TimeMachine環境の移植/統合

同居人のMacBookがようやく納品され、我が家のMacが5台になったんですが、同居人が買って使ってたTime Capsule 2TBモデルが手狭になってきました。我が家は他にもMac mini ServerとSynologyのDS1511+がTime Machineサーバーとして利用可能で、色々紆余曲折であちこちに分散してバックアップしていました。Windows Home Serverと違ってTime Machineは別マシン間の重複ファイルはハードリンクで容量削減とかはしてくれないので、まぁ分散しててもいいのですが、ともあれ容量が足りないと。そこでこの機に整理をしようと思い立ちました。

で、OSX ServerのTime Machineサーバーが各マシンのバックアップ状況を一覧できたりして便利なので、当初その内蔵2.5インチHDD 500GBを2TBに換装しようと画策。しかし調べてみるとMac miniは上下2台のうち下側の1台(OSが入っている。ウチではSSDに換装済み)は比較的簡単に換装できるものの、上側はマザーボードや電源ユニットを引き出したりほぼ完全にバラさないと無理そげ。それに最大2TBではどのみち足りないということで断念。

DS1511+には3TBx5のRAID5構成で10TBの容量があるのでまだ余裕はあるのですが、バックアップとしてRAID5を使うのは容量単価的に無駄だなってことで却下。

そして更にリサーチすると、Time Capsuleは割と簡単に換装できるみたい。システム領域はフラッシュメモリにあるらしく、ディスク交換後、AirMacユーティリティでディスクを初期化すればよさげ。分解も今の縦長の形状になってからは割と簡単ぽい。ってことで、純正の最大容量である3TBを越える4TB化にして使うことに。ディスクはWDのGreenかRedか悩んだ末、Greenをチョイス。バックアップなので最悪トンでも履歴を失うだけだし、Redが謳うようなRAIDの振動対策も基本必要ないだろうし、ということで。

■大失敗のTime Capsule換装

しかし結果からいうと失敗でした。

失敗1:WDでは形状があわずSeagateにするべきだった

買って帰った後でこちらのページをみて知ったんですが、HDDの下にはめるおそらく制震用ゴムパーツが、純正のSeagateドライブにピッタリに作られており、WDだとはまらないと…

SeagateにもNAS用ラインナップがあって悩んだんですが、数千円割高だったんですよね。

失敗2:そしてまさかのインターフェイス破損orz

仕方ないので、最悪ゴムパーツを加工するか無しで組み付けてやろうと分解作業に着手。しかし、SATAの基板側のプラスチックの固定具の仕組みがわからず無理して基板から端子ごとむしりとる形になってしまいました。完全に修復不能。上記リンク先でいうとステップの3のとこです。「水平に、手前に引っ張れば取れます。上に引っ張るのではではありませんので注意。」と書いてあるので、マイナスドライバーで水平に水平にと引きはがすようにしたのですが、正確には、「まず黒いプラカバーを上に動かして外した後で、」がつきます。プラカバーが爪で基板にひっかかっているので、これを持ち上げて外さないとコネクタははずれません。これからチャレンジするかたはお気を付けください。

SATAインターフェイスを失いHDDを認識できなくなったTime Capsuleはそれでも起動し、ディスクエラーは出るもののWi-Fiルーターとしては普通に動いてくれました。つまりAirMac Extreme相当としては普通に使えてしまいます(オレンジランプが点滅しっぱなしですがw)。不幸中の幸いということで、彼にはAMEとしての余生を過ごしてもらうことになりました。修理が1万円くらいなら出してもいいんですが、むしろその間、部屋間のWi-Fi幹線が使えなくなるのが致命的なので。

■最後の手段、Synology NAS

すでに3.5inchの4TB HDDを買ってしまったので、これを使う手を考えるしかありません。Mac miniかSynologyに外付けするしか。邪魔だし消費電力的にも不利なのでできれば避けたかったですが…

で、ウチのMac miniとDS1511+はどちらもUSB3.0非対応世代。前者にThunderbolt、後者にeSATAという選択肢があり、外付けケースが圧倒的に安い後者に。Logitecのもので3,000円強で買えました。

■既存バックアップデータの移行

既存の各Macのバックアップデータ(.sparsebundle)は、

  1. DS1511+のRAIDボリューム
  2. OSX ServerのHDD
  3. Time Capsuleから取りだしたHDD

に分散していました。それぞれ、(マシン名).sparsebundleというファイル形式です。結論からいうと単純コピーで行けました(いけてるっぽい)。

1に関してはWeb UIであるDisk Station Managerにログインし、ファイルマネージャーで内蔵から外付け領域にコピー。2はOSX Server上でDS1511+の外付けボリュームをマウントし、ドラッグコピー。3は普通にHFS+Jフォーマットらしく、USB外付けケースで同じくOSXにマウントしてDS1511+にコピー。そして各Mac側でTime Machine設定を書き換え。直後は「最古のバックアップ」「最新のバックアップ」ともに「なし」と表示されますが、一度バックアップをすると最古に去年の日付が出たし、バックアップされたサイズもフルサイズではなく数百MBくらいだったので、ちゃんと統合できたっぽいです。

 

Time Capsuleを壊してしまったことは痛手でいまだに立ち直れてないですが、ともあれ新しいバックアップ環境ができて無事5台ともバックアップが再開できたので一安心です。

ようやくAppleWatchゲット ファーストインプレ

AppleWatch届きました。MacBookを使うのに金属パーツがカチカチとパームレストに当たらないのがいいなと思い、ステンレスケースモデルで少しお高いのですがレザーループのブライトブルーを予約。しかしビックカメラ有楽町で4月10日の予約受付開始初日16:01に一番に並んで試着後に予約したにもかかわらず、まさかのレザーループ全体の出荷遅延。結局5月10日の一ヶ月遅れの日、たまたまヨドバシ横浜でステンレスのスポーツバンド白と単品のレザーループブライトブルーが在庫あってゲット。スポーツバンドの分の数千円が高くつきましたが、まぁ実際運動用にはそういうバンドがあってもいいかなと思ったし。ビックカメラは前金でキャンセル不可ということでしたが、電話であっさりキャンセル了承されました。その後で実際に店頭に出向く必要はありましたが。

■レザーループベルト

たぶんこれまでの腕時計の歴史には無かったタイプのベルトで、、マグネットでほぼ無段階調整が可能。ピタっとした吸い付くような固定も好感触です。ただ仕組み上、つい一杯まで引っ張って固定してしまいキツめの締まり具合になってしまいます。多少ゆるくても脈拍はとれるっぽいので、これから暑くもなるし上手い落としどころを見つけたいです。

結果的にキツ目にしめることで、MacBookのパームレストにはそもそもあまり当たらない感じです。これは店頭でスポーツバンドを試着した時にも実は思いました。昔メタルバンドのG-SHOCK(MR-G)をしていたころはすごく気になって必ず時計を外してPCを扱っていたものなんですが。

せっかくついてきたホワイトのスポーツバンドの処遇ですが、ヤフオクに出してもたいした値段にはならないだろうし、Spigenのラギットアーマーを注文してみました。ステンレス+白バンドだと可愛すぎてオッサンには厳しそうですが、これを付けてG-SHOCK的な見た目にしてみたらどうかなとw。ダメだったら黒かな。他のどの色もポップすぎますよね。>スポーツベルト

■ウォッチハード面

また腕の上面というか手の甲側の部分につけていると、それを顔に向けるのに結構腕をひねることになってしんどいです。普通の腕時計は一瞬みるだけだし完全に正対しなくても数字や針が読み取れれば良かったんですが、情報端末となるとしっかり真正面から、かつ若干長い間見続ける必要があって気になる感じ。通話もしますし。なので少しナナメに固定したいんですが、ちょうど骨がでっぱってて当たりが悪いというか。もしかしたら脈拍の測定にも影響するかもだし。少し使えば慣れるのかも知れませんが。

バッテリーはまだ二日目ですが普通に終日利用に問題はなさそうです。24時間保たない=1日使えない、と揶揄されてますが、現実には寝る時にはずして充電台にのせておけば実用的に困ることはあんまりなさそう(長時間通話をしたらわからないですが)。というか家にいる時にまでつけておくかは悩ましいですね。運動量や脈拍のロガーとしては付けているにこしたことはないんですけど。

充電は専用のマグネット式アダプタを使用。Xperiaのものに比べると大きくて乗せるだけなので楽です。ただ雑多な机の上においておくと簡単に外れてしまいそうで、結局充電台としてまたしてもSpigenのこれを注文。また付属ケーブルをこれにつけてしまうと、持ち出しも面倒になるので、1mの純正ケーブルも追加購入。標準添付のものは2mもあって長すぎるのでスタンド専用にしようかと。

ベルトが手軽に使い分けられるのは面白い。そういうコンセプトの時計がなかったわけではないんでしょうけど、AppleWatchの場合は情報端末であり高価なガジェットなのでより多くの場面で汎用的に使いたいわけで、理に適っています。サードパーティ製も含めもっと色々選択肢が増えるといいですね。

■時計として

Android Wareと違ってサードパーティのフェイス追加はできず、デフォルトで入っているものをカスタマイズできるのみ。レザーループ青ベルトにはクラゲがしっくりくるので使ってますが、このフェイスはカスタマイズできる余地が少なく、天気予報などを出せないのが残念。ミッキーはともどもアニメーション系はフレームレートが高いのかとてもヌルヌル動いて綺麗です。

時計としての実用性は常時表示ではないので普通の腕時計には劣ります。ただ腕を傾けてパッと表示されるレスポンスはZen Watchよりも良く、ストレスは少ないです。残念ながら寝転がっている時はタッチしないと反応しない模様。

本体は防水(IPX7相当?)みたいですがレザーループが文字通り皮だとするとやはりあまり濡らしていいものではないだろうと気にはなります。そのうち面倒になってスポーツバンドだけつかってることになってたりしてw。

■基本操作

機能としてはAndroid Wareに近く、Bluetoothハンズフリー+サブモニタみたいな構成。電話の受け答えができ、非対応アプリであっても通知に関してはウォッチ側で閲覧ができます。Android Wareにない特徴としてはグランスというアプリ毎の1枚絵をページめくりで見られるモードがあり20アプリまでの出力するグランスを並べておけます。グランス上で複雑な操作はできず、タップで元アプリが起動するのみ。Windowsのライブタイルに近いものです。まぁ確かに20もあればお腹いっぱいなんですが、最初は面白くてこれがすぐ足りなくなってしまいますね。

ホーム画面はまぁ頑張ったと思いますが、やはり使いにくさはあります。そもそもアイコンに文字ラベル(アプリ名)が出ないので、アイコンの図柄だけで目的のものを見つけなければなりません。よく使うものならグランスから辿った方が速いかも。グランス使わないけどアプリとしてよく使う、ってのはどうしたらいいんだろう。iPhone側のAppleWatchアプリで配置をかえられるので、良く使うものをセンター寄りにしておくとかですね。逆にあまり使わないものなどは少し切り離して島にまとめておければいいのにとも思います。

また通知が溜まりがちなのもいまひとつ。通知一覧からいちどタップして個別画面にいって「了解」を押さないと消えないのも面倒。Androidの通知領域のように一括で消すボタンが欲しい。もしくはスワイプなどもっと手軽な方法で消したいです。

■ヘルス&ワークアウト関連

最近は歩数に関してはM7+iOS標準の「ヘルスケア」アプリでチェックできて重宝してますが、それに加え消費カロリー(アクティブカロリー)が出せるのが良いです。また一日のカロリー消費目標を定めて、円グラフで日毎の達成率を一覧できます。

またデスクワークが多いσ(^^)みたいな人間にとって、定期的に「立って動け!」といってくれる「スタンド」は有り難いです。単に時間周期でいってくれても無駄が多いし、これは簡単ながら面白い機能だと思います。しばらく従ってみたいなと。

■個別アプリ

正直純正以外でこれは!というアプリはまだないです。乗り換え案内系は便利なようでいまいち欲しいタイミングで欲しい情報が得られてない感じ。ちょっと複数並行して試してこんがらがっているのもあるんですが。

地図もiOS標準のは地図とルート自体がイマイチなのであまり役に立たず、Googleマップは非対応。Yahoo!地図なんて案内と関係ない周辺のお店の宣伝しかだしやがらない…。普通に地図が見られるのはまぁいいかもだけど向きも正確に取れないだろうし地図閲覧なら素直にiPhone開きますかね。

またバッテリー消費を減らすためなんでしょうけど、グランスの変更頻度が低いというか、開いてから更新が始まるぽくて、「グランス」(一目でさっと見る)という名前の割に、更新するまでじーっと眺めてないとならない感じが微妙。案内系も昨日のが出てきたり。

 

個別には結構不満がありますが(特にユーザビリティ面)、ともあれ今は手に入った嬉しさが大きく、ヘルスケア系のログ機能に可能性を感じます。個々のアプリについては(自分も含めて)これからもっと頑張ろうぜって感じですね。AppleがAPIでできることをもっと増やしてくれるとなおよいのですが。

新型MacBookをUSB充電器で充電してみた その2

前記事に続き、新型MacBookをUSB充電器で充電する実験ネタ。

前回の100Wを謳うUSB Type C<->Aケーブルは、週アスの記事の2.8Aと比べて2.4Aしか流れず。どうせ5V止まりなら無闇に燃えることもないし短いのが欲しいってことで週アス記事と同じELECOMの3Aまで対応を謳う50cmのケーブルを購入。また結局、Ankerの右のカーチャージャーを購入しました。5ポートのハブが生えてるような形状で、車内コンソールボックス内での取り回しが便利かなと(LEVORGのコンソールボックス内にシガーソケットがあるので)。

■Anker 60W 充電器+ELECOMケーブル

前のよくわからん100W対応1mケーブルで2.4Aだったのが5.1V2.97Aにアップしました。長さが半分になって抵抗が減ったこともあるかも知れませんが、とりあえず結構違いますね。3Aの定格キッチリまで出ている。約15Wなので、ちょうど純正の29Wアダプタの半分ということですね。厳密には電圧も違うからロス率とかも違うかもですが。

■カーチャージャー+ELECOMケーブル

こちらも5.1V/3A出ました。60W充電器よりも3.0Aを越える瞬間が多い、というかほぼ安定して3.0A表示。純正ACアダプタの半分の速さとはいえ、この値段で車載充電できるとはスゴい。

 

ともあれ当面5V出力の充電器で無理に充電するならELECOMケーブルがオススメぽいです。

車載はもともとカーバッテリーがDC12Vあるんだからそれをそのまま送り出すような充電器がそのうち出てくればもっと早く充電できそうですね。

新型MacBookをUSB充電器で充電してみた

新型MacBookは唯一のUSB Type-Cポートが充電ポートを兼ねています。そしてケーブルとしてはType-A<->Type-Cケーブルはあるので、スマートフォンなどに使う5VのUSB端子付き充電器で使えるか?と思うのは人情でしょう。実際に既に試した記事が出ており、専用充電器にスピードで劣るものの、一応充電できてしまうっぽい。

ウチでもAnkerの60Wタイプの充電器を買い増ししたので試して見ました。Ankerの最近の充電器はPowerIQという自動電流量調整機構がついていて、相手先機器が許容できる最適な電流量を流してくれるので、一般の充電器、モバイルバッテリーよりはいい結果が出るかも!という期待。

ケーブルは多くのものが3Aまでと仕様で定める中、なんと100W(5Vなら20A!?)を謳うケーブルをチョイスしてみました。

開始時点の残量表示は82%。スリープ状態でのテスト

■上記組み合わせ

5分経過時点 84% (+2%)
10分経過時点 86% (+2%)

と10分で4%。

■純正充電器+ケーブル

5分経過時点 91% (+5%)
10分経過時点 95% (+4%)

こちらは10分で9%充電できました。ちょっと短時間すぎるデータではありますが、

  • 充電は可能
  • 純正充電器+ケーブルの倍強の時間がかかる

という結果に。リニアに残量が変化すると過程すると、空っぽからのフル充電に4時間強てとこですかね。あれ?ノートPCとしては普通?普通に終日ぶっ通しでなければ1日保つので、夜寝る前に充電しておくような使い方なら問題なさげ。たまの帰省とか出張くらいなら割といけるかもって感じですね。同じAnkerの40Wモデルは1ポート少ないですが多少コンパクトなのでスマフォやルーターともども1台でまかなえると思えば結構便利かも。

また手持ちのUSB電流チェッカーをかますとなぜか電流がゼロで流れない状態になったので、新しく12V、6Aまで大丈夫というミヨシのSTE-01をゲット。だいたい5V/2.4A位流れていることがわかりました。ASCIIの記事だと2.8A出るらしいですがケーブルの質の差なのか(ELECOMは3Aまでとなってるんですが)、電流チェッカーの計測誤差か。向こうはモバイルバッテリーだというのに負けるのは悔しいですね。しかも同じPowerIQなのに。

■モバイルバッテリーや車載充電器でもテスト

ついでにモバイルバッテリーや車載充電器でもテスト。残念ながらPowerIQ対応品はないので手持ちの2A出力のコレ。なぜかMacBookに直結すると充電アイコンが点かないのに、STE-01をはさむと2.3Aくらいで充電できる。なんでなんだぜ??このバッテリー、なぜかiPhone5sが充電できなかったりと少し挙動がおかしいんだけど(同居人が一緒に買った同型のピンクだと充電できる、そしてiPhone6は充電できてる)、この電流計が仲立ちすることでネゴシエーションが上手くいくようになるんですかね?

そして愛車LEVORGの標準USB充電ポートと、シガーソケットの2ポート計4.8Vタイプの充電アダプタ、どちらも0.5Aしか出ず。ネゴできてないからUSB2.0規格上限になってる感じですかね。それでも一応充電アイコンは点き、LEVORG標準ポートの方で20分走ってみたところ2%しか充電できてませんでした。

これもAnkerのPowerIQ対応のカーチャージャーにすればもっと電流が流れるようになるんですかねぇ。安いから買ってみようかしら。

 

とはいえ、もう少し待てばMacBook純正充電器のように14.5V出るようなUSB充電製品が出る気もするし、そんなにクルマで充電したい用事もないから待ちですかねぇ。

 

ケーブルをELECOM製に交換したり、カーチャージャーを購入してみた続編はこちら

dTVターミナルとWiFi環境強化

AppleWatchはレザーループをチョイスしたせいで納期未定orz。新ガジェット欠乏のあまりdTVターミナルを買ってしまいました。dTV(旧dビデオ)契約してなくてdアニメストア専用になりますが、7,000円とお手頃で、スマフォ専有されないで視聴できるならいいかと。

基本オンラインショップでの注文前提らしく、ヨドバシAkibaですら扱ってませんでした。ビック有楽町にモック展示はあったものの在庫は無し。その足で隣のビルのドコモラウンジなるショールームにいってみたらテレビとネットにつながった状態での実機展示もあり、在庫もあったので試した上で購入することができました。

■dTVターミナル

本体はAppleTVを少しつぶしたような形状(低く広い)。HDMI入力があるので、レコーダーやゲーム機とTVの間にはさむように接続すれば、TV側の入力を切り替えることなく利用できます。もっともCECに対応しているので、TV側の入力も切り替わってくれますが。ウチではREGZA Z7の入力1にAVアンプ(経由でレコーダーやゲーム機)、入力2にこれをつなぎ、普段は入力1になってるんですが、dTVターミナルのリモコンで電源入れるとREGZAの電源が入り、入力2に切り替わってくれます。再生中に電源を切ってあった場合(もしくはスマフォなどで視聴していた場合?)、そのまま続き再生してくれるか聞いてくるので、電源オフ状態から2ボタンで続きを見始められるのはナイス。

本体は結構熱くなりますが、まぁいまのところ害はない様子。

リモコンはAppleTVと違ってオシャレさよりも実用性をとってボタンが多め。普通に便利です。

ただ、UIはdTV契約者を全体にしていて、未契約者の場合でも常にdTVのコンテンツがズラーっと出ていて、dアニメストアの項目は一番下です。dTVのプロモーション的事情なんでしょうがちょっと無駄に操作が要って残念。

TVアニメを見る場合は1話終わると確認ダイアログが出て、1ボタンで次のエピソードに進めます。無操作で進んでくれればなお良しですが、まぁ許容範囲。

開発者モードにもできるみたいなので、なんか色々ハックとかもできたりするんでしょうかね。

全体に6,980円(税別)としてはコスパが高い端末だと思います(もちろん該当サービスを愛用していればですが)。

■ついでにWi-Fi環境強化

さて使ってみて困ったことが。再生が途切れるのです。途切れるというか1秒から数秒勝手にポーズがかかる感じ?これが3分に一度くらい発生。フレッツ光ネクストハイスピードマンション環境だというのに。ただうちはTV周りに有線LANひくことができず、AirMac Extremeをイーサネットコンバーター化して使っています。ルーター配下の親機側が11ac 1300Mbpsの縦長のヤツ。テレビ周り側が450Mbps世代の平べったいヤツです。後者から有線LANでつないでも、dTVターミナルの内蔵Wi-Fiで直接親機につないでも発生。ルーターに有線でつないだり、WiMAX2L+ルーターで使うと起きない。ということで、Wi-Fi環境(特に親機)に問題ありと過程。前にもレコーダーのDLNAストリーミングが途切れがちだったりしたので強化を決意。当初ストリーミングに最適化したTVモードのあるAtermのセットを買おうと思ったんですが、やっぱスペック下がるの悔しいなってことで、現状で唯一1300mbpsを越えるスペックをもつASUSのRT-AC87Uをチョイス。1台でNECセットよりお高いですが、MU-MIMOなど先進機能満載だし、ASUSのルーター製品のGUIは使ったこと無くて興味あったので(職業病)。MU-MIMOは従来の時間分割式の同時利用ではなく完全並列でスピードを落とさず複数のクライアントと通信する機能。今回の強化テーマにはピッタリっぽいですが、残念ながらクライアント側も対応している必要があるので、現時点ではあまり意味無し。またルーターとしてはまだNVR500を使う予定なので、ルーター系の機能も利用しない。USBデバイスをつなげば、メディアサーバー、TimeMachineサーバー、プリントサーバー、ダウンロードサーバーなど多様な機能も実現できるっぽいですが、これも当面使う予定ないかなw。現状かなり自己満足の選択です(^^;)。

■ハード周り

デカいです…。そしてアンテナも出っ張りまくり。かなり設置場所を選びますね。ちなみにアンテナは中2本は垂直、両側は45°に開いておくのがベストだそうです。実際には平屋で広く使いたいか、階下/階上も対象にするかで違うんでしょうけど、とりあえずマニュアルにはそうしと、としか書いてありません。

これだけデカいと壁掛けも考えたくなりますが、その為の穴やアタッチメントなどは用意してなさげ。

■GUI

黒基調のページデザインで、日本のBUFFALOやNECとは雰囲気が違いますが、特に難しい点も逆にすごく感激するような工夫もないですね。ハード外見のステルス戦闘機っぽい見た目とはマッチしてると思います。

■WDSの互換性?

本当はルーター直下のAirMac Extremeをリプレースする方針だったんですが、どうもAirMacのWi-Fiネットワーク拡張はAirMac同士でしかできないらしく、他のサブのAirMacから拡張範囲として見えなくなってしまいました。ので、AirMac同士のESSIDは変更して非公開の幹線として利用継続。AC87Uに従来のESSIDを引き継がせて各種Wi-FIクライアントの親にすることに。なんかやりようがあるのかもは知れないですが、幹線用と対クライアント用でチャンネルを独立させるのもアリかなと。

 

で、肝心のdTVターミナルでの再生がどうなったですが、「完治まではいかないがほぼ解消した」ってくらい。残念ながら1話みる間に2回止まりました。でも1秒以下の“引っかかり”程度。この記事を書きながら2話目を見ていますが今のところ止まってない。これくらいならほぼ許容範囲かな。

7,000円くらいならAppleWatch待ちの時間つぶしにいっかー、と気軽に買って結果的にエラい出費になってしまいましたが、まぁ成果が出たのでよしとします。