わだいのメッシュWi-Fiを導入したぞ!〜NETGEAR Orbi

前の家できばって導入した業務用Wi-FiアクセスポイントYAMAHA WLX202ですが最近ちょっと不安定で、ふとスマホを使おうとするとつながってなかったりして、Wi-Fi OFF/ONしたりWLX202を再起動するととりあえず直す、ということが何度かありました。同居人からも指摘をうけ強度をMaxにしたりチャンネルを調整したりしたんですがかわらず。また先日Mac App StoreでWi-FiアナライザーツールのiStumblerがメジャーバージョンアップを果たし、早速購入して試したところ、仕事部屋での電波状況が割と悪いということが発覚。OSのインジゲーターではフルなんでまぁどっちを信じたらいいかという話ではあるんですが、いずれにせよ以前から興味のあったメッシュWi-Fiシステムをリサーチ。メッシュWi-Fiをはひたすら強い出力のAPを1台置くのではなく、家中のあちこちに分散してを配置し、AP同士の中継制御を賢く行うことであらゆる場所で均一なWi-Fi環境を実現しようというものです。AP同士の通信(バックホール回線)は無線の場合も有線の場合もあります。従来製品でも例えば中継器などを使ったり有線で伸ばした先に別のAPを置いたりして同じ様なことはできてたんですが、それのAP間ローミングをルーター側でインテリジェントに管理してやろうという感じです。遠い方のAPにいつまでもぶら下がってネットワーク全体を遅くしたりという現象が(たぶん)上手く抑えられることが期待されます。ウチは1フロアのアパートなのでアンテナ3,4本生えたゴツイAPで飛ばせば届いちゃうくらいのはずなんですが、実際のところ不都合が起きているので、メッシュなら改善するかもと期待を持ってみたわけです。集合住宅なので無駄に強い電波をご近所まで届かせて迷惑かけるのもなんですし。

ちなみに現在、我が家はリビングにある壁ポートからRTX1210をメインルーターとしてつなぎ、AVラック周りのAV製品やゲーム機は全て有線。Wi-Fi機器はWLX202で2.4GHzと5GHz(11ac/877MHz)、そして仕事部屋へはASUS AC-87UとEA-AC87で別チャンネルの1733MHzの5GHz/11acでつなぎそこからスイッチを経由して有線という感じです。つまりASUSペアによる1733MHzのWi-Fiがバックホールではあるものの、仕事部屋側にはAPは立ててない状態で、Wi-Fi機器は若干環境が悪いという状況でした。またバックホールチャンネルの実際のリンク速度は900〜1000Mbps程度。仕事部屋にNASや一部対外サーバーなどもあるので、この幹線を犠牲にするという選択肢はありません(本当は有線を敷きたいんだけど…)。

■1733MbpsバックホールならOrbi一択

さて、NETGEAR、TP-LINK、ASUS、Googleに続き国内勢でBUFFALOが参入して話題を集めるメッシュWi-Fi界隈ですが、スペック的に気になるのは

  1. 無線バックホールとクライアント向けの5GHz電波(チップ、アンテナなど)を共有してない(=トライバンド)
  2. 無線バックホールが1733MHzである(現状より理論値スペックが落ちない)
  3. アクセスポイント(ブリッジ)モードで使える(せっかくRTX1210があるので)

といった辺り。実ののところもうこれだけでNETGEARのOrgi一択になります。

BUFFALOはトライバンド(5GHz+5GHz+2.4GHz)であるもののバックホールともども最高866Mbps止まり。またGoogle Wi-Fiはアクセスポイントモードに非対応です。ということでお値段的なところで躊躇はしたけど、選定としてはほとんど悩みませんでした。各所のレビューも上々そうだし。

あと機器毎の接続状況が一元管理/監視できる点も好感。WLX202にもあるにはあるんですが、連携しているRTX1210側でこまめに記入した表示名が反映されず素のMACアドレスしか見えないので、どれがなんだかさっぱりわからず実質役に立たなかったのは以前レビューした通りです。だったらYAMAHAで揃えて連携させてる意味も無いも同然だなと。

■設置とベンチ

わかっちゃいたけど親機も子機もデカいです。漫画週刊誌一冊分という感じ。でもまぁ立て置きだし白いし形状もゴツくなくアンテナ内蔵なのでわりと背景に馴染みやすいのかなと。上部にリングランプがついてますが基本的には消灯してるので夜眩しいとかいったことはなさそうです。逆にいうとパット見動いてるかどうか見分けもつかない。

以下はIO-DATAのWi-Fiミレルというアプリでリンク速度基準でヒートマップを作った感じです。下の「5GHz」は引っ越し直後に計測したものですがWLX202での様子。上寄りの洋室2室でイエローになっていました(仕事部屋といっているのは左上の5.5帖)。それが上の「Orbi」の方だとバッチリオールグリーンになっています。

まぁこれはあくまでリンク速度(≒電波強度)基準なので、仕事部屋にAPがあってグリーンになるのは当たり前とも言えます。実際の通信速度が問題。

赤線より下が以前の環境。ちょっとどの部屋で記録したか憶えてないですが23時とか午前1時とかなので比較的混み合う時間とはいえ結構遅いです。それがOrbiだと22時台とはいえかなり改善しています。上の2つが仕事部屋に移動し、サテライト子機にリンクした状態で測ったもの。ステータスをみてると5GHzと2.4GHzが時折自動で切り替わるので、測定した瞬間がどちらだったのか判別できないんですが、時間的にはむしろ2.4GHzの方上だったように思えます。なぜかそっちの方が速い。まずまずの結果だと思います。

■アプリの出来も良い

以下Orbiアプリのスクショを。アクセスポイントモードにするとDisney印のアクセス制限機能が使えなかったりしますが、電波強度の確認など基本的な機能は問題なく利用できます。

これがメッシュの構成を示す「ネットワークマップ」画面。サテライトも「Orbi2」という名前に何度か変えたんだけど反映されないのはまぁご愛敬。AirMacのアプリに似た感じ。特定の端末に障害が出てたらわかります。(いや無線バックホールの場合、親機に障害出たら子機も表示されないかも?)

面白いことに、親機からspeedtest.netへの速度計測ができます。Wi-Fi区間に影響されない回線速度を確認できます(まぁうちはAPモードなのでRTX1210の影響かにあるわけですが、まぁそこがネックになることはまずないでしょうから、ウチのプロバイダの速度はこれくらいということでしょう)。

そしてこれが重要なデバイス一覧画面。(というか我が家、起動してるだけで42デバイスもあんのかよ!Orbiは端末1台に30台が推奨スペックなので片側に集中したら足りないじゃん。)

(i)をタップすると画面の「SRS-HG1」の項目のように展開して詳細が確認できます。親機とサテライトのどちらに、2.4GHzと5GHzどちらでつながっていて、リンク速度はどれだけ出ているかといったことがわかります。残念ながら電波の強さは扇マークでしか確認できませんが、調子が悪い端末をAP側から見てどういう強度でつながっているのかを確認できるのはトラブルシュートに有用だと思われます。これらは「リモート管理」を有効にしておくとWANからでも確認することができますので、将来的にもうちょっと値段がこなれてきたら2F建ての実家に入れてもいいなぁなどと思っています。

その他面白い機能としては、Wi−Fi設定をQRコードにして表示/共有ができたり(最近のiOSなら標準カメラアプリで撮影すればプロファイルが落ちてくると思われる。もちろんAndroidもOK)。ゲストWi-Fiも簡単に作成できるようです(ただし家庭用モデルはWeb認証機能は省略)。

 

基本的に5GHz対応機器ではきっちり5GHzを使いたい派なので、いままで2.4GHzと5GHzでSSIDを一緒にすることには抵抗がありましたが、まぁそこは仕方ないかなと。むしろ上の測定値を見る限りは2.4GHzの方が速いこともあるっぽいので、そこら辺も含めてインテリジェントに選択してくれるならまぁしばらく任せてみるかという感じ。

あと気になってるのはバックホール通信のリンク速度を確認する手段がどうもなさそうだという点。以前の900〜1000Mbpsと比べて落ちてるのか改善しているのか知りたいところです。それを見ながら最適な端末配置を試行錯誤したいんですよね…

ゲーム用ハイエンドマウスで開発作業のイライラを軽減できるか?~Logicool G903

2年ほど前に買ったRazorのゲーミングマウス、NAGA EPIC CHROMA(以下CHROMA)が最近不調でよくカーソルがワープします。また移動量や加速度をあれこれいじってみてもどうも思った箇所が気持ち良くポイントできません。有線でも無線でも発生。むしろ有線の方がよく起きるかもって感じで開発中に意図しないところをクリックしたりとかしてさすがに恐いので買い換えを決意。

プログラミング中に1バイト英数文字レベルでピタっと思ったところをポイントして文字カーソルを移動できることを狙い、結局チョイスしたのはまたゲーミングマウスでした。

 

あんまり詳しくないのと、キーボードもLogicool CRAFTなので、競合が起きにくいかなという期待でLogicool製にしようとは早めに決めました。ただ一般用(非ゲーミング)モデルの最上位機種であるMX Master 2SやMX Anyware 2Sは複数台のPC/Macを1マウスで制御するFLOWに関心ありつつも、どうも形状が手に馴染めず、重さが気になりました。複数台使ってはいますが1モニタ体制なので、リアルタイムに行き来できてもしょうがないということでFLOWは忘れることにし、結局ゲーミンググレードへ。

追加ボタンの配置は正直下位モデルの方が良いなと感じるものはあったんですが、

  • ホイールがノッチ有無を切り替えられるものがいい
  • とにかくポインタ精度が高いもの(LogicoolでいえばDarkField以上)
  • なるべく軽いもの
  • できればワイヤレス

ということで少し高いけど特攻しました。

G903の特徴として、

  • 追加のウェイトで重くできるくらい軽い
  • さまざまな持ち方に対応
  • 左右の追加ボタンをマグネット式のパネル付け替えでつけたりなくしたりできる(左右それぞれ2ボタン)
  • ワイヤレスでも有線並(Logicool曰く有線以上)のレスポンス
  • ホイールはもちろんノッチ有無切り替え

などがあります。様々な持ち方という点に関していうと、左右ボタンが大きめでどこの位置を押してもしっかりクリックが入る作りになっている点が効いてるんだと思います。結果、かぶせ持ちやつまみ持ちなど人差し指先端がどこに来ても確実に押せるということではないかと。クリック感は高めのカチカチ音こそしますが上々です。

左右ボタンは誤クリックしてしまう人が無効化できる選択肢があるわけですが、σ(^^)は付いてるものは活用したい派なので、左右とも2ボタン状態にしています。ユーティリティの紹介ついでに今のアサインを公開。

ホイール真下のボタンはノッチ有無切り替えで他の用途には使えません。その下の小さい2つのボタンはデフォルトではDPI(解像度)のUpとDown。そこまでDPIを頻繁に切り替えたりはしないので右をサイクルにして左はまだ思案中。どのみち押しづらい場所なのであまり活用はできないかも。

左右のボタンは上側(先端側)をCtrlとEsc、手前側をブラウザの進む/戻るにアサイン。最初は「戻る」を一番使うと思って上下逆だったんですが、親指で無意識に手前を押してしまうことが多いので入れ替えてみました。Ctrlは紙芝居ゲーのスキップ用ですね。最近あんまりやる機会ないけど。Escはちょっとしたダイアログから抜けたり割と便利です。人差し指と中指は左右ボタンに置いたまま、左は親指、右は薬指の第二関節辺りで押す感じで割としっくり来てます。

ホイールの左右チルトはカーソルキーの左右にアサイン。あと1文字動かしたいなんて時に便利かなと思ってのことですが活用しきれるかどうかは未知数。

CHROMAはMMO用でやたらボタンがあったのでVisual Studioでデバッグビルド(F5)に割り当てたり色々してみたんですが、まぁ結局使わないことが多かったので、これくらいのボタン数が手頃で間違いもないかなと。

ワイヤレスでも使えるのですがアダプタはLogicool製品で幅広く使われているUnifyingアダプタではなく専用品。USBメモリくらいの大きさで、延長ケーブルと充電ケーブルを兼ねたmicroUSBケーブルがセットになっています。つまり充電時はアダプタを抜いてmicroUSBケーブルをマウスに刺し替える、というわけです。ただやはり面倒くさいしどのみち卓上にはガジェット充電用のmicroUSBケーブルがたくさん生えてるので充電はそれでいいかなと考えています。ちなみに同社製のワイヤレス充電マウスパッドにも対応していますが、コスパ的に微妙すぎて手を出していません。バッテリーの保ち次第では検討するかもですが。

ホイールは中空になっていて軽量化に貢献しているらしいですが、ホイールの操作感自体には影響は感じません。まぁノッチOFFだとスルスル回りますが。個人的にはもう少し重くてノッチのONとOFFの中間くらいのトルクで回せるようなものがあればいいんじゃないかなとイメージしています。スクロール量自体はソフトで設定できますが、物理量としてユルユル過ぎずかつノッチでもないみたいな?やはりスクロールはMacの2本指スライドが最強ですね。

肝心のポインターの動きですが、こちらも上々です。加速度設定はゲームではOFFが基本のようですが、このツールでも潔く非対応としているようです。CHROMAはほんの1mm、「i」1文字分だけ動かしたいって時に反応しないことがあってむしろ低速域に大袈裟に動くよう加速度を効かせてたりしましたが、G903ではそもそもその必要を感じません。逆に(おそらく一般的に加速度が必要となるであろう)広い画面での移動ですがマウス自体が軽くて置き直しの負担が小さいせいか、あんまり苦に感じてないです。マウスパッド最適化機能なんてのもあります。測定モードにしてマウスをしばらく8の字に動かし続けるとチューニングされるぽいです。うーん、デフォルトより気持ちしっくり来るようになった気がする、、かな?いずれにせよ、狙ったところをピタっと指せる安定感はあると思います。

面白いのは設定をドライバーソフトだけでなくマウス側のメモリにも保持できる点でしょうか。複数のPCで使い回す場合に設定が同期できるわけですね。Razorではクラウドを通じて同期する機能がありましたが、あれちょいちょいログインセッションが切れてID/PW聞かれて鬱陶しさの方が大きかったんですが、これならそういう手間とも無縁かも。XPSが届いたら活用する機会が出てくるかも知れません。

 

もともとデスクトップではトラックボールを好んで使ってましたが、生産完了して久しいLogicoolのCodeless Trackmanの代替品が見付からず。MacではMagic TrackPad2が完璧すぎて、最近のマウスにあまり関心がなかったのですが、久しぶりに満足感の高いものを買ったなという感じ。

ついでに、マウスパッドもこちらに買い換え。NAGA EPIC CHROMAと一緒にゲーミング用のものを買ったんですが、少し前にない方がマシという気付いて処分。ただ机の固い面の上で直接マウスをカツカツさせるのはどうしても気になって、とにかく動きがスムーズでかつそれなりにクッション性があるというやや矛盾した要望をイメージしつつ、まぁ一応ゲーム用だしそこらの十把一絡げのマウスパッドよりはいいかなと思いチョイス。800円くらいだった割に満足。A4サイズと広めなのも一旦場所を確保してしまえば快適です。Macを使う時にもMagic TrackPad2を楽に置けます。

 

USB-Cでお手軽HDMIキャプチャー AverMedia BU110

先日、とある小規模なシンポジウムのお手伝いをしていて、ちょうど当日が豪雨にぶちあたり来られなくなった人のためにライブ配信することになり、手持ちのLiveShell Proで720p配信をしました。カメラには春に導入しておいたHXR-NX80。配信が720pなので4Kカメラを使う意味はないですが、XLRマイク入力でバウンダリーマイクを演台まで通してクリアな声を収録できたので意義はあったと思います。

しかし今後もちょいちょいこういう機会があるならもう少し機材を充実させたいなと。今回は会場のWi-FiがWeb認証型でLiveShell Proを直接つなぐことができず、WiMAXルーターを経由したので上り帯域に不安がありました。また質疑応答でフロアの話者を追いきれず、マイクやカメラを複数切り替えたかったなとか。

で後継機種のLiveShellXの買い換え欲がムクムクと。1080pがいけるとか、H.265エンコードが使えてネットワーク帯域半分でアップロードできるとか。

しかしどうも現状H.265で受信してくれるライブ配信サービスは皆無っぽい。うーん、それだとあんまし意味ないな。またマイク入力が廃止され、ライン入力だけになるのも若干不安。

また複数のHDMI入力をiPadでミキシングしながら配信できるLiveWedgeも検討しましたが、今のProと同じ720p止まりな割に割高感ある。またどちらかというと音声チャンネルを増やしたい気がするも、コイツはHDMIが5系統+ライン1という校正。

この2つを組み合わせることができれば相当良いスペックで配信可能ですが、さすがに使用頻度を考えると両方買い揃えるのはちと過剰投資すぎる。

結論として、常設、無人、連続運用をするわけではないので、配信の自由度を優先してノートPCでOBS Studio(無償で使える配信コンソールソフト)とかを使った方がいいんじゃないかと発想転換。

てことで、探したらUSB-Cで小さくて電源いらずでAndroidですら使えるHDMIキャプチャボックスAverMedia BU110を発見。

AVerMedia UVCキャプチャーデバイス BU110 DV456

AVerMedia UVCキャプチャーデバイス BU110 DV456

29,880円(05/06 00:24時点)
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こいつのスゴイところは、

  1. 小さい
  2. 電源がいらない(USB給電で稼働)
  3. WebカメラのUVCドライバーで動く
  4. Androidでも使える

という点。多くのキャプチャーユニットはHDMIパスルルーといって映像出力デバイス(ゲーム機など)と表示デバイス(テレビ)の間にはさんで利用する為、HDMIポートが2つあったりして筐体も大きくなりがち。本機はパススルーがない代わりにHDMIポートが1つとUSB-Cポートが1つどいう最低限のインターフェイスしかない為、写真のようにキャラメル箱大に収まっています。電源アダプタも不要なので、これとケーブルだけで済んでしまうのです(もちろんカメラとPCは必要ですが)。

同じサイズ感のものを探した結果…

3) のUVCドライバーというのはWebカメラの汎用規格で、Macなどでも標準で入っていて専用ドライバーが不要とで使えるということを意味します。専用ドライバーがいらないということは、導入の手間が少ないというだけでなく、macOSアップグレード後にドライバーが非対応で動かずメーカー対応待ちになったり、最悪そのまま対応が終息して使えなくなるという可能性がほぼないという点でも大きなメリットです。AV関係の機材はこれがとても多いので、UVCカメラ互換にしてくれるということはとても有意義な判断だと思います。OBS Studioのような配信ツールはもちろん、SkypeやHangoutといったテレビ会議ソフトのソースとしてHDMIデバイスを使えるわけです。ナリの割には少し高い気もしますが利便性を考えるとアリかなということで特攻しました。

MacBook Pro + OBS Studioで映像も音声もあっさり認識。ただし解像度とfpsを手動で指定してやる必要がありました。今回はNX80にあわせて1920×1080/60fpsで。使うカメラ(HDMIデバイス)やその設定次第だと思います。ともあれ一旦OBSのソースとして使えてしまえば、あとは他のカメラ映像とPinP合成したりもできますし、音声は音声でソースの1つとして扱えるので、他のマイクとバランスとってミキシングすることができます。

Mac版のSkypeでもHangout(Chrome)でも映りました。Hangoutではプレビュー画が胸像になってましたが、おそらく相手方にはちゃんと正像で届くと思われます(試してはない)。

Androdiではまだ試してないですが、USB経由のカメラ入力を使える配信ソフトなどがあるようです。USBポートをふさぐので同時充電ができず長時間の配信には向かないかも知れませんが、機材セットをコンパクトにできるかも知れないですね。

MacのHDMIキャプチャーというとThunderboltでMac専用で割高なものを買わなくちゃ!という強迫観念がありましたが、USB-C(3.0ぽい)でようやくそこそこの性能で汎用性も高いものが使えるようになってきて嬉しいです。

しいて不満をあげるならアルミケースの角が立っていて少し痛いという点でしょうか。肌に強く当ててひいたらケガするレベルです。他の機材と一緒に持ち運ぶにもやや不安ですね。なにかで包むと放熱の不安があるので少なくとも使用時は裸で使う方が良いでしょう。となるとヤスリで削って角を丸めるとかしたいところですが、保証が受けられなくなるかなぁ…

Nokai Sleepで睡眠ログをとる

私はSAS(睡眠時無呼吸症候群、重度のいびきで呼吸が停止し熟睡できない)でCPAPという気道に空気を送り込んでいびきを防ぐ治療装置を使用しています。まぁ肥満が主な原因なので治療というより対症療法的なものでダイエットしない限りは症状もかわらないものなんですが、それにしても毎月通院を義務づけてる割には主治医はCPAPの使用時間をログをみて「毎日4時間は使うようにしてくださいねー」「今月はちょっと減ってますね。」「引き続き頑張ってください」しか言わずに一分で終了。最初にSASかどうか別の装置を使った検査も、それ以来しておらず、なんか病院といってもCPAPのレンタル会社の代理店にすぎない感じ。日本ではCPAPは医師の診断付きでレンタルでしか認可されていないのをいいことに、ハードウェアメーカーはとにかく医師免許をもっててSAS認定してくれて毎月診断したことにしてくれる医師を代理店として見繕って、医師もそれにのっかってるだけちゃうんか?という印象です。マスクなど消耗品の管理も機器レンタル会社側がすべて受け持ってますし(年1で新品が送られてくる)。まぁ私が通ってる医師がたまたまそういうやる気の無いところなのか、やはりSASの治療というものがそういう経過観察しても基本的にあまり意味がないものなのかはよくわかりません。肥満の分際で言えた義理でもありませんが、そんな変化があるものでもないというのなら一ヶ月毎の通院を義務づけること自体医療費の無駄遣いではないかとも思います。

とまぁそんな愚痴から始めましたが、そもそもCPAP効果出てるのかどうかが気になる。毎月5千円くらいの診療費(機器レンタル料込み)を払ってきちんと眠気対策になっているのか。ちなみに私はマスクがどうしても気になってむしろ寝付きは悪くなって睡眠導入剤を処方してもらっています。夜中に目が覚めた時にもほぼ無意識に外してしまっているということもしばしば。毎日4時間使わないと効果が出にくいと言われて目標にはしてますが、まず4時間寝れてないぞという日も。

そんなこんなで流行のIoTスリープトラッカー的なもので睡眠時間や質の定量化を計測したいと思ってたんですが、

  • 以前とびついたomronの枕元に置いておく振動検知タイプはおそらくダブルベッドで同衾することを前提にしてないからあまり精度が出ないだろう
  • またAppleWatch含め、腕時計型はこれ以上寝づらくなる要素を増やしたくないから敬遠
  • そしていずれのタイプも知っている限り、入眠時にスタート操作が必要で、ベッドインしてからすぐに寝付けるとは限らない私的には面倒だしいつのまにか寝落ちしてこれまた精度が期待できない

などの点で導入の決め手に欠けていました。

そんな中でたまたま見つけたのがNokiaのSleep。

Nokiaといえば携帯電話の老舗ですが、Wi-Fi体組成計の勇であるWithingを買収しヘルス機器事業にも力を入れています。買収/リネーム直後は同一ハードなのにアップデートで置き換えられたNokia産アプリのクソっぷりでレビュー炎上していたので体組成計の買い換え候補から外した記憶も新しいですが、最近はそこそこ評価も上がってきたし、色々とオンリーワンなポイントをもっていたので特攻しました(ちなみに体組成計とアプリは共通です)。

でこのSleepの特徴ですが、

  • ベッドのマットレスの下に敷くパッドタイプ(といってもタオルくらいのサイズを胸の下に当たる部分に敷くだけ)
  • ダブルベッドでもOK、とは明示してないけど宣材写真なので普通に二人で寝てる写真があるのでまぁいけそう?
  • 体動から睡眠の深さを記録。いびきや心拍のログもとれ、スマホアプリにBluetoothで転送、閲覧できる
  • 入眠時にも起床時にも一切操作不要(これ大切!)
  • IFTTTにも対応(ベッドインとアウトのみ)

など。詳しい原理はわかりませんが、パッドが多少空気で膨らむようで、マットレスをはさんで振動を検知して体動や心拍をとってるんでしょうかね。あとは音でいびき?いやこれも振動かも。いずれにせよUSB 5Vで常時給電してることもあってか、常時待ち受けしていて基本的に本体もスマホも一切いじることなく毎日の睡眠を記録できます。飽きずに、というか飽きても使えるにはこの点はとても重要です。

こちらが実際のログの例。

1) デイリー画面

一番上のグラフで濃い青の部分が一番深い眠りを示していて、体が休まっている時間帯。この比率がしっかりと出ていることが大事です。凡例の順番がおかしいのでわかりにくいですが一番薄い水色が「とても浅い眠り」でいわゆるREM睡眠に相当するようです。夢を見ている可能性が高いということですね。これはこれで記憶整理とかに重要とか言われていますが実際のところはわかりません。こうした状態遷移が90分サイクルくらいで繰り返されると昔から言われています。この日の例だと睡眠時間自体があまり長くないのであまりそのサイクルは見てとれないですね。「規則性」も「不明」となっています。「眠るまでの時間」や「起きるまでの時間」は実際にベッドに入ってから眠ったと判断されるまで、起きたと判断されてからベッドを出るまでの時間を意味していて、この時はトイレだか宅急便だかで起きたので即時にベッドを出ていてグラフにも右側にグレー領域がない状態です。基本的にはどちらも短い方が健康的ということでしょう。

というようなことが毎晩、あるいは週間や月間サマリーとして読み取ることができます。

2) ↑「持続時間」をタップしたところ

 

3) ↑心拍ログ

 

4) ↑いびきログ

心拍といびきはこんな感じ。ちなみにこの日はCPAPをつけていびきを抑制していました。してない日はもっと波形が振れるのできちんと録れていると思います。心拍は60ppm以下が良いと画面に書かれていますが、平均値でみるとCPAPの有無(いびき有無)であまり違いはないように思います。本当ならSASで呼吸が止まることで心拍にも影響が出そうなものなのですが。ただこれは平均ではなく瞬間風速で見るべきなのかも知れません。2つのグラフを並べて比較できるSASビューみたいなのがあるといいんですけどね。

また歩数についてはNokia製の歩数計を利用していなくても、Apple WatchやiPhone内蔵センサーの値をHealth Kitでもってきてグラフにしてくれるので、歩数量と睡眠を見比べるようなことは可能です。ただしSleepの睡眠データをHealth Kitへは送出しないようです。ベンダーロックインですかね。

 

ともあれ1万円台半ばというお手頃価格で、日常操作皆無でここまでできるのはとてもコスパが高いと思います。というかオンリーワンでプライスレスです。アプリが落ちるような様子もなく品質には満足しています。

ちなみにIFTTT連携ですが前述の通り、「寝た」ではなく「ベッドインした」、「目が覚めた」ではなく「ベッドから出た」がトリガにできるのみです。なので、例えば目覚めと共に照明を点けて自然な寝覚めをサポートする、とかはできないですし、逆に夜中にトイレに起きただけでも強制的に部屋が明るくなってしまい目が覚めてしまうということにもなるので、今のところ面白い使い道を見いだせていません。特に家族がいると勝手に照明を点けたり消したりしづらいですね。仕事部屋のエアコンや照明を消し忘れていた時のために、ベッドインをトリガーにOFF信号を送る、とかくらいかなぁ。

RX100M2 -> M6に買い替え(買い増し?)

メインデジカメを四年ぶりに買い替え。SONYの1ンチコンデジラインのRX100M2から同M6に。M2を買ったのはM3が出た後で、基本性能で差はあったものの、クリップオンストロボでバウンスブツ撮りしたくてシリーズ唯一アクセサリーシューのついたM2をチョイス。画質と携帯性のバランスも使い勝手もよく気に入っていたので、新型が出るたびに一応は気にしてました。ただM2以降アクセサリーシューがついたモデルが出ずに買い替えには至らずここまで来ました。そしてまさか初代から全モデル併売がここまで続くとは、、後継というより段々上位モデルが追加されてく珍しい販売スタイルですね。

そこに登場したM6。AF速度などの基礎体力向上はもちろん飛び道具として、

  • 200mm望遠
  • BluetoothでスマホからGPS情報を取得して埋め込み
  • タッチパネル
  • ワンプッシュEVF

などが搭載。そのかわりM5と比較して廃止になった点として、

  • F値が開放1.8から2.8に
  • 内蔵NDフィルター廃止
  • PlayMemories Camera App廃止

など。M2と比べると

  • アクセサリーシュー廃止

も痛手です。EVFは使わない(使ったことない)ので昔みたいにシューに取り付けるオプションにしてくれればと毎度思ってましたが、流石にそろそろもう目がないと諦めモードに。そしてM3~5のアプリもスタートレイルとかずっといいなと思ってたのにここにきて廃止。むしろM2の時みたいにあえて機能で一個前を選ぶという買い方もありかなと思ったのが物欲のトリガーでした。

ので、M5かM6かは最後まで悩みました。正直ブツ撮り、テーブルフォトの方が圧倒的に多いのでそこまで望遠はいらず、明るいレンズがほしい。そしてND内蔵の安心感をHXR-NX80(ビデオカメラ)で味わったばかりだったし、アプリもあるしでかなりM5に傾いてました。しかしヨドバシのタイムセールで6.8万くらいになってたのを仕事で逃し、なんか悔しくてまた再考。M6が発売になりレビューが出揃う中、カタログ値と違って最短撮影距離、倍率がむしろM5よりいけてるという情報を見つけ、だったらブヅ撮りメインでもいいかなぁと。レンズが暗くなった分は手ぶれ補正強化でカバーできるかなとか。あとスマフォのGPS連動も地味に便利らしい。なんて考えてるうちに通販も近所も初回ロットはほぼ品切れ。大手量販でも4週間待ちというとこで、価格.comに二件だけ残ってた片方、千代田区時代によく店舗で買い物していて安心感のあった某店に注文ねじ込んでラス1在庫ゲットしました。初期ロット滑り込みという感じです。まだ、Lightroom CCがRAW現像対応してないんで、急ぐこともなかった気がしますが。

◼ハード周り

当然ながら純正グリップは即購入して付けました。ずっとこれで使ってたのでないとしっくりこない。

保護ガラスはこちら。純正より薄いとか。ツヤもあり綺麗。当然気泡もなくピッタリつけられました。

全体の操作感はほぼ同じなので迷わず使えて快適。前面のリングはさすがにやや回しづらいものの、あるとないとでは大違い。マニュアルでピントがあってる箇所を黄色でハイライトして使うのがお気に入り。

新搭載のタッチパネルフォーカスも快適。スマフォ感覚。といっても、タッチしたら即座にそこにAFされるイメージだったんですが、更にシャッター半押しが必要でしばらく悩みました。また単にフォーカスしたい点をタッチして選ぶのもいいですが、マニュアルフォーカス時の拡大エリアをドラッグで動かせるのも地味に便利。もうちょっとヌルヌル素早く動くといいかな。

フォーカス速度や精度はブツ撮りや風景が多いのM2でそんなには不満に思ってなかったけど、なかなか。流石にケージの格子越しのフェレットはすぐ格子にピントが合ってしまい、MF必須ですが。

位置情報連動もいい。近くにペアリングしたスマフォがあると(RXの)画面に緯度経度が出て写真に埋め込んでくれます。時刻合わせも。以前GPS内蔵のビデオカメラを使ってましたが、あれは屋外に出て少し置かないと受信できなかったんですよね。その点、スマフォのA−GPSからなら即座に受信出来る(可能性が高い)。いちいちGPS受信を待ってたらシャッターチャンスを逃してしまうので、良い選択かと(最初は内蔵じゃないのかよ!と不満に思ってたのはナイショ)。

内蔵NDフィルターがなくなったものの、例によってフィルターねじは切ってない。旧機種向けには両面テープで固定する方式の純正リングアダプターがありましたが、見た感じM6のレンズ径がアップしていてケラレるというかリング自体が映り込みそうな感じ。利用例はあるみたいなのでイケるのかも知れないですが、必要性が生じるまでは専用品の登場を一応待ってみようかなと(同時に出さない時点であまり望みはないかなぁ)。M2にはくっついてるけど、剥がして試すのもなぁ。まぁ電子シャッターがあるので静止画についてはあんまし心配しなくてもいいのかも知れません。

◼バウンス撮影どうするか→スレーブ発光という手が

さて最大の問題はアクセサリーシュー廃止で外付けストロボがらつけられなくなった点。M2と使い分け?と思ってましたが意外なところで解決策が。以前、M2の前に使ってたSIGMAのDP2用に買った同社のストロボがスレーブ発光に対応していました。つまり、M6の内蔵ストロボの光を検知して連動発光してくれる訳です。ガイドナンバーも大きめなので、M2用に買った正直バウンスには光量不足が否めなかったSONYのクリップオンストロボでよりいい感じ。もっと早く気付けばよかった、、

↑こちらは後継品。スレーブ発光で使うだけならソニー用でなくてもいいし、もっと安い機種もあると思います。ただ光量を連動させられないので、マニュアルで多段階の設定ができるのがいいかも(SIGMAでいえばSTでなくSUPER)。

内蔵ストロボはスレーブへの信号としてだけ使うので、被写体に映り込まないように指で真上を向けて撮らなければならないのが若干手間。Nikon製でこんな内蔵ストロボの光をブロックする板が出てますが、これもシューがないとつかないですしね。なんかこんなパーツがあればいいのに。3Dプリンタで作ろうかな。

Nikon 内蔵フラッシュ用IRパネル SG-3IR

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◼アプリなくなっちゃったので仕方なくリモートコマンダーもゲット

いつかM2から後継機に買い換えてたらやりたかったバルブ撮影が適わなくなったので、仕方なく外付けハードウェアを買いました。ただし純正のコレ…

ソニー SONY リモートコマンダー RM-VPR1

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じゃなく、サードパーティのタイマー付きのもの。

安い上におまかせで指定時間のバルブ撮影ができるときて。とてもコスパ高いです。Delay(最初の1枚までの遅延時間)、Long(バルブ開放時間)、INTVL(撮影間隔)、N(枚数)を独立で設定でき、タイムラプスやバルブ撮影が自動化できます。そのうち夜空が綺麗な日にスタートレイルにチャレンジしてみます(ただまぁこういうのは感度勝負なのでM2の方がいいのかも)。

◼到着前日にM5A発表…

なんと今更、、M6と同時に発表しろよと、、

まぁでもタッチパネルないしアプリも無くなってと悪いとこどりな印象それでいてM6と3万しかちがわない。アプリ目当てなら安くなったM5にしただろうなと。

  • F1.8レンズ(望遠でなくていい)
  • タッチパネル
  • 内蔵NDフィルター
  • アプリ

って感じならそっちにしたろうけど、、まぁアプリは他シリーズ含め終息らしいので期待するだけ無駄かな。むしろアクセサリーシューのM2の強化版がホスィ。

 

ともあれそれなりに高価な買い物ですが、M2を(σ(^^)のガジェット遍歴としては長い)4年使えたので、十分元を取ったし同じくらい使えれば損はないかなと期待。今んところ不満もなく満足感高いです。