M.2用のWi-Fi/Bluetoothチップでゲームコントローラーが不安定なのでUSB外付けに戻した

メインPCのマザーX570M Pro4にはSSD用の2スロットとは別にWi-FI/Bluetoothカード用のスロットが実装されています。

せっかくなのでとこちらを購入して取り付けたんですが、たぶんこの頃から時折Windowsのデバイス挿抜音が鳴りっぱなしになる現象が起きていました。USBフラッシュメモリを指したり抜いたりすると鳴るあのビボ↑、ボビ↓みたいなヤツ。

なんとなくですがある程度PCが暖まってくると鳴り始める感じ。デバイスマネージャーなどでもツリーがリロードされる、一部の枝が開いたりするので、なんとなくネットワークデバイスかなーくらいで、デバイス自体がリストから消えたり現れたりはしないので断定には至らず。

Windows11にアップグレードにしらワンチャン治るかと期待したんですがかわらず。その後、Wi-Fi6E対応のチップのものを買いつつも面倒で放置してあったんですが、先日RTX4090取付でバラした時についてに組み込みました。

が、結局それでも症状はかわらず。Wi-Fi用M.2スロット自体の問題でしょうか。

それなりにストレスを感じて時折ググったりしつつも、Bluetoothは必要だしそのままにしてたんですが、せっかくRTX4090詰んだしということでいくつかゲームを進める中で、コントローラー(DualSense Edge)がかなりの頻度で切れる(操作に反応しなくなる)現象が発生。やはり感度の問題らしく、コントローラーをケースに近づけると復帰したりします。

こりゃ全く使い物にならないぞということで、感度を疑ってM.2のカードを無効化して昔使っていたUSB Bluetoothアダプタに戻してみました。それもPCケース背面のUSBポートではなく、卓上にあるUSBハブに接続。まだ1日程度ですがまったく切断は起きず。やはりPCケース内だと電波を遮る金属パネルやノイズなどもあって感度が激落ちなんでしょうか。背面パネルからアンテナも出てますがたぶんWi-Fi用であってBluetoothの外部アンテナとしては機能してないのかな。
今回使用したのはこちら。

USB BluetoothはよくUSB3.0のノイズで干渉をうけるからUSB2.0ポートに挿すべし、などと言われますが、もはや背面ポートもハブもUBS3.0なので気にせずというかやむを得ず3.0接続ですが、今のところ問題はなさそう。

まだ経過観察中ですが内蔵Wi-Fi/Bluetoothを無効化したことでビボ↑/ボビ↓音も止んだ気がします。(止んでませんでしたorz)。まぁ取り外しはグラボを外さないとでかなり面倒なので当面このまま無効化しておくかな。たまーに有線ネットが調子悪い時やWi-Fi機器のセットアップなどにWi-Fi使うんですがまぁその時に一時的に有効化もできるし。

DualSense EdgeはUSBケーブルで有線接続する手もありますが、そこまでガチゲーマーではないし扱いやすさでワイヤレスで使いたかったので解決してひと安心です。

デスクトップのオンボードBluetoothで信号断に困っている方の参考になれば。

CPUクーラーを超天からAK500にして-17℃

先日、メインPCのグラボを空冷RTX3070から簡易水冷式のRTX4090にしました。

その時にTimeSpyでベンチとったところ、GPUは充分冷えてたんですが、CPUが91℃にもなっていることに気付きました、ケース内のファンレイアウトを変えたり、大きな熱源が増えた影響かなと思ったんですが、どうもRTX3070時点(換装直前)で既に91℃だったっぽい。記録を遡ると、2

  • Ryzen9 3900 + RTX3070: 74℃(2023.2月)
  • Ryzen9 5900X + RTX3070: 79℃(上記と同日)
  • Ryzen9 5900X + RTX3070: 91℃(2023.8月)
  • Ryzen9 5900X + RTX4090: 91℃(上記と同日)

でした。2つ目と3つ目は特に構成いじってないのに半年で10℃以上上がってるのはなんだろう?グリスの劣化?

ともあれこれはちとマズいだろうということで、RTX4090化の仕上げとしてCPUクーラーは交換しておくことにしました。

現状で箱も記録もないので定かではないですが、ロゴや姿形からして今までは

これと思われます。定番の虎徹のトップフロー版と言われるモデル。当時何故トップフローにこだわったんだったか忘れましたが、ケースに入るかどうかを気にしたのかも。

ケースがMicroATXのScythe M1。RTX4090もわざわざ全長の短い簡易水冷モデルを選んだくらいで、色々ギリギリです。

てことで今回も高さが一番の懸念事項でした。空冷能力としてはツインタワーやツインファンでエアフロー的にはサイドフローという基準で物色。あとヒートシンクも含めてブラックでまとめられてるのがカッチョいいかもと思って優先。この辺りが候補になりました。

NH-U12Aは定番中の定番。ファンの品質で名高いノクチュアです。茶色は好きではないですが、ブラックモデルならアリかなと。色々なレビューをみていて最近メキメキと頭角を現しているのがDeepCoolというブランド。ノクチュアと互角に戦える冷却性能な上にコスパも高いというシリーズです。ツインタワー(ヒートシンク)&ツインファンのAK620、ファンが1つでコンパクトさ優先の下位モデルAK500、ARGB LEDがついたAS500。AKのさらに下に400というメチャクチャ人気のコンパクト、高コスパモデルがありますが、今回は冷却性能に不安があったので500系以上で選ぶことに。

気持ち的には光るAS500に惹かれたんですが、その分高さがあって微妙だったので断念。残りは3mmくらいしか違わない誤差レベルだったので、冷却性能的にオーバースペックになりすぎないAK500に決定しました。NH-U12Aと比べると半額ですし。

■マジでギリギリだった…

かなりギリギリだったし、もとから取り回しも際どかった簡易水冷パイプもなんとか押し込めました。CPUの上に仮置きした状態ではわずかにガラスパネルが来る面よりはみ出てる気がして「やっちまったか?」と思ったくらいギリギリ。きちんとクーラーをネジ止め固定したところ、本当にギリギリでパネルが閉じられました。5mm高かったらヤバかったと思います。

ちなみにCPUグリスが見当たらず、オマケでついてきたヤツを使いましたw。よくあるプラ袋に詰められたタイプではなく、きちんとペン型のケースに入ったものが付属してました。

あと外した時、グリスがカチカチだったり粉ふいてたりと目に見えるような劣化は感じなかったです。さすがに半年ですし。

■ベンチで-17℃達成

CPUファンなのでCinebenchで比較するべきかもですが、統計データとれるしログも残せるので3DMarkのTimeSpyで比較。

前回の記事でケーブルが足りずに仮組みというかケースパネルを閉じないで測ったのと、後日パネルを閉めて測ったので少し差がありました。やはりケースを閉じたことで熱が籠もって性能が落ちたと思われます。「まぁ仕方ないか」と思ってたんですが、今回CPUクーラーをAK500にしたことで、かなりケースを開けた状態のスコアに近づきました。それでもまだちょっと負けてますが、CPU平均温度では81℃->74℃と下がってます(じゃぁなんで総合スコアで負けたんだろう?)。ケースを占めた状態でのクーラー比較ではなんと91℃->74℃なので17℃も下がってます。Cinebenchでも76℃くらいでキープしてそうな感じ。

いいんじゃないでしょうか。105Wの5900Xでも65Wの3900の頃の水準に戻った感じ。70℃台をキープできてるならまぁ空冷で戦って行けそうです。グラボが簡易水冷でもうここからCPUを水冷化するスペースはなかったのでひと安心。このコンパクトはケースで次の買い換えまでもたせられそうです。

まぁただ2月から8月の間で謎の12℃アップもあるので、構成かえなくても定期的にモニタリングしていかないとかも知れません。

(実は超天のままグリス塗り直したら良かった説…)

XREAL Air + Nebula for Macを外で使ってみた

ようやくレンズなどの周辺パーツが揃ったのでXREAL Air(以下XREAL)をマクドナルドでノマド中に使ってみました。

装着者以外、なかなか動作イメージがわかりづらいと思うので、イメージ写真を作ってみましたw。

Premiere Proで動画編集作業をしているイメージです。ちなみにWindowsなのは並行して評価中のParsecで自宅のデスクトップPCをリモート操作しているせいです。また別記事にしようと思いますが、iPhoneのテザリングでも割とサクサク使えました。

さてXREALですが、全体としてはやはりアプリNebula for Macの不安定さが厳しいです。特にSpacesなど仮想スクリーン周りとコンフリクトしやすいのか、サブディスプレイにウインドウが開いた瞬間に固まってどうにもならなくなったりしがち。Nebulaを使わないで単純なミラーリング動作にしておけば単純な外付けモニターへのミラーリングと同じで安定感はあるんですが、モニタが空間固定されず頭の位置に追従してしまい、結果として頭の揺れにともなって画面がブルブルするので微妙。

その辺りに一旦目を瞑ればなかなかいい感じです。MacBook側の液晶を最低輝度(オフ)にしておけば、周りに作業内容を見られることがないので、壁を背にした席が確保できなくても気兼ねなく仕事のファイルを開いたりできます。

直接XREALの背面に液晶モニタが光ってなければ遮光アクセサリも特になくていいかなと思いました。試したのは夜で、窓の外が見えてる状態だったので、街路灯や向かいのビルの灯りがちらほら光点として見えたり、クルマが通るとスゥーっと流れてったりはしますが、作業に集中していればそこまで気にならないかなという印象。

キーボードも打てますし、テーブルにおいたドリンクのカップなども周辺視で普通に扱うことができました。

総じてなかなかに可能性を感じるデバイスジャンルだなと思います。これからモデルチェンジのたびに視野角や解像度が上がっていけば、VRデバイスとはまた別の系統のツールとして広がっていくんじゃないでしょうか。

■用途別評価

文章作成(WordPressによる記事執筆)

余裕です。この記事もXREALで書いています。文字サイズと画面倍率のバランスは人それぞれかもですが、個人的には充分な文字の視認性と最低限の画面の広さが確保できてると思います。もちろんより大きな領域を見渡すことができればそれに越したことはないですが、現状でも今書いてる段落くらいは視野に入ってるので大きな問題はないです。

Premiere Proによる動画編集

簡単に過去のプロジェクトを開いていじってみた限り、そこそこ実用になります。後述のLightroom現像と違ってプレビューが小さいので全体を見渡せるますし、メニューやタイムラインを使う時は頭を動かせばOK。音だけヘッドホンを使ってやれば仕事の動画編集も外でできちゃいそうです。

Lightroom Classicによる写真現像

これはちょっと微妙。動画編集と違って写真のプレビューエリアをできるだけ広くとりたいので、若干の手狭さを感じます。細かいピント状態を確認したいなんて時に視点移動量が増えがち。まぁ画面レイアウトをもう少し最適化できれば対処可能かもは知れません。XREALは有機ELで発色は素晴らしいので、その意味では現像向きなので、より視野角/解像度が改善していくのを期待したい利用シーンではあります。

Webブラウジング

これもサイトの種類や目的によるかなという印象。サムネがズラっと並んで広く見渡したいような場面ではちょっと不便というか頭の動きやスクロール頼りになるので効率は悪いかも。

■まとめ

そんな感じで、用途で向き不向きはあるものの、ノマドで守秘性の高い作業をする時なんかには割と良い感じ。期待したマルチモニタ環境としてはまだ安定度が実用域にはちょっと届いてないかなという印象。Mac版のβがとれたり、Windows版が出るのが楽しみです。

P.S.

公式DiscordサーバーでMacのβアップデートやWindows版βが配布されてるぽいので試してみます。

メインWindows PCのグラボをRTX3070から4090に大幅刷新!~MSI RTX4090 Suprim Liquid X 24G

突然ですがグラボ買えました。清水の舞台からダイブしてRTX4090です。RTX3070から一気に二階級特進(?)です。理由はいくつかありまして、

  • 仕事で動画編集、エンコードの案件が定期的に発生し続けている
    • エンコード解像度はさして高くはないが、トラッキングなどの画像解析処理を多用
  • クルマ写真を撮る機会が増えた
    • LightroomやPhotoshopでAI(Adobe Sensei)機能を多用
  • Meta Quest Pro + Virtual DesktopでワイヤレスPCVRがかなり実用的に動くことがわかり、もっと活用してみたくなった
  • GTX1060でValorantを戦っている姪っ子のPCを強化してやりたかった
    • なかなか値が落ちないRTX4060や3060Tiを新品で買ってやるよりは自分の環境をアップグレードしつつならコスパも良いのではと

などでしょうか。リビングのテレビとかドローンとかを買い換えようと長いこと迷ってたんですが、期待してた新型の展示をみてあまり感動がなかったり、飛行できる場所にいく機会があまりとれなそうだったりを鑑みて、優先順位をつけたらこっちかなとなりました。

■機種選定

今がRTX3070なので、4070、4080、4090辺りが選択肢になります。まずストリーミングエンジンが2機あるということで4080以上がいいんじゃないかというのは早々に思いました。あとVRChatにハマりかかった時にVRAM容量が重要と学んでいたので、今(8GB)の3倍にもなる24GB搭載の4090はかなり魅力に感じました。レンダリング、エンコーディング、メモリとどれをとっても最上級で隙が無い。お値段もかなりしますが、4080との価格差で考えるともう誤差というか勢いのレベルかなと。

お値段は覚悟次第ですが、あと問題になるのは消費電力、サイズ、排熱です。

今の電源は1050Wで一応足りそうではありますが、今の上位RTXは12VHPWRというPCIe 5世代の新しい規格のコネクタが必要です。4090で焼損したと話題のアレです。購入時時期的に12VHPWRネイティブ端子はついていない電源でした。その場合、PCIe Gen4の端子x4つから12VHPWRの変換ケーブルがグラボに付属しているので、それを使います。電源毎買い換えることも検討しましたが、幸いGen4端子とケーブルは足りそうだったので、まずは様子見で変換で使うことに。

ケースもMicroATXだったのであまり巨大なものは入りません。入ったとしてもエアフローが確保できるか不安があります。

そんなことを考えつつ物色して見つけた瞬間に「これだ!」と思ったのがMSIから出ている簡易水冷モデルのMSI GeForce RTX4090 SUPRIM LIQUID X 24Gです。

MSI GeForce RTX 4090 SUPRIM LIQUID X 24G グラフィックスボード VD8261

MSI GeForce RTX 4090 SUPRIM LIQUID X 24G グラフィックスボード VD8261

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2ファンの簡易水冷ラジエーターがセットになっており、通常4090のグラボ本体は3スロット、4スロットが占有が当たり前なところ、本製品なら2スロットと3070と同じです。全長も短いくらい。また3ファンが多い(気がする)簡易水冷タイプの中で本品は2ファン、かわりにGPU本体側に基板冷却用のファンがついているハイブリッド冷却タイプで、双方のサイズバランスがいい感じにとれている構成です。

こちらのレビューが大変参考になりました。

これまで使っていたASUSの3070との比較がこちら。

購入した4090(上)とこれまで使っていた3070(下)

全長が短いことと占有スロットが少ないことは今回のケースでは非常に重要でした。何故なら、GPUの下に10GbEカードが刺さっており、これ以上厚くすると両立できなくなるからです。MicroATXの辛いところです。

GPUの下に10GbEカード

言い換えれば事実上、簡易水冷しか選択肢がなかったということにもなります。価格的にもそんなに大きくは違わず(元が高いのでそう感じるだけw?)、デザインも好みだったので他の簡易水冷モデルを比較もせずに注文してしまいました。国内知名度的にもMSIならまぁ大丈夫でしょうよ、と。

■組み付けとエアフロー設計(仮)

組み付け前の状態がこんな感じ。

RTX3070の状態

組み替え後はこんな感じになりました。

RTX4090 Suprim Liquid X 24G換装後(パネル開)

ケーブル&ホースマネジメント

懸念だったグラボから出ているホースの突出量でケースのパネルが閉まるか、ですが、多少ホースを押さえ付ける形にはなるものの、つぶれる手前くらいで一応閉じることができました。

ガラスパネルをはめところ

むしろ大変だったのは12VHPWRコネクタ側。短いケーブルで4股分岐していて非常に嵩張ります。thermaltakeの電源に付属するケーブルは2口分岐で2本ひいてくれば4コネクタを埋められるんですが、4090の大電流を安全に流すために二股使用は絶対にヤメロ、と添付紙にも警告してあったので、4本使います。すると8コネクタが手元に来ちゃいます(てかPCIeケーブルって逆向きでもいいのかな?)。まぁいずれにせようちのケースにはL字コネクタ必須だったので延長することにしました。結果的にマザボ背面側なかなりのケーブルぎちぎち状態です。

12VHJPWR延長ケーブルを使わない場合の引き込み量

さらにグラボ付属の変換ケーブルはコネクタの根元がギチギチでほぼ曲げられないので、むしろこちらのせいでガラスパネルが閉じられない状態。ということで、L字にする兼ゴチャつくところを背面側に押しやる目的でこちらのL字延長ケーブルを追加購入。

12VHPWRのL字コネクタで真下にケーブル出し

エアフロー

当初何も考えずラジエーターはトップ設置と考えてましたが、実際にはCPUファンと干渉して入りませんでした。MicroATXの(以下同文)。

そこで、写真右のフロントファンをトップに移設し、フロントにラジエーターをつける作戦に。もともとトップ設置が基本だからか、風の向きはプッシュで外向きになっています(バラせば逆にもできるでしょうけど)。なのでフロントに設置すると前面に排熱される形になります。さて、残りのリアx1、トップx2の12cmファンはどうしようという話です。

  • 後ろから前へ一直線に風が抜けると良さそう
  • 一番熱くなるだろうラジエーターには冷えた空気を送りたい。
    • グラボ本体には(たぶん)そんなに風が当たらなくて良い
  • CPUにもそれなりに冷えた空気を送りたい
  • 全体を正圧にしてホコリを抑えたい(=外向きファンを多め)

辺りが目標。

一旦ラジエーター組み替えには手を出さない(排気固定)で考えます。

案1.

セオリー通りに奥から手前をストレートに流すのを基本とする案。

案2.

エアフローを極力交差させない案。

一旦2案にしました。何故ならこのケースは上面と前面、底面に出すとフィルターがついてますが、背面にはついていない為、リアファンを吸気にするとホコリが貯まりやすいんじゃないかと。

両方試して比較するほどマメではないので、とりあえず不都合がない限りこれでいこうと思っています。

■ベンチ、温度

換装前後で3DMarkのTime Spyスコアを採ってみました。

スコアは倍以上に跳ね上がってますね。フレームレートも40~99くらいだったのが、160~250くらいで推移するようになりました。瞬間で300いったり。なんかグラフィックつよつよなゲームタイトルやりたくなりますね。

まだこの時点では12VHPWR延長ケーブルが届いておらずケースを閉じてない状態での計測です。温度が3070の時の80℃から58℃へと激下がりしました。消費ワットは増えたものの、プロセスルールの違いで発熱は減ったのかも?もしくはMSIご自慢の冷却システムが優秀?

ただフロントに簡易水冷ラジエーターをつけたせいか、手前側への温風の吹き出しがスゴいです。足元に下駄履かせて設置してるので、ちょうど右足の膝下がセラミックファンヒーターのような温風に晒されます。冬は楽しみだけど、とりあえず夏をどう乗り切ろう。

ケース閉じ後

ケーブルを綺麗にしてケースを閉じた状態での再ベンチ。

さすがに温度は58℃から65℃に上がり、各スコアも少し落ちました。それでも空冷の3070よりは遙かに冷えています。フロントのラジエーター直だった温風も手前にガラスパネルを装着したことで分散して感じにくくなりました。これくらいなら「ほんのり温かい風が来る」レベル。最後のガラスパネルはさすがに触るとほっかほかです。

こちらはTime Spy Extremeを実行中の温度推移。テストの切り替わりで落ち込んでるのはサーマルスロットリングではなく単に処理の合間かな?

やはりグラボはそこまで爆上がりしてなくて、むしろ90℃台が出ているCPUの冷却を改善した方がいいかもですね。なにか良いファンを探してみようかな。今サイズのトップフローだけどトレンドはサイドフロー?今回のエアフロー設計に沿った、90°直角に風が抜けるようなファンってないよなぁ。

■用途別の感想、期待、メモ(随時更新)

Photoshop

AIベースの削除ツールのレスポンスが上がりました。ナンバプレートから数字を塗りつぶして消すみたいな動作がサクサク進みます。

Lightroom

現像書き出し処理が速くなった気がする。複数枚一括処理する時、左上のプログレスバーが速い。

あと最近のアップデートで追加されたAIベースのノイズ除去も結構1枚1枚待たされがちだけど、多少速い気がする。瞬時ではないけど。

Premiere Pro

まだエンコードはしてないですが、トラッキングは期待ほど変わらなかったかな。目線の追従ボカシとかをよくするんですが、そこの処理が結構待たされるがち。プレビューしながらだと便利だけどかなり遅い。プレビュー切ってると割と速いけど途中で失敗してズレってったことに気付かないというジレンマ。プレビューした状態でもリアルタイムくらいの速さになると良かったんだけど、今んとこそこまで違わなそう。あとシークもヌルヌルになった気がしてます。

NVENCのハードウェアエンコーダーが2基になったことで、バックグラウンドでMedia Encoderでエンコしながらフロントで次の動画を編集とかしても平気だったりするのかも検証していきたいです。

TMPGEnc Video Mastering Works 7

最近すっかりなんでもPremiereでこなすようになってあんまり使ってないので保留。だいたいこれ使う時は画質優先で縮めたい時なのでx246エンコが多いし。試す機会があれば追記します。

OBS StudioなどAV1関連

40×0シリーズだとAV1のハードウェアエンコードに対応しました(AVアイではなくAVワンです)。アプリやサービス提供者側に高いライセンス料がかかるH.265の代替と期待される新コーデック。Youtubeとかによりビットレート辺りの画質を上げて配信できます。モバイル機器の再生環境が整ってきたら録画コーデックとしても有望かなと思いつつ、いまんとこ様子見。

Parsecなどのリモートデスクトップ系にも活用できると限られた帯域で高解像度、高画質の遠隔デスクトップ操作ができそうなので期待。こちらは自分の環境で整えれば済む話ですし。

Zoomなんかもこの7月に各プラットフォームでAV1対応したらしいですがユーザが任意で指定できないし何を使ってるかもわからないので、いまいち有り難みがないかも。

PCVR(主にBeat Saber)

VRChat

24GBのビデオメモリが一番活きそう。オブジェクトが多いワールドやアバターがヌルヌル動くと期待。どこを見に行けばいいかな。

■まとめ

今年トップレベルのやんちゃ買いをしてしまいましたが、しっかり多方面で活用していこうと思います。コスパの評価は難しいですが、もうこの価格帯になるとクルマやレンズと一緒で、ある程度残価値があるうちに後継モデルに買い換えていった方がお得な気がしています。今年50×0が出るかわかりませんが、60×0くらいまでひっぱれるといいなぁと。

とりあえずケースと電源はそのままで動かすことには成功しましたが、CPUファンくらいはアップグレードしてもいいかなと思います。

Windows11機のファイル共有やリモートデスクトップ接続でどうしてもパスワード認証が通らない時の覚え書き

我が家も同居人用PC以外のほとんどがWindows11になっていますが、1つ問題を抱えていました。ファイル共有機能でWindows11機にアクセスしようとするとパスワードが通らない問題。各PCは共通のMicrosoftアカウント(以下MSアカウント)でログインした状態ですが、MSアカウント(メールアドレス)、ローカルアカウント名、MSアカウントのパスワード、ローカルアカウントパスパード、パスコードなどあらゆるIDとパスワードを入れても弾かれます。MSアカウントをいれる際にいわゆるUNCという\\(PC名)\IDみたいな形式を試したり、MSアカウントの時はMicrosoftAccount\(MSアカウントのメアド)とかもダメ。これらの組み合わせも様々試しました。ググっても解説せず。

NASやMac、ポータブルSSDなどがあるのでそこまで困っておらずずっと放置してきましたが、先日リモートデスクトップ接続も同じ様につながらないことに気付きました。せっかく自宅のWANもLANも10Gbps化したので、出張中も快適に自宅PCで動画編集作業などができればと、あらためてリサーチ。

「リモートデスクトップ」を入れて検索したのが良かったのか今度はあっさり情報が見つかりました。どうも、Windows11のアカウントセットアップの過程で一度もMSアカウントのパスワードでサインインしていないと、マシン上にパスワード(を元にしたハッシュキー?)が生成されないのでダメという信じがたい仕様のようです。なるほど、真っ新なPC、スマホアプリ認証のMSアカウントでWindows11の初期セットアップをすると、スマホ側で「承認」ボタンを押し、PC側でそのままパスコードを作成できてしまうから、一度もパスワードログインしないままの状態になってしまうようです。その後そのPC自体にパスコードでログインすること自体はなんの不便もないので気付かないと。いや、それならそれで認証弾いた時にクライアント側にそれらしいエラーメッセージ出してくれよ…

詳細は参考にさせていただいた以下の2URLをご覧いただくと良いと思います。

参考リンク1

Microsoftアカウントでのリモートデスクトップ接続に苦労した話

https://qiita.com/sfjwr/items/037aabef2c5637fe0e51

参考リンク2

https://phoenixknight.jp/microsoft-account-has-a-habit/

■我が家の場合の具体的な解決手順

二段階認証の設定有無などで違うかも知れませんが、ウチではこんな感じで進めました。

  • サインアウトする
  • Windows Hello認証(指紋や顔認証)をせず待つ(顔認証の場合カメラを隠すなど)
  • 「PINを忘れた場合」が出たら選択
  • スマホの認証アプリ(ウチではMicrosoft Authenticator)に認証要求が出るので「承認」
  • PC側でパスコードを再設定