寝室のゲームマシンもVista化

 Vista導入3台目です。

 今回は寝室のゲーム用マシン。ゲームがたくさん入ってるので、こちらもクリーンインストールをする気になれず、マザーを何枚も乗り継いできた不安定システム。サスペンドも休止も効かず毎回シャットダウンして使ってました。現在のマザーはAsusのA7V8X。CPUはAthlonXP 2500+でメモリは1GBです。RADEON 9600をDVIで720pのプロジェクタにつないで使ってました。

 テーマとしては、当初AGPではないと思われていたRadeon X1x00系のGPUの導入と、クリーンインストールによるサスペンドの実現、そしてリモートデスクトップ接続対応(別の部屋からゲームがプレイできるように)です。ゲーム用なので、むしろVista DSP版導入で使わなくなったXP Proを入れるという手もあったんですが、やはりVistaに慣れると戻れなくなるものですw。

■GPU選定

 当初はX1600でHDMI搭載したものに目がいってたんですが、HDMI(というかHDCP)が必要になるBlu-rayやHD DVDの再生にはどうせCPUが追いつかない。本当に寝室マシンでHDMIが必要になる時はマザー、CPUごと交換だろう、ということで取りやめ。結局、Radeon X1x50ナンバーはX1x00ナンバーに比べかなりパフォーマンスが良いらしい、というのを店頭でE61で調べ、玄人志向のRX1650XT-A256HWをチョイスしました。ファンレスではないですが、まぁ最近あんまり静音がマイブームではないしw。で、あわせてVista BusinessのDSP版をゲット。

 導入してみて困ったのは、このGPU、DVI接続だとBIOS画面が映らない。未だにあるんだね、こんなの…。Dual DVI-Iなので、BIOSいじるにはD-Subアダプタつけてつなぎ替えないとダメっぽいです。というかこれに気づくまでにかなり時間食いましたorz。

■ゲームデータの移行

 ゲーム類はもともとDドライブに入れてあったので、Cドライブをクリーンインストールしてもインストールディレクトリは残ります。セーブデータも最近のものはほとんどインストールディレクトリに保存されているので問題なし。ただ一部(というか多く)のソフトはインストールディレクトリのパスをレジストリに置いており、それがないと.exeファイルを実行しても「インストールされていません。」などと怒られます。そこで、regeditを使って、HKEY_CURRENT_USER\Software、HKEY_LOCAL_MACHINE\Software、HKEY_USERS\(ユーザID)\Softwareをエクスポートしておきました。それぞれ30MBくらいに肥大化しており、おのままVistaに再登録するとヤバゲ。そこでRegistory Script Importerというツールを使って、関係ありそうなレジストリだけを選択して取り込みました。このツール、慣れると便利ですが、やや動作が重いのと、単一階層の一覧しか表示できないので、まず一番上の階層を示す行(1行目)を削除してやらないと中身のリストが表示できないし、逆にそれより下の階層を確認しながら取捨することもできません。結局、meadowでも下位項目を調べながら選択することになりました。最初からmeadowだけで不要部分をガシガシ削除しても同じだったかも…

 結果としてほぼ成功したように思われます。Orchisというランチャーもデータごと移行したんですが、ほとんどのタイトルはそのまま動きました。一部、DirextX9の特定ビルドのライブラリを要求されましたが、それを別途入れたらOKでした。もちろんスタートメニューや「プログラムの追加と削除(Vistaでは「プログラムと機能」)」には表示されないので、通常の方法ではアンインストールできないですが、最近のWindowsは多少レジストリに無駄なエントリが残ってるくらいではたいしてパフォーマンスが落ちないので、いらなくなったらフォルダ削除で良いかなと。

■Vista化とパフォーマンス

 気になるパフォーマンスですが、エクスペリエンスインデックスでは、

  • プロセッサ:3.2
  • メモリ:4.1
  • グラフィックス:1.0
  • ゲーム用フラフィックス:1.0
  • ハードディスク:5.2

となりました。ちなみにVistaを快適に使用するには4以上が必要とされています。というか、せっかく買い換えたGPU周りがサイテーの1.0とはどういうことやねん、と。ちゃんとAeroも動いているし、Catalyst Control Centerの表示でもAGP x8となっています。3Dのゲームも軽くなった気すらします。ただ、動画再生が重め。最初サウンドカードとIRQがぶつかっていたので、それを解消したら実用レベルまで回復した気がしますが、インデックスは依然1.0のまま。なんなんだろ?

 CPUはさすがに厳しいですね。XPでOCしてたのをいったん定格に戻しているので、もう一度OCしてなんとか4.0を目指したい所存です。HDDはS-ATAなのでさすがに現役レベル。

 このS-ATAはちょっとクセモノでした。A7V8XのS-ATAはオンボードのFastTrak製RAIDコントローラー経由なんですが、Vistaのインストーラーでは認識されず、ディスクが見えません。そこでXP用のドライバをフロッピーに入れておいて、インストーラー起動後に追加で読み込ませてやる必要がありました。ドライバはASUS公式から落としたものでも、どっかのサイトで拾った少しバージョンのあがったものでも大丈夫でした。

 あとVIAのチップセットドライバは、昔4in1ドライバと呼ばれていたものがHyperionと改名されており、ASUSにはなかったですがVIA公式サイトからVista対応のものを落とせました。

 GbEは自動では認識されないものの、手動で無理矢理Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernetドライバを指定したらイケました。再起動後、「このドライバじゃダメ」とエラーが出ましたが、その後は普通に使えてるようです。

 その他のオンボードデバイスは使ってません。サウンドカードはAudigy 2 Valueですが、こちらはCreative北米公式サイトからVista用β版ドライバを入れました。動画が重いのはこっちのせいかも知れません。正式版を期待。

■ただし相変わらずサスペンドも休止もできない

 これは当初の目的だっただけに残念です。紆余曲折の後2回クリーンインストールしましたがダメでした。ファンが止まらなかったり、再起動かかっちゃったり。まだ一部βなドライバもあったりしますが、どちらかというとマザーや電源自体の問題のような気がしてきました。

 まぁ、この寝室マシンはプロジェクターが暖まって出画するまでに立ち上がっていれば良いので、当面はこのまま使おうと思います。

■Vistaはそんなに重くない気がする

 という感じでなんとか安定動作にこぎつけました。エクスペリエンスインデックス的にはVista Readyなカンジじゃないですが、とりあえず充分快適に動いています。体感はXPと変わりないです。これまで3台に導入した感じ、ドライバの不備などで影響が出ることを除けば、OS自体の負荷はXPと大差ない気がします。前にも書きましたがUIの改良によって検索が早くなったりすることで、むしろ体感速度は上がってるんじゃないかと思えるくらい。

 ただし、今までの3台は比較的メモりが潤沢なマシンばかり。この後残るは512MのVAIO UXとFMV-P8210。P8210はともかく、VAIO Uはメモリの追加ができない上にHDDも1.8inchで遅め。さて、どうなることやら…

 

 

VistaでTeraStationにつながらない件の続き

[dgg]: VistaからTeraStation等のSambaファイルサーバーにアクセスできない時の覚書

 上の記事ですが、全然ダメでした。やはりSamba2.x系のサーバーの場合、現状ではVista側でNTMLv2を使わないようレジストリをいじる必要があるみたいです。

 Business以上の場合はGUIで、それ以外はregeditで弄るしかないみたいです。レジストリファイル作っておけば簡単そうですね。

M200もVista化。Areoも!

 RC2を入れていたM200ですが、こちらもどうせOffice2007を入れなおすならとついでにVista化してしまいました。メインに使うならDドライブは気持ち悪いなぁ、と思って、XPを削除してVista Business(DSP版)を新規インストールという暴挙に出てみました。

 ひろりんさんの記事を参考に、北米の東芝サイトからM400用の各種ドライバを入れてみたところ、ほぼXPの使い勝手に近いところまで整備できました。Fnキーで輝度調節や無線/BluetoothのON/OFFもできます(ただしウチのは無線LANが純正ではないので非対応。確かXPの時もなんかワザがあったなぁ)。画面をひっくり返したらちゃんと縦画面になります。モニタ横の4ボタンだけ使えないっぽいですが、もともと使ってなかったので良し。

 やや苦戦したのがグラフィック回り。標準で入るのでは1400×1050で32bitカラーが出ないしスコアも1.0。手動でVistaに入っているGeForceFX GO5200のドライバを無理やり入れるとフルカラー出るようになるものの、スリープ復帰で真っ黒に(休止状態はOK)。で、こちらもひろりんさんの記事を参考にLaptopVideo2Go.comから改造ドライバをゲット。最新のドライバのINFファイルをいじって、GeForceFXなどの古めのカードでも適用可能にしたものです。まずは最新版の97.54。これでスリープもバッチリ。しかもインストール直後はナントAeroまで有効に!しかし喜びも束の間、再起動したらオフになってしまいました。他のバージョンでも起動時はAeroになるものの、使っているうちに「あ、無理ぽ」と断念されて勝手にオフになってしまいます。で、tubletpcbuzzの掲示板などを見ていると、96.33が最も安定してAeroが継続利用できるということで導入。ただしそのままでは画面の回転ができず、改変INFファイルをさらにいじって、RottateFlagという行の値が4(あるいは0)になっているのを0x40にしてからインストール。

 これで、フルカラー、Aero、回転、スリープと実現できました。CPUは2GHz化済みで、メモリは1GBですが、Aeroでもそこそこ使える印象です。さすがにウインドウをぐりんぐりんドラッグするともたつく感はありますが、普段は気にならないレベルでしょう。3Dフリップももっさりですが、こっちはあんまり使わなそうだしw。それよりはタイトルバーが透けてデスクトップが広く見えるのと、Alt+TABやタスクバーポイントでサムネイルが出る方がメリットとしては大きいですね。ちなみにグラフィックのスコアは2.0と2.1。

 どうせAero使えないし、Home Basicでいいかとも一瞬考えたんですが、Businessにしといてよかった!

 が、しかし!

 実用上、かなり差支える問題が1点だけ。D-Sub出力が使えませんorz。RGBケーブルをさすと認識はするものの画面は真っ暗。ミラーリングも拡張デスクトップも外部のみもNG。RC2の時からそうでしたが、正式版でもダメでした。AeroがNGな当たらしめのバージョンでもダメだし、そもそも改造INFのドライバじゃなくてもダメ。つまり、今のところ試したドライバは全滅。うーむ、時々仕事でプロジェクターにつないだりするんだけど困ったな…

VistaからTeraStation等のSambaファイルサーバーにアクセスできない時の覚書

 VistaからTeraStationへの認証が通らず悩んだんですが、2ちゃんの寺駅すれで解決。

 ユーザ名を「ユーザー名\サーバー名」と記述すれば良い模様。NTMLv2という認証方式を使うようになったみたいですね。Sambaが3.x系なら大丈夫なのか、自作サーバーの方は普通にログインできました。

とりあえず1台Vista化

 メインの仕事用デスクトップ機(ASUS Terminator2-R, Pentium4/Northwood/3.4GHz)にVista Businessを入れました。いきなり仕事用メイン機というのも無謀ですが、もともとこのマシンのOSは3世代ほどマシンやHDDを乗り継いできており、いい加減不安定だったので、どうせDSP版でクリーンインストールするならこれしかない、と思った次第です。

 事前のツールによるチェックでは問題ナサゲだったんですが大ハマリ。まずPCIバスが認識できず。これはBIOSを1006に更新することで解決できました。で、グラボはDVI使いたさにRADEON9600を別途のせてあったんですが、これが認識できない。最新版のCatalyst7.1でもダメ。コード43というエラーです。ググるとどうもDualCoreのマザーで起きてるらしく、ATI側のせいではないにしろ、抜本的な解決も見つけられない。ACPIドライバを変更してDualCoreで動かなくしたら治った、というのがあったが試してもダメ(まぁ成功してもそれじゃぁねぇ)。しかもACPIドライバが戻せなくなったりorz。

 結局、今日都内に用事があったので帰りにアキバ寄ってグラボを購入。code 43はマザーはIntel用でもAMD用でも起きてるっぽい(AMDがほとんど?)が、グラボ側はRADEONばかり(9×00系もX1x00系も)なので、とりあえずGeForceにすりゃいいかと…

 小型ベアボーンなのであんまりパワフルなのは電源容量が心配だったんですが、それでも

  • Aeroはブイブイ言わせたい
  • 将来的に30インチクラスのモニタも見越して、DualLink-DVI
  • ファンレス

という辺りで、玄人志向のGeForce7300GT搭載カードをゲット。\13,800也。Vistaのライセンスあと何本いるんだ?って時期に痛い臨時出費でしたが、これでようやくフルでWUXGAで稼動。Aeroも機能。ヤター。

■Vistaファーストインプレ

 RC2は触っていたので、ファーストってこともないですが一応。

 パッケージソフトはほとんど入れてないですが、今のところオンラインソフト系は割りと順調に動作。唯一愛用ランチャーのOrchisが初期設定でコケる。これは結構痛い。

 ただスタートメニューのプログラムショートカットをインクリメンタルサーチできるようになったのは玄人受けしそう。Winキーを短押しした状態で検索欄にキャレットが載ってるので、おもむろにアプリ名をタイプすれば絞込み完了。リターンで起動。これは良いです。しばらくランチャー無しでいってみるか?

 あと、ATOK2007が来週にもDL販売が始まるので、最初くらいはとIME2007で使ってるんですが、これは全く使えネー。変換アフォすぎ。早々に我慢できなくなってATOK2006を入れてしまう予感。

 Aeroの3D表示は今んとこカッコ良い以外にメリットは感じないですね。キーアサインがWin + Tabなんですが、指は従来のAlt + Tabの方が押しやすいし、こっちもサムネイル表示に改善されてるのでこっちで充分。

 ハイブリッドサスペンドは普通に使えてます。当たり前ですがオフにした後のHDDガリガリは長い。画面はすぐ消えるので、心配だけど放置するしかないんでしょうね。復帰は爆速。従来のスタンバイよりも速い印象。感覚的にはモニタの省電力復帰くらいの時間。

 キーボードレイアウトを入れ替えるレジストリファイルは従来のものがそのまま利用可能でした。

 あと、やっぱりClearTypeって好きになれないかも。

 DSP版を買うのに1GBのメモリを購入、(2スロットしかないので1本差し替えで)1.5GBにはしましたが、体感速度などは特に変化なし。ウインドウがふよんと出たり消えたりする分もっさり感がなくはないですが、まぁ慣れれば平気でしょう。上記のサーチ効率やサスペンド面などユーザビリティ面の向上による体感速度向上の方が大きいと思われます。

 当分、過渡期には互換性の問題が起きるのは仕方ないにしでも、OS自体はXP同様完成度の高いOSだという印象です。このまま問題がなければ月1台くらいのペースで順次アップグレードしていきたいなぁ。