食洗機を大型化。Panasonic NP-TZ300

引っ越してキッチンスペースに余裕ができたので食洗機を2,3人用の”プチ食洗”から大型モデルというかレギュラーサイズのモデルにリプレイスしました。というか同居人が買ってくれました。前に使っていた”プチ食洗”のTCR4は私が必要性を主張して半ば強引に導入したので、私のお財布で買いましたが、今回は同居人のモチベーションが大半だったので、私はTCR売却金額のみ納めることで合意。

TCR4は「2,3人用」となっていますが食器の形が不揃いだったり不向きな形状の我が家では割とパツパツ。他にペット用品などもあると入りきらず、2度に分けたり一部手洗いをしたりしていました。その折りに乾燥までするかどうかいつも諍いの種でした。個人的には洗浄が終了した後ですぐにフタを開けば温水で温められたお皿はすぐに自然乾燥できるから不要だと思っているし、複数回まわす時などは乾燥時間が待ちきれないという面も。大型化して一度で洗えるようになれば少なくとも待ち時間の問題は解消するので、私のフラストレーションも減るという案配です。

購入したのはこちらのモデル/カラー。

毎度ながら据置はPanasonicのほぼ独占市場。むしろ小型機の方が多少競合がある感じですね。ともあれPanasonicでレギュラーサイズモデルは3つのグレード(NP-TZ300、TH4、TA4)に分かれています。基本的な容量、洗浄力は同じで、最上位モデルのTZ300の差別化ポイントは、

  • ナノイーXで庫内のニオイ抑制、除菌
  • ドア開ボタンも含め静電容量タッチセンサー式UI
  • 汚れレベルが5段階(他は3段階)

といった辺り。さらにTA4だと窓や低温ソフトモード、80℃洗浄モード、エコナビなどが省かれます。

個人的にはTZ300とTH4の価格差は小さく、タッチセンサーUIの好き嫌いで選んでいいんじゃないかと思います。

タッチセンサー式UI

デザイン的にはスッキリシンプルですが、操作感は好みがわかれるところでしょう。特にドアオープンは2秒タッチなので短気な人はガチャメカで即時開けられる方を好むかも知れません。ちなみにドアを閉じるのはどちらも手動です。

耐久性はどうでしょうね。シンプルなメカ式の方が壊れないと考える人もいれば、可動部品がない方が壊れないという人もいます。個人的には後者かな。特にメンブレンスイッチは経年劣化でひび割れて中のマイクロスイッチが露出したりしそう。屋外置きの洗濯機などがよくなるアレ。まぁ紫外線が当たらない室内ならなかなかここまでにはならないかもですが。爪を伸ばしている女性はメンブレンシートにダメージを与えがちなので、TZ300を選択してもいいかも知れません。

庫内のニオイはさほど気になったことはないですが、食洗機は使用後、底に水が溜まってる時間も長いので、ぬめりとかも防げるなら価値ありかもですね。

あとカラーもシルバーが高級ガジェット感があっていい感じ。

前のはこちら。2017年に買いましたがいまだ現行モデル。

買い換え前
買い換え後

分岐水栓はそのまま流用できるので、置き換えはスムーズでした。むしろTCR4出品のための大掃除が時間かかりました。

■使ってみた

ドアを開けたり、電源を入れたりがタッチセンサーだと確かに多少煩わしいというかコンマ何秒ですが余計に時間がかかるなという気がします。慣れれば気にならなくなるかなぁ?ちなみにドア側面の小さな四角ボタンでも開けられます。TZ300はドアが2枚に分かれているんですが、気になるのは上側ドアをもって閉めてもロックがかからない点。必ず下側のドアをもって閉める必要があります。開いている状態だと下ドアは上ドアに隠れてみえないので、つい上ドアをもってしまいがちで「ちっ」となります。慣れが解決するといいんですが…

TCR4と大きく違うのは、5段階の汚れレベルを選ぶ点。

  1. つけ置き洗いや水洗い後に
  2. 汚れが少ないとき
  3. 食後すぐに洗うときに
  4. 念入りに洗いたいときに
  5. 食後数時間後や油汚れが多い食器、調理器具を洗うときに

となっています。TCR4では「標準」か「スピーディ」の二択でほとんど「スピーディ」しか使っていませんでした(温水供給)。標準だとエコナビが有効になるので汚れに応じて最適化してくれるのかなと思ってましたが、改めて調べるとTCR4もTZ300も給水温度と室温に応じて洗浄時のヒーター加熱時間や乾燥時間を最適化するだけみたいですね。汚れセンサーとかがあるわけじゃない。最後に選択したモードは記憶されていて、都度選ぶ必要はないので、こだわりがなければ操作ステップが増えるということはない。むしろ、TCR4は1ボタンでコースと乾燥有無の組み合わせをサイクリックに切り替える必要があったので、それが分離されて独立して指定できるようになったのは改善だと言えます。従来「スピーディ」で問題なかったと考えると、TZ300でも汚れレベル1で充分なのかも知れません。追々検証して最適化していこうと思います。

内部は2段になって圧倒的に収容力があがりました。箸やスプーンなどを立てるスペースがいつも手狭だったり天井が使えて長い箸の出し入れにトレイを引き出さなくてはならなかったんですが、俄然スムーズになりました。まな板がまるごと洗えるようになったのも食中毒防止の観点から良いかと。

気になったのはサンマ皿みたいな細長い食器を上段に並べるアタッチメントがあり、まさにそういう皿を常用しているので「これはいい」と思ったんですが脱着が割と面倒。脱着ではなく爪の開閉ギミックとかで実現できたらなお良かったかもです。

あと稼働音が圧倒的に静かになりました。カタログ上は41db -> 36db (50Hz圏の場合)です。同居人は大型化するからにはよりうるさくなるのを覚悟していたようですが、遮音材などをしっかりいれているのかむしろ軽自動車から高級セダンに乗り換えたような静かさです。もともとTCR4は小型化優先で箱が薄いのかうるさいという評価も多かった気がします。実家のレギュラーサイズモデルも静かだし、むしろこれが今時の標準的な騒音レベルなのかも知れません。

■洗剤も替えてみる?

我が家では洗剤マニアの同居人のチョイスで、ドラッグストアチェーンのクリエイトで売っているこれを使っています。

袋入りは使いづらいですが、適当な洗剤ケースに移し替えれば問題ありません。

(中性が多い)液体タイプは不人気です(同居人曰く明らかに汚れ落ちが悪いとのこと)。

ですが、粉末とジェルのハイブリッドであるジェルボールタイプのJOYジェルタブは手軽さと洗浄力の両立がされてそうで気になっています。

ジョイ ジェルタブ 食洗機用洗剤 54個入

ジョイ ジェルタブ 食洗機用洗剤 54個入

1,600円(01/24 20:18時点)
Amazonの情報を掲載しています

今まで小型食洗機だと1個使うと過剰でコスパが悪くなりそうで敬遠していました。フルサイズ食洗機になった今なら試すチャンスかなと思っています。実際、TZ300には試供品がついていますし、2021年3月現在、3ヶ月分もらえるお試しキャンペーンまでやっています。これをゲットしてしばらく試してみるつもりです。

■まとめ~食洗機はイイゾ!

食洗機は未経験者ほどその能力に懐疑的になりがちですが、個別の汚れをこすり落とす力が働かない反面、

  • 火傷するレベルの高温の温水
  • 肌が荒れるレベルのアルカリ性洗剤
  • 長時間の繰り返しすすぎ
  • 熱風乾燥

など人間の素手では難しい要素がプラスとなります。特に温度は脂肪分が溶ける40~50℃を超える熱を与えるかどうかはキモで、手洗いでは難しいそれを食洗機の温水なら軽くクリアします(80℃くらい)。結果として焦げなどのガチガチにこびりついた汚れ以外は食洗機の方が圧倒的に有利なのです。電気は必要ですが水道代は少なくてすみます。時短家電としても非常に有効なので、未経験の人には是非いちど先入観を捨てて試して欲しいです。TCR4もまだまだ使えるので綺麗に掃除してフリマサイトで売りに出すので、そういう誰かのところへ渡ってくれたらいいなと思っています。

 

Dyson 360の死蔵バッテリーに活を入れた

部屋が散らかりすぎていて活用できていなかった初代Dyson 360Eye(以下RB01)が引っ越して久しぶりに稼働させられるようになりました。しかしリビングの掃除を完走できないうちにバッテリー切れとなってベースに帰還してしまう。2015年の発売日購入なのでさすがにダメかぁと購入しようとしたら、他のハンディクリーナーと違って公式サイトでバッテリー単体販売をしていない模様。修理扱いで問い合わせをしてみるか、適当な互換バッテリーを買うかしかなさそう。

と諦めかけたところ、「そういえば一個あるぞ!」と。購入から少しした頃、妙にバッテリーの減りが早いぞと思ってサポートに問い合わせたところ「使用期間からするとまだバッテリー寿命とは考えられませんが、予防的に交換バッテリーをお送りします」という神対応で一個送ってくれたのです。さすがのDyson神対応。しかしそのご厚意を無碍にするかのように、結局交換しないまま放置してあったのです。捜索の上、なんとか発見し交換してみたところ、、、なんとピクリともしない。起動しないどころか充電ランプも点かない。全く充電しないまま放置しすぎて完全放電した模様。しばらく充電しておいても復活する様子なし。伝票をみると2016年に受け取っているので、5年近く放置していたことになります。やっぱり互換バッテリーを買うしかないのか、、、

■外部電源から強制充電したら復活するか?

Dyson 360 Eye (RB01)のバッテリーは14.8VのLi-ion(リチウムイオン)電池です。調べてみるとLi-ion電池を使用する機器は所定の最低電圧を下回っているとシステムを起動しないような安全装置が組み込まれているとのこと。もしバッテリー自体の劣化はそれほどでもなく(一度も使ってない)、単に完全放電して電圧が0Vになってるだけなら、他の手段でちょっとだけ充電して起動最低電圧まで上げてやればそれ以降は普通に使えるようになるんじゃ?という淡い期待が湧きます。どうせ捨てるしかないなら、爆発にだけ気をつけて実験してみようと。

使用したのはこちらの安定化電源。

この実験のために買いましたw。互換バッテリー買うのと変わらない値段ですが、一台持っとくと後々便利なんじゃないかと思って。もともとカーナビなどの12V機器を室内でテスト稼働させるために固定電圧のものはもっていましたが、コイツなら電圧や電流を自在に調整できるので、12V機器以外にも使えます。ジャンク修理動画などでよく映ってるヤツですね。

以下、我が家の環境でたまたま成功しただけかも知れません。正しい理屈に基づいた行為ではないので、真似して破裂したり火災になったりしても自己責任でお願いします。

RB01のバッテリーは端子が4つ。起動する方のバッテリーをテスターで調べると、内側2つが+、両外側が-のようです。バッテリーを外した掃除機本体を充電器に載せて端子にテスターを当ててみたところ、右側のペアに17Vくらいかかっていました。充電は放電よりも少し高い電圧で行うと思うので、「これが充電端子か!?」と思い、右のペアに電圧をかけてみました。上記のような安定化電源の良いところは、流れてく電流もモニタできる点。しかしそろりそろりと電圧を上げていっても電流は0mAのまま。仕方ないので乱暴ですが反対側のペアでも試してみました。するとこちらはある程度電圧をかければ電流が流れるではないですか。あまりモリモリ流し込むのも恐いので、1Aを上限に設定して加熱してないかマメに確認しながらしばらく充電しました。

ちなみにバッテリーの電極は奥まっていて接続しづらいですが、たまたま適度なサイズの金属板があったのでブスっと差し込んで反対側をワニ口ではさみました。

しばらく14V/1Aで充電をした後で本体にセットっして充電台に載せたところなんと充電ランプが点滅するようになりました!一歩前進。ただしそのまま1時間くらい充電台で充電したもののちょっと点滅パターンがあやしい。なんか起動しようとして失敗してシャットダウン、またしばらくして点滅をはじめる、みたいな。

そkでもう一度とりだして再度安定化電源に接続。今度は14.5Vかけても電流が流れない。ある程度充電が進んだからでしょうか。17Vくらいまであげてまたしばらく放置。なんとこれで本体充電&起動に成功しました。実際に新品バッテリーほどの保ちが蘇っているかどうかはもうしばらく検証が必要ですが、とりあえず動き出してすぐにベースに戻ってしまうということもなく普通に使えています。

検証過程はロクな専門知識なしでやってるのでそのまま真似することはオススメしませんが、なにが起きてるか正しく理解できる方のヒントになれば。また「数年放置して完全放電してしまったバッテリー」に活を入れただけで、普通に使っていて保ちが悪くなったバッテリーの寿命を延ばすという話とはちょっと違うと思うのでご注意ください。

2021.3.29追記:結局新品バッテリー購入しました…

全く電源が入らない状態からの復帰は成ったものの、やはりリビングを全部掃除しきらないうちに充電が切れてベースに戻ってしまう状態だったので、劣化はどうしようもなかったということで使用を断念しました。

一応Dysonのお問い合わせフォームからバッテリーだけ購入できるか問い合わせしたところ送料込みで9,900円で送ってくれるとの返信。代引きでよければそのままメールに返信する形で送付先の情報を知らせればOK。カードを使いたい場合はチャットか電話で申し込み、という感じでした。代引きにしたら2,3日で届きました。この価格差ならあやしい互換品を買う必要はまったくないですね。

初Chromebook! 3万円で買えるLenovo IdeaPad Duetファーストインプレ

現在、学校教育系の案件に携わっている絡みで、現在シェアを広げつつあるChromebookを教養として使っておきたいなと考えました。ChromebookはGoogleが開発しているノートPC型端末用のOSで、ベースはAndroidで、元々は文字通りChromeブラウザがベースでGmailやマップ、カレンダーなどGoogleサービスを利用することに特化したシンクライアント端末という趣でした。OfficeアプリもChromeのDocやSpreadsheetを使う感じ。なんでもWebサービスとして提供しているGoogleの強みを生かしたようなOSですね。Windowsの入ったノートPCよりも性能が低くても動くので、いわゆるネットブックと言われていたような最低ハードスペックの小型で安価なハードに搭載された例が多いです。Googleアカウントでログインすれば自動でパーソナライズされるので、職場や学校での一斉配布端末としてとても管理がしやすいのでしょう。そして最近はGoogle Playアプリも入っていてAndroidアプリをインストールすることもできるようになりました(ただし一部動かないものや配布元が除外しているものもあり、100%ではありません)。なのでタッチパネルを使えば準Androidタブレット的な使い方もできるわけです(厳密な違いは後述)。2-in-1やキーボードが外れるモデルならなおさらです。またさらにβ版扱いながらLinuxもインストールしてターミナルはもちろん、Visual Studio CodeのようなGUIアプリも実行可能です。これもマニア心をくすぐるポイントですね。

■防水とは言ってないタフネスモデル達

また教育市場にするにあたり、MIL-SPECのようなタフネス仕様を謳うものが比較的多く、キーボードが防滴でコップの水をバシャっとこぼしても裏面の穴から排水してダメージを抑えるものもあります(執筆時点でAcerとASUSの一部モデル)。ただ本体部分を防水と明確に謳っているものは見当たりませんでした。風呂でキーボード打てる端末があるとちょっと便利かなと思ったんですが、、MIL-SPECでキーボード防滴なものでも本体の防水は保証していないので注意が必要です。Amazonとかだと商品名にしれっと「防滴」と書いてあったりしますが、公式ページをしっかり読むとそんな感じです。MIL-SPECには高湿度環境への耐性なども含まれているので、保証まではなくてもほぼほぼ問題なく、濡れた手でキーボード打っても平気なら安いし買っちゃおうかなー、とか思ったんですが、店頭でそれらのモデルをみたところ、底面には普通に通風スリットがあいていてめっちゃ浸水しそうだったので断念しました。スマホ/タブレット用低消費電力SoCを使っているので発熱も少なく密閉度も高いかなと期待したんですが無理でしたw。ポートをキャップで塞げばいいという次元ではなかった…

ちなみにASUSモデルには「あんしん保証」というシステムがあり、1年間は水没含め原因を問わず初回修理が20%負担で済むことになっています。追加料金14,800円を払えば3年間負担0%に拡大することもできます。これをアテにするのもアリかなとは思いました(笑)。

■Lenovo IdeaPad Duetを購入

防水を諦めるとすると選択肢が広がります。ArmやCeleronなど低性能ハードでも快適に使えるというのが売りのChromebookですが最近はCore iシリーズと搭載した高級機も増えて来ました。Androidアプリもネイティブで実行するならサクサク動くヤツがいいなーとも思ったんですが、同月にiPad Proやminiの噂もあったので、とりあえず「Chromebookを体験する」という初志に戻って今回はコスパ重視のチョイスとしました。定期的にお値打ちセールをやって話題になるLenovoのIdeaPad Duetです。

またより高性能なASUSやAcerのモデルはキーボードがヘコヘコしていて値段なりの価値を感じにくかったのもあります。逆に、Surfaceのようなカバー兼用キーボードである本機はデスクにペタっとしている分、意外としっかりして好印象だったのもプラスでした。ただしレイアウトはこれまたSurface GoのようにQの段とAの段のズレが一般的なQWERTYキーボードよりも大きい変則配置なので違和感というか地味なミスタイプが増える可能性はあります。液晶解像度もそれらの12インチ級モデルが1366×912とHD+(720pに毛が生えた程度)なのに対し、本機は10インチながら1920×1200とフルHD+なのも高解像度厨としては見逃せません(低プロセッサに高解像度だと処理速度が不安要因ですが)。

注意すべきはストレージのeMMC容量が店頭モデルが128GBなのに対してAmazonモデルは64GBのことがある点。価格が安いからととびつくと失敗するかも知れません(後からの増設は不可)。ただし本記事執筆時点のセールではAmazonのものも128GBとなっているようです。しかもクーポン適用で2万円台で購入できる!2021年4月4日までと書いてあります。それまでにこの記事を読まれた方は是非ご検討してみては。

■ハード周り

サイズ的にはSurface GO/2が競合になる感じ。あっちが背面のキックスタンドが本体と一体化していて、キーボードカバーのみ脱着可能なのに対し、こちらは背面キックスタンドもカバーになっており、脱着可能になります。iPadのSmart Forio Keyboardのキーボードと背面が分離できる版といってもいいかも知れない。ともあれキーボード、本体、背面カバー+キックスタンドの3枚下ろしになります。3枚合わせた厚みはSurface Goよりもありますが、本体だけにした時はSurface Goよりも薄いという位置づけ。室内でタブレットとして使う時は有利、という感じでしょうか。

液晶解像度はWindowsやMacのようにスケーリング指定が可能で、10インチを1920×1200で使うとさすがに文字が小さすぎて実用になりませんが、少し倍率を上げることでRetina解像度的に使うことができます。実際デフォルトが「100%」となっており1080×675と表示されている状態です。さすがにそれではもったいない気がして、一段下げて90%=1200×750で今のところ使っています。かなり細かく選択できるので、視力に合わせて選択すると良いでしょう。明るさ、発色は充分。動画も綺麗に再生できます。微妙に色味が緑がかってる印象でしたが、夜間モードを有効にすると色温度調整バーが出現し、それで好みの感じに調整できました。スケジュールを指定しなければ常時夜間モードで使えます。

キーボードは前述の通り、打鍵感は悪くないしキーピッチもリターンキーなど一部特殊キーを除けばそこそこ確保されているんですが、Qの段とAの段のズレが標準的ではないので、若干右手が攣るというか無理してるなって感があります。デスクトップ機なみのタイピングスピードが出てる気はしないです。「A」キーの左はCAPSロックではなく、虫メガネアイコンになっていて、いわゆる押すと検索バーが開きます。Windowsでいうスタートボタンみたいな位置づけです。幸い設定でCtrlキーにアサインを変更できます。せっかくLinuxも動いてそういう使い方をするならばスワップは必須ですよね。Windowsと違ってOSレベル、GUIで簡単に入れ替えできるのは高評価。本機は日本語キーボードなのでスペースの両側に「英数」と「かな」キーがあり、これでIMEのON/OFFができます。Macぽい挙動。最近はWindowsでもこのアサインで使っているので違和感なし。F7を使わないでCtrl + Iでカタカナ変換などもできます。

ポートは充電も兼ねたUSB-Cポートが1つのみ。付属充電器は5V/2AなのでPDには対応してなさげ。付属ACアダプタは開封せず、自宅に既設の充電器を使っておこうと思います。出張などにも余計な荷物をもっていかなくて済みそう。

その他、ハードボタンは音量Up/Downと電源(スリープ)。注意しなければならないのはAndroid用の電子書籍アプリを入れた場合、ページめくりキーとしては使えないらしいという点。Androidタブレットとしてそういう使い方も想定する人は気をつけてください。

各種競合製品との比較写真もふんだんに載っているので、検討している方にはオススメの記事です。

■ChromeOS所感

Androidアプリが動くといっても、完全にAndroidタブレットと同等なことができるわけではありません。気付いた範囲でまとめてみます。

・Androidのようにできないこと

ホーム画面(ランチャー)アプリの置き換えができません。正確にはできなくはないですがやや不安定です。例えば壁紙が指定できず真っ黒になります。おそらく音量Up/Downが使えないのと一緒でAPIがAndroidと異なるのでしょう。Android用として作られたホーム画面アプリ(Microsoft LauncherやNOVAランチャー)から壁紙指定してもロック画面はかわるもののホーム画面は真っ黒です。またChromebook標準設定画面から指定した壁紙も見えないです。同様にウィジェットも置けませんし、ブラウザからショートカットをホーム画面に保存するのもダメそう。そもそも「ホーム」ボタンに相当するものがないので、どんな状態からでも一発でホームに戻るということもできない気がします。

ではアプリランチャーはどこにあるかというと、「検索」キーで検索ウインドウを開き、さらに「△」ボタンでウインドウを展開した中にアイコンがズラーっと並びます。もしくは検索欄にアプリ名を入れて探して選択することもできます。最近使ったアプリだけは一段階目の検索ウインドウに残っている、という感じ。あとは「シェルフ」と呼ぶいわゆるタスクバー上に固定する位。慣れればどうということはないですが、iPadOSやAndroidのようにホーム画面にアプリがズラっと並ぶ感じは(少なくとも標準状態では)できません。壁紙が真っ黒など若干の違和感を許容すれば、ランチャーアプリが使えなくはないというところです。

この辺りのアプリをまたく挙動が通常のAndroidと異なり「Androidアプリが動く」イコール「Android端末である」ではないということだと理解しておく必要があります。

Androidアプリも起動しないものがたまにあります。確認した中では、「うたわれるもの ロストフラグ」は起動してもすぐ落ちてダメ。Steam Linkもエラーが出て使えませんでした。Chromebookなせいかどうかは定かではないですが。またZoomのようにPlay Storeで開こうとしても対応機種でないと言われてしまうものもあります。どうしても使いたいアプリがある場合は事前の情報収集が必要でしょう。

2021.03.08追記:Steam Link、再インストールしたら動きました。ただランチャーというかビックピクチャーモードが真っ黒になったりややあやしいかも。真っ黒状態でも操作は伝達されていて、ゲームが起動した後は普通に見える、という状態。ネットワーク切断みたなアイコンが点滅してるので、解像度を下げたりすればいいのかなぁ。もう少し試行錯誤が必要です。

標準ブラウザの変更も一応できます。私はEdgeにしています。FireFoxも動きました。ただシェルフ(タスクバー)にショートカットがおけるのはChromeのみのようです。またシェルフからChromeアイコンを消すこともできなそう。

・Androidではできないこと

ひとつはマルチウインドウで複数アプリを並べて並行作業ができる点。最近のタブレットOSでも画面分割的なことはできますが、レイアウトの自由度は制限があります。ChromeOSだとその辺りはデスクトップOS並に自由に配置できます。ただまぁハードは非力なので、そういくつものアプリを同時に開いてサクサク切り替えとはいかないかなという感じ。この辺り、Core iシリーズを搭載した機種なら違ってくるかもですが、そこまでするなら最初からWindows機でいいじゃんという気もします。多くのAndroidアプリはスマホ想定の縦長画面に対応しており、画面幅を狭めるとスマホレイアウトになって、例えばブラウザの横にMessengerみたいなレイアウトは馴染みやすい気がします。

またこれは人を選ぶ特徴ですがLinuxが動く点。設定アプリからGUIでオンにするだけです。マルチタブのターミナルアプリも入ります。SSHなどで他サーバーなどのメンテをしたり、Debian系なのでaptでアプリを追加したりもできます。ただし自分の端末のSoC(ArmだったりIntelだったり)は意識しておかないと動かないパッケージもあったりします。例えばVisual Studio Codeの場合、ダウンロードページで大きな.debリンクボタンからダウンロードしたパッケージだとインストールできませんでした。下の小さな「Arm 64」ボタンでから落とす必要がありました。日本語環境もChromeOS標準のIMEは使えないので別途Linux上でインストールの必要があります。これらの手順はググってできるだけ最近の記事を参照するのがオススメです。ChromeOSのバージョンで変わってくると思うので。

とりあえず執筆時点ではこちらの通りにやったらできました。

一応起動すれば普通にVSCodeです。ちょっと感動。ファイルはOneDriveなどを使って同期すれば良さそう。今のことこれさえあれば、サーバー上のPHPファイルをチェックアウトして、SFTPプラグインで上書き保存する度にアップロードするようにしてちょっとしたリモートコード編集くらいは充分できそうです。

■設定メモ

VSCode上でIME ON/OFFを「かな」「英数」キーで行うのが少し苦戦したのでメモしておきます。

IME関係の設定はfcitxとmozcで別個にあります。それぞれ、

とすることでGUIが開きます。UIが日本語にならない時は、

しておきます。私のところでは毎回必要だったので.bachrcに書き加えておきました。

で、どちらにもIMEのON/OFFっぽい設定があるんですが、最適化どうかはともかく、以下の感じで設定しました。なお、「かな」「英数」ボタンはIMEのON/OFFにのみ使い、変換操作には用いない想定です。

  1. fcitx側で「かな」、「英数」ボタンでON/OFF設定をする
  2. mozc側で「かな」、「英数」ボタンへのアサインを削除する

まずfcix-configtoolを開きまず(既にMozcの登録などは済んでいる前提です)。「全体の設定」タブへ行き、「Show Advanced Options」をチェックすると出現する「入力メソッドをオンに」「(同)オフに」をそれぞれ指定します。左右に2つずつ欄があるのは複数キーを指定できるというだけなので、片側だけ指定すればOKです。設定が完了したらオンに「Henkanmode」、オフに「Muhenkan」が出ているはずです。

次にmozcの設定を開き、「一般」タブで「キー設定の選択」を「カスタム」にして「編集」を開きます。紛らわしいですが”Henkan”が「かな」キーを指すようなので、”Muhenkan”が「英数」キーを意味します(”Kana””Eisu”ではない)。「入力キー」列でソートし、HenkanとMuhenkanの行を全て削除します。

OSを再起動して設定内容が再現されていればOKです。

 

 

 

MVNOにも値下げの波 LinksMateも新プランでかなりお得に

国の圧力で三大キャリアがお値打ちなプランを打ち出してきたため、MVNOは更なる低価格化へと追い立てられている感じですね。私がサブ回線などに使っているLinksMateも新プランを発表しました。

従来LinksMateの特徴として、複数SIMでパケットシェアが比較的自由にできるという点がありました。ウチはLTE対応Surfaceをはじめ端末が多いので、SIMいれっぱなしで同じ契約のパケットを共有できることには価値があります。1契約で5枚までのSIMを登録することができますが、ウチは4枚まで契約して、Surface Pro X、Surface Go2、姪二人のiPhone SEに4GBのプランでシェアしていました。5GBで少し余る月が多くて4GBに減らしたんですが、最近は子ども達がよく外出先で使うのかたまに月の後半で使い切ってしまうこともあり、もう一度増やそうかどうしようかという感じでした(一方、コロナ禍でSurface携えてノマドしにいくことはほとんどなくなってますが)。

 

一方、弱点というか悩ましい点としてSIMの追加と削除に3,300円(税込、以下同)の事務手数料がかかる点がありました。4枚のSIM全てを完全解約しようとしたらそれだけで13,200円です。SIMを必要以上に増やすのを躊躇われる障壁でした。

しかし大手キャリアの各種事務手数料撤廃を受けてか、ついにLinksMateでもこれらの手数料が撤廃されました。その代わりに追加時のSIM送料が1,100円(税別)はかかるようになったのと、最後の1枚を解約(プラン解約)では3,300円が発生します。それでもトータルでみればかなりの値引きです。他にも5G利用オプションなどかなりの手数料が無料化されます。また2枚目以降のSIM1枚毎にかかる追加SIM利用量もSMS付きデータSIMの場合で、330円から224円へと値下げ。いままで3枚追加して計4枚運用でしたが、計5枚に増やしてもまだ安くなります。そしてパケット料金も値段据え置きで容量が2倍、つまり半額となりました。もろもろ加味するとかなりお得です。大丈夫か?と心配になるほどです。パケット通信量に関してはMNO側へ支払うコストも下がってるのかも知れませんが、各種事務手数料の収入が減るのはMVNOにとっては痛手なんじゃないでしょうかね。

ともあれ、ユーザとしては最大限活用させてもらうべく、早速SIMを1枚追加しました。これでセルラーモデルながら普段SIMを入れてなかったiPad Proにも常時入れておけます。iPadは紛失時の追跡があるのでできれば入れておきたかったんですよね。ただこれで上限の5枚なので、楽天モバイルの1年無料が切れたら解約する予定のGalaxy Note 10+の分はも追加できず、結局どれかから抜き取ってGalaxyで使うことにはなろうかと。

またLinksMateは各種手数料が高い故にあまり無闇にはユーザが増えず、一定の回線品質を保っていたイメージがあります。手数料無料かと通信量値下げによってドワーっと人が増えて遅くならないといいな…

 

初GoPro。HERO9 + MaxレンズMod + メディアMod導入

私はアクションカメラの中でもGoProというか魚眼効果の大きな広角レンズの映像があまり好きではなく、ガジェット好きな割にGoProシリーズはずっと見送ってきました。スキーとかバイクとかアウトドアな撮影シーンもないですしね。ただ小型カメラの需要と興味は色々あって、アクションカメラとしてはSONYのものは買ったし、最近だと初代DJI OSMO Pocketはゲットしました。

微妙に用途が違うと言われるGoProとOSMO Pocketですが、自由なアングルで手ぶれの少ない動画やタイムラプス映像が撮れるという意味では競合だとも言えます。初代オズポケが出た時にも散々比較されていたかと思います。当時はドローンに関心が高かったこともあり、DJIのジンバル技術に信頼を寄せていたためオズポケを選びましたが、

  • 画面が小さすぎてピントが来てるかわからず時間を掛けて撮ったタイムラプス映像が使い物にならなったこと複数
  • 三脚穴などがなく長時間てぶら撮影時のマウントに難儀した
  • 素早く動き回るペットなどにはActiveTrackが追従しきれなかった
  • HDMI出力がない

などの不満があり処分してしまいました。後継機のOSMO Pocket 2は色々不満点が解消されており、ワイヤレスマイクなどもあって興味津々でしたが価格も上がっておりオモチャとしては買いづらいゾーンに(そういえば初代は元祖PayPay祭りで2割引きで買ったんでした)。

そんな折り、自動車関連の調査業務で記録用にGoPro持ってるか問い合わせがありまして、「まぁ必要なら買ってもいいかな」と思い最新のHERO9について仕様を確認。最新モデル、なかなかスゴいことになってんぞ!と。結局その調査業務は立ち消えてしまったんですが、ガジェット欲と経費としての言い訳がマッチして、「買って色々知見を貯めておくか」と購入を決意。

■HERO9の概要

GoProの中にもMAXとかSessionとか派生シリーズがありますが、HEROはメインラインというか一番オーソドックスなシリーズ。これの9世代目ということだと思います(iPhoneみたいに飛んだりマイナーチェンジのナンバリングとかしてたらわからないですが、私の記憶では3とか4くらいから1ずつ増えてきていると思います。Blackの他にSilverとかグレードがあった世代も)。

特徴として、

  • 電子式というかコンピューテーショナルな手ぶれ補正がより進化
  • 5K30 、4K60まで対応(撮影モードはこちらが見やすい)
  • 画角を犠牲にして歪みを抑えるモードもある。またPCで各種動画編集ソフトで歪み補正もできる(レンズプロファイルをもっている)
  • HDMI出力はないが、別売りのメディアモジュラーを組み合わせれば可能
    • 外部マイクも同モジュラーまたはマイクアダプタで接続可能
    • 他にもディプレイモジュラー、ライトモジュラーなど周辺機器が充実
  • 45°までのホライゾンレベリング(水平維持)
    • Maxレンズモジュラーを装着すれば更に360°まで拡張
  • 自動定点タイムラプスに便利なスケジュールキャプチャー+デュレーションキャプチャー
  • 防水(モジュラーは含まず)

という感じ。手ぶれ補正(HyperSmooth3.0)は作例などを見ていてもかなりイケてる。オズポケのメカニカルなジンバルにもひけを取ってない感じ。特にMaxレンズモジュラーをつけた時は、歩行時の縦揺れもほぼわからない程度に補正されドリーに載せて動いているような滑らかな映像。歩行時の上下運動はオズポケのような3軸ジンバルでも吸収が難しいとされているもので、「ジンバル歩き」などと呼ばれるやや恥ずかしい歩き方をしないとならず、多くのジンバル入門者の心をへし折ってきました(想像)。Hero9 + Maxレンズの歩行揺れの少なさはまさに「メカジンバルなんていらんかったんや!」とオズポケ派だった私を宗旨替えさせるインパクトをもっていました。買うならMaxレンズ込みだわと。

またホライゾンレベリングも興味を引きます。これはカメラの向きが45°までナナメっても映像は回転補正をして水平を維持する、というものです。別ラインのGoPro MAXやHERO9 + Maxレンズであれば更に360°まで補正されます。つまりどんな向きで撮っても映像は正立するということです。この公式動画がわかりやすいかと思います。

ここまでできりゃジンバルいらないでしょと。

■個人的、業務的な選択理由

「HDMI出力のあるちっさいカメラ」として

最近の用途だとATEM Miniの入力ソースに使えるHDMI出力のついた小型カメラが欲しかったりします。しかしこれが意外と見付からない。無数にある中華系アクションカメラまではリサーチが及んでませんが、あるていど信頼できて、広角歪みがないものというとSONYのRX0シリーズくらいでしょうか。

あとマイクがついて少し大きくなってしまうけどZOOMのQ2シリーズ。

ただ、ここいらもHDMI映像からOSDを消せるのかとか本体を逆さまにマウントしても180°回転して映像出せるかとか、説明書PDFを読んでもいまいちわからなかったり。

そんな中でHERO9ならオプションもメディアモジュラーが必要とは言えHDMI出力OK。逆さまマウントもOK。さらにテレワークブームに載ってUSBカメラモードも実装されたので、OBS Studioなんかのソースとして直接入れることもできます。

「クルマで広角映像が撮れるちっさいカメラ」として

私の仕事だとたまにクルマのナビやメーターパネル周りの評価業務で、車内映像を撮ることがあります。その際、運転席と助手席に座った人を両方映そうと思うと、かなり画角が広いカメラを使うか、車外から距離を置いて撮る必要があります。室内の模擬走行スタイルなら後者でもOKですが、実走行を伴う調査の場合は全ての機材を車内に収めないとなりません。そんな時に、HERO9 + Maxレンズなら155°まで撮れるのでAピラー辺りにマウントすればいい感じに撮れるんじゃないかと期待。

またメーターパネルを撮りたいと思った場合も距離を置かずに広角で撮れ、かつ運転に支障がないサイズと考えるとかなりフィットするんじゃないかなと思われます。

これらは実際にどうだったかテストしましたので後述します。

■公式サイトだと思ったより安い!

もうひとつ大きく購入動機をアゲたのは、公式サイトでの販売価格です。イメージ的にGoProは5,6万すると思っていました。本記事執筆時点でヨドバシだと63,800円-10%還元。Amazonの並行輸入品でも5万円台前半くらいです。

それが公式サイトだと条件付きで43,000円だったのです。条件とは、GoPro公式のサブスクサービス(年額6,000円)の加入すること。ただし1年分は含まれています。言い換えると本体が37,000円で6,000円相当のサブスクを強制して43,000円です。そう考えると更に安く思えてきます。サブスクの内容は、

  • 撮影ファイルをクラウドに自動バックアップ(無制限)
  • 故障時に同一機種に交換(回数制限有り)
  • アクセサリーが30~50%OFF(個数制限有り)

というもの。Maxレンズモジュラーやメディアモジュラーなどは30%OFFですが、まぁそれでも安い。というか量販店ではそもそも売ってなさそう。2年目以降継続するかはさておき、オプションの割引きだけみてもむしろ初年度は入った方がお得レベル。

さらにアクセサリーやmicroSDカードがついてくるバンドルセールをちょいちょい内容を変更しながらもやっていて、私は結局、

  • 本体
  • サブスク1年分
  • 32GB microSD
  • スペアバッテリー
  • マグネット付きスイベルクリップ
  • Handler(自撮りスティック)

がセットで43,800円の時に注文。Maxレンズとメディアのモジュラーも同時注文しました。microSDカードは4K以上で撮りまくるのには32GBはどのみち微妙で、64GB + バッテリーで43,000円だった時に買うのも良かったかもですが、悩んでいるうちに内容がリニューアルされてしまいました。

結局、別に128GBを注文。

ちなみにGoPro公式で動作保証しているSDカードはこちらに一覧があります。写真で見た目同じでも細かい型番が違ったりするので、型番でググって、かつ偽物が多いカテゴリなので信頼のおけるショップから買うのをオススメします。私はリストにある中で比較的安めのSAMSUNGのEVOにしました。より読み込みが速いSanDisk Extreme ProならPCへのコピーがより速く終わるというメリットはありますがコスパと容量重視で。ショップは以前にも買って問題のなかったjnhショップ発送のものを選びました。個人的にはここか風見鶏なら大丈夫かなというイメージ。

自撮り棒はバンドルに含まれますが、伸縮タイプが欲しかったのでUlanziのこちらを注文。伸縮かつ三脚にもなるタイプです。UlanziはGoPro互換アクセサリでは定評があるブランドのようです。この自撮り棒も純正のShortyよりも作りが良いという動画レビューをみて。

液晶保護フィルムは「厚みのあるガラスタイプだとメディアモジューラが干渉して割れる」というレビューを見かけたのでペラいフィルムタイプをチョイス。

公式サイト発送はシンガポールから

「エクスプレス サービス | 2~3 日」という配送プランで本来は2,500円ぽかったですがこれもサービスで無料でした。

2月9日(火)の午前1時08分に「GoPro 製品をご注文いただきありがとうございます。」というタイトルのメールが届き、同日18時06分に「Your gopro.com order SO-xxxxxxx has shipped」という出荷完了メール。xxxxxxxの部分は注文番号で、公式サイトからトラッキングするのに必要になります。ただ結局こちらのトラッキングページからは「申し訳ありません。現在注文ステータスをご利用いただけません。後でもう一度試してください。」となって全然見られないままでした。一方メールの中にはUPSの追跡リンクも記載されており、こちらはシンガポールから香港を経由して日本への入ってくる様子がリポートされていました。当初2月16日(月)配送予定と表示されていましたが、東京に着荷した時点で2月12日(金)表示になり、実際にその日に配達されました(神奈川県)。東京から離れた場所だと日本郵便に引き渡されてから行程でもう1日くらいかかるかも知れません。少なくとも私のケースでは「2~3 日」という看板に偽りなし、という感じでした。

ちなみに最初、三井住友カードのAmazonカードで決済したんですが、あまり買い物したことがない国だったせいかカード会社で予防的にブロックされました。理由がわからず他のカードで決済したんですが、後でみるとSMSで「カードのご利用確認にご協力をお願いいたします」というURL付きのメッセージが来てました。承認操作後数分で利用制限が解除されたので、どうしてもそのカードで決済したい人はまずスマホやメールをチェックして、利用制限されてたら解除操作をした後、数分後に再注文するとよろしいかと思います。

■レビュー

ガジェットとしてのミニチュア感は良い。色々パーツを組み替えて機能や性能が変化するのも楽しいです。ただ実用上はやっぱり付け替えるのは不便ですね。付け替え自体というよりパーツを色々持ち歩くのが不便。出先でさっとMAXレンズを標準レンズに切り替えて、なんていうのが煩わしい。

・操作性は微妙

操作性としてはチラホラみかけた指摘通り、タッチパネルの反応がウ○コ。開封と同時に保護フィルムを貼ってしまったのでフィルムのせいか計り切れてないですが。実は上にリンク貼った保護フィルムは説明に「

※GoProシリーズはタッチパネルの感度が弱めなため、保護フィルムを貼ると操作性が悪くなる場合がございます。その場合、画面をタッチする反対の手で機器本体に触れた状態で操作をすると改善する場合がありますのでお試しください。(機器の個体差や操作する方の感じ方により異なる場合がございます)

と書いてあります。うーん、やはり一度剥がして試すしかないかなぁ。昔の感圧式タッチパネルのように「うん!」とゆっくりめに力を込めてタッチするとまだ反応するような気がします。逆にスワイプしてスクロールしたいのに項目が選択されてしまってフラストレーション。

スマホアプリから設定した方がマシかも知れません。ちなみにスマホとのリンクは操作系がBluetoothで、プレビューや再生映像をみるにはad-hocなWi-Fiに切り替える必要があります。単純なスタート/ストップなら割とさっとつながって良いです。スマホプレビューは録画を開始すると切れてしまうのが残念。録画中、常時スマホでモニタリングは不可です。スタート前に画角チェックするくらい。またデジカメのようにピントや露出オーバーのエリアを可視化する機能もなく、やはり小さいなりに色々削られている感は否めないですね。これらができるならディスプレイModを買ってもいいんですが、、、

なお設定変更をQRコードで行う機能がGoPro Labsという試験的機能の先行体験ファームウェアで利用可能です(後述)。よく使うプリセットをQRコード化しておいて映すのが使い勝手を改善してくれるかも知れません。

充電端子はキャップレス防水ではないので、サイドカバーをあけてないとUSB-Cケーブルを挿すことができません。充電しながら転がしとくのにちょっと不安。サードパーティからUSBポート部分に穴のあいた交換カバーが出てるので買ってみようか思案中。もちろん防水ではなくなりますが、日常そこまで防水を要する使い方しないので。

・映像品質

夜型生活者なので、まだ真っ昼間のパリ!っとした屋外映像は撮れていません。夜間や室内はやはりそれなり。動画ブレみたいなのがひどくて、せっかく4Kとかで撮ってもなんだかパリっとしない。

当初、どうやっても4K/60が設定できず悩みまくりました。商品情報みると撮れることになってるしなぁとか。オチとしてはアンチフリッカーで関東基準の50Hzを選んでたせいでした。50Hzだとフレームレートも50になってしまうぽいです。なんか悔しい。

これに限らず、解像度、画角、ビットレート、水平維持ON/OFFなどであちらを立てればこちらが立たずみたいな制限が多いですね。公式ページみてるとあれもこれも!みたいなアピールですが、実際にはMAXレンズで水平維持すると解像度は2.7K止まりだったりとかあるので事前に自分の使い方にあうか要チェックです。

ホワイトバランスやISOの最低/最高レベルを手動調整できるのは良い。ただしWBは白いものを移して自動調整する機能はなし。

・水平維持を試す

ホリゾンタルレベリング(以下、水平維持)の使い道として、私はド派手な屋外スポーツとかはしないですが、やってみたいことはありました。自撮り棒で床スレスレのローアングルで猫やフェレットを撮る、というもの。彼らは動きが素早いので追いかけるうちにどうしても向きはグルグル動いてしまいます。そこで水平維持が効いてくれたら安定した映像になるんじゃないかと。実際にやってみるとなかなか良いですが、液晶画面はほぼ確認不能なので、画角内に対象を収めつづけるのは至難の業でした。前述のようにスマホプレビューも録画中は不可能なので、おやつやおもちゃでおびき寄せて真っ直ぐ寄ってくるだけとか、かなりシンプルな構成にしないとダメそう。ちなみにウチの猫はフロントの録画インジゲーターLEDを割と興味もって見つめたりしてくれるのでカメラ目線は撮りやすいです。レーザーポインターとかに夢中になるのと同じなんでしょうか。

もしくは、有線でHDMIの小型モニターを自撮り棒の手元側にとりつけてモニタしながら撮る、とかどうだろうと組み合わせを思案中。

しかし水平維持機能自体は見事なものです。次期モデルでは是非4Kに対応してほしい。

・TimeWarp/TimeLapseが手軽

Osmo Pocketといい、こういう小型のデバイスだと、ミニ三脚でその辺にサッと設置してTimeLapse(早送り映像)撮影がしやすいです。本機には通常のTimeLapseに加え、手持ち撮影時に手ぶれ補正をしてスムーズな動きに加工してくれるTimeWarpがあります。散歩動画に良いです。あと水平維持もあるので見やすい。車載動画なんかもヌルヌルです。

一方TimeLapseは設定項目が充実していて、ビデオ(mp4)の他に静止画連写も選べます。後でPhotoshopやLightroomを使わないとTimelapseに仕上げられないですが、不要なコマを抜いたりとかRAWで撮ってカラコレ/カラグレをしてから合成するなんてこともできて応用の幅が広そう。ただしRAW撮影にすると最短の撮影インターバルが0.5sになります。ファイル数も膨大になるので本当にクリエイティブな用途にしか向かないですが、機会があれば日の出とか撮ってみたい。

・GoPro LabsのQRコード設定が色々便利

少し前にGo Pro Labsという試験的機能を先行体験できるアーリーアダプター向けページが公開されました。

かなり多くの機能を使えますが、個人的に重宝しそうだなと思ったのは、

  • 時計合わせ(サイト上のQRコードが高速に更新されていき、かなり高精度で時計があわせられる)
  • GPS時刻合わせ
  • 起動時の所有者情報表示(拾得時の連絡先などを表示。結構文字数も入るので、名前(アルファベット)、電話番号、メールアドレスを出すようにしてみました。
  • 動画ファイルを4GB毎に切らなくする(ただし本体内で再生できなくなるなど制限がある模様)
  • ファイル名形式の指定(前後に固定文字列をつけるなど)
  • USB給電開始時の自動録画スタート(ドラレコ的な使い方ができる?)
  • 最大シャッター角度指定(ちょっとまだ計算式がわかってないですがシャッタースピードや感度をマニュアルで制限してノイズとモーションブラーのバランスをカスタマイズできる)
  • 設定変更禁止モード

など。

面白いのはその設定方法で、ブラウザ(Labs版ファームウェアを入れアット上で)ブラウザ上で設定用QRを作ってそれをカメラで映すと反映されます。シャッターを押す必要はなく、画角に収めるだけで即反映されます。上述のいまひとつのタッチパネル操作よりもよっぽど快適。設定プリセットをあらかじめ作っておいて切り替えるのに便利そう。ただコマンド一覧をみても、一部ないものがあって惜しい。マイク切り替えとかMaxレンズMod関係とか機種依存なものがまだ実装されてないのかな?

 

とりあえず一週間ほど使っていますが、スマホのストレージやバッテリーを気にせずに済み、なおかつお手軽に携行してさっと撮れるのは強み。操作性と暗所性能だけは惜しい。室内ペット撮りにもうちょっと感度があるといいなと思います。

アクセサリも多いので、色々なスタイル、アングルが試せて良いです。購入したアクセサリについてはまた別記事でまとめたいと思います。