台。旧モデルは8,400円とかなりお得。Telloのバッテリーもそうは保たないので何十分も使うもんじゃないし別にいいだろと。またiPad mini用にしたのは、

  • 画面が大きくて見やすそう
  • iPhoneよりWi-Fiアンテナの長さや本数的に有利かも知れない(期待)
  • ケースつけたまま装着できなかった場合、毎年買い換えるiPhoneはあまり裸運用したくない
  • BluetoothをOFFで運用するのもiPadの方が害がない

などの理由です。最近活躍の場がないiPad mini 4をしっかり使ってやろうと。

■ファーストインプレ

まずやはりiPad miniにシェルケースをつけたままではダメでした。見かけ上はまった様に見えても認識せず。とても残念。とりあえず背面用保護フィルムを発注。

Simplism iPad mini4 背面フィルム

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使用感は上々です。うっかりスティックから指を離してしまっても画面を見ることなく(機体を目視したまま)指を添え直すことができます。これが地味に大きい。動画の途切れ具合に関してはまだ比較できるほど検証できてないですが、とりあえず操作性がグッと上がっただけでも満足です。これでしっかりMODE2に慣れてMavic Airにステップアップしていたお思います(本当はMavic AirではMODE3が一番しっくり来るからTelloにもMODE3対応してほしかったんだけどなー)。

独立/開放型ヘッドセットXperia Ear Duo XEA20JP

こちら買いました。

  • 耳の穴を塞がずに音楽が聴ける開放型
  • 左右完全ワイヤレス型
  • Googleアシスタント(Android)/Siri(iOS)を呼びだせる
  • 専用アプリでグループトークができる(最大5名、現状Androidのみ)
  • タッチンサーUI
  • 4マイクアレイ(左右に音声用とNC用)による高音質音声入力
  • NFMIによる途切れにくさ、遅延の少なさ

などがウリの商品です。個人的には開放型である点と4マイクアレイの性能に興味があってチョイス。開放型イヤホンとしては以前にambie(有線モデル)を買ってそのラフにBGMが流せる感覚は新鮮で気に入っていたものの、先端キャップが外れやすくて持ち出す気にならずお蔵入りになっていました(最近出たBluetoothモデルは改善されたらしい)。NCヘッドフォンのWH-1000Xをすっかり同居人のとられてしまい、なにを買おうかとなり、B&0のh5を買ったんですが、音質は非ハイレゾながら十分高音質で気に入ったものの、布巻ケーブルのタッチノイズの大きさ(特に歩行移動中)に辟易していて、歩きながら気軽に使えるものを物色した矢先の発表で即予約。

■ハード周り

もしかしたら仕事で使えるかもと思って、装着時により存在感が出なさそうなゴールドをチョイス。

装着には多少のコツが要りますが、本体とアーム部分のあいだに耳たぶを引っ張るようにして通す感じ。ポイントは通す角度な気がします。斜めにして耳たぶを通し、耳穴周りの凹みにイヤーパッド部分を引っかけるように落とし込む、というか。

イヤーパットはサイズがありσ(^^)はLにすると右耳がかなりしっくり来るんですが、左はLでもMでもいまいちで少しすると耳が痛くなってきてしまいます。

音楽再生の品質は特筆するレベルではないですが、期待より、そしてambieよりはいいかなと。歩行中に周囲の音を一緒に聴くにはまぁいいかなという感じ。部屋で目をつぶって陶酔するようなものではないです。あくまで常時着用を前提としたスマートフォン(Xperia)の周辺機器って感じですね。

タッチパネルの感度が微妙で、右側の短押しや音量操作のスライドが一発で認識されないと思いきや、左側の再生/一時停止のタップはやたら過敏に反応して、ちょっと装着角度を調整したいだけなのに音楽が止まってしまったりしてかなりストレス。普通にハードボタンにしてくれた方が良かったですね。左側まとめてかジェスチャー毎にON/OFFを設定したいです。こんだけ無駄に反応したり一発で反応しなくてイライラするくらいなら全OFFにしたい、スマホで全部操作するわ!って気すらします。音量操作のコツとしては、スワイプした後に指をスゥっと離さずに、終了位置で少しの間だけタッチしたまま停めると良い気がします。

■トランシーバーとして

ちょうど時を同じくして届いたBONXとの比較でいうと、こちらにも5人までのAnytime Talkという機能があります(現状Androidのみ)。手元に一台しかないので試せてないですが、こちらはタッチパネルでのPTT(押してる間にしゃべる)式なようで使い勝手としては少し劣るなという印象。まして上述のようなタッチ感度ですから、JALのCAの皆さん大丈夫でしょうか、と心配になります。目立たないデザイン以外はBONXの圧勝じゃないでしょうか。せっかく4アレイマイクでノイズ分離が得意だと謳っているので、Anytime TalkもVAD(自動発話区認識)スイッチに対応してほしいと思います。あと無理でしょうけど1ペアを別々の使って二人で通話できればなと。左右はNFMIという短距離通信だし、左側は単体でBluetoothチップ積んですらないかもなので無理だろうなぁ。右だけ半額で売ってくれたらちょうどBONXと同じくらいの価格帯になりそうなんだけど。まぁでも左右のマイクで定位を使ってNCをするというのは素性はよさげなのでそれはそれで極めて欲しいなと思いました。

常時接続型グループトーク用BluetoothヘッドセットBONQ

以前から名前くらいは知ってたんだけど、知り合いが買ったのを機に改めて仕様とかを読み返してみて便利かもしれないという気になって購入してみました。

ハードとしては生活防水対応なアウトドア向けBluetoothヘッドセットなんですが、専用アプリと組み合わせることで、以下のような特徴があります。

  • 10人までグループ通話
  • 電波状況などが悪化してコネクションが途切れても自動再接続
  • というよりそもそもコネクションレスで発話があった時だけ音声データを送信
  • 発話認識はPTT(ボタン押してる間だけ)だけでなく、自動認識ができてそれが比較的優秀

通常SkypeでもFacetimeでも最初に相手またはグループに対して接続(発信)の手続きがあります。意図せず切れた場合でも手動で再度「かけ直す」という行為が必要です。一方BONXでは一度トークルームを作って参加しておくと、24時間は自動的に再接続をしてくれます。我が家はアウトドア用というより普段の買い物で広いお店で別個に歩き回ってる時とか、片方が留守番してる時とかに「こんなの売ってるけどいる?」「あれまだ残ってたっけ?」みたいな会話をする様に買いました。こういう時に、切れた時にわざわざかけ直してまで聞くか、っていうと結構面倒になってしまいがち。あるいはテキストチャットで済ませたりするんですが、長文で説明するのが面倒なものがあったり、店内のスマホ利用に回りの目が冷ややかだったりします(歩きスマホはもちろん、立ち止まっていてもそれはそれで周りの迷惑になりがち)。そんな時に何も操作しなくても「常時接続」なテレパシー的な通話ができるのが便利かなと。

一方、常時接続とはいえ、本当に常時すべての音が相手方に流れてもノイズになってしまうだけです。BONXはトランシーバーのように必要な時だけ最低限の通信をする仕組みでパケットや電池の消費が優しいです(逆説的ですが技術的には常時接続してない故なわけです)。さりとて本当にトランシーバーのようにPTTでは手間で、そこをVAD的な処理で話者の音声がある区間だけ自動で識別して送信モードにしてくれます。これがなかなか優秀で、同じ人の声でも店内放送やテレビの声などは割とちゃんとフィルターしてくれます。自分が音声を伝えたいと思った時だけマイクがオンになり、その他の雑音はできるだけ流さない、という点が本製品の一番のウリなんだと思います。

■ハード周り

防水、耐衝撃性能のせいで、いわゆるBluetoothヘッドセットに比べるとフットプリントは大きいです。写真の通り丸い形をしていて、耳の上にかぶるような形状。ただし、カナル部分に3筋の凹みがあって周りの音はさほど遮断されないです。これで自転車乗っててお巡りさんに停められないかどうかは定かではないですが、耳栓感は低いです。実は先日出たばかりのXperia Ear Duoも買ったんですが、開放感はいい勝負だと思います。どちらも十分軽くて首を振っても一体感があります。

カナル部分は2サイズ、イヤーフックが3サイズ付属。イヤーフックはLサイズをしばらくつけてみましたが若干耳が痛くなります。見た目の割に軽いし、カナル側に固定様の突起もあるので相当ハードなアクティビティをするのでなければイヤーフックは外してしまってカナル部分だけの保持でも足りそうです。

音質はまぁBluetoothなり。音楽にはまったく使えません(モノラルだし)。

ノイズキャンセル/VAD周りの処理は、少なくとも余計な音が相手に伝わる感じはほぼないです。店内放送とか人の声の周波数帯を誤認識するかなと心配したんですがそれはなさげ。ただ逆に、話しかけてるけど返事ないなって時はあって、もしかすると発話と見なされずに送られていない、というケースは割とあるのかも知れないです。そこはちょっとフィードバックがない(アプリを見ればレベルメーターでわかりますが)ので、大事な話題で返事がなければ「今の聞こえた?」と都度確認するしかなさげ。感度調整もあるのでそこは追々試行錯誤してみようと思います。最終手段としてはマニュアルのPTTモードも選べますし。

 

約1.5万円の専用ハードが必要なので、不定期なイベントのために友人に買わせるのも自腹で相手分まで買い揃えるのもちょっと勇気がいりますが、独特の使い勝手をもった製品だと思います。これでサバゲーとかやったら楽しいんでしょうなぁ。

色々残念な4K Webカメラ Logicool BRIO

ずっと使っていたWebカメラがmacOS High Sierraにしたらまともに使えなくなってしまったので、4K画質であり、背景ぼかし、背景交換(人物以外の背景をぼかしたり画像を合成したりする機能)ができるという触れ込みのLogicool BRIOというややお高いWebカメラを購入しました。

引っ越し後1年経っても、仕事部屋が全く片付かず、特にテレビ会議をした時に移る背後側は段ボール積み上げ状態なので、それを隠せるならいいかも、と。

画質もマイク性能もLogicoolの上位機ならではで非常に良いんですが、背景ぼかし/交換(以下まとめて背景交換)周りがヒドいものでした。結論から言えば、背景交換目的なら大変不安定なので買うな、ということです。見せたくないものがあるから背景交換するわけですが、この不安定さのうかげでうっかり一瞬でも素の背景が映ってしまうリスクを常に感じながら使うことになるんです。「たまに赤の他人にも開いてしまうセキュリティ商品」みたいなものです。それでも不幸にも買ってしまった人向けに情報共有になればと思い、以下、一ヶ月半に渡り容量を得ないサポートとのやりとりを続けた結果判明したことをまとめていきます。

まずMacでもWindowsでも背景交換の設定画面が出ない。公式サイトの写真ではタブが3つあるところ、2つしか出ない状態です。そもそも利用手順を示すマニュアル的なものすら提供されていません。大変いやな予感がしました。初期不良とでもいうことにして返品するべきか悩みましたが、結局問い合わせしてみることに。そのままのらりくらりと役に立たない返事につきあわされ返品の機会を失ったという感じです…

まずLogicoolカメラの背景交換機能はPersonifyという会社のChromaCamという仮想カメラドライバーソフトに丸っと依存しています。Logicool側には操作手順に関する知識もなければ対応する意志もありません。サポートページで配布されているのも1.2系とかなり古いバージョン止まりです(Personify公式サイトでは2.x系が既に出ている)。サードパーティ製ソフトのライセンスを買って自社サイトで配布しているがサポートは壊滅的という状態です。ここでいう仮想カメラドライバーとは、物理的なハードウェアではなくソフトウェアのみで構成されたカメラのデバイスドライバーで、Skypeなどのカメラ選択画面に現れて使えるというものです。PDFプリンタドライバーのカメラ版みたいなものとお考えください。例えばiPhoneをリモートカメラにしたり、まさにこんもChromaCamのようにリアルのWebカメラの映像をキャプチャし、それを加工して流すエフェクター的なものなどがあります。BRIOで背景交換するには別途このChromaCamをインストールする必要があります。

まずWindows10ですが最新ドライバとChromaCamをインストールしてみたものの純正カメラ設定アプリに上述のように背景交換を設定するタブが出現しません。Skype側でもLogicool BRIOは見せますが当然無加工の映像しか出ません。サポートに問い合わせたところ、仮想カメラドライバーのインストーラーのダウンロードURLが送られてきました。これを入れたところ設定タブが現れカメラ設定アプリ上ではボケや背景交換がプレビュー可能になりました。ところがこれでもSkypeのカメラ選択メニューには現れず、絵に描いた餅状態です。本当に日本語通じてるのかすらわからないサポートとのうんざりするやりとりを省略し、結論を書くと、Windows 10標準のSkypeでは現状利用できないようです。古いWindowsでも使えるSkype for Desktopを入れてみるとようやく使うことができました。Windows10向け(UWP?)なSkypeはビデオドライバのアクセス方法が違うんでしょうかね。ちなみにサポートにそう教えられたのではなく、自分で試行錯誤して発見しました。サポートは控えめにいって本当にクソでした。

ここで当記事執筆時点の仕様表を引用しておきます。カメラとしての動作要件と背景交換や4Kが非常にわかりにくく、かつ優良誤認を招く書き方で記載されています。「互換性」というところには利用できるビデオ通話アプリケーションが列挙されていますが、最終的に「ほぼすべてのビデオ会議アプリケーション」と締めてしまっています。これは背景交換や4Kで使えることを意味しているのかどうかわかりづらいし、Windows/Macの区別すらされていません。サポートにせめてここだけでも改善して後の犠牲者が減ってほしいと思い「優良誤認ではないか。」と主張してみたものの「問題ありません」と直す気のなさそうな返事でした。

で、本命のMac。背景交換は「ベータドライバーが利用可能」とあります。しかしダウンロードサイトで検索しても出てきません。これもサポートにいったらURLが送られてきました。上記Windows用の仮想カメラドライバも含めブログで公開していいか聞いたところ、「問い合わせがあった人にしか渡さない」という謎ポリシーで拒絶されました。困ってる方はじゃんじゃん問い合わせしてください。さて、このベータドライバーとやらで、こちらもようやくカメラ設定(Mac版は英語のままでCamera Settings)アプリ上でプレビューはできるようになりました。しかしこれまたSkypeにもFacetimeにも仮想カメラ名が出てきません。もう本当にうんざりしつつもまた問い合わせたところ両者とも「ほぼすべてのビデオ会議アプリ」には含まれないということです。この2つに非対応で、じゃぁ一体なんなら使えるんだ?と聞いても動作確認しているソフト名は公開していないそうです。どういうカメラAPIを使っているアプリなら使えるんだ?と聞いても同じ答え。そして「ベータ版」というからには将来的に正式版を出す気があるのか?という問いにたいし「予定はない」という返信。本当にサポートからはなにも役立つ情報が得られません。どういう意図で「ベータ」という言葉を仕様表に書いたのか理解に苦しみます。公式スペックに「動けばラッキーな不完全サポートです」と半端な情報を載せる意味があるんでしょうかね、仕様表ってそういうことを書く場所ではないように思います。また背景交換の品質もWindows版より劣る印象です。身体を動かした時の追従精度が悪く、頭が半分くらい欠けたり背景がチラっと見えてしまったりします。

背景交換についてはChromaCamを応援するしかないですね。単体アプリなのでLogicoolのカメラをわざわざ選ばなくてもいいんじゃないでしょうか。Mac版は開発中で、登録しておくと進展があった時にメールくれるようです。是非登録してニーズがあることを知らしめましょう。ちなみにWindowsではChromaCamのウインドウとLogicoolの「カメラ設定」アプリがそれぞれあって、交換する背景の選択肢すらまったく別ものです。そしてどうも色々衝突してるくさくて、両方開いてると不安定になったり、Skypeの設定画面のプレビューを出すと「カメラ設定」では絵が出なくなったり。まぁありそうな話ではあるんですが、じゃぁLogicoolとしての標準的な設定手順はどうなってるんだ?とこれまたサポートに聞いたんですがマニュアル自体存在しないとのこと。「カメラ設定」使えばいいとのことですが、個人的な印象ではChromaCamを使った方が上手く動くことが多い気がします。デフォルトの背景も素敵な写真が多いような。

結論をまとめると、

  • カメラとしての性能は良い
  • 背景交換は外部丸投げでサポート体制もクソ
  • 問い合わせしないとまともなドライバーをくれない
  • 運良く動いてもアプリ側で認識できないケースが多い
    • WindowsでSkype使いたい場合は旧バージョンOS向けのSkype for Desktopを別途利用する
    • MacではFacetime、SkypeともNG、というか未だに認識するアプリ発見できず
  • Mac版「ベータ」ドライバーは今後更新する気なし

という感じですね。長年Logicoolの製品はキーボード、マウス、トラックボール、Webカメラなど様々使っていて大変品質の良いものだと感じてきましたが、ソフト面、サポート面でこんなにガッカリするとは意外でした。結果としてBRIOは無駄に高い買い物でしたが、カメラとしてはHigh Sierraでも普通に動いてますし、背景交換を謳う商品がどのみち他にないので、背景交換自体を諦めて使っていくしかなさそうです。これから買おうと思っている方はご注意ください。

YAMAHAのマイクスピーカーPJPシリーズ生産終了

PJP-20UR/10UR生産終了のご案内

以前このブログのマイク比較記事でご紹介したYAMAHAの会議用マイクスピーカー、PJP-10URを含むPJPシリーズが生産終了だそうです。代替モデルとしては多機能ながらやや大きいYVC-300などもあるにはありますが、直系の後継機は途絶えるということでしょうか。残念です。

PJP-10URは小型でかつ非常にノイズキャンセル性能が良いので、自宅だけでなく打ち合わせ先でSkypeもつないでなんて時に重宝していました。また単純にマイクとして優れているのでUTの録音で使ったこともあります。ただしちょうど最近、数人+遠隔の会議をSkype中継することがあって、単一指向性の10URだとちょっと後ろ側の人の声が聞きづらいという指摘があり、20URも買おうかなーと思ってたところにまさかの生産終了の報。確定申告や年度末の収入を見込んで注文しちゃいました。いきなり流通在庫まで全てなくなる類の製品ではないとは思いますが。

全方位マイクアレイ型のマイクスピーカーとして、20URとYVC-300の違いは、20URはUSBマイクとしてしか使用できないのに対し、YVC-300はアナログのイヤホンマイク端子やBluetoothスピーカーフォンとしても使えるという違いがあります。その他、デジーチェーン(複数連結)ができたりオートゲインコントロール(遠くの声と近くの声の音量を均一化)がついてたりします。ノイズリダクションやエコーキャンセラーはどちらにも搭載されていますが、内部処理は後発のYVC-300の方が深化しているかも知れません。ということで、スペック的にはあきらかにYVC-300の方が上だし実売価格もほぼ同じなんですが、唯一YVC-300はデカい!会議室に据置ならYVC-300一択だと思いますが、σ(^^)のように客先に持ち込んで使うにはさすがにドン引きされるサイズだし、抜き身でバッグに入れて運ぶとあっという間にドームが変形しちゃいそうでもあり断念しました。

ちなみにMacBookシリーズを始め最近のUSB-CポートしかないノートPC向けには、この辺りのUSB-C – MiniBのケーブルを使えばハブを介することなく直結できます。20URの動作電流は500mAなので、0.5Aでいけると思います。50cmタイプがあるのも持ち運び用には良いです。