GPSロガー弐号機を作る(費用メモあり)

■前回までのあらすじ

私は車でお迎え来てもらう時とかにドンピシャで飛び乗る為に、車両位置のリアルタイムトラッキング手段を色々模索してきました。クルマには同居人がスマホもって運転してるので、Appleの「友達を探す」とか色々試してきましたが、どれもバッテリーとの兼ね合いで更新頻度が遅くてイマイチ。またカローラスポーツはT-Connectナビを装着していれば専用アプリで追跡できるんですが、これも移動中の更新は行われず駐車場所がわかるだけという残念仕様。

ならもう自作したるわい!ということでRaspberry Pi Zero Wベースの自作ロガーと自作サーバーを作ったのが2019年のこちらの記事。

コロナで電車で仕事に出向くことも減り、駅まで迎えに来てもらうこともほぼなくなってしまった昨今ですが、とりあえずシステム自体はしっかり動いています。SDカードをReadOnlyにしてるので劣化も抑えられてるのかも。

■クルマが増えたからもう一台作らないとね

で、2020年の夏に30プリウスが増えて、そちらにも搭載したいなーと思いつつ実行には踏み切っていませんでした。まぁ同居人が乗って迎えにくるのは大抵(安全装備が充実している)カロスポの方だしとか。でもまぁプリウスにはPioneerの車載モバイルルーターDCT-WR100Dを設置済みなので、Wi-Fi常時接続環境も整っているし、こないだプリウス盗まれて「あーロガー積んでなかったー!」ってなる夢を見たので(笑)、ようやく実行することにしました。あと最近Youtubeでジャンク修理動画とか某半田付けライブとか見ていて、電子工作熱が高まったというのも。

パイオニア 車載用Wi-Fiルーター カロッツェリア DCT-WR100D

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■材料集め

今回買い揃えたパーツ

ということで必要な部材集め。今回はあらかじめ必要な部材もわかってますし、めんどくさがらずコスパにこだわって最安を攻めることにしました。記録のためこの記事にきっちり残しておこうと思います。

(注:以下のパーツを揃えて組み立ててもそれだけでGPSロガーとして機能するわけではありません。Linuxをインストールして設定する必要がありますし、サーバー側にも自作システムが必要です。いずれGithubにでも公開しようと思いますが、現時点ではまだ準備が整っていません。今回の追加に際して複数のクルマのログを扱えるようアップグレードも必要ですね)

パーツ価格(送料)購入店
Raspberry Pi Zero W\1,320(+\200)スイッチサイエンス
microSDカード\599Amazon
ケース\650(+\200)ソリノベ研究所(Yahoo!)
GPSユニット\2,680(+\600)秋月電子通商
[参考] ジャンパワイヤ\100秋月電子通商
12V USB電源アダプタ
エーモン 2881
\800Amazon

ちなみにAmazonで揃えるとこちら。

エーモン USB電源ポート MAX2.1A 後部座席延長用 2880

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結構差が出ました。特にZERO W本体とケースが大きく違いました。ずっとAmazonのウィッシュリストに入れててその相場を信じてた。ZERO Wは現在はピンヘッダが装着されたWHというモデルが主流で余計に価格差があったのかも。ピンヘッダーは初号機ではついてないのを買って、ハンマーソケットというメスのソケットを取り付けたのをベースにしました。どっちでも良かったんですが、4ピンしか使わないのに他のピンが全部でてるのもショートとかしそうでイヤだなーと思い、今回もピンのないWを指名買い。

ケースもAliExpressとかで取り寄せるならともかく、国内で同じケースがこんなに安く買えるとは…

GPSモジュールは秋月でしか買えませんでした。秋月以外のモジュールもありますが、前回のセッテイングがそのまま使えるようにと同一品を注文。

ジャンパーワイヤーは今回はありもので済ませます。GPS基板に4ピンで接続しますが、配列がPi Zeroのそのままとはいかず4ピンヘッダー付きフラットケーブルを使ってもGPS基板側は割いて半田付けになります。もし買うならリンク先のがよさげ。Pi Zeroのソケットがオスメスどっちでも対応できます。GPSモジュールと一緒に買えば実質送料無料でしょう。

microSDカードは8GBで充分でしたがKIOXIAの綺麗なブルーの16GBを見つけたので購入。エーモンのUSB電源アダプタ(12VをUSB 5Vに変換)も自宅に1つ余ったので使用。

トータルで6,000円くらいで済みました。

■組立て

Raspberry Pi Zero Wと秋月GPSモジュール

ラズパイの初期不良があるといけないので、配線を半田付けをする前に一応ブートしてモニタにログインプロンプトが出るところまではチェックしました。GPSはアンテナをつないで外にしばらく置かないとテストできないので省略。

色々忘れてるのでカロスポに壱号機を取り外してきて真似していきます。

GPSモジュールにはバックアップ用のコイン電池CR2032が入っています。ラズパイ本体の電池が切れていても軌道情報を保持して、毎回コールドブートで測位に時間がかかってしまうのを回避できます(コールドブートでよければ電池不要)。今回改めてマニュアルを見ると、電圧が2.4Vを下回ったら交換するか、半年~1年程度で定期交換すべし、となっていました。念のため電圧測ってみましたがまだ3V超でした。1年半くらい使っているので替えてもいいかなと思ったんですが、まぁ不具合出てからでもいいかなとか、自分の使い方なら測位が多少遅くても実害はないので体感でおかしいと感じた時でいいやと保留に。

前述の通りピンヘッダーがない状態だったので半田付けの方法を多少アレンジしたものの、特に問題なく組立完了。細かいことを言えばネジやスペーサーなど上記以外の既有パーツを適当に駆使しました。

失敗したのはスペーサーとケース付属のラズパイ固定用ネジは径が違っていて、ケースにはネジが切られていないので、付属ネジを電動ドライバーでまわしてネジを切ったんですが、スペーサーがゆるゆるで固定できなくなりました。プラリペアなどで固定しようかとも思ったんですが、ケーブルの固さでいいかんじに固定できたので横着してそのままに。外から力が加わることもないので、基板同士が接触することもないかなと。

■ソフト面

色々忘れてたので改めてメモ。

まず当時Raspberry Piの公式というか標準OSはRaspbianと呼ばれていましたが、時は流れRaspberry Pi OSに呼び方がかわったみたいです。でもまぁNAT内にいてリスクも低いので、改めてOSをセットアップしたり、アップグレードするなどはせず、当時のバックアップイメージを復元し、設定だけ変更しました。Win32DiskImagerを使ってバックアップの.imgファイルを新しいSDカードにリストアします。

通常SDカードの劣化を抑えるためにRead Onlyでマウントしているので、以前にもリンクしたシェルスクリプトを実行してR&Wで再起動。ログ送信用Pythonスクリプトを改変して、送信するjsonデータに車の識別IDを含めるように修正。またカロスポとプリウスではWi-Fiの設定が違うので、/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confを修正。これでまたRead Onlyに戻して再起動しても変更内容が巻き戻っていないことを確認。

サーバー側もMySQLのテーブルに車IDのカラムを追加し、受信データを反映するようにPHPスクリプトを修正。また閲覧用ページにも車を切り替えるプルダウンメニューを追加しました。この辺り、コード内に直書きしていて、将来的にコード一式を公開する時にちょっと工夫しないとなって思います。ラズパイのMACアドレスとかを取得して識別子にするようにすれば、イメージ複製時に書き換えるのがWi-Fi設定のみにできるのでスマートかなとも思ったんですが、サーバー側のレコードに毎回MACアドレスが書き込まれるのも無駄だなと思い、結局INT型でカロスポが0、プリウスが1としました。今考えると、送信はMACアドレスを使い、サーバー側でDBに書き込む時に0/1に置き換えれば良かったなとも。

 

ともあれこれで2台の車を切り替えて追跡できるようになりました。これで雨の日のお迎えにどちらの車で来られても、ギリギリまで雨宿りをしつつ接近を捉えて飛び乗ることができます。折りしもこれを書いている日にAppleのAirTagが予約開始になり、当然発注済みですが、あれはこうした用途には使えなさそうです。電池が1年もつのは魅力ですが、徹底したプライバシー保護がなされていて、所有者のiPhoneが近くにない状態で移動を検知すると音がなってしまったりしますし、そもそも近くのiOS機器を経由してしか位置を検知したり送信したりできないので、走行する車両をトラッキングするには不足でしょう。やはり車のトラッキングには自力でGPS計測をし、自力でインターネットにつながるデバイスであるRaspberry Piが有効といえるでしょう。電源も永続的にとれますし。

お財布にピッタリの失せ物タグ、mamorio CARDをクレカ等と厚み比較してみた

ついにAppleからAirTagが発表になりました。mamorioと同じくGPSセンサーやネットワークに自力で接続する仕組みはなく、各種デバイスとBluetoothで通信をしてサーバーに(端末の)位置を知らせる仕組みです。ただ対応アプリをインストールしたスマートフォンが検索デバイスとなるmamorioやTileと違い、世界中のiPhone、iPad、Macなどがクラウドサーチ端末になるので、その実効性が期待されます。

とはいえAirTagはデカい。音が鳴らせたり、バッテリーが1年もったりと実用性も高いのと引き換えに、お財布などに忍ばせておくというわけにはいかないサイズです。

私は普段もっともなくすのがお財布なので、AirTagはAirTagで買って試す気満々ですが、お財布用にはmamorioが続投かなと思います。mamorioは日本の主要鉄道の遺失物センターに検索デバイスを配備しつつあるので、電車や駅で落とした時の回収率もあがる気がします。まぁ、一番なくすのは家の中なので、音が鳴らせないのはイマイチなんですが。

さてそんなmamorioの財布用の電池がまた切れました。もっとも小さいmamorio(3.5mm)は電池交換が出来ず使い捨てです。電池交換ができるmamorio RE(3.7mm)も登場しましたが、その分、サイズや厚みも増すので、次はどっちにしようかなぁと思っていました。。

ちょうどそんな思案をしていたタイミングでmamorio CARDが登場。文字通りカード型で公称1.7mmでQi充電式。まさにお財布用です。発売記念で値引きもあり早速購入してみました。

本体とパッケージ

本体はさらっとした質感のブラック。左下に「MaMoRio CARD」のロゴ、右下に技適マーク、その上の円が電源ボタンです。他、消えてると見えないLEDが赤、緑、青と3箇所についています。

実測の厚みは1.8mm

ノギスで厚みを測ってみると1.8mmありました。公称より微妙に厚いですが、まぁ安物ですし誤差の範囲でしょう。

参考までに近い厚みのものも測ってみます。

まずエンボスレス(名前やカード番号、有効期限が立体になっていないもの)のVISAプリペは0.8mm程度。普通のクレジットカードの大変もこの厚みでしょう。

エンボスレスのプリペイドカードは0.8mm

次にエンボスがある一般的なクレカで文字の部分を含めた厚みを測ってみると1.4mmくらいありました。さすがにmamorio CARDもクレカの厚さは実現できていないことになります。それでも充電式バッテリーを含んでることを考えると驚異的な薄さです。

クレジットカードの文字エンボス部分も含めた厚さは1.4mm

最後に手近にあったSDXCのカードが2.1mmでした。これよりは薄いということになります。

SDカードは2.1mm

という感じで薄さをイメージしていただければと思います。従来のmamorioはフットプリントは小さいながらも厚みがあったので、革の財布だと外側から形がくっきり浮き出たりしていました。今度のはそういうこともなくなるんじゃないかなと思います。その他の使い勝手は基本ほぼ同じだと思っていますが、もしまた何か気付いた違いがあれば追記したいと思います。

保険とはいえ、一度も活躍することなく電池寿命を迎えて廃棄される低コスパ感が、充電器式や電池交換式の登場で選択肢が増えてきたmamorio。今後もAirTagとは違った端末バラエティの多さで生き残ってほしいものです。またAppleは「探す」APIの開放を行い、サードパーティ製タグを統合的に「探す」アプリで管理できるようにしてきましたが、今後mamorioやTileがどういう形になっているかも見守りたいところです。

iPad mini 6thが出なかったので安くなってたd-tab compact d-42Aを買った話

2021年4月のイベントでiPad mini 6thは出ませんでしたねー。個人的にはそろそろ防水にならないかなと期待して年初くらいにiPad mini 4を処分しておいたんですが残念。まぁ防水になる保証もなかったし、一旦忘れて他のお風呂タブレット端末を狙うことにしました。

現在防水端末として現在は、

  • iPhone 12 Pro Max
  • Galaxy Note 10+
  • iPad Pro 12.9 2018 + 防水ケース
  • Xperia Z3 Tablet Compact
  • Kindle Oasys 10th

がありますが、上のスマホ2台は画面が小さいし、カバーをつけてるので毎度水が入ったりすると拭き取りが面倒でなるべく持ち込まないようにしています。Kindle Oasyaはまたここ数ヶ月行方不明w。現在はiPad Proがもっとも利用頻度が多く、コミックスも読みやすいものの、後付けハードケースなのでただでさえ大きい端末がさらに無骨になり、かつ液晶画面の上にプラスチックフィルムが微妙な密着感でかぶさるので取り回しはイマイチ。Xperiaのバッテリーを最近DIY交換したんですが、さすがにAndroid 5世代の端末で電子書籍はまだいいけどソシャゲがややしんどい。まぁうたわれるものLFのデイリールーチン回すくらいなんですが。

てことでもうちょっと処理性能がマシで防水で、電子書籍もそこそこ見やすい8~9インチ端末を探していました。このクラスの防水は元々少なくてdocomoのd-tab compact d-42Aは発表当時から目を付けてはいましたが、4万出すかっていうと微妙だなーと値下がりを待っていました。で、先日ふとオンラインショップ価格をみると新規13,640円になってるではないですか!4月末までの機種購入値引きで機種変更なら1.1万、新規なら2.2万の値引きがついているお陰のようです。AppleのイベントでiPad miniが出ないことを確認したその日に購入を決意。オンラインショップだと事務手数料3,300円がかからないのでそちらで買おうと思ったんですが、同居人もその値段なら自分も買うといい現物確認をしたいというのでヨドバシへ。値引きキャンペーンは同額、頭金は無し、事務手数料がかかるがポイントは1%つく、という条件。まぁOneMix 3 Pro買ったばかりでポイントがあったのでヨドバシで買うことに。私がゴールド、同居人がネイビーで色かぶりも避けることができました。

即買い前提で縛り無しでギガライトを契約し、日付が開けたら即オンラインで解約手続きしました。ちょうど3月からオンライン解約可能になったらしく、超絶スンナリです。なお契約時にもらえる電話番号の新規発行dアカウントのログイン情報が必要です。eSIMなのでSIMカードの返却とか考えなくて良いにも楽。

■ハード周り

スペックは、

  • 製造:Lenovo
  • ディプレイ:8インチ 1200 x 1980 (WUXGA)液晶(TFT)
  • RAM:4GB
  • ストレージ:64GB(+microSDスロット)
  • LTE:5G非対応
  • OS:Android 10 (11予定あり)
  • Wi-Fi:5(11ac)
  • Bluetooth:5.0 AAC、aptXは○、aptX HD、LDACは×
  • おサイフケータイ非対応
  • 指紋認証、顔認証
  • 重量:326g
  • 充電ポート:Type-C(Qi非対応、充電スタンド付属)
  • イヤホンマイク端子:有
  • 防止/防塵:IPX3/IP5X
  • FMラジオ:有

という感じ。iPadほどではないにせよ、16:9(フルHD)よりは電子書籍向けな比率。Xperia Z3 Tablet Compactと全く同一サイズ、解像度で、ちょうどいい感。Android 11まで使えれば電子書籍リーダーとしてなら数年くらいは使えるかな?Wi-Fi6やLDAC(ハイレゾ)非対応なのは惜しいけどまぁほとんど動画これでみないし。という感じで、これが1.3万円とかお買い得ですよね。裸運用で使い倒したいと思います。

画面の色味(色温度)は好みの白さでカスタムの必要もないかな。もうちょいだけ低くてもいいくらい。過去のd-tabと違って背面カラーに関わらず液晶額縁がブラックなのは動画には良い。電子書籍用ならホワイトでも良かったなーという気も。室内利用メイン、しかもお風呂か寝モバ用なのでわざわざ反射低減フィルムも貼らなくていいかなと。まぁ少し使ってまた考えます。

Xperiaに比べるとやや厚みを感じますが慣れれば気になるレベルかなと。片手持ちしづらいので背面にiRing Slideをつけてみました。これは文字通りスライドして位置が動かせるiRingで、水平にとりつけることで、左右どちらの手でもった時にも使えていい感じ。

リング位置を移動できるiRing Slide

指紋センサーは電源(スリープ)スイッチを兼ねているので、ノーストレス。日頃iPhoneでFaceIDにイライラしている身からすると嬉しいです(iOS14.5マダー)。

充電端子は珍しく底辺中央ではなく端に寄っています。これはこれでアリかも。USB PD対応とは書いてあるものの、充電器は付属しないので何Wまでいけるのかは不明。純正のACアダプタ07が05,06と比べて速いみたいなので、27Wっぽいかな?まぁこのサイズの端末としてはまずまずでしょう。

回線契約ありの一括購入なのでSIMロックは解除されてるのかな?解除番号はもらいました。ただまぁ対応バンドがイマイチで楽天MNOだとパートナーエリアでau回線のバンド非対応だったりするので、docomo系MVNOで使うことはないかな?今んとこ、SIM入れて使う予定すらないし。

■ソフト周り

あいかわらずdocomoアプリが山盛りなのはげんなりします。片っ端からアンインストールまたは無効化して黙らせます。

レスポンスはヌルサクで感動!というほどでもないですが不満を感じるモタつきもなくという感じ。

 

初期印象としてはなんの不満もなく、1.3万円なら滅茶苦茶コスパ高いタブレットだと思います。ラノベ消化が捗りそうです。

初UMPC、OneMix 3 Pro購入

タイトルに初UMPCって書いたけど、VAIO type-UとかはUMPCに入るんだっけ?ともあれある案件が終わった勢いでOneMix3Proを買ってみました。

8.4インチの超小型ノートPCです。仕様は、

  • Core™ i5-10210Y (4コア/8スレッド、ターボブースト時4GHz)
  • 8.4インチ 2560×1600  358ppi タッチパネル液晶ディスプレイのYOGAスタイル2in1
  • メモリ16GB
  • SSD 512GB
  • 日本語キーボード
  • microSDスロット
  • microHDMIポート
  • タッチペン対応(別売り)
  • 指紋認証

という感じ。Core i7のプラチナモデルもありましたがそこまでの性能は必要ではないのと、半ば衝動買いだったのでヨドバシで買える店頭モデルをチョイス。

最近自宅で寝モバ/ゲーム用にAtom機の7インチタブレットiWork7の液晶をAliExpressで取り寄せDYI修理で復活させたんですが、さすがにモッサリして紙芝居ゲーでもちょっとアニメが入ったりメッセージスキップがトロかったりでストレスを感じていました。特にストレージが遅いせいかプチフリのように反応がなくなるような現象が気になります。他に小型機としてSurface Go2もあるんですが、これもCoreM3モデルになってかなりマシになったものの、快適というには今一歩。この中間サイズのマシンでもう少し快適に使えるスペックのものを物色していて白羽の矢を立てました。4C8TのCore i5、メモリ16GBならエンコとか3Dゲームとかしない限り不足はないんじゃないかと。ストレージもSSDだし。そしてないより惹かれたのが8.4インチで2560×1600という高解像度。358ppiといえば、さすがに最新iPhoneには及ばないもののKindle上位モデルを超えるし、なかなか出ないiPad mini 6もここまでは届かないだろうという解像度です。パタンとして縦持ちで電子書籍端末にもワンチャン使えるかもと。まぁさすがに600g台後半の重さなので長時間はしんどいかもですが。

まぁ、最低限SteamとかでLive2Dとか多用したような紙芝居ゲーがストレスなく綺麗に動けばいいなと。あと仕事用として(HDMIキャプチャーアダプタ経由で)小型モニタになったり(Suraface Pro Xが64bit非対応で使えない)Atem Software Control端末として使えれば一応経費としての名目も立つかなとか。

■高性能な分、ファンレスとはいかない

たまにファンが結構な音をたてて回り始めます。さすがにAtom機のように無音とは行きません。まぁ仕方なし。どういうバランス設定でいくかは今後運用しながら試行錯誤してみます。

■必要充分なインターフェース

microなのは惜しいですがHDMI出力があるので、自宅は宿泊先で外部モニタにつないで使えるのは便利です。USB-Cポートを消費しないのも良い。

そのUSBはCとAが1つずつ。まぁこのサイズを考えたら及第点でしょう。ただCポートは充電にも使うので、できればもうひとつあると最高でした。

3.5mmジャックもありアイコンからしてちゃんと(ヘッドフォンのみじゃなく)イヤホンマイク端子です。

microながらSDカードも刺さります。まぁデジカメの現像とかしないので拡張ストレージ用かな?

■キーボードは辛い

主要アルファベットキーはフルサイズに近いのでかなり快適にタイピングができます、、といいたいところですが、特殊キーがかなり変態仕様なので、事実上は文章入力機としては厳しいなというところです。

  • Aキーの左はTabキーで、Ctrlにアサインできない(するとTabがなくなり困る)
  • ファンクションキーもない
  • ハイフンやアンダースコア、セミコロンなども特殊
  • スペースキー左右に変換、無変換がない

など。エディタ入れてメモ機にしたりモバイルブログ機にしたりといった用途はちょっと考えられないかなというところ。どうしても必要ならBluetoothキーボードかなと…

■トラックポイントも辛い

ポインティングデバイスとしてはトラックポイント的なものがスペースキーの下にあり、その左右にマウスボタンがあります。これも非常用としては有り難いですが、常用する気にはならず、Bluetoothマウス必須かなという感じ。

HIDは基本緊急用という感じで、基本はゲーム機とかマルチメディア端末と思っておくのが無難そう。そういう意味ではゲーム用コントローラーをつけてきた後継機のGX1などは正統進化なのかも知れません(今回は2in1ではないしゲーミング性能は必要ないので候補から外しました)。

個人的にはキーボードもポインティングデバイスもいらないので、より薄いタブレット型でこの性能をもっててくれたら理想でしたね。

■タッチパネルが効かなくなった!?

購入時Windows10は1903だったと思います。速攻で20H2に更新したところなぜかタッチパネルが使えなくなりました。ググるとよくある症状だったらしく、One-Netbookのサポートサイトへ行き、「onemix 3 series Drivers」を選択して、「Intel Serial

IO」の2つあるうちの新しい方(1月15日)をダウンロードしてインストール再起動したら治りました。

■ライセンス認証が通らない!?

さらに問題としてライセンス認証が通らない問題。20H2にあげたり上記ドライバーをいれたせい?ただまぁメーカー的にFAQだったらしく、サポートフォームからレシート写真やシリアルナンバーを添えて「ライセンス認証通らないんですけど」と問い合わせたら新しいライセンスキーが返ってきて、それで無事に認証通りました。さいあく新品交換になったらセットアップやり直して面倒くさいなと作業を止めてたんですが、無事通ってなにより。プリインストールPCでライセンス認証通らないとか、ちょっとあやしいけど大丈夫かな。

 

■アクセサリ

2-in-1なので液晶フィルムを貼ろうか悩ましいですが、一応購入時点でなにがしかのフィルムが貼られてるっぽいので、当面それでしのいでいく予定。むしろ背面、底面パネル用の保護フィルムを貼るべきか悩んでいます。

またキャリングケースは純正含めいくつかあって、私は1つ目を買いました。

マグネット式のフラップですが、少し余裕をもって曲がるため、フットプリントが一回り大きくなるのが難点です。その余裕の部分にペンホルダーでもあればまだいいんですが、それもなくただ単に大回りしてるだけという感じ。無理矢理ぷったりに曲げても一応マグネットは止まるんですが、はずみでスルっと動いてしまうという感じ。

2番目の純正の革ケースもいいかなと思ったんですが、キャメル以外は日本で買えなそうで断念。

今思うと3番目のでも良かったなぁという感じです。マウス一緒に持ち歩きたいし。

 

ともあれ、初っ端からトラブル連発したもののなんとか実稼働できるようになりました。キーボードがイマイチなのでノマドに持ち出して作業するとかは全然する機にならないですが、寝転がって積みゲー消化が捗ればいいなと思います。

RODE Wireless GO II、保護フィルムとファームウェア更新

RODE Wireless GO II(以下GO2)を発売日ゲットしました。商品の詳細は業務ブログにて。

こちらではガジェットとしてのレビューや液晶保護フィルムをPDA工房さんにお願いして作ってもらった件など。

■液晶保護フィルムが未発売?だったらPDA工房さんに作ってもらおう!

ウチには発売日(前日)に届いたため、まだ液晶保護フィルムはどこも出していませんでした。ちなみに開封時にも一応こちらの開封動画に映っているような保護フィルム、というかビニール?は貼られています。「ここから剥がせYO」というグリーンのタブがついているので、タブだけはがしてしまえばとりあえずの保護にはなります。

ただやはり業務で雑に扱うこともあるし、ケーブルなどのアクセサリと一緒にケースに入れて持ち歩くこともあるので、安いビニールでは保護としては不安が残ります。おそらく初代GOのものが流用できるのですが、送信機が2台に増えたため、2セット購入必要があり、受信機用が1枚余ってしまいます。待ってれば出るかなー、でも割とマニアックな機器なので初代用の売れ行きがイマイチだったらこのまま出ないなんてことも、、と悶々としていました。

で初代GO用も発売しているPDA工房さんの公式サイトに予告でも出てないかなと見に行ったところ、「新機種の保護フィルムを作ります」のバナーが!

なるほど、

  • 対象製品を預ければ採寸してフィルムを作ってくれる
  • 発売から日が経っていない新製品なら謝礼として2セットもらえる
  • その片方は製品に貼って返却してくれる
  • 謝礼フィルムのタイプは15種類から好きなものが選べる
  • 往復の送料も負担

とのこと。これは頼むしかない!

初代GOとGO2をあわせてみるとどう見ても同一サイズなので、最悪、受信機x1、送信機x2の組み合わせで適価で売ってくれれば人柱になってもいいかなと提案してみたんですが、やはりきっちり採寸したいのでお預かりしたいとのご連絡。宅急便着払いで送付し、先方に届いたその日のうちに採寸、作成、貼り付けまで終わって返送されました。水曜日に発送して金曜には手元に戻って来たわけです。早い!(先方到着時間によっては+1日かかることもあるようです)。

こちらが返送されてきた商品です。私は視認性重視で非光沢、強度も強そうな「9H高硬度【反射低減】」を指定させていただきました。

綺麗に貼り付けされて返却されたGO2
LEDランプ周りの切り欠きも超絶精度、貼り付け位置もピッタリ!

すんげぇ精度です。形状もさることながら、貼り付けもピッタリ。自分でやってここまで綺麗に貼れただろうか?というレベルです。

大満足。このサービスは憶えておいて、またマイナー製品を買ってフィルムが見付からない時は活用させていただきたいと思います。

PDA工房の公式ストアでは早速7種類のフィルムが登録されていました。Amazonにはまだないようですが、時間の問題かも知れません。後日見つけたらこの記事にもリンクを掲載しようと思います。

2021.4.12追記:

Amazonにも登録されていました。反射低減タイプ(9H高硬度ではない)と、光沢の9H高硬度の2タイプだけみたいですね。その他のタイプが欲しければPDA工房さんのWebストアにいくとよろしいかと思います。

■早速のファームウェア更新で機能追加

ちょうど預けていた頃、新ファームウェア1.6.0のお知らせが来ました。初日にPCつないだら速攻で振ってきた新バージョンがそうだったみたいです。内容としては、

  • 送信機の電源を入れるだけで、受信機とリンク確立しなくても録音が始まるAlwaysモードの追加
  • 送信機のLEDの輝度を変更できる(2段階?)設定の追加

の2つのようです。受信機いらずで完全スタンドアローンで「電源いれるだけ録音」ができるのは面白いですね。ICレコーダーを2台買ったようなものです。ただし非圧縮モード(7時間)のみで、圧縮モード(24時間)は録れないようです。

初代GOはそもそもファームウェア更新の機能がなかったので、こうした後日の機能追加などもありませんでしたが、GO2はこういう楽しみもあるということですね。

■オンボード録音のデータフォーマット確認

PDA工房さんから返ってきたので、新機能も含め録音テストをしてみました。オンボード録音をした送信機をUSBケーブルでPCにつないでみると、Explorerでフォルダが開きます。中身はこんな感じ。

送信機をPCにマウントするとEGGとUGGという拡張子のファイル

拡張子がEGGとUGGとなった連番ファイルが入っています。ファイルサイズからみてEGGがメタデータファイル、UGGが録音データ本体といったところでしょうか。いずれにせよ、一般的なwavやmp3が直接取り出せるわけでなく、専用アプリのRODE CENTRALを使う必要があります。

それがこちら。

録音中にマーカー操作をしたところに赤線が!

左サイドバーに録音ファイルの一覧があり、右側で再生ができるシンプルな作り。開封動画で気になっていたマーカー機能(本体ボタンの役割をMarkerにセット)について試して見たところ、波形の該当箇所に赤い縦線が入っています(黄色は現在再生位置)。再生ボタンの左右にある旗に丸矢印のついたボタンでチャプタースキップのように前後にジャンプできます。ただ、右上のExportボタンからwavやmp3に書き出しをした場合、そのマーカーが維持されるかは不明。とりあえずAdobe Auditionに読み込んでみましたがマーカーらしきものは確認できまんでした。うーむ、残念。SONYのICレコーダーのようにテキストファイルでタイムスタンプが取れるだけでも色々応用ができそうなんですが…。追々情報開示されたりコンバーターがリリースされると嬉しいですね。

続いてRODE CENTRALからのwav/mp3エクスポートについて。mp3の場合、ビットレートは128kbps~320kbpsまで。wavの場合、なんと24bitに加え32bit floatが選べます。

MP3での書き出しビットレート選択肢
MP3での書き出しビットレート選択肢。なんと32bit floatがある!が…

ただ残念ながらあくまで変換出力できるだけで、内部的に32bit floatで録音されているわけではないので、普通に大声を入れてみたらクリップしたままのデータが出てきました。そもそも元が圧縮モードでも選べてしまうみたいで、あくまでトランスコードでこれらの形式が選べるよ、ということみたいです。ちょっと肩透かし。まぁ23bit float録音できるならカタログページでアピールしないわけないですわな。

■ケース

ちなみに付属のキャリングポーチはケーブルやウインドウシールドまで詰め込むとややキッツキツで出し入れもしづらく、別途ハードケースを調達しました。コーナンで見つけた明邦化学工業株式会社(MEIHO)のジミーケースL (J-L)がイイカンジでした。本体3機、付属充電ケーブル3本、付属アナログケーブル1本、ウインドウシールド(モフモフ)3個に加え、短めのUSB C to Cケーブルを入れてピッタリ。当初発砲フォーム材をくり抜いて本体がピッタリはまるフレームを自作しようと思って買ってきたんですが、あまりにピッタリすぎて本体も安定してそうなので当面これでいくことにしました。

メイホウ ファミリアシリーズ ジミーケース L J-L

メイホウ ファミリアシリーズ ジミーケース L J-L

214円(04/12 04:46時点)
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■まとめ

というわけで、専用ツールを使わないと汎用形式で取り出せないのはちと面倒です。せめてマーカー情報がなんらかの形で取り出せればいいのですが、現状は単に手間なだけという印象。一括エクスポートもなく、ひとつずつ処理する必要もあります。RODE CENTRALのアップデートに期待したいところです。