これは大発明だ! BUFFALO どっちもUSBメモリー

コネクターに挿そうとすると裏返しだった、という率が高いUSBコネクタ。最近、BUFFALOがどちら向きにもささる特殊コネクタを開発し、ハブ、ケーブルなどを発売していましたが、ついにUSBフラッシュメモリーにも搭載品が登場しました。打ち合わせの場面などでドヤ顔できるのはやはりUSBメモリーでしょうってことで早速購入。Amazonでは16GBが1,800円、32GBが4,500円程度と、32GB版はやや容量単価が割高だったので16GBをチョイス。今時USB3.0じゃないモデルに4~5千円はもったいないですしね。

早速、MacBook Airで試してみました。当たり前ですがどちら向きでもちゃんとマウントします。

SandyBridgeのオンボードUSB3.0ポートでとったベンチはこちら。シーケンシャルのリードが22MB/s、ライトが7MB/sってとこです。

docchimo_1

さすがに最近のUSB3.0製品に慣れてると「こんなもんかー」って気がしちゃいますね。まぁ我が家のMacBookは二台ともUSB2.0だから実用面ではあんまりかわらないんですが。

あと、残念なのは(ユーザビリティ的な意味での)デザインが古くさいというか、普通に取り外しできるキャップ式な点。より便利な収納式や回転キャップ式などが溢れる中でオーソドックス過ぎます。せっかくどちらにも挿せるという画期的な特徴を持ち合わせているので、フタの取り回しで不便を感じていたら他製品と一勝一敗です。USB端子なんて剥き出しでも壊れやしないだろ?という説もありますが、このどっちもUSBに関しては中の端子が乗った板がかなり薄い(動画の12秒目辺り参照)のでいささか不安です。

どっちもUSB機構そのものは、はやく全てのUSB製品で採用してほしいと言える素晴らしいものですが、当面のドヤ顔グッズとして1,000円前後で買える4GBや8GBを持ち歩いておき、より使い勝手面や性能面、セキュリティなどの機能面で他製品に並んだモデルが出たら買い換えるというのもアリかも知れません。

Macで手持ち動画ファイルをソーシャルビューイングする

巷ではオリンピックなどをTwitterなどで会話しながら視聴するソーシャルビューイングが流行ですが、むしろローカルに保存してある動画ファイルを使ってできないか検討。まぁ、利用シーンは色々あるでしょう。録画したアニメを見る、ホームビデオを見る、ユーザテスト記録ビデオを遠隔協調分析する、etc.、etc.。

検証したビデオチャットのプラットフォーム
  • Skype
  • iChat
  • Hangout (Google+)
動画の送信方法
  • ManyCamを使って動画ファイルを仮想Webカメラ入力に見せかける
  • 画面共有機能を使う
  • iChat Theaterで送信する(iChat)

といった方法を比較検証してみました。ManyCamはWebカメラ映像にリアルタイムにエフェクトをかけたりするソフトですが、映像ソースとして動画ファイルを指定することで再生映像を流すことができます。またiChat Theaterとは、ビデオチャット中に相手映像に動画やPDFファイルをドロップすると画面共有できる機能で、動画の場合は再生映像と音声が相手にそのまま送信されます。

結果としては、

  • iChat Theaterはお手軽だし音声も自動ミックスされるが、解像度が低く見るに堪えない
  • Webカメラとして送信する場合もやはりあまり解像度が高くならない
  • またWebカメラ扱いだと場合によっては左右反転処理が必要
  • 画面共有するのが画質的には有利
  • ただし画面共有だと動画の音声は送信されないので、別途細工が必要
  • Skypeの画面共有はモニタ単位しか共有できない(昔はウインドウ単位できなかったっけ?)
  • iChat、Skypeの画面共有はテキストチャットウインドウとの併用ができない

ということで、画質及び使い勝手の面でHangoutが一歩ぬきんでていました。ただし音声をなんとかしないとね、って感じ。Hangoutも全画面表示はできないものの、左サイドにテキストチャット欄を出して併用できたり、他の面子のWebカメラ映像を下部に並べられるなど、レイアウト的にはよく練られています。画面共有単位もウインドウ単位の指定ができるので、無駄がありません。

■動画の音声ストリームを扱う

問題は音声です。当然ローカルではスピーカーから音声が再生されるので、それをマイクが拾えば一応相手にも聞こえます。ただかなり遠くなるので実用的とは言えません。

次に、音声チャットを諦めて、会話はテキストチャットだけということあれば、イヤホン端子とマイク端子をケーブルで直結する手もあります。

ですがやはり、気軽にダベるには音声による会話を並行してしたいところです。ハードウェア的なアプローチとしては、

  • 外部にミキサーを用意する
  • もう一台のマシンとGoogleアカウントを用意し、そちらからもHangoutに参加する

というのもアリでしょう。

しかしここではなんとかMac一台でホストする方法を検討してみました。今回はSoundflowerという仮想オーディオデバイス生成ツールと、LadioCastという仮想ミキサーツールを用いました。仮想仮想と書いてますが、要は実際には存在しない周辺機器をソフト的にあるように見せかけるツール、とでも思って下さい。今回実験に使用したハードはMacBook Pro 15″ Early 2011とヘッドフォンです。あとマイクとしてLogicoolのWebカメラを使いましたが、これは多分内蔵でも大丈夫でしょう。OSはMountain Lionです。

2020.07.03追記:最新のmacOSではSoundflowerが使えないそうで、BlackHoleというのがいいみたいですね。私自身はまだ試せてませんが参考にリンク貼っておきます。

まず両ソフトをインストールします。Soundflowerのインストールは再起動を要請しませんでしたが、実際には再起動しないと機能しませんでした。インストールすると「Soundflower (2ch)」と「Soundflower (64ch)」という2つの仮想デバイスが生成され、OSのサウンド設定パネルの「出力」「入力」タブにそれぞれ出現します。実のところ64chの意義はあまりよくわかっていませんが、まぁ今回はとにかく2つの仮想オーディオデバイスが増えたと捉えておきます。

soundflower1

まずはここ「出力」タブで「Soundflower (64ch)」を選んでおきます。これで本来はスピーカーから聞こえるはずの動画の再生音がリダイレクトされます。

次にLadioCastを起動します。左の3つが入力系、右の3つが出力系です。入力に「Soundrflower (64ch)」(=動画の音声)とWebカムマイクや内蔵マイク(=自分の声)を選択し、それを「Soundflower(2ch)」に出力するようにします。動画音声とマイク音声のバランスは、それぞれの設定パネル内のスライダーを使って調整できます。次に動画音声だけは自分も聞きたいので、右の二段目「出力Aux 1」に内蔵出力を指定し、入力1パネルの「Aux 1」ボタンを選択した状態しておきます。これで「Soundflower(2ch)」という仮想サウンドデバイスに、動画とこちらのマイクの音声をミックスしたものが流れ、同時に「内蔵出力」には動画音声のみが流れる状態になります。

LadioCast_fig

次にブラウザでGoogle+にログインし、Hangoutの画面右上にある歯車アイコンをクリックして設定画面を呼び出します。ここでは入力ソースとして「Soundflower (2ch)」(動画音声とマイク音声がミックスされたもの)を指定。出力(相手の声)は内蔵出力(スピーカーまたはヘッドフォン)に出すようにセットします。

hangoutsetting

 

互いにヘッドフォンを使えば動画や自分の声がエコーバックすることもなくとてもクリアに動画音声と相手の声が聞き取れました。

外付けキーボードでFnキーを使えるようにするTips

Mac OS X Mountain LionでiOSのような音声入力ができるようになりましたが、デフォルトのトリガキーはFnキーの二回押しになっています。普段連打なんてしなさそうなキーなのでアリなんですが、MacBookをクラムシェルモードなどにして外付けの、しかもWindows用キーボードを使ってる場合、Fnキー自体が存在しません。さて困った。

dect_setting

OS側でできる回避策としては、上記のようにCommandキーにアサインし直すことが可能です。右Commandキーなんて普段使ってないのでまぁそれでも良かったんですが、なんかもうFnで覚えちゃったので悔しい。なんとか外付けキーボードからFnキー相当のキー入力はできないものか?

キーを眺めてみると、ちょうど良い位置に使ってないキーがありました。我が家のREALFORCEでは右ALTと右Ctrlの間。アプリケーションキーというようです(名前すら知らなかったw)。

SDIM0329

名前さえわかってしまえば、PCKeyboardHackなりKeyRemap4MacBookなりでキーコード調べてアサインしてやれば、、、と思ったら最初からKeyRemap4MacBookに設定項目が存在してました。これをチェックするだけです。

keyremap4macbook

 

 

関連記事:MacBook Proのキーボード周り環境整備覚え書き

Thunderbolt – ギガビットEthernetアダプタ 簡易ベンチ

発売と同時に購入しておいた「Thunderbolt – ギガビットEthernetアダプタ」をMacBook Air Mid 2011で試してみたので、USBタイプとの簡易比較ベンチを載せておきます。手頃なベンチマークソフトを知らなかったので、1.09GBの動画ファイルをFinderコピーしてストップウォッチ計測。しかも面倒なので1回ずつ。参考までに。

SDIM0143

■仕様機材

クライアント: MacBook Air 11” (Mid 2011) MC969J/A w/OSX 10.7.4

ファイルサーバー: Synology DS1511+ (RAID5)

比較アダプタ: BUFFALO LUA3-U2-AGT (USB接続Gigabit Ethernetモデル)

WiFiアクセスポイント: AirMac Extreme (300Mbps世代) 5GHzで接続

■速度どん!

仕様アダプタ コピー秒数
Wi-Fi接続 63秒
BUFFALO LUA3-U2-AGT 27秒
Thunderbolt – ギガビットEthernetアダプタ 10秒

予想以上の差にビビった!やはりUSB2.0はボトルネックになってたんですねぇ。

■MacBookがThunderbolt対応モデルならこれ一択

写真の通り、サイズも大幅に小型化されてますし、実売価格もほぼ同じ。これから買うならUSBタイプを買う理由はほぼない気がします。ただ今後Thunderboltを使う外付けストレージやモニタが一般化してくると、MacBook AirやRetina以外のProだと取り合いになりそうですね。ハブは出ないのかなぁ…

トラックパッドパッドとしてのELECOM MP-115

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実家でMacのMagic Trackpadでしばらく作業をしていると、写真の赤丸の部分が痛くなってきます。ちょっとテーブルが低いのか腕の重みがかかってしまっている感じ。

そこでマウスパッドならぬトラックパッドパッド(?)が欲しくなり物色。普通のマウス用のリストレストやリストレスト付きマウスパッドのだとトラックパッド用としては(山が)高すぎるだろうということで、なるべく低めのものを探したところ、ELECOMのリストレスト付きマウスパッドMP-115[製品ページ]を発見。山が9mmバージョンと17mmバージョン(MP-117)と複数ラインナップするこだわりようで、パッド部分も手首の負担を軽減する為に右下がりの傾斜がつけてあるというのも興味深い。色は白と黒。素手でずっと触れるものだけに白は汚れが気になりそうだったので黒をチョイス。

(ちなみに、いわゆるおっぱいマウスパッドの類だとちょうど谷間部分が低くなってるからちょういどいいんじゃね?とも思ったんですが、さすがに実家で使う勇気がなかったw。そもそもトラックパッドを上に置いたら絵見えないですしね。)

で、早速到着。パッケージの開けにくさ、ゴミの分別しづらさは国産製品にしては最悪の部類でした。手触りがすべすべしていてとても良いです。たぶんほとんど水分を吸わないので夏でもじめっとしたりはしないんじゃないかと(逆に汗で濡れた様になるかもは知れません)。裏地は中身のシリコン素材(?)が剥き出しになっておりかなり摩擦計数が高いです。置いたまま移動するのは基本的に不可能。頻繁にパッド位置をズラしたい人にはちと不便かも。

そして、早速Magic Trackpadを載せてみたところ、ひとつ大きな問題が。トラックパッドごと柔らかいパッドの上に載せると、クリックしようとパッドを押し込んでも全体が沈み込んでスイッチが反応しにくいw。考えてみれば当たり前ですね。結果さらに強い力で押す必要が出て逆に負担が上がることにorz。

ということで、初日からハサミでブッタ切りましたw。

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パッド部分の傾斜の威力を味わえないのが残念ですが、しゃーなしです。

切り口が見えてしまうとちょっと見苦しいですが、基本写真のように自分の方には向かないのでまぁいいかと。ちなみに中のシリコン素材は白です。白モデル買っておけば目立たなかったかもですね。素材的に汗が染みて黄ばむようなこともしなさそうな感触だし。

ビジュアル的にはちと微妙ですが、とりあえず手首の該当部分が赤くなったりはなくなったように思います。

ちなみに自宅の方ではコレを使ってるせいか、そもそもデスクの高さが良いのか、こういう症状を感じたことはありません。