[iOS] ファミリーアカウント化の子どもがiTunesギフトチャージしてもLINEコインを買えない時の覚書

新年、お年玉を手にした子ども達が真っ先に買ったのはiTunes(Apple)ギフトカードでした(笑)。これが噂に聞く「サンタさんへのお願いはiTunesカード!」ってヤツかぁ。時代ですなぁ。しかも「お世話になっている友人にLINEスタンプを贈りたい(小学高学年)」のだと。令和キッズすげぇな!年賀状出す感覚なんですかね?

我が家は実家の姪達をファミリー共有で私が管理しています。子ども達がアプリを購入/インストールしようとすると、親アカウントであることらに申請通知が来て、許可することで実行される設定になっています。その環境下でiTunesギフトチャージやLINEスタンプ(コイン)購入がつまづいたのでメモしておきます。2021年初頭、iOS14.3時点でのメモになります。

[トラブル1] iTunesギフトがチャージできない

まず店頭で買ってきたiTunesギフトカードのチャージをしたいということで、スクショをつけて手順説明を送りました。しかし「App Store」アプリで右上の自アイコンをタップしたところに「ギフトカードまたはコードを使う」の項目がないとの返信。スクショ送ってもらうと確かにない。「メールでギフトカードを送信」や「Apple IDに入金」もまとめて項目が存在しない。グレーアウトして押せないのではなく、項目自体がスッポ抜けてる感じ。

 

通常の「アカウント」画面
ファミリー制御下の「アカウント」画面

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一見違う画面かと思うくらい違いますが、「購入済み」の下がまるっとなくて「最近のアップデート」になっています。

これは、親iPhone側の「設定」アプリで「スクリーンタイム」から子どものアカウントを選択し「コンテンツとプライバシーの制限」の中にある「アカウント変更」を許可にすることで解決しました。

項目がないと混乱するので、残しつつグレーアウトし、さらにタッチしたらエラーメッセージでどうしたら押せるようになるか案内をする、くらいはしてほしいものですね。昔のApple Human Interface Guidelineには「安定性(Stability)」という指針があって、「使えない項目を消すのではなく残した上で押せないようにしておく」ということが書かれていたはずなんですが、今のガイドラインではそうなってないんでしょうかね。

[トラブル2] LINEコインが購入できない

無事iTunesギフトチャージが成功し、再び(子どものiPhoneで)「App Store」アプリで自アイコン->「Apple IDに入金」を開くときちんと残高も反映されているのを確認。

さぁこれでLINEアプリでコインのチャージ操作をします。親端末に申請がとび許可をします。がここでまた謎のブロックが入り購入が完了できません。具体的なエラーとかも出ず、いつまでも購入が完了しない感じ。

ググるとiTunesギフトから支払う場合でも、「設定」アプリ-> (アカウント名)->「支払いと配送先」で支払いクレジットカードで「なし」を選んでおかないとダメとのこと。実際に(子どものiPhoneで)「支払いと配送先」を開いてもらうと、でみると、「お支払い方法」のところに、Apple ID残高と親アカウントのクレジットカードが並んでいる状態でした。そしてクレジットカードの方に赤字で「確認が必要です」的な(スクショ撮り忘れて正確な文言不明)表示が出ており、そちらをタップしてCVVコードを入力すると消えました。

この後でもう一度購入操作をしたところ、親アカウントに許可申請は来たもののクレジットカードではなくAppleID残高から引き落とされてLINEコインの購入ができました。子どもが自腹で買ったiTunesギフトでスタンプを買うのに都度親アカウントに申請が来るのも面倒だなと思ったんですが、一応もう一度試した時には申請自体来ませんでした。おそらくApp内購入の場合、一度アプリ単位として許可を出したので次からは再ダウンロードと同じ扱いになるってことなのかな?

問題として「親アカウントに来る購入申請画面では、それがAppleID残高からの引き落としなのか親クレジットカードへの請求なのか区別がつかない」という点がありそうです。原則としてAppleID残高がある場合はそちらから先に使われるのは確かなのですが、許可を出す親アカウント側からはそれを区別できない(許可後にクレジットカードが使われればメールは来るでしょうけど)。ぶっちゃけいちいちLINEスタンプくらいで細かいことを言うつもりはないですが、せっかく自分のお年玉をやりくりして買い物をしようとしている時に、そこら辺が曖昧になっちゃうのもなという気がします。またもしApp内課金がアプリ単位で再申請が出ないとしたら、次からは無許可でクレカでも買えちゃうのかという点も気になりますが、その辺もドキュメントみてもよくわからず。同じAppleID残高での課金になるケースと、残高が付属してクレジットカード課金になるケースで挙動が違うのかどうか。

Appleの公式ドキュメントは正常ケースの最低手順しか書いておらず、そこらへんの分岐に関する言及が絶望的に不足していますね。

ともあれまずは「お年玉から友達にLINEスタンプをプレゼント」というミッションは達成できました。

AfterShokz OPENCOMMとメインマシン(X570M Pro4)をBluetooth 5.0化

2020年最後の実査を追えた日、打ち上げて的に(何度目かの)年内最終ガジェット買いをしたくなってヨドバシへ。

お目当ては骨伝導ヘッドセットのAfterShokzのOPENCOMM。

前からフレンドが使っていて気にはなってたんですが、基本テレカンは非装着派だったので購入には至っていませんでした。特に耳にカナル系のイヤホンを挿して通話すると自分の声にも違和感が出て苦手。音質や使い勝手は高評価のAirPods Proも通話には使う気になれず。ただやはり環境ノイズを減らすにはマイクを口元にもってくるのが一番。骨伝導のAfterShokzなら耳に挿すものはないのでいいかなとか、新製品のOPENCOMMはマイクも口元なのでヨサゲとか思ってテンション上げ。ただ骨伝導って従来品の音質を試したことがあって基本良い印象がなかったので、さすがに試聴しないで買うわけにはいかないと展示があるヨドバシへ。

結果音楽がそこそこ聴けるくらいには進歩していたのでお買い上げ。色は存在感がない方がいいかなと思ってグレー(黒髪前提)。

■インプレ

確かに従来の骨伝導イヤホンとは一線を画す音質だと思います。ただ音楽を楽しめるレベルかというとそこまでではないですね。そもそもBluetoothのコーデックはSBCオンリーみたいでAACすら非対応。ワンセグ並ということです。あくまで骨伝導の中では驚異的という感じ。

またこれは推測ですが「骨伝導にしては音が良い」秘密は、“割と普通に音としても鳴ってる”せいなんだろうなと。静かな部屋だと対面にいる人に音漏れするっぽい。聞いてる曲のアーティスト名を当てられましたw。骨伝導で欠損しがちな波長を音(空気伝導)で補ってる?まぁともあれ完全無音を期待するとちょっと肩透かしです。調子のって電車で爆音再生すると駅に停車中とかだと普通に睨まれる可能性がありますのでご注意ください。

ただスピーカー部分が密閉されているので防水性が保たれるのは良いです。お風呂iPadで動画とか観るのに良いワイヤレスイヤホンが欲しかったんですよね。前に人から試供品でもらった完全ワイヤレスイヤホンが防水だったんですが、電池の減りが激しくて実用性が低かったので。

装着感も軽めで長時間でも疲れにくそう。メガネでもまずまず。ただフレンド曰く更にマスクが上乗せされると耳元で絡んで大変、とのこと。まぁ普段自宅でテレカンする時はマスクしないから今んとこ実不便はないですが、移動中とかに使いたい人は要注意ですかね。

肝心の通話ユースですがウチではWindowsでの挙動がいまひとつ不安定。テレカン時に出力に指定しても音が聞こえなかったりしがち。PCからみると音楽用と音声用のデバイスが独立して見えるんですが、どちらもダメだったり、そもそも音声用が見えなくなったり。何度か通話で使おうとしたもののダメで即座に別マイク/スピーカーに切り替えてしまいました。

2021.1.1追記:どうもRTX Broadcastを経由するとダメっぽいです。OPENCOMMはWindowsからみて、音声用(OpenComm by AdterShokz Hands-Free)と音楽用(OpenComm by AdterShokz Stereo)という2つのスピーカーデバイスとして見えるんですが、デバイスプロパティによると、それぞれ「1ch、16ビット、16000Hz(テープレコーダーの音質)」「2ch、16ビット、44100Hz(CDの音質)」が最大。前者(Hands-Free)をRTX Broadcastで選択してテスト音声を流すと1/2速で長回ししたような声になってしまいます。RTX Broadcastが16000Hzに対応してない??とりあえずWindows版LINEでRTX Broadcastを経由させると音が出ない。直接Hands-Freeを指定すると音が出ることを確認。Stereoを指定するといいかもですが、スピーカーとマイクを同じデバイスにした方が一般にエコーキャンセルが正しく働くく、単一デバイスでSTEREO(音楽モード)とマイク(音声モード)は同時利用できなかったりもするので、そこはまた追加検証待ち。

あとペアリングモードで特定操作をするとマルチペアリングを有効化できます。しかしこれもちょっと微妙。iPad ProとWindows機でマルチペアリングした状態でWindowsで通話してたんですが、唐突に「接続しました」という音声メッセージが数秒おきに流れまくる事態に。Windowsでの通話自体は途切れてなかったので、どうも階下にあったiPadと微妙な距離で接続と切断を繰り返し始めた??通話中にこうなり、対象デバイスも手元にないともうどうしようもないのでその時も別マイクに切り替えてしまいました。レアケースかも知れないですが、仕事の通話でマルチポイントは使わない方が無難かもと思い、速攻OFFに戻しました。デフォルトでOFFになってるのもちょっと納得。

■PC側をBluetooth 5.0にしてみた

で、何度か再ペアリングやリセットを試すもいまひとつ安定せず。ふとPC側のUSB BluetoothアダプタがBluetooth 4.0なのに気付き(OPENCOMMは5.0対応)、いい機会だからアップグレードしてみることに。

幸いマザーボードのASRock X570M Pro4にはWi-Fi/Bluetooth専用のM.2コネクタがあったので、IntelのWi-Fi6 & Bluetooth 5.0対応のこちらを購入。

ボード単体もあり、Bluetoothだけならアンテナなくてもいいかな?と思いましたが、レビュ-みてるとやはりあった方が良さそうだし、Amazonがセットで提示してくるアンテナが合わなかったという書き込みもあったので、無難にセット製品をチョイス。

PCIスロットを使うアンテナ2本分の穴があいたプレートが付属してきますが、なんとこれを使って装着したところ、RTX3070が干渉してつけられず!最下段スロットはLANボードが刺さってるので移設もできず。

よくみるとバックプレートにも穴が3箇所あけられていたので、なんとかそこから通して外部アンテナを立てることができました。垂直並びなので垂直に立てるとアンテナ同士が干渉してしまいますが、まぁ適当に。ワッシャーが形状違い(バネタイプとギザギザ付き)で2種類ついてたんですが使い方がマニュアルみても載っておらず適当に。あと小っさい金属プレートもついてたんですが、これも使い方不明(ボード固定?)。このマニュアル、M.2スロット用ですらなく間違えたものが混入したとしか思えない役立たずぶりでしたw。M.2スロットの固定するネジは付属。

ドライバーはIntelのサイトからWi-Fi用とBluetooth用をサクっと入手(CD-ROMは付属してましたが、先日ケースかえて光学ドライブなくしてしまったので使わず)。

ハマったのは、古いUSB Bluetoothアダプタを外しておいたところ、既存のペアリング済み端末が削除できなくなった点。Wi-Fiと違ってBluetoothは相互のMACアドレスで認証するので、ハードが変わったら全部登録しなおす必要があります。なので、

  1. ペアリング済みデバイスを全て削除
  2. 古いBluetoothアダプタを取り外し
  3. 新しいBluetoothアダプタを有効化
  4. 各デバイスを再ペアリング

という流れでやるのがヨサゲ。

■Wi-Fi6速度テスト

使い予定はないですが、一応Wi-Fi6速度測ってみました。

有線LAN(1Gbps)

 

有線LAN(2.5Gbps)

 

Wi-Fi6 (2Gbpsリンク)

やはり2.0Gbpsリンクしててもさすがに有線には負けますね。1GbpsリンクのEthernetにも大きく負けます。やはりデスクトップ機は有線続投で。

それにしても上りが遅いのはなんでだろう?後でルーター再起動してみようかな。

 

■まとめ

肝心のOPENCOMMの通信状況が改善するかはもう何度かテレカンしてみないとですが、とりあえず一発で音楽用と音声用の両方で認識されました。

取り急ぎ大晦日の買い物報告を新年初投稿にて。

2020年、買って良かったガジェットふり返り

激動の2020年もあと僅か。コロナ禍で仕事(収入)が激減する中、リモートワーク(リモートインタビューなど)環境の強化は必要だったり、魅力的なガジェットも登場したりと、色々とガジェット、機材は購入せざるを得ませんでした。また生活面での大きな変化として、

  • 再び猫をお迎えした
  • 引っ越した
  • サブカーとしてプリウスZVW30を導入した

などがあり、これまたガジェットを導入する動機や必要性につながりました。

「もうやめて、私の口座残高はゼロよっ!」という感じですが、購入直後のレビュー記事を長期使ってみてのひと言レビューも添えてつつまとめてみたいと思います。

■常用品リプレイス

・自作Ryzen9-3900 + RTX3070マシン

2015年にショップモデルを導入し、グラボやメモリを強化してきた仕事用、エンコ用のメインWindowsデスクトップを刷新しました。SSDのスピードやUSB3.2といったマザーボードを更新しないとどうしようもないI/O部分が目立ってきたというのが大きな動機でした。第三世代Ryzenが発表された直後くらいでしたが、待ちきれなかったのと入手難が予想されたので、最悪CPUだけしばらく後に載せ替えてもいいやという覚悟で結構。

省電力、静音性を重視してあまり注目されていない無印3900というチョイスにしましたが、i7-4790/DDR3からの進歩としては充分体感に違いを感じる満足度の高いアップグレードになりました。自宅作業が多いのも理由ですがMacをほぼ使わなくなり、専らこいつを使いまくっています。SSDを最新のNVMe Gen4にしたのも勝因だったかなと思います。Seq Read 7,000Mbpsは異次元の速さです。

 

またテレカン(Web会議)時にマイクのノイズキャンセルが使いたくてグラボをRTX3070にしました。ゲーム性能としては微妙かもですが、とりあえずRTX Broadcastが使えるグラボということでコスパ重視です。RTX Broadcastは単に発話を検知して非音声区間をミュートするいわゆるVAD的なノイズ低減だけでなく、よりアクティブに働くみたいで、しゃべっている区間で同時になっているノイズもかなり綺麗に消えてスゴイです。特定のテレカンソフトに依存しないで常に使えるのも嬉しいです。

・Surface Pro X/Go2

LTE内蔵Windows機が欲しくて昨年末駆け込みでGoを買ったものの、Pentium Goldがもっさりで1,2ヶ月で買い増ししてしまいました。しかし今年後半に出た同じArmベースのApple M1と大違いでArmネイティブ対応ソフトは遅々として増えず、ATOKもまともに動かない状況が続いています。コロナ禍でノマドや出張機会もガクンと減ってしまい手放すことも時折考えますが、64bitエミュレーション対応の発表もありもう少しだけ頑張って保持してみようかなと思っています。

そして年半ばにGoがアップデートしてGo2になりCore m3モデルが追加されました。Pro Xだけで全て賄える体制にならず、こちらも合わせて買い換えることに。Pro Xが64bitアプリをまともに動かせるようになったらこちらを手放すかも知れませんが、どうなんでしょうねぇ。できれば防水であってくれたらお風呂メディア端末としていいサイズ感なんですが。

Galaxy Note 10+

iPhoneと一緒に持ち歩き、メインAndroid端末(主にカメラ担当)のPixel3XLがバッテリー膨張で使えなくなってしまい、しかも修理サポートもロックダウンで制限される中、急遽代替機が欲しまって購入。電子書籍が読みやすい有機EL、高解像度機であることを基準に、ちょいと興味あったS-penが使える本機に。対応バンド的に有利なdocomoモデルはすでに終息しており、仕方なく楽天モデルをゲット。コロナでAndroid10がなかなかリリースされないとかありましたが、現状では満足して使っています。カメラ性能もPixel3XLにひけを取らず、iPhone12 Pro Maxが出るまではスマホ写真はほぼコレで撮ってました。特にテーブルフォト(食事)での色味が良く、ポートレート(背景ぼかし)モードのボカシ量の調整なども楽でした。iPhone12 Pro Maxを買うまでは…(後述)

Note20が発表されるかどうかくらいのタイミングでしたが、結果的にあのカメラの出っ張りは受け入れがたく10+で良かったかなと思っています。

現在、楽天モバイル(MNO)のSIMを入れて無料で使えてますが4月からはどうしようかは思案中。

iPhone12 Pro Max

コロナ禍で実入りが減る中、3Gから毎年買い換えてきたiPhoneも今年こそは見送りか?と悩みました。正直無条件で買う!ってほどの進歩を(カタログスペックからは)感じられなかったのです。また電子書籍やブラウジングはGalaxy Note 10+で足りるので、小型モデルに回帰して12 miniもいいかなと思いました。が、結局少しでもセンサーが大きく、画角も広いカメラがあればいいなとか、(iPad Proでも見送っている)LiDAR試してみたいなとかあって無理して買い換えることに。

結果的に良い意味で裏切られたのは、動画のHDR画質とテーブルフォトでのボケ味です。まず室内で猫を撮ってビビりました。HDR(Dolby Vison)を撮ってそのままiPhoneで見る時のリアル感がマジパナイです。残念ながらこのHDR画質のままシェアする先があまりなく、Youtubeにアップするにもどういう手段をとるのが一番良いのかいまだよくわからず、iPhone上、またはiPad Proで見るに留まっています。そろそろ(編集も含め)きちんと情報収集しないとです。

またセンサーサイズが大きくなったせいかもはやコンピュテーショナルフォトグラフィを使ったポートレートモードに頼らなくても普通にテーブルフォトくらいなら充分にボケてくれる感じ。色味はGalaxyの人工的なハデさの方が“映え”ますが見慣れれば12 Pro Maxで充分綺麗かなーと思えて来ます。11 Pro Maxはギガライト契約で、「なるべくGalaxyを使おう」という意識だったのが機種変更と同時に5Gギガホに切り替えたせいで通信実質無制限になり、心理障壁がなくなったお陰でここんところテーブルフォトも12 Pro Maxで済ますことが増えて来ています。Apple ProRAW対応アップデートも来たので、Lightroom現像ワークフローなども追い込んでおければ、スマホ写真は2,3年ぶりにiPhoneメインに回帰しそうな雰囲気がしています。

あとMagSafeはケースつけちゃうとイマイチ、というか対応ケースやアクセサリが全然増えないのが期待外れですね。特に車載ホルダーは待ち遠しいです。

・ゲーム機 PlayStation5

買うことは最初から決まってましたが、正直お金ないので本当にやりたいタイトルが出た時でいいやと思ってました。それでも一応とばかりにあちこちの抽選に申し込んでいたところ、12月初旬にGEOから電話かかってきて当選し購入可能ですよと。転売とかは論外なので一瞬辞退も考えましたが、これを逃すといつ買えるやらという雰囲気だったので思い切って買ってしまいました。しかし現時点でPS5ネイティブソフトは買っていません。無料のAstro PlayroomやFortniteをちょこっとだけやり、あとはアップデートされたRaibow Six Siegeを相変わらずソロでちまちましている日々。

コロナ禍ですっかりYoutube視聴時間が増えた我が家ですが(アニメ1本みるほどでもないスキマ時間にYoutubeを見るということが激増しました)、PS5のYoutubeアプリのシークがほぼノーウェイトで快適であることに気付き、メディアリモコンまで買ったんですが、その後HDRが再生できないことに気づき、結局リビングでのYoutube視聴は7千円のChromeast with Google TVに取って代わられました。PS5向けYoutubeアプリ(のHDR対応)、Torneアプリ、DLNAアプリなどメディア系がもっと強化されてほしいものです。

・VRヘッドセット Oculus Quest2

画質(正確には解像度とフレームレート)の進歩がめざましいモデルチェンジを実感しました。コスパが非常に高まった感じ。また別売りながらがっちり頭に固定できるELITEストラップの存在も無視できません。動きの激しいタイトルには必須でしょう。売ってないので諦めましたがバッテリーがカウンターウェイトになるバッテリー付きモデルも興味ありますがちょっと高くて二の足を踏んでいます。ELITEストラップは一度すぐに破損して新品交換してもらいましたが、なんらか対策されているといいなぁ。サードパーティ品も色々と登場しているようで、そちらも要検討かも知れません。

ダイエットしないとなのでFitXR辺りを買うか思案中です。

■新生活編

ペットケアモニター HN-PC001とATOM Cam

仔猫をお迎えしたことで、ロガー好きな私としては猫の体重と尿量を計測/記録できるペットケアモニターは導入せざるをえませんでした。猫は尿路を患うことが多く、おしっこの量や回数は健康のバロメーターになります。引越を機に一時的に使ってくれず、洗濯物の山におしっこされたり、浴槽にうんちされたりと悩まされましたが、こちらの記事を参考にさせていただきIKEAのHOLという収納ボックス兼テーブルでプライバシー(?)が保たれる環境を整備することでなんとかまた使ってもらえるようになりました。見た目はオシャレですが穴だらけなのでニオイはほとんど防げません。

ちなみに本当は2,500円で話題のWebカメラATOM Camを内部に仕込んであるので、本当はプライバシーが保たれていませんw。HOLに覆われているとうんちの回収を見落としがちなので、気になったらいつでもスマホからチェックできるようにしてあります。FireTV CubeやEcho Showがあれば「アレクサ、猫のトイレを見せて」とかいうだけでテレビ/モニタに映像が映って便利です。

・ミラーレス一眼カメラ SONY α6600

仔猫が仔猫でいる時は一瞬、ということで写真や動画を残しまくるために1インチセンサーのRX100系(2/6/7)からAPS-Cのミラーレス一眼にステップアップ。久々のレンズ交換式です。レンズは画質とボケを優先して固定焦点中心で揃えました。コスパ最強のSIGMA 30F1.4と16F1.4兄弟。一応もうちょい望遠とズームも欲しいなと18105Gも買いましたがこちらは外に持ち出す機会がないのであまり活用できていません。

現在は仔猫撮影良くも一段落してますが、ブログ用撮影に使ったりしています。テレカンのカメラにも使えるようになって、確かにF1.4とかで撮れば綺麗な映像になりますが、うちはモニタの上にスキマがなくどうしてもヨコからの画角になってしまうこともあってセミナー講師する時くらいしか使っていません。普段のテレカンでセッテイングするのは面倒すぎる。

さすがにこの先フルサイズに行くことは(主にサイズ/重さ的な理由で)ないだろうなぁということでAPS-C専用レンズを3本買い揃えちゃいましたが、ここにきてα7cとか出ちゃって全く気にならないといえばウソになりますね。特にECM-B1M(マイク)がデジタル接続できるのが魅力。けどまぁレンズも揃えたら30万コースなので、今のところそこまで出す動機になる撮影対象はないかなー。

・レーザー測距計 BOSCH GLM50C

おっとこれ個別ブログ記事にしてなかったとは迂闊。Facebookにだけ書いてブログにも書いたつもりになってたかも。引越で色々計測する機会がある中で購入し、その後もあらゆる場面で訳になっています。カーテンの大きさを調べたり、棚を作る時の長さを決めたり、従来なら巻き尺をあっちからこっちに引き延ばして当てる必要がありましたが、レーザー測距計があれば片側にあてて、反対側までレーザーでポイントするだけで済みます。一人でも一瞬ですし、天井など物理的に手が届かないところまでも正確に測れます。どうしてもっと早く導入しておかなかったんだろうと悔しさまみれです。ある程度DIYする人ならひとつ持ってて損はない効率化アイテムです。

安いものなら数千円で買えますが、このGLM50Cはちょっとお高い。その差額分の価値はBluetoothでスマホに計測値を送信できる点。BOSCHは専用スマホアプリMeasuring Masterを出していて、写真をとって矢印を記入した後で本機で計測すると自動的に数値が入ってくれ、こんな写真が簡単に作れます。本機を持って無くてもアプリは入れられるので興味がある方は一度試してみるとよろしいかと思います(数値は手入力も可能なので)。その他サードパーティ製アプリにも対応したものがあり、部屋の見取り図なんかにも使えます。

これはそのうち個別記事でもしっかりレビューしたいと思います。ぶっちゃけ今年一番感激したガジェットを挙げるならこれかも知れません(笑)。

プリウス ZVW30

同居人の家族が乗っていたものを故有って引き取りました。2011年登録の旧世代モデルですが街乗り専用で走行距離が数千kmという低走行車両で、とりあえず車検通してもっとくか、という感じ。ちょうど引越で駐車スペースが2台確保できたことも大きい。

ナビやLEDヘッドライト、アルミホイールなどをアップグレード。先進装備こそないものの、ハッチバックで後席シートを倒すとフラットな積載空間が実現できるので、カローラスポーツでは厳しかった大物の買い出しやゴミ捨てなどで重宝しています。デッドニングしたら純正スピーカーでも音質が激変したし、車内Wi-Fiも完備できたのでかなり快適。シートヒーターがないのがこの季節最大の不満。あと燃費もカロスポを似たり寄ったり。個性が弱く公共駐車場で見つけにくいのと、先進安全装備やオートブレーキなどもないので、さすがに大きい荷物を積むとき以外はカロスポに載ってくことが多いですが、社外オプションの豊富さもあっていじりが楽しいです(カロスポは残クレなのであまり大きくいじれない)。

・温水洗浄便座 Panasonic 泡コートトワレ DL-AWM400

Panasonicの温水洗浄便座です。タンクに台所用洗剤を入れておくと、定期的に泡を発生させて便器内をコートしつつ水面をカバーしてくれます。それによって飛沫の跳ね返りを防止し、トイレ清掃の手間を軽減するというコンセプトの商品。定期的にノズル清掃しないとシャワー洗浄水が出なくなるのと、出水までの時間がややもどかしいのが気になりますが、泡コート自体はとても秀逸でトイレ掃除に関する諍いがなくなった気がします。むしろ少し汚れが気になっても洗剤はすでに出ているのでブラシでさっと擦るだけのひと手間で落ちるならやっとこう、という気になります。無駄に洗剤で下水を汚している気がしなくもないですが、洗剤の消費ペースは微々たるものでブルーレットみたいな洗浄剤と比べてどうなんだろう?というレベル。むしろ泡立てて長時間晒すことで容量辺りの洗浄力を高めているんじゃないかなという感じも。

もうちょっと安くなって、出水が早くなればれば人に薦めたい家電の五指にランクインするでしょう。

テレビの壁掛けに挑戦

引越を機に、ラブリコで突っ張り柱を立ててテレビの壁掛けを実践しました。下部に合体させたローボード含め材料費などそれなりにかかりましたが、なかなか満足感高く仕上げられたと思います。高めの位置にテレビを配置して、ハイバックの座椅子と組み合わせてストレートネックに優しい視聴環境になったかと思います。ただ遠近両用メガネだとスイートスポットを使いづらく、リビング専用眼鏡が欲しい気がしなくもないです。

先述のレーザー測距計が距離計測にも水平出しにも超活躍しました。

HomePod/miniとApple Music

スマートスピーカーとしては割高でずっとスルーしていたHomePodですが、HomeKitエミュレーターであるHomeBridgeが超絶進化していたり、2台で空間オーディオに対応したり、Apple OneでApple Musicが割安に利用できるようになったりで、結局HomePod無印を2台(リビングでステレオペア)、miniを1台(自室モノラル)買ってしまいました。今年は引越して2F建ての戸建て住宅になったこともあり、屋内のどこかにいる家族とのハンズフリーなやりとりができるようインターホン的なもののニーズが高まったこともあります。ただGoogle Homeのブロードキャスト、Echoのアナウンスなどもあるし、HomePodが配備された部屋もまだ足りないので、完全には使い切れていない感じ。Echoのアナウンスを使うことが一番多い気がします。この3社のインターホン系機能の比較記事も書きたいと思っていてまだ宿題のままです。

ちなみに作業用BGMとしてよく聞くApple Musicプレイリストは「ピアノチル」です。そんな言葉を知らなかったんですが、たまたま誤認識でかかって以来気に入って利用しています(笑)。

各HomePodの記事にも書いたと思いますが、やはりイイネ/イラナイネがもう少し簡単につけられるといいなと思います。案の定最近は面倒くさくなってほとんどフィードバック入れなくなりました。

■業務機材編

・ビデオミキサー ATEM Mimi/Pro

今年のビジネスシーンに最も重宝されたのがBlackMagic DesignのATEM Mini / Proです。4系統のHDMIスイッチャー兼USBキャプチャ兼オーディオインターフェイス兼etc.な多機能製品です。既存のカテゴリに収まらず、「こういう機能が一緒になってたら便利だよね」って感じで組み合わされたソリューション製品だと思います。春頃私のアンテナに引っかかるも当時非常な入手難で一ヶ月くらい待ちました。そしてやっと手に入ったという頃、Proが発表。速攻で買い換えました。

リモートでUTやインタビューをする際、というか会場てやるテストをマルチカメラでリモート見学のクライアントに配信する際にこれ一度で色々なことが賄えて重宝しました。機材の貸し出しによる売上で購入費用も回収できた感じ。ProになってUSBストレージへの録画ができるようになったものの、PCへのUSB出力と排他なのが惜しい。それでも6in1マルチビューでモニタリングができるなど便利。フリーソフトのOBS Studioで実現できる部分も多いですが(むしろOBSの方が多機能ですが)、PCのスペックや負荷を気にせず専用ハードウェアで賄える手軽さや安定感も貴重です。PC込みのソリューションだと気軽に貸し出せないですしね。

最近は自宅でYoutube用動画もこれでミックス/録画しています。XLR入力がない不満は後述のF6を組み合わせます。

・ワイヤレスマイクシステム RODE Wireless GO

こちらもUT機材オブザイヤーを選ぶとしたらATEM Miniと甲乙付けがたい名機です。簡単、小型で高品質なワイヤレスマイクシステムです。送信機と受信機がペアになっていて、3.5mmマイク端子がついた機器になすぐに接続できます。またポケットだけでなくカメラのシューマウントなどにも取り付けできる自由度の高さがよく練られている感じ。そして音質も声に特化すれば非常に良好。距離をあけたり背を向けたりすると途切れがちだというレビューも多いですが、室内使用で困ったことはありません。

とある案件で2台欲しくなって買い足しましたが、同時使用しても混信もなく非常に使いでのある機材です。一緒に使うピンマイクLav Goがもう少し安かったらなと思い、代替品も含めいまだ思案中です。

・リニアPCMレコーダー ZOOM F6


こちらはまだ買って日が浅く使いこなせてないですが、原理的に音割れの心配がほぼない32bit float録音に対応した6chレコーダー兼オーディオI/F兼ヘッドホンアンプ的なデバイスです。失敗できない現場収録に有効かなと思い、キヨミズりました。普段はオーディオI/FとしてXLRのマイクをテレカン用にPCに入力するのに使っています。来年は動画コンテンツ作りをする可能性も高まってきているので、その時はこれでバッチリ収録したいと思います。

 

■来年の景気は回復してくれるといいな…

確定申告してみないと正確なところはわかりませんが、今年は税金対策的な意味での経費は使いすぎたかも知れません。必要に迫られて買った機材も多かったですが、それが回収できるほど売上が立たなかったというのが正直なところ。来年新型コロナが終息するかどうかはわかりませんが、私の主業務であるリサーチ業務もリモート最適化が進むなり適応をして、もう少し案件数が回復するといいなと思います。ていうかしてくれないとそろそろ蓄えが…

来年も素敵なガジェットが買えるよう、勉強と営業を頑張りたいと思います。

追記:2020年イマイチだったガジェット…

引っ越してネットワークがアパート付帯の200Mbpsの光回線から単独契約のフレッツ光1Gbps回線になりました。プロバイダも吟味したし、IPoEも再び使えるようになりました。そこで自宅内LANを10Gbpsすることも含め、ルーターやハブ、LANアダプタなどをマルチギガビットイーサ化したんですが、まーこれが不安定で…特にBUFFALOのルーターWXR-5950AX12とスイッチングハブLXW-10G2/2G4が定期的に通信途絶します。ルーターは放置しておけば数分で回復しますが、スイッチの方は頻度は低いものの一度断絶すると電源を抜き差しして手動再起動するまで復旧しません。BUFFALOは業界でもかなり格安で10Gbps機器、マルチギガビットイーサ機器をリリースしてくれていますが、ちょっとまだ充分な実用性を担保できていない感じ。速度自体は快適なので取り外したくもないし、他に手の届く代替品もないしどうしたものか、、というところ。来年は是非10Gbps/マルチギガビットイーサ製品のコモディティ化が進むといいなと。そしてAX12の安定ファームが出るといいなぁ…

2020最後のヤンチャ買い?骨伝導テレワーク用ヘッドセット AfterShokz OpenComm

年内最後の実査業務が終わり、なんか散財したいな!とその日のウチにヨドバシへ。いくつか候補はあったんですが、金欠でまり大きな買い物はできず、結局買ったのがこちら。

■長い前置き(スキップ可)

現在、自宅でウェブ会議をする時は、こちらのガンマイクを先日買ったZOOM F6経由でPCにUSB入力しています。

ソニー エレクトレットコンデンサーマイクロホン ECM-MS2

ソニー エレクトレットコンデンサーマイクロホン ECM-MS2

23,200円(11/20 02:37時点)
Amazonの情報を掲載しています

MS2はステレオMSマイクですが片チャンネル(Mid)だけ使えばモノラル指向性マイクになります。これをモニタ下に背の低いマイクスタンド+ショックマウントで設置して口元を狙っているのですが、単一指向性とはいえ結構周辺ノイズまで綺麗に拾ってしまいます。部屋のレイアウトの問題なんですが、背後にエアコンやサーバーラックがあって、単一指向性が向く方向に音源と騒音源がかぶっちゃってる。どこかで大幅なレイアウト変更をしたいのですが、、

テレワークにラージダイアフラムマイク(コンデンサマイク)が流行っているようですが、私の理解ではこれはオーバースペックというか選択間違えてる気がしてなりません。すごく騒音や反射音に気を遣ったYoutuberや、RTX BroardcastやKrispなどノイズ低減ソフトやポストプロセス前提で考えるならそれもアリですが、普通にウェブ会議を手軽になるにはちょっと感度が良すぎてしまうんじゃないかと。部屋の空気感とか音場まで再現する必要ないわけで、声だけをクリアに拾ってくれれば良いはず。もちろんZoomなどウェブ会議ソフト側でも音声特化のフィルターがかかるので実際にはそれほどホワイトノイズに悩まされることはないのかもですが、その他にも打鍵音、クリック音などもできれば抑えたい。

そうするとダイナミックマイクを口元近くで使うのが良いということ。カラオケとかで使うアレとかダイナミックマイクです。比較的感度が低く、遠くの騒音などは拾いません。近くの音源に関しては音質もそこそこ、そして一般にコストも安い、という特徴があります。最近(XLRに比べて)USB接続もできるSHURE MV7というのが一部で話題になっています。

ダイナミックマイクではレアなUSBタイプで、配信者に評判なようです。スペック的にはかなりそそられます。ただちょっとデカいのと、ダイナミックにしてはお高いのと、現在品薄でヤンチャ買い対象にはできませんでした。

■骨伝導のイメージを覆すAftershokzシリーズ

噂には聞いていましたが、骨伝導スピーカーの登場の頃に少し試してイマイチだったイメージが抜けきれず、そんなに注目はしていませんでした。フレンドがFacebookで高評価なので「へー」くらい。ただそれをきっかけで型番をググったせいか広告を目にする機会が増えて、詳細な仕様をみたら関心が湧いたという感じ。

もともとは「通話マイクもある音楽用ヘッドセット」という位置づけだった同シリーズ。骨伝導なら耳を塞がないのでジョギングなどにも使えるし、スピーカーネットが露出しないので防水性も高められますという特徴でした。

が、何モデル目かで通話により特化したOPENCOMMが登場。クラウドファンディングで先行販売されたようですが、それは完全に見落としていました。前モデルからの踏襲も含め本機の特徴はこんな感じ。

  • 骨伝導で耳を塞がないで音が(とてもクリアに)聞こえる
  • 防水
  • ノイズキャンセル付きの跳ね上げ式ブームマイク(口元)を新搭載
  • 最大16時間駆動、5分の充電で2時間使用可能
  • 充電は専用のマグネットコネクタ(USB 5V電源)
  • 軽量なネックバンド式で、メガネともあまり干渉しない装着感
  • 接続はBluetooth(コーデックはSBCのみ)

個人的には赤字部分が刺さりました。リモートインタビュー/ユーザテストをしているとほぼ終日ウェブ会議ということもあります。AirPods ProやSurface EarBuds、Xperia EarDuoなど手持ちのワイヤレスヘッドセットは数あれど、スタミナが全然足りない。インタビュー/UTなら1セッションが60-90分毎で30-60分の休憩が入るのが一般的なので、「5分で2時間分充電」ならば頼もしいです。

防水ならお風呂で動画をダラダラ見られますし、骨伝導で音漏れなく聞こえるなら寝室で家族が寝ている場所でも使えるなとか(後述しますが音漏れはありました)。

とはいえ骨伝導のイメージはあまりよろしくなかったので、とにかく試聴してから判断しようとヨドバシへ。結果従来の骨伝導に比べるとかなりクリアに聞こえることが確認できたので2020年駆け込みガジェットとして購入に至ったのです。

■ファーストインプレッション

・音質

傾向としてはXperia EarDuoのような感じ。直接耳穴にぶっさして鳴らすイヤホンと比べれば細かい音質はそりゃ劣りますが、音楽としてはそれなりに成立する、というか。まぁそもそもコーデックがSBCな時点でそんな感じの音です。テレビの内蔵スピーカーくらいには聞こえてるんじゃないでしょうか。そもそもOPENCOMMはウェブ会議用ヘッドセットなので必要充分な音質だと思います。

ただ音量をあげると振動レベルもあがって時々こめかみの辺りにブーンという物理振動を感じて気になることがあります。声というよりなにかの通知音が鳴った時とか。

・音漏れ

店頭試聴では気付けませんでしたが、これは予想外に大きいようです。静かな部屋でさほど爆音でもない音量で再生し、対面に座った同居人に誰の曲か当てられました。想像ですが、純粋な骨伝導ではなくある程度音波としても鳴らしてハイブリッドでこの音質を実現しているような気がします(そもそもどちらも振動なので厳密な境界線はないのかしら?)。あるいは頭蓋骨がスピーカーコーンの役割をして鳴っているか(笑)。ちょっと家族が寝静まった部屋でこっそり動画を見たり音楽を聴こうという目論みにはフィットしないなという感じ(家族は寝る時のBGMを嫌うので。まぁ寝る時に聴くのは静かめの曲なので実質は問題ないかも)。想像ですが、電車とかでも満員電車で駅に停車中とかだとすぐ隣の人にはシャカシャカが普通に聞こえそうなレベルです。

・装着感

これは上々です。耳穴を塞がないので完全ワイヤレスイヤホンよりも疲れがないですし、周りの音も自然に聞こえて良い。私は自分がしゃべるウェブ会議だとカナル型のAirPods Proのようなイヤホンはちょっと違和感あって無理。それでSurface EarBudsにしたんですが、まぁトントンというか一長一短くらいの快適さ。もちろんオーバーヘッドフォンなどに比べたら軽くて締め付け感も少なくて良いです。ただ完全ワイヤレスではないので寝ホンにはならないかな。

またフレンド曰く「マスクの紐が絡む」とのこと。確かにコレ、メガネ、マスクの紐とかあったら耳周りは大渋滞でしょう。まぁ私は自室でウェブ会議をする時はマスクしないので今のところその不便は実感していません。いずれ外に持ち出して使うことがあればそこは問題なるかもです。

こういうのでマスクを首に追い出せるといいかも知れない?

・マルチポイント接続はイマイチ?

本機はデフォルトではシングルポイント専用ですが、裏コマンド的な手順を踏むとマルチポイント接続(といっても2台)できるようになります。私は複数デバイスで使いたかったので速攻でマルチポイントモードを有効にしましたが、これがちょいと微妙でした。Windows機に追加ペアリングしてウェブ会議に参加していたのですが、前日にペアリングしてあった階下のiPad Proと絶妙な距離があったせいか、「接続しました」メッセージが数秒毎に流れ続ける事態に。Windowsでの通話自体は途切れた様子はなかったので、マルチペアリングされているiPadが繋がったり切れたりを繰り返す状態になっていたんじゃないかと推察しています。そもそも今メインで聞いているソース以外は切れてもつながってもアナウンスはいちいちしなくていいと思うんですが、ともあれとてもウェブ会議に使ってられなくてその時は別のデバイスに切り替えました。たまたまかも知れませんが、仕事などで使う時を考えるとシングルペアリングにしておいた方が無難だなと思ってマルチポイント接続機能は速攻で無効にしました。

デバイスを変える毎のペアリング操作は面倒っちゃ面倒ですが一応NFCは搭載しているのでスマホであればタッチでペアリングもできるからまぁいっかという感じですね。そもそも音楽として音質はやっぱり微妙ということがわかったので、実質はメインのデスクトップ機でウェブ会議専用になるかなと思っています。

・キャリングケースがデカい

キャリングケースは付属しますが本体のサイズからするとかなり大きく嵩張ります。これに入れてバッグに収納して出歩くのは正直微妙。ただチタニウムだかの細いアームは一定の力をかけると折れたり曲がったりしてしまいそうなので、裸でバッグに放り込むという気軽さもありません。その意味でも基本はデスク周り専用かな。持ち歩くならつけっぱなしか首にかけておくかするでしょう。

 

■まとめ

ということであくまでテレワーク、ウェブ(音声)会議)用としてはかなり良い。音楽用としては微妙(AfterShokzには別に音楽用モデルもあるので通話よりはジョギング用とかいう方はそちらがオススメかな)。大きな量販店ならデモ機があると思うので音質は自分の耳で試してみるのがいいと思います(ただし私が見た展示什器は専用曲が流せるようになっていてペアリングは殺してあったっぽかったです)。

音漏れもそれなりにするので注意。

ウチではXperia Duoに近い使い方の商品になるかな。あれは通話品質はとても良いのだけどバッテリーが弱いのと、すぐにイヤーチップ部分が壊れるので常用は厳しい。ようやくそれの代替品を見つけたかなという感じがしています。

 

 

音割れの心配がないレコーダー ZOOM F6をヤンチャ買い

仕事用ブログとどっちで紹介しようか迷いましたが、まぁ大抵の現場でオーバースペックだし趣味性の方が強いかなということでこっちに。

2020年最後のヤンチャ買いとなる(したい)ガジェットとしてZOOMのF6というUSBオーディオインターフェイスにもなる6chフィールドレコーダーを買いました。

■32bit float録音とは

この製品の大きな特徴となる32bit float録音について簡単に。通常のレコーダーは8bitや16bit、ハイレゾなら24bitという音量分解能で記録します。時間方向ではなく音の大きさ方向の解像度、一般的な”波形”でいう上下方向の細かさです。これが更に細かい32bitになった上でさらにfloat(浮動小数点)、つまり小数点の位置を変えられるということで単なる32bit整数よりも更に更に幅広いダイナミックレンジ(極小さい音からめっちゃ大きな音まで)をカバーできると思ってください。

通常デジタル録音では録音できる最大の音量を超えるとクリップという状態になって音が破綻します(ノイズになる)。波形でみるとある一定のラインで刈り取られたみたいになり、耳で聞いても違和感というか深いな感じになります。なので、ゲインを絞って大声や騒音など大きな音が入っても最大音量(0db)を超えないように全体の音量を小さくします。しかりこれを絞りすぎると、今度は小さい音や声が聞き取りずらくなってしまい、後から編集ソフトで頑張って音量を上げてみてもデジタル録音なので粗い情報しか復元できません。あらかじめその収録で最大の音はなにかを意識し、それがオーバーしないギリギリを攻めてゲインを調整するという気配りが必要なわけです。理屈としては写真で白飛びと黒潰れを同時に抑えるよう露出を調整するようなものです。ただ音に関しては刻一刻変化するものなので事前の予測が難しいわけです(動画もですが)。

さて、写真や動画の場合は保険としてRAWで録っておけば後からちょうどいいバランスを検討して現像することができました。ちょうどこれと同じようなことが32bit floatなら可能になるのです。めちゃめちゃ小さな音から大きな音まで解像度を保って録音できるので、最終的に16bitや24bitに落とし込んでしまうにしても、編集段階で部分部分でゲイン調整をかけて最適化することができます。つまるところ、事前に慎重にゲイン設定を調整するストレスから解放されるわけです。私の場合、クリップを恐れてついレベルを小さめにしがちで、編集段階で大きくするということがありがちで、そういう時に音質劣化を起こさないのはメリットに感じました。

ユーザテストなどの業務場面でも保険として32bit floatで録音できると安心だし、現場入りしてからの短い設営時間の中でゲイン調整というステップをスキップできるのもメリット。まぁ人の会話を録るだけだし、実況動画みたいに大声だしたりもしないので、そんなにダイナミックレンジ広くもないジャンルなんですけどね。なので現時点ではこの分野の業務デバイスとしてはオススメまではしません。もうちょっと自分で使い込んで検証してみようという段階。

■民生機で32bit float録音ができるレア機種

で、Adobe Auditionなどのソフトでは以前から32bit float録音されたデータは扱えはしてたのですが、ハードとして単体で録音できるレコーダーはあまりありません。ZOOMではF6が出たのが2019年。今年はF2シリーズというラベリア用小型機が出ました(Bluetoothでリモート操作できるF2-BTもあり)。

ユーザテストに使うならF2を二台、モデレーターと参加者に装着するのも手ですが、昨今は録音よりもリアルタイム配信が重要なので、USBインターフェイスとしても使えるF6の方が使い道が広がるかなと。F2はロケ録りなんかで失敗が許されない場面で有用でしょうね。

とまぁそんなこんなで、カメラのRAW撮りが好きなσ(^^)が音声でも32bit float使ってみたかったという動機です。

■32bit floatか24bit 先読みリミッターか?両方いけるじゃん

仮に32bit floatで録って、声が小さいことが発覚した場合、Auditionのような編集ソフトで劣化なくゲインを上げるとします。この場合、当然ノイズも一緒に大きくなってしまいます。32bit floatであっても魔法のように目的の声だけが綺麗に取り出せるわけではありません。ただ後からノイズ除去をかけるにしても解像度が高いので有利ということはあろうと思います。ただ、それだと毎回ノイズ除去の手間は減らせないことになります。

一方、本機は「先読みリミッター」という機能も特徴のひとつです。通常リミッターとは突然大きな音が入った時に自動で音量を下げてくれる機能ですが、あまりにアタックが速い急激な音量増には追従しきれず、音が残ってしまうことが多々ありました。本機の「先読み」はこれの精度をあげてきっちり処理してくれるというもの(ただし遅延が1msでる)。そもそも音割れせずリミッターというものが必要ない32bit floatモードでは使用できず、24bitモード用とはなります。相当ガチに音質にこだわる用途以外では現実的にこちらの方が利便性が高いかも知れません。

さて32bit floatか24bitかどちらで録音するべきかと悩ましいところですが、なんと本機は並行して両方のフォーマットで録音することができます。しかもチャンネル毎独立で、です。頼もしい限りです。

■その他レコーダーとして

その他、一般的な点として本機の気に入っているところは、レベルメーターが見やすいカラー液晶でレベルオーバーの確認がしやすい点やXLR x 6chで接続性が良い点です。

ICレコーダーでもレベルメーターを重視していましたが通常これらはモノクロ液晶です。F6はカラー液晶でグリーン->黄色->赤と色分けして表示されるので一目で状態を把握できます。

入力がXLR端子でノイズに強い業務用マイクが直結できる点もポータブル機としてはなかなか得がたい点。手持ち機材では同じZOOMのQ8というビデオレコーダーはXLR x 2入力で内蔵マイクも加えると4chでWAVで24bit保存もできビデオカメラでありながらマルチトラックレコーダーとしてもなかなかのスペックでした(しかもカラー液晶!)。

F6はさらにチャンネルが増えXLRで6ch (ステレオ音源なら3組)、さらにそれらをLRミックスしたものも同時に別ファイルとして録音できます。音楽の録音はしないので当面フルで使いこなす機会はなさそうですが、もしかすると6人の音声をそれぞれの個別マイクで録るということはあるかも知れません。音声書き起こしを話者別にするにはトラックが分かれているのがより精度向上につながるので。本機はオートミックスという機能があり話者の声が入っているチャンネル意外を自動ミュートしてミックス状態の総ノイズ量を抑える機能などもついています。会議などでバウンダリーマイクを複数個つなげて録るなんで場面で、(バウンダリーマイクはたいがいコンデンサマイクなので雑音を拾い易いので)重宝しそうです。

またF6はゴツい見てくれですがフィールドレコーダーなので据置だけでなくバッテリー駆動でモバイル用途にも使えます。USB-Cケーブル給電だけでなく、乾電池/充電池も使えますし、なんとSONYのLバッテリーを背面に装着して使うこともできます。具体的な利用時間かカタログにも書いてないですが、単三電池よりはかなり長く使えることでしょう。

■USBオーディオI/Fとして

入力(録音)デバイスとしては2chまたは6chのデバイスとして認識されます。Windowsでは6chの時はASIOドライバーが必要で、そのせいかZoomなどで認識できないぽいです。まぁWeb会議ソフトで6chはいらないからいいんですが。Auditionなどではしっかり6chデバイスとして個別のトラックを録音できました。また出力(再生)デバイスとしては4chまで使えます。ループバックをオンにするとPCからの音と6マイク入力の音をミックスすることもできます。2chならiPadの外部マイクとしても使えるようです。

ややこしいのはこの状態(2chも6chも)ではF6側で録音ができないという点。これをするには別途AIF with Recというモードに切り替える必要があります。文字通り「オーディオI/Fでありながら録音もできる」ということっぽいですが、これをONにすると通常のオーディオI/Fメニューはグレーアウトして選択不能になります。ループバックも選べませんし、Windows用ドライバーも別に入れる必要があります。ただZoomなどのWeb会議アプリには入出力とも選択できます。ややこしいですね。あれもこれもできそうでいて、同時使用制限が地味に潜んでいるので油断できません。

またちょっと面倒くさいのは、電源を入れる度にUSB I/Fモードは解除されているので、常に自宅でPCにつなげてオーディオI/Fとして使う場合、電源ONするたびにUSBモードを切り替えないといけないというところですね。PC側からも認識は外れるのでZoomやTeamsといった会議アプリのマイク選択が切り替わったりとか地味に面倒です。

Tipsというか、当たり前かもですが、F6側のサンプリングレートを48kHzにした場合、Windowsのサウンドデバイス設定も揃えてやらないと音程がおかしくなります。当初Windows側がデフォルトの44.1kHzになっていて、録音された声が低くなってて驚きました。うっかり忘れがちなので気をつけたいところです。

ヘッドホンアンプは高品質なものが搭載されているらしく、先日購入したATH-AD900Xで音楽を聴くといい感じです。あまり高級なUSBヘッドフォンアンプをがっつり使ったことはないですが、本機をヘッドアンプにも使えると思うえば少しお得感が増すかも知れませんね。

■XLRではないマイクを接続する

本機の入力はXLR x6系統とUSBです。高品質なマイク接続ニーズにはとても良いのですが、例えばWireless GOみたいなマイクも使いたいことはあります。そういう時に使うと良いのはこういうミニジャック-XLR変換アダプタです。汎用品なので中国製の安いものから色々ですが、とりあえず品質重視でRODEのものを購入しました。

上のVLXRは電源変換はしません。Wireless GOのようなプラグインパワーを必要としないマイクであればこちらでOK。ではプラグインパワー(電源供給)が必要なバウンダリーマイクはどうでしょう?

例えばAT9921みたいなマイク。付属の電源ボックスを途中にはさめば良いですが少しスマートではありません。またこういうものが付属しないマイクもあるでしょう。

そういう場合はこちらのVLXR+(プラス)が使えます。なんとXLRのファンタム電源をプラグインパワー電圧に降圧して供給してくれます。F6側でファンタム電源を供給する設定にしてやれば、別途電源ボックスは不要でプラグインパワーマイクを駆動することができます。

【国内正規品】RODE VXLR+ XLR-TRS 変換アダプター VXLR+

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調べた限りではこのRODEのオンリーワンな商品のようでした。しかも品薄で当初どこも品切れで購入できず。しばらく「お気に入り」にしておいたところ入荷通知があったのでとりあえず1つ押さえておきました。RODEの商品は日本では銀一という会社が輸入販売をしているようですが、こういう小物類は割と品切れして入荷待ちになってることが多い気がします。見つけた時が買い時かも知れません。

■まとめ

32bit floatで録って意味があるのは基本的にマイク直結のアナログ生録のみで、テレカンなどデジタル伝送を入る経路だとそちらでクリップするのでおそらく意味がない。。のでまだ実際に活用したことはありません。先行投資です。それでも普段はオーディオI/Oとしても使えるし、レベルメーターがいつでも見られるのはなかなか便利で気に入っています。来年ちょっとしたビデオ教材を作るかも知れないので、その時は大いに活用したいと思います。