Windows10でCtrlとCapsの入れ替えができない ~Logicool製キーボードの場合

ふと気付くと、メインデスクトップ機のキーボードでCtrlとCapsの入れ替えが無効化されていました。あぁ、またWindows10のバージョン更新で設定がリセットされたんだなーくらいに思って、再度Ctrl2Capsやレジストリで設定しようとしても何故か反映されない。正確にいうと再起動、ログオン直後には一瞬機能してるんだけど、またしばらくするとダメになってる。なにか常駐モノが後から起動するとダメになる感じ。ツールバーにあるアイコンをひとつひとつ終了してみたり、タスクマネージャーから「スタートアップ」に登録されているものを逐一無効化していったりしてついに発見したのは、Logicoolの一部キーボード向けのユーティリティのLogicool Optionsでした。

ちなみに使っているキーボードはコレ。

MacBookのバタフライキーボードの感触をデスクトップPC/Windowsでも求めて辿り着いたものの、ウリのダイヤルコントローラはいまいち使い道がなく、コスパがあまりよろしくない感じ(バタフライキーボードに近い薄型、低ストロークですがまだ理想ではない)。最近はすっかり内蔵バッテリーが劣化してすぐに電池切れするようになり、充電ケーブル差しっぱなしになってます。

最近ではダイヤルを省いてちょっと安くなったMX Keysなんてのもある様子。Mac専用モデルも。

で、これのユーティリティソフトの設定に問題があった模様。キーボード関係なんだから真っ先に思いつけよ、って話ですが…

ツールを起動し、「キーボード」タブが開いた状態で左下の「増加」をクリックします。(「増加」ってなんやねん!)。そこにある「無効になったキー」の中のCaps Lockのチェックボックスが入っていると入れ替えが無効化されてしまうっぽいので、これのチェックを外してやります。少し前にNum Lockなどと同様、Caps Lockも使わないので誤反応しないように無効にしたれ、と思ってチェックした気がしますが、そのあとしばらくは普通にCtrlとしては使えてた気がします。そもそも説明には「無効にしたいキーをチェック」と書いてあるものの、実際にチェック(無効化を有効化)しても、全然Caps Lockは無効化されてなくてむしろ本来のCaps Lockとして機能してウザいって話なんですが、まぁLogicoolのソフトがあやしいのは今に始まったことではないので深く気にしないことにします。ともあれ、チェックを外したらきちんとCaps LockキーをCtrlキーとして使えるようになりました(たぶん今はCaps2Ctrlではなくレジストリで入れ替わってる気がします)。

レアなケースかも知れませんが参考になれば幸いです。

 

圧迫感の少ないイヤホン(TWS)を求めSurface Earbuds購入

みなさん、テレカンしてますか!?私は多い時で週2,3回くらい。マイク音質と開放感にこだわるので、自宅デスクトップの時はATEM miniにバウンダリーマイクAT9921を使います(諸事情でYAMAHAのPJP-10URと20URが貸し出し中なので…)。

audio-technica モノラルマイクロホン(バウンダリー) AT9921

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このセッティングは相手に「まるで隣にいるよう」と言われる品質ではありますが、集音性も良いのでスピーカーから相手の声を出しているとそれも拾って相手にループバックしてしまいます。最近はNVIDIAのリリースしているグラフィックボードの演算力を使ってノイズを除去するNVIDIA RTX Voiceも活用していますが、キータイプ音や周辺雑音除去には素晴らしいものの、人の声だと判定したものは綺麗に通してしまうのでそこの対策にはなりません(でもこれマジオススメです。GTX系でも使えるので対応グラボをお使いの方は是非お試しあれ)。相手もハンズフリーだとループしやすいので、そういう時はXperia Ear Duoを使っていました。

独立/開放型ヘッドセットXperia Ear Duo XEA20JP

軽くて開放感もあり4アレイマイクの感度もなかなかなのでとても気に入っていますが、

  • 長時間の会議、議論だとバッテリーがもたない(公式通話時間2.5時間)
  • またイヤーピースが壊れた

という二重苦を抱えています。

Xperia Ear Duo (XEA20)のイヤーピースが自由回転するようになったので交換

このイヤーピースクルクル問題さえなければ本体を予備でもうひとつ買って置こうかっていうくらいテレカン向けに優れたヘッドセットだと思うのですが、今回2回目(反対側)が壊れ、毎回1,000円払う(しかもその度にサイズの合わない2ピースが貯まる)のには辟易します。

AirPods ProもWF-1000XM3もノイキャン性能、音楽再生品質としては文句ありませんが、やはりカナル型は自分がしゃべってる時の耳栓感、閉塞感がどうにも気になり、通話、テレカン用としてはちょっと、、という感じ。

もしかすると無印AirPodsならマシなるかも知れませんが(テレビにBYODでテレカン参加してる人とかAirPodsの人多いですよね)、今回Surface Go2を買ったこともあり、Windowsと相性の良さそうなものを買ってみようということでMicrosoft純正のSurface Earbudsをチョイス。品切れの店が多く即納のところを見つけるのに少し苦労しました。

マイクロソフト Surface Earbuds HVM-00005

マイクロソフト Surface Earbuds HVM-00005

35,980円(09/16 14:19時点)
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本製品の特徴として、

  • iOS、Androidに加え、Windows用のコンパニオンアプリがあり、設定やアップデートができる
  • ノイキャンはない
  • SONY製ヘッドフォンのようにタッチ、スワイプ操作で再生/停止や曲スキップ、音量調節が可能
  • パワポのページ送りなども可能
  • apt-X対応(AAC非対応)
  • IPX4防水(飛沫保護)
  • 連続視聴8時間
  • 左右各2マイク搭載

といったものがあります。連続通話時間はスペックとして記載がないのですが、Xperia Ear Duoの再生時間が4時間なのでその倍であるならばそれなりに保つんじゃないかと判断しました。計4マイクのアレイになっているのもXperia Ear Duoと同じで集音品質もヨサゲ。音楽コーデックはapt-X対応なのでAndroidではハイレゾとはいかないまでもより高音質で再生できることも期待されます。逆にAACがないのでiPhoneでは積極的に選ぶ理由はないかも知れません。

■ファーストインプレ

まずはケースです。

ケース外観

形状が違うので直接比較は難しいですが、Xperia Ear DuoやWF-1000XM3よりは一回りコンパクト。AirPods Proとは体積的には近い印象です。充電ポートはUSB-C(Xperia Ear Duo、1000XM3も同じ)。LightningのAirPodsより汎用性ありますね。

次に本体を取り出したところ。

本体、装着部

TWSですがカナル型ではありません。AirPods無印みたいなイヤーピース形状です。比較的大型ですが、耳の内側に載せるように置き、クルっと回るすことでしっかり面で重さを支える感じです。激しい運動でも平気かは検証してませんが、普通に歩いたり立ち座りしてる分にはフィットしています(重さも見た目ほどではなく)。なおイヤーピースはS/M/Lの3サイズに交換可能です。

外側は大変特徴的な円形のプレートになっています。サイズとしては10円硬貨よりわずかに大きいくらい。これが耳についてるのはちょっと人目を引くかも知れません。「うどん」とはまた違ったナニカです。見た目がこうなので、耳にどんな向きでフィットさせても外観が変わらないというのもデザイン上の狙いなのかも知れません。

外側の円径プレートは10円玉くらい

このプレート、同社のHeadphonesのようにクルクル回して操作できそうですがそれはないです。耳にピタっとフィットさせる為に回転はさせますが、ジェスチャーとしては何も反応なし。またスワイプ操作も縦(音量)と横(選曲)がありますが、左右片方ずつの対応となります。この狭さで4方向を精度良く認識させることはできなかったのかも知れません。SONYも大きいヘッドフォンでは縦横いけますが、Xperia Ear Duoは2方向(往来)のみ、WF-1000XM3ではタップ、ダブルタップのみですしね。まだ慣れないので左右どっちがどっちだっけ?となります。それでも面積はそこそこあるので操作はしやすいと思います。

そして音質ですが、ドライバーがTWSにしては大きいことの恩恵か、しっかりした音が鳴ります。「しっかりした」とはなにかって話ですが、なんなんでしょうね。存在感、臨場感みたいなものがあります。はじめて電源いれて声が流れた時にハッとしました。本当に近くに人がいるような音圧といいますか。中低音がよく出てるということなのかな?TWSっぽくなく、面で音が鳴ってる感じ(見た目の印象に引き摺られてるかもだけどw)。今ちょうど普段使いのPixel3XLがバッテリー膨張で休眠していてiPhoneしか持ち歩いてないのが悔やまれます。これはきちんとapt-Xで聴きたい。Windowsでもいいんですがこのご時世ノマドしないですもんね(そもそも電車にも乗らないので音楽聴く機会ないんですが…)。

ご多分にもれずテレカン時はヘッドセットプロファイルに切り替わるのでapt-Xとかは無関係で音質が落ちます。が、とりあえず音質的には不満なし。懸念だった耳栓感もAirPods ProやWF-1000XM3と比べたら開放寄りで長時間していてもあまり気になりません。マイク性能はまだ自分で聴いてないですが、相手に聞き比べてコメントをもらった限り、やはりAT9921ほどは明瞭ではないようです。今は相手の声を聞くスピーカーとしてだけこのSurface Earbudsを使い、こちらの音はAT9921で流しています。まぁ追々外出先でそこまでできないって時に本製品のマイクも真価が問われることでしょう。

おいおいSurface NeoやDuoが出てきたら良いモバイルコンパニオンになりそうです。

 

Surface Go 2に買い換え

いまだ外出自粛の続く中(言い分け)、ガジェットを買うことだけが楽しみになっています。今月もヤバいです。

当初スルーする予定だったSurface Go 2(以下Go2)を買ってしまいました。昨年12月にLTE付きPCが欲しくて初代を購入したものの、年明けて1月にSurface Pro Xが出てノマド用メインPCの座はあっという前に乗っ取られてしまいました。

今更ながらSurface Goを衝動買い

初代はコンパクトなのは良いですが、やはり起動直後や裏でWindows Updateなどタスクが走ったりするととてつもなく遅いので快適とはいいがたいというのも不満でした。しかしGo2では上位モデルのCPUがPentium Gold 1.6GHzからCore m3になりTurbo Boost時とはいえ3.4GHzまで上がるようになりました。動的クロック変化幅も大きいせいかバッテリースペックも微増しているくらい。ビデオ会議の機会が触れる中、ノイズに強いデュアルマイク化も気になります。

SKUは相変わらずクソでOffice 2019が抱き合わせでついており、LTEモデルは10万超えとコスパは高くないですね。Band18にも非対応なのでせっかく1年無料で持て余している楽天モバイル(MNO)の利用先としても微妙(楽天エリアはOKだけどauローミングエリアで使えない)。

それでもまぁやっぱりArm64のPro Xでは使えないアプリもあり、ストレスなく使えるx64機として買い換えておくことにしました(最近だとATEM miniを制御するATEM Control Softwareが64bitオンリーでPro Xでは使えないと判明してショックでした)。Goが比較的新しく、新型ではPentium + LTEモデルが(一般向けモデルでは)なくなったので、上手く売り抜けられれば追い金は最小限で済むかなと。

■タイプカバー、ペンは流用OK

タイプカバーとSurfaceペンは互換性があり、そのまま流用可能なのも買い換え後押しの要因でした。タイプカバーはあの微妙にイケないレイアウトもそのまま。ファンクションキーを使う音量や輝度、マルチメディア系のショートカットの配列が変更になったようです。新型はSurface Pro Xと同じ並びのようなので一貫性としては買い揃えたくもありましたが、まぁ考えてみると他にもMacやDELLがあってそこであんまりイラついたことはないので節約することに。買い換えるならプラチナとか綺麗でヨサゲですが、そうなるとペンまで色を揃えたくなるので、、

■ファーストインプレ(初代と比較)

諸々インストールと初期設定をした限りはそこそこ軽快です。俊敏!というほどでもないですが、実用上気にならないレベルだと思います。ゲームとかエンコードとかしない限り気にならないんじゃないでしょうか。ついに見かけ通りの実用性を手に入れた気がします。

ちょっと気になったのはUSB PD充電がシビアになったのか30W出力のアダプタでは充電アイコンが点きませんでした。付属充電器は15V x 1.6A = 24Wで同じだし、前は出来てたような?(もう初代では試せないので未確認ですが、こちらの記事でも小さい出力のもので時間はかかりつつも充電できているようです)。

スリープでないとUSB充電できないとも書いてありますね。ただ100W出力の充電器なら普通に充電アイコン点きました。起動中は消費ペースに対して給電量が上回らないと充電アイコンが点灯しない、ということかも知れないですね。いずれにせよSurfaceコネクタなら24WでもOK(少なくとも付属充電器はそう)なわけなので、なるべくそちらを使うか、USB PDにこだわるなら少し余裕をもった充電器を使うのが良いかも知れません。USB-C -> Surface コネクタを使えばPD24Wの充電器でもいけるかどうかは、変換コネクタを発掘できたら(笑)テストしてみようと思います。

というか充電中に唯一のUSBポートが塞がれるのも不便なので、こういうのを使って充電専用ポートを使うのが現実的かも。

正直、スピード以外は代わり映えがしないのであんまりレビューすることがないですw。

Surface Pro Xはとても気に入ってますが、現状ATOKを使った日本語入力に難アリなので、キー入力重視の打ち合わせ持参用とかにはGo 2を重用しようかなと。あと寝転がって紙芝居ゲーとかですかね。

 

 

自宅LANをマルチギガビットイーサネット化

NURO光 2Gbpsの導入に先駆けて自宅LANをオーバー1Gbps化しました。現在もっとも普及しているいわゆるギガビットイーサネット(1Gbps)を超える規格としては、10Gbps/5Gbps/2.5Gbpsがあります。最初に10Gbpsが出ましたが高くてなかなか個人やクライアント機器向けに普及せず、後から機器も安くケーブルも従来品が使える5Gbpsと2.5Gbpsが登場しました。この2つをまとめてマルチギガビットイーサなどと呼んだりするようです。特に2.5GbpsはCat 5eケーブルでもOKなので何年も前の既設配線でも従来の倍以上の速度アップが見込めることになります。

今回導入するNUROは2Gbpsのサービスで、スマートルーターセットでレンタルされるSONYのNSD-G1000Tは1つのポートが2.5Gbps対応しています。今回のリニューアルでは最低限2.5Gbpsが出せることを狙っての刷新ということになります。WANが2Gbps止まりでもLAN内の通信がそれ以上になるなら5/10Gbpsでもいいわけですが、コスパも考えるととりあえず2.5Gbps狙いかなというところです。

■スイッチングハブ

なにはなくともルーターの1ポートだけでは意味がありません。また我が家はリビングにルーターが引き込まれていますが、下記の端末を使うのは別の仕事部屋です。リビング<->仕事部屋間は少し前までOrbiを使ったWi-Fiバックホールでしたが、最近家族に内緒で20mのLANケーブルを這わせました。これを活用し、仕事部屋側に2.5Gbps対応スイッチを設置します。なおリビングにもハブがありますが機器としてはレコーダーやPS4など1Gbps止まり、もしくは100Mbpsの機器ばかりなので放置です(そもそもNSD-G1000Tには1しか2.5Gbpsポートがないですし)。

さて、いま2020年春時点で個人で手が出しやすいマルチギガビットイーサ対応スイッチというとBUFFALOのこちらの2機種になると思います。

2.5Gx5ポートのLXW-2G5(約2万円)と、10Gx2+2.5Gx4のLXW-10G2/2G4(約2.7万円)です。当初25Gでいいやと思っていたのですが、次節のDS1517+で2.5Gpsで動作確認が取れているネットワークカードが見付からず純正の10Gbpsカードをチョイスしたので、だったらまぁ7千円しか違わないなら将来見越して10G2/2G4にすっか、となりました。もちろん10Gポートは2.5Gや5Gとしても使えるので当面は2.5Gポートが6ポートとして使える(1つ増える)と思えばいいかなと。

■NAS(Synology DS1517+)

上に書いてしまいましたが、これで使える(動作報告がある)2.5Gbpsカードは見当たりませんでした。仕方ないので純正のこちらを購入。

オーバースペックだけど仕方なし。2.5Gbps機複数台から同時アクセスした時に速度が落ちにくいとかあるかもですが、まぁ所詮HDDのRAID5なのでどうかな…

とりあえず唯一の10Gbps機となったので、以下、対DS1517+でiPerf3計測をしてみたいと思います。iPerf3ならストレージの遅さに影響されないで計測ができるはず。DS1517+へのiPerf3サーバーの導入はこちらを参考にDockerでインストールしました。

■Windows PC(デスクトップ)

こちらは2.5Gbps止まりのNICは選択肢があるので問題なし。これを買いました。4千円切りと、上に比べてグッとお安くなります。IntelのGbE NICを1万円以上出してたのと比べれば安いものです。Realtkチップだけど。

Synologyを10Gbpsにせざるを得なくなった時点で、こちらも10Gbpsにしとこうかと思ったんですが、マザーボードに1xスロットしか空いてなくて断念しました。いつか丸ゴと買い換える日まで10Gbps通信はお預けですかね。

届いてみたら外箱に「10/100/1000Mbps」と書いてあって発送ミスかぁぁ!と思いましたが、中身のNICとマニュアルはきちんと2.5Gのものでした。NICのドライバーはあらかじめダウンロードしておかないと、交換後にネットワークがつながらないので詰みがちですが、これは普通に認識してネットにもつながりました。でも一応マニュアルにあるReaktekのサイトにいって最新版をダウンロードしてインストールしました。

・実測

対DS1517+で1.03Gbits/secでした。うーん、交換前に測り損ねたので比較できないですが、1Gbpsから毛が生えた程度ですね。。

■MacBook Pro 15′ 2016

上記Windows機と並ぶメイン機であり、そのWindows機が現状2.5Gbps止まりなことを考えて、もう少し上の世界を見てみたいな、ということで5GbpsまでいけるQNAPのQNA-UC5G1Tにしてみました。Premiere ProやLightroomの作業が捗ればいいなと。

USB-LANアダプタの場合、2.5GbpsならばUSB3.1 Gen1(5Gbps)で理論上は足りるようです。5Gbpsでも数字上は足りそうですがきっとロスはあると思うので、LANでフルに5Gbps出すならUSBは余裕をもってGen2の10Gbpsがいいような気がします。が、このアダプタはGen1止まり。どうなんでしょうね。2.5Gbps以上は出るけど5Gbps上限ギリまではいけないような?まぁコスパ的にはこれがギリギリなので良しとしました。デザインもいいですね。放熱性も高そう。

ガチで10Gbpsを目指すならThunderbolt3を使うコレでしょうね。でもバランス的にみて今はまだちょっとオーバースペックかなと。デカくて取り回し悪いし。

・レビュー&実測

QNA-UC5G1Tは一応挿しただけで認識してネットもつながりましたが、マニュアルによるとドライバーインストールが必要とのことでした。そしてこれがちとめんどくさい。CatalinaだとSIPをオフにしてsudoしてインストールする必要がありました。sudoだけではダメでrootアカウントの有効化なども必要でした。黒画面苦手な人にはちょっと向かないかもですね。実際これをしないと、ここが5Gbps表示にならなかったです。

従来の純正Thunderbolt-Ethernetアダプタ、そしてWi-Fi5と比較してみました。Wi-FiルーターはNUROのWi-Fi6対応のものですがMBP側がWi-Fi5止まりで、部屋をまたいでるせいかリンク速度が527Mbpsでした(Optionキーを押しながらWi-Fiアイコンをクリックして確認)。

結果の表の画像。QNA-UC5G1Tが1.2Gbps、Thunderbolt-Ethernetアダプタが930Mbps、Wi-Fiが870Mbps程度

残念ながら1Gbpsと2.5Gbpsでは3割程度しか違いは出ませんでした…。USBハブを経由しても低下はない模様。

あとWi-Fiがリンク速度以上に出ているのが謎ですね。

アダプタはかなり熱くなります。金属筐体ですが3面はフラットなのでM.2用のヒートシンクを買ってきて貼り付けてみようと思います。

 

■録画PC(Linux)+ BUFFALO LUA-U3-A2G

CentOSベースのANIME LOCKERが稼働するLinux機です。MiniITXマザーの唯一のPCIexスロットはチューナーカードが専有しているので、USB3.0ポートを使って2.5Gbps化するしかない。こちらはUSB-Aポートしかないので、BUFFALOのコレ。2.5Gbpsアダプタは発熱によるトラブルが多いらしく、ちょい高いけど内部にヒートシンクを備えているというこちらをチョイス。ただし公式にはLinux対応を謳っていないので不安。

・レビュー&実測

USB挿すだけであっさりusb0として認識しました。network-scriptsを適当に書き換えてネットワーク確立。ただしコンソールやsyslogに猛烈な勢いで下記のログが記録されていきます。

ケーブルの品質が悪いとdisconnectedとconnectedを繰り返したりもするようですが現状はconnectedのみで切断している様子もありません。ドライバーのバグっぽい。ちょっとディスクの残量やI/Oを無駄にしてそうでイヤですが、しばらく様子見。

iPerf3の結果は送受信ともに1.58Gbits/sec。なんと5Gbpsアダプタの上記MacBook Proより速い??試しに本機->Macにしてみるとなんと2.34Gbits/secとなりました。ほぼ理論値ですね。そうもSynologyのカードまたはDockerのiPerf3がパフォーマンスを出し切れてないとか??

USBなのでCPU負荷なども気になりますが、ログの件も含めてしばらく様子見。

Thecus W4810 + BUFFALO LUA-U3-A2G

Windows Server 2012R2の本機に上記BUFFALOのアダプタを接続してみました。公式ドライバはWindows Serverをサポートしてないことになってますが、Windows8.1は大丈夫なのでいちかばちかインストールしてみたらあっさり認識。どのみちハブの2.5Gbpsポートが足りないので接続確認と速度計測は省略。

■他のノートPC

DELL XPS 15 2-in-1(9575)やSurafece Pro X、Surface Goなどはほぼ持ち出し専用ですが、たまにWindowsアップデートとかギガ単位のものをダウンロードします。そういう時だけ共用でもっとく用としてこれ。

 

まとめ

ということで、主要PCをついにマルチギガビットイーサネット対応できました。長らく(理論値で)Wi-Fiに後塵を拝する状態が続きましたが、やっと有線の面目躍如となりそうです。不安要因はハブ、Mac用アダプタ(QNAP)などの発熱量です。これから夏に向けて安定動作を期待したいところです。

またSynologyの10Gbpsカードがあまり速度が出てなさそげなのも気になります。

 

 

 

iPhoneから特別定額給付金(一律10万円給付)のオンライン申請でハマりがちな点

私の住む街でもマイナンバーカードを使った特別定額給付金(一律10万円)の申請がスタートしました。私は確定申告をe-Taxで行っており、電子証明書入りのマイナンバーカードを所持しているので早速チャレンジ。パソコンからできるカードリーダーも持っていますが、せっかくなのでiPhoneのみでやってみることにしました。

以下、ハマりポイントをメモしておきます。2020年5月現在の記録なのでシステム改修などでかわっている可能性もあります

■前提条件

  • マイナンバーカードをもっている
  • 公的個人認証サービス等の電子証明書が入っている(ただマイナンバーカードをもっているだけでなく、市役所で追加手続き、課金が必要。有効期限にも注意)
  • 電子証明書のパスワード(2種類、英数字のものと数字4桁のもの。詳細は後述)
  • iPhone7以降のApple Payに対応した機種
  • iOS13.1以降
  • マイナポータル」アプリをインストールしてある

が揃っていることとします。

■申請可能か調べる

後述しますが、途中でアプリとブラウザを行ったり来たりしますので、今どちらが開いているかを意識しておくのが重要だと思います。

  • Safariから「https://myna.go.jp/」にアクセスし「申請はこちら」を選択
  • 少し下にスクロールし、「①地域を選んでください」のところに自分の居住地の郵便番号を入力、緑の「地域を検索」をタッチ→都道府県、市区町村名が表示される
  • 「②検索方法を選んで手続を検索してください」で赤字になっている「特別定額給付金」を選択し、一番下に出現する「この条件で探す」ボタンをタッチ

  • 画面がかわって検索結果が1件と出れば申請可能です。もう一度「特別定額給付金」を選択して「申請する」を押しましょう

■2回のマイナンバーカード読取りとアプリ遷移に注意

・パスワードが複数ある!

実際の申請フローに入ってしまえば記入項目としては特に難しいことはなかったと思いますが、途中2回マイナンバーカードの読取りがあります。1回目は住所、氏名、フリガナ、生年月日などマイナンバーカードを使って読み出せる情報を記入フォームに自動記入するため。2回目は作成された申請書類に電子署名(=ハンコを押すイメージ)をする為です。それぞれに異なるパスワードが必要です。マイナンバーカードには複数の機能があり、それぞれのセキュリティ的な重要性に応じて複雑度の違うパスワードが設定されています(電子証明書の設定時に窓口で指定しているはずです)。1回目の方に使うのは数字4桁のいわば暗証番号的なもの。2回目の方はハンコと同じ意味を持つより重要な手続きなので英字と数字の組み合わせ6−16桁(英字は大文字)で決めたものです。マイナンバー関連は数字のみでもパス”ワード”と読んでいたり、逆に英数字なのに暗証”番号”と読んでたり、省庁や自治体毎に呼び方がバラバラなので注意しましょう。本手続きではすべて「パスワード」と呼んでいますが、入力欄の中に薄い字(プレースホルダー)で「ここでは英数字の方」とわかるようになっているので注目してみましょう。一定回数連続して間違えるとカードがロックされ、窓口にいって身分証明しないと解除してもらえなくなります

2回目の署名の場面で英数字の方のパスワーオを要求されている画面例

「ややこしい!1回で済ませられないのか!」と思うかも知れません。しかし2回とも役割が違うのです。たまたまどちらも「マイナンバーカードを読み取る」という操作によって実現していますが、1回目は個人情報の読取り、2回目は完成した申請書類に電子署名する(中身をロックし、本人が確かに内容を本物だと確認したとハンコ/サインをする)という全く別々のことを行っています。手紙の中身を仕上げるのと、封筒に入れて封かんを施すのが同時にできないのと同じです。

もしかすると1回目の方は自動記入せずに手入力で済ませば必要ないのかも知れませんが、記載事項が一致しないと後日エラーになって帰ってくる可能性もあるので、おとなしくマイナンバーカードを使って自動入力した方が無難でしょう。これだったら役所の記録がそのまま引っ張ってこられるので不一致の可能性はないはずです。

・入力フォームはSafariで、マイナンバーカード読取りは「マイナポータル」アプリで行っている

この2つを行き来しているという感覚をもってないとハマります。何故ならSafariでの記入フォームから緑色の「マイナンバーカードを読取り」ボタンを押すと自動で「マイナポータル」アプリに移ってくれるのですが、読取り終わったあとSafariの記入フォームに戻ってくるのは自動ではないからです。そればかりか、「マイナポータル」アプリのトップ画面に戻ってしまい、そこには最初にWebでもおして「ぴったりサービス」のボタンがあるのです。「今やってるのはこれだよね」とばかりに「ぴったりサービス」を押してしまうとそれこそ最初からやり直すことになります。以下、画面例を添えて説明します。

これが読取り直前の注意書きの部分。赤字のところをしっかり読みましょう。読取り後、「ぴったりサービス」をクリックしないで「◀ safari」(正確にはSが大文字)をクリック、と書かれています。

 

次が実際にマイナンバーカードにiPhoneをかざして読取りが成功した後のボックス。ここにも「Safariを確認してください」とあります。

で「閉じる」で戻った先が問題の「マイナアプリ」のトップ画面です。ここで見えてる4つの入り口はどれもハズレです。必ず左上の赤丸位置の「◀ Safari」を押しましょう。

これは普段にも出ている1つ前に使っていたアプリに戻るショートカットですね。これを使うとさっきまで記入していた画面に戻れ、しかも読取り情報が反映されているというわけです。もしここでアプリ側の「ぴったりサービス」を選んでしまうと、Safariに書きかけてある内容に関係なく、新規申し込みセッションがスタートしてしまいます。ご注意ください。

ヒドいですよねw。どうしてこうなっているかの技術的説明はやや専門的になるので省きますが、ひと言で言うと、アプリを今回の申請制度にあわせて改修するよりも、少しでもはやく受付を開始することを優先した、ということなんだと思います。追々改修されていくと良いですね。