Windows11機のファイル共有やリモートデスクトップ接続でどうしてもパスワード認証が通らない時の覚え書き

我が家も同居人用PC以外のほとんどがWindows11になっていますが、1つ問題を抱えていました。ファイル共有機能でWindows11機にアクセスしようとするとパスワードが通らない問題。各PCは共通のMicrosoftアカウント(以下MSアカウント)でログインした状態ですが、MSアカウント(メールアドレス)、ローカルアカウント名、MSアカウントのパスワード、ローカルアカウントパスパード、パスコードなどあらゆるIDとパスワードを入れても弾かれます。MSアカウントをいれる際にいわゆるUNCという\\(PC名)\IDみたいな形式を試したり、MSアカウントの時はMicrosoftAccount\(MSアカウントのメアド)とかもダメ。これらの組み合わせも様々試しました。ググっても解説せず。

NASやMac、ポータブルSSDなどがあるのでそこまで困っておらずずっと放置してきましたが、先日リモートデスクトップ接続も同じ様につながらないことに気付きました。せっかく自宅のWANもLANも10Gbps化したので、出張中も快適に自宅PCで動画編集作業などができればと、あらためてリサーチ。

「リモートデスクトップ」を入れて検索したのが良かったのか今度はあっさり情報が見つかりました。どうも、Windows11のアカウントセットアップの過程で一度もMSアカウントのパスワードでサインインしていないと、マシン上にパスワード(を元にしたハッシュキー?)が生成されないのでダメという信じがたい仕様のようです。なるほど、真っ新なPC、スマホアプリ認証のMSアカウントでWindows11の初期セットアップをすると、スマホ側で「承認」ボタンを押し、PC側でそのままパスコードを作成できてしまうから、一度もパスワードログインしないままの状態になってしまうようです。その後そのPC自体にパスコードでログインすること自体はなんの不便もないので気付かないと。いや、それならそれで認証弾いた時にクライアント側にそれらしいエラーメッセージ出してくれよ…

詳細は参考にさせていただいた以下の2URLをご覧いただくと良いと思います。

参考リンク1

Microsoftアカウントでのリモートデスクトップ接続に苦労した話

https://qiita.com/sfjwr/items/037aabef2c5637fe0e51

参考リンク2

https://phoenixknight.jp/microsoft-account-has-a-habit/

■我が家の場合の具体的な解決手順

二段階認証の設定有無などで違うかも知れませんが、ウチではこんな感じで進めました。

  • サインアウトする
  • Windows Hello認証(指紋や顔認証)をせず待つ(顔認証の場合カメラを隠すなど)
  • 「PINを忘れた場合」が出たら選択
  • スマホの認証アプリ(ウチではMicrosoft Authenticator)に認証要求が出るので「承認」
  • PC側でパスコードを再設定

精密機器輸送スペックのキャリーPROTEX FPZ-09

最近、現場近くで4,5泊のホテル泊まりが増えて来ました。快適な滞在空間を構築する為、着替えやPC装備に加え、FireTV Stickや自前のWi-Fiルーター、時にはMetaQuest Proを持っていったりします。また自分は睡眠時無呼吸症候群(SAS)なのでCPAPという呼吸補助治療機器も持っていかねばなりません。結果、結構な大荷物になります。

これまではLOJELのCuboシリーズのSサイズ(3泊4日用)を使用していました(現場に持ち込む機材類は別で、あくまで宿泊荷物を入れてホテルに持ち込む用です)。

中心線のファスナーを開くことでマチが広がって厚みが増し、容量は37~42Lの二段階となっています。一般的な荷物量ならこれで充分3,4泊可能なんでしょうが、ガジェットの多い自分ではもうワンサイズがほしくなり、一般に5~7泊用とされる60Lクラスで物色することに。

■精密機器も安全に運べるPROTEX FPZ-09

速い段階で目についたのがPROTEXのFPZ-09です。(写真ではちょっと青味がかってしまいましたが)カッチョいいブラックで、ヘビーデューティーな雰囲気がたまりません。実際PROTEXというブランドはカメラ等の撮影機材や各種業務用専門機材を安全に運ぶキャリーケースの国産ブランドで、どのモデルかは不明ですが、シンゴジラやシン仮面ライダーにも登場しているそうです。その性能を一般スーツケース化したのがこのFPZシリーズということのようです。

公式製品ページ: https://www.protex-web.jp/c/suitcase/FPZ-09

公式紹介動画

普段はホテル用ですが場合によっては機材を入れて使うこともあるでしょうし、この堅牢性、防塵防滴性は魅力です。ポリカーボネートなのでそこそこ軽いです。かなり気になりましたが、お値段が7万円近くするのと、納期待ちで直近の出張に間に合わなそうということで一旦見送って、その後もヨドバシAkibaなどでソフトキャリーも含めあれこで検討しました。

■要求仕様

色々見比べて理想スペックとして上がったのは、

・60L程度

先にも書いた通り、今使っているMax42Lよりも大きくするのが目的で、60Lクラスが理想的だと感じたのでこれを目安に選定しました。

・フレーム型

参考:ファスナータイプとフレームタイプの違い

安いものは全周をグルっとファスナーで開け閉めするタイプが多いですが、地味に開け閉めが大変です。実は機材キャリーがこのタイプで、ちょっと必要なケーブルがあるなんて時にも面倒です。今回はフレーム型と呼ばれる、ラッチ式のロックを2,3箇所外したらバカっと開くタイプにしようと決めました。文字通りフレームが芯になって全体の形状保持力が高まり歪みづらいのもメリットです。

・静音ホイールであること

車と交通公共機関使用が半々くらい。電車やバスで現場に向かう際、アスファルトやコンクリート、駅構内のタイルブロックなど様々な地面/床面を移動する時に、ガラガラ音が気になります。特に自宅を出て最寄りバス停に向かう際、閑静な住宅街をけたたましい音で移動するのは憚られます(これがまたバスの時間にあわせて早足での移動になりがち)。

ということで極力タイヤが静かでまた衝撃吸収能力が高いことを条件にしました。

・ストッパー装備

これも電車等で気になるポイントです。(全方向に動ける4輪キャスタータイプは)車両の加減速やカーブにあわせて床面を滑っていってしまうと困るし危ないので、一部の製品はタイヤをロックしておくことができるようになっています。これは是非要件にしたいと常々思っていました。

■結局FPZ-09に戻って来た

家電量販店ながらスーツケースの展示在庫量も豊富なヨドバシAkibaで様々な現物を1時間くらいいじりタオして上記要件を挙げつつ選択したところ、いくつか「いいかも」というのがあったんですが、結局値段が5,6万になってしまい、だったら背伸びしてFPZ-09でいいやんけ、となりました。最大の弱点はストッパーを装備していないことでしたが、トータルのバランスを見て許容することに。

1ヶ月ほど待ちましたが今日佐川さんが届けてくれました。

まだ実際の現場に投入できてないのですが、とりあえず綺麗なうちにと写真を撮ってみました。

左ビュー。フレーム構造でバカっと開くタイプ。
右ビュー。ラッチ式ロック。ハンドルもかなりしっかりしたものがついています。

いい感じですね。フロントオープンとメインブロックが同じドアからアクセスする形だったLOGEL Cuboと違って、独立しているのでそれぞれのアクセスが容易な感じがします(フロントドアからメインにアクセスも可能)。60LクラスでフロントにノートPCなどを出し入れできるコンパートメントがあるのは以外とレアなようです。ドア面にハンドルがあると車などに寝かせて積み込む時に楽なんですが、残念ながらそれは無し。マットな質感なので傷がつきにくいまでは行かないまでも、多少傷付いても気になりづらいかなと思います。実際に傷付いたわけではなさそうですが、LOGELの方が傷付きにくそうな質感ではあります(なにか当たっても滑りそう?)。ホイールはざっと滑らせた感じでは静かそう。荷物をパンパンに入れた時に改めて評価します。ハンドルの使い勝手は至って普通かな。

内部に目を向けると、LOGELで気になっていたノートPCポケットの固定ベルトが金属ホックではなくプラ製のバックルになって、少し上めについているのがいい感じ。LOGELのもノートPC側に金属が剥き出しだったわけではないのですが、やはり固い金属パーツをノートPCの上から押しつけるような形なのはPCが凹みゃしないかと若干不安でした。本品は樹脂パーツな上に、ノートPCよりも上の部分に位置しているのでその当たりの不安はなさそう。メイン部には脱着可能な仕切り板があり、それ自体にもポケットがついています。場合によってはそこにタオルなどを詰めたらより安心かなとも。また初日にホテルにチェックインする前、最終日にチェックアウトした後には客先にも持ち込む場合がありますが、そこでちょっと荷物の出し入れをしたいとなった時に、着替えなどあまり見せたくない荷物を仕切っておくのにもヨサゲ。

中が広いだけに、垂直方向にももう少し仕切りのようなものがあると、各種ガジェットが中でガチャガチャせずに良いと思いますが、そこはない。あくまでスーツケースという感じ。先日ドリキンさんの動画で知って購入したラップで包むなどして中で機器同士が擦れて傷がつくのを防ぐようにしたいと思います。

これ、マイクロファイバーの風呂敷的なもので、表面と裏面をあわせた時だけくっつく特性があるので、中身を包んだ状態で簡単に固定ができるのが良い感じです。もうちょっと安いと数揃えられるんですが。他にもなにかしら良い仕切り、クッション材を物色してみようと思います。

■まとめ

スーツケースをワンサイズ大きくしたことで、ホテル滞在時により多くの機材を持ち込めたり、着替えを多めに入れていくことで、途中で洗濯をする手間やコストを省いたりできそうで、次の出張が楽しみです。少しお高い買い物でしたが、長く使えるでしょうし、カッコ良さで気分もアガるし、客先に持ち込んだ時に話のネタにでもなればいいなと思います。

フレッツ光クロス導入検討メモ

RTX1300を購入したので、いよいよ10Gbpsにしようか検討。工事の体験談も増えて来て、どうも光ファイバーを再利用してONUの交換だけで済むパターンもあるとわかってきたので、賃貸戸建ての我が家でもさくっとタイプ変更できるんじゃないかという希望が見えてきたのが大きいです。

てことで試算メモ。初期工事費が19,800円かかるのはOK。キャンペーン狙いで新規にするとかもせず、とにかくダウンタイムをミニマムで乗り換えられればよし。ちなみに光ファイバーを再利用するには前日に既存契約を解約しておく必要があるらしいという記事を見ました。1,2日既存通信が使えないかもしれないですが、まぁRTX1300のWAN側にSH-52Aを有線接続してドコモの5GデータプラスSIM(30GB/月)がつながるようにしておけばOKかな?ただ月間で普段使いでそれなりに消費していることを考えると厳しいかもしれない。ので、

  1. クラウンが納車されるのを待って車内Wi-Fiを契約し、データプラスSIMの使用を抑える
  2. サブカーのプリウスにのせてる使い放題の車載ルーターを活用する
  3. iPadに入れてたまに使うだけのpovo2.0契約eSIMをSIMに変更してL01に入れ、1日使い放題トッピングをつける

辺りを検討かな。どうせ工事に何ヶ月も待たされるのなんてザラなのでその時に考えよう。

■ランニングコスト試算

ウチはかなりマニアックな契約形態だと思います。プロバイダに縛られたくないけど、スマホ主回線はドコモなので、

ドコモ光の1ギガ単独タイプ(2年契約)5,500円/月
5Gギガホとのセット割-1,100円/月
オープンサーキットのv6Direct/固定IP1 5,170円/月
合計9,570円/月
現在(1Gbps)月額料金

という現況になります。

これが10Gbpsになると、

ドコモ光の10ギガ単独タイプ(定期契約あり)5,940円/月
5Gギガホとのセット割-1,100円/月
オープンサーキットのv6Direct-X/固定IP16,600円/月
合計11,440円/月
10Gbps化後月額料金

となり、差額が1,870円/月!年間で22,440円!

微妙ですねー。出して出せない額じゃないけどコスパがいいかといえばビミョー?スピード測定サイトで数倍出たとしても普段のアップ/ダウンがそのまま数倍になるわけではなく、相手方のサーバー次第なことも大きい。でもまぁ最近は動画編集の仕事とかもちょいちょいあって、1GBくらいの動画を数本まとめてダウンロードする時なんか、ちょっと待たされたり。あれが速くなるかなぁ。あとゲームも数十GBになったりしてますが、これはまぁ何ヶ月かに1回程度だしなぁ。pingはそう変わらないぽいので、オンゲーとかでなにかが数倍速くなるということもなし。

うーん、浪漫としては試したい気満々だけど同居人を説得するにや弱い。やるなら差額自分持ちかなw。まずは光ファイバーが引き込まれている仕事部屋の片付けからか…

メインWindows機、Ryzen9 3900→5900X換装

少し前に買ってあったRyzen9 5900Xを仕事用メインWindows機にインストールしました。元々は同じRyzen9の3900でした。同じ12コア24スレッドですが、世代がZen2からZen3になり、3.1GHzから3.7GHzにクロックアップし、TDPは65Wから105Wに増加しています。

もともとそこまで不足を感じていたわけではないですが、7×00世代が出たことで実売価格が下がったこと、今のマザーのチップセット(X570)で使えるCPUはZen3世代までということで、延命としてコスパの良い時に換装しておこうという狙いです。また3900を姪の3300X(4C8T@3.8GHz)のPCにスライドしてやれば無駄もないかなと。

また最近の用途としてはPremiere Proで編集した動画をTMPGEnc Movie Plug-in AVC for Premiere Proでエンコードすることが多いです。やはりGPUエンコードよりもx264のソフトウェアエンコードの方がサイズが縮むので、納品データの最終出力はTMPGEncでやりたい。同プラグインならPremiere Proの出力画面から直接x264出力が使えるので重宝しています。これのためにCPU性能を上げる価値があるかなと思ったとも言えます。

(ちなみにグラボのRTX3070も同じ様に40×0世代に乗り換えて3070をお下がりであげようと考えてるんですが、こっちはなかなか値段が下がらないですね…)

■RyzenのCPU換装は戦々恐々

Ryzenの換装は3つのリスクというか関門があると思います。これがあるので万全のリサーチと体制で臨もうとして放置期間ができてしまったという向きも。

・BIOS問題

マザー購入当時はZen3の5×00系CPUは出る直前だったのでBIOS未対応でした。古いままのBIOSでCPUを交換してしまうと当然ながら認識できません。もともと思い立った時にBIOS更新する派だったのでZen3対応BIOSにはなっていましたが、念のため最新の3.90に更新しておきました。

BIOSの更新画面で「fTPMは無効化することを推奨するよ」みたいな警告が出たのでいったんキャンセルして無効にしたんですが、うっかり再起動をせずにそのままメニュー移動して更新してしまいました。更新後にみたら有効のままになっており、(ノ∀`)アチャーとなりましたが、一応問題なく動いている様です。

BIOS更新後、fTPM設定をいじった影響かわかりませんが、Windowsのパスコードがリセットされており、ログイン時にMicrosoftアカウントの認証が必要でした。

・スッポン問題

スッポンとはCPUクーラーを外す時に意図せずCPUごとソケットから外れて持ち上がってしまい、落下などでピンが折れてしまう現象です。ピンがCPU側にあるRyzenで特に起きやすいと言われています。今回は、事前に下記ベンチをとって温め、CPUグリスを柔らかくしておいたのと、クーラーを持ち上げる前に左右にスライドして固着を緩めたおかげで無事回避することができました。

最近ではCPUとクーラーの間にはさむような形でCPUの持ち上がりを防止するブラケットなどもあるようです。

ProArtist IFE2 AM4専用CPU抜け止め予防ブラケット

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・TPM問題

TPMはWindows11で必須化されたハードウェアセキュリティデバイスです。Ryzenの場合はCPU内にfTPMという形で内蔵されているため、CPUを交換することがそのままセキュリティデバイスを交換することになり、例えばBitLockerでストレージを暗号化していた場合、CPU交換で読み出せなくなり結果としてWindowsがブートしなくなります。

このPCは少し前にWindows11をクリーンインストールした時に、BitLockerを有効化してなかったので大丈夫だろうということで敢行。でも不安で二回くらいチェックしました。

2回くらい自動でブートしてドキドキしましたが無事ログイン画面に到達。BIOS更新後と同じく認証情報がリセットされ、MSアカウントで再認証を求められました。ライセンス認証はパスしました。

■ベンチマーク

CPUグリスの温めにとった3D MARKベンチを折角なので晒しておきます。今回はCPU換装なので3D BENCHは向かないかもですが、クラウドでログを取っておけるので重宝しています。

GPUも含めた性能を測るTIME SPYで、過去の履歴と比較。

TIME SPY比較

一番右が3900で採ったベストの記録。たぶん組んだ直後くらいにメモリOCなども実験しつつ採ったものでWindows10だと思います。真ん中が今回の換装直前に採ったWindows11のもの。OSバージョンの違いなのかメモリクロックが微妙に違うせいなのか不明。X570M Pro4はメモリ設定がいつのまにかデフォルトに戻る現象があって(ブートに失敗してフェイルセーフが働いている?)、最近は面倒で放置しています。で、左が5900X換装後。さすがに換装直前よりは多少CPU値が上がってますが、誤差のレベルですかね。Windows10時代に採った3900のスコアに負けてる…

続いてCPUメインのベンチで比較。

換装前(Ryzen9 3900)
換装後(Ryzen9 5900X)

コア/スレッド数は同じなので、1~Maxまで直接比較ができます。3割くらいアップしてるかな?

TPUが増加したことで、同じCPUファンで冷却が追いつくか心配でしたが、Monitoringグラフを見る限りベンチ中にスロットリングらしきことは起きて無さそう。追々動画エンコードもなどをしてみて経過観察してみようと思います。

Dual Sense EdgeをPCで使う(発売日時点)

【純正品】DualSense Edge ワイヤレスコントローラー(CFI-ZCP1J)

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PS5用純正高級コントローラーDual Sense Edge(以下DSE)が発売になりました。大手通販の初回予約戦に負けてしまい何ヶ月かヤキモキしていましたが、結局どこにも予約はできず、発売日当日にノジマに行ったら買えました。ノジマは一定日数モバイル会員だった人にしか売らないという買い占め対策を実施しており、それが功を奏したのかも知れません。ありがたや。

うちは年末年始から同居人がCOOPシューターをやりたいといい出して久々にThe Division 2にハマってまして、しかもPS5だと1台しかないので二人ともPCでプレイしています。このDual Sense Edgeも当面はPCで使いたいなと思っています。

■現状PCで使うには制限アリ

すでにあちこちで報告されていますが、現状PCで使うには制約があります。

まずコントローラーボタンカスタマイズツールのReWASDでは「未サポートのデバイス」となってしまいリマップが一切できません。

これに関しては(SONYがへんなブロックをしてない限り)時間が解決するのではないかと楽観視していますが、発売日(本稿執筆)時点ではどうしようもありません。DSEはXboxのエリコン2同様に3スロットのカスタマイズ情報をコントローラー内に保存することができますが、これが現状PS5からしか書き込めないのですが、API仕様が公開されているのか、reWASDが独自解析するのかわかりませんが、対応を待ちたいと思います。

この状態でSteamではなくUBIストアで買ったThe Division 2ではまったく認識されずボタン1つ反応しませんでした。

こういう時はSteamのエミュレート機能を使うしかありません。SteamライブラリにSteam外で購入したゲームタイトルを登録し、Steamをランチャーとして経由すれば無事使うことができました。

つまり、

  1. PS5にUSBケーブルでつないでペアリング
  2. PS5の設定アプリでカスタマイズ(ボタンアサイン、スティック感度設定等)
  3. PS5をスリープさせケーブルを外す
  4. SHAREボタンとPSボタンを同時に押してペアリングモードに入る
  5. WindowsのBluetoothデバイス追加画面でペアリング
  6. Steamのランチャーからゲームを起動

みたいな流れになります。PS5を持ってないと詰むというのはまぁ仕方ないですが、設定1つ変える度にペアリングをし直さないといけないのがかなり面倒です。PS5とDualSenseはUSBでつなぐだけでBluetoothのペアリング情報も上書きしてしまうのが裏目に出ています。PS5単体で使うなら親切な機能なんですが、この状況だと裏目に出てしまっています。

・背面ボタンに好きな動作をアサインできない

仮にINZONEブランドでPCゲーミングにも力を入れる姿勢を見せているSONYが純正の設定ユーティリティを出してくれたとしても、もしかするとPS5上の設定と同等、つまりボタンの入れ替えしかできないかも知れません。言い換えると特定キーやマウス操作などをアサインすることはできないかも知れません。そこはやはりreWASD等が対応してくれるのを期待するしかないのかも。例えばPC版のThe Division/2ではコントローラーにはアサインされないけどキーボードならできる、という機能がたくさんあります。例えば武器選択は△ボタンによるサイクリックですが、キーボードならダイレクトに3つの武器スロットを選択できます。装備画面もメインメニューを経由せずとも一発で開けるキーがあります。こういう動作をコントローラーにアサインできるのがreWASDの長所です。是非DSEへの対応を期待したいところです。

もしくはINZONEチームが空気を読んでPC用ツールではキーボードなどもアサイン可能にしてくれたりしたらPCゲーマーにとっても神コントローラーとなるかも知れません。

2024.8.28追記:

値上げを控えた本日、ついにPC向けユーティリティの「PlayStation Accessories」がリリースされました。これでWindowsからカスタム設定を作ったりファームウェアアップデートができるようになりました。

上記のReWASDはかなり前から対応してくれておりそっちを使ってましたが、基本的なボタンのアサインだけなら追加費用不要で済むようになったと言えます。とはいえキーボードやマウス操作を割り当てたりと自由度は依然ReWASDの方が高いと思うので、既に購入してしまった自分はそっちを引き続き使うかも。ファームウェア更新ができるようになったのは嬉しいですね。

■ハード初期評価

ということで、現状

  • Steam経由でタイトルを起動しなければならない
  • ボタンアサインをPS5からしかカスタマイズできない
    • 元からコントローラーにあるボタン同士でしかリマップできない

という制約がありますが、一応ゲームはプレイできたのでハードの使い心地など。

外観はボタンとパッドがブラックアウトされていてスタイリッシュになった印象。

重さがDual Sense比で50gほど増えていますが、個人的にはさほど気になりませんでした。ゲームに没頭してれば気にならないレベルかと。

開封前にボタンの押し心地も違うという動画レビューを見ましたが、自分はわかりませんでした。強いて言えば表面のツルツル度合いが微妙に違う気もしましたが、目を閉じて触ったらわからないレベルだと思います。

3つのプロファイルを切り替えるFnボタンがスティック下部に追加されていますが普段は特に邪魔になることはなさそう。左右それぞれあるのに同機能なのはちょっともったいない気もします。このFnを押しながら△で標準プロファイル、×、〇、□ならそれぞれにアサインしたプロファイルに切り替わるという感じです。PS5なら画面上にも切り替わったことをトースト表示してくれますが、当然PCではなにも出ません。

L2/R2のデプス制限は、アナログ動作が不要なThe Division 2のようなタイトルでは重宝します。よりクイックにトリガなどの動作ができるようになった気がします。これはソフトウェア関係なく物理スイッチでの切り替えなので、PCでも制約無しに利用可能です(これとは別にソフトウェアで感度設定もできます)。

目玉である背面パドルですがエリコン2のようなレバー型(?)に加え、半円状のボタンが付属しています。コントローラーを握った中指で操作する場合はこの半円パドルがしっくり来る気がします。現状、標準ボタンの複製しかできないので、L2/R2(構えと射撃)をアサインしてみてますが、せっかくなら”本来コントローラーでできない操作”に使いたいと思うので環境が整うまでは温存かなと思っています。

L/Rスティックの感度調整もいちいちPS5とペアリングし直さないと調整できないのであまり深く追求ができていませんが、Lスティック(エイム)は少し感度を落として精密エイムがしやすくしてみています。またスティックは長短2種類のバリエーションが付属しており、3タイプから選べるわけですが、現状はLをロング、Rをショートにしています。先端形状がドーム型で標準Dual Senseのように外周に起伏がないのが一長一短な感じ。通常は使いやすいですが、長時間使ったりポテチ食べたりwすると滑りやすくなってくる気がします。個人的にはロングで外周突起ありバージョンが欲しかったなという気がします。いずれサードパーティ品が出てくるかもと期待しておきます。

原則として外に持ち出すことはないのでキャリングケースはやや無駄。外箱と一緒にしまっておこうかなと思います。レバーやパドルなど交換する可能性のあるパーツだけ小袋に入れて手元に置いておく感じかなと。3万円という価格の何割がこのケースにかけられているかわかりませんが、エリコン2のように別売モデルもあったら良かったかもと思わなくはありません。

■まとめ

品薄で初回ロットを半ば諦めていたDual Sense Edgeをどうにか発売日に入手できました。

PCで使うにはまだ環境が整っていないためPS5を使ってカスタマイズする必要がありますが、Steamを通せば一応コントローラーとしては使用可能でした。reWASDなどが対応してくれるまでは真価は封印という感じです。

コントローラーとしての使用感はオリジナルのDual Senseと大きくは変わらず追加要素の分だけ若干重くなるのみという感じです。アマチュアの自分からするとこの重さも致命的な差ではないかなと。

これからPC環境が整ったり、The Division 2に飽きて積んであるBIO HAZARD 8のDLCをプレイする時にはカスタマイズ機能がより快適なプレイを実現してくれることを楽しみにしておきます。