ファイルサーバーのSambaをSMB2対応した3.6に更新

Linuxサーバー機のSambaを3.0から3.6にアップデートしてみました。3.6の目玉はなんといってもSMB2への対応です。SMB2はVista世代から対応した新しいファイル共有プロトコルでパフォーマンスアップが見込めます。Microsoft製品同士では随分前から使用されてましたが、高価なWindows Serverを使用している企業ともかく、SambaベースのLinuxサーバーや多くのNASは対応してなかった為、個人レベルではクライアントがVistaや7でも実力を発揮できずにいました。それがついに、ということで胸熱です。

ウチのLinuxサーバーはCentOS5.x系でそのままではyumでインストールはできず、こちらの記事を参考にwingリポジトリを使って導入。ウチではpriorityの設定はしなくて済みました。記事からのリンク先を参考にwingリポジトリを登録した後、—enablerepo=wingオプションをつけてインストール。3つ一度に指定すると依存のエラーが出たので、まずはsamba36本体のみを指定(これでcommonも入る)し、後にclientを入れたらOKでした。

yum –enablerepo=wing install samba36
yum –enablerepo=wing install samba36-client

その後、認証絡みでちょっと苦戦。smbpasswd認証はもはやナウくないらしいので、smb.confに

[global]
max protocol = SMB2
security = user
passdb backend = tdbsam
wide links = yes
follow symlinks = yes
unix extensions = no

とし、コマンドラインで

pdbedit -a -u furuta

などとしてパスワードを設定したらOKでした。

ちなみにオレンジの部分は文字通りsmb2プロトコルを有効化、赤が認証方式の指定、紫はUNIX上のシンボリックリンク先を実ファイルとしてアクセスできるようにする為の設定です(今まではなくても平気だった)。security = userは普通なら指定済みなことが多いはずですが、何故か入ってなかったので足しました。

■ベンチ

Samba30 Samba36
Samba 3.0 Samba 3.6

 

クライアントはWindows7、GbE接続です。

シーケンシャルリードと512Kランダムリードは向上してますが期待したほど劇的な差ではないですね。あとは4K ランダムライトがエラい速くなってます。あとはトントンか逆に落ちてるとこも。体感は、、、あんましかわんないかなw。

あとは低レイテンシー時のパフォーマンスが向上するらしいので、VPNを経由した時とかに期待ですかね。

AmazonでSynology製NASの取扱モデルが拡充されたっぽい

縁あってレビューさせていただいたSynology製NAS「DS1511+」の姉妹モデルの、Amazon.co.jpでの取扱が拡大したようです。レビューのまとめとして比較紹介してみます。

2011年秋現在、タイの洪水被害でHDDが高騰し、それを使用するNAS製品も軒並み値上げされています。今はNASを買う良い時期ではないのかも知れませんが、Synology製品は基本的にHDDが別売りで、しかも複数ベイのモデルなら後から柔軟にHDD構成を変更できるという特徴があるので、とりあえず直近で必要な容量のドライブを最低限確保して、値下がり時期を待って全ベイを埋めるなり高容量ドライブに換装するなりという戦略がとりやすいんじゃないですかね。

なお、基本OSとしてはDisk Stationが組み込まれており、使用感は1511+に近いと思いますが、今までの記事で紹介してきた個々の機能についてはモデルによって搭載してない場合もあるかも知れません。また下記データに記載ミスがある可能性もあります。ご購入前に公式サイトなどで仕様をお確かめ下さい。

モデル 使用ドライブxベイ数 公称スピード 備考

DS110j
3.5” or 2.5”x 1 (記載なし) CPU: 800MHz
消費電力:9-19w

DS111の前モデル?こちらの方が数千円安いみたいです。


DS111
3.5” or 2.5” x 1 Read 105.59 MB/秒
Write 60.71 MB/秒
CPU: 1.6GHz
消費電力:7.7-18.7w

1ベイモデル。せっかくSynology製品を買うならRAID対応モデルの方が良いような気もします。


DS411 slim
2.5” x 4 (記載なし) CPU: 1.6GHz
消費電力:9-16w

2.5’ドライブ専用の小型、静音、省電力モデル。


DS411j
3.5” or 2.5” x 4 (記載なし) CPU: 1.2GHz
消費電力:11-30.8w

DS411より1万強安い分、CPUが1.6->1.2にダウン。デザインも大きく違うので好みで選びたくもなりますね。


DS411
3.5” or 2.5” x 4 Read 105.3 MB/秒
Write 47.8 MB/秒
CPU: 1.6GHz
消費電力:11-29.7w

これもDS411系列。スペックからするとこちらの方が後継?型番が似ているので注意。


DS211+
3.5” or 2.5” x 2 Read 108MB/秒
Write 55MB/秒
CPU: 1.6GHz
消費電力:13-24w
ホットスワップ

ホットスワップ対応の下位モデル。デザインはDS1511+とコレが好きかも。
本国では後継の212もリリースされてるみたいです。


DS712+
3.5” or 2.5” x 2 Read 180.91MB/秒
Write 105.59MB/秒
CPU: 1.8GHz
消費電力:17.6-27.5w
ホットスワップ
LANポートx2

DX150を追加して7ベイでRAIDが組めるマニアックなモデル。LANx2なのでLink Aggregationを使って高速化が狙えます。


DS1511+
3.5” or 2.5” x 5 Read 197.8 MB/秒
Write 165.91 MB/秒
CPU: DualCore 1.8GHz
消費電力:30-68w
ホットスワップ
LANポートx2

今回レビューしたモデル。業務用モデルでDX510を2台接続して15ベイ運用できます!
LANx2でLink Aggregation時の性能も最高だし、ルーターとしての使用も可能。


拡張ユニット DX510
3.5” or 2.5” x 5   DS712+やDS1511+の増設用5ベイeSATAケース。さすがに個人でここまで必要になるケースはあまりないかも知れません。

 

色々なラインナップがありますね。「j」がつくのは日本向けかと思ったんですが、ありとなしで全然別モデルだったりするので注意が必要です。型番の千と百の位がベイ数を
示しているみたいです(ただしDS1511+とDS712+はeSATAポート経由の外付けボックスを使った場合の最大ベイ数)。「+」がホットスワップ対応かな?eSATAポートがついててDX510が接続できるという意味かなとも思いましたが、DS211+が微妙(eSATAポートはついてるけどDX510対応は明記されていない)。

 

我が家のDS1511+は9月に本運用の3TBx5ドライブ体制に移行して二ヶ月が経過しましたが、不具合もなく速度も上々で非常に満足しています。ファイル共有以外ではiOS用のアプリ“DS Photo+”を使ってiPhoneで撮った写真を直接アップロードできるのが重宝しています。iOS5のフォトストリームを使えば特別な環境無しに似たようなこともできますが、あちらは撮った写真を無条件に全転送してしまう点や、Mac(iPhotoベース)とWindows(フォルダ格納)で同期方法が違う等が気になって使っていません。DS Photo+で送信してNAS上の任意のフォルダに貯まっていってくれた方が汎用性が高くて便利です。

先日この連載レビューを読んでくれた知人が業務用に上位モデルを買おうとし、取扱店が少なくて少し苦戦したと言ってましたが、こうしてAmazonでの取扱も徐々に拡充されてきてますし、聞くところによると近々販売ルート自体も増えそうだということです。製品自体はかなり競争力があると思うので、国内認知度があがるにつれシェアも広がっていくんじゃないでしょうか。国産メーカーも負けじと切磋琢磨していって欲しいものです。

MacBook Air 11”を2011年モデルに買い換え

ちょうど1年前に購入したMacBook Air 11”を2010年モデルから2011年モデルに買い換えました。主な理由はSSDの容量。当初はあくまでVAIO Z等のWindows機がメインノートで、携帯用のサブマシンという位置づけでメモリだけ4GBにしつつもSSDは64GBのモデルを買ってしまったんですが、ハードもOSもあまりに快適であっという間に我が家の環境はMacがメインに。で、仮想環境やら開発環境やらを入れたら64GBはあっという間に埋まってしまいました。特にLionになってからはTimeMachineにつながらない間のバックアップをローカルスナップショットとして本体内に保存する仕様になったため(一時的にとは言え)さらに拍車がかかり、ちょくちょくVMWareでWindowsが起動できなかったり、ソフトウェアアップデートがエラーになるといった状態でした。都度あれこれ策を講じて数GBは確保するんですが、気付くとまだ限界、の繰り返し。

で、円安なので交換用のSSDユニットを輸入しようと画策したんですが、ヤフオク相場などをみてると、買い換えても差額で払う金額かわらなくね?という結論に。だったらキーボードバックライトついてプロセッサ性能も上がっていいじゃないかと。

そんな折りに立ち寄った近所のヤマダでMac Storeオープン1周年記念として-3000円+LABI同等のポイント還元率13%をやっていたので気絶してみました。実質86,826円。なんとか2010年モデルが5~6万円で売れてくれて追い金3万円程度で済めば嬉しい。

■TimeMachineで楽々移行?

普段のバックアップはTimeMachineでとっているので、理論的にはここから簡単にデータ移行できるはず。さて本当にそうなのか?

結論から言うと80点というところです。

まず新品のMacを初めて起動すると始まる移行ウィザードで若干つまづき。コピーを高速化する為にUSBのGbEアダプタを挿して起動したんですが、ネットワーク上のTimeMachineボリュームを見つけてくれない。一度デスクトップまで行かないとドライバが導入されないんだろうか?と思い、移行ウィザードをキャンセルして実行。しかしその後のAppleID登録はなぜかすんなり終了。新規でユーザを作成してデスクトップ画面まで行き、再度「移行アシスタント」を起動するもやっぱりボリュームが見つからない。というか「検索中」のままグルグルが回りっぱなし。しかし「続ける」ボタンが押せることに気付く。なんと画面が進んでTimeMachineボリュームのあるマシン名が見えてるじゃんっ!なんということでしょう。もはや試せないですが、最初の移行ウィザードでも同じ様に進めればちゃんと見つかっていた可能性大。見つけてたんなら画面にマシン名なりをリストアップしてくれよ…

で、気を取り直して復元を実行しようとするとまた問題が。既にfurutaというユーザ名を手動作成してしまっているので重複してて置き換えられない(置き換えるという選択肢がグレーアウト)。回避策としては、一旦アシスタントを終了し、別の管理者権限ユーザを作成。そちらでログインしなおして移行アシスタントを実行。これであれば既に作成したfurutaを削除してTimeMachine上のfurutaアカウントを復元できます。最初のウィザードをキャンセルする時「後でまたいつでも復元できるよっ!」的なことを言ってる割に地味に面倒。一緒に同じアカウント名で作成してあると後で面倒、くらい言っといてくれよとw。

でまぁ20分ほどで無事復元が終わり、壁紙なども含めて一見全ての環境が移ったように見えるんですが、iOSなどと同じで暗号周りの設定が移ってないので、無線LANの設定などはやりなおし。当たり前ですがBluetooth周りもペアリングはやり直し(これはIDがかわるので仕方ない)。ライセンス認証があるアプリも旧マシンで認証解除が必要でした(ウチの場合はPhotoshop ElementsとAppStar)。あとATOKが起動しなくて、コピーできてないのかな?と思ったんですが、単に設定でオフにされてことえりがオンになってました。ローンチパッドの並びもめちゃめちゃになってた気がします(旧Airで消してたアプリが復活したせい?)。移行できないデータがあること自体は仕方ないんですが、一見移ったようなフリをされるのが一番困りますよね。移せてないものがあるなら旧マシンをリカバリしちゃう前に知りたい。「これとこれは自分で移してね」っていう情報をもう少し提示してくれると良いのにと思います。現状、いつ旧マシンをリカバリしちゃってもいいか踏ん切りつけるのがちょっと難しいですね。もしくはTimeMachineイメージから個別にファイルが抜き出したりできればいいんですが。

あとiCal等が何度パスワード入れても間違っててiCloudにログインできないとエラー吐き続けてましたが、これはOSが10.7.2に更新されてないせいでした。iCloud対応は10.7.2からなので気付いてしまえば当たり前なんですが、もう少しエラーの出し方を考えてくれよと。

という感じでいくつかのトラップはありましたが、Windowsに比べるとはるかに簡単に環境移行ができたと思います。Windowsでもユーザデータの移行ウィザードはありますが、アプリケーションは移らないし、そもそも機種毎にドライバが異なったり専用アプリが山ほど入ってたりでどうやったってこんなに簡単にはいかないですしね。この辺もまたMacの強みだなと体感しました。

お手頃容量のUSB出力付きモバイルバッテリー SONY CP-ELSVP

iPhone4S、というかiOS5にしてからバッテリーの消費が激しくなりました。どうやらバグが原因で5.0.1で修正されるみたいですが、iPhone以外にもおサイフケータイ用のサブ端末F-04Bも知らず知らずのうちにバッテリーが切れてる、なんてことが多いので、やはり充電式モバイルバッテリーを買おうと。

当初はeneloop mobile boosterの非接触充電規格Qi(チーと読むらしい)対応モデルにしようと思ってたんですが、どう考えても我が家にはチャージパッドを置くスペースがない(^^;)。どうすっかなー、と思ってたところでヨドバシ店頭でSONYのCP-ELSVPを見つけました。特徴は、

  • 容量は2,000mAh
  • 出力は1.0A
  • 入力はmicroUSB
  • スティック型
  • カラーは白と黒
  • microUSBケーブル付属タイプと、さらにmicroUSB->Apple Dock変換コネクタもついたパッケージも有り
  • 実売2,000円程度とお手頃価格

という感じ。

基本的には日帰りの外出中でバッテリーが心許なくなった時用で、フル充電までできなくても帰宅までなんとか持たせたい、という場面用なので、容量としてはこれで充分(もっと小さくても良かった位)。ちなみにmobile boosterの小さい方が2,700mAhです。もっと容量が小さいものはDockコネクタ直付けタイプとかではあるんですが、docomoでも使いたいし、直付けタイプはiPhoneがケースに入ってると刺さらなかったりするので除外。となるとこれが最小クラスなんじゃないかと。

出力は1.5Aあれば充電速かったのになぁと思いますが、まぁモバブー小とは同じなので負けてはいません。Dockコネクタケーブルは既にどの鞄にも入ってるのでmicroUSBケーブルのみ付属の安い方をチョイス。

スティック型ですが、eneloopの単3×2本で使うstick boosterよりは太いです。重さはそんなにズッシリとは来ない、見た目通りな感じ。

SONY製品なので(?)、自然放電がどれくらいなのかが心配ですね。いざ使おうと思ったら空だった、なんてことがなければ完璧です。そちらは追々評価していくとしましょう。

実家シエンタのタイヤ交換

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実家シエンタのタイヤがかなりキてたので、σ(^^)が代理で店巡り、モデル選定をば。「もう替えた方が良いです」と言われたスタンドでの見積もりが期間限定のキャンペーン価格で4万弱だったらしく、予算感としてはコミコミ4万以内でとの希望。サイズは170/70R14。激安の中華タイヤは端から眼中に無し。

ちなみにタイヤローテーション等という概念は知らず、フロントは一度交換していつつも既にスリップサインぎりぎり(2mm以上あったけど)。リアは純正がついてて溝はそれなりに残ってるが車体と同じ2006年製でヒビなどの劣化が激しく寿命、という状態。ODDメーターは31,963kmとCOLTの半分も行ってないのにもう2回目の交換とか無駄な使い方してるなぁと。色々教育が必要なようだ。あとフロントはショルダーが片減りもしてる感じなのもちょっと心配。

COLTで履いたPlayzが悪くない印象だったので、お店も同じところを本命にしつつその近くのオートバックスとクラフトを巡回。まずはオートバックスはYOKOHAMA押しでブルーアースが38,000円台(端数忘れた)。やっぱ14インチは安いなぁ。比較的新しいモデルで転がり抵抗係数AAなのが特長。次に本命のミスタータイヤマン(BRIDGESTONE系)に行ってみるも、やはりPlayzだと予算オーバーで48,000円ほど。しかも在庫無し。先のブルーアースの話を出すと同じ省燃費系のモデルでECOPIA EX10をオススメされるがそれでも43,000円。どちらもオイル交換4L無料でというけどやっぱりそれはそれだしなぁと。更に下のグレードのSNEAKERなら40,000円切るというが、それだったらブルーアースの方がCP高いよと。うーむ、COLTの時はあんなに頑張ってくれたのにちょっと期待ハズレ。ブルーアースでいいかぁという気になりつつ通りすがりのCRAFTに初立ち寄り。ここはDUNLOP推しでENASAVE EC202を進められる。転がり抵抗係数はブルーアースより1段下がるAクラスだけど、ウェットの性能は高く、乗り心地も良いとのこと。そして値段が本体で3万切り、コミコミ36,000円ポッキリという提示。転がり抵抗係数は燃費に関係する値ですが、10・15モード燃費が18.6km/Lのシエンタで街乗り10km/L出せない妹の乗り方だとAとAAの差はほぼ無意味(転がり抵抗が効くのは高速巡航時で、街乗りでかつアクセルワークが荒いドライバーだとメリットがない)なので、他の長所がありかつ安い、ということで決定。

■レビュー、、、とは言えないレビュー

さて、替えてみてどうかという話ですが、まず交換前に空気圧を測ったらかなり減っていたということで元々のフニャンとした乗り心地がまずそのせいだったと。トヨタ車だからどうしても足はフニャンとしてるよねと諦観しつつ乗っていたσ(^^)も迂闊でした。そういう意味でタイヤのお陰なのか空気圧が正常値になったのか区別つかないですが、結構しっかりした印象。グリップ感もあがって少し楽しくなった。まだ好みには遠いですが、とりあえず載ってて気持ち悪い感じはしなくなったかな?と。いやでもまぁ空気圧の影響が大きいんだろうな(^^;)。すみませんあんまタイヤのレビューと言えない気が。おそらく片減りもそのせいでしょう。燃費が異常に悪いのも?次に帰省した時の車載燃費計が楽しみになってきた。

妹にきっちり理解させる必要があることまとめ。

  • 新品のタイヤは滑りやすいので100kmまでは少し慎重にのる(まぁ高速とかいかなけりゃ平気かな?)
  • 定期的にタイヤの空気圧をチェックしてもらう(自分でやれとは言わないがスタンドで見てもらうこと)
  • 定期的に前後のタイヤをローテーションする(これは必要ということだけ理解させ、タイミングはこちらで帰省した時とかに指示するしかないんだろうな)

5年で3万kmだから年間走行距離が6,000kmとして、1年~1年半サイクルくらいかな。1年後くらいに走行距離をチェックするようスケジュールに書き込んでおこうっと。