新型MacBookをUSB充電器で充電してみた その2

前記事に続き、新型MacBookをUSB充電器で充電する実験ネタ。

前回の100Wを謳うUSB Type C<->Aケーブルは、週アスの記事の2.8Aと比べて2.4Aしか流れず。どうせ5V止まりなら無闇に燃えることもないし短いのが欲しいってことで週アス記事と同じELECOMの3Aまで対応を謳う50cmのケーブルを購入。また結局、Ankerの右のカーチャージャーを購入しました。5ポートのハブが生えてるような形状で、車内コンソールボックス内での取り回しが便利かなと(LEVORGのコンソールボックス内にシガーソケットがあるので)。

■Anker 60W 充電器+ELECOMケーブル

前のよくわからん100W対応1mケーブルで2.4Aだったのが5.1V2.97Aにアップしました。長さが半分になって抵抗が減ったこともあるかも知れませんが、とりあえず結構違いますね。3Aの定格キッチリまで出ている。約15Wなので、ちょうど純正の29Wアダプタの半分ということですね。厳密には電圧も違うからロス率とかも違うかもですが。

■カーチャージャー+ELECOMケーブル

こちらも5.1V/3A出ました。60W充電器よりも3.0Aを越える瞬間が多い、というかほぼ安定して3.0A表示。純正ACアダプタの半分の速さとはいえ、この値段で車載充電できるとはスゴい。

 

ともあれ当面5V出力の充電器で無理に充電するならELECOMケーブルがオススメぽいです。

車載はもともとカーバッテリーがDC12Vあるんだからそれをそのまま送り出すような充電器がそのうち出てくればもっと早く充電できそうですね。

新型MacBookをUSB充電器で充電してみた

新型MacBookは唯一のUSB Type-Cポートが充電ポートを兼ねています。そしてケーブルとしてはType-A<->Type-Cケーブルはあるので、スマートフォンなどに使う5VのUSB端子付き充電器で使えるか?と思うのは人情でしょう。実際に既に試した記事が出ており、専用充電器にスピードで劣るものの、一応充電できてしまうっぽい。

ウチでもAnkerの60Wタイプの充電器を買い増ししたので試して見ました。Ankerの最近の充電器はPowerIQという自動電流量調整機構がついていて、相手先機器が許容できる最適な電流量を流してくれるので、一般の充電器、モバイルバッテリーよりはいい結果が出るかも!という期待。

ケーブルは多くのものが3Aまでと仕様で定める中、なんと100W(5Vなら20A!?)を謳うケーブルをチョイスしてみました。

開始時点の残量表示は82%。スリープ状態でのテスト

■上記組み合わせ

5分経過時点 84% (+2%)
10分経過時点 86% (+2%)

と10分で4%。

■純正充電器+ケーブル

5分経過時点 91% (+5%)
10分経過時点 95% (+4%)

こちらは10分で9%充電できました。ちょっと短時間すぎるデータではありますが、

  • 充電は可能
  • 純正充電器+ケーブルの倍強の時間がかかる

という結果に。リニアに残量が変化すると過程すると、空っぽからのフル充電に4時間強てとこですかね。あれ?ノートPCとしては普通?普通に終日ぶっ通しでなければ1日保つので、夜寝る前に充電しておくような使い方なら問題なさげ。たまの帰省とか出張くらいなら割といけるかもって感じですね。同じAnkerの40Wモデルは1ポート少ないですが多少コンパクトなのでスマフォやルーターともども1台でまかなえると思えば結構便利かも。

また手持ちのUSB電流チェッカーをかますとなぜか電流がゼロで流れない状態になったので、新しく12V、6Aまで大丈夫というミヨシのSTE-01をゲット。だいたい5V/2.4A位流れていることがわかりました。ASCIIの記事だと2.8A出るらしいですがケーブルの質の差なのか(ELECOMは3Aまでとなってるんですが)、電流チェッカーの計測誤差か。向こうはモバイルバッテリーだというのに負けるのは悔しいですね。しかも同じPowerIQなのに。

■モバイルバッテリーや車載充電器でもテスト

ついでにモバイルバッテリーや車載充電器でもテスト。残念ながらPowerIQ対応品はないので手持ちの2A出力のコレ。なぜかMacBookに直結すると充電アイコンが点かないのに、STE-01をはさむと2.3Aくらいで充電できる。なんでなんだぜ??このバッテリー、なぜかiPhone5sが充電できなかったりと少し挙動がおかしいんだけど(同居人が一緒に買った同型のピンクだと充電できる、そしてiPhone6は充電できてる)、この電流計が仲立ちすることでネゴシエーションが上手くいくようになるんですかね?

そして愛車LEVORGの標準USB充電ポートと、シガーソケットの2ポート計4.8Vタイプの充電アダプタ、どちらも0.5Aしか出ず。ネゴできてないからUSB2.0規格上限になってる感じですかね。それでも一応充電アイコンは点き、LEVORG標準ポートの方で20分走ってみたところ2%しか充電できてませんでした。

これもAnkerのPowerIQ対応のカーチャージャーにすればもっと電流が流れるようになるんですかねぇ。安いから買ってみようかしら。

 

とはいえ、もう少し待てばMacBook純正充電器のように14.5V出るようなUSB充電製品が出る気もするし、そんなにクルマで充電したい用事もないから待ちですかねぇ。

 

ケーブルをELECOM製に交換したり、カーチャージャーを購入してみた続編はこちら

MacBook 12インチ、ファーストインプレ

買いましたとも、MacBook 12インチ。MacBook Air 2011からの買い換えです。Retinaになるし、USB3.1になるし、そろそろいいタイミングだろうと。サブ機なのでさして処理速度はいらず、打ち合わせとかプレゼンにもって出られれば充分。まぁ、プレゼンでプロジェクター使うには端子の少なさがじわじわ来ますが…

色はゴールドはまず無しとして、シルバーとスペースグレーで悩みました。が、現物をみてやはりスペースグレーはMacっぽさがないなと。MBPとおそろでシルバーが無難だし綺麗かなと。用途的に1.1GHz/256GBで充分なので、下手に高クロックモデルにして発熱がネックになってもイヤだなってことで下位モデルに。それでもメモリが4GB->8GBと倍増なのでVMWareとか使うには安心感が高いです。

AppleWatchの注文後スマフォからAppleStoreに注文できたんですが、4/11の朝イチでヨドバシ秋葉に並んだら無事ゲットできました(行列10人目くらい)。ポイントは5%。

■全体

持ち歩く感覚は「軽くなったAir 11’」という感じ。ソフトケースもそのまま流用可能でした。この差でなにかが劇的にかわるという感じはないですが、まぁ今のところ持つ度に軽いという感覚は味わえます。

特に剛性感などで不安も感じないです。

充電器も小さくて良いのですが、MacBook用アダプタの特徴だったコードまき付け用のフックがなくなっていて、iPad用充電器を一回り大きくした感じ。コードをまとめるクリップ的なものを物色したいと思います。

スピーカーの音がなかなか良いです。音楽を聴いたわけではないですが、起動音や効果音などがしっかりはっきり聞こえる感じ。

アップルマークは鏡面になったのでなにかのはずみでキズがつかないか不安はあります。ここだけ保護フィルムがあればいいのに…

■USB Type-Cポート

USB Type-Aポートへの変換アダプタはこちらのサードパーティ製のもので使えました。純正よりちょっと安いのと、ケーブルが短いので持ち歩きに良い点がポイント。

Amazonで見た目同じでMacBook用と書いてあるものなどいくつか販売されているようですが、σ(^^)が買ったのはこちら。まぁ、同じものでしょう。

まぁ、面倒といえば面倒ですが、これだけ小さければ実用上は問題ないですね。むしろ問題はディスプレイ系の出力です。HDMIのみ、アナログRGBのみでいいのでもっと小さいアダプタの登場を待ちたいところ。

■体感速度、発熱

CPUスペック的にもAir 2011並と言われていますが、実際さして差を感じないです。逆にSSDの高速化ですごくアプリ起動とかが速いかっていうとそこまででもないような。ただVMWareの仮想マシンを丸ごとコピーした時の書き込みは結構速かった印象。

いずれにせよ不満はないです。モバイル機としては充分。

さてファンレスということで心配は発熱ですが、これも基本的には大丈夫そう。1,2度、特に思い処理をしてるでもないのに底面が結構熱くなっている場面がありましたが、今スタバでこの記事を書き始めてしばらくたった状態ではまったく発熱を感じません。

■液晶解像度

個人的にはここら一番のメリット。MBP15r同様、Retina液晶を生かして標準以上の解像度で使う前提です。標準のコンパネから選べるのは1440×900。QuickResのようなユーティリティだと2880×1800までいけるようです。実用的には1440×900(それでもAir 11’より広い)か、ちょっと無理をして1680×1050(旧MacBook Pro 15インチに高解像度液晶CTOをした時のサイズ)かってとこです。当面後者で頑張ってみようと思います。

反射や視野角なども問題なし。発色もAirよりいいんじゃないかな。さすがIPS。

■キータッチ

逆にここは一番不安で、できれば試し打ちしてから購入したかったんですが、まぁなんとかなっています。確かにストロークが浅くてペチペチという感触ですが、少し使っていたら慣れました。ストロークの最後にクリック感のようなものを感じるので、それを確認しつつやや強く抑えている感じです。それをしないとたまに取りこぼすような気もしますが、だんだん違和感はなくなってきています。キートップの面積自体は大きいのでそこはむしろ楽。すごく長時間打ち続けたときの疲労はなどはまだ不明。

バックライトはまだ活躍するような場所で試してないです。

■トラックパッド

これは店頭でMacBook Pro 13 2015で試してたんですが、従来通りに使う分にはまったく問題ありません。むしろこのクリック感が擬似的なものとは信じられないくらいです。ただ幅がMacBook AirやProより広いのか、二本指スワイプ(Safariの戻るなど)が若干反応が悪いことがあります(意識して長めにスワイプしないと戻れない)。三本指スワイプ(MissionControlのワークスペース切換え)だとさほど気にならないんですが。

また鳴り物入りの強クリックですが、まだそれほど活躍してないです。というか、これで慣れるとMacBook ProやMagic TrackPadと操作が変わってしまってイライラしそうなので、あまり積極的には使ってない感じ。Safariでリンクを強クリックしてプレビューとかは面白いんですけどね。QuickLookでも便利は便利ですが、MacBookならスペースキーも近いし。その意味ではMagic TrackPadでこそ真価を発揮できそう。

 

てことで、トータルには満足しています。はやくUSB Type-C対応機器やアダプタの選択肢が増えて欲しいですね。

OSXでCommand + ] が効かない時の覚え書き

かなり前からですが、OSXで+ ]が効かない問題が発生していました。Command + [は効くし、Commandや]単体では問題ありません。ATOKを切ってU.S.モードにしたり、KeyRemap4MacBookwo切ってみてもダメ。このショートカットはXcodeやSublime Text 2といった開発用エディタでインデント調節に使うので、効かないと地味に苦労。最近のσ(^^)のソースが汚いのは全部これのせいです、、、多分。

で、本日ようやく原因が判明。結論から書くと1Passwordでした。調べ見るとOSX標準ではCommand + [と]はブラウザの進むと戻る動作だったので、試してみると、Command + ]で1Passwordのブラウザプラグインのポップアップが出現。まさかと思って1Passwordアプリを開き環境設定からショートカットをオフ。そしてOSを再起動したら治りました。ブラウザ用のショートカットなのにOS全体でキーイベントを横取りしてやがったんですね。

これで今日から見やすい綺麗なコードが書けます、、、多分。

SoftEther VPNブリッジ接続検証 AVアプリケーション編

横浜の自宅と愛知の実家間を光回線(フレッツ光ネクスト、双方IPoEでIPv6接続)+SoftEther VPN ブリッジ接続した状態でどんなことができてるかアプリケーション面を追加検証しました。

SoftEther VPN[公式]は、以前はUT-VPNと呼ばれていた無償版PacketiXの後継ソフトで、近日正式版がリリースされるPacketiX VPN 4.0の無償バージョンに当たるもののようです。同シリーズは通常のVPNでは遮断されるようなローカルネットワーク専用のプロトコルを通すことができるのが特徴です。難しい書き方をすると、EthernetフレームをTCPパケットで包んで伝送し、相手方でまたEthernetフレームとして復元します。速度的なことを別にすれば、あたかも普通のハブで接続しているかのように振る舞えるVPNということです。なので、通常な家庭内LANでしか使えないDLNAや、iTunesホームシェアリング、TimeMachineバックアップ等がVPN越しで使えてしまいます。

またブリッジ(拠点間)接続というのは、一台一台にSoftEtherクライアントソフトウェアをインストールし、都度コネクションを張らなくても、各拠点に1台ずつ稼働してつながっていれば、LAN内のパケットを自動的に中継してくれるという接続形式です。なので、SoftEtherをインストールできないiPhone/iPad/AppleTVなども含めて2拠点のネットワークを丸ごと直結した感じで使えます。いちいち事前に接続操作をしなくて良いのも楽チン。

■DLNAでレコーダーの番組を視聴

横浜のnasneで録画した番組を、実家からPSVita(torneアプリ)とArrow Tab WiFiの「MyCloudビデオ+」であっさり視聴できました。ただし三倍でしか試していません。またPSVitaでは予約操作やライブ試聴も問題なく使えてます。スキップした時にじゃっかんカクつきますが、少し見ていればすぐに落ち着きます。実用上全く問題ない気がします。

DLNA (DTCP-IP)って往復7ms以内の応答速度が使えないって制約があって、わざわざ遠隔視聴用のそれを緩和したDTCP+なんて規格が出始めているわけですが、実家からSoftether経由でnasneにpingを打つと片道28msとかかかってます。それでも見られちゃうもんなんですねぇ。

2013.04.05追記:

実家のBRAVIAからDS1511+のDLNAサーバーにアクセスして、生tsファイルの再生もできました。一方なぜかnasneからは3倍でも再生できず(一覧は見えるけど再生するとエラー)。またAX1000はアクセス制限設定があり試せず。

■iTunesホームシェアリング

PC/MacのiTunes同士の共有。これも問題ありません(AAC/256kbps)。ただ最初に遠隔マシンから曲リストを取得するのに結構待ち時間が長いので、遠隔側で共有するプレイリストを絞っておくとよりサクサク使えるんじゃないかと思います。感覚的には大きなXMLファイル1つを頑張って転送してる感じ。もっと細切れに少しずつでも反映されるようなプロトコルにすればいいのにとか。

■AppleTV

同様に、横浜機のiTunesライブラリ内の楽曲や720pのMP4動画を再生してみましたが全く問題なし。動画のチャプタースキップも割と一瞬。思わずファイルサーバーの全動画をiTunesにつっこみたくなります。

■TimeMachineバックアップ

これも長期実家滞在中に困っていたところですが、実家のMacBookから自宅のMac mini Serverに全く問題なく毎時間バックアップがとれているようです。

 

当初、「広域イーサネクスト使えばできちゃうんじゃね?」って思ってたことが全部できてます。ファイルコピーのスループットこそ当初の期待ほどは出てないですが、アプリケーション面ではとても便利になりました。拠点間VPNなので、リモートデスクトップやファイル共有なども事前接続操作なしにいつでも使うことができ、まるで自宅にいるかのような感覚で作業でできます。

PacketiXのブリッジ対応版(Small Business Edition)は買うと4,5万するんですが、その無償版が使えて本当に有り難いです。というか年間購読ライセンス1.5万円位なら出してもいい気がしてきました。

唯一の不満はMac版のクライアントがない点でしょうか。サーバー版はあるんですがブリッジ接続はできないみたいです。せめてクライアントがると、ノマドってる時に自宅のiTunesライブラリが聴けたり、TimeMachineからファイル取り出したりできて便利なんですが。VMWareでWindowsが動いてるので、そこにクライアントいれる手はあるんですがちと面倒かなと。しかも仮想WindowsをブリッジしてMacから通信できるようにする場合、うっかり仮想Windowsを(VMWare側の)ブリッジモードで起動してしまったら公衆ネットワークに自宅のブロードキャストパケットが流れるというそら恐ろしいことにw。Mac版クライアントの登場を切に願います(出たら有償版でも買う!)。