Windows8でLinkStation/TeraStationにアクセスできない時の覚書き

Windows8にしたらLinkStation(WVL)にアクセスできなくなりました。認証画面にいくらパスワードを入れても通りません。Window7出たてのころにも話題になった、中身がLinux + SambaでありがちなLAN Manager認証方式の問題が上書きインストールで再発したのかなぁと思ったんですが、どうも今回はちょっと話が違いました。

BUFFALOのWindows8互換情報ページを見ると、

*3 @を含むユーザー名はLink/TeraStationのユーザーとして登録することは出来ません。(そのため@が含まれるWindows Live IDもユーザーとして登録することは出来ません。)共有フォルダのアクセス制限設定を使用する際は、Windows8のローカルアカウントを使用して下さい。

とあります。ひでぇ…Windows8ではMicrosoftアカウント(旧Liveアカウント)でログインするのが標準になったわけですが、それだと使えないので、共有の認証をオフにするか、従来形式のローカルアカウントで使ってね(てへぺろ、って言ってる訳です。ローカルアカウントだとWindowsストアにもアクセスできないし、マシン間の設定同期なども効かないのでWindows8の魅力半減って感じです。これでよく「Windows8対応」のロゴつけてるな、と。

がしかし、幸い簡単に回避できました。コントロールパネルから「資格情報マネージャー」を開き(右上の検索欄を使うと素早くたどり着けます)、「Windows資格情報」を選択、「Windows資格情報の追加」を選び、サーバー名、ID、パスワードを登録してやればOKでした。

image

さらに1台、Core2Duo機にWindows8アップグレードインストール

Windows8三台目のインストール(自前機では二台目)は、寝室で主にゲームや動画視聴に使っているCore2Duo/E6400、DDR2世代のちょっと古めのデスクトップ機。マザーボードはASUS commandoです。去年SSD化してWindows7/64bitに移行させたばかりなんですが、まぁ何かあってもあんまり困らないのと、Cドライブの余裕があったのでチョイス。とりあえず今月中に安く買える枠一杯までは買って置こうとおもったのと、2760pよりはもう少し日常使うマシンで使ってみないと、職業柄ダメだろ的な理由で。

■今回もUpgrade Assistantの不出来っぷりに泣かされる

過去二回(2760p2710p)ともUpgrade Assistantの出来の悪さに無駄な時間をとられまくりましたが、今回もやってくれやがりました。今回は初めて既存OS(Windows7)に上書きインストールをしようとした訳ですが、Upgrade Assistantを実行して問題点を指摘してもらい、致命的な指摘がないのを確認して、購入手続きをし、インストールイメージをダウンロードし、そのまま実行するかDVD-Rを焼いてそちらからブートするかの質問に前者で答え、さぁって段階になって「続行には20GB必要だから空けるように!」と言いやがります。

最初に言えよ(╬ಠ益ಠ)!

クリーンインストールと違ってアップグレードだと古いWindowsフォルダをWindows.oldにリネームして残すので、より多くの残量がいるわけですが、インストールイメージの容量なんてわかってるんだから、互換性チェックのタイミングでも予測はできるし、DVD-R/USBフラッシュメモリにブートイメージを作るかどうかのところでも警告出せるだろと。しかも、「20GB空けろ」警告が出た後でんじゃやっぱりDVD-Rに焼くわって思ってもISO出力の画面までウィザードが戻れない!(Assistantを終了して起動しなおしたら戻れましたが)

今回のケースでは8GB空ける必要があったんですが、そこにインストールイメージが2.7GBさらに占有します。最初からISOやUSBに書き出す前提ならダウンロードイメージをDドライブなりの他のパーティションに書き出せてもいいはずなんですが、本Assistantは頑なにこれから容量を空けなければならないCドライブを圧迫したがります。

しかも!そのまま続行を諦めてDVD-Rからインストールする事にし、ISOに出力した後でも、Cドライブのどこかに保存されたインストールイメージは保持されたまま。もうISO書き出してDVD-R焼けばいらないはずなのに、一向に残量が戻ってくれないし、手動で消去するボタンなども見付からない。またことで30分くらいハマる。実はこの記事で最も重要な情報です。

Windows8のインストールイメージのキャッシュ(2~2.7GB)はc:\ESDに保存されます。

Upgrade AssistantやSetup Assistantを削除してもこのキャッシュは保持されます。それどころかWindows8のインストールが終わっても基本的に居残り続けるっぽいです。これはWindows8の新機能であるシステムリカバリに使われるようです。従来のような隠しパーティションに保持する方法よりは扱い易いですが、ちと融通が利かなすぎじゃないでしょうか。特に昨今は小容量のSSDでCドライブ、HDDでDドライブって構成の人多いんじゃないですかね。こういうストレージの肥やし的なデータは柔軟に別パーティションに移動したいものです。でまぁ、Windows8にしてしまえば、「ディスクのクリーンアップ」から削除もできるのですが、今回のようにその前段階ではUI的にこの存在を示唆したり操作する手段はなく、上記のパスを知らない限り、他のデータをCドライブから追い出すことに躍起にならなければならないという訳です。

ということで、Windows8アップグレードの為にCドライブをなんとか空けたい人が辿り着いて上記パス情報を役立てていただければ幸いです。幸いにしてこのデータを消さずともWindows8にアップデートできた、Cドライブに余裕がある人は残しておいたほうが吉ということも合わせてご承知おき下さい。σ(^^)は2760pの時にダウンロードに使った別マシン(Windows7のまま使用)にもこのキャッシュが2GB残ってることに気づき速攻で削除しました。

■やはりドライバの互換性は上々

とまぁ今回も愚痴が長くなりましたが、アップデートがかかってしまえば後は割と簡単。幸いにも全てのハードのドライバが自動で入りました。動作もサクサク。エクスペリエンスインデックススコアはこんな感じ。

Nagisa_Win8_WEIS

Windows7時点のものと比べると若干落ちてるのはOCがいつのまにか解除されてるせいでしょう。動作そのものは至って快適です。マウスによるWindows8オペレーションも2時間ほどでほぼ慣れた気がします。慣れれば悪くないですね。

■ソフト面の互換性

Assistantで警告されたのはMSE(Windows8では内蔵されるので不要になる)位。あとは山盛り入ったゲーム類ですが、プロテクトがかかってる系が若干問題というか、ライセンス認証がリセットされてしまい、箱からシリアル番号を再発掘しなければなりませんでした。あと、スクリプトエンジンに吉里吉里2を使っている紙芝居ゲーが、Windows8/64bitだと起動時に「Authentication failed : unrecognized kernel32 module. / NM.」というエラーを吐く問題が発生。こちらに詳細とパッチがありました。基本的にはメーカーがパッチを提供してるケースがほとんどですが、古いタイトルで既にブランド自体が解散してるタイトルなどはこのパッチで救われました。まさかソフト面でWindows7->8で互換性の問題が出るとは思ってなかったので冷や汗かきました。

■Windowsストアの「リモートデスクトップ」アプリがイイカンジ

2760pの時には気付いてなかったんですが、MicrosoftがWindowsストア上で配布している「リモートデスクトップ」アプリがあります。これがなかなかイイカンジでした。複数マシンへの同時アクセスや最終画面サムネイル付きの履歴など。Windows8/RT機がシンクライアント機として利用する際の使い勝手がすごく高まる気がします。特に、普段軽薄短小なRT機を使ってて、どうしてもデスクトップアプリが必要になったらフルPCにアクセスして使う、なんて利用スタイルが捗るんじゃないでしょうか。

hp 2710pにもWindows8を入れてみた

先日の2760pに続き、従姉妹に譲った2710pにもWIndows8Proを導入してみました。2710pはVista世代の機体で、Core2Duo/U1700(1.06GHz)/533GHz/GM965チップセットなモデル。メモリはDDR2で最大の4GBまで増設済み。HDDは当時としてはアホみたいに高かった1.8inch PATAタイプの64GB SSDにしてあります。5年前で14万円。今は数千円ェ…。2710p自体も30万近くしたから総額エラい金額ですな。あの頃の景気が懐かしい…

さて、そんな手塩にかけた2710pちゃんも3万円でドナドナされていった先でやたらと遅いと相談を受け、今なら3,300円でWindows8にするチャンスだよと提案し実行する運びに。海外でCP版を入れてそこそこ動いているというレビュー動画があったので、まぁ基本的なドライバは揃うだろうという目算。いちど環境を綺麗にする意味でクリーンインストールを実施(アップグレード版でもDVDに焼いてインストーラ-上で一度Windowsの存在を検知させれば、その後でフォーマットしてからのクリーンインストールは可能)。そしてメモリが4GBあるので今こそ64bitに移行するべしってことで。

ちなみに2760pの時にアップグレードアシスタントだとその時点のバージョンのOSイメージしかダウンロードできないという問題があったんですが、今回はその時に焼いておいて32bit版64bit版両方のDVD-Rがあったので楽勝の予定でした。が、うっかりそれらを焼いた時にどっちがどっちか書いて置くのを失念。Windowsでマウントして中身を覗いたり実際にそれでブートしてセットアップ手順を進めていっても、何bit版かどこにも表示されておらず。Microsoftはどんだけ32/64bitの際を隠蔽したいんだよと(怒)。結局いちかばちかでインストールを敢行したら見事に負け。32bit版が入ってしまったので、再度フォーマットして64bitを入れ直し。まだ二台しかWindows8インストールしてないのにもう4回もセットアップ経験しちまったよっ!

でまぁ、2710p使いで検索してきた人には、そんなことよりドライバーの揃い具合と動作の感触でしょう。まずインストールが終わり再起動がかかった時点で無線LAN、サウンドなどは一通り認識。さすがCentrino機。ただ、64bit版を入れたあとは画面がXGA相当までしか解像度が上げられない状態に。IntelのサイトでGM965用のドライバーを入れて再起動をかけたところ、同時にWindows Updateもどっさり実行され、どっちの効果かは不明ですが再起動後はちゃんと全画面表示されるようになりました。ペンはちゃんと一応使えるものの筆圧やお尻の消しゴム側は使えない(ペンとして動作)状態。WACOMのドライバを入れてみても良かったんですが、当人が筆圧ないほうがいいというので放置することに。あとはSDカードスロットが認識してなかったのでhp公式からWindows7/64bit用のドライバをインストールしたら使える用になりました。左側面の無線LANスイッチも動作。Quickボタンは「.NET Framework 2.0が必要です」というエラーが表示。これもとりあえず放置。無線LANは通信OK。イーサネットは通信まではテストしてないですが、デバイスマネージャー上ではOKっぽかったです。スリープも数回ためした範囲ではちゃんと起きてくる。後気になったのはタブレットモードにしても自動で画面回転しなかった辺りかな。このあたりもhpのWindows7用ドライバをちゃんと入れればなんとかなったかもですが、まぁほぼ普通のノートPCとしてしか使われてなかったっぽいので保留。

大変申し訳ないことに、エクスペリエンスインデックススコアを取り忘れて来てしまいました。もし入手できたらここに貼ります(そういや2760pのも貼ってないや)。でも体感的には上々。コールドブートは明らかに速くなった。

  • Windows Vista → 8化
  • 64bit化による実効メモリの増加
  • SSDクリーンアップと残量大幅増加

などの複合要因が効いてるとは思いますが、ともあれ3,300円の効果としては非常にコスパの高い結果が得られたと思います。

KeyRemap4MacBookでSublime Text2を除外する

今日、Facebook経由でSublime Text2というプログラマ向けテキストエディタを知り、ヨサゲなので使い始めてみました。とりあえず何がスゴいかはこちらの日本語入門動画がオススメです。

で、試していて最初に困ったのが、Ctrl-AがEmacsキーバインドの行頭移動ではなく全選択になっていた点。さっそくカスタマイズしようとしたらそんな設定はどこにもない。あぁ、そうかMacのキーバインドをカスタマイズするKeyRemap4MacBookでWindowsライクにしてたからな。Emacs、Terminal、VMWareなどでは適用除外してくれるのですっかり忘れてた。しかし、標準ではKeyRemap4MacBookがSublime Text2などという新しいエディタを知っているわけもなく、除外設定もありません。

ということで、こちらの記事を参考にさせていただき、自作設定を追加しました。まず、元となる標準設定の、Use PC Style Copy/Paste、Use PC Style Undo、Use PC Style Select All、Use PC Style Save(それぞれTerminalやEmacsを除く版の方)の4つの設定を「/Library/org.pqrs/KeyRemap4MacBook/app/KeyRemap4MacBook.app/Contents/Resources/include/checkbox/for_pc_users.xml」から引っこ抜いてきます(<item>~</item>がひとまとまりです)。次に、KeyRemap4MacBookの設定パネルから「Misc & Uninstall」タブを開き「Open private.xml」をクリック。Finderで表示されたウインドウをエディタで開き、しかるべき位置にペーストします。元のfor_pc_users.xmlを直接編集してしまうと、おそらくバージョンアップ時に上書きされてしまうので、必ずカスタム設定はprivate.xmlの方に書いておくようにしましょう。

で赤字の位置を修正します。

  • Sublimeのアプリ名を認識させる為にappdefタグを追加(ちなみにcom.sublimetext.2はアプリバンドルの中のinfo.plistを見ました)。
  • identifierタグの中身がカブると怒られるので、private.や_and_sublimeを追加
  • notタグにappdefで定義したappnameを追加

以上。保存し、KeyRmap4MacBookコントロールパネルで「Change Key」タブに戻り、「ReloadXML」ボタンを押せば項目一覧の一番上に新設定が出現するはずです。

<?xml version="1.0"?>
<root>
   <appdef>
        <appname>SUBLIME2</appname>
        <equal>com.sublimetext.2</equal>
    </appdef>

    <item>
      <name>Use PC Style Copy/Paste</name>
      <appendix>(Control+C to Command_L+C)</appendix>
      <appendix>(Control+V to Command_L+V)</appendix>
      <appendix>(Control+X to Command_L+X)</appendix>
      <appendix>(Except in Terminal, VM, RDC, Emacs, X11, Eclipse, SublimeText2)</appendix>
      <identifier>private.remap.copy_paste_winstyle_no_term_and_sublime</identifier>
      <not>EMACS, TERMINAL, VIRTUALMACHINE, REMOTEDESKTOPCONNECTION, X11, ECLIPSE, SUBLIME2</not>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::C, VK_CONTROL, KeyCode::C, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::V, VK_CONTROL, KeyCode::V, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::X, VK_CONTROL, KeyCode::X, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
    </item>

    <item>
      <name>Use PC Style Undo</name>
      <appendix>(Control+Z to Command_L+Z)</appendix>
      <appendix>(Except in Terminal, VM, RDC, Emacs, X11, Eclipse, SublimeText2)</appendix>
      <identifier>private.remap.undo_winstyle_no_term_and_sublime</identifier>
      <not>EMACS, TERMINAL, VIRTUALMACHINE, REMOTEDESKTOPCONNECTION, X11, ECLIPSE, SUBLIME2</not>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::Z, VK_CONTROL, KeyCode::Z, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
    </item>

    <item>
      <name>Use PC Style Select All</name>
      <appendix>(Control+A to Command_L+A)</appendix>
      <appendix>(Except in Terminal, VM, RDC, Emacs, X11, Eclipse, SublimeText2)</appendix>
      <identifier>private.remap.select_all_winstyle_no_term_and_sublime</identifier>
      <not>EMACS, TERMINAL, VIRTUALMACHINE, REMOTEDESKTOPCONNECTION, X11, ECLIPSE, SUBLIME2</not>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::A, VK_CONTROL, KeyCode::A, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
    </item>

    <item>
      <name>Use PC Style Save</name>
      <appendix>(Control+S to Command_L+S)</appendix>
      <appendix>(Except in Terminal, VM, RDC, Emacs, X11, Eclipse, SublimeText2)</appendix>
      <identifier>private.remap.save_winstyle_no_term_and_sublime</identifier>
      <not>EMACS, TERMINAL, VIRTUALMACHINE, REMOTEDESKTOPCONNECTION, X11, ECLIPSE, SUBLIME2</not>
      <autogen>–KeyToKey– KeyCode::S, VK_CONTROL, KeyCode::S, ModifierFlag::COMMAND_L</autogen>
    </item>

</root>

まずは2760pをWindows8化

新しいモノ好きでWindows95か98の辺りから発売日買いして来たσ(^^)ですが、最近はすっかりMac派で、Windows8は仮想環境でConsumer Previewを触った位ですっかり満足してしまい放置してました。が、一ヶ月遅れてようやく一台目導入、ウチにある唯一のタッチパネル対応機であるhpの2760pをチョイス。このPCは去年の春頃に安値だったTabletPC機で、追々Windows8でも使えるからいっかーと買ったんですが、その後Windows8の動作要件として1366×768というのがあると知り、1280×800だとダメじゃね?とドキドキしてました。が、2chとかみてると動作報告があったので大丈夫かなとトライ。なお、SSDは64GBのC300に換装し、メモリは4GB、OSはWindows7/64bitの状態からスタートです。

というか、事態はもう少し悪いところからスタートで、なんかhpのログオン認証ツールをいじってたところまともにログインできなくなってしまい3ヶ月位放置した状態でした。でまぁデータもさっぱり消えていいやってことでクリーンインストールを決意。なんとかセーフモードでPhotoshop Elementsのアクティベートだけ解除してインストールに臨みました。

■かなりめんどくさいダウンロード&アップデート

Widnows8Proのダウンロード版UPGライセンスは1月まで3,300円と非常にリーズナブルなんですが、Webで申し込んでISOをサクっと入手、という訳にはいかず、ややめんどくさい手順が必要です。まずはアップグレード診断ツールをインストールし、互換性チェックをパスした後、そのツール上で決済手続き、そのままインストールデータが落ちてきて、その後でそのまま上書きインストールをするか、DVDやUSBフラッシュメモリにブートイメージを書き出すかを選べます。今回はクリーンインストールが必要だったので後者を選ぶのですが、DL前のチェックで残量が5GB程度ないとエラーになって進めない。実際のISOは2GB強しかないのに!!仕方ないので空きのある別マシンで手続きをしたのですが、なんと32bit/64bitの区別はその時ツールを実行したOSと同じものが強制的に落ちてくる作りになっていて、「そういやインストール時にどっちにするか聞かれないな」とすら思わずISOからインストールを実行。初期セットアップをあらかた終えた時点で32bitでインストールされていることに気づき、数時間を無駄にしましたorz。結局更にまた別のマシンから同じことを行ってISOを作成し、クリーンインストールからやり直しました…

■初期セットアップでもそこそこ使えるが、筆圧感知が効かず

まぁ、そんな衝撃を乗り越えてセットアップを完了すると動作は上々です。素の状態でひととおりのデバイスは認識してます。タッチとペンもOK。ただし筆圧は効いてない模様。公式サイトのWindows8ドライバも一部デバイスについては配布されているので一通り入れてみましたがペンに関してはかわらず。あとビデオドライバはもっと新しいのが入ってるよ、と言われたのでキャンセルしました。

次に2chにもあがってた米FujitsuサイトにあるWACOMのドライバを入れてみたところ、筆圧は効くようになったもののタッチが反応しなくなりドライバーをロールバック。当面これで絵を描くわけではないので公式サイトのドライバ配布待ちです。

タッチについては2点までですが反応は上々。タブレットモードにした時に自動で画面回転もします。WLANスイッチや音量、消音スイッチも効いています。その他、カメラ、SDカードリーダー、サウンド辺りは確認。PCIeやスマートカード、指紋などは試してません。

■Windows8はどうよ?

Mac上の仮想環境でConsumer Previewで試した時はマウス(Trackpad)でしか触ってなかったので「ふーん」てなもんでしたが、実際にタッチ対応のノート機で触ってみるとだいぶ印象が変わります。悪くないと思います。確かに「デスクトップ」前提で考えると、スタートメニューがなくなったのは違和感あるし、同じことしようと思えば操作ステップも確実に増えます。ただよく使うアイコンをタスクバーにピン止めしておけばそんなに致命的に使いづらいってこともない気がしてきました。2760pが縦800あって最低要件の768よりちょっとだけ余裕があるせいもあるかもですが、画面下のタスクバーに(Windows7と同等の)大きめのアイコンが並んでいるので、ちょいと指を伸ばして直接起動すれば済みます。今まで通りWin+数字キーでも選択できますし。

スクロールがタッチで直接できるのももはや馴染みすぎていて便利。

またEvernoteやSkypeなどのアプリがモダンUIの方に逃がせるのもなんかデスクトップやタスクトレイがスッキリしていい気がします。ただSkypeは現状モダンUI版はチャットと音声通話専用なので、現時点ではデスクトップ版も併用が必要です。あと「メール」はリストの行毎に境界線がないデザインで見づらいのでちょっと…って感じ。モダンUIアプリ同士(デスクトップ含む)が画面左端外からのスワイプで簡単にスイッチできるのはナイス。OSXの「フルスクリーン」ほどシームレスではないのでアプリの対応がどういうペースで進んでくか未知数ですが。スイッチング操作は何故かこっちの方がちょっと楽しい。

またリボンUIなどインターフェイスが刷新されたExplorerも(元々リボンがそう嫌いではないσ(^^)的には)好印象。ファイルコピー時に詳細な速度グラフが出せたり、複数スレッドが1つのウインドウに並んで表示されたり(ただしFireFileCopyみたいな逐次処理にはなってないっぽい)。あとデフォルトでファイル削除時の確認ダイアログが出なくなったのもナイス。

当分混乱しそうなのは設定系ですかね。チャームの「設定」を開いたところに、従来のコントロールパネルと「PC設定の変更」と大きく2つの入り口があって、どっちで何か設定できるのかまだよくわかってません。従来からあるものはコントロールパネルから、モダンUIにかかわる通知などの設定は「PC設定の変更」からって感じですかね。いずれにせよ当面の間は再起動の仕方すらわからないって人は続出かと。

起動は噂通り速いです。2760pがBIOSなのかUEFIなのかいまいちわかってません。BIOSメニューには「BIOS」って書いてますが、公式サイトのアップデータにはUEFIって表記もあるからUEFI?いずれにせお、hpロゴのあとすぐにWindows8ロゴにかわり、数秒でロック画面になります。ここもようやくOSXに追いついたかなという印象。

あと外部メディアを挿入/接続した時のダイアログも真ん中にドンと出なくなったのもいいなぁ。右上に通知パネルが出て、それをタッチしてはじめて動作の選択肢が出る感じ。タッチ対応ばかりが取りざたされてますが、細かいところが色々と正統進化してるなと感じます。

・気になる点

Windows8は従来のローカルアカウントのかわりにMicrosoftアカウント(旧Liveアカウント)でサインインして使うのが基本です。従来のローカルアカウントを作ることもできますが、各種設定などのクラウド経由の同期機能が使えません。今回図らずも32bit版で一通り設定してから64bit版を入れ直すハメになったんですが、その際もクラウド側に一部設定が残っていてちょっとだけ楽できました。メールやカレンダーなどがクラウド依存してる人には更に恩恵が大きいいはずです。で、それ自体はいいんですが、σ(^^)はローカルアカウントとクラウドのアカウントを使い分けていて、長年PCにログインするパスワードではないパスワードを使ってログインするというのがどうにも慣れません。パスワードを統一すればいいんですが、やはりローカルでしか使わない最重要パスワードをクラウドでも共用するのは抵抗があって…

後は自宅LinuxサーバーのSambaにつなげられない点ですかね。Windows Vistaの頃からよく持ち上がる話ですが、今回はTeraStationなどの市販NASは普通に使えてる。そんなに緊急度が高くないので、まだ真面目に原因究明を図ってないんですが。SAMBAも4.0が出たっぽいのでそろそろ更新しないとなのかな。設定書き換えくらいでなんとかなるといいなぁと。

 

ともあれ、事前に散々言われていたことですが、タッチ対応のそれもノートPCならそれなりにメリットがあるメジャーアップデートだと思います。それ意外の環境でも起動速度高速化や細かいUIブラッシュアップによるメリットはあるんですが、モダンUI側のメリットが希薄でスタートメニューがなくなる違和感が大きいので、メリットが打ち消される感じ。せめてスタートメニューが残っててくれればいいんですけどね。ついスタートボタンのつもりで第一ショートカットを押してしまうという。まぁ、ここにランチャーでも置いておけば問題ないかなw。きっともうどっかが作ってることでしょう。デスクトップの23インチクラスのタッチモニタはどうなんでしょうねぇ。ちょっと腕が疲れそう。あと光沢だと指紋処理とかちゃんとしてないと辛いかなぁとか。いずれにせよ3,300円で買えるのは今だけなので、枠一杯まではこれで買ってしまおうかと思います。