仕事マシンの買い換えと環境移行でハマった話(BIOS->UEFI)

久しぶりに帰省したらデスクトップマシンが起動しなくなってました。いやしばらくは動いてたけどいきなり電源が入らなくなり、家族に聞いたら少し前からそうだ、と。最近は帰省頻度も減ってるけど、家族が使ってるしってことでどうにかしないと。

まず古いマザーが転がっていたので電源をつないでみたところLEDが点いたのでどうやら電源ではなさげ。とするとマザーかなぁ。Phenom II x6なのでAM2+だっけ?もはや互換マザーは手に入らないだろう。トランクルームで眠ってる旧録画機もAM2+のGA-MA770-DS3だけど、どうもx6なPhenomIIには対応してなさげ。CPUとマザーとメモリを総取っ替えとなると嵩むなぁ、、、と思いつつ最寄りのショップにいったところ、iiyamaの雅という完成品PCのデザインに一目惚れ(ケースのレビューはこちら)。Haswell RefleshなCore i7-4790のモデルが2万円引きになっていたので衝動買い。これを自宅のSandyBridge世代のメイン機とすげ替えて、実家にはどれかしらのお古を下げることにしました。正確には ID8i MN7250-i7-GXR479G751T8Gというモデル。型番の示す通り、

  • Core i7-4790 (3.6GHz/TB時4GHz)
  • Intel H97チップセット
  • GeForce GTX750/1GB
  • HDD 1TB (WD Blue)
  • DDR3 8GB (8GBx1)
  • DVDスーパーマルチ
  • 500W 80Plus Silver電源

って感じ。これに現行メイン機からSSD、HDD、BD-ROM、BD-REドライブを載せ替えれば充分強化になりそう。付属してるWindows8.1ライセンスがもったいないけど、個別にパーツを選定して買い揃える手間と、そしてないよりケースのデザインに惚れたから仕方なし。たぶんそんなに割高感はないかなと。

■ハード周り

せっかくのカッコイイケースだけども、ワークスペースの関係で床置き続行。フロントUSBポート/メモリカードリーダーがやや使いづらい。光学ドライブベイもスイッチが隠されてるけど、押す場所がわかっていれば問題なさげ。2ベイあるので、DVDの並行読みという運用スタイルを変えずに済むのも○。パワースイッチも押しやすい。

鎧戸の隙間から床面を照らすLEDはそんなに必要性を感じないけど、夜に部屋を消灯したあともまだエンコしてるなー、とかわかるのはいいかも。専用ソフトとUSBケーブルで色が変更できるっぽいのでそのうち試して見ます。

■1日つぶれた移行作業

クリーンインストール状態からの環境再構築は苦手なので、今まで同様ストレージの載せ替えでサクっと移行するぜ、とか思ってたのに思わぬ罠が。今まで使ってたSandyBridge世代のマザーGIGABYTE GA-H67MA-UD2H-B3 (rev1.1)は当時UEFI化が注目されてた時に、数少ないBIOS搭載モデルで、やはり当時もストレージ載せ替えで移行したかったという理由で選んだもの。つまり、今まで引っ張ってきたBIOSブート環境をついにUEFI化しなければならないということに。そんなことすっかり忘れてて普通につないでブートできずに焦る。これでついに環境をゼロから作り直さないといけないのかと、、、だったらSSDモデル買えば良かった、、ていうかHDD 1TBについてたライセンスでSSDに再インストールするにもシリアルキーがついてる気配がないけどどうすんだこれ???などなど。

しかしUEFIが主流になって数年、ちゃんと移行手段が確立されていました!(当時からあったかも…)

要件としては、

  1. Windows 7/8の64bit版であること
  2. BitLockerがオフになっていること
  3. インストールDVDや回復USBメモリなど修復セットアップができるブートメディアがあること
  4. ブートパーティション(Cドライブの手前にあるシステム用パーティション。隠してあることも)が200MBあること

など。結論から書くと成功したんですが、3(100MBしかなかった)と4はHDD組み替え前のWindowsが起動する状態でやっておくべきことで、結局組み戻したりで無駄に時間かかりました。

3.はオンラインDLでWindows8にアップデートしてるのでインストールDVDは正規品がなく、-Rも見付からず。回復USBメモリはWindows8.1があればすぐに作成できるものの、既にSSDを組み替えた後。悪あがきで他のWindows8.1機を探し、まずはArrow Tab WiFiでやってみたものの起動できず。次に、Mac上にあるVMWare上の仮想マシンで作成。成功。

またブートパーティションのサイズ拡大は、当初組み替え後の新マシン上でUSBブートできるGpartdを使おうとしたんですが、念のため練習として前に使っていたSSDに対して行ったところ起動しなくなったので、結局安全をとって、組み戻してから手順記事にもあるEaseus Partition Masterを使用。まぁ、練習に使った古いSSDは元々起動しなくなっていたっぽいと過去記事をみて気付いた。別にGpartdでもいけたかも。ただ128GB SSDをGpartdで変換して40分程度かったのに対し、256GBのSSDにEaseusかけた場合は20分程度だったので、やはり作業前に元マシン上でEaseus使う方が楽かも。

ともあれ結局SSDの組み戻しも発生したりして予想外に手間と時間を組みました。いちどブートに成功すると、あとは新ハードウェアの設定は勝手に旗画面のグルグル中にやってくれてログオン後はほぼ問題無く旧環境が動いています。グラボが同じGeForceで最近更新したばっかだったのも良かったかも。今までのCドライブ移行の中では一番綺麗にいった気がします。Windows8移行はリフレッシュ周りも整備されてるので、この辺りの扱いが上手くなってるのかも?

その他のTipsをメモしておくと、

記事中に「gptgen.exeを実行した後、すぐにBSOD(ブルースクリーン)になるけど大丈夫よ」とあるけどなりませんでした。しばらく様子見ても何もおきないので手動でシャットダウン。σ(^^)はこの段階で新PCに組み替えて、回復USBメモリでコマンドラインからdiskpart叩く部分はそちらで実施。作成したブートパーティション予定地のレターをsにするついでに、本来のCドライブパーティションがCになっていなかったので、そっちもassignしなおしました。

 

ともあれ、これで新仕事マシンは完成。さて余った部品で実家用PCとできれば売却用にそこそこなのが1台組めるといいなぁ。

freeeでe-Tax確定申告をしてみたメモ

長年使い慣れた「やよいの青色申告」(以下やよい)からクラウド会計ソフトfreeeに乗り換えて確定申告してみました。年額9,800円なので、「やよい」を毎年バージョンアップするのと変わらない負担ですが、

  • クラウドベースなのでMacでもブラウザから利用できる
  • 銀行やクレジット明細の取り込みが充実している
  • iOS/Androidアプリからも一部の操作ができる
  • 請求書発行も一元化できる(やよいは別ソフトで結局使い切れずにいた)

などメリットも多そうだったので。

なお、データ保存が一ヶ月の無料プランもあるので、単年度の確定申告だけを集中的にやるだけならそっちでもいけるかもですが、まぁ毎年インポートだの初期設定だのあれこれするくらいなら面倒だから払っちまえ、という感覚で仕様期間も活用せずいきなり課金しちゃいましたw。最近はOfficeもPhotoshopもみんな課金モデルになってて、サブスクリプション製品/サービスへの心理的抵抗が低くなってるかも。dアニメだのdマガジンだのちまちま契約しているものも含めると総額がどんだけいってるんだか…

あと導入を決めた同時期に弥生もクラウドサービスをほぼ同額で発表しましたが、

  • スキャナで一括で取り込んだレシートを画面上で仕分けできる
  • freeeの方が一日の長で、解説本や資料が充実してそう

などがあり、あまり悩まずfreeeに決めました。特に1番目は、レシートの山とキーボードの行ったり来たりがなくなり、まとめて電子化した後は、スタバでノマドりつつ仕分け作業ができることに魅力を感じました。課金から時を置かずiOSアプリでもこれができるようになり、寝転がって仕分け、ということまで実現しました(ただし後述しますがまだ使い勝手が不十分でした)。

■素晴らしい点

σ(^^)が年に1回まとめて確定申告する流れは、

  1. 請求書発行記録(Excel)から売掛金の入力
  2. 各社からの支払い調書を確定申告様式に入力
  3. 銀行の取引ログをインポート(やよいではMoneyLookを使用)
  4. クレジットカード明細の内容を全て転記
  5. 現金取引のレシートを入力
  6. 生命保険などの控除データを入力
  7. e-Taxで提出

という流れ。2で源泉徴収されてる総額が確定し、あとはいかに支出を多く打ち込んで多くの額を還付として取り返すか、という感じでモチベーションを維持します。大変なのは4と5ですね。その辺りをfreeeではどんな感じでできるか紹介してみます。

・銀行、クレジット明細読み込みから半自動仕分け(3,4)

国内主要銀行、クレジットカード、電子マネーのWebサービスからスクレイピングで履歴を取り込むことが可能になっています。やよいでもMoneyLookという外部サービスを使って銀行口座に関してはできてたんですが、自分で度々ソフトを起動して取り込みをしなければなりませんでした。これの間が空きすぎると全てのデータが取り込めず空白部分ができたりして、結局通帳記入をしにいったり、郵送されてたログハガキを発掘したりと色々手間が発生していました。MoneyLook for 弥生ではない主サービスの方ではクレカにも対応しててcsvに書き出してやよいにインポートとか目論んでた時期がありましたが、こちらも三ヶ月毎に取得しておかないとデータが欠けたりして、利用を諦めました。基本的に確定申告シーズン以外に作業が発生するのは自分には無理だとw。

で、freeeではクラウドサービスなので定期的に勝手に取り込んでおいてくれます。たぶんここに年額コース契約する最大のメリットがある気がします。3月の確定申告シーズン以外も着々と準備を進めておいてくれる安心感があります。ただし銀行のログイン画面に「パスワード定期変更のお願い」みたいなイレギュラーなお知らせが出ていると取り込みエラーになってメールが届きます。手動でログインしてお知らせを全部消してやらないと取り込みが実行されないわけです。この辺りは勝手スクレイピングではなくちゃんと銀行と連携してAPI的なもので取り込める仕組みができるといいんでしょうけどね。

取り込んだデータについては、やよい同様半自動で仕分けが行われます。振り込み先/元や備考を見て仕分け方法を教えてやると、以降同じパターンの取引については勝手に仕分けしてくれるようになります。ただやよいよりちょっぴりバカかなとも思いました。クレジットカードも対応してデータの多様性が増えたせいかも知れないですが。例えばETCカードのログは課金された料金所名がバラバラなせいか、なかなか学習が進まず、「仕入れ」とか「交際費」とかメチャクチャな推測が行われるおで、逐一修正が必要でした。「学習」チェックをつけると次からは同じパターンは自動でやってくれるはずですが一向に賢くなってくれず。「次から」というのが「次に取り込んだ時から」っぽいのですがとにかくややウンザリしました。「指定口座(カード)でETCってついてたら交通費」くらいの知能がまだないっぽいです。少なくとも「次回取り込み分から」「料金所名も含めまたったく同一の内容であれば」学習が反映されると期待したいです。あるいはクラウドという集合知でその賢さが加速することにも期待したい。一方で、Amazonからの請求は図書費になってるとか、それなりの推測能力も感じました。まぁ、Amazonだと本に限らず消耗品もあったりするので、結局は人力で仕分ける必要があるんですけど。

ともあれ、ほとんど苦もなく一年分の銀行口座取引とクレジットカード履歴が取り込めたことは感心しました。数時間は短縮できたはずです。

ちなみに、やよいの方もクラウドバージョンではそこら辺が新サービスになって改善されてるっぽいので、σ(^^)の過去経験とだけ付き合わせるのはフェアではないと思います。やよいに未練がある人はそちらについてもリサーチしてみると良いと思います。

・スキャナで丸ごと読み込み->ブラウザ、アプリで仕分け(5)

ここが真骨頂。まぁスゴいのはfreeeというかScanSnap iX500なのかも。サイズがバラバラなレシートの山をまずはJPEGとしてがしがしスキャンします。さすがに細長いものとA5やA4など大きいものは別にしたり、裏表や向きを揃えたりはしましたが、長さとかはバラバラでも綺麗に傾き補正して取り込んでくれます。たまに横長レシートが混じっていてもほぼ判別して回転処理しておいてくれます。自炊用に買ったiX500ですが思わぬところで大活躍してくれました。

次にそれをfreeeのファイルボックスというところにアップロードします。アップロードボタンをクリックしてファイル選択ダイアログを出すと一度に1つのファイルしか選択できずウゲッと思いますが、実はFinderで全選択してまとめてブラウザにドラッグ&ドロップしてやると一括アップロードできます。これもうちょっとPRしないと気付かない人多いんじゃないでしょうかね。

アップロードしてしばらく放っておくと全てOCRがかけられ、金額、日付が自動で認識され記入されます。正解率は8割といったとこでしょうか。フォーマットが千差万別なことを考えればなかなか立派な精度だと思います。ただ日付が上手く読み取れなかった時に、取り込み日の日付をかわりに入れてくれるのだけは大きなお世話です。即刻やめてほしいです。うっかりそのまま仕分けしてしまうと、年度をまたいでしまい前年の確定申告に利用されないことになるはず。読み取れないなら空欄にしといてくれる方がいいですね。あるい「レシートは発生した日に取り込む几帳面さんには親切なんだ!」というならせめて、文字色を変えておくなりして認識失敗してることをPRしておいてもらいたいものです。これはサポートに提案しておきました。

日付と金額が正確にOCRできていれば、後は勘定科目を指定して「登録」するだけです。残念ながらこちらは自動推測はしてくれません。ポップアップメニューから選択するか、消耗品はSHOUMOUとか任意のアルファベットのキーボードショートカットを定義しておけるのでキーボードでSHとか打てばマッチしてくれます。この辺りはやよいなどと同じですね。

ブラウザ版では「すべて」「未登録」「経費申請中」「登録済み」の4つのフィルタータブがありますが、「未登録」タブで表示した時だけ、各レシート画像の脇に入力欄が表示されます。これに気付かず、「すべて」タブからレシートをクリックして個別画面に遷移していくとかなり遷移数が多くて非効率なので注意してください。能率が段違いです。アップした画像の解像度が高すぎたか、ページ遷移も結構遅いので。また「未登録」タブで作業する場合、登録終わるとそのレシートは消えて、残りのレシートが全てズレてくれます。表現としてはオシャレなんですが、こちらの記憶とズレが出て混乱したり、マウスで選択する瞬間にズレて違うのを選んでしまったりして微妙にフラストレーション。「未登録」タブから登録済みが消えるのは正しいんですが、実用性でいえば、場所はちょいちょい動かさないで欲しいものです。登録済みレシートはグレーアウトするなどして、リロードするまではそこに居続けてくれる方が個人的には嬉しい。(サポートには未提案)。

・チャットサポート

最近流行のチャットサポートがついていて、Facebookのメッセージみたいにブラウザ画面の片隅にポップアップするウインドウでテキストチャットでサポートが受けられます。今回は2回お世話になりましたが、2回とも満足のいく案内を受けることができました。ちなみに、「上記のファイルボックスで、各レシートの取引対象口座がデフォルトで銀行口座になってしまっていたのを、すべて現金にする方法はないか?」という質問と、後述のe-Tax向けエクスポートに関する質問です。繁忙期であろう3月上旬でも、電話やメールで待たされることもなく、スムーズに教えてもらえて非常に有り難かったです。

ただ、Mac+Safariだと、チャット欄が勝手に閉じてしまう現象が出て、別ウインドウに開いて利用する必要がありました。そのうち治るといいな、、、っていうかこれも報告しとこ。

■ハマったポイント

まがりなりにも10年以上確定申告をしていた基礎知識もあってか、全体に始めて使うサービスにしてはスムーズに申告完了までもっていけました。それでも困ってサポートのお世話になった点が、e-Taxソフトに組み込む為の.xtx形式ファイルのダウンロードについて。やよいの場合、確定申告書B、青色申告決算書、収入の内訳書などが単一のファイルになっており、e-Taxソフトにインポート(組み込み)すると、確定申告書Bのファイルにその他の添付書類が内蔵されているような見えになり、それに署名して送信する形でした。一方、freeeでは、確定申告書Bと青色申告決算書それぞれxtxファイルがダウンロードできるのですが、それをe-Taxソフト上でどうこねくりまわしてもひとつにまとめられない。しかも収入の内訳書も見当たらない。

で、サポートにチャットで尋ねたところ、「そういうものだから2つのファイルを別々に取り込んで別々に署名して別々に送信すればOK」と言われました。収入の内訳については元々確定申告書Bの第二票にある欄に書ききれない時だけ添付書類として作成されるとのこと。やよいの場合は欄に収まる件数でも生成されてたってことみたいでした。e-Taxソフト上では年度でひとまとまりになってた方が管理はしやすい気がしますが、まぁそういうことなら納得するしかないですかね。

もう1点、青色申告決算書の方が署名しようにも「XML構造チェックエラーです。」「空の内容は、次の内容モデルとして妥当ではない: ‘(tel1?,tel2?,tel3)’」というヒドいエラーメッセージでしたが、どうも電話番号関係だろうということで、e-Taxソフト上で青色申告決算書を開いたところ、電話番号が自宅欄のみで事業所について空だったので、同じ番号を転記したところ無事署名できるようになりました。個人事業主の方はご注意を。freee側の事業所設定では「電話番号1」「電話番号2」という欄しかないですが、これに同じ番号を入れとけば良かったのかな?

あと、freeeまったく関係ないですが、昨年の夏に引っ越しをして、今回あらためて区役所で公的個人認証サービスの電子証明書を住基カードにインストールしてきたんですが、最初そのまま署名して送信したらエラーになって帰って来ました。証明書がかわった場合、e-Taxソフト上で「利用者情報登録」->「電子証明書登録・更新」から手続きが必要でした。

■iOSアプリの不満点

最後にiOSアプリについて。銀行/クレカ履歴の仕分けや、スキャン(ないし端末のカメラで撮ってアップ)したレシートの登録までスマフォでできるとか胸アツですが、残念ながらまだその出来は実用レベルには一歩足りない感じでした(ちなみにAndroid版では本記事執筆時点ではレシートの仕分けには未対応)。

進行/クレカ履歴の自動仕分けにすいては、推測されたものを採用して登録する(右スワイプ)か却下する(左へスワイプ)かの二択のみ。手動で内容を修正するのはPCからってことみたいです。まぁ、推測精度があがってくれば良い話だし、定期的に同期される明細を、電車移動中などの隙間時間に一部だけでも仕分けておけるのは有り難いでしょう。

問題はレシートの方。PCだと「すべて」「未登録」など4つのタブがあると書きましたが、iOS版では「すべて」のみです。そこから任意のレシートをタップして拡大画面に遷移。さらにもう1ステップ遷移してやっと詳細入力画面になります。ここではちゃんとOCR結果をみたり編集して仕分けを完了させることができるのですが、いちいち3つの画面を経由しないとならないのが非常に煩雑。さらにヒドいことに、「すべて」画面に戻るとスクロール位置が戻ってしまい、登録済みのものをとばして未登録のものが出てくるまで毎回大量にスクロールさせなければなりません。これはiOSのテーブルビューを使ったアプリでありがちな、遷移後にメモリが不足して親画面が破棄され、戻った時に再描画されることによる現象でしょう。某大な数の画像が貼られているのだから無理もありません。ただ、だからこそ、いちいち一覧画面に戻らずとも、ブラウザ版のように次の(未登録)レシートに直接遷移させてくれよと、、、百歩譲っても未登録レシートだけが一覧される画面を作ってくれよと。(サポート提案済み)

結局このク○仕様のせいで最終的にはPCでブラウザからレシート仕分けを完遂しました。来年にはアプリが改善されるといいなぁ。

 

不満点も書きましたがトータルでは非常に満足しています。今年は試行錯誤の部分もありましたが、今後は自動化や改良も進みこの毎年度末の苦行がかなり楽になりそうな予感がビンビンします。サポート体制も好感触なので、上記のような改善要望も積極的に投げていけば採り入れてもらえそうな雰囲気も。メインマシンであるMacからほぼ全ての作業が完結できるのもいいですね(ただしe-TaxソフトはあいかわらずMac対応がヘタレで、現時点でもYosemite非対応ですが)。

はじめて次年度の確定申告がちょっぴり楽しみに思えて来たかも。今年度は請求書の発行もfreeeに移行してみたいと思います。

Microsoft Universal Mobile Keyboard 開封フォトレポート

本日発売のMicrosoft製スマートフォン&タブレット向けモバイルキーボード Universal Mobile Keyboardが届いたので開封し、手持ちガジェットを置いてみた写真をざっとアップしておきます。

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↑化粧箱。

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↑本体外観。ラバーっぽい質感。ほこりっぽいところで使うと結構吸い付きます。充電は一般的なmicroUSB。サイズ感は古参のガジェット好きにはDOS時代のMOBILE GEARっぽい、といえばわかってもらえますかね(笑)。あれを薄くした感じ。

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↑キーボード。JIS配列ですが、後述のようにiOSではASCII配列として認識されるので、白丸でASCII配列時の記号が印刷されています。キータッチは良好。Mac系のペタっとしつつもたわみなどはないしっかりしたタッチです。キーピッチはやや狭いですが、アルファベット部分は問題なし。数字列が細くなっているので、やや狙いを定める感じではあります。Fn+カーソルでPageUp/DownやHome/Endになる模様。

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↑端末を保持するレール部分。手前側が2段になっており傾き具合を選べます。

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↑iPhone6を載せてみたところ。シェルカバーをつけたまま余裕。残念ながらiOS8でもASCII配列キーボードとしてしか使えない模様。ELECOMのように内部で無理矢理記号類をJIS配置で置き換えて送り出す機能が欲しかったですね。Universalを名乗り、OS別切換スイッチまであるのに、看板に偽りありの残念さです。個人的にはこれでiOS端末で使う線は消えました。まぁどっちかっていうと悪いのはAppleなのでiOS9辺りで対応してくれればいいんですが。

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docomoのSH-04F。常時携帯ガジェットとしてはiPhone6より高解像度なのでこの組み合わせをメインにしようかと思いつつ、でもXperia Z3 Tablet Compactかなー。Android 4.4ならOS側の設定をいじればちゃんとJIS配列として使えます。少し古いOSでもGoogle Playから106/109配列ドライバをインストールすればいけるらしいですが手持ちデバイスがないので試していません。

入力モードの切換が、Google日本語入力だと効かず、ATOKだとALT+スペースでOKでした。最近はスワイプの反応がよくてGoogle日本語入力メインなのでちと残念。どこか設定があるのかなぁ。

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↑iPad Air 1世代目。横幅ピッタリ。安定性も充分かな。しかし上述の仕様で使うことはなさげ。

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↑iPad mini Retina。純正Smart Coverごとでも載ります。しかし上述の仕様で(ry

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Windows8.1タブレットのArrows Tab Wi-Fi QH55/m。他の端末と比べると厚みがありますがなんとか載りました。普通にタイプする分にはグラついたりもしなさそう。UT仕事で手書きタブレットとして持っていく時、たいてい作業用にもう一台ノートPCを別にもってくんですが、これがあれば1台でまかなえるかな?まぁATOMだけってのはちと不安があるけど。

さすがにキーボードとしての動作はまったく問題なし。全/半キーがないので普段それで切り替えてる人には微妙かもですが。Windows8.1 with Bingの登場で格安Windowsタブレットがゾクゾク登場してる中で、これは強力な選択肢になると思います。

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現状本命のXperia Z3 Tablet Compact。あまりに薄すぎてかなりシビア。最初この段ボールの上でのせた時は倒れちゃってダメでした。しかし、予約時にみたEngadgetのレビューでは確かに載ってたよなぁ、ってことで平らな床の上で再挑戦したらかろうじて立てることができました。膝の上とかの不安定な場所だと完全アウト。保険としてZ3tcを立てるミニスタンドがあった方が無難かも。

フットプリントは一番近いので2枚重ねて持ち歩くとしっくり来ます。

 

マニュアルは多言語化されている一方、個々の言語単位の説明は最低限です。

キータッチがいいだけにiOSでJIS配列にならないのが惜しすぎます。逆にELECOM式にハード側で対応してしまった場合、将来iOSが普通にJISキーボード認識した時に不整合がおきるでしょうし、やっぱりこれはAppleがどうにかすべき問題なんでしょうけど…

AVアンプも新調。全部入りでコスパ最強 Pioneer VSA-1124

先日レコーダーをAX1000からBXT970に買い換えて困ったこととして、HDMI出力が2つから1つに減ったことがあります。映像信号と音声信号を別々のHDMIポートから出すと音質が良いという理屈でAX1000などのSONY上位機種にはHDMIポートが2つついてるのですが、個人的にはもう少しベタな理由で、AVアンプSONY TA-DA3200ESが3Dパススルーに非対応だというのがあります。プレーヤーとTV/プロジェクターが3Dに対応していても、途中に入るAVアンプがそれを通さないとプレーヤーが3D対応出力機器がいると認識してくれず3Dモードにならないんですね。結果として、音声は光や同軸のSPDI/Fを経由するか、AX1000のようにHDMIを2つもって、メインのHDMIセレクターポートで映像を直接プロジェクターに送りつつ、音声を別HDMIポートでAVアンプに、ということをするハメになります。3200ESはSONYの一定の自信の証であるESを付与されたモデルですが、さすがに10年近く前のものなので、Blu-rayのロスレス圧縮コーデック(DOLBY TrueHDやdtsHD MasterAudio)にも非対応。5.1chまではプレーヤー側で復号してLinearPCM 5.1chとして再生はできるんですが、まぁさすがに今時のに買い換えるかと。購入価格としては半分近い(4.5万弱で購入。3200ESが当時の記事によると8万強)し、アンプとしての格はひょっとしたら落ちるかも知れないですが、まぁそこまで音質を聞き分けられる耳でもないし、むしろ最新機能を堪能したい気持ちの方が強まり。

VSA-1124が持つ最新機能の例。

  • AirPlay(音楽用)
  • DLNAクライアント(音楽用)
  • FLACなどハイレゾを含む最新の音楽コーデックに対応
  • DOLBY TrueHDやdtsHD MasterAudioなどのロスレスBlu-rayコーデックに対応
  • スマフォアプリからのコントロール

など。最近ぼちぼちFLACやWAVのハイレゾ楽曲を買うようになり、それをリビングで流したいなとも思って据置型ネットワークプレーヤーを物色するも結局いいものは数万以上、安くても3万程度はする。だったらいっそAVアンプを買い換えた方が色々幸せになれるだろうと。HDMI出力も2系統あるのでテレビとプロジェクターに出し分けるのにHDMIセレクターが不要になります。HDMI入力も7系統も!同レンジのSONY STR-DN1050と迷ったんですが、HDMIポートの数が1つだけ多いのとスマフォ関係の充実度で決定しました。今はまだ使う機会がないですが4Kパススルーやアプコン、HDMI2.0など最新規格にも対応しているので、長く使えそうです(Atmosには対応してないけど…)。

■ハード周り

3200ESと比べると大きさはほぼ同じですが結構軽い。アンプについて軽いというのはあまり良いことではないのかも知れないですが、取り回しは楽でした。電源ケーブルはゴン太(ぶと)だった3200ESに比べるとまぁ普通。細いってわけでもないけど。あと少し短くてリプレースしたらギリギリに。サービスコンセントが無くなったのでいくつかの機器の電源配線を再考しなければならなかったり。

今回文字通りAVセンターとして、すべてのHDMIセレクター機器をこれ経由につなぎ直したので、例えばプロジェクター/アンプを使わずに、レコーダー->TVだけで録画番組を視聴したい時にどうなんだろう、途中経路であるAVアンプの電源入れないとダメ?と思ったんですが、ちゃんとスタンバイスルーという機能がありました。最後に使った機器もしくは指定のHDMI端子固定で、アンプの電源が切れている時も信号をTVにスルーしてくれます(まぁスタンバイ電力は食ってるんだろうけど)。これで今まで通りのカジュアル視聴も問題無し。まぁそれ以外のHDMI機器に切り替えたい時に一瞬アンプを立ち上げる必要がありますが…

ネットワークは有線、IPv4オンリーですが、リモコンで状態確認ボタンを押すと本体ディスプレイにIPアドレスを表示してくれるので、ブラウザからそこにアクセスするとGUI設定画面が出ます。つなぎたい機器の数を指定してやると配線の手順まで教えてくれます。正直そこまでは必要なかったですが、入力端子毎の表示名称などはフォームから設定できて楽チンでした。普段使い用のスマフォアプリはBonjourで見つけてくれるんですが、まぁ一応固定IPアドレス振っておきました。

大きな2つのツマミは右がボリューム、左が入力セレクタです。入力セレクタは別にツマミである必要ないし、むしろ無段階なのでやりづらい部分もあるんですが、まぁデザイン上の対称性が大事だったんですかね…。

前面にiPhone/iPod用のUSB端子と、HDMI入力があるのがナイス。ただMHL対応のHDMIポートはなぜか背面。MHLなんてスマフォ用なんだから一時接続中心で前面ポートでいいじゃん、と思うんですが。むしろドックとかつないで常時挿しっぱなしにする人なら背面の方がいいんですかねぇ。前面はビデオカメラとか?

またBluetoothは残念ながら非対応で別売りアダプタが必要。SONYだとNFCペアリング込みで標準装備なので、Androidメインな人はそっちのがいいかもですね。まぁACアンプで音楽聴こうって人がBluetoothなんか使うか?って話もありますが。

視聴位置にマイクを設置して自動でアライメント調整を行う機能ですが、一秒程度で終わるSONYと違って、こちらはじっくり数分かけてやってました。同社のCyverNaviでやるアレと同じ感じですね。途中SW音量が大きすぎると言われ、真ん中だったのを2/3に落としたりもしました。個人宅だと面倒以前にきっちり左右同条件でスピーカーを配置できないことが多いので、こうした自動補正は有り難いですね。

■音質

音質は上々にして充分です。今は設置の関係でサラウンドバックスピーカーを省略して5.1ch配置ですが、3200ESよりも方位感のつながりが自然は印象。背後で個々のスピーカーが独立して鳴ってるなー、って感じではなく定位がぼやける感じ。ぼやけると書くとネガティブっぽいですが映画視聴体験としては誉めてます。仮想11chスピーカー機能とやらのおかげですかね。センター音声、というか台詞がタイトルによっては聞きづらいものもあるんですが、Dialog Enhancementもあるし、最悪スピーカーレベルやイコライザもスマフォアプリから操作できるので
、視聴中に設定画面を重ねて表示して調整する必要がないのがナイス。また夜間にダイナミックレンジを下げつつ台詞の明瞭度を保つナイトモード系の機能としては「ALC(オートレベルコントロール)forマルチ」というのがあるっぽいです。まだこれは試してませんが。3200ESのナイトモードはあまり台詞が聞きやすくなかったので期待したいところ。

音楽用にEXTENDED STEREOというリスニングモードがあって部屋のどこにいてどっちを向いててもステレオ感が楽しめるというもの。BGM用にいい感じです。

■スマフォアプリ iControlAV5

かなり色々な調整項目があって便利なんですが、正直デザイン凝りすぎてて使いやすくはないです。余計なアニメーションとかいらないからもっとサクサク使わせてくれよ、と。

あと電源とボリュームくらいはどの画面に遷移してもすぐ操作できるようにしてほしいですね。

 

ともあれ、4.5万円でHDMI出力2系統あって、ネットワーク周りが充実していてコストパフォーマンスは高いと思います。色々不安なニュースが多いパイオニアさんですが、実力は信頼できるものなので頑張って欲しいと思いました(カーナビもね!)。

欲を言えばDLNAでの再生対象として音楽だけじゃなく動画(mp4)も対応しててくれればなぁ。BXT970もそこは期待外れだったので、、、

GUIはアレだがリモコンは意欲的! Panasonic DMR-BXT970

2012年に購入したSONYのBDZ-AX1000、当時のフラッグシップだけあって画質には満足していたんですが、さすがに機能的に見劣りがしてきたのと、全録環境をまとめたいなど欲求が盛り上がって来て、家電レコはHDD交換も効かないし、動いてるうちに買い換えた方が得策かと自分を納得させ、買い換えを断行しました。今はAnime LockerとAX1000でDR録画しつつ、REGZA Z7で見て消し番組とすぐ見る番組を録りつつタイムシフトマシンで主要チャンネルを夜間のみ録っていました。さらに言えば同居人もタイムシフトマシンのREGZAサーバーをもっていて、かなり低画質で全チャンネル録画。さすがに無駄やろと、、、

選んだ機種はPanasonicのDMR-BXT970。Panaは全録のことを「チャンネル録画」と呼んでいて、現時点ではチャンネル数とHDD容量の違いでBXT970とBXT870の二機種。当初、AX1000をDR録画に残しつつ全録機をリプレースするつもりでBXT870を睨んでいたんですが、置き場所やらなんやら考えてるうちに、上位機種をメイン機として使おうということに。

AX1000にはCREAS Proという高画質化機能とHDMI出力が二系統あるのがポイントで、チューナー数2、HDD 1TB。外付けは非対応。画質が落ちることを論外なのと、HDMIが2系統ないと我が家のAVアンプ3200ESが3Dパススルー非対応なので、プロジェクターで3D BDを再生できない(もしくは音声を光で我慢)。これがAX1000を残したい理由だったんですが、BXT970のアニメモードに賭けてみて、次に3DでみたいBD作品が出るのをきっかけにAVアンプも買い換えたれ、ってことで。発売が去年の春ということで、価格は11万強でゲット。

■BXT970/870の特徴というか期待ポイント

  1. アニメモード(原画解像度変換
  2. DLNAクライアント
  3. 音声認識やジャイロリモコンによる新機軸UI
  4. 外出先視聴、持ち出し
  5. 全録のカバー範囲拡大

辺り。

1は結構前のモデルから搭載されてる機能ですが、例えば720p製作のアニメを再生するとき、手動でそう指定してやることで、TV局のビミョーなアプコンを一旦取り消してより高品位に1080iにして出力する機能。(だがREGZA Z7にも同様の機能ついてた…

2はレコーダーとしては珍しい。Panaではこれも結構以前のモデルから対応してるみたいですが。ANIME LOCKERなど他の録画機で録ったものも最新の画質補正機能を通じて再生できるってのがいいなと。(だが後述の欠点で意味なかった…

3は新しもの好き、音声認識好きとしては見過ごせない。

4はもはや今時のモデルでは当然の機能。ANIME LOCKERの自動MP4変換を使ってiPhoneでコピーすりゃいいんですが、まぁ組み込み機でそれなりの画質でエンコしてくれるなら見て消し用としてはいいかなと。こっちのが安定するし省電力そう。(だが後述の欠点で意味なかった…

5はREGZAでも使ってますが、DR録画しかできないので2TB HDDつけてあってもあまり長くは録れてない。バックアップとしては物足りないなと。BXT970ではチャンネル録画用に3TB、しかもAVC録画できるので劇的に録画可能日数が伸びると期待。またBSチャンネルが指定できるのもナイス。足りなければ増設もできる。とりあえずデフォルトの5倍画質で全局一週間程度に指定。BS11を録ろうとも思ったけど、とりあえずNHK BS1を指定。たまに後で面白いのやってたと知ることがあるので。BS11のアニメは必要なのは通常録画してるし。

■買ってわかった残念ポイント

・持ち出し再生時、外部モニタ、Bluetoothなどの出力制限が…

持ち出した番組って移動中に消化することが前提だと思うんですが、外部モニタはもとよりBluetooth出力すら制限がかかってて、車のみならず電車での視聴にも制約が課せられることに。これ使いたい人はアナログのコード付きイヤホンしか選択肢がないってこと?それなナイんじゃないのPanaさん…。好きでやってるワケでもないんだろうけど、カタログでもっと大きく書いておいて欲しかった。

結果、ANIME LOCKERのMP4エンコを止められるかもと思ったけど、そちらは継続するしかなさそう。どのみち放送番組の持ち出し画質はVGA止まりみたいだし。

・DLNAで生TSが再生できない…

これも大きな誤算。そういえば以前買ってすぐに手放したPanasonicの高級BDプレーヤーDMP-BDT900もダメだったことをAX1000の記事を読んで思い出す。あくまで同社のレコーダーが出すフォーマットしか対応しません、ってことなんですかね。tsどころかmp4もダメで、我が家ではほとんど使い道がない状態。

これらのカタログでは気付きづらい仕様のおかげで、機能面ではかなり期待外れな結果に。これからPanasonic機を買われる方はご注意下さい。特に後者は2012年のプレーヤーから引きずる仕様なので根が深そう。

・BD再生やHuluなどのネット機能を使うと録画に制限が…

Huluにも対応してるんですが、どうもこれらのネット機能を起動すると、チャンネル録画(全録)の実行に齟齬を来すらしく、毎回警告画面が出ます。一定のチャンネルの録画が中断されるっぽいのです。たぶん通常録画スロットまでチャンネル録画に指定した時のものだしく、具体的に録れないと出る番組名はいつも空な謎メッセージなんですが、これもしHulu起動時には問題なくても、そのまま何時間も見続けたらいつか録りたかった番組に影響するかも、と思うと恐くて使えないです。

 

全体的に「カタログに騙された」感が強いです。「機能がある」という意味ではウソは書いてないんですが実効的な制約が多すぎて実用にらない、みたいな。

■画質評価

もはや期待できるのは容量、画質、使い勝手のみ。

まずは最近見返してる洋SFドラマの「STARGATE ATLANTIS」のDVD。アップの人物なんかはDVDとは信じがたい解像度感が出てると思います。ただ背景とか小さめの人物とかOP中のテロップなんかは「DVDだなぁ」とガッカリすることも多い。AX1000の方が全体的に違和感なくHD感が出てた気がします。Panaは上手く行くところとそうでないところの落差が激しい感じ。そのうち気にしなくなれば違和感も消えるかもですが。4K対応クラスの実力はウチではまだ発揮できないしなぁ。

あと最初リンギングノイズが目立ってどうしようもなかったんですが、REGZA側の補正を切ったら気にならなくなりました。レコーダーとモニタの二重補正には要注意ですね。

アニメは地/BSデジタル放送番組を47インチのREGZAで見る分にはあまり違いを感じないです。何本かの劇場アニメBDソフトをプロジェクターで見るとイイカンジの発色&クッキリを見せてくれました。とりあえずAX1000から画質が落ちた印象はないです。一安心。原画解像度変換が効いてるかどうかはよくわからないw。というかGUIが邪魔すぎて視聴中に開いていじる気があんまし起きない…

■ユーザビリティ

これも少しコンテンツが溜まってこないと評価は難しいですが、とりあえずメインメニューのボタン配置をカスタマイズできる点はナイス。一方でEPGや録画番組一覧画面はやはり「らくらくホン」的というか無駄に文字がデカくて情報量が少なめ。レスポンスは劇的に改善されてるのは救いですが、例えば録画一覧で予約して録ったものとオススメ自動録画が混在してリストされる点とかはイライラします。後者のみのタブはあるのに前者のみがない。個人的にはオススメで録るのはあくまで「その他」であってみるものがないヒマな時にのぞく程度。通常は予約して録ったものだけのリストが欲しいです。リストについてるチャンネル情報もch番号表示でどこのものかわからない。せめてチャンネルロゴは併記してほしい。BS/CSとか数字みてもわかりゃしない。EPGも放送波切換が煩雑(物理ボタンはフタの中…)。文字サイズ(同時表示ch数)は増減できるものの、なんだかしらの理由で見辛い。また「最新録画一覧」から見終わったコンテンツは消して欲しいですね。見終わったけど消さずに保存、というコンテンツが「最新録画一覧」に居続けると日々の消化タイムの検索性が落ちて仕方ない。もう少し録画->視聴->保存->書き出しみたいな番組のライフサイクルの観点でUI設計を根本からやり直して欲しいです。

サブメニューの操作ガイドがしつこいのも相変わらず。サブメニューボタンを押すと最初はガイド、もういちどおしてやっとサブメニュー。抜ける時もガイドが残るのでもう一度「戻る」を押さないとならないとか相変わらずの趣旨不明な煩雑ルールです。

どうもDVDのレジュームが効かないっぽい点も減点。毎回スタジオや配給会社のアイキャッチを延々見るところから始めないとならず、続き物をちょこちょこみるのにウンザリ。

この辺りは現行のPanasonic機の共通仕様だろうと思いますが、かなり残念。30点てとこです。

が、BXT970/870には音声認識マイクとジャイロを搭載した新機軸な操作UIの為の特徴的なリモコンがあります。ウワサではそのお陰で1,2ヶ月で電池切れになるらしいですが、はたしてそれだけの価値があるのか!?

まず音声認識の精度は上々です。Xbox Oneのようにテレビ上のアレイマイクではなく手元のリモコン上でしかもしゃべる間だけ押しているトリガボタンもあるので、無駄なノイズを拾わないで済むのでしょう。またクラウドで認識してるようで、GoogleやAppleのものと遜色ない精度で番組名を認識します。ただ音声コマンド体系はいまいちこなれてないかな。例えば番組名を指定して呼び出す時はその番組名をまず話、正常に認識された後、それを録画一覧、チャンネル録画一覧、番組表、家中のどこから探すかを再度話さなければなりません。1コマンドで再生までもっていこうとすると、「昨日のワールドビジネスサテライトをチャンネル録画一覧から再生」と一息で言わなければなりません。もしくは、「ワールドビジネスサテライト」といった後でどこから探すか聞き返されるので「チャンネル録画一覧」と追加指示するか。これかかなり面倒な上に、いつもパッとコマンドが思い浮かびません。直観的ではないんですね。録画一覧とチャンネル録画(=全録)一覧くらい横串で探してくれよと。また番組表から探すのは予約したい時なので、例えばEPG開いてる時とか予約フローにいる時だけに絞れば、2コマンド目不要にできるんじゃないかと。なんでもモーダレス認識にすればいいってもんじゃないだろうと。音声UIってな使っててカッコよくないとダメなんですよ。毎回同じコマンドをバカみたいに繰り返す作業ゲーみたいになってちゃ誰も使わない。でもまぁ膨大なコンテンツから目的の番組に到達する手段としてはなかなか悪くないアプローチかなと。機械オンチ集団の実家勢に使わせてみたいです。

ジャイロはWiiのAボタンに近い位置にあるボタンを押しながら画面を押すとカーソルが現れ、画面の四辺に各種コマンドが出現し、それをさしてボタンを放すことで選択します。REGZAで便利だった「今すぐニュース」に近い機能がコレにもあるんですが、これが二階層目というかページをめくらないといけないところにあってやや不満。というかこれは必須なのでホーム画面にボタン置きたいくらいなんだけど、どうもここからしか辿れない??音声コマンドに比べると「電池無駄に食わせてまで欲しいものじゃないかなぁ」というのが第一印象。

全体に良くも悪くもPanasonicらしい、というか、デバイス系の優秀な人材がいる一方で、グラフィックデザインやUI設計などソフト面は過去の負の遺産を引きずりまくりで改善が見られないなぁと。レスポンスが良いのが唯一の救いで、煩雑ながら諦観の境地で人間バッチ操作すればついてきてはくれます。

■スマフォ連携周り

スマフォからの視聴は、

  1. DLNA
  2. 宅外ストリーミング
  3. 持ち出し

があります。どちらもiOS/Android対応。1はまぁ普通に前からできます。DTCP-IP対応のDLNAクライアントが使えます。また内部的にDLNAかどうか不明ですが、Panasonic Media Access(以下PMA)という純正アプリでの視聴もできます。同一ネットワーク(宅内)の場合2Mbpsと6Mbps、宅外の場合は400kbps、1.5Mbps、3.5Mbps(最新機種の650Kbpsがないみたいです)。宅内の場合、間隔的にはDLNAの方が安定している気がします。ちなみに親機が1,300Mbps世代のAirMac Extremeで、BXT970内蔵の無線LAN機能で5GHzでつないでいます。PMAで6Mbpsだとたまに音が跳んだり絵が止まったり。特にAndroidの方が微妙。そしてPMAは前述のように外部モニタ、Bluetoothなどが著作権保護の為使えず。本体画面でアナログイヤホンで見るくらいしかできず使い勝手はかなり悪いです。個人的にはほぼ役立たずです。Bluetoothにだって著作権保護対応のプロトコルはあるはずなのに…

また上述の通り、持ち出しについては放送画質はVGA止まりなのでそもそもあまり価値を感じないです。ビデオカメラなどから取り込んだ動画はHD画質に設定できるので、性能的な問題ではなく著作権絡みの制約なんでしょうね。うんざりですな。素早く持ち出すには予め内部で持ち出し用ファイルの作成が必要ですが無駄なので全部オフにしました。

利用するとしたらお風呂から防水タブレットでDLNA再生するのと、どうしても必要になった時だけ宅外ストリーミングって感じですかね。

ちなみに、PMAの宅外ストリーミングはアプリの紐付けが必要、しかも定期的に更新が必須みたいなので、例えばある番組を録り逃した知り合いにインターネット経由で見せてあげる、みたいな使い方もNGです。

■理想の全録システムについて考える

Panasonicに限った話ではないですが、「全録機を使っているのになぜか録画のバッティングが起きたり、容量がすぐなくなったりする」という感覚は、使ってみると誰もが持つんじゃないかと思います。これは現行の全録の仕組みが結構原始的というか融通の利かないやり方になっているっぽいことに由来します。基本的に、通常録画と違って番組毎に区切ってファイル管理されているのではなく、一日通してのストリームとして、下手するとチャンネルもまとめてマルチストリーム的な扱いになってるっぽいのです。例えば、チャンネル録画は対象チャンネルや時間の設定をいじると、一旦全ての録画が削除されます。いままでの録画を保持しつつ途中でチャンネルを足したり減らしたりすらできないのです。またある番組を長期的に残しておこうとした場合、ダビング扱いになって実ファイルコピー程度かそれ以上の時間がかかります(これはREGZAでも同じでした)。最初から残す目的の番組は通常録画として予約をしておくことになり、録画時のチューナーもHDDも独立に消費してしまうのです。

できないのにはなにか理由があるのかも知れないですが、「基本的に全録して、残したい番組を後からでいいのでダビングしておく」みたいな仕組みにならないんですかね。そうすれば同じ番組録るのに複数チューナーを消費するみたいなことしなくて済むんじゃないでしょうか。さらにいうと、残さなくてもいいけど毎週見て消ししている番組みたいなのに関しては、全録データへのブックマークとしての一覧画面を作りたいです。今は全録部分へのアクセスは番組表や検索からが基本です。そうでなくて、毎週基本的にその週内に見て消すことにしてるなら、その呼び出しだけサクっとできれば良くて、チューナーやストレージを別個に消費まではしなくていい。もし全録ストレージから押し出されそうな段になってもまだ視聴済みフラグがつかないようならその時にダビングしたり警告してくれたりすると親切でしょうけど。今の仕様で手動でできてることを自動バッチでやるだけなので、ストレージの帯域的には問題なさげな気がするんですがどうなんでしょ?

本当はストリームではなくてちゃんとEPGに沿った番組単位のファイルで記録ができるんなら、UNIXのハードリンクみたいな参照数ベースの管理ができて理想なんですけどね。全録で録画すると参照カウント+1をつける。一定期間が過ぎたものは1減らす。通常録画で指定した番組にもやはり+1する。削除したら-1。全録からみて残したいと思ったものにも手動で+1できる。そうして参照カウントが0になったらストレージから抹消する、みたいな。これなら(本体内の)ダビングにかかる時間もゼロです。番組ファイル単位ではなくHDDのブロックレベルでならストリーム記録のままでもできたりしないですかね。