自転車用iPhoneホルダー ARKON H0641

運動機会を増やすべく、自転車移動のモチベーションを上げる為、iPhoneを自転車に固定するホルダーをつけることにしました。地図をみたりロガーを使ったりする用です。

自転車ホルダーで一番不安なのは段差などのショックでiPhoneが外れて落ちてしまわないか、という点。Amazon等でレビューをみてるとどの製品もそれなりのリスクはあるようです。iPhone4/S専用でカチっとはまるものもあるんですが、普段ケースをつけて使っているσ(^^)には向かないですし。一番安全なのは袋状のケースに入れるタイプですが、出し入れが面倒なのと透明ビニール越しの視認性や操作感に不満を感じそうで悩ましいところです。

特にコレに決めた根拠があった訳じゃなかったんですが、

  • 動画レビューがついていてしっかりしてそう
  • 左右からパッドではさむタイプより使いやすそう
  • 同じようなホルダーを各種作っている専業っぽいメーカー
  • 同梱パーツ交換によりGalaxy Tabにも対応
  • ブラケットとホルダーが別製品で、ホルダーを交換すればさらに多用な機種に対応

あたりの理由で決めました。アタッチメント式のブラケットGN032-SBHとホルダーSM050-2のセット商品で、最悪、ホルダー部分がイケてなかったら同ブランドの別の固定方式のものを買い直せば簡単に交換できます(右の楽天リンクを開くと、色々なバリエーションが見られます)。逆にブラケット側も車載用など色々ラインナップがあるので、後々使い回しも効きそうです。

またオプションでブラケットとホルダーの間にはさむようにとりつけるゴム紐による固定具もあります。画面にゴム紐が2本かかるので見辛いし使いづらいですが、もし不安そうなら後からこれを買うのもアリかなと。

ともあれ早速つけてみました。ハンドルの太さがやや足りない感じでしたが、ゴム的な素材のシートが付属していてそれを巻き付けてから取り付ければイイカンジになります。滑って回転してしまうのも防ぐ意図があるようです。こちらの固定は全く不安がありません。

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ホルダー側の固定スプリングはそこそこ強くて軽く走ってみた限りでは大丈夫そうです。まぁ大きな段差を勢いよく超えたり、もっと言えば転んだり事故ったりしたらわかりませんが…

あとホルダーをつけるアタッチメントの基台部分はボールジョイントで角度が自由に変わり、ネジで締めることができるんですが、目一杯固く締めても、iPhoneのつけはずしの為にスプリングに力をかけると反力で動いてしまいます。まぁ、それだけスプリングが強いんだと思っておきましょう(^^;)。

また上下2本ずつあるアームは左右に動くんですが、そのまま左右端まで動かすとスポっととれてしまう作りで、なんかそのうち外れてどっかいきそうな匂いがプンプンします。ただiPhoneの場合、上部に電源スイッチがあるので、下の写真のようにアームをズラす必要があったりするので、接着剤などで完全に固定してしまうのもちょっと抵抗あります。

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せっかくなのでGalaxyTabも取り付けてみました。上下どちらかのアーム2本をL字の延長型のものに交換することになります。

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スゴい絵面ですw。まぁ当面使うことはないでしょう。

 

ざっと3kmほど走ってみた感じ、いまのところ外れかかったりする気配もないです。経年劣化でスプリングやアーム部分のパッドが劣化してくるとわかりませんが、その辺りも注意しながら使っていきたいと思います。

「おやゆびでお」でも使えるWi-Fiカードリーダー AirStash

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AirStash MAS-A02Aを買って見ました。たぶん多くの方はこれがなんなのかご存じないと思うのでざっと説明。

  • SD/SDHCカードリーダーである
  • バッテリー内蔵でWi-Fiアクセスポイントとして動作する(ルーター、ブリッジとしては機能しない)
  • ブラウザやiOSアプリからSDカードの中身にアクセスできる

という感じ。つまり、デジカメで写真を撮ったSDカードを本製品に差し替えて電源を入れると、無線LAN経由でその写真や動画、その他のファイルが取り出せる、というものです。Eye-fiやFlashAirと違ってカメラの電池を無闇に消費しないのと、写真以外の用途にも使えるのがポイントでしょうか。例えば公式サイトに利用例だと会議に使うドキュメントを入れておいて、参加者が各自コレにアクセスしてファイルを取り出す、なんてのもアリです。ビットレートにもよりますが複数人が同時に動画のストリーミング再生もできるようです。

もう少しテックバブルが好きな人に横文字を並べておくと、電源を投入するとAirStash_xxxxみたいなESSIDで電波が飛びます。初期設定では暗号化無し。ブラウザ、iOSアプリから64bitのWEPのみ設定できます。DHCPサーバーを搭載していて、192.168.0.xxxなIPアドレスが降ってきます。AirStash自体は192.168.0.1でアクセス認証は無し。WEPだけがアクセス制限手段ということです。ブラウザからアクセスすると普通にフォルダ一覧が見え、必要なものをローカルにダウンロードできます。iOSアプリの場合、写真をプレビューしたりダウンロード時にリサイズしたり、SDカードから削除したりできます。ただリスト画面でサムネイルは出ないし、全画面表示もスワイプめくりはできるもののピンチズームはできません。ピントがあってるものだけを選んで転送したいなー、って時に不便です(そもそもEYE-Fiと違って「選んで転送したい」ってのが主目的な製品だけに)。まぁ、拡大可能にするには一旦全部転送しないとならないのでデジイチ級の写真とかだと時間やバッテリー消費の問題で実用的ではないのでしょうけど。

量販店で買ったその足で飲食店に入りその場で開封して使ってみましたが、超簡単につながりました。初期設定で暗号化されていないので、iPhoneの設定アプリでAirStash_xxxxというWi-Fi電波を探してタップするだけ。次に専用iOSアプリを開けばもうフォルダ一覧が見えます。ad-hocネットワークでの設定がややこしいEye-Fiに比べると、カードの差し替えがあるとは言え大きなアドバンテージですね。

欲を言えば既存のアクセスポイントにぶらさがるモードもあると同時にインターネット接続も使えて便利なんですが。例えば、カメラで撮る->iPhoneにコピーする->iPhoneからSNSなどにアップする、というサイクルを回す時に、iPhoneのWi-Fi接続先も都度変えなければなりません。まぁ、本機の起動は比較的速いので、都度電源をON/OFFすればiPhoneが勝手に他のネットワーク使ってくれるかもですが。

以下にiPhoneの画面写真をば。

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iOS用アプリトップ画面。普通にいきなりフォルダ一覧が見える。 フォルダを掘り進んで写真を開いたところ。左右矢印ボタンやスワイプで前後の写真に移動可能。
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右上の写真で「+」ボタンを押したところ。 Safariで「http://192.168.0.1」にアクセスしたところ。

 

充電はUSB端子で行います。「5V/最大500mA」らしいので比較的古めの充電器や携帯用バッテリーでも余裕でしょう。USB A端子なので直接挿せるので楽チンですね。というかminiUSBやmicroUSBの充電端子に慣れすぎて最初「あれ?充電ポートがなくね?」と探してしまったのは内緒w。

■「おやゆびでお」からでも使えた!

SDカードの中身をHTMLで一覧表示してくれるということは、拙作「おやゆびでお」でもイケるんじゃね?ってことで実験。バッチリです。「Web」タブを開きアドレス欄に「http://192.168.0.1/」と入れるだけ。日本語ファイル名ももちろん大丈夫。極端にビットレートが高いとどうなるかわかりませんが、とりあえず1280×720の24分で300MB程度のアニメならスライダーで移動してもバッファリング待ち無しでスパスパ再生されます。8GBモデルなど内蔵メモリが少ない機種で重宝しそうです。ちなみにSDHCの32GBまでのカードが使えるようです。

わざわざサーバー立てて「おやゆびでお」のWebストリーミング機能って実は使ってるの世界で自分だけなんじゃないかという気がしてなくもなかったんですが(笑)、これで少し利用シーンが広がるかも知れません。

 

Facebookで「モバイルルーターにこういう機能があればいいのに」ってコメントもらいましたが、まったく同意ですね。それなら同時にインターネット接続もできますし。軽薄短小化と長時間駆動の勝負になってるのでなかなか難しいのかも知れませんが、その辺の競争が一段落したら是非検討していただきたいものです。

車載モニタ強化

還付金も入ったのでCOLTちゃんの車載モニタを強化しました。生tsが再生できて重宝していた超弩級AV BANKの四方向キーがイカれてまともに操作できなくなってしまったのと、拙作「おやゆびでお」のスワイプ操作によるオープニングやCMのスキップが快適なので車載環境でも使いたい、というのが動機です。ちなみに「おやゆびでお」は外部ディスプレイ出力に対応してまして、アナログRGBやHDMI、コンポーネント、コンポジットなどの各種アダプタを使って外部モニタで動画を再生しつつ、本体側でスワイプやスライダーなどによる再生コントロールが可能です。また2.0からリストを縦画面で表示することも可能になったので、車載ホルダーで本体は縦向きに設置し、動画は大きな車載モニターで、という使い方が可能になりました。

で、理想は1280×720、最低でも1024×600クラスの9インチ前後のモニタでHDMIなどのハイビジョン入力が可能、という条件で車載モニタを探しまくったんですがこれが見付からない。たいていのものはただサイズが大きいだけでピクセル数が800×480などショボい。1024×600なのにコンポジット入力しかない、という意味不明なものまで。結局捜索範囲を車載用以外にも広げ、CENTURYのPC向け小型サブモニタLCD-10000Vに落ち着きました。先行モデルの10000UがUSBグラフィックアダプタ接続なのに対し、10000Vは普通のアナログRGB(D-Sub 15pin)端子接続になります。ただし電源はminiUSB端子の5Vで駆動します。紛らわしいのでご注意を。液晶スペックは1366×768の10インチ。少しオーバースペックかつデカいかなと思ったんですが、よくよく比べると超弩級AV BANKの外形横幅が233mm、こちら249mmなのでまぁ許容範囲かなと。あと、液晶が非光沢なのも車載用としてはヨサゲ。

これにApple VGAアダプタ経由でiPhoneやiPod touchを接続すれば、ハイビジョン出力が可能です(ただし音声は別途ヘッドフォン端子からカーステに接続が必要)。

また、これだけだと充電ができないのでdockStubz+をかまし、脇のmicroUSBコネクタから給電してやる、という計画です。ちなみに以前紹介したものはminiUSB端子でしたが時代に合わせてマイナーチェンジしたようです。

■ドックケーブルを延長するとVGAアダプタが認識されないorz

VGAアダプタもdockStubz+もiPhone/iPod touchにぶらさげるとデカくて邪魔なので、当初これらは奥に隠し、Dockコネクタ延長ケーブルで端末までひきまわす予定でした。しかしなぜか延長ケーブルをかますとアダプタが認識されない。当初ELECOM製のを買ったらダメで、次に全結線であることを謳っている製品を買い直したんですがそれもダメ。いまんところお手上げで、ちょい不格好な配線になってしまってます。dockStubz+への電源入力が横からなのでホント邪魔です。なんとかならないもんですかねぇ。

電源不足かモニタが不安定

でようやく配線をして実際に運用をしてみると、時折モニタの電源が切れる現象が発生。一度切れて1,2秒でまた復帰、という感じ。iPod touch 4thを使っている時よりもiPhone 4Sの方が頻度が高い(iPod touchで3時間程度落ちなくて、iPhone4Sに交換した次の1時間で数回)。モニタのOSDでみると、iPod touchだと1024×768出力されてるのに対し、iPhone4Sだと1366×768のドットバイドットになっていました。おそらくミラーリングに対応したiPad2以降の機種は出力先に16:9のハイビジョン解像度に対応してるのでしょう。ちなみに16:9動画をiPod touchで再生すると4:3に縦長につぶれて出てしまう時は、「おやゆびでお」の設定で「全画面」にすればちゃんと16:9で全画面表示されます(^^)v。厳密にはiPhone4S側で1366×768にスケーリングする方が画質的には有利なんでしょうが、パっと見にはそう違いは感じません。

話を戻しますが、おそらく1024×768を横一杯にスケーリングして表示する方が消費電力が少ないんじゃないかと。で、1366×768だとギリギリ足りなくて時折落ちてしまう、とか。ちなみにDC12V->5V変換にはSimplismの2A出力のものを使っています。Amazon、楽天で探した限りでは2A以上の出力を持つものは見付かりませんでした。

LCD-10000Vのスペックによると消費電力は「2.0~5.0W(バックライト設定による)」となっています。単純計算だと1Aあれば足りるはず。ということはDC5Vアダプタの問題というより、シガーソケット自体に来ている電力が足りない??あとこれ2ポートなのでdockStubz+にもつないでiPhone/iPod touchの充電にも使ってるしなぁ。

で、LCD-10000VにはPCのUSBポート1つで安定動作できない時のために、補助用のminiUSBポートがついた二股ケーブルも付属しています。そこで、Simplismのアダプタをもう1つ買い足し、先日とりつけたサブバッテリーからも引き回してみました。手動アイドリングストップからの復帰でセルを回しても切れなくなる副作用も見込めますし。いまのところこのダブル電源仕様で安定したように思いますが、まだiPhone4Sではさほど検証してないのでもう少し様子見です。

2012.04.16追記:

結局電源を二重化しても落ちる時は落ちる。振動かなとか考えたりもしたんですが、なんとdockStubz+を抜いてみたら超安定。延長ケーブルだけでなくdockStubz+もダメとか、Apple VGA Adapterは直結以外は許さない仕様みたいですね。そうはいっても充電しながら再生できないと困るので、どうしたものかなぁ…

■ようやくモニタの評価(笑)

肝心のLCD-10
000Vの評価ですが、上々です。液晶の方式は不明ですが、カタログ上の視野角は「15/30/40/40°(上下左右)」。上下方向にはほとんど視線がぶれない使い方なので充分実用的です。明るさしか調整できなかった超弩級AV BANKに比べ、各種チューニングができ、特に色温度をRGB個別に調整できるのが良いです。さすが国産。安い海外製の車載モニタではまずここまで追い込めるものはないでしょう。デフォルトの6500Kだとやや赤みが足りなかったので手動調整してとてもイイカンジになりました。残像や反射も今のところ気になることはないです。

電源スイッチは裏側のやや面倒な位置にありますが、入力信号がないと勝手にオフになってくれるようで基本さわる必要はなさそうです。

 

車載用ではないので5V電源を別途確保してやる必要こそありますが、解像度、画質面で大きなアドバンテージが得られ、それでいてあまり聞いたことない海外の車載用モニタとお値段もそんなに変わらない。我ながら良いチョイスだったとニンマリです。惜しむらくは入力がアナログRGBしかないので拡張性に乏しい点でしょうか。やっぱり生tsが再生できないとなぁ、ってことになったら、コレを買って見ようと密かにウィッシュリストに入れてあります。アナログRGB出力なんてそう遠くない将来に絶滅するでしょうから、その前には確保しておかないとかもです。

新しいiPadの保護フィルムをMicro Solutionに変えてみたらスゴかった

σ(^^)は「おやゆびでお」というiPad/iPhoneアプリを制作しています。このアプリはスワイプでサクサク早送り/巻き戻しができる動画プレーヤーなんですが、新しいiPad(以下iPad 3rd)にしてから同じ位置でスワイプし続けているとだんだん反応が悪くなる現象に気付きました。どうもケースのオマケについてきた液晶保護フィルムが手脂が残り易い性質らしく、やっぱりオマケの安物はダメだな、ってことで買い換え。

σ(^^)はもう何年もパワーサポート信者で光沢も非光沢も同メーカーのフィルムを使って来ました。今回もやっぱりこれかなー、と思いつつ2chの保護フィルムスレを覗いてみたところ、Micro SolutionとSimplismのものが評判ヨサゲ。たまには違うブランドにも手を出してみるか、と防汚性能を強く謳っているMicro Solutionの撥水高防汚光沢タイプをチョイス。外で使うことが多いiPhoneに対し、室内で動画用途がメインになるiPadは光沢。右の2つのウチ、今回買ったのが上のPGSH-IPAD2R、下のPGARSH-IPAD2Rは更に低反射属性を付加したもののようですが、今回の優先事項である防汚性能と指滑りではどちらが良いのか判断つきませんでした。宣伝文を見比べるとPGSHの方が上のようにも見えたんですが、今あらためて眺めてみると、単にPHARSHに比べて謳う要素が少ないから強調してるだけかなぁとかも。低反射(ア非光沢ではない)も大事だよね、って人はPGARSHをチョイスしてみるのもいいかも知れません。σ(^^)も次買うならそっちにするかも。こういうのは一度試して、やっぱ元の方がいいや、ってなっても戻せないのが痛いですよね。

さて、まぁとにかくPGSHを選択。すぐに欲しかったのでヨドバシ.comで近所の店舗にないか在庫調べようとしてもヒットしない。扱いないのかな?ってことでAmazonでオーダー。

いやこれがスゴかった。

■貼りやすかった

iPadのように広い画面は空中で位置決めが難しく、何度も貼りはがししているウチにゴミが入ったり折れ曲がったりしがち。ただ今回はこの動画を参考にやってみたら位置決めは2回でバッチリ決まりました。

 

やり方の問題かも知れませんが、なにしろ冒頭のオマケフィルムの時の苦労がウソのようにスマートに貼れました。ただ結構しっかり貼り付くのか、混入したホコリを取るのにセロテープをつかってコーナーからはがそうとしてもはがれない角があり、別の角からはがしていく必要があった、なんてことも。気泡の抜きやすさは問題ありません。

表側には剥離フィルムがついていないので混乱も少なかったです。

ちなみにMicro Solutionでは持ち込み(都内)または郵送による無料貼り付けサービスも提供しているので、苦手な人、めんどくさがりな人は利用してみるのも手かも知れません。

■防汚性能、指滑りに満足

指紋が驚くほど付かないです。あえて指紋をつけようと指の腹でベターっと触れば多少の手脂は残りますが、普通にスワイプ操作している限りはほぼ気にならないです。

スワイプを多用する「おやゆびでお」では指が滑らかに滑ることも大事で、光沢系はこれがいまひとつなものが多いんですが、これも合格。非光沢系ほどサラサラではないですが、少なくともガラス面を直接擦った時のようなベベベッっという抵抗は感じません。

光沢感も問題なし。色合いが変わったり縞が見えたりもないです。

逆に気になったのはホコリがつきやすいかも?と思った点。静電気を帯びやすいのかなぁ。気付くとホコリがたくさんついてる印象。まぁ、払えばすぐに落ちますが。

■FaceTimeカメラ部の穴の形状

少し気になったのはFaceTimeカメラ(新しいiPadのインカメラの呼び方)部分の穴。今まで使って来たものはカメラのレンズ部分をくり抜く形の正円だったのが、本製品は照度センサーの部分まで抜く形で水滴型の穴になっています。別にそれでなにが困るってこともないんですが、なんとなく違和感。というか別にレンズ部分くり抜く必要なくね?とも思うんですが、非光沢タイプとテンプレートが共通なんでしょうね。

 

iPhone/iPadのガラスはキズには充分強いのでキズ防止の意味で保護フィルムを貼る意味は基本的にないと思っています。これらのデバイスにフィルムを貼る意味は、指紋などの汚れ防止と指滑りの向上、そして必要に応じて非光沢化という3点でしょう。前二者に関しては当面、本製品でいいかなと認識を更新しました。性能を維持できる寿命は未知数ですが、パワサポよりも安いし貼りやすさもなかなかなので、ヘタったら買い換えればいいやという気も。いやむしろPGARSHを試すチャンス到来ってことで嬉々として買いに走りそうw。

eTilTran補正でノンブル領域を活用するメモ

bREADERが便利すぎ、『境界線上のホライゾン』が面白すぎて自炊率が上がっている今日この頃です。同シリーズの文庫は900ページ近くある巻も多く、とても紙で読んでられないので電子化は必須です。bREADERはMeTilTranよりもリフロー誤爆が少なく、極端にスキャン画像が傾いてなければほぼ正確に処理してくれるんですが、やはりそれでもゼロではありません。bREADERがページを画像だと判定してリフローを断念すると、普段白黒反転して黒地に白で暗くした寝室で読んでると、いきなり真っ白なページが表示されて「目がーっ!」となるのでダメージデカいですw(まぁ本来の挿絵でどのみちそうなるんですが)。

さりとてホライゾンの様に900ページもあると傾き補正のチェックも一苦労なんてもんじゃありません。それにあまり本文に目をやると思わぬネタバレをしてしまうリスクがあります、というか実際にIIの下巻を自炊していてやっちゃいましたorz。

ということで、ページが傾いているかを本文を見ないで簡単にチェックする意味も含めてノンブル領域を基準とした補正について研究してみました。ノンブル領域とは、Office的にいうヘッダやフッタにあたる領域のことで、小説だとページ番号や章タイトルなどが入っていることが多いです。左右のページそれぞれでこの領域に文字が入っていることを利用し、eTilTranはこの領域を基準にした自動調整をすることができます。

1. ノンブル領域を指定

eTilTranに画像ファイル群を読み込ませる時に出るダイアログで、ノンブル領域の上下や左右位置を指定しておきます。

2. 領域設定を修正

ノンブル位置を指定して画像ファイル群を読み込むと、自動的に奇数ページ、偶数ページそれぞれのパターンを解析し、テンプレートを赤枠で表示してくれます。ページ番号を囲う小さな枠がノンブル領域、本文を囲うのが基準領域です。本来ノンブル領域は常に一定の位置に表示されるので、逆にここでカーソル上下左右で画像を移動してこの枠に収まるように調整してやれば、本文ともども一定の枠に収まってくれることになります。またノンブル領域がある程度長ければ傾き補正が上手くいっているかどうかも見て取りやすいわけです。

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章タイトルが表示されていても、大抵はページ番号部分だけを囲む様に設定されるので、これを図のように章タイトルまで含む様に横幅を広げてやります。ツール->領域設定を選ぶか、右サイドバーで同名のボタンをクリックして、領域設定ダイアログを表示します。

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マウスで直接矩形指定することはできず、上記ダイアログで「変更」ボタンを押して数値を書き換えます。横幅だけ伸ばすなら「W:」の値を増やせばOKです。XY位置は画像側をズラして調整すればいいのであまり気にする必要はないでしょう。

3.ページ種別を正しくセットする

次の一括自動処理を実行する前に、「漫画」「縦書」「横書」「不明」といった種別が正しいかチェックします。これはノンブルがない挿絵や口絵といったページに無駄な影響を抑えるためです。ほぼ自動で問題ないので、例えば「縦書き」に分類されているのに「計測°」欄が「不明」なページを探せばたいてい挿絵だったりするので、そのページの種別を「縦書」以外に変更しておきます。

4. 画像を基準枠に収まる位置に自動調整する

いよいよノンブル領域に実際のノンブルが収まるように一括調整をします。ツール->自動領域補正を選択しダイアログを開きます。

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注意すべきは、ノンブルの内容や位置が見開き左右で異なるレイアウトの場合、奇数ページと偶数ページで別々に処理すべきという点です。ページ番号の桁数や章タイトルの長さによってノンブルの幅も違うので、「ノンブル基準」欄を左側のページでは「左端合わせ」、右側のページでは「右端合わせ」にしないと上手く合ってくれません。「奇偶」欄で処理対象ページを選べます。また「種別」欄で「縦書」を指定するのもお忘れなく。

これらをセットして「補正」ボタンを押せばさほど時間もかからずに処理が完了します。

 

この処理自体は傾き補正には影響しないっぽいのですが、自動傾き補正が大きく誤爆していないかをチェックする効率はかなり上がる気がします。つねにノンブル領域部分をにらみながらページをめくっていけばいいからです。ただ章タイトルがなくページ番号だけの方は傾きを発見しづらいですが…

eTilTranはもう何年もお世話になっていますが、まじめにいじるとまだまだ伸びしろがあるものです。

 

というか、次にスキャナを買う時は、もしくはbREADER専用に買い増すとしたら、画質は二の次でいいのでとにかく傾きが抑えられたモデルを選びたいですね。