外出自粛なので寝転がって動画見るベッドシアターを作った

  • COVID-19の外出自粛ムードでヒマ
  • リビングが同居人の仕事物品で手狭でソファも使えず座椅子も置けずで長時間床座り視聴が辛い
  • 仔猫を小脇、お腹に侍らせて視聴したい

ということでベッドに寝転がって動画見たりゲームできる環境を構築してみました。

当初、引っ越してからずっと死蔵しているフルHDプロジェクターとスクリーンをなんとか復活させようとしたんですが、ベッドで頭上のところに大きなプロジェクターを天吊りしたりディアウォール的なもので棚を作って置くのは恐い、と同意が得られず断念。

そこで比較的小さな液晶モニターを頭上に吊ってみる戦略に。一部のモニタ/テレビには壁掛けやアームに取り付けるためのVESA規格のネジ穴が空いています。これを使ってなにかしらのアームにつければいいだろうと。

結局、いいアームがなかったので、スタンド部分は木工で自作し、このマウントを使ってネジ止めしました。

次にモニタ/テレビの物色。テレビの方が高画質回路が入ってたり、Netflix動画なども単体で視聴できたりしてヨサゲだろうと探してみたんですが、大手メーカーはもう小型テレビはロクなものは出しておらず特に選ぶ価値はなしと判断。そのくせ重量が結構あるのも難点。またSHARPやPanasonicのバッテリー内蔵&防水のテレビならお風呂に持っていって長風呂もできていいかなと思ったんですが、こいつらもDLNAクライアントにはなるもののNetflixなどには非対応だしHDMI入力もないので断念。

ということでHDMI入力付きの液晶モニターにAppleTVないしFireTVをつないで使うことに。リビングもクルマもAppleTVなので操作統一という意味ではAppleTVかなと思ったんですが、たまたまFireTV Stick 4Kが遊んでいたのでとりあえずそれを活用することに。軽いし。

サイズ的には21インチくらいかなぁと思って物色したんですが念のため店頭に確認にいったらイメージよりデカくて頭上に吊ったら不安なレベル。ちなみに3kg超のものが多い中、PHILIPSのものが2kg台前半で狭額縁なので候補でした。

結局選んだのは15インチのモバイルモニターのコレ。使わなくなってもノマド作業用とかに普通に使えるし。

当初、デスクトップ用液晶モニタを考えていた時点では小型クラスはみんなフルHDだったしそれでいいやと思ってたんですが、むしろこのクラスには4Kの選択肢があります。価格も1万円も違わなかったので4Kにしてみました。FireTVも4Kだし、視距離が近ければ解像度感も出るかなと。またHDRに対応している点も映画視聴にはプラスかなと。VESA穴がついてるせいか、最軽量/最薄ではななかったですが、まずはノマド用ではないのでVESA穴を優先。

VESA穴以外に2つ穴がついていてカバーがネジ止めされています。さくっと外しw。M4ネジでマウントの厚みも考慮して6mmのネジをホームセンターで別途購入、ワッシャーもいれつつ固定しました。

スタンドは1×4の木材を買ってきた自作。L字にして金属アングルをあてて固定。モニターが1kg切ってるとはいえ結構たわみが出たので追加で釘打ち3箇所で安定しました。ベースは当初ディアウォールを使って床から天井に柱を立ててそこに取り付ける予定でしたが、コーナンで物色していてこちらの商品を発見。石膏ボードの壁の好きな位置にピンで固定し、水平の板を取り付けられるというもの。耐荷重が10kg(壁材など条件による)なのでまず大丈夫そう。

1×4の木材は2mで248円とかでゲット。無加工だしちょっとヤニがついてましたが、、

■モニターのレビュー

商品説明ではHDMIは1080pみたいなこと書いてありますが、普通に4Kで映っているようです(OSDで確認。レビューにもPS4で4K出てると書かれてますね)。発色、視野角も上々。RGB独立で色味を調整できるので好みのトーンに設定できました。1列に並んだ4ボタンでメニュー操作するのはかなり使いづらいです。操作ルールやOSDのデザインがCenturyのそれに酷似している気がします。あと電源が自動で切れないかな?信号が切れると真っ青になるので眩しくて手動で消してしまいます。しばらく放置すれば消えるかも。ブルーライトカット機能をつけるくらいなら、この真っ青画面がユーザの目を直撃させることにも配慮してくれればと思います。「さぁ視聴をやめて寝るか」ってFireTVを切ったら輝度全開の青画面とか、、

やや致命的なのが明るさ調整にバグがあるっぽい点。0-100の設定値で例えば10に落として電源を入れ直すと設定値は10のまま実際の明るさはデフォルト(50か60)に戻っています。その状態で+1でも-1でも設定をいじると本来の暗さに戻り、さいど10にしても暗いままです。毎回電源を入れる度にデフォルトの明るさに戻るので寝室用としてはちょっと辛いです。ファームウェアとかで直るといいんですが。Amazonのレビューでも指摘されてるので個体差ではなさそう。

あとたまにFireTVで音が出なくなります。FireTVの再起動で直るのでどっちの不具合かは微妙。HDMI CECによる制御もできず電源が連動しません。TVでもないのでFireTVの連動機器設定にもブランド名が出てこない。

USB-Cは給電にしか使ってないですが、PD対応の充電器が付属していてコスパ的にも良し。

画質面では明るさのバグ以外総じて満足。ただし、スピーカーの音は映画を楽しむにはややショボい。そこで!

■Echo dotを2台足して「ホームシアター」設定してみる

最初、もともと部屋にあったGoogle Nest MiniにBluetoothでリンクしてみました。かなり中低音が豊かになりますがやはりモノラルなのが気になります。もういやNet Miniは2台あればステレオになるんだっけー、と調べてみるとBluetooth入力に対してはできなさそう(執筆時点)。

もう少し調べていくと同じAmazonデバイスのEchoシリーズなら2台紐付けてステレオ再生できるっぽい。Bluetoothなのかネットワーク接続なのか仕様は不明ですが、後者なら遅延的にももしかして優位かな?スマートスピーカーとしてはGoogle派ですが、初代以降久々にAlexaデバイスも買ってみることに。音質面では無印EchoやStudioなど上位機もありますが、設置場所、コスト、あくまで寝室のサブシアターであることを考慮して一番お手軽なdotに。3台目は随分音がよくなったといいますし。with Clockはちょっと気になりましたが、ちょうどAmazon.co.jpでEcho dotが2台目無料のセールをやっており、1台分の価格で2台ゲットできたのでチョイス。

そして壁掛けする為にこちらも2つ購入。ELECOM公式ストアでアウトレットになってました。

当初、Echo dot同士をステレオペアとして設定したみたら、Fire TVのホームシアター設定から選択できなくてビビる。あれdotは対象外だっけ?と不安になり公式情報を読み返したり。結論としてはステレオペアを組んでしまうと対象外モデル判定されてしまうので、バラの状態でホームシアター設定をする必要があるみたいです。一度リンクできてしまえば特に操作もいらずにFireTVの音声が左右のEcho dotから出るようになります。さすがにモニタ内蔵スピーカーよりはしっかりした音が出るのでとりあえず満足。

Alexaとしてはまだあまり活用できてないですが、やはりアレイマイクで声の方向にLEDが光るのは好み。Nature Remoのスキルで手動登録した照明器具がまともに操作できないので完全移行は難しそう。「OK Google」よりも「Alexa」や「コンピューター」の方が言いやすくて好きなんですが。

あと相手の応答操作を待たずに声が流せる「呼び出し」機能が便利かな。外出先から自宅にいる同居人に連絡したいけどスマホの着信になかなか気付かれないことが日常茶飯事なのでw。ただ相変わらず通話、メッセージ機能は電話帳データをAmazonに提供することが必須なのはクソ。私はAndroid側に電話帳データが空っぽのGoogleアカウントがあるのでそちらを専用にして登録してます。同居人にもそれをしろとは言いづらいので、発信に使うのは諦め。「呼び出し」専用と割りきってます。

 

■総括

楽しいDYIで寝シアターが完成しました。不眠が捗ります…

ペットケアモニター追加レビュー(アプリ動作写真)

先月新しい猫のお迎えと同時に導入したSHARPのペットケアモニターHN-PC001-Wですが、だいぶ安定して使ってくれるようになって、アプリの動作の様子も見られるようになってきたので追加でレビューしてみます。基本的な特徴、仕様などは前回の記事をご覧ください。

 

 

シャープ 猫用システムトイレ型ペットケアモニター HN-PC001-W

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まずアプリの利用者登録についてですが、1アカウント1デバイスのみのようです。私はiPhoneとAndroidの2台持ちなのですが片方でログインするともう片方では強制ログアウトされてしまいました。家族がそれぞれのスマホでチェックした場合は、家族分のSHARPのCOCORO IDを作って(無料)、メインアカウントの家族として登録すればOKです。なので2台持ちの場合もそれをすればいいんですが、まぁ面倒くさいのでiPhoneでだけ使っています。COCORO IDはSHARP製品のユーザ登録なども扱うアカウントなのであまり使い回しはよくないですが、この製品を使うためだけに家族の分だけアカウントを作るのはやや煩雑ですね。なんか招待コードみたいなのでサクっと閲覧権限みたいなのだけ共有できたらいいなとか思います。

■ハード周り

全体としてやや大ぶりですが、仕組みというか取り扱いは普通のシステムトイレです(電源コードがあることを除けば)。下部のトレイにペットシーツを敷いてそこに尿が染みこんだ分の重量変化を測る仕組みです。シーツが匂ったり溢れたりする前にはシーツを交換する必要があります。トレイに対して(電子機器である)計測ユニットは小さいので、万一トレイ上でおしっこが溢れても直接かぶることはなさそう。注意しないといけないのは上部に敷く猫砂です。砂がおしっこを吸収して固まるタイプだと、下部トレイ(シーツ)におしっこが落ちてこないので正しく計測できません。水分を吸収しない純正のものかメーカー指定の銘柄を使う必要があります。

オープン型は初めて使いますが、心配なのは匂いと猫砂の飛散でしょう。現時点では仔猫でウンチが少ないからなのか匂いはさほど気になっていません。5kgくらいの成猫メインクーン+カバー付きの頃の方がむしろキツかった気がします。一応、Panasonicのニオフを久しぶりに買いました。しかしこれ段々取り扱い点が少なくなってきてる感じがありますね。

猫砂の飛び散りについては、エッジが高いせいかこちらも今のところ気になっていません。併用しているこちらの仔猫用のトイレの方がよっぽど飛び散っています(ただしこのトイレの付属チップは小さいので単純比較できないかも)。

電源が必要な分は置き場所を選びますが、いずれにせよ壁際や物陰に置くのが基本だと思うので、さほど不便はないかなと思います。

■アプリ動作の様子

使ってみないとなかなかイメージしづらいと思うので画面写真を多めに貼っておきます。

まず猫がトイレを使用すると(というか一定時間上に滞在すると)、スマホにこんな感じで通知がとんできます。

「ぬっこトイレ」というのは私がつけた名称です。複数台ある時はこれでどのトイレか見分けることができます。なぜだかこの通知の時点では排尿したのかしなかったのかを明示してくれません。アプリを開けと。

で、開くと「ペット一覧」と「お知らせ」という2タブ構成のレイアウトで、「お知らせ」は過去の通知の履歴。たまに用品セールの宣伝とかも入ってきますw。

「お知らせ」タブ

ポイントは真ん中辺にあるように「24時間以内のおしっこが確認できませんでした」と警報が出る点ですね。ウチはまだ仔猫だしトイレを併用しているのでそちらで排尿している可能性もありとりあえず様子見していますが、成猫で普段はきっちり排尿しているのに急にこういう通知が出たら病気のサインということが考えられます。これに気付かせてくれるのはとても有り難いと思います。他にも体重や室温、尿量、滞在時間などを測っているので他の不安要因もお知らせしてくれるんじゃないかと思います。

続いてメインの「ペット一覧」画面がこちら。

「ペット一覧」タブ。尿量 & 体重グラフ

ウチは猫一匹なので「一覧」といってもこれだけ。多頭飼いならたぶんスクロールで1匹ずつの情報が出るのでしょう(追加オプションのバッジで個体識別が必要)。一番上に最新の計測データ、真ん中にグラフが出ます。グラフは日、週、月、年単位が選べて、表示データも4種類が切り替えられます。棒グラフと折れ線グラフの組み合わせで、

  • 尿量 & 体重
  • 体重1kg毎尿量 & 体重
  • 尿回数 & トイレ滞在時間
  • 尿、非尿回数 & トイレ滞在時間
体重1kg毎尿量 & 体重グラフ

 

尿回数 & トイレ滞在時間グラフ

 

尿、非尿回数 & トイレ滞在時間グラフ

体重1kgごとの尿量というのが医学的にどういう意味をもつのかはよくわかりません。仔猫のうちは体重増加を見守れる1番目が良いような気がします。体重が安定してきたり病気が心配な年齢になってきたら3番目や4番目で尿量と滞在時間を見守るのが良さそうですね。滞在時間が妙に長かったり、非尿回数(トイレに載ったけど排尿しなかった回数)が多かったりすると、おしっこしたいのにできない/しづらい状況にあるのかも知れません。ただし排便を検知できないので単にウンチタイムだっただけなのかも知れないので、日をまたいでの経過をみたり目視でチェックするという感じですね。

その他、「健康メモ」は自分で好きな文字メモが記録できるので、「ワクチンをうった」とか「下痢した」とかちょっとしたことを記録しておけます。

■総括

当初、1kg未満の猫には使えないことが発覚したり、実際全然使ってくれなくて焦りましたが、とりあえずは運用開始できたかなということで一安心です。体重計測も0.5kgから0.8kgまで100g単位で変化しています(あくまでメーカー公称では1kg以上の猫用製品ですのでご注意ください)。

今のところ使い勝手に気になる不満点はありません。このまま末永く愛猫を見守ってくれたらと思います。あんまり話題になってないのでサービスの持続性だけが心配です(笑)。皆さん、是非導入をご検討ください。ある程度売れてくれないと次期モデルや他社参入もされないで終わっちゃうかなと思いますので、先行投資のつもりで。

 

Surface Pro Xを一ヶ月使ってみて

2020年1月14日の発売日に購入したSurface Pro Xですが、一ヶ月ほど使ってみてのレビューを改めて。

■パフォーマンスは充分

遅くて困るというようなことはほぼありません。Visual Studio 2019でC#開発作業をしようとした時はさすがにモタつきを感じましたが、普段のWeb、メール、Office、VSCode、Windows Terminalなどの使用は問題無し。

■非互換性の問題

プリンタドライバ周りがかなり厳しいでしょう。個人的にはあまり印刷自体しないし、いざとなれば他のPCがあるのであまり実害はできていませんが、家中のプリンタとつながってない感は悔しいです。

また個人的に一番困っているのは日本語入力関連。ATOKがArm64ネイティブアプリに対して使えない点です。Chromium Edgeのリリース版もネイティブ化されましたのでより顕在化しています。またATOKとMicrosoft IMEを行き来しているといつのまにかMS-IMEが正常に機能しなくなったりします(ctfmon.exeを手動で起動すると少しおいて復活するような気もしますが、ダメな時はOS再起動しないと復活しません)。色々試した結果、アプリケーション毎のIMEを切り替えるのをOFFにすれば大丈夫ぽいですが、今こそアプリ毎にIMEを使い分けたいので不便極まりないです。自動切り替えができないので、32bitエミュレーションのソフトとArm64のソフト毎にWin+Spaceを押して切り替えています。この状態ではMS IME自体がまったく使えなくなる、という状態は避けられますが不便、という感じです。Windows Insider ProgramでSlow RingやFast RingのWindows10を入れたりもしてみましたがこの辺はあまり手が入っていないようです。MS IMEが消える問題はKnown Issuesで見かけたので一応将来のバージョンでは治るかなぁと期待しています。ATOKはATOK側の対応なのかなんなのか不明ですが祈るしかないという状況です。

他に使えなくてがっかりしたのはELECOMのトラックボールとか。他社マウスも含めカーソルと左右クリック、ホイールみたいな共通部分は問題なく使えますが、各モデル特有の追加ボタンなどを活用するには専用ドライバやユーティリティが必要で、それがArm64に対応してないとアウト、ということです。現状Microsoft純正マウスくらいしか完全活用できるマウスはなさそうです。

■LTEの不調

docomoまたはdocomo系MVMOのSIMを場合によって使い分けていますが、たまに不調でつながらないことがあります。つながってもHSDPAとかいう懐かしい接続モードになって(つまりLTEになってなくて)速度が出なかったり。iPhoneでバリ5表示の場所でもなったりするので、スマホよりも感度が低いのかなぁと思ったり。内部アンテナとかは伸ばせそうなものですが。

■ペン体験が素晴らしい

Surface Goと違ってペンをしっかり格納できるので常に常備して必要な時はさっと出して使える一体感があります。iPad ProにしろDELL XPS 15にしろSurface Goにしろ、マグネットでつけるだけでは無くしそうな不安があり、「ペンを使う」ってあらかじめわかってる日はバッグに入れておく、という感じでした。しかし本機はそういうことをいちいち気にしなくても、出先でふと使いたくなった時に取り出して使えるので、真の意味でペンコンピューティグを味わえている感があります。懐かしのPamlとかZaurusみたいな感覚。

とりあえずMicrosoft Whiteboardを活用してみようと思っています。

また仕事でインタビュー中のノート取りに今までiPad Pro 12.9′ + Good Note 5を愛用していましたが、先日のお仕事で本機を使ってみました。PDFの記入用紙に手書きで書き込んでいくのですが、WindowsではDrawboard PDFというストアアプリを使ってみています。ペンのスタイル(太さ、色、透明度など)をいくつもお気に入り登録して1タップで切り替えられるのが良いです。マーカーもフリーハンドのものとテキスト上をなぞる用が別々に作成できて使い分けできます。Good Noteに比べると多少不安定な感もありますが、クラッシュして(?)いつのまにかウインドウが閉じてしまっている時もデータは残っていました(ただし自動定期保存機能自体はない)。

Apple Pencil 2nd GenとPro XのSurfaceペンは書き味では良い勝負だと思います。少なくとも手書きメモ用としては差を感じません。

また本体の薄さや軽さも体感ではiPad Pro 12.9 2018とほぼ変わらず、トータルのハンドリングも充分代替になると思います。バッテリーの保ちだけもう少し保つといいなと思いますがWindowsなのでバックグラウンドでなにか刺さってればグングン減るので状況次第とも言えます。また充電スピードもいまひとつに感じましたがこれはUSB-Cを使ったからかも。一応100W PDのものだったんですが。次の時はきちんと純正充電器でSurfaceポートで比べてみようと思っています。

■背面の傷つきやすさ

ソッコで傷つきましたorz。ユニークなスキンシールも出揃ってきた感あるので、画面よりも背面に気を遣った方がいい機種なのかも知れません。

 

ともあれ、フルでWindowsが動いてこの薄さ、軽さというのはオンリーワンだと思うので、あとはArm64アプリやドライバーが出揃ってくれば評価は爆上げされるモデルなんじゃないかと思います。各メーカーがArm64の存在と対応の必要性を認識して動いてくれることを願うばかりです。

新しい猫とペットケアモニター

我が家に新しい猫様をお迎えすることになりました。2年弱前に亡くした猫と同じメインクーン、ブランタビー、女の子、そして静岡出身。まだ血統書が届きませんがもしかすると遠縁の可能性もあるとのことです。自分的には初の仔猫なので色々試行錯誤です。

ここ最近、同居人のモチベーションが高まっていたというか、「飼おう」と決めたわけでもなく、ペット用品を買うついでに生体を見てはいたんですが、先日たまたま某ショップの公式サイトのリストを見ていて、2駅ほど離れた支店に上記のように前猫に似ている子がいるというのを見つけ伝えたところ、速攻で見に行くことになり、その場でほぼ即決の勢いでした。曰く「ここ1年探していてダントツで可愛い」と(探してたのかよ!)。ちょっとお腹がゆるくて展示を控えている状態だったんですが、だっこして即内金入れてました。まぁその後で本当に飼うのか話し合いがもたれるかなと思ったんですが、なんかもう議論の余地無しという形で押し切られました(笑)。数日後無事健康状態的にもOKとなり正式にお迎え。

さて愛くるしい写真などはどこかのSNSアカウントに匿名で上げまくるとして、ここはガジェット主体のブログです。前の猫は病気に気付くのが遅れてしまった反省があり、SHARPのIoT猫トイレを導入してみました。上記の経過観察期間中でしたがau Pay祭りで2割引きだったので店頭注文。まぁお迎えできなかったり使ってもらえなかったら実家にあげてもいいかなと。

シャープ 猫用システムトイレ型ペットケアモニター HN-PC001-W

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本製品はSHARPがペット業界初参入としてリリースしたトイレ製品で、

  • トイレに入った時刻、滞在時間
  • 猫の体重
  • おしっこの量

をクラウドに記録してくれて、異常な変化があった場合にお知らせしてくれる、というものです。猫は尿路系の疾患にかかりやすいのですがなかなか飼い主は気付けません。トイレに頻繁に出入りしているのに排尿していない、みたいな症状は危険サインなのですが「おしっこした」ことは事実としてペットシーツを見れば観察できるものの、「(入ったけど)していない」ということはかなり気をつけていないと見逃しがちです。それをIT技術で気付かせてくれるというわけです。

また体重についてもいつのまにか痩せている、というのはなんらかの病気のサインで早めに気付けるならそれに越したことはありません。月330円の有料サービスではありますが全然許容範囲ですし、ハードウェアの売り上げだけでは製造終了後にサービスを維持できずとっととサービスまで終了してしまうかも知れません。クラウドサービス単体でビジネスが持続できる体制になってることは安心材料と捉えられると思います。是非販売終了後も10年、15年くらいはサービスは継続してほしいものです。

基本的には部屋のWi-Fiに接続して自動で通信する仕組みですが、自宅に常設のWi-Fiがない人向けにBluetoothでスマホを通信して、アプリ経由でクラウドにアップすることもできます。本体内にデータを蓄積して、利用者が帰宅してスマホが近くに来るとスマホに転送し、スマホからクラウドに同期するという感じ。この場合は当然ながら「トイレを使った」みたいなリアルタイムの通知は機能しません。最大限活用するなら自宅にWi-Fi環境が必要という感じです。

また多頭飼いの場合は、個体識別のための首輪にとりつけるビーコンチップがあり、現在は10頭まで識別できます。

電源はDC 5V/1Aです。さすがにコネクタはUSBではなくセンターピンのものですが、サイズさえ揃えれば代替品の入手は難しくないでしょう(将来メーカー生産終了になっても)。またこの電圧なら猫がもし囓っても感電はしないとFAQに書いてあるのも頷けます。

一番気になるのはフタ/屋根がないオープンタイプということ。匂いが心配なのと、猫も密閉感があった方が安心して用を足せるのではないという点。ちょっと気軽に3Dプリントとかで自作できる大きさではないですが、いざとなればなんか考えてみようと思います。SHARPさん、CADデータ公開してくれないかなー。というか後付けパーツ発売してくれないですかねー。

■消耗品について

原理的にはシステムトイレで、ひのきの猫砂でウンチを吸着しつつ、おしっこは編み目の下に流れてその重さを量るようになっています。下のペットシーツをしいたトレイ部分が量りに載っている状態。

一応猫砂とペットシーツは専用品が用意されています。特に猫砂は仕組み上、尿を吸わないで下に落とすタイプである必要があります。鉱物系で尿と一緒に固まるようなタイプだと量りに尿が落ちずに計測できないのです。

ただそこは消耗品ビジネスかと思いきや、なんとSHARPさんは市販の猫砂をいくつか検証してリストを公開してくれています。中でもSuper Cat社の8Lのものが安かったのでこれまたau Pay祭りでヤマダ店頭で2袋ゲット。

■実はまだ使ってくれない、そしてそもそも仔猫は対応してなかった…

現在お迎えして二日経ちますが残念ながらまだ活用してもらえていません。仔猫には少し高さが高いのも気になっていますが、もっと高いコタツとかにも平気でジャンプしているので、物理的に登れないことはなさそうです。猫製品はこういうところが難しいです。喜ぶと思ってオモチャやベッドなどを買っても使ってくれるかは予測不可能です。これからしつけにチャレンジです。

また買ってから仕様表をみて気付いたんですが対応する猫の体重が1kg以上となっています。一応現在の体重が500gと1kg未満でもほぼ正確に計測はできていますが、動作保証範囲ではないということでしょう。

 

この製品、知名度が低いのかブログやYouTubeでもレビューがほとんど見当たらないのでとりあえず記事にしてみました。活用できるのはもう少し後になるかも知れませんが、追々報告しようと思います。SHARPさんには諦めずに是非サービスを持続させていってほしいものです。

 

2020.02.27追記 ついに使ってもらえた!

その後、普通のシステムトイレも併用しつつしばらく部屋に置いておきました。

場所を部屋の隅っこの物陰っぽいところに変えてみたり、アンモニアと草原の香りでトイレを促すらしいしつけスプレーをペットシーツに噴霧したり。

トーラス 強力トイレしつけスプレー3.0 おマル上手 100ml

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すると何回かのウンチはするようになり、そしてついにおしっこしたという通知が来ました!アプリで詳細を開くとこんな感じ。まだ一度きりですがだいぶ希望が持てるようになりました。

また体重も500g -> 600g -> 700gと順調に増えている様子が記録できています。1kg未満でも一応大丈夫そうです。

ホテルでもLANを構築したい。多機能モバイルルーターGL.iNet GL-AR750S

最近ホテル泊まりの出張が多いです。最近のホテルは有線または無線のインターネット接続が当たり前についていますが、基本的に端末間の通信ができないようにされているため、複数の持ち込みデバイス間で通信させようと思ってもできません(たまにザル設定でできたりもしますが、自分以外の端末も見えてたりしてそれはそれでゾッとする)。

従来はdocomoのモバイルルーターHW-01Lを持ち込んでいました。これはクレードルのLANポートにホテルの有線LANケーブルを接続すると自動的にAPモードに切り替わります。どうにもホテルの回線が遅い時はケーブルを抜けばWAN側がSIMによる通信に切り替わり、Wi-Fiにぶらさがる個々の端末は設定いじらなくて済みます。あるいはホテルにWi-Fiしかない場合も、HW-01Lは公衆無線LANモードがあり、WAN側をホテルWi-Fiすることができます。ただしどうもこれはルーターが電源供給されてないとダメだったり5GHz to 5GHzで使えなかったりと制約がありイマイチ。

またPCに動画ファイルを入れてSMBやDLNA、HTTP経由でスマホやOculus Questにストリーミング再生しようとすると、PC側を有線にしないとカクつくことが判明。HW-01LのWi-Fiは867Mbpsとモバイルルーターとしては高速な部類にも関わらず(もちろんPCもスマホも867Mbps対応機種)。スマホ/Oculusは仕方ないとして、PCを有線でルーターにつなぐと問題ないという実験結果に。しかしHW-01LのクレードルにはLANポートが1しかありません。SIMでつなぐ時はいいんですがホテル回線が十分高速な場合はWANとしてそちらを活用すれば自分のギガを消費せずにすみます。しかし単なるハブでクレードルのLANポートを分岐するだけでは、ホテルのWAN回線を使いつつ、PCをLAN内の端末と通信させる、という両立はできません。HW-01LはWAN接続(この場合ホテルの有線LAN)を検知した時点でルーターモードになってしまい、ハブでつながったPCもまたホテルのDHCPサーバーからIPをもらってしまいます。

長々と書きましたが、結局のところ

  • WAN側とLAN側でそれぞれに有線LANポートがついたルーターが必要
  • さらにWi-Fiアクセスポイントもあるといい
  • しかし家庭用は大きすぎるので、小型でかつ電源アダプタも持ち歩かなくて済むようUSB 5V駆動してほしい

というのが今回のニーズです。

国内メジャーメーカーのルーターはすべて小型とは言えず、電源も丸プラグのものばかり(多分12V)。ホテル用でWAN/LANポート1つずつのものは小型だけどWi-Fiはついてない、という状況。

しかし海外製品で見つけました!こちら。

サイズもふとプリントは小型スマホ並みで、きちんと技適も取得しています。OpenWRTというLinuxベースのオープンソースのルーターOSを搭載しており、追加パッケージで機能増強もできるようです。唯一惜しいのはWi-Fiが5GHz対応とはいえ433Mbps止まりな点。HW-01Lからすると半分に落ちます。しかし結果を先に書いておくとほぼ問題ありませんでした。

■GR-AR750S(Slate)はこんな製品

  • OpenWRTベースのLinuxで動く小型ルーター(SSHでシェルログインも可能)
  • micro USB端子による給電で動作する
  • 有線ポートはWAN用1、LAN用2
  • Wi-Fiは2.4GHzに加え5GHz対応(11ac/433Mbps)
  • microSDカードやUSB2.0端子に接続したファイルをSMB共有可能

など。VPNのサーバー/クライアント機能もあるようですが残念ながら事前共有鍵によるL2TP/IPSecには非対応の模様。公式サイトのフォーラムでも互換性の問題があって無理と中の人がコメントしてましたので現状では望みが薄そうです。ただ自社・自宅のVPNでなくいわゆるVPNサービスにつないでアクセス元を偽装したり、Cloudflareの暗号化DNSを使ってプライバシー保護(ホテル側のルーターにアクセス先を特定されにくい)周りは充実しているぽい。これもしかして海外から日本の動画配信サーバーみたりするのにも使えるのかな?まぁVPNサービスのスピードがネックになりそうだけど。

SMBサーバーになるのは嬉しい余禄でした。宿泊先で消化用に録り貯めた動画ファイルを入れたHDDを、いままではPCにつないで共有し、スマホや部屋のテレビにつないだスマートTV端末で見ていたんですが、これにPCを使わなくてよくなります。PCだと一定時間アクセスがないとスリープしちゃったりして地味に不便だったり。パスワードはかかりませんがLAN内なので問題なし。Oculus QuestのPigasusやSkybox VR Playerからでも問題なく視聴できます。4K超の高ビットレートの動画もほぼ問題なし(シークしてもほぼ一瞬。たまーに一瞬止まるファイルも)。

■ただし日本語UIの訳はかなりヒドいw

実用上、害があるとするかは微妙ですが、管理WebUIの日本語訳はかなり適当です。

画面キャプチャ写真

これはネットワーク設定画面ですが、「キャンセル」と並んで「アプリケーション」というボタンがあります。なんのこっちゃですが、位置的に考えて送信/確定ボタンとみて間違いないでしょう。Apply辺りの誤訳だと考えられます。こんな感じで「ん??」って思うところが散見されます。ボランティアでもうちっとマシな訳をコミットしようとOpenWRTのGitHubリポジトリを覗いてみたんですが該当箇所は不明。どうも基本設定の部分はGL.iNet社オリジナルのようですね。「高度設定」という画面以降はOpenWRTの画面に遷移するっぽい。ではとGL.iNetのリポジトリでもファイルを探しても見つからず。とりあえず、SSHログインして、/www/src/lib/lang/en.jsというファイルに(enという名前だけど)各言語の文言リソースが入っているのを発見。しかし書き換えてみても反映されませんでした。本製品はVue.jsで実装されてるっぽいですがなにかしらコンパイルが必要そうでギブアップ。とりあえずサポートに「次のリリースに反映してくらたら嬉しい」と書いて送ってみたところ、「ありがとう。開発者に渡しました。反映はコンパイルが必要。」とのこと。手元で試せるならもう少し真面目にやろうと思いましたがコンパイル手順は書いてなかったのでおとなしく次期リリースで少しはマシになると期待。

またローカライズという意味ではとてもヤバそうなのが5GHzの帯域。デフォルトでW52/53/56以外のチャンネルが選べるようになっておりautoでは案の定つながらなくてハマました。W52はいいとして、W56よりも数字の大きなチャンネルが選べるようになっており、当然それだと日本で流通している一般的なWi-Fiデバイスからはつながらないことになります。これも少しSSHして中を探ってみたところ、/var/5G_channelというテキストファイルがあり、これを修正すると設定UI上のプルダウンメニューからも消えることがわかりました。36-48はW52なので日本でも問題なし。149以降は日本で使われてないチャンネルですね。

ただこれを書き換えて反映させても、再起動すると元に戻ってしまう模様。またW53やW56のチャンネルを追加したとしてもDFUがキチンと働くかわからないのでとりあえずW52の4chのいずれかに固定して使っておくのが無難かもしれません。これもサポートに聞いてみようと思います(こんなんで本当に技適とおってるんかしらw)。

■WAN側をUSBテザリングにしてみる

管理画面をみると対応してるっぽかったので、iPhoneとHW-01Lの有線(USB)テザリングを試してみました。結果、どちらも「ホットスポット共有」というモードになってインターネットにアクセスすることができました。iPhoneのSIMはいちばん速くギガも60Gあるdocomo回線なので、さくっとそれを共有したい時は便利かも。iPhone側はインターネット共有をONにするだけで特に設定は不要でした。

HW-01Lは自分でいじったか覚えてないですがLAN IPが192.168.8.0/24だったので本機の初期値とかぶって警告がでました。本機は主ネットワークが192.168.8.0/24でゲスト用が192.168.9.0/24になっていました。とりあえず主ネットワークを192.168.7.0/24にして対応しました。

 

ともあれ1万円しない価格でこれだけのサイズと機能の製品はレアで価値がある気がします。ホテル滞在が快適になりそうです。