地味に失うものも多いMacBook Pro 15′ with Retina Display買ったど!

「オレ、年明け少し余裕できたら買うんだ」と思ってたMacBook Pro 15′ with Retina Display(以下、MBP15Retina)をIYHしてみました。まだ某案件を終えての「自分へのご褒美」とするには少し速かったんですが、たまたまLABIでお買い得っぽかったので。

最初、標準モデルのMC975/JAが近所のYAMADAで173,800-20%ポイント、ただ品切れで3週間。その値段ならと近隣のLABIに電話かけまくったんですがどこも品切れ。ヨドバシは在庫あるけど定価-10%ポイント。こりゃまたしばらく様子見かー、とか思ってたところ、翌日大井町LABI(電話で品切れだった)に仕事ついでに寄ったらちょうど今日入荷して、LABIカードもってるなら169,800-20%ポイントという呈示。一日悩んだ末に昨日突撃しました。

■Retina Displayファーストインプレ

もともと使っていたMacBook Pro 15’がBTOオプションのノングレアの高解像度液晶モデル(1680×1050)だったので、いくらRetinaで綺麗といっても1440×900で使うつもりは全くなし。1920×1200が実用になれば良し、ダメでも1680×1050で使う予定でした。スケーリングの負荷は今時のGPUなら無視できるとして、ジャギーなどが出ない方一番気がかりでした。店頭で触る度に1920×1200にしてみて「まぁ大丈夫かなぁ」と思ってはいたんですが、まぁ実際なんとか使えそうかなという感じ。ちょうど先日メガネを作り直したのも良かったかも。

もう一点気になるのはRetinaディスプレイには光沢タイプしかない点。家電メーカー系のテレビパソコンとかでよくある妙なムラのようなものはなくただ純粋に少し映り込みがするというレベル。VAIO Zのクリアブラック液晶に近い感じかな?AppleStoreの展示みたいにアホみたいな傾斜にしなければまぁ実用になるかなというレベル。

■地味に減ってるポート周り

HDMIがついたりThunderboltが2つになったことで、自宅でリッドクローズドで使う場合でもサブモニタが使いやすくなりました。今まではUSB-DVIアダプタだったので微妙に書き換えが遅くて動画視聴には使いづらかったりしたんですが、これで文句無しのデュアルモニタ環境になりました(恩恵を得る時間という観点ではこれが一番インパクトが大きい)。

またHDMIが直接ささるようになった点、USBが3.0になった点は良いですが、配置が左右に分散したのが、自宅でBookArcに立てて使う時にかなり不便です。前はあまり使わない光学ドライブを後ろに向けると、他のポートが全て手前に来てたんですが、本機だと前後にばらけます。

またEthernetポートがないのも微妙。Thuderbolt-Gigabitを自宅用、実家用、持ち歩き用などいくつか買わないとならないかも。外部モニタとGbEで、二本もThuderboltコネクタを抜き差ししないとなりません。Thunderboltハブってないんですかね…

その他、そう利用頻度が高くないもののあるといざって時に安心だった、オーディオ入力と赤外線ポートが無くなっています。赤外線はユーテスト記録ツールのSilberback2を使う時に、チャプターマーカーを入れるのに使えたので残念です。

■メモリ

MBP15では16GBにしてたので、半減です。BTOで増やすとオプション差額以上に量販店の値引き相当分がなくなるのが痛いので断念しました。まぁ、そうそう足りなくなることはないと思うんですが、WindowsをVMWareで動かす時の割り当てに心持ち余裕がなくなったりしますね。後からでも増やせればいいんですが。

■光学ドライブレス

たまーにTSUTAYAでCDレンタルして同じ施設内のスタバで店内リップして当日返却、ということをするんで、その時に光学ドライブがあるといいんだよなー、と思いつつ、まぁスタバでノマドする時はMBAのことが多いので、結局車に積みっぱなしの外付けUSB光学ドライブをもって入店してたんですよね。とうことで、気持ち的にはかなり後ろ髪引かれましたが心を鬼にして諦めることに。

■VMWare Fusion 5でWindows

設定画面に「Retinaディスプレイのフル解像度を使用します」というチェックボックスがあります。チェックすると2880×1800/15″という超絶解像度になりますが、ぶっちゃけ全てが豆粒のようなサイズで文字も虫メガネないと読めないので実用性は皆無ですw。

■その他ハード周り

ACアダプタのコネクタ形状がかわりMagSafe2になりました。マグネットの磁力を強くしたかったのかわかりませんが、コネクタが大きくなり、ケーブルが(MacBookから見て)横方向に伸びる形になりかなり扱いづらくなりました。また互換性もないので今まで予備でもっていたMagSafeACアダプタには980円の変換アダプタをつけなくてはなりません(でもこれだとケーブルの方向は従来通り)。

 

Retinaディスプレイという唯一無二の武器と引き替えに、地味に色々と失うものが多い本機。トータルで損か得かはもう少し使って様子をみたいと思います。究極的にはMBA不要でこれ一台で軽い打ち合わせまでカバーできるとコスパは高いんですが、今んとこそこまでハンディでもないかなぁ。ノマドにもってく機会は増えるかも知れません。

Windows8、3ハマリ目「Windows8をインストールできませんでした」地獄

Windows8Pro UPGの安売り期間もそろそろ終わるので、お一人様三本限りの最後の一本を購入しました。一番上げたかった仕事マシンはSSDのCドライブの残量が足りなくて諦めかけてたんですが、ふと10GB程の不要ファイルを発見。望みが出てきたのでなんとか頑張って20GBの空き容量を作ることができました。

ところがまた問題に遭遇。アップデートインストール終盤、「間もなくPCが再起動されます」という表示になった後、「Windows8をインストールできませんでした」というダイアログが出て止まってしまいます。OKボタンしか選択肢は無く、押すとセットアップが終了してしまうのみ。Windows Updateをかけたり、BIOS更新したり、余計なスタートアップを外したり、10回以上トライしたけどダメ。

結論を言うと、ブートオプションが壊れており最後の最後で書き換えに失敗していたようでした。このブートドライブ、過去にサイズ変更やSSD移行で色々なパーティション操作/コピーツールを使った経緯があり、起動時の挙動がちとあやしいところがあったんです(妙に時間係ったり、「Windowsを起動しています」表示が英語だったり、Windows7が2つ見えてたり)。で、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、BCDEdit.exeを実行してみたところ、2つ目のブートローダー表示の途中で拒否られたとエラーに。ちゃんと管理者権限で起動してるからこれはおかしい。しかし、同コマンドで/deleteを実行しても同様に弾かれる。Administratorアカウントを有効にしてそちらから試しても同じ。そこで、EasyBCDというオンラインツールを導入。ツール上では1つしかブートローダー設定が見えてなかったんですが、試しにその設定がen-USになっていたのを、ja-JPに変更してみたところ、BCDEditからも1つだけエラー無しで読めるように。この状態でWindows8アップグレードを実行したところ、見事成功しました。

その他ハマった点としては、上記過程でクリーンブート(スタートアップをほぼ全て無効)設定にしてたんですが、そのせいかWindows8側にそれで残っていたスタートアップだけが引き継がれており、その他の起動項目がどっかにいってしまいました(msconfigからも復活できず)。仕方ないのでめぼしいものは手動で直しています。

あとSpyder4によるキャリブレーションも効かなくなっており、再度キャリブレーション。これがなんとなくUPG前と同じ色味にならず気持ち悪いです…

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NVR500でフレッツサービス情報サイトに自動接続させる覚え書き

NVR500でフレッツサービス情報サイト(旧フレッツ・スクエア)に接続する設定自体はすんなりいったものの、ブラウザでwww.fletsやspeed.fletsにアクセスしようとした時に、自動的に接続してくれるようにはなりませんでした。

そこで以下の[詳細設定と情報] > [基本接続の詳細な設定] > [プロバイダの修正(PP[02])]で宛先アドレスと宛先ドメイン名を以下の設定を追加(Bフレッツの場合)。

「宛先アドレス」に追加したIPアドレスへのアクセス要求があった場合、PP2(ウチではフレッツサービス情報サイト)にオンデマンドで接続され、そちらにルーティングされます(同じ設定画面で3分で自動切断されるようにしてます)。

次に「宛先ドメイン名」に「.flets」を指定します。これでワイルドカードが効いて、.fletsドメインに関するDNS問い合わせが、PP2側に行くようになります(そうしないとPP1のプロバイダ側のDNSではIPアドレスが引けなくてエラーになる)。最初「*.flets」としていて思い通りに動かずハマりました。またこれだと「www.flets.com」とかの場合もPP2側のDNSに問い合わせてしまう気がしなくもないですが、いまんとこちゃんと引けてるようなので大丈夫かなと。サービス情報サイト側のDNSに自社の関係サーバーのレコードは一通り入ってるのかも知れません。もしかすると「www.flets.hoge.com」みたいなドメインが引けないかもですが、まぁそんなあやしいドメインはつながらなくてもいいやw。

2013.1.23追記:ドメイン名は後方マッチらしいので直上の不安は払拭されました。

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なお、ルーティング情報(サービス情報サイトのサーバー群が使うIPアドレス一覧)は変更になる可能性があります。今回はこちらで調べました。ひかり電話ファームアップ用はいらなそげだったので、他の2つだけ登録してあります。上手く行かないようなら最新情報を確認してみるといいかも知れません。またフレッツ光ネクストの場合はこれらの情報も違ってくるので応じたものを使ってください。

YAMAHA NVR500 ~10年ぶりにブロードバンドルーターをリプレイス

思うところがあり自宅のBフレッツをフレッツ光ネクスト・ハイスピードタイプにプラン変更することにしました。それについては実際に変更された時に改めて書きますが、ハイスピードタイプの下りは最大200Mbps。今使っているNTT-MEのMN8300はWAN側LAN側共にGigabit非対応なのでネックになってしまいます。また後述のGapNAT機能が便利で10年もの間(我が家のIT製品としては驚異的な期間)愛用してきましたが、最近たまーに(年2,3回)ハングしてくれやがりまして、しかもそれが帰省中だったりしてただルーターを再起動するだけの為に帰省を切り上げて自宅に戻ったこともなんと複数回。この年明け早々もそれで2,3日早く戻ることになりました。自宅のサーバーにつながらなくなると仕事にも差し支えるので、これを機に買い換えることに。

機種選定の要求仕様としては、

  1. WAN、LAN側ともにGigabit対応
  2. PPPoE時に200Mbps以上の性能が出る
  3. 無線LANは不要
  4. NAPT(IPマスカレード)の設定可能数が多い

辺りに注目しました。今や西日本ではGbpsクラスのブロードバンドサービスも普通にあるので、性能面は数千円クラスの機種でも満たすものがあったんですが、4がなかなかに厳しい。BUFFALOで32件、IO-DATAは20件、Coregaは10件などといったレベル。ウチは色々なサービスを公開しており、LAN側の物理サーバーもバラバラなので、DMZにサーバー機をおいておけばOKという訳にもいかず、かなり細かいポート開放設定が必要になります。MN8300だと64件設定できますが、一時休止してるものも含めると半分以上埋まっており、32件でもちょっと不安を覚えるレベルでした。

そこで2,3万円するSOHOグレード以上の製品に候補を広げ、YAMAHAのNVR500とマイクロリサーチのNetGenesis GigLink1000 (MR-GL1000)で悩んだ結果、NVR500をチョイス。特徴としては、

  1. IPv6対応(GL1000はパススルーのみ)
  2. ひかり電話、VoIP対応(アナログポートx2)
  3. アナログ/ISDN/3G対応
  4. PPTPサーバー
  5. microSDスロットによるファイル共有、VPN拠点間の同期機能有り

とYAMAHAらしく電話系の機能が充実しています。アナログ/ISDN回線はないのでハードが無駄な気もしますが、まぁそれでもMR-GL1000と変わらない価格帯なので良しとします。唯一NATテーブルが4096件とクラスの割に少なめ(MN8300と同じ)なのが気になりましたが、VoIP面が楽しげだったのもあり。MN8300が時々ハングするのはこのNATテーブルを使い切ったせいじゃなかろうかという疑いをもっていて、ここに余裕があるMR-GL1000に決めかけたんですが、まぁさしたる根拠もないし、ってことで。

またUSB端子に3Gデータ端末をつないでWAN回線に使えるということで、遅くてもいいので安いデータ回線を調達して組み合わせれば、帰省中につながらなくなった時のバックアップ回線にもなるかなとか(まぁルーター自体がハングアップしてたらどうしようもないんですが)。4,5はウチではあんまり恩恵ないかな。

■GapNATを代替する

GapNATは在りし日のNTT-ME製ルーターの特徴的な機能で、ファイアウォールの内側にいるサーバーが、WAN側のIPアドレスのまま使えるというものです。サーバーからするとNATの下にいるように見えないので設定が色々楽だったり、LAN内の他のマシンからグローバルIPアドレスで普通にアクセスできる面が便利だったりします。特にサーバー立ててると後者がとても大事。これをGapNAT抜きで実現するには、

  1. ヘアピンNATという特殊な実装がなされた機種を選ぶ
  2. 各PCのhostsファイルにdo-gugan.com->192.168.x.xを書いてしまう
  3. LAN内マシン用のDNSを用意する

といったことが必要になります。1.だと今の環境にほぼ手を付けずに移行できますが、世の中的に重要視されていないのか、そもそも対応機種が少ない上にカタログとかに書いてないことが多く、見つけるのが困難です。あるメーカーの機種が対応してるからと油断すると同じメーカーなのに非対応だったりとかザラです。

2.もお手軽ですが、ノートPC等外でも使うマシンの場合は不都合がおきます。またiPhoneなどではそもそも設定しようがありません。

3.の場合、例えばdo-gugan.comをひいたら192.168.x.xが返ってくる設定のDNSを立て、LAN内のPCからはそれを使う、という方法です。常時稼働マシンがあればそう難しいことでもないですが、メンテするサービスが増えるのは面倒っちゃ面倒です。

MR-GL1000なら1.でいけそうなのでそれもまた悩んだ理由でした。しかし、嬉しいことに、NVR500では3.を簡単に実現することができました。さすがにWeb UIには設定項目がありませんが、telnet/sshでログインして、管理者権限で

# dns static a do-gugan.com 192.168.x.x
# save

などとするだけでOKでした。外向けDNSはOSX Serverが担っているので、こちらはLAN内端末専用に使われます。同じくOSXサーバー上のDHCPサーバーにDNSアドレスとしてNVR500のIPアドレスを割り振ってやるように書き換えて完了です。

ちなみに、NVR500上でDNSレコードがキャッシュされてると上記設定をしても即時に反映されず少しハマりました。明示的にキャッシュをフラッシュするコマンドは見付かりませんでしたが、

dns cache use off
dns cache use on

としてやれば同じ結果が得られました。

■スループットを比べる

まだ200Mbps化した訳ではないのであまり意味ないですが、一応ベンチ。

フレッツのサービス情報サイト(旧フレッツスクエア、インターネットを通さないフレッツ網内での速度)の測定結果は94.20Mbps->94.25Mbpsと誤差レベル。というか何年かぶりに測りましたが理論値に近づいてて驚き。確か契約した頃は70Mbpsとかだったような。

BNRスピードテストでは

下り:51.57Mbps
上り:57.14Mbps

が、

下り66.87Mbps (ただし遅い時は20Mbps台のことも)

上り:66.66Mbps(ただし遅い時は40Mbps台のことも)

に。MN8300で1度しか測らなかったんのでなんともですが、ちょっとバラつき多くてあんまりアテにならないですね。

■VoIPアダプタを統合する

NVR500は直接ひかり電話クライアントになれるはずですが、スペック的には「フレッツ光ネクストのひかり電話」となっているので、Bフレッツの場合はどうなのかわからずまだ試してません。が、それとは別にアナログ端子につないだ電話機をSIPクライアントとしてSIPサーバーにレジストするゲートウェイ機能があります。現在NTTのVoIPアダプタ(レンタル代300円/月)と同等のことができるはず、ということで試したところあっさりAsteriskにレジストできました。最近、VoIPアダプタが不調で気付くと接続が切れており、玄関のインターホンのケータイ転送が効かない状態だったんですが、こちらを使ってそれが解消されればさらに買った甲斐が増すというものです。

 

ということで、本領を発揮するのはフレッツ光ネクストのハイスピードタイプになってからですが、とりあえずリプレイスのメモ。

Windows8にスタートボタンを復活させるClassicShell

Windows8で特長的なのはタイルUIのスタート画面ですが、混乱するのはそれが存在することというより、デスクトップ画面の左下から「スタート」ボタンがなくなったことが大きいと思います。デスクトップからスタート画面への遷移はボタンではなく、画面左したコーナーをマウスでつつきながらクリックすることで行い、いままでのスタートボタンの位置にはタスクバーに登録したクイック起動アイコンの1番目が来ます(例えばIE)。これをスタートボタンのつもりでうっかりクリックしてしまってイラッ☆とする訳です。ここに何かダミーのアイコンを置く手もあるのですが、それだけだとマウスの勢いが余って画面の隅をつついてしまうこともあって、やっぱりイラッ☆とします。

そんな折りに見つけたのがClassicShellというフリーソフト。海外産ですが日本ではケータイ電話帳編集ソフトで有名な電机本舗さんがローカライズ版をリリースして下さっています(記事を一番下の方までスクロールするとDownloadボタンがあります)。

これをインストールすれば、

  • タスクバーの左端にスタートボタン(に似たボタン)が出現
  • クリックすると従来のWindowsそっくりなスタートメニューを表示
  • 左隅クリックによるスタート画面遷移を無効化

が実現でき、かなり7以前のWindowsに近づけることができます。更にWinキーを押した時の動作をスタート画面は互換スタートメニューか選べたり、互換スタートメニュー内の設定内容もオリジナルに近いものが揃っていたりと痒いところに手が届くツールとなっています。

σ(^^)はこれでスタートメニューには画面右側のチャームからのみ行くようにして、Windows8の不満をほぼ解消することができました。今月中安いから興味あるけど、ちょっとなぁと躊躇している方は検討してみてはいかがでしょう。

あと個人的にツボったのは、「リモートデスクトップ時のスタートメニューにシャットダウンボタンを表示」というオプションです(正確な文言は忘れた)。通常リモートデスクトップ時はシャットダウンのかわりにログオフしか出ず、Wake-On-LANで起こして遠隔操作したはいいがその後で電源を落とせない、ということがありました(コマンドプロンプトからスリープやシャットダウンを実行していた)。まだ試してないですが、これで随分楽になりそうです。